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2020年9月29日火曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第28弾「普段と違う光と影が彼女にさす」

 プリズムのような貴女


 

 皆さん、いよいよ12周年公演フェスが近づいてきましたね。
 毎日、公式動画で更新している「私達の公演」が面白くてですね。
 特に昨日の「逆上がり」については、今回の12周年公演の本質をついた真木子の言葉が本当に素晴らしかったのと、奈和ちゃんと倉島先輩というこのブログ的には最高の組み合わせでした。
 さて、そんな毎日の更新の中で、気になるメンバーがいます。

 それが、さとかほこと、佐藤佳穂です。

 8期生の中でも異質な魅力を放つ彼女。
 ただ、どこかS田姉妹とは違う釣り師の匂いを感じまして、「近寄ってはいけない!」と映画「ジョーカー」の前半のバスの乗客ぐらい警戒していたんですね。
 しかし、「12姉妹の歌」(原曲『16人姉妹の歌』)を「私たちってソーユートコあるよね?」コンサートでやった時ぐらいから、平野啓一郎もびっくりの「分人」っぷりで、いくつ顔を持っているんだ、と感じました。
 そんな多才な顔を持つ彼女が、12周年公演で挑むのが、「パジャマドライブ」、「制服の芽」、「シアターの女神」、というチームS、チームK2、チームEの過去の公演を万遍なく旅する配置になっています。
 ブログを読むと、さとかほ自体は、「パジャマドライブ」に心惹かれているようですね。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12624035942.html?frm=theme

 9月19日の時点で、既に3公演の通しリハは終わっているようですが、果たして彼女はどのユニット曲でどの公演と一番相性が良いのか?

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12626168429.html?frm=theme

 どのさとかほが出るかが楽しみですが、個人的には、彼女が持つ「陽」の魅力と「陰」の魅力、どちらも更にアップデートされそうな曲との組み合わせが来るといいなと思っています。
 たとえば、「制服の芽」だと「万華鏡」、「シアターの女神」だと「キャンディー」、「パジャマドライブ」だと「てもでもの涙」か「鏡の中のジャンヌ・ダルク」とか似合いそうですが、果たしてどんな曲をするのか。
 そして、まだまだ見せていない彼女の顔が見えるんじゃないか、SKE48の歴史と接続することで、新しい佐藤佳穂に出会えることを期待しています。

※最後になんとなくイメージした曲を貼っておきますね。

2020年9月28日月曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第27弾「上村亜柚香に期待すること」

太陽は何度でも夢を見る



 いよいよ12周年公演まで1週間を切りました。
 SKE公式の「私たちの公演」シリーズも毎日楽しく観ております。
 やっぱり、実際に踊るメンバーたちの思いを聴けるのは良いですね。
 
 さて、公演の中ではある期にテーマ性を持たせたものがいくつかあります。
 たとえば、7D2と「PARTYがはじまるよ!」公演。
 2015年から成長した彼女たちの姿が観られるということで、非常に興味深い公演になっています。
 
 さて、その中で、僕が気になっているメンバーの一人が上村亜柚香です。
 「亜柚香姉さん」としての落ち着きと「あはっは!」という明るい笑いのギャップが素敵な彼女ですが、動画を観ながらしみじみと彼女にも「歴史」が生まれたんだなあ、と思いましてね。
 ちなみに、9月8日に「新上村」になった彼女、12周年公演フェスでは10月3日に「PARTY」、10月4日に「RESET」、10月5日に「ラムネ」に出演と3日間、必ずどれかの公演には出ている状態です。
 9月1日のブログで「PARTY」を「エモい」、「RESET」を「憧れ」、「ラムネ」を「やってみたかった」と評しています。
 「本当は12公演やりたかった」というのも彼女らしいですね。流石はSKE48!と感じます。
 ちなみに、12周年記念のドラフト2期生グッズはこっちゃんの意見も入っているというのが良いですね。

 個人的には上村さんの明るい感じと「RESET」の相性は凄く良さそうなので、いったい、どのポジションでどのユニットをやるか楽しみにしています。
 
 彼女の公式ブログを読んでいると、コロナで離れ離れになったメンバーたちと、レッスン場や事務所で会えた時の喜びがここ数か月は書かれています。仲間が大切だからこその嬉しさなんでしょうね。

 チームSという若いチームの副キャプテンとして活躍する姿がもっとみたいですし、彼女の明るい笑顔は、こういう社会情勢の今だからこそ必要だと僕は思っています。
 実際、ここ数週間、睡眠時間を削りまくりながら書いているこの短期集中連載の影響で、「或る阿呆の一生」の36章以降みたいなテンションだった僕としては、本当に心に爽やかな風を吹かせてくれる素敵な人だと思っています。
 松井珠理奈が持つ陽のオーラとはまた違うタイプの陽のオーラを持つ上村亜柚香が、12周年からのSKE48も輝かせてくれると信じています。

2020年9月27日日曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第26弾「トリプルエースの可能性」

 あの時、やろうとしたこと、今、試せること


 チーム間の組閣が行われなくなってもう、5年の月日が過ぎています。
 今更、大シャッフルをする必要はないと思いますが、今までのシャッフルの意図を考えてみて、公演の形を考えてみるのも面白いかな、と思いましてね。
 昨日、「僕の太陽」公演についてふれたので、今日は「RESET」公演について考えてみようか、と思いましてね。久々に「AKB映像倉庫」で「RESET」公演を昨日の「僕の太陽」公演について書き終わってから観たんですね。
 本当に様々なタイプの曲が楽しめるんですが、まずは、この人のブログを読んでみましょう。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-11579090564.html

 懐かしいですね。「逆転王子様」。
 ブログの中で書かれてましたが、珠理奈と茉夏の組み合わせが多いこと。
 この時、ダブルエースないし、ゆりあを加えたトリプルエース体制を考えていたのかな、とふと思いましてね。

 特徴的なのが、1曲目の「RESET」と最後の「引っ越しました」の並び。
 ワクワクする「RESET」のイントロ。
 この時、斜めに3人だけが登場して並んでいます。
 手前から松井珠理奈、向田茉夏、木崎ゆりあの3人。
 1期生、2期生、3期生のエース達が並びます。

 「引っ越しました」のラストもこの3人が舞台の中心に集まります。

 当時の運営が、チームSの新しい可能性として、3人ぞれぞれにユニットセンターを与え、センター付近で切磋琢磨させていくプランだったんでしょうか?
 個人的には、珠理奈のアンダーとしてゆりあがスライドしてセンター担当とかが、満を持して感があって、良いんじゃないかと公演初日は予想していました。

 チームKで「RESET」を経験している珠理奈も、違うポジションになって違うメンバーで、チームSとしての「RESET」を様々なところで見せたかったのではないかと思います。

 https://ameblo.jp/ske48official/entry-11732603726.html

 本当に短期で終わってしまった公演なので、もっと見たかったところです。
 さて、時間を一気に2020年に戻すと、今回のメンバーで、誰がトリプルエースのポジションに付くのかが気になります。

 経験者の真木子、江籠ちゃん、ぴよすで行くという手もあります。
 あえて、若手のエース候補で固めるというのも面白いかもしれません。
 たとえば、野島さん、るーちゃん、赤堀さんとかね。

 大島優子と板野友美が同じチームで並んだ!という初日の衝撃に近い組み合わせが、どんなものか、楽しみにしています。

 ちなみに、チームSの新公演はいつ来るんでしょうね。
 今、考えると、本当に罪作りだな、とゆりあのブログを読みながら思いました。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-11598533506.html

 早く、チームSに新公演こおおおおい!

※AKBの公式チャンネルで「RESET」がまるまる配信しているので、違いを楽しむのもいいかもですね。


 

12周年公演に向けての短期集中連載第25弾「僕の太陽は何を教えてくれるのか?」

足し算と引き算を見分けながら 


 皆さん、難しい公演というと、どの公演を思い浮かべますかね?
 ダンスが激しい「制服の芽」でしょうか?
 恐怖のメドレーが待っている「ラムネの飲み方」でしょうか?
 過去の幻が幾重にも重なる「PARTYがはじまるよ!」公演でしょうか?

 SKE48の中でもダンス巧者として有名な木下有希子は、ある公演を難しいと挙げています。ちょっと読んでみましょう。

 https://ameblo.jp/ske48official/entry-11580110822.html


 振り付けが難しいわけではない、簡単だからこそ、細かいところが難しい。
 「darkness」などでガンガン踊っていた彼女だからこそ、説得力がありますね(SSAのdarkness前のダンスは最高)。
 さらに、松井玲奈の「僕の太陽」についても興味深くてですね。
 ちょっとこちらを読んでみましょう。
 ちなみに、じゅりれな好きな人にも読んで欲しい。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-11580161914.html

 うーむ、同じ動きが多いからこそ、一つ一つの動きが重要である。
 曲に頼らず自分たちで緩急をつけること。それは表情でもそうであること。

 さらに、もう一つ松井玲奈のブログで読んで欲しいのがこちらです。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-11579526421.html

 ううむ、SKE48のオリジナル公演と比較してシンプルだからこそ、何を足して何を引くのかが重要になってくるのか…。

 そういえば、この公演で菅なな子と古畑奈和が「アイドルなんて呼ばないで」で同じユニットだったんですよね。じゅりれなも好きですけど、なんなおも好きなんですよね。

※なな子のブログ
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-11580095996.html

※奈和ちゃんのブログ

https://ameblo.jp/ske48official/entry-11830589285.html 

 二人とも「可愛い曲」に対してのスタンスが共通しているのが面白いですね。
 当時は、さらになるちゃんもいましたね。つうちゃんが入ったこともあったなあ(遠い目)。
 今回も若手の同期で固めてみるのもどうですかね。もしくは、普段はカワイイ曲はあんまり歌わなそうなメンバーとかね。個人的には9期の4人とかね。

 2014年4月22日に終わったこの公演。
 最後のひょんさんのメッセージもいいんですよね。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-11831637695.html

 んっ?
 現役メンがもう奈和ちゃんしかいないんじゃない?
 ひょっとして。
 なんで奈和ちゃん入れないんだよ!
 現役メンだから入って当然って、せっかちな人が間違えてブログに書いたらどうするんだ(ええ、僕ですよ)!
 

 さて、話を戻すと、シンプルだけど、そこに工夫が見つけられる公演。
 それが「僕の太陽」公演。
 この短期間で、メンバーたちはどんな風に仕上げて来るのか、そして、それを観る僕たちも細かいところまで注目して観ていきましょう。

 ※個人的に松井チームEで一番好きな曲であり、仕事終わりに聴くと最高なイントロの曲を聴きながらお別れです。



2020年9月25日金曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第24弾「SKE48を知らない人に勧めるなら?」

 可能性の拡張

 皆さん、10月3日から始まるSKE48の12周年公演フェスは、皆さんどれぐらい観られそうですかね。

 僕は今の調子でいくと3日間とも仕事の時間と重なって観られなさそうですが、なんとか、推しを始めとするメンバーたちの活躍を観られないかと最後の抵抗を続けています。


 さて、今回の12周年公演。
 色々な媒体で観ることができるんですが、なかでもジョイサウンドの「みるハコ」なるもので公演を観ることが出来るんですね。
 専用の動画もあるんで、ちょっと観てみましょう。


 さきぽんが踊っていた曲は何だったんでしょう?
 「みるハコ」限定の振りコピVTRもあるとは…。

 対象店舗はこちらを見るべしっ!!

 https://miruhaco.jp/archives/item/805353/

 京都、少ない…。奈良はもっと少ない…。
 大阪だ、大阪に行こう!

 さて、こちらの「みるハコ」を使うことで、普段は家のPCやスマホなどで楽しんでいる公演を大画面で楽しむことが出来るわけですね。いや、私は自宅にホームシアターがあり、レーザーIMAXも所有しているという方は別ですけどね。「ここから…。ほら、ここから…。」みたいないつものナレーションと共にね。

 ここで、僕はふと思ったわけですよ。
 これは、普段SKE48を観ていない人に気軽にSKE48に触れていただくチャンスなんじゃないか、と。コンサートや公演で生のSKE48を味わって欲しいところですが、まだ、なかなか集まれない現状。
 音や画面でいったらライブビューイングも良いんですが、13公演が多すぎたんですかね。
 でも、カラオケボックスの部屋ならリラックスして観られるという利点がありますよね。

 じゃあ、いったいどの公演を一緒に観ればいいんだ…。
 僕は次の3つを挙げてみたいと思います。


① 「手をつなぎながら」公演

 SKE48のために作られた初めての公演。
 さらに、卒業が迫っている松井珠理奈というSKE48の生きる伝説が、踊っているところを同時刻に観られたという体験が出来る。後々、ヲタになった時に、「あの時の手つな」みたんだよね、と言えますしね。「制服の芽」と迷いましたが、今年なら「手つな」でしょ、と選択しました。


② 「青春ガールズ」公演

 あえて、SKE48のこれからの世代を見てもらって、推しを見つけてもらうというのはどうでしょうか?
 この世代からなら、自分もまだ間に合うといいますか。

 様々なジャンルの曲が楽しめる公演なので、どれか一つ刺さる曲や衣装があるはずです。

 個人的には、「僕の打ち上げ花火」が曲、衣装ともに素敵です。


③ 「12周年特別LIVE」

 何が来るか分からないので、「うおっ!この曲が来た!」「えっ、どういうこと?」「これはかつて松村香織という干されのカリスマがいて…」とか、会話が進みそうな公演になりそうだなと思いましてね。ファン側の人の解説を聴きながら、詳しくなっていくという気もします。
 更に何か次を意識させる発表があれば、「じゃあ、また一緒にあれ観ようか」となりますしね。


 簡単に挙げてみましたが、皆さんのお勧め公演はどれでしょうか?
 カラオケボックスなので、「さっき聴いたあの曲良かった」「じゃあ、歌おうか?」みたいなやりとりも出来ますしね。

 普段と違う環境で観られるSKE48の公演、せっかくので、普段と違う人と観てみるのも楽しいかも知れませんよ。

 

12周年公演に向けての短期集中連載第23弾「13枚目の絵」

君はどんな色?

 本当はですね。


 今日は「16色の夢クレヨン」って素敵だよね、笑顔になるよね、2日目のカレーはおいしいよね、みたいな記事を書く予定だったんですよ。
 「にゃーにゃーにゃにゃにゃにゃにゃー」のとこ、「チームB推し」の「にゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃにゃにゃ」並みに最高だよね。あと、「フライングゲット」の「にゃーにゃ、にゃー!」も最高だよね、とラジオ「ハライチのターン」の最初の方みたいな感じのゆるさで行こうかと思って、呑気に会社帰りの電車に揺られていたわけですよ。
 よし、ここから猫について書こう。
 犬派の僕だけど、おつまこさんの家に居る「うに」ちゃんは、久々にカワイイなと思ったし、犬っぽいメンバー猫っぽいメンバー、鳥っぽいメンバー、カワウソっぽいメンバー、色々と分けてみると面白い、みたいなね。

 そしたら、時田さん(@tokita_kanami)のかなり気合いの入った動画がアップされましてね。

 


 もう、自分にキャップかけをしたくなりましたよ(『オードリーのオールナイトニッポン』で若林さんがペットボトルのキャップに水を入れて、春日さんの頭にかけること)。

 何、ぬるいこと書いてんだ、お前と。
 「16色の夢クレヨン」におけるクレヨンという多彩な選択肢とチームメンバーというリンクから始まり、誰がどの色の衣装でどういう意味があるか、「今すぐ過去のブログと動画を堀り直せ!」と電車の中で叫びたくなるのをぐっと堪えて、時田さんの動画をリピート再生してたんですね。時には再生速度を落として、より文字や画像を観やすくしましてね。「奪還」と構成を比較してみたり。さらに言うと、「ストーリーテリング」という視点から行くと、見事に「価値転倒」を起こしていると感動しましてね。

 この動画の感想だけで10分喋ったり、ブログの記事が出来そうなんですが、もうこんな素晴らしい動画を観て、上記のような夢遊病者の書いた夢みたいなブログを書くわけにはいかない!でも、もう日付が変わりそうだ。

 そこで、短期集中連載の最終日用に温存していたことを書いてみたいと思います。何を生意気に温存してるんだ、と常に毎日、ギリギリで生きろ、というね。さて、最終日にかたりたかったテーマ。
 

 それは、誰が新しい色を獲得するかです。
 えらい抽象的なところから始まったな、と思った方もいるかもしれませんが、そうです。ここから今日の記事は始まります。岡本喜八監督の「日本の一番長い日」が、開始1時間ぐらいで仲代達也のナレーションで、やっと「こうして日本の一番長い日が始まったのです」と言ってテロップがバーンと出るように。

 SKE48のイメージカラーはオレンジですね。
 良かった良かった、解散。

 ではなくてですね。
 SKE48というグループに対する色を塗り替えるチャンスかも知れないということです。たとえば、チーム単位でいうと、チームSは「誰の色」でしょう?
 松井珠理奈でしょうか?桑原みずきでしょうか?
 チームK2は?
 ちゅりでしょうか?古川プロでしょうか?
 チームEは?
 梅本まどかでしょうか?須田亜香里でしょうか?

 じゃあ、「7D2」は?
 「枯葉のステーション」は?
 「虫のバラード」は?

