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2021年7月31日土曜日

未来で待っている

 彼女が帰ってきたこと


 2019年4月21日。
 あるメンバーが活動の休止を発表します。
 彼女の名前は菅原茉椰。
 SKE48のドラフト2期生です。
 彼女は、2015年のSKE48のチームEがドラフトで獲得。
 同年8月31日に行われた松井玲奈の卒業公演にもバックダンサーとして出演、2015年11月25日発売のSKE48の派生ユニット「ラブ・クレッシェンド」の僅か7人の枠に選ばれ、2016年3月30日発売の「チキンLINE」で初選抜。しかし、そこから暫く選抜からは離れ、2018年1月10日発売の「無意識の色」で選抜に復帰します。SKE48の10周年という記念すべき年の始まりを告げる曲で選抜復帰した彼女は、このグループが再起するために重要なファクターになるのではないか、と考えさせられました。

 同年の「いきなりパンチライン」での大人っぽい曲調との相性の良さ、「Stand by you」でのチェックのロングスカートの衣装が映えるスタイルと、この年はリリースされる作品作品で彼女の魅力を発見させられることが多かったです。個人的な体験になりますが、「Stand by you」のリリース時に大阪のTSUTAYA戎橋店にSKE48のメンバーが来ることがありました。この時観た菅原の笑顔がとても素敵で、彼女がいるだけでメンバーやファンの方の幸福度が上がるんだろうな、と感じました。

※くわしいレポートはこちら!

栄、覚えていてくれ SKE48の曲と映像の魅力: 2018年12月11日 TSUTAYA戎橋店 お渡し会 イベントレポート (oboeteitekure.blogspot.com)

 菅原の目を細めて「んー!」みたいな顔で美味しい物を食べる笑顔なんかも好きですし、「ストレートな純情」などで見せる静かな表情も素敵な彼女ですが、次作の2019年7月24日発売の「FRUSTRATION」では、活動休止期間に入っていたため、選抜から外れてしまいます。それから彼女は、約2年間選抜から外れます。
 ちなみに、彼女が活動休止を宣言したのが、2019年4月21日。活動を再開したのが、同年の8月18日。数字にしてみれば約4か月の休養かも知れません。ただ、この文章を書いている私はSKE48の10期生、五十嵐早香を推しているので、推しが活動を休止している間の時間の長さは、もの凄く長く感じました。
 SKE48に帰ってきた彼女は、選抜にこそ選ばれることはなかったものの、活動を続け、「ああ、やっぱり菅原がいるチームE、SKE48っていいな」と思わせるのと同時に「彼女がもう一度選抜に選ばれる可能性は?」と考えさせられました。
 なにせ、彼女は2018年の最後の総選挙では29位にランクインしましたし、同年のAKB48の「NO WAY MAN」の選抜にも選ばれていました。ファンの方々からも運営からも「この子には何か期待できるものがある」という実績だったのではないか、と思います。

 さて、それではここまで色々な人を惹きつける菅原の魅力とは何でしょう?
 ルックスやスタイルの良さがあるかも知れません、僕も後藤楽々や谷真理佳と一緒にふざけている様子とか大好きです。でも、彼女の魅力の芯にあるのは、人柄ではないか、と思います。

 2019年1月10日に行われた菅原の生誕祭(活動を休止する前の生誕祭です)。
 その時に読まれた須田亜香里が書いた手紙が、ヒントになりそうなので読んでみましょう。

「菅原へ

 誕生日おめでとう。

 須田さんです!

