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2019年2月24日日曜日

ミライクル①



ギャップの魅力



 「ミライクル」はshowroomレコードから期間限定で発売された「Dear 君とボク。」に収録されている曲です。2019年2月24日現在、再発売の予定はないので、なんらかの方法で「一瞬で掴みとるのさ、ARE YOU READY?」https://youtu.be/dhXvMa8egDk?t=25

 奈和ちゃんのこの曲への思いは「ザ・テレビジョン」さんの記事をご確認あれ。
https://thetv.jp/news/detail/174268/p2/


 なるほど、「ほっぺたを膨らませているようなかわいい女の子」のイメージなんですね。詞と曲、キーの高さと低さ、どちらも楽しめる曲になっているんですね。

 じゃあ、今日はこれでいいな、解散!

 と言いたいとこなんですが、ここから更に深く歌詞の世界を見ていきましょう。

 まず、「奇跡」なんて信じてないけど、期待してる女の子が登場します。「天邪鬼語」という言葉がいいですね。あと「ミラクル」と「ミライクル」をかけてる感じもしますね。
 君の顔がチラついて離れないから「どこか行ってよもう」と言いながらも、本気じゃないところも、所謂ツンデレというやつなんですかね。

 好きなのに好きだと言えないもどかしさを感じます。

 「甘くて少し苦い」というまるで、この曲のサビとそれまでのような歌詞がまた良くてね。「キス」を「君のメロディ」と表して、「教えてみてよ」と「教えてよ」じゃないのが良いですね。そして、その「君のメロディ」を頬にもらったら、「今夜夢でも歌う」と想像して1番のサビは終わります。

 2番では「恋」と「来い」をかけながら、自分から「迎えに行くよ」と言います。
 「君」との会話が増えて距離が縮まっているようですが、「このままでもいいかな」と「逃げ道」を作ってます。
 アンビバレント!
 どこまでも素直じゃない感じですが、奈和ちゃんだと想像してみるとカワイイのは何故なんでしょうね。

 それでも頑張る自分、それはキミのせいなのか。
 「ひどいよ」もなぜか少し楽しんでいるように聞こえます。

 あと一歩の二人の距離を誰かに近づかせてほしい。
 背中を誰かにおして欲しい。
 
 ここで、大サビ前。
 「時間が止まる針」というのを君に預けます。
 主導権を君に任せるわけです。
 さっき言ってたことと逆じゃんというのは、野暮です。
 手を引かれた私。
 結果はどうなったのか。

 「君のメロディ」は胸の中で聞こえます。
 「忘れないように」とあるところから、良い結果だったんでしょうね。
 「きっと今夜夢でも歌う」という1番のサビと同じ詞が全く違う意味を持ってきます。

 なんとも物語性のある歌詞の世界ですね。
 そわそわしながら、「君はどうするのかな?」と色々と妄想して、「未来」が来ればいいな、と思いつつ、「今のまま」でもいいかなと迷って、決定権は「君」に委ねたら、最高のミラクルが起こった。

 アルバムの中では物語性がある曲は、この「ミライクル」「観覧車」だと思うんですね。「本性」や「MESSIAH」独白系だと僕は分類してます。「観覧車」がはっきりとそれぞれの想いを描くのに対して、「ミライクル」は肝心なところは描かず、間接的に描くことで、ちょっとオシャレな感じがして好きですね。聴き手に一瞬考えさせるところがね。

 曲調は、前半のツンツンした感じとサビの甘い可愛らしい感じのギャップが素敵でしてね。1曲で2度おいしい。

 2019年2月24日現在、この「ミライクル」が収録された「Dear 君とボク。」は再販されていません。こんなに良い曲が、今は手に入らないわけです。
 運営さん、せめて配信でリリースしませんか。
 もしくは、オンデマンド販売にしませんか。
 これは、2019年のリクエストアワーで「観覧車」か「本性」辺りを入れないとだめなんですかね。非常にもったいないな、と思う限りですよ。

 奈和ちゃんの新しい代表曲になりそうな「観覧車」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_30.html

 中田敦彦さん作詞のスリリングな内容「本性」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_9.html

 奈和ちゃんがセンターを務めた時の涙について考えた「前のめり」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_31.html

 奈和ちゃんがユニットコンで8期生と組んだ「スクラップ&ビルド」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_63.html