 決まったメンバーの色が頭の中にちらつきませんか?
 すでに色がついたものの上にもう一度色を塗ると、どんな色になるのか?
 ひょっとすると、原色を超える美しさを見せるかも知れません。
 いや、僕はそれが観たい。

 ただ、この問題の厄介なところは、はっきりと色が変わった瞬間が分からないというところです。多分、何事もなく終わる可能性もはらんでいます。下手したら、色を重ねすぎて真っ黒になるかも知れません。
 過去の色の方が濃かったという、こともあるかも知れません。12年で色んな色が真っ白なキャンパスに塗られましたから。ガイシの白、名古屋ドームのオレンジ、トヨタスタジアムの緑、そして、多分、描かれるはずだった夢の色の数々、多分、16色じゃ足りない73色のクレヨンたちの色。いや、これまで卒業してきたメンバーたちのことを考えると、もっとですね。もう塗れない色もあるかも知れません。

 坂道も見ている人間からすると、決して今のSKE48は、順調ではないと思います。ライブ、外仕事、イベント、メディア出演。かつて描いていた夢とは、違う現在地にいます。

 でも、SKE48の物語はいつも僕らを熱くさせてくれます。
 

 まだ、いくつも素晴らしい色のクレヨンがあります。
 見たこともない新しい色も沢山仲間入りしました。

 同じ絵を描くとしても、彩るクレヨンの色が違うだけで全く違うものになります。
 12枚の素敵な絵の先には、新しい13枚目のキャンパスが用意されています。

 さあ、どんな未来を描いてくれるのか、この曲と「16色の夢クレヨン」を聴きながら寝ようと思います。


 

2020年9月23日水曜日

12周年公演に向けての短期集中連載 第22弾「浅井裕華にはドラマが降り注ぐ」

 カオスダイバー



 SKE48の中にはドラマ性を持って入ってくるメンバーがいます。
 浅井裕華もその一人です。
 3期生である木﨑ゆりあのいとこであり、3期生の須田亜香里への憧れをフルオープンにするメンバーでした。
 もうこれだけで3期生好きとしてはお腹いっぱいですが、SKE48に入った後の彼女は、「PRODUCE48」で2週間韓国に渡ります。一日、約10時間のレッスンを行い、彼女のパフォーマンスはスタッフの方から「表現が堂々とするようになった」と言われるようになります。
 ううむ、「NiziU」とかで、成長過程を見せるコンテンツが韓国でも数年前からありますが、日本と違った完成度の高い表現の世界に彼女は飛び込んでいきます。

 ちょっと見てみましょう。


 


 ううむ、韓国語は「アジョシ」しか知らないので(ウォン・ビン主演)、どんな歌なのかは分かりませんが、SKE48のダンスとは少し違った感じがしますね。
 ただ、異国の地で試されながら成長していく姿は、今更ながらしっかり見ておけば良かったと思いますよ。そして、KーPOPは履修していないんですが、この記事のためにいくつか聴いてみたんですが、リズムが印象的なものが多いですね。

 こちらは難波の梅山さんと踊っている日本語の歌詞のもの。
 衣装が素敵。

 残念ながら、上位には食い込めませんでしたが、この経験をできたのは珠理奈とゆうかたんのみ。SKE48に居ながら、外のイズムを取り込むというのはなかなかできることではありません。


 急にたとえがオジサンくさくなりますが、WWEスターの中邑真輔が、プロレスも出来る反面、バックボーンに青山大学レスリング部や総合格闘技の経験が切れ味として時折、プロレスに出るのに似ています。総合格闘技の経験があるからこそ、グレイシーや桜庭といった少しプロレスと色が違う総合格闘技色の強い相手とも素晴らしい試合を創ることができた。

 話をゆうかたんに戻しましょう。
 何が言いたいかというと、かつてだーすーやゆりあが初代チームSに昇格して厳しい世界の中で成長していったように、珠理奈が超選抜の中に身を置かれてその中で前田敦子たちと戦ってきたように。浅井裕華も特別な経験をして日本に帰ってきたわけです。

 その浅井裕華という人に、今度はSKE48の過去の公演をぶつけたら、どんな化学反応を起こすのかが観たいんですね。
 まずは、ほのの、なるぴー、との3色団子が揃う「0start」公演。
 ゆうかたんの生誕祭でのほのの手紙は本当に良かったですね。実は、ほののの静かな優しさも凄い好きです。
 あとは、なるぴーと一緒にあと何回踊れるのか、というドラマもありますね。チームも違いますし。

 2つ目の「PARTY」公演では「7D2」が集まります。
 ゆなな、楽々、れなひゅー、こっちゃん、といったメンバーがいなくなっても、まだまだ「7D2」という世代には夢をみたいというのがあります。ただ、今回の裏テーマは9期との遭遇じゃないでしょうか?
 いったい、どんなユニットで誰と踊るのか?
 想像するだけで楽しみです。同期の中で誰が頭一つぬけるのか。

 そして、最後の「手つな」公演。
 なんと、珠理奈と共演です。
 外国で共に鍛えてきた1期生の先輩であり、SKEイズムの体現者とどう触れ合っていくのか。そして、後輩たちと一緒にどんな「手つな」を作るのか。
 個人的には、折角の配信なんで、外国でゆうかたんを知った人たちにも是非、見て欲しいなと思います。やっぱり、珠理奈のファンの方ってワールドワイドですもんね。ゆうかたんもまだまだファンの裾野を広げていけるのでは、と思っています。

 近年では、選抜という一つステージを上った彼女。 
 しかし、彼女には様々なドラマがこれからも降り注ぐのではないか、と思います。
 どんな混沌も彼女なら飛び込んで成長していくと、信じています。
 さあ、この1か月間で彼女はどんな変化を見せるのか、だんだん近づいてきた10月が楽しみです。

 

2020年9月22日火曜日

鎌田菜月という川に手を入れる時

 嫌いじゃない、知らないだけだ


 SKE48には、昔からメンバーという幾本の川が支流のように流れて、やがて「SKE48」という海に繋がっていく構造になっていると思う時があります。
 昔から流れている川の中に松井珠理奈を中心としたアスリート的なものがあると思います。
 全力のダンスもそうですが、スポーツ関係のお仕事や、時にはメンバーが身体を張って魅力を伝えるところです。これはSKE48が他のアイドルに負けない魅力の一つですし、1曲1曲を大事にする考え方も素敵です。

 それに対して、2次元同好会から広がっていった文化的なもの。
 松井玲奈や中西優香、秦佐和子といったSKE48の文科系女子たち(しかも、ダンスも出来るぞ!)が結構深く、コンテンツを語るという面白さがありました。特に松井玲奈という人の作品の読み解き方や楽しみ方は素晴らしくて、未だに2nd写真集「ヘメレット」の文章を読んでいると、小説家としての世界を見つめる視点の萌芽を感じられます。
 あと、秦さんの狂気的な好きなものへののめり込み具合。もう、たまらないものがありました。勿論、中西優香の書店員のようなモバメでのおすすめ本の紹介も楽しかったです。

 さて、なんでこんな話を最初にしたかというと、鎌田菜月について考える上で非常に重要だと思ったからなんですね。

 僕は鎌田さんに関しては、合わないなあ、と思っていたんですね。
 これは完全に個人の好みによると思うんですが、初期の6期生全体に対する印象があまり良くなかったのと、彼女の自撮り詐欺とか「ざまあ」画像とか、遅刻の話とかを聞くとあまり印象が良くなかったんですね。

 なんか文科系の悪いところを凝縮したように思えて。
 好きなものを仕事に繋げているところとかは、尊敬できるけど、自分とは合わないなあ、と思っていたんです。

 ただ、最近、「しましま」さん(@shirasu48)とTwitterを通してお話をしまして、鎌田菜月さんについてじっくり考えてみようか、と思い、過去のブログや生誕祭の手紙、映像を巡っていきました。

 そこから見えてきたことは、彼女の分析力の凄さでした。
 ファンから見える自分、様々な事象とSKE48の類似点を捉える力。
 個人的に、彼女のブログで印象的なものは、2019年8月9日のブログです。
 ちょっと読んでみましょう。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12503622703.html?frm=theme

 アイドルと花の類似性が面白くてですね。
 SKE48のメンバー一人一人を花で例えた時に、本当にアスファルトに咲く花のように力強く生きているメンバーも居れば、華道の家元の庭に咲き、僅かな鮮度や花びらの形の違いで大きな器に飾られるメンバーも居る。
 上のブログと少し似ているのが、2020年3月21日のブログ。
 先ほどのブログで「水をあげること」と表現していた「好き」と伝えることについて書いているブログです。

 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12579060876.html?frm=theme

 タイトルもそうですよね。自分がズレてしまわないように「自分への記録として」というのも良い。

 更にその「好き」とうこと、言葉で伝えることについて深く書かれていたのが、前後が逆になりますが、2020年1月22日のブログです。

 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12568812718.html?frm=theme


 「好き」に理由を求めてしまいがちなこと、文字だけで気持ちを伝えることの難しさ。でも、文字だからこそ形に残り俯瞰で見られる。そして、文字に残して自分の気持ちを書いていくブログについて書かれた2020年3月3日のものも読んでみましょう。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12579315815.html?frm=theme

 ブログに関しては、12周年公演に向けての短期集中連載で、既に3回公演を間違えている人間としては、励みになりますね。


 いま、ざっといくつかブログを紹介しましたが、彼女のブログは一つのテーマや連想を繋げていける、かなり面白い場だなと感じました。

 さらに、剣道部出身でダンスに関してもベテランとして、スクールの生徒たちに教えるレベルにまでなっているんですね。




 そして、彼女は生誕祭のメッセージで自分の代表曲が欲しいということを語ります。
 そう言われてみれば、鎌田さんのための曲ってまだありませんでしたね。
 今、少しずつSKE48の時計がペースを取り戻し始めている今、果たしてどのような方法で曲をゲットするかを考えていくのも面白いですね。ゲームから行くのか、秋元康が気になるような外仕事をゲットして活躍するのか。

 握手も売れて外仕事も安定している上に、分析力もある。

 最初に僕が抱いていたイメージ上の鎌田さんと、実際の鎌田さんは表面上は似ているものの、全く違うものでした。そこが決して浅くない。ここに辿り着くまでのドラマもある。
 
 

 僕が知らないだけで、彼女はファンの方々といくつものドラマを作っていたんですね。
 SKE48に入って変わったところ、自分を変えてくれたファンの方々の存在。
 2020年4月25日のブログも印象的です。

 目の前を流れている鎌田菜月という川のことを知らないから、勝手なイメージが増幅して、ますます近寄りにくくなる、入りにくくなるという悪循環に陥っていました(これは最近の国際問題に対しても言える気もします)。

 こんなに熱い思いやドラマを持ったメンバーの一人だったのか。

 6期生の中で、決して推されではなかったものの、そこから自分に出来ることを全力でやっていき、ファンの方々と協力して前に出て行った。そして、自分の個性をきちんと外仕事につなげていく。

 スマートに動いているように見えていましたが、「あがく」という言葉が似合いそうな全力さが彼女にはありました。その辺りは、2019年12月28日のブログを確認していただけると分かります。

 彼女から見たSKE48は、彼女自身と重なる要素があると僕には思えます。
 ①推されが全てじゃない、②個性が強い、③全力。
 実は、僕らが好きなSKE48というグループの良さを感じさせるメンバーの一人ではないか。
 
 今回、鎌田さんについては、まだ川に流れる水の表面を触っただけに過ぎません。
 その川にどんな魚が居て、飲むとどんな味がして、どんな水の流れかは分かりません。
 ただ、今、僕は鎌田菜月に対して楽しみにしていることがあります。
 それが、このブログです。

 僕が推している五十嵐早香さんが0から1を創る系の文章を構築していく人だとしたら、鎌田さんは、1から100を広げるイメージだとここまでのブログで思っていました。しかし、このブログを読むと、鎌田菜月の0から1がどんなものになるか、いつか、発表して欲しいなと感じています。

 将棋のことや歴史のことを何も書いていませんが、彼女の根源にあるものは、好きなものを分析してちゃんと表現できるところにあるんじゃないか、と僕は感じました。

 彼女に似合う素敵な曲が、発表されますように。

  

12周年公演に向けての短期集中連載第21弾「江籠裕奈が繋ぐもの」

 歴史を見てきた眼差し


 皆さん、もうSKE48公式が配信を開始した「私たちの公演」はもうチェックしましたかね?



 もう、この動画あるから、短期集中連載終わらしてもいいじゃないか、もう楽になりたいんだよ、ああ、22日前になんであんなこと書いたんだ、と後悔する毎日ですが、まだまだ12周年公演に向けて、考えたいことがあるので、書いていきたいと思いますよ。

 さて、上記の動画を観ながら思ったことがありましてね。
 今回の12周年公演、なかなか江籠ちゃんにはドラマがある配置ではないかと。
 まず、「会いたかった」公演。
 ここで彼女は10期生というSKE48の未来と接続します。
 しかも、かつて自分も踊っていた公演。つまり、過去とも接続します。
 過去と未来が現代で交差する感じがいいですね。
 
 そして、「RESET」公演。
 こちらもK2と違うメンバーたちが中心となりチャレンジしていきます。
 僕個人としては、「RESET」の頃の江籠ちゃんは、徐々にエースへの道を歩み始めたところで、すぐ近くにゆりあが居て、綾巴がいて、少し遠くに珠理奈がいるという、かなり群雄割拠なチームSにいました。
 かつての自分との再会という、実は楽しみな公演の一つです。
 
 最後にお馴染みの「パジャマドライブ」公演。
 これは、江籠ちゃんの中のどんな引き出しが出てくるのか、楽しみな公演です。果たして、彼女がどんな風にチームSメンバーやチームEメンバーと公演を作っていくのか、楽しみです。

 新しさと懐かしさ、初めてと再び。
 江籠ちゃん自身が小学生の時から、SKE48の歴史を見てきました。
 それは松井珠理奈が小学生の頃から選抜の最前線にいてSKE48の歴史を見てきたのに対して、江籠ちゃんは研究生としてSKE48を違う視点から歴史を見てきたのではないでしょうか。今回の動画で共演している林さんの気持ちも凄く分かると思います。

 江籠ちゃんが動画の最後にふと言った10年後のことについては、凄く面白い視点だな、と思いましてね。
 その頃には、卒業しているのかも知れませんが、今回の12周年公演が後輩たちのスキルの礎になりそうですね。
 
 それにしても、考えれば考えるほど、今回の江籠ちゃんの配置は、真木子と並ぶぐらい重要な配置のような気がしてきました。
 10月3日、まずはどんな「会いたかった」が来るか楽しみですね。
 

2020年9月21日月曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第20弾「あの衣装も帰ってくる!」

 刺激



 皆さんは着る服によって気分が変わることはあるでしょうか?
 今週の「オードリーのオールナイトニッポン」で若林さんが、何か刺激が欲しいから毎週の着る服を変えるべきだ、という話をしていましたね。春日さんに筋肉を鍛えることを勧めた若林さんが、春日さんにドン・フライみたいな髭を書いて、自分はマオカラーを着るという、爆笑のプランでした。
 でも、服の趣味を変えるというのは、なかなか刺激になってですね。
 僕も一時期、花柄シャツにハマっていたんですが、年を経てフレッドペリーの魅力に気が付いてからは、ポロシャツ大好き人間になりました。少しだけ自分の見え方が僕自身も変わるんですから、それを見ている人はもっと変わるのかも知れません。
 12周年公演では、意外なメンバーの普段は見られない姿を見られる楽しみがあると思います。
 SKE48で僕が好きな衣装は、「奇跡は間に合わない」と「枯葉のステーション」の二つでしてね。
 どちらも、なかなか実生活では見られないステージならではの華やかさと世界観があります。
 これは、後日書こうと思っていたんですが、「枯葉」の衣装を着るということは、否が応でも松井玲奈の存在と比べられることになります。今回の公演で「枯葉」の世界観を誰が表現するか、とても楽しみです。個人的には青海さんや田辺さんの世代がどう表現するか観てみたいですね。
 次に「奇跡は間に合わない」ですが、もう男装がカッコいい!
 AKB48バージョンの衣装よりもSKE48バージョンの衣装の方が好きです。
 個人的には、いつか水野愛理、或いは、菅原バージョンが観たいですが、今回のメンバーにいないので、あいあいバージョンや赤堀さんバージョンが観てみたいな、と思っております。
 あとは、「嘆きのフィギュア」の衣装も好きなんで、果たして10期生の誰が選ばれているか、楽しみです。
 
 皆さんのお気に入りの衣装はありますか? 

2020年9月20日日曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第19弾「星座をもう一度なぞる時」

次はどんな絵が浮かび上がるのか?


 皆さん星座はお好きでしょうか?
 僕は去年の夏ぐらいから少しずつ覚えている途中でして、「あっ、あれはオリオン座」、とか夜の道を歩く時の楽しみが一つ増えました。
 一つ一つの星座の作られ方は時代や文化によってさまざまですが、 夜空に散らばった一つ一つの星を線で結び、一つの形を作り、それが広がっていったというのが、なかなか文化として面白いな、と思っております。

 さて、48グループの中には無数の曲が存在します。
 その一つ一つの並べ方に関しては、かつてプロデューサーの秋元康が線を引き、「公演」という一つの形を作ることがスタンダードでした。
 ところが、次第に「公演」が更新されることが少なくなり、メンバーたちが曲と曲を繋ぐ線を引いていくことになりました。
 SKE48の「0start」公演もそうです。
 この時、線を繋ぐペンを主に握ったのは、大場美奈でした。

2016年6月7日の彼女のブログを2つ続けてみてみましょう。

① 公演の紹介

https://gamp-ameblo-jp.cdn.ampproject.org/v/s/gamp.ameblo.jp/ske48official/entry-12168382949.html?usqp=mq331AQFKAGwASA%3D&amp_js_v=0.1#aoh=16006015247061&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&amp_tf=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%3A%20%251%24s

② 公演に関する質問について

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12168398844.html?utm_source=gamp&utm_medium=ameba&utm_content=official__ske48official&utm_campaign=gamp_paginationThumbnail

 この二つのブログを読むと、みなるんがなんとなくで線を引いたのではなく、どうやったら一番綺麗な星座になるのか、一つ一つの曲とメンバーたちの関係はどうなのか、ということを考えて作られた公演だということが分かります。

 ちなみに、この時のセンターに選ばれた奈和ちゃんのブログも2つ続けて貼っておくので、お時間がある方はどうぞ。

① 0start 初日

https://gamp-ameblo-jp.cdn.ampproject.org/v/s/gamp.ameblo.jp/ske48official/entry-12168164282.html?usqp=mq331AQFKAGwASA%3D&amp_js_v=0.1#aoh=16006016482240&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&amp_tf=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%3A%20%251%24s

② 2017年9月7日

https://gamp-ameblo-jp.cdn.ampproject.org/v/s/gamp.ameblo.jp/ske48official/entry-12308478022.html?usqp=mq331AQFKAGwASA%3D&amp_js_v=0.1#aoh=16006016482240&referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com&amp_tf=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%3A%20%251%24s


 うーむ、奈和ちゃんらしい、公演の捉え方ですね。そして、センターについて、という避けられない命題も。チームK時代の思いがここで繋がるのも良い。

 さて、話を戻すと、今回の12周年公演というのも、いくつもの公演を並べて一つの形を作ろうとしています。また、「0start」公演に集められたメンバーたちも、普段の「チーム」という形とは違う線で結ばれています。この「0start」公演が、元々あった公演というものをバラバラのチームにいるメンバーたちでやるという、公演フェスの特徴を表す公演なのではないかと思いました。バラバラのものを繋げる面白さ。

 個人的には、研究生で9期生の竹内ななみが「0start」公演に入ることに注目しています。
 果たして、この公演で彼女はどんな成長を見せてくれるのか。
 後で振り返った時に、あの時の出演が彼女の表現をさらに成長させた、というものになるではないか、と期待しています。

 かつて、みなるんが「今は奈和ちゃん」と奈和ちゃんをセンターに選んだように、なーやんの良いポイントをきっと見つけてくれるのでは、と密かに期待もしています。

 コロナの影響で、元の形とは違う生活、違うライブ、違う毎日が始動しました。
 12周年公演も本来のものとは違っていたかも知れません。
 簡単に人とも会いにくくなりましたし、新しい出会いも減ったかも知れません。
 でも、こんな時だからこそ、巡り会えた組み合わせは、きっと後々に意味を持ってくると信じています。

 離れてバラバラになった今だからこそ、離れたところ同士を線で結び、何か新しい星座が出来るとSKE48のメンバーが作るはずです。

 

 

2020年9月19日土曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第18弾「シングルメドレーは力をくれる」

シングルメドレーを入れる意味


 政府の規制緩和によって、スポーツ会場やコンサートでの客席の解放の波が、僕の職場にも、今週末からいよいよやってきた。僕が働いている会社も例外ではなく、客席を開放した上でのルール作りを短時間で作り、それを現場に降ろして、告知物や販促物も全部入れ替えなければいけなくなった。
 おかげで昨日も僕は会社に泊まることになった。
 僕は他の部署の責任者たちと一緒に、施設内のモニターに映る映像や告知物の最終確認、オペレーションに関することを短時間でチェックしていく必要があった。転職してすぐにある部署の責任者を任されたからだ。
 既に食事も休憩をとらないまま8時間が過ぎようとしていた。もうすぐ、朝焼けが窓からみえるぐらいの時間になる。
 おいおい、今日、僕の推しの五十嵐早香先生の誕生日なんですけど、てか、なんでこの人達休憩しないの? 