 今日一緒にお祝い出来ないのが寂しいけど、ファンのみんなへのサプライズプレゼントにするって張り切っていたおニューの髪型でキラッキラに輝いていることを心から願っています。

 菅原の第一印象は自分のことよりも仲間を大切にする子、です。だって菅原、ドラフト候補生の中でめちゃめちゃダンスが下手なのに、他の悔しくて泣いている子につきっきりで慰めているんだもん。

 普通なら人にかまっていられるほどの余裕もない状況で、しかもライバルだらけの中で優しさを当たり前に周りの人に注いでいる姿を見た時に「魅力的だな」って思いました。

 そして、菅原はたくさんのチャンスとタイミングに恵まれたり、恵まれなかったり、とにかく壮絶なSKE48人生を送ってきたよね。

 でも、表からは恵まれているところのほうがやっぱり注目されがちで、処理しきれないほどの思いと戦いながら、ここまで来た姿を見てきた。

 だから、そんな菅原が去年AKB48の「NO WAY MAN」の選抜に抜擢されたこと、これは本当に凄いと思った。

 もちろん、悔しさを感じたメンバーもいたと思うけど、選ばれたのが菅原だったからこそ、みんなもその気もちを刺激に変えて頑張れているんだなと思う。

 歌番組の空き時間にはたくさん一緒に出かけたね。なかでも印象的だったのはスカイツリー。私がなんとなく思いついて修学旅行に行こうと誘ったら、菅原がめちゃめちゃ喜んで、子供みたいにはしゃいでくれた姿が忘れられません。嗚呼、この子はSKEのために色んなものを我慢して頑張ってきたんだなってジーンとしました。

 そんな「NO WAY MAN」のリリース期間が終わったけど、あの場所に堂々と違和感なく、しかも祝福されながら存在した自分に自信を持ってね。

 まさか、これでAKB選抜の期間が終わったなんて思ってないよね?
 例えゆっくりでも、時間はかかっても選抜常連になろう。

 それから、どんなに振りが難しくても、端だからあまり映らなくても、忙しすぎる時だってあったけど、弱音も不満も言うことなく、本当によく頑張った。そこも菅原の凄さと信頼される理由なんだろうね。

 チャンスが巡ってこない怖さも知っていて、選ばれるプレッシャーも知っている。そんな菅原の器の大きさを近くで見られて私も凄くパワーをもらいました。ありがとう。

 それから、菅原にとってファンの方の存在が凄く大きな支えだってこと。それをわかっているからこそ、菅原はいつも「これをしたら菅原のファンの人はどう思いますかね?」とじっくり考えたり、相談してくれるよね。

 今回、髪を切るという大きな変化に挑戦した菅原を、変わらず愛してくれる人がいることで、菅原のビジュアルだけじゃなく、中身も魅力的だと思ってもらえることを再確認して、これからの一歩の自信にしてね。
 

 菅原がMCで一緒になった時の安心感、私は凄く感謝しているよ。

 菅原がいるSKEが好き。

 改めて宮城県から愛知県に来てくれた菅原の決意に感謝しています。

 たまにブスとか言ってくるけど、本音じゃないこと分かってるよ。

 可愛くて頼りになるチームEリーダー須田亜香里さんより。 」


 当時の菅原の置かれていた状況、そして、彼女の魅力として、「ライバルだらけの中で優しさを当たり前に周りの人に注いでいる姿」とだーすーは表現していますが、まさにその通りで、彼女のメンバーへの優しさは、素晴らしいものがあります。
 アイドル、しかも48グループという競争社会において、個人戦が主流になりつつある中でのこの姿勢は貴重だと思います。
 そんな菅原の人柄が伝わる手紙を2通ほど続けて読んでみたいと思います。
 まずは、2018年2月16日に同期である一色嶺奈に送った手紙です。

「嶺奈ちゃんへ

 16歳の誕生日おめでとう。

 初めて嶺奈ちゃんにお手紙を書くので緊張しています。

 嶺奈ちゃんとは第2回ドラフト会議で出会いましたね。

 バイトAKBと聞いたので『この子踊れる子だ』って思ってたけど、なかなかダンスが踊れなくて、ずっと3軍で頑張ってきたよね。

 そんな嶺奈ちゃんが東海テレビのスタイルプラスさんで『Escape』を踊っているのを見て嬉しかったし、自分も負けてられないなって思えたよ。

 なんか、自分も踊れないけど、嶺奈ちゃんがだんだん踊れて行く姿を見ると嬉しいよ。

 去年の選抜総選挙の速報で嶺奈ちゃんの名前が呼ばれた時は嬉しいと思う反面、悔しい、負けたくないって思ったよ。

 嶺奈ちゃんはよき仲間であり、成長し合える関係、ライバルだと思います。

 一緒に関西コレクションに出たり、一緒にダブルセンターしたり、一緒にラブ・クレッシェンドに入ったり、『Passion For You』のファッションCM選抜で1位になったり。