 

 
 

 
 

2019年1月9日水曜日

本性①

4分22秒の告白


 さて、今回紹介する「本性」なんですが、showroom recordsから期間限定で発売している「Dear 君とボク。」に収録されている曲です。2019年の1月9日までの期間限定販売なので、まだ手に入れてない人は、ちょっと急いだ方が良いかも。


 この曲、DVDが付いていないので、各自、唄っている奈和ちゃんを想像して楽しんでください。

 「本性」はアルバムの1曲目にあたるんですが、静かに始まり、徐々に盛り上がっていく構成になってましてね。凄く刺激的な歌詞で、普段のSKE48では聞けないフレーズも多くてですね。
 ザ・テレビジョンさんのインタビューを読むと「ちょっと闇があってカッコいい曲が欲しい」とのリクエストが奈和ちゃんからあったようなんですね。そして、作詞を担当したオリエンタルラジオの中田敦彦さんとのディスカッションを経てこの曲が誕生したそうで。「この言葉は使いたくない」とか「奈和ちゃんが言いたいのはこういうことだよね」とか、かなり綿密な作業が行われていたようです。深作監督の「赤穂断絶」でもこれが行われていれば…。


 まずは、歌詞の世界を見ていきましょう。
互いにとっての理想を 押し付け合うような時間が 最近はずっと苦痛なんだ
 奈和ちゃんのインタビューを読むと一つのカップルの関係として語っているようです。紅條の悪い癖で、つい「アイドルとファンの関係?」と穿った見方をしてしまいます。次のメロディではお気に入りだった絵を不燃ごみとして捨ててしまいますよ。物の見え方が変わってきているわけですね。

 愛や恋もすべては利害関係の上という、そんなこと言うなよ、ということが続きましてね。相手からもらったであろう美辞麗句も虚しく響くだけなんですね。なんというか、もう別れそうな気配がしない?

白く綺麗な豪邸が 内側から腐り始めてる
 「白く綺麗な豪邸」というのは、美辞麗句で作られた二人の関係とも取れますし、自分自身とも読めますね。

シビアな損得勘定を 抜きにして世界を語るのは不毛だよ 笑うのは僕だ平伏して泣け
 
 先ほどあげた恋愛関係に利害関係が含まれるように損得勘定も世界を包んでいる。そして、この後、「笑うのは僕だ」とあるので、有利な立場にあるんですかね。なんか、凄い支配欲が強そうな人ですね。

剥きだしていたい 愛してよ 退屈で死んでしまいそう
 自分の本音を剥きだしていたい、ということでしょうね。そんな自分を「愛してよ」と。もう「理想を押し付け合う時間」は退屈なわけですね。なんか、カップルで喧嘩した時の「じゃあ、本音を言うけどさ」みたいにも聞こえてきます。

 2番ではですね、神経を逆なでされたり、気力を削がれたりでイライラしているわけです。

黙れよ虫けらども

 この「虫けらども」というフレーズがなかなかSKE48の曲では聞けませんが、アイドルの口から出るとわりと刺激的ですね。自分をイライラさせる原因はこの「虫けらども」のようですね。「虫けらども」って、本当に最近多くてですね。紅條みたいな小鳥と歌が大好きな気のいい市民でも「うわあ、こいつ虫けらみてえだな」と思うことがあるんですから、芸能人になれば、うじゃうじゃ出てくるんでしょうね。あと、この歌詞の男の選民意識高いなあ。

 そして、単純労働なんぜ反吐が出るぜ、と来るわけです。
 君、今すぐ映画「パターソン」を観なさい。何気ない日常にも変化はあるぞ。

全部を出したい ぶちまけて 軽蔑されてもいいから
 人間生きてたらこういう時ってありますよね。しかも、一番親しい人が相手となると、勇気がいりますが、この曲の主人公は「軽蔑さてもいいから」伝えたいぐらい言いたいんですね。

うしろめたさが風になびく どこで間違ったのか どちらが被害者かも分からずに今
 この「うしろめたさ」は相手に対してでしょうね。「どちらが被害者か分からず」ということは、お互いに悪い要素があるんでしょうね。最初の「互いにとっての理想を押し付け合うような時間」が関係していきます。悪いのは剥き出しの僕?理想を押し付ける相手?