 僕が食事にしないか、少し休憩しないか、と提案すると、他部署のある女性責任者が「私だって食べてないんです、我慢してください」と言われた。
 自分がしんどいからお前もしんどいのを我慢しろ、という思考の先には精神的な貧困しか待っていない。もうゴールが見えてきたから、そこまで時間をおし進める必要もない、と判断したから言ったのだが、ダメだった。
 僕が言い返そうとすると、直属の上司が止めた。
 そこから、現場が少し険悪な雰囲気になってしまった。
 みんな疲れている。
 僕の思考の9割も「ああ、こんなブラックカンパニー辞める、絶対、辞める。てか、他業種から転職してきたとはいえ、新卒の時より給料低いし」とネガティブなものに支配されていた。
 その時、ふと僕の上司が作業用鞄から小さなスピーカーを出した。 
 ノートPCにそれを接続すると言った。
 「君、確か、SKE48好きだよね。何かリクエストある?」
 あまりにも急な質問で不意をつかれた。
 「えっ、そんなそんな。大丈夫ですよ、こんな時に」
 「いやいや、僕も眠いしさ。じゃあ、ランダムで」
 彼はどうやら配信アプリを使っているようだった。
 キラキラするようなイントロ音が聴こえてきた。
 「パレオはエメラルド」だ。
 SKE48が紅白に出場してインパクトを残した曲だが、残念ながら僕の職場では誰も知らない。
 気まずい、もの凄く気まずい。
 ピリピリしたムードに、あまりにも場違いなものが放り込まれた感じだ。
 丁度、僕らが居たところがただっ広いロビーホールだったので、「パレオ」が反響して響いている。豪華だ。みんな、黙々と作業をしている。僕もだ。静かな深夜の職場に南国の海の世界が広がっていく。
 次に「ごめんね、SUMMER」が流れた。
 僕がコンサート会場に居たら、わーい、と喜ぶところだが、徹夜で完全に眼が死んでいる僕以外の人達には、どんな風に聴こえているか心配だった。まさか、自分が好きなものがこんな形で会社の人達に伝わるとは。
 先ほど、僕に休憩するな、と言った人は明らかにイライラしている。
 うーむ、流石に気まずいな。
 次に「FRUSTRATION」が流れ始めた。
 気まずい。
 もう、超気まずい。
 ただ、僕のやる気だけは上がっている。
 次に「1、2、3、4、ヨロシク!」が流れ始めた。
 おお、良いじゃないか。
 個人的に大好きなシングル曲である。
 ただ、今のズタボロの状態にこの曲はどれぐらい合うんだろうか。
 さっき、僕に文句を言ってきた人が笑っていた。
 「なんですか、この変な曲?」
 それは馬鹿にするというよりは、力が抜けるといった笑いだった。
 「解説してよ、得意でしょ?」
 上司が言った。
 そこから、作業は止まり、僕の「1、2、3、4、ヨロシク!」解説が始まった。歌詞の面から、メロディの面から、当時のSKE48と現在のSKE48についてなど。

 「誰推しなんですか?」、「日向坂も好きじゃなかったですか?」、「松井玲奈って今も居るんですか?」他部署の社員の人がどんどん、作業を止めて質問してくる。
 その時、なんとなく上司の意図が分かった。
 僕が気づいた時には、最近入った若手社員の子が全員分の缶コーヒーを持ってきていた。
 「明るい曲が多いですね」、ふふふ、「金の愛、銀の愛」を聞かせてあげたい。「10クローネとパン」の持つ世界観の素晴らしさも教えてあげたい。

 結局、そこから休憩になって、みんなパンを買いに行ったり、カップ麺を食べたりした。SKE48の曲はそこからかけっぱなしになっていた。僕は、ふと「ラムネの飲み方」公演のシングルメドレーを思い出していた。メンバーたちは公演の最後に、もう残りの体力をふりしぼって踊る。今日のステージに後悔を残さないように。
 この曲を最初は蛇足だと思っていた。
 「ラムネの飲み方」の美しく優しい世界観に、なんで乱雑な公演という枠の外のものを投げ込むんだろうと。
 少しだけ、その理由が分かった気がした。
 全力でSKE48のシングル曲を踊ることで、最後の盛り上がりが来て、僕らは元気をもらっていたのかもしれない。


 休憩して明るくなった職場には「無意識の色」が流れていた。
 これは多分、「12周年記念公演」の方で聞けるんじゃないかと期待している。

 なんとか、準備がすべて完了した。
 僕は最上階にある休憩室に行って、アイスコーヒーを飲みながら朝焼けに照らされた街を見ていた。もうすぐ始発が動き出す。
 眠い、眠すぎる。
 本当は「テネット」の2回目を観に行こうと思ってたのに。
 「あの、すいません」と声をかけられた。
 僕に休むな、と言った女性社員の人だった。
 「あっ、先ほどはどうも失礼しました」と謝ると、「こっちも気が立っていて、申し訳ありません」。この人がさっきみたいな思考になった背景には何があるんだろう、とふと考えた。休憩しないとか残業が美徳みたいなことを未だに言っている人達が彼女の上にいるんだろうか。
 「説明上手いですよね? もし、良かったら、うちの広報サイトの方で文章とか書いてみませんか?会社のイベントのことじゃなくて、普段のことで…。こう、独自の見方が面白そうなので」
 これ以上書いたら、死ぬ、とコーヒーを吹き出しそうになった。

 「あの、考えさせてください。ただ、やるとしても絶対に休憩ありでお願いします」

 壁と天井には不安なオレンジがぼんやりと浮かんでいた。


 

2020年9月18日金曜日

12周年公演に向けての短期集中連載 第17弾 「赤堀君江は燃えているか?」

 最前列へ


 先日、「夢見るアドレセンス」を去年までプロデュースしていた伊藤公法さんの「アイドルプロデューサーは何をしているのか?」という文章を読みました。
 その中でアイドルの素材の見極め方が非常に面白くてですね。
 大きく分けると3つの軸でみるそうです。その子は「昼っぽいか夜っぽいか?」、「都会的か田舎的か?」、「同じクラスにいたら優等生タイプか不良タイプか」という3つの軸です。
 世の中にあふれているものは、だいたい似たような属性であふれているそうです。「昼っぽくて、都会的で、優等生っぽい」とかですね。それはそれで僕は好きなんですが、この3つのうちのどれか一つだけがずれると「色気」が生まれる、と伊藤さんは語っています。
 「昼っぽくて都会的なのに、不良」とかですね。
 僕の中でこういう「色気」を感じるメンバーと言われて、パッと思いついたのが赤堀君江です。 

 いや、彼女は「夜っぽくて都会的で不良」でしょ、と思った方もいるかも知れませんが、本当にそうでしょうか?
 実は別のメンバーの記事を書く為に、彼女が出ている動画から始まり、ブログをぼんやり観たり読んだりしていたんですね。
 フランスの思想家、アーネスト・ルナンの「哲学的対話及び断片」の中で「何等かの結論に到達しようと思索するな、これが思索というものの極意である」的なことを語っていましたが、ぼんやり動画やブログをチェックしながら頭に浮かぶことを掬い上げていくのが楽しいんですね。「ユリイカ!」の瞬間が訪れた時は本当に楽しいですしね。

 話を赤堀君江に戻すと、彼女のブログはとてもシンプルです。
 毎日、ブログも更新してますが、結構短いのでガンガン読み進めていけるんです。
 ある時を除いて。
 どんな時か?
 コンサートやそのレッスンをしている時。
 公演の準備や実際に披露した時。
 こういう時、彼女のブログは長くなり、熱い気持ちが伝わってきます。
 アイドルになれたこと、カミングフレーバーに選ばれたこと、レッスンに向き合う大変さと楽しさ、決して装飾的な文章でも野生の思考でもないですが、読んでいて「本当にこの子はアイドルというものに真摯に向き合っているんだろうなあ」と思うんですよね。
 
 12周年公演に出演した後の彼女のブログがどんなものか、今、楽しみです。
 クタクタに疲れて短いものになるのか、新しい公演に触れられた喜びを書くのか。
 個人的には、「パジャマドライブ」と「逆上がり」との相性が良さそうな気がしています。
 最近の彼女のTwitterやInstagramの写真を見ていると、「昼」も「夜」いけるし、「都会的」と「田舎的」のどちらも出せるんじゃないか、と感じています。それが彼女のアイドルとしての強みではないか、と思います。2面性を持つものの強さ、「ギャップ」や「色気」を出すことが出来るんじゃないか、と僕は思います。


 果たして、12周年公演フェスで赤堀君江はどんな顔を見せるのか?

 今、確実に分かっていることは、彼女は確実にそれに向けて燃えているだろうということです。未来のエース候補の一人として、彼女がどんな姿を見せるのか、楽しみです。



2020年9月17日木曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第16弾「どんちゃんが作る場」

 公演はパフォーマンスだけではない

 2018年から2019年にかけてエキサイティングなメンバーがSKE48にいました。
 それは、どんちゃんこと、福士奈央。
 アイドルでありながら、THE WやRー1に挑戦。
 「芸人もういっちょ」というネット番組も持っていましたし、SKE48の公式も彼女の動きを動画で記録していました。



 残念ながら、2020年になってからは、お笑い関係の動きはなくなりました。
 そもそも、お笑いの賞レース自体が夏を過ぎてから、徐々に動きだした感じですもんね(M-1は2回戦が終わったところ)。

 ただ、彼女が「アイドル」と「芸人」という二つのカテゴリーを上手く行き来しながら、新しいアイドル像を作っていけるのではないか、と期待していました。しかも、彼女の場合、賞レースでも少しずつ上へ向かっていただけに、残念でした。

 しかし、彼女がネタを作り、板の上に立って、レギュラー番組で様々な芸人さんたちとトークを繰り広げてきた中で感じるものがあります。
 MC回し。
 久しぶりに平田さんとどんちゃんのトークを見る機会があったんですが、物凄く安定感があるし、トークの縦軸を作っていくのが上手いです。そこには、これまでのレギュラー番組で様々な芸人さんをお迎えして、トークを聴いてエピソードを引き出してきた「受けのトーク」の成長もあります。
 

 メンバーが色々なチームから集まった場合のMCは、誰がしきるかによって、面白さが変わってきます。どんちゃんが参加する「制服の芽」、「僕の太陽」、「RESET」の3公演の中で注目しているのは、「RESET」です。
 チームS中心のメンバーの中で彼女がMCでどんなトークをするのか?
 そして、9期生たちが混じった「僕の太陽」や、各チームから万遍なくメンバーが入った「制服の芽」。こちらも、もう先輩側であるどんちゃんの手腕が問われます。
 果たしてどんな「場」を作るのか。
 勿論、パフォーマンスも注目です。久々の「僕の太陽」では、まだ入ったばかりの頃の手探りのあの感覚を思い出すでしょうし、「制服の芽」では彼女が久々に自分がファンだった頃のSKE48の伝説の公演に久々に触れることになるでしょう。そして、「RESET」でどんな爆発を見せるのか?


 個人的には、どんちゃんには、アイドルの新しいモデルを作れるあと一歩のところまで行った歴史があるだけに、形ややり方を変えても、これからもアイドルという枠を少しずつ超えて行って欲しいと思っています。彼女ならそれができると僕はこれまでの彼女の実績から考えています。

※あと、この動画、もう90万再生ですね。


2020年9月16日水曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第15弾「兆しが響く時」

次は何が見える?

 音楽というのは、時として時代や人に反響して様々な輝き方を見せます。
 たとえば、ある楽曲が時代性を感じさせることもありますし、数年してから社会情勢にぴったりと合うこともあります。それは人に対してもそれで、昔はピンとこなかったある曲が大人になってから自分にしっくりと来るものに変わってくるということもあります。
 
 SKE48の楽曲の中で選ぶとしたら、それは「兆し」ではないかと僕は思っています。
 この曲の持つ歌詞の賞味期限の長さは、秋元康が個人の体験を社会の体験に変えていく歌謡曲の作家としての素晴らしさが出た曲だと思います。
 
 

 この「ラムネ飲み方」公演に1曲目である「兆し」は公演を待ち続けたチームK2の気持ちの代弁であると同時にもの凄く曲の背景に「物語」がある曲だと思います。
 その為、別の現象に置き換えても通じることがあります。
 たとえば、地震大国である日本では、避難所で生活せざるを得ないということがあります。その時に僕は「兆し」を思い浮かべます。
 また、2020年でいえば、コロナ禍で一度は身動きが取れなくなったSKE48に、もう一度光が差し始めたことを連想させます。
 勿論、この曲が強く響く背景には、悲しいことや辛いことがある人もいると思います。死と隣り合わせの状況や人とずっと離れている状況に置かれると、「君がいて僕がいて 彼がいて彼女がいて」という歌詞がとても強く響いてくるんですね。

 この曲に対して強い思い入れがあるメンバーとしては、やはり、ちゅりこと高柳明音でしょう。ちょっと2017年10月9日の彼女のブログを読んでみましょう。

 ううむ、ちゅりにとっても「救ってくれた」大切な曲なんですよね。
 「ラムネの飲み方」公演で初めてK2に届いた曲。
 「overture」が流れた後に響くあのイントロ。
 フルメンバーのチームK2が行進しながら出てきて、メンバーたちが曲の世界の中で、希望の兆しをみつける時、僕らは何を見つけるでしょう?
 
※ 最後になんとなく連想したスガシカオの「兆し」も貼っておきますね。
 

2020年9月15日火曜日

12周年公演に向けての短期連載第14弾「『大好き』をもうマスターしたか?」

 踊ってみてわかること


 SKE48の12周年公演が発表された日からメンバーたちはだいたい3つの公演をマスターしていかなければいけません。丁度今日で、公演までの期間が半分終わりました。残りの半分の期間で完成まで持っていかなければいけません。
 もう想像するだけで無茶なことを考えるなあ、という感じですが、我々もメンバーの振り入れの一部を感じることができるものがあります。
 それが北川愛乃こと、よこにゃんのアメブロです。

 よこにゃんが「手をつなぎながら」公演の「大好き」の振り入れをやってくれているんですが、凄くゆっくり丁寧に動画で教えてくれます。ちょっと見てみましょう。

 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12622198413.html?frm=theme

 こちらは第1回目の動画ですが、3つに分けてふりを教えてくれています。
 これが凄く分かりやすくて良い。もともとよこにゃんは、発信力や言葉のセンスが素敵な人でしたが、教え方も良いですね。本当にゆっくり丁寧に教えてくれます。
 1回目はわりとついていけましたが、2回目から徐々に覚えていく量が増えると結構大変になってきます。これを短期間で覚えるメンバーたちは本当に凄いですね。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12622425265.html?frm=theme

 そして、3回目と4回目。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12622692493.html?frm=theme

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12622900548.html?frm=theme

 ちなみに僕は第4回目に行く頃には、結構時間が経っていましたよ。
 そして、第5回目!
 もうね、ここに辿り着くころには若干「大好き」がお腹いっぱいの状態でしたよ。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12623148748.html?frm=theme

 なんとか、一通りふりを踊るというよりは、真似してみたというのが僕の場合は近いですが、ただ単にふりを覚えるだけで大変なのに、メンバーはここからポジションやフォーメーション、指の角度とかまで他のメンバーと合わせるんだから、本当に大変ですよね。それを公演の16曲×3で、48曲。もう、想像しただけでクラクラします。


 ちなみによこにゃんのこのブログのもう一つの良いところは、ファンの方のコメントをしっかり拾ってくれるところ。ちゃんと読んでてくれるんだ、と嬉しくなりますよね。

 今、メンバーが頑張っている今、ちょっとその頑張りの片鱗を自分も体験してみたいという方、是非是非、体験してみてはどうでしょう?