 ファッションCMのことで悩んでて相談してくれたけど、最終的には自分の意思でやるっていることをちゃんと決めて、「嶺奈ちゃん!」ってなったよ。

 嶺奈ちゃんは自分がしたいこと、意思をハッキリ言えばいいし、周りの目を気にせずにアイドルをやってほしいです。

 そばには嶺奈ちゃんのたくさん思いを受け止めてくれる優しいファンの方がいます。嶺奈ちゃんのことが大好きな人たちしかいないから、周りの目とか凄く気にしちゃうかもだけど、ファンの方もいるし、菅原もいるよ。

 そんな人がいたら菅原がボコボコにします。できるかわかんないけど。

 マジ、誰目線?って思うかも知れないけど、のびのびSKEを楽しんで欲しいです。

 Twitterのテンション高い嶺奈ちゃんがステージでも出るぐらい。SKEを楽しんでやってほしいです。

 どんな嶺奈ちゃんでもみんな好きだよ。

 いつかまた嶺奈ちゃんとダブルセンターができる日がくることを願って、これからも頑張りたいと思います。嶺奈ちゃんも頑張ってね。

 今回お手紙を書かせてくれた生誕委員の皆さん、最後までお手紙を聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。

 嶺奈ちゃんの16歳の1年が素敵なものになりますように。

 改めて誕生日おめでとう。大好きです。

 P.S.

 自分の誕生日忘れないでください。

 SKE48チームE 菅原茉椰」

 繊細なひゅーさんのことを思って書いた言葉から、菅原の声が聞こえてきそうな文体。先ほどのだーすーの手紙に出て来る、自分もダンスが踊れないのに仲間のことを思える彼女の優しさを感じます。菅原とれなひゅーのダブルセンターも、もっと見てみたかったですね。

 もう一通、菅原の優しさが分かる手紙があります。

 2021年1月27日に行われた白井琴望の卒業公演で読まれた手紙です。

「 こっちゃんへ

 卒業おめとうございます。
 まさか自分より先に卒業すると思わなかったし、永遠にアイドルでいると思っていたので悲しいです。

 卒業発表してから今日が来るまでの時間が長くて、本当に卒業するのかなって思ってたけど、この手紙を書いてて今日一緒に公演に出て卒業することを凄く実感しています。

 可愛い妹みたいで、隣にいてくれたこっちゃんがもういないんだ、家族ぐるみでよくご飯とか遊びに行ってたのがもうないんだなって。

 実際ここまで仲良くなるとは、本当に思ってなかったです。だってSKEに入るまではちゃんと喋った記憶ないし、ご飯とか食べた記憶ないです。

 でも、こっちゃんのことはオーディションの時から覚えています。オーディションからすごくアイドルだな、気合が他の人と違うってめっちゃ思ってました。

 確かオーディションの3次審査が一緒で、歌唱審査の前にこっちゃんが歌い始めたと同時に動きだして、端から端まで使って踊って審査会場が一気にステージみたいになったことがめちゃくちゃ印象に残っています。

 オーディションからのプロ意識が凄くて、ドラフト受かってからもそのプロ意識が途切れることなく、最後まで駆け抜けててかっこよかったです。

 常に自分にストイックで、自分を覚えてもらうために、ファンの人に喜んでもらえるようにたくさん考えてアイドルしてたよね。

 それって本当に凄いことだし、難しいこと。
 SHOWROOMで毎日アイドルをして、でも毎日違うことをして。パンダをジャグジーで洗ったり、とびかかったり、15時間連続でSHOWROOMをしたり、色んな工夫をして毎日ファンのことを楽しませてたよね。