積み上げたものが全て 砂上の塔のように傾いてる 花瓶がどこか遠くで割れる
 二人がこれまでの関係で積み上げたものが危険な状態になっていますね。「遠くで割れる」花瓶の音も不吉で二人の関係の亀裂を想像させます。

炎に焼かれて笑え あるがままであろうとする不条理を 抱いて地獄の淵を這おう
 この炎が地獄の炎なのか、だとしたら1番の「笑うのは僕だ」の意味が大分変ってきます。一瞬Twitterの炎上のことかなあ、とも連想したんですね。でも、炎上だけだと弱いなあと。「あるがままであろうとする不条理を抱いて」なので、理想とは違う本当の自分であろうとすると、筋道が通らなくなってしまうから、それを抱いたままで我慢しているのか。だとしたら、「地獄の淵」とは何も本音を言えないこれまでの生活なのか。我慢した地獄の炎に焼かれて僕が笑っているよ。
 それとも、本音を言った後の現在なのか。どちらとも読めますが、紅條は一つ前の歌詞から後者ではないかと考えてます。意見がある人、教えて!

剥きだしていたい 愛してよ これがこの僕の本性

 「これ」が包括する内容が凄い! 
 国語のテストで出たら答えを作るのが大変そうな「これ」です。
 本姓をぶちまけた後、果たしてこの二人はどうなったんでしょう。
 その本性を踏まえた上で愛せるのなら、この二人には怖いものなんてないんじゃないでしょうか。
 付き合ってからの短い間は、「理想を押し付け合う時間」があるかもしれませんが、徐々に時間が経って本性を見せ合う瞬間ってきますもんね。

 奈和ちゃんが「本性」を見せる瞬間もこれまで何度かあったかも知れません。
 紅條個人としては、総選挙のスピーチでお酒好きだったのね、ちょっと意外!とかですかね。あとワードセンスが凄まじいなとメンバーのあだ名を聞く度に思います。ファンもアイドルも「本性」は簡単に見えません。でも、一瞬でも相手の「本性」を知れたら知ってもらえたら、それは怖いけど、乗り越えられたら幸せかもしれません。それに、相手はこっちが思っているほど、厳しくはないと思います。自分が好きになって、自分を好きになってくれた人なんですから。
 


 歌詞の世界を見た後は、いつもは映像に注目するんですが、今回はないので、メロディーについて。作曲は観覧車と同じJUVENILEさん。音楽センスゼロの紅條なので、詳しいことは語れませんが、この曲で鳥肌が立つぐらいスリリングに感じるのが、「積み上げたものが全て~」のメロディ。もうね、このピアノのメロディと奈和ちゃんの歌い方がたまらない。歌詞の危険な状態と相まって、スリリングに聞こえます。

 この曲の良いところとして、もう一つ上げたいのが奈和ちゃんの歌っている表情が見えてきそうなこと。たとえば「黙って不燃の日にだしたんだ」の歌い方とか。

 是非、唄っているところを観たいので、ソロコンサートもお願いしたいですね。東名阪ツアーとインタビューでも書いていたので、是非実現してほしいです。個人的には奈和ちゃんのカバー曲とか聴いてみたいです。また、奈和ちゃんのこの曲を他のメンバーがカバーしてるとことかも観たいですね。秋元康世界とは違う要素が加わることでここまで刺激的とは、と思わせる1曲でした。
(「本性」より引用)



同じアルバムの「観覧車」の感想の記事はこちら。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_30.html

奈和ちゃんが歌った「10クローネとパン」の感想の記事はこちら。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/blog-post_30.html 

2018年12月30日日曜日

観覧車①



永遠に思えた夕暮れ



 すっかり注文を忘れていた古畑奈和ちゃんのソロアルバム「Dear 君とボク。」を注文しましてね。締め切りが近づいているということで「一瞬で掴み取るのさ are you ready?とゲットしましたよ。



 これが中々良いアルバムでね。オリエンタルラジオの中田敦彦さんが作詞した曲も3曲収録されてますよ。2日ほど前に届いたんですが、この数日間ずっと入ってた「シング・ストリート」のサントラからこのアルバムにチェンジした次第です。

 で、基本的にこのブログは曲と映像についてのブログなので、「映像」が無いものは「どうしたもんかいのう」とオードリー春日のように悩んでいたんですがね。別に「映像」がないものを取り扱ったからって、「コンチネンタルホテルで殺しは厳禁だ」とルールを破ったジョン・ウィックみたいに世界中の殺し屋から狙われるわけでもないし、と開き直って書きたいと思いますよ。


 曲はいつもみたいにYOUTUBEとかにないから、みんな注文して聴いてみよう!