 


2020年9月14日月曜日

趣味どきっ! アイドルと巡る仏像の世界 第2回「センターは誰?」の感想

反響しあう願い


 

 今回は、柴漬けで有名な大原にきました。
 今日は会社が休みだったんで、本当はこの番組の予習の為に三千院に行く予定だったんですが、風邪を引いてしまい、行けず!
 夕方まで寝ていました。

 今回のゲストはSKE48の古畑奈和ちゃん。
 衣装が秋からの季節にも似合いそうな色づかいですね。

 登場シーンでは、座敷で湯葉プリンを楽しんでます。
 お店は「京美茶屋」さん。
 ここは今度参拝した時に寄りたいですね。

 「FRUSTRATION」もNHKでかかって嬉しいです。

 センター像について和田さんから聞かれた奈和ちゃん。

「みんなの前に立ってドンドン『ついて来い!引っ張ってやるぜ!』というタイプではないので、もうなんか、背中でパフォーマンスを見せて『ああ、こういうやり方もあるんだ』っていうのを広められたらいいなと思って。静かにやってますね」

 これを聞いて先生は、「背中でみせるセンター」と語っていましたが、以前、僕もブログの「二人に惹かれる理由」で書きましたが、奈和ちゃんは、言葉じゃなくてパフォーマンスで影響を与えるタイプなんですよね。勿論、言わなきゃいけない時はユニットコンの時みたいに言いますが。


 さて、番組に戻ると、歴史ある三千院でセンターを務める仏像と出会います。

 出迎えて下さったのは、笑顔が素敵な僧侶八木さん。
 立派な仏像と素敵なお庭を堪能しますよ。
 どうでもいいけど、何気に「えにし酒」の頃から和の建築とも奈和ちゃん相性が良いですね。
 さて、三千院の寝殿、玉座を観ていくんですが、玉座からのお庭の風景が美しい!
 「有清園」っていうんですね。
 「この一つの窓から見える景色が贅沢すぎて、驚きました」と奈和ちゃん。

 その景色の中に往生極楽院なる建物が。この建物の中には、阿弥陀三尊像があります。センターにいる阿弥陀如来さん。間近でみる仏像に緊張する奈和ちゃん。
 阿弥陀さんの見た目で、後ろにある光景が気になった奈和ちゃん。よくみると花や草のモチーフが化仏さまの間にありますね。
 ううむ、まさにオーラを具現化したようですね。
 三尊形式にすることで、「センター感が増しますね」と奈和ちゃん。
 センターによって、両サイドの働きも決まってくるそうです。
 なるほど、これはアイドルで考えると、面白い!
 たとえば、SKE48にはJRAという最適解が昔はありました。
 古畑奈和をセンターにした時の両サイドは誰がいいのかとか、考えると面白いですね。
 2019年の時点では、珠理奈とだーすーでしたが、2020年の珠理奈、ちゅり卒業後だと誰が奈和ちゃんの個性を最大限に生かすのにベストなんでしょう?
 あえて逆のベクトルのメンバーを置くか?それても要素を抽出して似たようなメンバーを置くか?
 
 さて、番組に話を戻すと、蓮華の上に乗せるもので、カエルを連想する奈和ちゃん。
 昔からこういうところは変わってなくて素敵です。
 もし、阿弥陀如来が迎えに来てくれなかったら、地獄が待っているという解説を受けて、「お願いします」と手を合わせるのも面白かったです。
 次に前のめりの姿勢(大和坐り)について聞かれて「お仕事しなきゃという感じ」と答える奈和ちゃん。まさにその通りで、死んだ人をいてもたってもいられず、前のめりに迎えにいく姿勢なんですね。
 

 仏像に対して「威圧」というイメージから180度変わった奈和ちゃん。
 確かに意味や歴史を知れば知るほど、変わるものってありますもんね。

 今度は、わらべ地蔵を観に行った3人。
 これ、るろうに剣心のエンディングで映ってませんでした?
 ボニーピンクの。

 よく観たら違ってました。


 次は七福神の一人である弁財天の仏像をおすすめしてくれた先生。
 ポイントは琵琶を持っていることから、学問・芸術の神様でもあるそうです。
 和田さんにお願いしたことを聞かれた奈和ちゃん。

 「私はセンターをその務めさせていただいたんですけど、結構、そこに至るまで、ファンの方がその、愛知県でも羽豆岬にある神社で、あの、お祈りをよくしてくれださるんですよ。
 絵馬に『奈和ちゃんがセンターになれなますように』って書いてくれたりして、私はその分ファンの方にお返しできたらいいな、と思って。芸能でファンの方にお返しできるようにって上手くいきますように、ってお願いさせていただきました」

 ごめんなさい、もう観ながら泣きました。
 丁度、8月の終わりに羽豆岬にいって、一つ一つの絵馬を見て、感慨に耽っていたのでなおさら。
 奈和ちゃんのファンの人達を「忠犬」と呼びながらも大事にしているところが伝わってきます。
 

 さて、三千院のすぐ近くに美しい音色が聴けるお寺があるんですって。

 それが法泉院。
 ちなみに、音声は使われてはいないですが、お寺に行くまでの移動のトークの様子を見ていると、ロケ番組を50本近くやってきただけの安定感がありますね。
 ご住職の案内で中に入ると、美しい庭園。
 額縁庭園とも呼ばれるこちらの庭園、樹齢700年の木がダイナミックですね。

 こちらには、阿弥陀如来の三千像があります。
 さあ、美しい音色とは?
 地面から竹筒が2本出ていますね。
 これはいったい?
 

 耳を当てると、「水が滴っている音が金属音」のように聞こえるそうです。
 実際に聞いてみると、本当に琵琶の音色のようです。
 水琴窟というんですね。
 「もう音楽!」と興奮する奈和ちゃん。

 
 実際に音楽をしている人の素敵な感想です。
 でも、これは感受性の問題で、人によっては何も感じないどころか、無駄だから破壊すべし!という人もいるわけで。奈和ちゃんほどの感受性は僕にはないですが、少しでも彼女が素敵だと思ったものを理解できる人間でいたいと思いますね。

 関西在住の人間としては、奈和ちゃんが京都に来てくれたのは嬉しいですし、こういう教養系番組でこそ、彼女の感受性が光る気がするので、またオファーがありますように。

※「二人に惹かれる理由」はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/05/blog-post_7.html

※8月末に羽豆岬に行った記事はこちら!

https://note.com/oboeteitekure913/n/ne7e970958c59



12周年公演に向けての短期連載⑬「パジャマドライブの蓋を開く時」

 果たして何が発酵されているのか?

 最近、小倉ヒラクさんの『発酵文化人類学』という本を読みました。
 基本的に食というものに一切興味がない僕ですが、先日著者の方が出ている動画を見て、興味が湧いて読んでみることにしたんですね。
 発酵を一言で表すと、「人間に有用な微生物が働いている過程」なんですね。たとえば、味噌や醤油とかお酒とかは発酵食品でもありますね。ちなみにその逆が腐敗です。
 発酵文化と人間文化を行き来しながら見えてくるものが沢山ありました。
 特に醸造家の方々の取材。
 それぞれの蔵で、食品の特性や弱みを「個性」に変える試みがされていました。
 「人間の手で細かく調整しながらつくる発酵食品には『クセ』や『揺らぎ』がある。これがプロダクトの個性をかたちづくる」というところが印象的でしてね(『発酵人類学 微生物から見た人類のカタチ』より引用)。オートメーションで作るものとは違う独特の味があると。
 発酵食品は発酵菌や高濃度のアルコールで、腐りにくいものの、確実に時間は止まらずに進みます。
 コントロールしつつ、よきタイミングで味わう必要もあるんですね。

 SKE48にあてはめると、それは何か?
 「パジャマドライブ」公演ではないか、と僕は思っています。

※AKBの方の公式で公演が上がっているので、違いを感じるために予習をするのもありかもです。



 2012年3月28日に終わってしまったこの公演。
 僕はリアルタイムで観たことはありません。
 映像でアーカイブは残っているものの、その歴史をがっつり体験しているのはぴよすのみです。
 ほぼ、みんなが初めて触る公演。
 そして、誰がどれをするのかも予想もつかない公演。
 更に、初代チームEとはキャリアが近いメンバー、遠いメンバーが入り混じっています。
 

 「パジャマドライブ」公演を発酵食品とするならば、まさにメンバーはたちは醸造家の方々だと思います。時間が経っておいしく発酵されているこの公演をさらに美味しくする為に、自分たちでどんなアプローチをしていくのか。
 きっとオリジナルとは違う味付けになるかも知れません。
 でも、それは「クセ」や「揺らぎ」だと思います。
 僕はそこに「個性」が生まれてくると思います。
 個人的には、カミングフレイバー勢や8期生たちがどんなアプローチをして公演を作っていくのか期待しています。

 「天使のしっぽ」、「てもでもの涙」、「鏡の中のジャンヌダルク」とユニット曲も個性的なものが多いですし、表題曲の「パジャマドライブ」も素晴らしい。

 今のSKE48が料理した「パジャマドライブ」。
 あなたにはどんな味がするでしょう?

 

2020年9月13日日曜日

12周年公演に向けて⑫「制服の芽はメンバーを試し、育てる」

 誰よりも高く飛べ!


 皆さんが、SKE48らしさを表す曲を1曲挙げてと言われたら、何を挙げるでしょうか?
 SKE48の代表曲ではなく、SKEらしさというとSKE48にハマった時期にもよると思うんですが、「恋を語る詩人になれなくて」を連想する方がいらっしゃるんじゃないでしょうか?


 1曲目から全開で踊る姿勢。
 誰もが負けじとジャンプするイントロ。
 僕は大矢真那卒業コンサートの1曲目で、「恋を語る詩人になれなくて」が来た時、思わずオードリーの若林さん風に「これこれこれ!」と熱くなったのを覚えています。

 この「恋を語る詩人になれなくて」を含む「制服の芽」公演は、様々な名曲を含んだ公演です。上記の「恋を語る詩人になれなくて」や。リクエストアワー2年連続1位になった「枯葉のステーション」、珠理奈のソロ曲「思い出以上」、毎回多幸感のある「仲間の歌」、メイキングにもドラマがあった「ピノキオ軍」、そして、切ない「手紙のこと」。
 ここには書ききれないぐらい素晴らしい曲だらけです。
 そして、ハードなダンスや表現力が試される歌詞。
 練習不足だと振り落とされる嵐のような公演です。

 この公演について、2013年7月10日の新土居沙也加のブログを読んでみましょう。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-11570259849.html


 いやあ、ぺんぺんの独特の文体が素敵ですね。
 そして、制服の芽公演がメンバーに問いかけてくる感じもまさにそうで、「誰のために」、「魅せる」という意識。
 「えっ、そんな表現でいいの?」とメンバーを振り落とすこともある公演。
 この公演に触れることで成長できたのは、チームSだけでなく、研究生として頑張っていたメンバーたちもそうだと思います。

 他のメンバーたちもこの公演に対して、自分を成長させた公演だと語っています。
※お時間に余裕のある方はどうぞ。

① 松井玲奈(https://ameblo.jp/ske48official/entry-11570314837.html)
② 大矢真那(https://ameblo.jp/ske48official/entry-11570294700.html)
③ ゆっこ(https://ameblo.jp/ske48official/entry-11570302774.html)
④ ゆりあ(https://ameblo.jp/ske48official/entry-11570324602.html)
⑤ だーすー(https://ameblo.jp/ske48official/entry-11570324071.html)

 3期生のブログが多めですが、先輩たちと同じ公演に取り組むことで、曲の表現以外にも大事なことを学び、色々な思いを経験していったんですね。今回は、公演まで1か月ですが、普段はチームも違う後輩メンバーたちが、先輩たちとの公演を通して成長していくのではないかと期待しています。

 ぺんぺんのブログに戻ると、「踊っていて 気持ちのどこかで 卒業された先輩の姿を 探していました…」という箇所。
 多分、12周年公演でもきっとこの現象は多くのファンの脳裏によぎるでしょう。
 かくいう僕も初代推しは、にししこと、中西優香です。
 絶対によぎると思います。
 少し話を飛躍させると、松井珠理奈も高柳明音もコロナがなければ、もうSKEからは卒業していたはずです。
 たとえば、JRAという強烈な物語をもった先輩たちをどの後輩が超えるのか?
 「制服の芽」のメンバーで言えば、8期生、D3、9期生たちがどれぐらい公演をマスターして、自分だけのものに出来るかと思います。クラシック曲でも指揮者や楽団によって演奏時間が2分以上変わるように、自分だけの「制服の芽」を見つけてほしいですね。
 

 きっと僕らファンは、色々な「思い出」をあの公演には持っていると思います。
 下手な表現をすれば、歴代のメンバーたちの思い出に足元から飲み込まれていくと思います。「ああ、やっぱり〇〇の方が良かったなあ」「〇〇時代には敵わないか…」。

 でも、彼女たちには、僕らの思い出が追い付けないぐらい、誰よりも高く飛んで欲しいと思います。
 きっとこの12周年の裏テーマは「過去」と接続しつつ成長し、今いるメンバーたちが、「過去」を超えるジャンプをすることではないか、と思っています。それがたとえ一瞬でも可能性の片鱗でも。

 「制服の芽」ならそれがきっとできる、重要な公演だと思いますから。

 

2020年9月12日土曜日

12周年公演にむけて⑪「最高の公演ラスト曲はどれか?」

最高の公演ラスト曲はどれか?


 皆さんは、コンサートの終わりでかかると、嬉しくなる曲やしっくり来る曲はあるでしょうか?
 僕は「仲間の歌」で終わるのが好きでしてね。
 ファンとメンバーが一緒に歌って終わるという、2020年現在には難しい状況ですが、いつか大会場でまた、この曲を歌いたいなと思っています。

 じゃあ、公演曲で好きなラスト曲はどれかな、と考えて観ました。
 うーんとじっくりと考えてみたんですが、「ラムネの飲み方」は厳密にいうとシングルメドレーが来るので違いますし、「遠くにいても」はこの現代にぴったりと合っていて素敵だな、と思うんですね。
 でも、僕はちょっと違った視点で選んでみました。
 それは、歌詞の素晴らしさ。
 素晴らしさの奥をもっというと、僕の場合は共感性ですね。
 何故か、公演曲の終わりの曲の主人公は未完成の主人公というか、満たされていない状態のことが多いんですね。たとえば、「to be continued.」の主人公は、全部やりたいことが出来ていない状態で、明日に向けて一つ目標を見つけて今日を終えるという描かれ方をしています。たまに、会社の終わりが夕方の時は、これを聴きながら退社することが多いです。「ああ、仕事が全部終わらなくて、先輩に引き継ぐことになっちゃったなあ」とかいう時は更に心に染みます。
 
 もう一つ挙げると「手紙のこと」。
 この曲の素晴らしさは最近、あーやこと岡本彩夏がブログでも書いていましたが、曲の主人公にとって一番楽しいことが、「君のことを考える」時間であるところが凄く良くてですね。
 「ああ、ここには自分がいる」と初めて聴いた時に感じました。
 好きな人のことを考える時間が一番楽しい、という歌詞の世界は、飽きずに更新を続けるこのブログのコンセプトとも近い感じでした。
 切ない片想いの世界観も好きですしね。
 
 しかし、一番好きな曲は「引っ越しました」です!
 もうね、未練が凄く残っている歌詞が大好きなんですよ。
 「手紙のこと」とは違うアプローチで、「君」に語りかけているんですよね。
 生まれ変わるように住む場所を変えて、身体は君との思い出から動いたけれど、心は引っ越しが出来ないという物凄く切ない歌詞で、SKE48のコンサートで披露された回数は少ないかと思いますが(ZEEPの中西チームSラストぐらい?)、久しぶりにこれを聴いたら泣いてしまうのは間違いないと思います。
 
 映画のラストと一緒で公演のラスト曲は印象的なものが多いですが、皆さんにとっての好きなラスト曲はどれでしょう?

 ※手紙のことについての記事はこちら!

 ※引っ越しましたについての記事はこちら!

 ※ラムネの飲み方についての記事はこちら!

2020年9月11日金曜日

12周年公演に向けて⑩「須田亜香里が戻る場所」

 接続点


 だーすーこと、須田亜香里がテレビを始めとする全国メディアに出ているのが当たり前になって、何年ぐらい経ったでしょう?
 全国ネットの番組への出演数なら、48グループではトップではないでしょうか? 
 以前なら、バラエティ番組の1コーナーに出た時は、しっかりと録画して何回も繰り返しみていたものです。
 48グループのもともとのコンセプトとしては、劇場公演などの活動を中心にその子の魅力を誰かに見つけてもらう夢への足掛かりでした。
 SKE48も勿論48グループの一つなので、だーすー自身の売れ方を見ると、下手したら卒業してソロで活躍していてもおかしくない状態ではあります。

 そんな中、10月3日からの公演フェスにだーすーも参加します。
 出演する公演は「制服の芽」と「シアターの女神」の2公演です。

 
 個人的には、久しぶりに「シアターの女神」で活躍する彼女が観られるのが楽しみでしてね。「制服の芽」時代は、端っこのポジションで、長い髪を振り乱して笑顔で踊ってました。「シアターの女神」では、髪を短くして前で踊る曲も増え、チームプレイを学んでいきました。
 彼女にとって「シアターの女神」公演の重要性は「コンプレックス力」のP111からを読んでいただければと思うんですね。この7か月間があったからこそ、彼女はソロプレイヤーとしての強さだけでなく、チームプレイや仲間の大切さを学んでいったと思います。

 彼女にとって、意識を変えてくれた「シアターの女神」公演。
 あれから5年以上経って、彼女はどんな風に「シアターの女神」を表現するのか?
 オリメンが4人しか残っていないチームで、あのチームCの一体感が出せるのか?
 様々な見どころがあると思いますが、僕の中での一番の見所は、須田亜香里が自分を変えてくれた公演とどんな風に再会するかです。

 おそらくユニットは「キャンディー」をやると思うんですが、時間を経てどう変わっているかも楽しみですね。丁度、人間須田亜香里が誕生する前年に終わってしまったので、曲によっては全く違うものも観られるんじゃないか、と期待しています。
 

 SKE48の入り口の一つとして、様々なメディアで活躍してくれるだーすー。彼女がタレントであると同時にアイドルであることを思い出させてくれる接続線としての「公演」。かつて松井玲奈がそうであったように、だーすーが、SKE48という名前を背負って活躍している間に、公演やコンサートの面白さを多くの人に知ってもらえたらと思います。
 そして、公演で踊るアイドル須田亜香里も楽しみですし、主演作でどんな他者になりきるのかという女優須田亜香里も楽しみです。
 

 多分、明日も須田亜香里をテレビやスマホの画面でも観ることになるでしょう。ただ、芸能界の最前線を走り続ける彼女と共演することで、多くの後輩たち(特に普段は共演の機会が少ないチームの後輩)が芸能という活動をしていく上で大切なことを学んでくれたら、数年後にまた面白い変化が起きるのではと期待しています。

 

2020年9月10日木曜日

8月から9月のnote更新

 8月から9月のntoe更新



※音声更新もしてみたので、ぜひ、noteに遊びに来てください。

 おすすめの映画「のぼる小寺さん」2020/07/07

https://note.com/oboeteitekure913/n/n533fe6af7099 


 「36→37」2020/07/12

https://note.com/oboeteitekure913/n/na10b4b453d6e


 「匂いの消えた夕暮れに」2020/07/29

https://note.com/oboeteitekure913/n/n5df11a156301


 「おすすめの映画『3年目のデビュー』」2020/08/10

https://note.com/oboeteitekure913/n/n1dcf98853a95


 「熱量について」2020/08/11

https://note.com/oboeteitekure913/n/nd223a3c352b1


「8月31日に死に、9月1日に生きる」2020/08/19

https://note.com/oboeteitekure913/n/n6918fb7d1442


「映画 狂武蔵を観ながら考えたこと」2020/08/27

https://note.com/oboeteitekure913/n/n458b069cbba7


 「おすすめの映画と本『僕たちの嘘と真実 Documetary of KEYAKIZAKA46』」2020/08/23

 https://note.com/oboeteitekure913/n/nc1594e16003b


「羽豆岬の波」2020/09/07

https://note.com/oboeteitekure913/n/ne7e970958c59



12周年公演に向けて⑨「10期生加藤結のブログも何故面白いのか?」

時が来たら、かませ!