 ファンの人以外でも話題になってたりして、発想力が他の人と違うから色んな人に見てもらえたと思います。

 YouTubeもそうです。自分にはそれをやろうというのがなかったので、新しいコンテンツを使ってアピールしたりして、自分の道を切り開く姿が年下とは思えないぐらいカッコ良いと思いました。それにこういう仕方もあるんだなって、たくさん気づかせてくれました。

 表では凄くキラキラしたアイドルだったけど、裏ではつらい思いもたくさんしてきたと思います。

 これから言うことは失礼なことかもしれないけど、許してください。

 こっちゃんはどちらかというと、運営から推してもらえるタイプではなく、自分からチャンスを掴み、自分で何かをして推してもらう努力型タイプだったと思います。

 その努力は色んな面で発揮されてて、「Passion For You」で自らゲームに取り組み、ファンの人と親身になってCM選抜に4年連続で入ったり、SHOWROOMをして更にパンダキャラを知ってもらって、それで「有吉反省会」に出たり、じゃんけん大会で3位になりソロ曲をゲットしたりして、自分から推してもらう機会を作って行ったと思います。

 自分的には、こっちゃんの頑張りに対して全てが報われる結果にはならなくて、もっと評価されてもおかしくないと思ってました。

 でも諦めずに最後まで信念を曲げずに突き進む姿にファンの人は心をつかまれ、応援する人がたくさんいたし、先輩後輩関係なく全てのメンバーが尊敬し、憧れてました。

 これからはアイドルの道から離れるけど、今までのアイドル生活で経験してきたことは、これからの人生にも活きることなので、どうかそのままのこっちゃんでいてください。そして、今まで通りに菅原と仲良くしてください。

 色々と収まったら、宮城にも行きましょう。

 今まで本当にお疲れさまでした。そして、本当にありがとう。

 大好きです。

 P.S.

 お手紙を書いている時に出会ってしまって、サプライズじゃなくてごめんね。

 SKE48チームE・菅原茉椰」

 こういうブログを書いているとメンバーの魅力について書くことが多いんですが、こんなに的確なこっちゃん評はなかなか無いんじゃないでしょうか?
 宮城から出てきた彼女に、優しく接してくれた白井家の皆さん。
 僕らファンが知らないこっちゃんの姿も沢山みてきたかも知れません。
 そして、近くにいたからこそ、より鮮明に見えるこっちゃん像。
 これだけ、人のことが見えているからこそ、人に優しくできるんでしょうね。

 彼女は、2019年4月30日のアメブロに「Stand by you」選抜として最後のブログを更新します。

 おやすみします(ma¯﹀¯ya) | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

  少し寂しいですが、また帰ってくるという彼女の気持ちを感じる文章ですね。

 復帰後の彼女の活躍については、また時を改めて触れたいと思いますが、復帰した彼女は選抜に入らないものの存在感を公演やイベントで示し続きます。

 そして、「あの頃の君を見つけた」での再選抜。
 ※思えば「無意識の色」で再選抜になった時のブログも印象的でしたね。そして、選抜落ちしても優しさを感じる「チキンLINE」のブログも。

 菅原茉椰、復活(ma¯﹀¯ya) | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 予感(ma¯﹀¯ya) | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 先日の追加情報の配信での菅原の叫びが忘れられません。


 「あの頃の君をみつけた、あん時に私は言ったんですよ。お前は選抜に戻れる。そしたら、戻ってこれました!みなさんのおかげです!ありがとうございます!」

 2019年の4月30日の菅原は、この未来が見えていたのか、信じていたのか、それは彼女にしか分かりません。でも、それだけの実力を彼女は持っていました。
 2度目の選抜復帰はSKE48の歴史の中でも珍しいのではないでしょうか?
 そして、一度は選抜から外れてしまったメンバーの希望にもなります。
 今、活動が辛くて休養をしたいと思うメンバーの未来への不安が、少しだけ軽くなるとも思います。