 じゃ、まずは歌詞の世界を見ていきましょう。

 夕暮れが近づく「薄紫色の空」、観覧車に乗ろうとするカップルの「僕」が歌詞の主人公なんですが、「君が観覧車に乗りたいと言うから 僕はなぜか少し緊張している」と普段という観覧車という普段は乗らないものに乗ることに少し緊張します。「別れの時が近づいて来ているね 君に何か言いたいけど言葉にできない」と緊張のわけが少し分かる状況なんですね。ただ、ここでの「別れの時」というのは、デートの終わりの方ですね。と、思ったら、奈和ちゃんのインタビューを読んだら未来のための別れのようですね。

 1番のサビでは、「一番上まで行けたらどれだけ 綺麗な景色見れるだろう 君の横顔はどれだけ美しいのだろう いま観覧車を見上げ 僕は目を細めた」とあります。まだ観覧車に乗ってないんですね。 上に行くというのは、総選挙や選抜のポジションも連想されますね。

 2番では出逢った時を振り返りながら、今の君との景色を目に焼き付けたいんですが、「眩しすぎてうまく見れない」んですね。彼女が輝いて見えている、一見するとくさいセリグのようですが、これが後から効いてきます。

 2番のサビでは「君が願うなら全て叶えたいと 僕は思ってる いま君の手をひいて 階段を上がりだした」やはり、ファンの目線を連想させられる歌詞があります。って、こいつらまだ観覧車乗ってなかったのか!サッポロ黒ラベルのCMぐらいのスピードで進んでるんですかね。※思い出せない人のために張っておきますね。このCMの豊悦好きだったなあ。
https://youtu.be/p5q-UV5lwYk

 「ありがとう これからも 僕はずっと好き 手の温もりで思い出す 初めて会った日を」きっとこれが言いたかったことでしょうね。初めて会った日を手の温もりで思い出すといのは握手会を連想してしまいます。

 いよいよ大サビへ。
僕と君が乗るゴンドラがゆっくりと近づいてくる
 まだ乗ってない!
 でもね、青春時代って、こんな短い時間が永遠とも思えるほど、長い時間に感じるものですよね。そして、そのシーンが思い出になるというね。
僕の切なさが君の微笑みが宵闇に輝いている」とさっきまでは、眩しかったのは彼女だけだったのが、今は自分も輝きに加わっています
 曲は「夢を追いかけた2人の約束が回り始めていく この観覧車に乗って回り始めていく」で終わります。
夢を追いかけた2人の約束」は色々と思い浮かびますが、奈和ちゃんとファンの方々の関係のようで、良いですね。

 超どうでも良いことですが、僕の48グループ初の握手が古畑奈和ちゃんだったんですね。たしか、「キスだって左利き」の名古屋全国握手会で「中西・原・古畑」レーンで一人目が奈和ちゃんだったんですね(紅條は中西推し)。こんにちわ!と元気にジャンプして握手してもらいましてね。「手の温もりで思い出す 初めてあった日を」と個人的にリンクしましてね。

 あと、「観覧車」というとサンシャイン栄も思い浮かびますよね。


 アルバムの中の曲順は6曲中の5曲目。
 スリリングな「本性」、アニメの主題歌とかいけそうな「MESSIAH」、ギターのメロディーが印象的なイントロからちょいポップなサビの「ミライクル」、ダンスナンバーの「4me」と続くので、この曲の優しい進行がより際立ちます。その後、6曲目オルフェスになるんですが、このアルバム曲前半から中盤にかけて激しい感情が続きますが、徐々に冷めていって、5、6曲目から優しくなっていく気がしますね。もうちょっと聴いていくとまた見えて来るかもしれません。


 とにかく、「観覧車」いう題材をここまで上手に使って歌詞を完成させた中田敦彦さんと優しいメロディをあてはめて行ったJUVENILEさん、そして、優しく歌い上げた奈和ちゃん。名曲だと思います。
(観覧車より引用)