 10期生五十嵐早香推しです。
 毎週、意地になって彼女のブログの魅力について書いています。

 彼女のブログに登場するのが、かとゆいこと、加藤結でした。
 記録文という書き方で早香先生は、かとゆいの魅力を書いていきます。
 今回はそんなかとゆいが、なんと五十嵐早香先生のことを書いているというじゃないですか!

 早速チェックしてみましょう!

 http://www2.ske48.co.jp/blog_pc/detail/?writer=ken10_1 

 早香先生のブログの方では、自由闊達なかとゆいさんが凄く冷静な文体で書いているのが良いですね。「食」という早香先生を感じさせるテーマもいいですね。
 そして、五十嵐早香という人が結構、変わっているけれど、そこが面白いなあ、と感じるエピソードを箇条書きで並べながら、早香先生がかとゆいをじっくりと観察しているのと同じぐらい、かとゆいも早香先生のことを見ているんだなあ、というのが伝わってきます。
 ちなみに、16回でも早香先生について書いていましたね。


 そこで、これまで読んでなかったかとゆいのブログを全部読んでみたんですね。
 いやあ、なかなか熱い人じゃないですか。
 この一つ前のブログで悔しさを露わにしていたり、29回ではいきなり素晴らしい冒頭部を書いていたりと、なかなか読み応えがあるものが多いです。
 27回では早香先生の不器用だけど、愛らしいところも描かれていて、そうかあ、推しと仲良い人のブログを読むことで正面からじゃなくて、横から推しを知ることもできるなあ、と久々にこういう感覚を覚えました。

 歌唱力№1に立候補するところや、22回でのハイアンドシーカーズに入ったきっかけなんかも面白いですが、20回のアルバイト経験がなかなか読むごたえがありましてね。
 僕らはSKE48になってからの彼女しか知りませんが、ここに辿り着くまでに色々な経験をしてきたんだなあ、としみじみ思うと同時に、不器用ながら一生懸命働くかとゆいさんの姿を想像すると、応援したくなりました。一つ一つのアルバイトでの印象的なエピソードとか聞いてみたいですね。こんな発見があったとか、普段とは違うこういう気持ちになったとこね。

 5月3日の早香先生のブログで出た某マウンテンへの登頂が、果たして二人は達成できるのか?
 いつかまた、どちらかのブログでこの時の体験がそれぞれの視点で描かれるかと思うと、ワクワクしますね。

 ちなみに写真だと6枚ぐらい写真が並んでいて、いろんな時の加藤さんの顔が並んでいる(シチュエーションがどれも面白い)写真が面白かったですね。かとゆい推しの方には、何番の顔が人気なんだろうとか。個人的には、僕は6番の「誇らしい加藤」さんが好きですよ。よしよしよしみたいな台詞が聞こえてきそうな。この回の時の過去の自分へのメッセージが、なんというか、もう、この人がこれからちゃんと認められて欲しい、応援したいと思わされる本当に良いメッセージで、僕は彼女のブログの中でこれが一番好きです。辛いことばかりじゃなくて、少し先の未来には楽しいことが待っているから、というメッセージは過去の自分には言えないけれど、でも、あの時の自分の気持ちが分かるのは自分だけだから、という切なさも少しあります。

 ちなみにヒプマイが好きとか、最高じゃないか!
 クリーピー好きの僕としては、大阪を推したいとこですが、渋谷がやっぱりいいですよね。買い物とか行く時に、この曲をよく聴きます。


 

 
 今、12周年公演に向けて、きっとレッスンを頑張っている彼女。
 「会いたかった」や「青春ガールズ」、どちらも彼女の持ち前の笑顔が輝きそうな公演になりそうですね。個人的には、「会いたかった」公演との相性が凄く良さそうな予感がします。かとゆい版「嘆きのフィギュア」とか観てみたいですね。

 アイドルとしてもそうですが、一人の女性として、「宇宙1幸せになってくれ!」とLINEスタンプを送りたくなるメンバーでした。


2020年9月9日水曜日

12周年公演に向けて⑧「ぴよすは間に合うのか?」

 RESETは可能なのか?




 いつからか失敗した人に当人以外が石を投げて、自分たちはまともな側だということを確認する文化がSNSやワイドショーを中心として生まれてしまったと思います。詳しくは宇野常寛さんの「遅いインターネット」を読んで欲しいが、条件反射的に誰かを叩くのではなく、じっくりと情報と向き合うこと、これは僕が目指すブログの世界観の元になっています。
 

 芸能界には多くの才能が溢れています。
 若い頃から、芸事に親しんでいるおかげで我々とは違う豊かな表現力や、感受性を持っています。その反面、我々が経験しない辛いこともあると思います。そのせいで、時には心が弱ってしまい、ある者は引退したり、ある者は道を踏み外してしまいます。
 個人的には、元ジャニーズの田中聖の役者としての才能の高さは、本当に素晴らしくて時代劇の「必殺!」シリーズに出ていた時は、久々にこんなに時代劇にハマる役者が出てきたと嬉しくなったものです。その後、あることをきっかけに芸能界から彼はドロップアウトします。
 今、彼は自分がやったことを反省し、音楽の道を生きています。ライブハウスに自分で機材を持ち込んで、地下アイドルやまだ無名のバンドたちと混ざって歌い、物販にも立つ姿は、かつてドームで踊っていたアイドルとは遠い姿でしたが、同時にとても良い笑顔だったのを覚えています。

 一度、失敗して0からのスタートをした者を応援する人達が、まだちゃんと残っていて、悪い道に流れずに生きていく。
 この難しさは本人の意志もさることながら、道を踏み外さないで良い何かがあればと思います。田中聖にとって音楽がまだ残っていたように。

 何の話がしたいかというと、都築里佳ことぴよすのことです。
 彼女は4か月ほど前にSNSでHKT48に対する暴言を誤爆してしまい、SNSアカウントが停止になると共に、彼女の元には様々なメッセージが届きましたし、彼女を知らない人たちが好き放題におもちゃにしました。あいつは悪いやつだから、何してもオッケーみたいな考えの人たちですね。
 彼女は以前も後輩の悪口と思われるツイートをしてしまったことがあります。
 ここから「都築里佳」って性格わるいよね、で終わるのか。
 なんでぴよすは、こんなことを言わずにいられなかったのか、誰も彼女を止められなかったのか、他に不安や不満を吐き出すものはなかったのか、とかですね。勿論、ぴよす自身も悪いのは大前提ですけどね。


 ただ、一度失敗した人間は二度と幸せになったらいけないのか、という視点にどうしても僕は立ってしまうんですね。文句を言われたHKT48のファンの方々からしたら、「一生許さん!」という人もいると思います。僕も某女優がSKE48の名前を紅白歌合戦で言い間違えた女優に「お前の代表作は一生ヒットしないし、雑なドラマの依頼しか来なくなるだろう」という呪詛の言葉をかけた経験があるだけに、自分たちの推しをブスと言われたことは、なかなか許せないと思います。ただ、謝罪して反省した彼女を遠いいつかで良いから許して欲しいな、と思ってもいます。

 さて、ぴよすの魅力といえば、圧倒的な演技力だと思います。
 曲の世界に没入して、自分でも泣いてしまうこともある。
 ダンスのスキルも高く、歌唱力もある。
 本当にSKE48の中でも実力はのメンバーであると思います。
 勿論、性格の「めんどくささ」もあると思いますが、それも彼女の個性ではないか、と僕は思っています。少し厳しい書き方をすれば、その「めんどくささ」の幼稚な面が出てしまい、誤爆があったのではないかとも分析しています。
 

 今回の12周年公演は先日の29時間配信に続き、多くのSKE48ファンが観ると思います。今、公演等で少しずつ活躍している彼女が果たして、ブレイクスルーする再起ができるのか?

 僕が注目しているのは、「RESET」公演です。
 おそらく「制服を着たレジスタンス」を踊る可能性大だと思いますし、奇しくも彼女の境遇とリンクして良いな、とは思います。
 ただ、この公演で「奇跡は間に合わない」を彼女が踊れないだろうか、と願望として思っています。
 そう、彼女が尊敬する宮澤佐江のユニット曲です。
 2016年のソロコンサートの時のように、もう一度、自分を見つめなおして、目指す場所へ向かってほしいな、という願望も込みです。

 また、ぴよす自身が「RESET」をする意味を見出すとすれば、そこも面白いんじゃないかな、と思います。

 でも、「引っ越しました」を歌っているところで、僕もぴよすも泣いている気がします。

 もう一度RESETするチャンスとそれを受け入れてくれる仲間がいるSKE48からは、まだ引っ越して欲しくないな、と願いながら。


2020年9月8日火曜日

12周年公演に向けて⑦「もう一つの再会」

 君の真面目な顔好きだった


 先日、別の記事の為に「リクエストアワー2014」を通しで観ていたんですが、ふと気になることがありましてね。
 それは最終日のMCで、惜しくも100位までに入らなかった曲の発表するシーンでした。ひな壇の右側の一番上の段に座っているメンバーたちが(チームS勢)、発表された曲の振り付けをしていまいた。こういうところをみると、なんだか和やかな雰囲気の中にメンバーが積み上げてきたスキルが光る感じがして好きなシーンの一つです。
 その中で「好き好き好き」の振り付けを山内鈴蘭がやっていました。
 「ああ、流石は鈴蘭。AKB48から来ただけあって、色んな曲を体験しているんだなあ、それに出身のグループは違えど、曲を通してメンバーが通じ合うのって素敵だなあ」と呑気なことを思っていました。
 しかし、映像を観終わってふと思ったんですね。
 「あれ、鈴蘭がチームBに上がったのってウェイティング公演の頃じゃなかったっけ?なんでシアターの女神の曲を知ってるんだ」と。
 そこで、ちょいと調べてみると、「シアターの女神」公演にはアンダーとして出演していいたんですね。更に言うと、みなるんこと、大場美奈もアンダーとして出ていたんですね。
 「僕の太陽」公演でのチーム4メンバーの再会も燃えますが、「シアターの女神」での再会もなかなか興味深いと僕は思います。
 さらに、この日はチームC時代の生き残りメンバー4人が出演します。
 しかも、ちゅり、だーすー、みなるん、だーそー、と全員キャラが濃い!!
 ミッドナイト公演などで、鈴蘭と一緒になることが多いですが、「シアターの女神」公演でこの4人と鈴蘭が一緒になることは初めてですね。
 果たしてどんな化学変化が生まれるのか?

 SKE48における山内鈴蘭というと、色気やトークの暴走、そして外仕事でのゴルフがピックアップされがちですが、ダンスの表現力も素晴らしいメンバーの一人です。そして、歌唱力も素晴らしいのも各イベントやコンテンストで証明済みですね。

 もう一つ、鈴蘭の魅力で注目したいものがあります。

 それが手紙です。


 2019年のみなるんの生誕で、鈴蘭がみなるんに送った手紙が素晴らしくてですね。
 みなるんが鈴蘭に言った「一度でもいいからSKE48に真剣に向き合ってみなよ」という言葉。AKBからSKEに来たもの同士だからこそ、通じる言葉なのかもしれないですね。

 ちなみに、鈴蘭の生誕祭の手紙って、結構いいのが多いですよね。
 真木子の生誕の時とか、僕が推してた岡田美紅への手紙とか。
 とにかく、文章の構成がしっかりしていて、ここは笑わすところ、ここは思いをストレートに伝えるところ、という緩急がしっかりしています。いつか、「手紙のこと」を歌ってほしいですね。


 話を戻すと、「僕の太陽」公演、「シアターの女神」公演、AKBから来た山内鈴蘭が2つの公演で、自分が居た場所の公演の栄バージョンとどんな再会をするのか。
 更にいうと、昔から鈴蘭を推しているファンの方々は、曲は同じでも時間が経って成長した鈴蘭の再会をどう見るのか?

 「シアターの女神」というアイドル力が試される曲、シリアスさが求められる曲、そして、思いっきり楽しめる曲、とメンバーの様々な表情が楽しめる公演。
 「チームSKE48推し」で爆発するのだけは想像できますが、「好き好き好き」の振りがフルで観られるのが個人的には楽しみです。
 そして、シリアスな顔で何かに打ち込む時の彼女は本当に素敵です。

 ゴルフ動画や「Gorurun」のブランドサイトでの彼女の表情を楽しみながら、その日を待ちましょう。

※「Gorurun」のサイトはこちら!

https://gorurun.com/

 

2020年9月7日月曜日

「趣味どきっ!」第1回の感想

 新たな組み合わせの妙

 さあ、ついに今週からNHK Eテレで「趣味どきっ!」で新シリーズ「アイドルと仏像の世界」が始まりましたよ!

 テキストも買って予習したんですが、番組で触れきれなかった情報や各ロケ地のアクセスや美しい写真も多いので買っておくと更に面白くなるかもです。



 さて、まずはオープニングですね。
 ナビゲーターは和田彩花さん。
 この方、前から美術分野の本で存じ上げていたんですが、生で動いているところは初めてです。先生は駒澤大学の村松哲文先生。
 まず、二人がやって来たのは、奈良県の春日大社の敷地内。
 係りの人が吹く、謎のメロディによって鹿たちが「マトリクス・リローデット」のミスタースミスのようにガンガンやってきます。


 今回のゲストはみなるんこと、大場美奈!
 いやあ、奈良県民としては、みなるんが奈良に来てくれたのが嬉しいなあ。
 しかも、NHKで「ソーユートコあるよね?」が流れるのも。
 そして、みなるんのソロ写真集、重版してたのか!
 本当に、可愛くてすいません。
 みなるんの仏像のイメージは「真面目なイメージであとちょっと難しいのかなって思ってます」とのこと。確かに、「シャーマンキング」で仏教界を知ったレベルの僕としても、仏像の美術的な価値については、まだまだなので、この番組で勉強していきたいと思いますよ。
 しかし、二人と並ぶとみなるんのちいさカワイイ感じが出ますね。
 服が長袖なのが気になったんですが、なんと2020年3月の収録だったんですね。
 スカートの柄が素敵です。

 

 今回のテーマは「美しく魅せるフォーメーション」です。
 アイドルのフォーメーションが複雑という話になった時に、みなるんが「モーニング娘。さんとか、いっつも凄いですもんね」という何気ない言葉の中にちゃんと他のアイドルもチェックしている感じがして素敵です。
 モー娘と同じハロプロ出身の和田さんも「ホント、複雑な。しかも何曲もフォーメーション変えていくので」と共感。
 ちなみに、僕はハロプロはぶっ飛んでるBYOOOOONDS派です。
 さらにフォーメーションの紹介で「Stand by you」も流してくれるなんて嬉しいじゃあないですか!

 仏像のフォーメーションのイメージを語るみなるんの横を通りすぎていく鹿さん。思わずみなるんも、「おっ!」と声が出ます。
 果たして、どんなフォーメーションを持った仏像に出会えるのか?

 まず、3人は新薬師寺にやってきました。
 山門をくぐって入ると、広々としたスペースが広がって奥に本堂が見えますね。
 このお寺は天平19年に光明皇后が旦那さんの聖武天皇の病気を治すために建てたお寺なんですって。なんとなく、お寺が完成する前に治ってるんじゃないか、とふと思いました。そういう時はどうしていたんでしょう?
 新薬師寺の「新」は「新しい」ではなく「霊験新たか」の方の意味なんですね。
 「外から見るとシンプルですけど、中は凄いことになってますよね。えへへ」と和田さん。どういうことだ。中は映画「ファイトクラブ」みたいなことが行われているのか。

 とにかく、中に入ってみましょう。
 僧侶の中田定彗さんが、出迎えてくれます。
 中には、本尊の薬師如来坐像を取り囲む十二神将が立っています。
 カッコいい!
 お賽銭を入れて手を合わせた時のネイルがおしゃれ。
 ううむ、こういう神社仏閣に行く番組だと手を合わす機会も多いからネイルは大事かも。
 さて、この薬師如来像は仏教界のお医者さん的な存在だそうで、左手の壺にはあらゆる病気を治す薬が入っているそうです。そうか、聖武天皇の病気を治したいという思いから作られたお寺ですもんね。
 「何で出来ていると思いますか?」という先生の質問に「金?」と答えるみなるん。
 こちらは全て木造で、素材を活かしたものになっているんですね。個人的に、時間が経って色が落ちていく過程も芸術品の良さだと思うので、こういう仏像は好きですね。

 ここで、仏像の種類をピラミッド方式で紹介。
 48の総選挙で同じような図で説明してるのがありましたね。
 「菩薩」の説明でちゅりの笑顔が出てくる辺りが素敵。
 ちなみに、STU48の兵頭葵さんも菩薩とコールされる曲がありますね。
 各グループの特徴も分かりやすくて面白いですね。基本的な見分け方も面白い。

 さあ、いよいよ今回のテーマであるフォーメーションにまつわる十二神将立像。
 みんな武器を持っていてカッコいいんですが、名前もカッコいい!
 「伐折羅大将」とかね。ちなみに僕はイノシシ年なので、「宮毘羅大将」なんですが、テキストの表紙にもなっているカッコいい仏像です。
 ここで再び、先生の「何で出来てると思いますか?」クイズ!
 「木ですか?」とみなるん。
 正解は、なんと土や粘土を固めて作ったんですって。粘土なんかは作り直しがきくんですね。
 十二神将は様々な怒りを表しているんですが、怒りで髪が逆立つのを「怒髪」というんですね。そういや、「サムスピ」の「アスラ斬魔伝」で八角泰山が「怒髪衝天」って使ってましたけど、ここから来てるのか、流石はSNK(何人がついてこれているか分からない話)。

 伐折羅大将が作られた当時の彩色を再現したCG絵も登場したんですが、皆さんはどちらが好みでしょうか?
 色がついたバージョンも鮮やかで美しく、どこか中国やインドっぽい色使いですよね。本堂の白壁に映った12神将の影もカッコいい!