 今のSKE48の状況は決して良い状況とは言えません、コロナによる影響だけでなく人気メンバーたちの卒業もありました。しかし、若いセンターへのバトンタッチや新しい形のファンの方々との交流の形も模索しています。きっと上手くいくことばかりではないでしょう。
 そんな時、ファンやメンバーの心を癒してくれるのが菅原の優しさや洞察力かも知れません。彼女がいる組織の空気は違うと僕は思います。これまで挙げてきた彼女の本質とポテンシャルを知っていれば、今回の選抜復帰は納得のものだと僕は思います。
 また、全国放送の音楽番組で菅原の雄姿が見られることを願ってこの記事を終えたいと思います。
 

 

2021年4月29日木曜日

君が見てくれていた

 いつか抱き合って涙流して喜びたい

 先日、アカデミー賞歌曲賞、助演男優賞にノミネートされた「あの夜、マイアミで」を観ました。
 1964年2月、カシアス・クレイがモハメド・アリに名前を改名する前夜、友人である活動家のマルコムX、NFL選手のジム・ブラウン、歌手のサム・クックがあるモーテルに集まったそうです。この実話を元に才能がまったく違う4人が、他の才能に刺激を受け、時には自分に足りないものを指摘され口論になりながらも、自分たちの未来について語り合う映画は、残念ながら受賞は逃したものの、衣装デザイン賞を受賞した「マ・レイニーのブラックボトム」と世界観が、ある登場人物が歌う曲で見事に繋がりますし、4人誰もが時代を動かす主役であり、それぞれの活躍を見守る仲間でもありました。そして、だからこそ、結末がとても切ないんですがね。

 この映画に限らずですが、自分の周りにいてくれる人によって、自分の個性や才能が磨かれていくということはないでしょうか?
 ここでいう「周りにいてくれる人」というのは、別に生きている人である必要はありません。本の中にはもう死んでしまっていますが、昨日のことのように熱く語ってくれる先人たちがいます。直接ではなく、間接的に自分のことを高めてくれたり、指摘してくれたりします。

 それはSKE48の中でも同じです。
 アイドルという一般人と比べると密度の濃い1年を毎年送り、同じステージに立つ仲間でありライバルが居て、順位や選抜や売り上げで時には比べられ、自分には無いものも感じ、それでも周りの才能たちに刺激されながら成長していきます。

 なんでこんなことを感じたかというと、鎌田菜月さんのある生誕祭の手紙を読んだからです。まずは、読んでみましょう。

「菅原茉椰さん、お誕生日おめでとうございます。

 とてつもないインパクトのオンザ眉毛で宮城からやってきたチームEの末っ子が20歳、ハタチ。

 昔の『あどけない可愛い』から成人式での姿はもう綺麗なお姉さんでした。本当に本当におめでとう。とっても嬉しいです。

 まーやんのSKE48人生は凄く波乱というか濃いなって、勝手に感慨深くなりながらお手紙を書いています。

 ラブ・クレッシェンドへの抜擢を始め、キラキラとした道かと思えば、SKE選抜への険しい道もあって、そこから続く19歳の1年もなかなかに波乱だったんじゃないでしょうか。

 前に菅原は自分で自分に『菅原は推されなんです』と言い切ってましたね。

 菅原の素直にそう言い切るところが新鮮で。でもただ言うだけじゃなくて、その自覚を持って、お仕事に向かう姿勢をずっと尊敬しています。

 やりたいことははっきり『やりたい』と言えて、悔しいことははっきり『悔しい』って言える。スタッフさんにも面と向かって自分に足りないものは何かとかズバッと聞ける。全部やるにはとても勇気がいることです。