 次に3人がやってきたのは、白毫寺。
 素敵な石段と奈良の景色が一望できる素晴らしいところですね。
 ちなみにテキストによると100段ぐらい階段があるそうです。
 これはもう少し涼しくなったら行きたいですね。
 さて、こちらの宝蔵では珍しい仏像がいらっしゃるそうで。
 ご本尊の阿弥陀如来坐像。死んだ時に浄土へ案内してくれる仏様だそうです。
 そして、重要文化財である「閻魔王坐像」。
 顔、めちゃくちゃ怖いですね。
 なんと、目のところは水晶のはめぬきになっているんですね。
 左右の役人の顔もめちゃくちゃ怖いじゃない。
 ここで、みなるんの「最近の悪いこと」トーク。
 大丈夫か、NHKで言える内容か?とヒヤヒヤしていましたが、朝まで起きていて夕方まで寝ていたという話でした。
 ちなみに、こちらには地蔵菩薩立像もあって、地獄に落ちた人も救ってくれる素晴らしい菩薩様です。「地蔵信仰」といって「生きているうちに一度でも地蔵に手を合わせれば地獄に落ちても助けてもらえる」という素晴らしいシステム。よしっ、僕も昔、手を合わせたことがあるから、明日からは悪事に励むぞお、と思ったあなたは気をつけてください。

 最後は奈良の景色を見る3人の背中で終了。
 うむ、なかなか発見の多い素敵な番組ですね。
 アイドルという入り口から様々な美術品や建築物に触れられるのが面白いですね。
 丁度、関西に住んでいるので、良さそうなところがあれば実際に行ってみることができるというのもいいですしね。
 

 次回は古畑奈和ちゃん登場!
 果たしてどうなる?
 

 

 

12周年公演に向けて⑥「もう一度、PARTY」を始めよう

見上げた夏の夢


 

 SKE48の中には、何期かに1回ムーブメントを作る黄金期があります。
 たとえば、3期生。逸材揃いで選抜へのスピード、メディアへの露出、総選挙での躍進と枚挙に暇がありません。
 その中で、僕がムーブメントを感じたというか、みんなが夢を見られた世代が7期生とドラフト2期生が合わさった「7D2」です。この「7D2」という言葉が自然に生まれたこともそうなんですが、運営やメディア、ファンがそれぞれ期待している感じが物凄く伝わってきた世代だと思います。
 センター、本店若手選抜、総選挙、握手、公演、それぞれが持ち味を出して、SKE48を引っ張っていくんだろうなあ、と2018年の夏ぐらいまでは思っていました。

 しかし、それぞれのメンバーが昇格していき、才能あるメンバーたちが続々と卒業もあり、「7D2」という集合体で見た時には少し弱体化していく感じがしました。人数が減ったというだけではなく、中心的なメンバー未来を託したメンバーの卒業も大きかったと思います。
 この現象は、先日観た「Documentary of KEYAKIZA46 僕たちの嘘と真実」の中でも観られました。
 絶対的センターの平手さんが休演になった時、そして、脱退した時、メンバーたちは途方にくれます。しかし、残されたメンバーたちがそれぞれのやり方で、コンサートやグループを生き残らせようとした現象に凄く似ている現象がここ数年の「7D2」の中では起こっている気がします。
 一人一人が自分の得意分野で成長し、「7D2」だけでなく、グループに貢献していきます。その筆頭が野島樺乃ではないかな、と思います。野島さんが、SKE48の看板を背負ってここ数年、外の場でも勝負してきた姿は、本当に頼もしいものになったと思います。
 また、末永桜花という人の自己プロデュース力の高さは、今までのS田系の方々とは違う自分の好きなものを始点にしつつ、自分の領域に引き込んでいくダイソンの掃除機並みの吸引力があります。しかも、バッテリーが落ちない。
 ドラフト2期生の水野愛理の「7D2」への思いの強さや、ファッションモデルとしての活躍も期待できる菅原のポテンシャル。
 他にもどんどんあげていきたいところですが、今回の趣旨と違うので、一旦置いておいて、いよいよ本題に入ると、10月3日の17時30分からの「PARTYが始まるよ」公演ですよ。

 2015年7月6日から7期生とドラフト2期生をメインに始まったこの公演は始まりました。当時の写真がSKE48の公式モバイルに残っているので、気になった方は是非チェックを。みんなまだ顔が幼い!
 余裕がある人は、松井玲奈卒業コンサートのメイキングなんかも観て欲しいな、と思います。そして、もう卒業してしまった、後藤楽々や小畑優奈たちが活躍した「前のめり」や「意外にマンゴー」も。そこから様々なコンサートの映像を追いかけていくと、次第にメンバーが頼もしくなっていくのが分かります。
 「7D2」という集合体ではなく、メンバー個人で成長を追って行って、面白いと思うのがはたごんですね。
 ポンコツで名高いここ数か月のSNSやブログをチェックしてみてください。
 ギネスに挑んでいるところも良いんですが、8月の思い出を綴ったここ数日間の夏3部作のブログは良いですよ。

リンクはこちら!

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12622077065.html

 書きながらふと思いましたが、7D2には夏の風景が似合いますね。

  あれから5年以上経って7D2たちはどう変わっていったのか。
 個人的には「桜の花びらたち」のところで必ず泣いてしまうと思います。
 

 僕らが夏に見た「7D2」という花火は、打ち上げ花火だったんでしょうか?
 それとも線香花火のようにチリチリ燃えて消えていくものなんでしょうか?

 水野愛理が必死にSNSを使って、7D2を大事にしている様子は、たとえ今は地べたに這いつくばっていても、それでも何かせずにいられないネズミ花火のような輝きがあります。

 「波が伝えるもの」のMVのみんなの願いを短冊にして、ランタン花火に貼り、空に浮かべたように、僕らが彼女たちに託した色々な短冊は、一度空に浮かんで燃えていったのかもしれません。

 だったら、もう一度、作り直す時が来ているのかも知れません。
 あの時と同じ公演で、残った「7D2」ともっと新しい才能たちで。
 新しい「PARTYが始まるよ」という花火が、静かな空にまた打ちあがります。

 あの空暗くなって
 静寂 訪れても

 心に打ちあがった
 君の花火 鳴り響く
 まだ終わらない

(SKE48「花火は終わらない」より引用)

 

2020年9月6日日曜日

Empathy&Discovery ep1「2次元でも3次元でも変わらないもの」

 

今回から僕が気になる人に話を聞く対談企画「EmpathyDiscovery」を始めて行きたいと思います。(長いので『E&D』と略すと思います)


更新のペースは、対談から文字起こしをして相互チェックをしてなので、一人で書く普段のブログの記事よりも時間がかかると思いますが、二人で話すからこそ見えてくるものを大事に書いていきたいと思います。

第1回の対談相手は、ゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」のアイドル水木聖來のプロデューサーをしている、るくるぐさんです。

(Twitterアカウント https://twitter.com/rukurugku )

 アイドルマスターという2次元のアイドルを推しながら、イラストや同人誌でその魅力を伝えている彼とは、14年ほど前に同じサークルで同人誌を書いていて(彼は漫画、僕は評論)、もうすぐ20年来の付き合いになります。

今年の2月に生きることに絶望を感じていた僕を京セラドームの「アイドルマスターシンデレラガールズ」のコンサートに連れていってくれて、佐藤亜美菜と思わぬ再会をさせてくれたのも彼です。   

2次元と3次元のアイドルを推すもの同士の会話から見えてきた本質とは?

場所は、「アイドルマスターシンデレラガールズ」で橘ありすさん役を演じる佐藤亜美菜さんが、大阪に来た時は利用するという喫茶「アメリカン」で収録しました。

 




2次元のアイドルと3次元のアイドル 

―今日は宜しくお願いします。まずは、「アイドルマスター」にハマった理由と言いますか、出会ったところから話を聞いてもいいですか?

るくるぐ(以下『るく』)元々『アイマス』自体には興味がなくって、アニメの放送、本家のアイドルマスター注釈1のアニメを観て、それでアイマスを好きになって。その頃、四条高音さん注釈2が好きだったんですけども、そのキャラクターたちが出てくると思って始めたのが、『アイドルマスターシンデレラガールズ』注釈3でした」

注釈1 2005年にアーケードゲームとして稼働したアイドル育成ゲーム。2011年にテレビアニメ放送。現在に至るまで様々なタイトルがリリースされている。

注釈2 アイドルマスターに登場するアイドル。古風な口調と銀髪というミステリアスな特徴を持つ。

注釈3 2011からモバゲーにて配信されているソーシャルゲーム。現在、200人以上のアイドルが登場している。

 

るく「勘違いから始まったんですが、ゲーム内のイベントの報酬で、春ぐらいの『お花見レア』の報酬として初めて出てきて、ちょっとゲームの中で頑張って報酬として得たのが、担当の水木聖來さんです。その時のカードが四条貴音さんとカードのタイプが同じタイプの※注釈4水木聖來さんが気になって、そこからずっと好きになっているって感じですね」

注釈4 シンデレラガールズのアイドルは、キュート・クール・パッションの3つの属性に分類され、属性ごとにゲーム内のステータスに作用する。

―ちなみに、水木さんを推す魅力って何なんすかね?

るく「何でしょうね。初めは見た目とかですが、まあ、なんでしょうか。23歳なのに見た目で言うと背が低くて童顔という割と好みにあった。だけど、凄く明るくって、でもちょっと大人っぽいところもあってというのが、自分の好みと合致したところが、一番かな」

―キャリアで言うと、水木さんは何年目ぐらいのアイドルですか?

るく「ゲームが始まって今年の12月で9年になりますが、その『シンデレラガールズ』の中で何ヶ月かごとにキャラクターの追加があったのですが、水木聖來に関しては、ゲームが始まった当初から居るキャラクターです。水木聖來自体は9年。僕が好きになったのは確か3月か4月ぐらいなので、そんなに変わらないですね」

―ちなみに、「アイドルマスター」について少し補足しておくと、最初から全員のキャラクターに声がついているわけではなくて、イベントで頑張ることで声がついて行くのが主流で、最近は初めからキャラクターに声がついているということも多いそうですが、その辺りを詳しく聞いてもいいですか?

るく「『シンデレラガールズ』で、元の『アイドルマスター』ここでは便宜上、765プロの子たちにしか声がついていなかったのが、ゲームを開始して1年弱ぐらいしたところで、ゲーム内のキャラクターのCDを発売することになって、その時に初めてゲーム内のキャラクターにボイスがついて、それがだんだん広がっていった感じですね。

その中で選ばれなかった子たちが居て。だんだんと選ばれた子たちと選ばれなかった子たちの差が開いてきているというのが、今抱えている大きな問題というか、あれですね」

―水木さんはどっち側ですか?

るく「(声が)ついてない側ですね」

―ずっとついてない状況の中で、水木さんの情報として増えてくるのは、ゲームの中のイラストだったり、ストーリーだったりということですかね。

るく「そうですね」

―その辺が、2次元のアイドルと3次元のアイドルの一つの違いだったりするのかな、と思ったりするのですが、3次元のアイドルがSNSとか自分で更新しているのに対して、2次元のアイドルの場合、あくまで運営の主導というか、コントロールが関わってくると思うのですが。その中でモチベーションを保つ為に、どんなことをやっているのかな、と考えるのですが。

るく「正直、今はそんなにモチベーションは保ててないです。最初の頃は、逆にその人気が低い分、自分こそが一番好きだという気持ちがあって。その中で仲間も増えてきて。その人たちとその子について一緒に話したりするのが、楽しいということもありましたし。その中で自分が絵を描いたり同人誌を出したりというのは負けないぞ、という気持ちもありましたね。でも、その気持ちが(公式の)扱いの差によってモチベーションが下がっているのも事実ですね()

―結構、これって2次元にも3次元にも言えることじゃないかな、と僕は凄く思っていて。3次元にも「干され」っていう言葉があって。運営から干され続けてしまったりすると、結構ファンが頑張っていても、メンバーの方が先に心が折れちゃうっていのがありますし。その中で出てくるのが、3次元って卒業があるじゃないですか?
 でも、2次元って、卒業がないじゃないですか?
 この辺りの違いってどう考えていますか?

るく「嫌な言い方をしたら、キャラクターは劣化しないというのがあって。まあ、好きな23歳の子は、9年経とうが23歳のまんま。たとえば、現実のアイドルだと、アイドルになった時に16歳の子がそこから9年経ったら、もう25歳になって現実で考えれば、もう引退を考えたりとか、或いは誰かと結婚したりとか。そういった選択肢が出てくる中で、2次元のアイドルに関してはそれがないと。声優さんが結婚したというのはあるけども、2次元のキャラクターに関してはそこまで干渉しない部分ではあります。良い部分とも悪い部分ともいえるというのがあるかなあ()

 ―今年の2月に「アイマス」のコンサートに行って思ったのが、2次元のアニメとかゲームのキャラが居て。でも、3次元で声を入れている声優さんが歌っていて、でも、コンサートだとどっちで観ているのかな、と少し観ながら不思議に思いまして。

るく「初めからアニメが好きで最初から声優さんのライブに行っている人はそこまでそれを感じないと思います。あくまで出ているのは声優さんで。その声優さんのスタンスによっても違ってきますが、髪型をキャラクターと一緒にしてその子と一緒に唄っている気持ちでという人もいれば、本家の方の765プロの方では、ステージに立つ時は、私はそのキャラクターの子として立つという人もいますし。声優さんのスタンスと観る側のスタンスの両方が関わってくると思います」

―橘ありすとして観る人もいれば、僕みたいに佐藤亜美菜として観る人もいるということですか?

るく「そう」

ー今、48グループって、コロナの影響で時計の針が止まっているような感じでしてね。みんな、なんとか楽しもうとしているんですけど。アイマスだとキャラクターだとなかなか更新がないということがあって、どんな楽しみ方をしているのかな、というのは聞いてみたいですね。

るく「やっぱりSNS上で何かやりとりをするという人が多いと思いますね。たとえばお互いにゲームの中に出てくる画像を上げたり、ハッシュタグをつけたりですかね。今日見てきたのは、若林智香ちゃんっていうチアガールをもともとやっていたアイドルの子がいるんですが、その子だったら『#今日もふぁいともか』というハッシュタグをつけてみんなで、頑張っていこうというのを言い合うとか」

―キャラクターに関連したハッシュタグをつけて、ファン同士で…。

るく「そうそう。水木聖來であれば『一斉に聖來』ということで『#いっせいら』で、今日の何時からと時間を決めて彼女に関わる画像やイラストを上げようというのをやっている方もいますね」

SNSの良い使い方って感じがしますね。あとは、アイマスを見ていて思うのは、みんながストーリーをゲームの運営から与えられているわけですけど、ファンの人達が2次創作でストーリーを付けたり、解釈を付けたりっていうのが、面白いな、と思いまして。3次元であんまりそれはないので。

るく「やっぱり3次元だと、その子が正解になると思うんですね。基本的にその子の考えていることが正解で、その子が発するものが正解というのに対して、2次元は言ってしまえば、割と問題になるかもしれませんが、公式が出したものであってもそれが受け入れられなければ、受け入れなくて良いっていうのはありますね()。公式が出したものを全部受け入れられる人と受け入れられない人で、また差が出てくる、というのはありますね。まあ、自分でストーリーを作れるというのは、ある意味2次元の大きなメリットではあるかな、と」

―コミケとかの画像を見ていると、自分の好きなアイドルとかのキーホルダーを作ったりとかタペストリー作ったりとか、これって、3次元だとまずアウトじゃないですか()。その辺も「グッズが無いんだったら自分で作るの精神」は、アイマスの人達を観ていて凄いな、と思うんですけど。

るく「2次元でも厳密にはアウトなんですけど。特に立体物に関しては。(ここから少し著作権談義になったので割愛します)たまに居るんですよ、公式にこれ出していいですか、と聞いちゃう人が。公式は聞かれたら『それはあきまへん』というしかないので()

―ここ、太文字にしときます()

るく「グレーゾーンだけど、どっちかというと、色の濃い方のグレーだから、それは聞くなと」

 

 コンサートと刺激

 

コミケ自体が、次の書き手と売り手を生み出す土壌であったというのが、出版業界がお目こぼしをしてくれているというのもあるかと思います。
 本筋に戻していくと、一緒にコンサートに行った時に僕がびっくりしたのが、駐車場に何かお城みたいな形の大きなモニターがあって、アイドルたちがそこにワーって出てきて並んでいるVTRをみんなが座りこんで見ているというのが、ビックリして、なんでああいうのがあるんだろうと。

るく「SKE48はあんまりそういうのは無い?それじゃあ、あれはアイマス独自の文化かもしれないですけど。ファンの間では課金で建った城ということで、課金城と言われているもので。まあ、そのライブに出ているアイドルの等身大パネルとかもあって、そういうのをみられる機会がそこしかないから。ライブにあたってのそこでしか流れない限定の動画とかも流れていて。京セラドームの時は、たまたま屋根のあるところでしたけど、SSA(さいたまスーパーアリーナ)の時は炎天下で良い位置で観るのを待つ為に30分ぐらい炎天下で待つということも()

―その言ってみれば、まだ声がついていないってことは、自分の推しが出ていないライブを観に行くわけじゃないですか?それは箱推し的な楽しさで観に行っていたんですか?

るく「昔はそうですね。僕の場合は、最初のライブとかはシンデレラガールズのコンテンツ自体が大きなものじゃなかったから、自分の好きなコンテンツがライブをするまでになったというのが嬉しくって観に行って。それがセカンドはライブヴューイングでしたが、アニメ化が決定して。サードライブはアニメの放送と同時期にやっていて。その時期からちょっと、僕の好きな子はいつになったら出られるのでしょうか、という黒い面が出てきて()

ーそれがファンになってどれぐらいの頃ですか?

るく「それが3年か4年目ぐらいかな」

―前にライブに行った時の話をした時に。『目には見えてないけど、俺の目にはちゃんとその子は立っている。ステージのどこかに』と言っていたことがあったと思うんですが、それは何年目ぐらいの時ですか?」

るく「それが3年目の黒さが出てき始めた頃ですけど、立っているというか。歌詞の中でコール&レスポンスで『ここでめぐり会えた ずっと大好きなキミに』というところがあって。注釈5そこで、僕はそのステージ上の人達よりも、自分の好きな水木聖來のことを思い浮かべて叫んだという。多分、そこですね」

注釈5 CINDERELLA PROJECTM@GIC!』より

ーなるほど、そこだ。結構、僕も推しが居ない期間が2年か3年ぐらいあって。その時、コンサートには行くんですけど、何をモチベーションにして行っているのか、というぽっかりとした期間があって。なんか、好きなチームの試合なんだけど、好きな選手は居ないみたいな。その頃はモチベーション的に言うと「凪」みたいな感じで。

るく「やっぱりスタメンに今岡おらんとオモシロないなあみたいな※注釈6」

注釈6 今岡誠(現・真訪。千葉ロッテマリーンズ2軍監督)勝負強い打撃で20032005年、阪神タイガースのリーグ優勝に貢献した。2005年には球界歴代3位となる147打点をあげたが、その後は持病のバネ指に苦しんだ。

―僕、野球しらないから、ここ注釈ね()。今、48グループは選挙もないじゃんけん大会もない、という刺激や劇薬がないんですよ。それが平和でいいよねっていう人もいれば、なんか、刺激を知っている世代からしたら、急にこの世からコカ・コーラが無くなったみたいな感じなんですよ()。レッドブルとか。

るく「アイマスを本当に初代のアーケードゲームの頃からやっている人達からしたら、今のアイマスはぬるいという人もいます。1ゲームをやる度に何百円と払って。でも、それでも上手いこと行かなくってゲームオーバーになるとか、全国のプロデューサーと戦って、最後までいけないというのを知っている人からしたら、アイドル同士がガチで戦わないというのはぬるいという人はいます」

ーなんか、アーケードゲームならではだなあ。フォーマットがちょっと違うっていうのもありますけど、凄い世界ですね。

るく「全国対戦していた人たちは、あの頃の熱さをもう一度味わいたいという人たちがいて。シンデレラガールズが最初に受け入れられた理由はそこがあったのかも知れません。主戦場がアーケードゲームから家庭用ゲームに移って、対人戦がなくなってなんかぬるいなというところに、シンデレラガールズのソシャゲが始まって、あの頃は『アイマスでソシャゲやんの?』という声が多かった中で、全国の人たちと争って1位を目指すという熱さがアーケードの熱さと似ているというので、アイマスに久しぶりにあの頃の熱さが戻ってきたというのが『シンデレラガールズ』が受け入れられた一つの理由かも知れません」

―こっちは、刺激刺激で行って、その結末どうなったって言ったら、悲惨なことになったので、何か新しい楽しみ方を見つけなきゃいけないのだろうな、というのはありますね。それがアイマス的な成功例なのか、坂道みたいな成功例が必要なのかな、とも思いますね。

 ちょっと話を変えると、この曲が好きとかあったりするんですか?

るく「これは文字にしていいのか、分かりませんが曲は好きですが心はささくれるというのはありますね()

―太字にしておきます()。それは何でなんですか?

るく「曲は好きですけどねえ。自分の子に曲はつくんだろうかと。曲があるイコール声があるってことですから」

ーちなみに、声がついている人と声がついていない人の割合ってどうなんでしょう?

るく「今、全部で190人居て、多分、80人ぐらい(正確には89人)ぐらい声がついているぐらいですかね。今後、新しくメンバーが増えるというのはそんなにないかと思いますね」

ー今、ファンの減増率はどれぐらいなんでしょう?

るく「新規が入りにくくなっているんじゃないかな、というのはありますね。アニメが始まりました、ゲームが始まりましたという何かによって新規が入ってくる要素が、今後打ち立てにくくなってくるだろうから、そこをどうしていくのかなと」

ーそれは凄いこっちも感じていて、たとえば難波とかだとグラビアとかにどんどん出して行ってコンビ二とかの棚にちゃんとメンバーの名前が載っている。じゃあ、SKEの場合、新規を増やす手段ってなにがあるだろう、と思いますね。今から新規で好きになるには、結構ハードルが高いというか。

るく「去年、新キャラクターというのが7人追加されて、その時のファンの声として上がったのが、『やっと1から知れるアイドルが出きた』というもので。新規で入った人からですね。それは確かにそうだな、というのもあって。別にアイマスの別のタイトルの『アイドルマスターミリオンライブ』というものでもアプリゲームが始まるにあたって新規キャラが二人入るというのがあって。じゃあ、その子たちを見て行けば、これからその『ミリオンライブ』の方も好きになっていけるかな、という気持ちもありましたね。結局やっていませんが…」

ー新規の人が入りやすいのがひょっとすると、新しくデビューする組ではないか、と。

るく「SKEの方でも多少の批判はあれど、10期生の子たちがデビューしてそこから入っていけば、10期生の子たちと一緒にファンとして成長していける喜びはあるでしょうし」

ー確かに。7期やドラフト2期生入ってきた時や9期が入ってきた時に、新規のファンやカムバック組が出てきましたもんね。誰かの物語を一緒に見守れるタイミングがあれば、入ってくるかも知れないっていう。

 

楽しみとストレス

 

 じゃあ、ここからは一番モチベーションが上がった時と下がった時の話を聞かせてもらってもいいですか?

るく「じゃあ、逆に紅條さんはどういう時に?」

ーまあ、僕は質問がね、まさかピッチャー返しで来るとは思いませんでしたけれども。総選挙で推しがランクインした時やグループが1,2フィニッシュした2018年とか、あと推しがコンサートのセンターだった時とかですかね。逆にモチベーション下がった時は、スキャンダルとか出た時とか卒業発表出た時ですかね。

るく「今、聞いて思ったのが、2次元アイドルってスキャンダルがないんですよね」

―ない。ないですね。あったら凄い。どうやって、というか創作者の意図は何だってなっちゃいます。

るく「そこが良いと言えばいいとこなんでしょうけど。一番モチベーションが下がっていたのが、2016年から17年ぐらい。アニメが終わって、その後のアプリゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」がリリースされて、その後の一番何も、あくまで個人的な目線で救いがなかった時期ですね。
 たとえば、ゲームの方でいうならば、リリースされてから徐々に既存のアイドルに唄って踊る3DCGとかが追加されていったんですね。でも、すべてのアイドルがゲームに登場するまでに1年かかりました。
 ボイスが付いているキャラクターが優先的に特別な衣装の2つ目や3つ目がどんどん追加されているのに、自分には来ていないという時期で。格差がどんどん広がっていっていましたね。アニメがやっている時期は、アニメに登場している子たちのグッズしか出なかったということもありましたね。運営に失望した時期ですね」

ー凄い趣味ですよね。ストレスたまる趣味になっている。ちなみに、その時期は同人誌の方を頑張っていたころですか?

るく「同人誌は大人アイドルの本(https://twitter.com/rukurugku/status/814471907202383872を出したのが、その1年後の冬コミぐらいですね。


 その年は2月に神戸でシンデレラガールズのイベントがあって、それに合わせた形で大人アイドル40何人つめあわせた絵をTwitterにあげて

https://twitter.com/rukurugku/status/693769782953291777


 今までの自分では考えられないぐらいの反響をもらって、あの頃が反響という意味ではモチベーションが一番上がった時期でしたね。楽しさで言うと、その2年ぐらい前に夏に有志で水木聖來の合同誌を作って。その時に僕が主催をして。その時が辛かったけど、一番楽しかった時期ですね。もう主催なんかやるか、とも思いましたけどね。結局、自分の原稿が一番遅れたんですけど。人の原稿を預かってそれを編集してというプレッシャーがつらかったですね。楽しかったですけど。それを冷房のきいていないコミケの西館で売ったというのが今考えると楽しかったですね」

ーこっちの世界で合同誌はあまり聞きませんね。

るく「そもそも48グループでも同人活動をやっている人は、絶対にいるとは思うんですね。今からカタログをめくって『芸能』のところをみたら48で出している人は必ずいるとは思うんですけど、主流ではないかもしれませんね」

ー楽しかったことと辛かったことが同時にあったっていうのが、面白いですけど、公式でいえば、どの時期でしょう?

るく「聖來の2つめのSRが出た時だから8年前かな()

ー8年前!一番楽しいが8年前()

るく「楽しいの種類が違うんですよ。達成感的な楽しいと好きになり始めの時の楽しさ。ゲームの中でガチャの目玉として自分のアイドルが選ばれたというのと、絵柄が自分の好みだったというのがあって、やったあというのがありましたね。そこでこれぐらい課金しました」

ー今ですね、文字起こししにくいんですけど、片手じゃ収まらない数字が出ています。

るく「ゲームの中のシステム上、特訓後のカードを手に入れるには特訓前のカード2枚を合体する形で使わなければいけないんですが、ファンだったら、どっちの絵柄もおさえておきたいので、最低3枚いるわけですね。3枚手に入れようとしたら、ゲームの中でフリートレードといって他のプレイヤーとカードを交換することもできるんですが、意地として、せめて2枚は自分の手で引きたいというのがあって、当時『肩書き』というシステムが出てきて、自分でお金をかけて手にいれないとその『肩書き』という称号が手に入らないのもあって」

―うわあ、大変。

るく「1枚は多分、これぐらいで出たと思うんですけど」

ー今、文字起こしで表しにくいんですけど、片手の数字ですね。合計したら、ちょっとした海外旅行に行けそうですね。限られた枠の中に自分の推しが入ったというのが、公式の方の楽しかったことですかね。

るく「その頃から、『アイドルマスター』の同人誌を始めて。それまでやっていたジャンルよりも遥かに売れたり、同じジャンルのファンの人達と知り合えたりっていうのと、その頃同人誌を描く技術が一つ上がったかな、と」

(ここから技術やランクについて『仮面ライダー鎧武』でたとえる話になるので、割愛します)

 

自分しかやらないこと

 

ー3年前か4年前ぐらいにTwitterに書いていたことが印象的で、「自分だからできることがやりたい」というのがあって。実は今日、話を聞こうと思ったのは、そこがメインだと思います。「自分しかやらない」が正解ですかね。

るく「『自分しかやらない』ですね。大人アイドルの集合絵とか同人誌とかもまさにそれで。あの絵の発端は『アイドルマスターシンデレラガールズ』に出てくる子の中で、ボイスがついている子って、ほぼ10代の子たちばっかりで。190人いるうちの44人は20歳より上要するに4分の1か4分の1強は20歳以上なのに。ボイスがついているメンバーは、ほぼ10代に集中していて、8人ぐらいしか20歳以上はいないんですね。当時は44人のうちの6人ぐらいで、絵を描いてからもまだ4人しかついていません。20歳以上の子たちにも、こんなに魅力的な子たちがいっぱい居るんだぞ、というのを言いたいがためにあの絵を描いたというのが、一番の動機ですね」

ー絵や同人誌を通して、自分にしかできないことを。

るく「同人誌にも書いたんですが、あれをもっと綺麗に描ける人は山ほどいる。けれど、やってくれる人はいない。だから、自分がやるしかない。あの頃、ゲームに対してモチベーションが下がっていて、それを反転させて同人活動を頑張っていたというのはあるかもしれません」

ー今のモチベーションは、2020年夏はどうですか?

るく「今は正直、そんなに()。次の作品がモチベーションでもあり、負担でもあります。今、本当に1日、1コマとか2コマネームをじわじわ作っていますね」

ー超大作映画!

るく「それが格差のある現状に対して描いているものですね」

(この後、次回作と僕が昨日読んだ『82年生まれ、キム・ジヨン』という本と映画版のリンクについて話しましたが、ネタバレが含まれるので割愛します)

ー最近、凄くガッカリしたことがあって。推しが毎週ブログを書いているわけですよ。それに対して、もう引くに引けなくなって毎週、分析を書いているんですけど。結構読み取るのが難しいブログを書いている時もあって。でも、ちゃんとヒントは残してくれていて。某まとめサイトをみると、反射的に読んで、反射的に訳が分からなくなったとか、才能の限界が見えた的なことを書いている人たちが居て。それ、お前らがじっくり読めてないだけじゃん、反射的にしか楽しめてない。じっくり読んでじっくりモノを考えられるようになろうよ、とガッカリしたことがあって。

るく「昔って、何かを作っている人に対して、色々文句はあれども自分より凄い人が作っているっていう意識があって。何か理解できないんなら、自分の読解力が足りなかったんだっていうのがあったんですね。でも、今は読み取れなかったら作品が悪いっていう人が多いなと思って」

ー映画や本のレビュー欄に分かりやすさっていう星印とかがあるのが、僕はピンとこない。あと、年下の才能を認めるのがそんなに怖いのかとも思います。

るく「わかりやすさでも、色々と頭を使ってそれを作っているのと、単純に中身がないのとは違いますしね」

ーちょっとこっちの話になってしまいましたが、声がついた時はどうなると思います?

るく「今はカウンター的な立場にいることがモチベーションになっているので、自分がカウンタ―を受ける立場になった時に、どういう立ち位置になるんだろう、というのは、どう揺らぐかは分からないです。自分の子だけでなく、みんなに声がついて欲しいというのは変わらないですが」

 

ーさて、ここからは趣向を変えまして、質問のタイプを変えていきます。まず、なんでそんなしんどい趣味を続けてられるのか、ってことなんですよね。続けてられる理由は何かあるんでしょうか?

るく「正直、辞めたい気はします」

ー金銭的にも精神的にも修行のような日々を送っているわけじゃないですか?

るく「一つは意地」

ーそれは僕もあるかも知れないですね。歴史を見てきたっていうのもありますし。ただ、こちらから見て、楽しいところは楽しいけど、しんどい時はしんどいというのがより明確化されている気がするんですが。そちらから見て、こっちは(SKE48)どう映っているのかは興味があります。

るく「生身の女の子がからんでいるだけに、もうちょっと世界が優しくならないのかなと」

ーああ、傷つく人がファンだけじゃなくて…。

るく「ファンが傷つく分には仕方がないですけど、せめて女の子は守ってあげてよ、とは思いますね」

色々な誹謗中傷の問題とか、直接言えてしまう時代である、より可視化されて本人に届いてしまうという問題はありますよね。ポジティブなメッセージに対して、ネガティブなメッセージの方が大きく響く子もいますしね。
 さらに質問の趣向を変えましょう。今、趣味としてこれがおススメだよ、という「アイマス」の曲やアイドルはいますか?

るく「人に勧めるんだったらこれっていうのは、あんまり考えたことが無いですね。自分の人への勧め方として、その人が好きそうなものを勧めるというスタンスなので」

ー3次元のアイドルで好きだった人とか、今も好きって人はいますか?

るく「とくには。高校時代は声優の飯塚雅弓さんが好きでしたけど。でも、何かしら好きってなったのは、その人だけですかね。アニメで声を聞いて、ラジオを聞いてさらに好きになって、という感じですね。それまでは一人のキャラクターが好きになったということはないですね。ここまで思い入れがあるのは、これが最初で最後、今後この経験を戒めにして()

―僕の場合、推しメンが卒業して、次に好きになる人がいないだろうなあ、と思うんですけど、不意に出来てしまうというのがあるんですが、ずっと1推しだけですか?2推しや3推しはいないですか?

るく「推しイコール担当アイドルとするなら一人だけですね。自分がこの子を好きですとドンっと言えるのは一人だけですね。他の子も好きですけど次元が違うというか」

―話が変わるんですが、コンサートも大分文化が違っていて。一番びっくりしたのが、最初にスポンサーが紹介される時に一緒に名前を呼ぶとか、あれはなんだか面白かったですね。あの文化は好きですね。ほのぼのして。あとはサイリウムの色が揃っているというのも新鮮でしたし。だから、今度はSKE48のコンサートに招待したいですね。

るく「チケット代だしてね、名古屋までの交通費も()

―楽曲も大分ちがうなと思いまして。一人一人が歌う曲が多い印象だったんですが。

るく「アイマスの世界の中でどういう位置づけで歌われているのかが、結構議論に上がるところで。たとえば安部菜々さんっていうアイドルが居て、『永遠の17歳です』って言っているアイドルがいるんですが、歌詞の中で『本当の姿を知っても好きでいてくれますか?』っていう台詞があって。ゲームの設定としては、そうなんですが。『本当の私を知っても』っていうのは、ファンの皆さんに聞かせていいものかどうかということだったり。果たしてそれは、ゲーム内でアイドルが歌っているアイドルソングなのか、キャラクターソングなのか、どっちなのかっていうのが、『シンデレラガールズ』に関しては多いかも知れませんね」

―この人じゃないと唄えないというか。こっちだと、卒業曲とかがそれにあたるかもしれませんね。

るく「グループがあるのではなく、『アイマス』は一人一人アイドルが居て、その集合体が『アイドルマスター』なんです。」

―一人一人が個のソロアイドルと考えた方がいいということですかね。それは大きな違いかもしれませんね。

るく「だから、みんなソロ曲は欲しいし、ソロ曲があってこそというのはありますね」

―こっちだとリクエストアワーという曲の総選挙があったんですが、そちらでもそういうことはあったりするんですか?

るく「一度だけ似たようなイベントがあったんですが、楽曲の人気投票と、1位に選ばれた曲を誰に歌ってほしいかという投票が同時に行われたんですが、どちらも高垣楓さんの『こいかぜ』が1位をとってしまって。結果として『こいかぜ』のアレンジCDを出してということになりましたね」

―なるほど。試みとしては面白かったけど、意外な結果になってしまったと。

 (自分の推しのグッズを作って、アピールする話を少ししましたが、既に書いた内容と重複する部分があるので割愛します)
 昔、働いていたところで、貸し会議室を借りることが多くて、いくつか会場を利用した時に、新田美波さんとかが、資格のポスターに使われていたことがあって。意外なところにアイマスってあるんだな、と思ったことがありました。

そういうのって、今はSKE48だと電車にお見合いサイトの広告でシールや広告としてメンバーが採用されていたことがあって。これから新規を増やしていくには、どうやって他の人の生活に差し込んでいくのかが重要かなと思うんですが、その辺りはどうでしょうか?