 一緒にご飯を食べに行けばコロコロ変わる表情が楽しいし、ふざける時には全力で街中でも踊ってくれるところが愛しい。

 菅原のお仕事、そしてひとに 対する向き合い方はあなたにしかできないことがたくさんあります。そんな人柄に惹かれて、周りにたくさんの人が集まるんだよ。
 

 そうやって菅原に集まった人達は、私たちは菅原が大好きで、菅原の味方です。何か力になりたいし、菅原にいっぱい笑って欲しいし、笑顔にさせたい人達です。

 このお仕事をしていると色んな人に色んな言葉をかけてもらうことがあると思います。

 きっと発した本人には何の悪気もない無自覚な一言に傷つくこともあると思う。

 その人にとっては何気ない言葉が、どうしようもないくらいに心をあけることもあると思います。

 それを『お仕事だから仕方ない』心に蓋をしてそう割り切ることが正しいと思っていたけれど、違うかもしれないと菅原のおかげで考えるきっけになりました。

 痛いなものは痛い。つらいものはつらい。それでいいんじゃないかな。

 菅原の人を信じられる素直さ、優しさはそのままでいいんじゃないかな。

 家族や周りの人に接するみたいに自分のことも大切にしてあげてください。甘やかしてあげてください。私もい~っぱい甘やかしたいと思います。

 はるばる宮城から名古屋に来てくれてありがとう。

 今年こそ宮城の観光地を案内してもらいたいな。

 またお風呂屋さんやお買い物やご飯も行きましょう。

 お酒も飲みに行かなきゃね。

 一緒にお仕事ももっともっとしよう。

 皆で制服を着てのお出かけも頑張ります。

 本当に本当にお誕生日おめでとう。

 20歳のお手紙を書かせてもらえて嬉しかったです。

 SKEチームE 鎌田菜月より」

 これは2020年1月21日の菅原茉椰の生誕祭の時に読まれた鎌田菜月の手紙です。
 手紙に書かれた一つ一つの思い出から、読んでいるだけで、まーやんのあの眼を細めた愛くるしい笑顔が、僕は浮かんできました。
 でも、それだけではありません。
 きっと近くにいたからこそ、菅原の才能をファンの方々と同じように触れ、きっと舞台裏の機微についても感じたのかも知れません。
 想像力のリーチの長さ、と彼女の素直さを自分の辛いことにも我慢せずに出しても大丈夫だという鎌田さんの優しさが溢れた文章です。
 これは普段からメンバーのことを観ている彼女だからこその手紙だと思います。
 そして、菅原という存在は、実はSKE48というグループの未来を占う上では非常に重要だと僕は考えています。
 一度休養したメンバーが成功していく、というのは、今、休養を考えているメンバーや休んでいるメンバーの安心にも繋がりますし、帰ってきてくれたということが、ファンの安心にも繋がるということを今回の手紙で再認識しました。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12568812718.html?frm=theme

 次は、2019年7月23日に書かれた手紙を読みましょう。

「はたごんへ

 お誕生日おめでとうございます。

 多分まさかの人からのお手紙です。

 私なりの、もしかしたら独りよがりになってしまうかもしれない言葉ですが受け取ってもらえたら幸いです。

 はたごんは同期の中ではお姉ちゃんみたいな、先輩といる時は仲良い人にもしっかり気は使う人。んー、後輩といる時はよく知らないです。

 ぽんこつと言われることもあるけれど、実はとてもしっかり者なんだなーと思っています。

 その気遣いが根本にある優しさに皆が笑顔になっちゃって、思わずやらかしても許してしまうんです。

 実はそれを『おいしい』と思っていたりもしませんか?それがまた面白かったりもします。

 実はアンダーに出たのも早いし、ライブのリハーサルがあると事前に誰よりも早く練習を始めたり、SHOWROOM配信を長いこと毎週継続していたり、どんなことにも正面からしっかりと向かっていく姿は皆がやらなきゃと思っていてもやれないことで、はたごんの本当に凄いところです。

 今はたごんの目の前には選抜という1つの壁があるんじゃないかな。

 一緒にご飯に行ったりすると、その話題が出ることもだいぶ前から何度かありました。そのたびに真っ正面すぎるぐらい本気でまっすぐ。ふと思い出してみるとはたごんと真面目なお話をしていて、あまり後ろ向きな発言を聞いたことがないんです。

 そこに溜め込んでないかな。まだ話してもらえる関係ではないのかな。なんてちょっと心配になったりするけれど、それがはたごんの持つ強さなのかなと思っていたりします。

 アイドルとして誕生日を重ねることはちょっと不安になったりします。でもどうかブレないでください。目標がどこかとかでなく、これからもはたごんであることを楽しんで楽しんで貫いていってください。これは私からの勝手なお願いです。