るく「シンデレラガールズで、松本沙理奈さんと大沼くるみちゃんという豆乳をよく飲むアイドルが居て、キッコーマンの豆乳とコラボしたキャンペーンがあって。今までだったらボイス付きで知名度が高いアイドルが使われることが多かったんですが、今はまだ知名度が低い子でタイアップを組んだというのが画期的で。あとでキッコーマンが出した声明というか、なんでコラボしようと思ったかを発表した時に、『アイドルマスターで豆乳を好きだという方がいらっしゃってこちらから声をかけました』と実在のアイドルが居る感じでコラボを持ちかけましたというのがあって。それが凄くいいな、と思って。これから企業側から何かひっかかりをもって、アイドルの活躍が増えていけばいいかな、というのはありますね」

―今、僕らが働いている職場で僕らが見つける側になれればいいかもですね。

(このあと、どう目に触れていくかについての話になりますが、職場がバレそうな話が中心のためカットしました)

 

アイマスPから見た48

 

―僕は、アイマスの曲だと「Memories」や「風花」が好きなんですが、48グループで良い曲だなっていうのはありますか?

るく「うーん。耳に残りやすいのは難波の『絶滅黒髪少女』」

懐かしいですね。どっちかというと、ハロプロの方がピンときます?前にBEYOOOOONDSの「眼鏡の男の子」とか結構、評価していましたよね。そうか、48グループだと「絶滅黒髪少女」ですか。SKE48だと無いですか?

るく「申し訳ないですけど、曲がぱっと出てこないですね。あの男が女の子だけの学校に転校して…」

―それは、乃木坂の曲ですね()

るく「ごめんなさい()あれは凄い好きなんですけど」

いえいえ、僕もあのMV好きなんで。まだ、薄い感じなんですね。

るく「正直、興味が薄いと映っている女の子を観てもそんなに違いが分からない時があります」

―僕も時々、なんで大量の女の子の名前を覚えられるのか、と思う時がありますね。お母さんがゲーム全部、ファミコンっていうのと同じで()。差別化というか、自分だけの特別な一人を見つける楽しさはあるかも知れませんね。課題としては、みんなが知っている素敵な1曲が欲しいというのはありますね。一応、紅白3回出ているんですけどね。2020年ではまだまだ、と感じますね。これは、SKE48の方のコンサートで素敵な曲に出会って欲しいですね。

るく「ある意味、今は自分の趣味とは全然違うところに行った方が楽しめるかもしれません」

―知らない曲ばかりからかも知れませんが。コンサートを観に行って思ったのが、「緊急発表!」とかがあった時に、みんなが喜んでいるというのも印象的で、こっちはだいたい阿鼻叫喚があったりして、サプライズ無かったら無かったで物足りないし。

るく「正直、どこでとは言えないですけど、ライブでの発表でガクッときて、その後のアンコールで一切乗れなかったというのはあります」

―いったい何があったんだ!そのライブで!消費税が20パーセントになりますかとか、そういう恐ろしい発表だったんですか。

るく「多分、一緒に行ってた人は、あれのことかと分かると思います()

―僕らは10周年の時に、絶対に名古屋ドームがあると信じていたので、それが無かった時の失望感。勿論、メンバーもがっくりするし、あれは辛かったですね。今、SKE48の中でグループの目標がぼんやりしていて。逆に新しい夢を語りだした人が、ひょっとしたら引っ張っていくんじゃないか、と思います。今までの物語とは違う物語を語れる人が出てきたら面白いかなと。アイマスの場合は、それが個人戦の要素が強いんですかね?

るく「『シンデレラガールズ』でこうというのは少ないかもですね」

―声優さんたちがMCとかで語っていたことがいくつかあったと思いますが、それはあくまで声優さんが言っていることで、アイドルやプロデューサーさんたちの意志とはまた違うということですかね。

るく「個人的な感覚ですが、それは運営の匙加減でファンがどうこう言うのとは違うかなと。そういえば、1個聞きたいんですけど。たとえば10期生の子とか後輩で『私は松井珠理奈さんを超えるんだ』とか宣言したことってあるんですか?」

―それは現役メンバーで何人かいますね。たとえば「松井珠理奈からセンターを奪いたい」と2016、7年ぐらいに言って、実際に2019年に奪った子がいますね。名前は古畑奈和という…。

るく「おお!」

―その言葉を言って実行できたのは、多分いまのところ、その子と須田亜香里だけ。ファンもその物語に乗って押し上げていったんじゃないかなと。

るく「傍から見たイメージだとメンバー間のライバル的なバチバチがなかなか上がってこないんであれですけど、どうなのかなと思って」

―松井珠理奈は一時期、絶対的なセンターであり、エースであり、あの人がいるから みたいになっていたんですけど…・

るく「阪神のショートは鳥谷がいるからみたいな※注釈6」

注釈6 鳥谷敬。現・千葉ロッテマリーンズ。阪神入団2年目から10年以上の長きにわたりショートの座を誰にも譲らずフルイニング出場を続けた。

―絶対ここ、注釈いれてくださいね()。自分で。それに対して、後輩たちは奮起したんだけど、なかなか理想と現実は違っていて。少し時間はかかったんだけど、松井珠理奈と同じぐらいのスピードで走れるようになってきたメンバーがやっと出てきたな、というところで珠理奈の卒業というね。あくまでこれはSKE48のファンから見た目線であって、世間から見たらまだ、知らないよ、ということになると思うんですけど。2017年に7期生の小畑優奈という子が出てきてセンターになったということもあったんですけど。辞めちゃったっていうのがあって。

るく「それは運営がひょいと入れた感じですか?」

―少しずつ、この子が行けるんじゃないか、という期待がメンバーやファンの中にあって、ベテランのメンバーたちが今はまだ早い、ここぞという時にセンターにという話はどこかで読んだ気がしますね。明るくてかわいくて、また、SKE48の風の色を変えた感じの子でしたね。珠理奈自体もこの子を推して行こうという流れはあったんですけど。

るく「本人が夢を見つけて新しい世界に飛び込んでいったんなら応援しなければですけど、痛いですよね」

―本当に痛かったです。多分、運営が想定していたシナリオとは違っていたのかも知れません。でも、逆に言うとキャリアが長いベテランが頑張れるのが、SKE48の魅力の一つだと思うので、こんなに20代後半とかで選抜に入っていたり外仕事があったりっていうのは、48だと僕はSKEぐらいじゃないかなと思います。勿論、若い子が好きな人も多いと思いますが、ベテランの須田亜香里とかが今年センターになったから、夢はまだまだ見られるグループだと思います。あと、これはお姉さんアイドルにも言えることですが、魅力に年齢は関係ないと思うんですよね。

るく「その通りです」

―その人が輝く時のピークなんてバラバラだし、伊能忠敬とか何歳から日本地図にチャレンジしたと思っているんだと。あとは、小学生から入っている松井珠理奈が成人するまでを見守れるっていうのも面白さの一つでもあって、彼女が前田敦子とかが居た時代とかの歴史の証人みたいなところもあるので、凄く懐かしい曲とかを大事にしてくれていて、それはファンとしては嬉しいですね。まだまだブレイクスルーの方法はあると思うので、今日のアイマスの話から探して欲しいな、というのはありますね。

 

ボーナストラックであり本題

 

 ここから、更に内容は加速していきます。
 口調もボーナストラックなので、少しくだけていきます。

ーここからは、ボーナストラックじゃないですが、ここまで読んでくれた方を信頼して、あまり話せなかった部分をリミッター解除して話していきたいと思います。

るく「たとえば、そっちだったら、松井珠理奈さんに対して良くない感情を持っているファンの人もいるでしょう?」

ーいっぱいいる。めちゃくちゃいる。お前、親を殺されたのか?みたいな人達がいる。

るく「その松井珠理奈さんがセンターでやってきて、本人の才能や努力もあってセンターやってきたと思うんだけど、『アンタいつまでやっているんだ』とか『センター変わってもいいじゃないか』と思うもんだと思うんですよね。そういう感情って」

―多分、ボーダーライン上のファンの人達とかは、きっと次変わるんじゃないか、とかいう思いはあるんじゃないかなと。

るく「総選挙とかでもある程度上位陣とかは固まってくるわけじゃない?いや、お前らもういいやん、って思う時はあります()

―殿堂入りみたいな。でも、それは難しいところで、戦う側からしたら、その人達がいる状況で勝たないと勝ったと認めてもらえないというのがあって。1回、2014年の終わりぐらいに新曲の発表した時にセンターをダブル松井じゃない若手の2人で行きましょうと試してみたことがあったんだけど、やっぱり、それが実験で終わってしまった。次が難波との同日発売で絶対に負けられないというので、ダブル松井に戻したというのもあります。

るく「そこもなんで難波と張り合う必要があるのか」

―48グループは闘いで成り上がってきたところがあるので、じゃあ、その辺のガス抜きって何だったかというと、カップリングや公演のセンターとかなんですかねえ?実際に、珠理奈に文句を言いに行くファンも居たりしたわけで、センターである重圧やそういうアンチの存在を考えると、本当に幸せだったのかは考えさせられますよね。

るく「それは3次元特有のもので、ファンがアイドルに直接言えてしまうというのが。こっちはキャラクターに言ったところで、現実的にはキャラクターには届かないわけで。本人に言っちゃダメでしょう」

ー多分、言いたいこととしては、選抜だけじゃなくて、圏外だったメンバーにもちゃんと光が当たるようにってことですよね。なんか、そこは僕、麻痺してきているかも知れないです。

るく「理想論でいえば、人気があろうがなかろうが、全員にある程度出番頂戴よ、ということですね。応援してきたファンやそのアイドルにも何かしら還元してあげようよっていうのはありますよ。たとえば前田敦子さんが一人でいくら稼いだか分からないけど、前田敦子の生写真を買うために彼女のファンが払った1000円と、圏外のメンバーのファンがその子の生写真を買う為に払った1000円に差があるのはおかしい気がするし、そう思いたい。言い方が悪いけど、1000円払ったら1000円相当の見返りが欲しいのはあります。還元されないのは悲しいじゃん。グループでやっているんなら、割り振ってもいいじゃないと」

―その子が研究生の場合、最初は先輩の収益で育ててもらって、やがて売れて行って、今度は後輩たちを収益で育てるっていうのが、理想的なモデルだと思うんですね。それに対して、アイドルとしての社会保障じゃないけど、48グループにいることによって、仕事が少なくても食っていけるというのはあるんじゃないか、と思います。
 公演で頑張ったり外仕事で見つけてもらうというのは、あるんですが、差をひっくり返すのは難しいですね。マネージャーやスタッフの数が本当に適正かというのもありますしね。いつからか、メンバーたちが握手会の日程をまとめて、自分のSNSとかで宣伝したり、総選挙のCDを自分で買って投票しだしたぐらいで、おやっ?と思ったりはしましたね。何かが崩れ始めたなと()
 這い上がるために1か月頑張るのなら、耐えられるけど、それが1年中だと、脱落していくファンも出てくるでしょうし。その辺をどうするかはありますね。まだ、出てきたばかりの若手の子たちのファンの母数は少ないし、その子たちにも活躍の場をどう保障していくかもありますよね。このあたりは、ちょっと麻痺していた気がします。本来はみんな平等にですもんね。

(人気と運営の推し加減についての話になりますが、割愛します)

 

アイドルを生み出した責任

 

ー「劇場職人」っていう言葉があって。劇場公演でピンチがあったらスクランブルで出られるメンバーとかが、歴史の中で何人かいて。

るく「亜美菜さんとかも…、ロッテのフランコとかも注釈7」

注釈7 マット・フランコ バレンタイン監督のもと、130通り以上あると言われたスターティングメンバーの中で様々な打順とポジションで起用されながら、3割・20本塁打を放ち、2005年ロッテのリーグ制覇に貢献した。

ーここ絶対注釈入れなよ。そういう子たちって、選抜には選ばれないまま卒業してしまうことが多くて。

るく「阪神でいうと俊介とか荒木みたいなね。注釈8」

注釈8 俊介(藤川俊介)・荒木郁也 ともに阪神。堅実な守備とバッティングが持ち味の俊介、内外野どこでも守れるユーティリティ性が売りの荒木。首脳陣からは重宝される選手ではあるが、どちらも確固としたレギュラーを獲得するには至っていない。

ーここも絶対自分で注釈かけよな。で、それって、運営からしたら都合がいいわけじゃないですか?でも、それって、本当にその子やその子のファンの人たちにとって幸せなのか?ちゃんとその頑張りをメディアとかに押し出してんのか、っていうのはありますよね。だから、そういう現実を知っている人間からしたら、佐藤亜美菜が今、アイマスの方で活躍しているのをみると、凄く嬉しいですよね。
 今、コロナで言い方が悪いけど、飼い殺しにされているアイドルが沢山いる中で、彼女たちが夢に近づいてるな、と思える努力をしている運営がどれだけいるだろう、と思いますよね。

(30分ぐらいお互いの運営に対する滅亡迅雷トークが続くので割愛します)

―今、他の幸せの形ってないのかな、と考えた時に、今、推しメンが研究生なんですけど。そんなにストレスが無くて。その子がブログで才能が少しずつ認められてきていて。

るく「研究生ということは、今から登っていくだけ。それから小説とか文章で自分の(紅條の)趣味とマッチしているというのが、あるんじゃないですかね。仮にアイドルの方面でダメでも文学の方面で応援できるという気持ちがあるからゆとりが出来ているんだと思うんですね。ないんですよ、こっちは()

―今みたいな色々な方向性が行き止まりになっているってことですか?

るく「キャラクターである以上、アイマスを出られないんですよ。同人誌とかもあくまでそれはファンがやっていることであって。公式ではないんですよ」

―じゃあ、逆にプロデューサーとしてのゴールはどこなんでしょう?たとえば、僕が推している五十嵐早香に望むとしたら、よき頃合いでSKE卒業して芥川賞を取れ、自分で英語やフィリピン語で作品を世界に発信して認められろ、とかなんですね。

るく「アイマスを超えろとは思わないですが、今、恵まれている子たちが受け取っているものを受け取れたらいいと思っています。CD、ライブ、衣装、フィギュア、漫画とかの展開とか。それをまだ持ってないので。アイマスのコンテンツ自体は嫌いではないですし」

ーああ、コンテンツが嫌いじゃないというのは、僕も同じですね。好きだからこそ、ストレスがたまるというのはあるかもですね。

るく「本当の理想だったら、全員が完全に同じラインに立って、その子たちのファン全員が幸せになれるといいなと。現実論が色々とあったとしても」

自分さえよければいいみたいな人もちょっとオフレコのトークで出ましたが、そういう人たちの幼稚さとは真逆ですね。まあ、というわけでですね。どこまで使えるか分からないですけど、ひょっとしたら、僕が今日話したかったのは、こっちのことだったのかも知れない。なんでこの話を今日しようかと思った時に、最初の推しメンだった中西優香って、そんなに恵まれてなかったんですよね。勿論キャプテンやったり選抜に入ったり、総選挙ランクインしたり、っていうのはあったんですけど、大学進学は諦めてSKEの活動を続けていたわけですよ。頭良くて塾の先生もしていたのに。勿論、声優の道を選んで結婚もして幸せにくらしているんでしょうけど、選択肢を一つ外したことで、一つの可能性を捨ててしまったんじゃないかなっていうのがずっとひっかかっていて。

るく「勿論、中西さんが幸せであってほしいけど。別の幸せの形もあったかもしれないってことでしょ?」

―大学の過程を修了してから声優になれたかもしれないし。今は、大学行きながらアイドルも認められているけど、昔はそうじゃなかったんじゃないかと考えてしまうし。運営がどれだけアイドルを大事にしているか。それは、2次元だろうが、3次元だろうが、自分が選んで生み出したんなら、ちゃんと責任もって大事にしろよ、と。

るく「本当にね」

ほったらかすんじゃなくて。愛着あるだろ、と自分が選んだんだから。もっというなら、プロデューサーというファンをつけさせたんなら、責任を持って面倒みてあげてよ、というのはありますね。アイドルやファンの努力うんぬんじゃなくて、コンテンツを管理する人としてもね。思う時ありますよ。SKE完全にほったらかしにされてんじゃんって。秋元先生は今、何人のメンバーのことを知ってるんだろうとか。コロナで場が用意できないとしても、オンラインで様々な取り組みが行われているんだから。亜美菜もそうだったけど、もっと大事にしてくれよ、と。僕の意見が長くなりましたが、今の推しに対する気持ちはどんな感じですか?

るく「昔は恋愛感情的に好きだったんですけど。今は何と言うかホントに家族に対する感じと言うか、居て普通の感じになっていますね。居てくれるのが普通の感じ。運営に対する愚痴みたいなのはそっちはないんですか?」

ーまあ、ありますよ。会場一つとっても。なんで、乃木坂が名古屋ドーム4日間できます。松井珠理奈卒業公演ガイシホールでやってね。この差は何だとかね。曲のリリースが1年に1回というのはファンもメンバーもモチベーション下がるし、曲作りに携わる人を増やすべきなんじゃないか、とか。握手会やSNSでメンバーに直接悪意をぶつける連中に対して、ほったらかしにしてメンバーをサンドバックにする姿勢は正しいのか、とかね。忘れたふりしている人もいるけれど、川栄がされたこととか絶対に忘れてないからね。もっと大事にしてほしいですね。

(ここから、それぞれの所属するアイドルが叩かれた経験についての話になりますが、かなりきわどいので割愛します)

ー時々、アイマスを見ていると、なにか理想郷を観ている気もしていて。「シンデレラガールズ」の方かな。ああいう真摯なプロデューサーがいてくれたら、と見ていたらと思いましたね。ファンとプロデューサーは違うので。ファンのアドバイスはあくまで一部分だけを見ているに過ぎなくて、全体像を把握できている人間のアドバイス、プロデューサーのアドバイスの方がきっと響くと思いますし。

 ちなみに、次で最後の質問になるんですが、次回作は考えているんですか?

るく「エアコミケに乗って行けたらいいな、と思っているんですが、おそらくそれには間に合わないかなと。来年の3月にシンデレラガールズのオンリーイベントがあるので、そこに向けて。理想を言えば、エアコミケに向けてなんですが、自分のペースで言うと間違いなく無理なんで、ネームを徐々に進めていっているものを冬に完成させるのを目標にできたらいいなと」

―お互いにジャンルは違えど、刺激を受けつつやっていけたら、いいなと思いますね。とりあえず、古畑奈和ちゃんのソロアルバム聴いてくださいね。僕もアイマスのCD聴きます。