 今年はたごんにとっては選抜へのチャンスになったであろう選抜総選挙は開催されませんでした。それを残念だと、そう言える道をファンの方と歩き固めてきたこと、お祭りみたいなイベントではあるけれど、誰もが多少なり怖がってしまうそのイベントを待ち望めていたということ、頑張ってきたことに無駄なことはなかったと言える、それもまた1つの結果です。

 その頑張りはファンの人はもちろん、スタッフさん、メンバーまでしっかり響いているよ。

 だからずーっといい子でなくてもいいんじゃないかなとも思うの。もうちょっと周りの人に甘えてもいいんだよと。

 それを嫌と思う人はきっといなくて、それくらいはたごんは愛されてる人です。

 はたごんにとって愛あふれる幸せな1年いなることを願っています。

 地元香川の美味しいうどん屋さんにまたお仕事のついでに連れてって行ってもらえることもつよーくつよーく願っております。

 最後に。お手紙を書かせてくださった生誕委員の皆様、私でいいのかと驚いたりもしたんのですが、書かせてもらえてとっても嬉しかったです。素敵な機会をありがとうございました。

 はたごん、改めてお誕生日おめでとう。

 チームE 鎌田菜月」

 まず、鎌田さんのはたごんの「ぽんこつ」に対する視線の鋭さが流石ですね。
 それだけでなく、努力家であることもきちんと観ている。
 この辺りは同じメンバーでないと分からないことですよね。
 総選挙と選抜との関係も当事者の立場でありながら、冷静に分析できているのも流石です。
 更に選抜への壁は、かつて自分が突破した壁だからこそ、分かるものがあるのではと思います。彼女自身もそう簡単に手に入れた場所ではないからこそ、苦しさが分かる。
 はたごんは、この約半年後に選抜になります。

 上記の簡単には越えられない選抜への壁。
 それを感じる手紙があります。
 次は2018年1月13日の手紙です。

「谷真理佳さんへ

 お誕生日おめでとう。

 この1年で私たちの周りではたくさんのことがありました。

 こうして今周りを見てみるだけでも去年とだいぶ顔ぶれが変わったと思います。仲良しのメンバーやずっと支え合ってきたメンバーが続けて新しい道へ進んでいく姿に寂しさや不安、色々なことを考えさせられました。

 谷さんにとってはきっと名古屋での家族みたいな人たちばかりで、そのたびに涙が枯れないと言いながら泣く姿に胸が痛くなりました。

 卒業公演などでは泣くからと、最初からアイメイクはしないという荒業にはビックリさせられました。

 その空いた穴をその人たちの変わりにと埋めることは私たちにはできません。それくらいその人たちは特別だし、きっと大切な存在だったと思うんです。

 だけれど、忘れないでほしいです。谷さんが思っている以上に周りの人は谷さんのことが大好きです。

 今年の誕生日に『こんなに連絡をくれるなんて思わなかった』、そんなことを言っていたけれど、そうなんです。それは谷さんの面白いところはもちろん、無自覚かもしれないけど、谷さんの何気ない優しさに集まった人たちです。もっともっと自分を好きでいてあげてください。そして、周りの人を頼ってみてください。私含め、嫌な顔する人は誰もいないよ。

 『意外にマンゴー』のMV撮影があるとなんとなく聞いた夜に電話をかけてきてくれたこと、その数日後にガシガシとマンゴーを一緒に食べたこと、懐かしいです。あの時、誰かに電話する勇気が私にはありませんでした。電話越しに隠しちゃったけれど、私も泣いていたんだよ。あの電話があったから気持ちを整理して折れずに、進むためにと前を向けました。

 今回の選抜のことも凄い早さで連絡をくれてビックリしました、いつも私が怖気づいて動けない時に谷さんはそっと連絡をくれたり、動いてくれます。本当にありがとう。

 ずっと最初の癖が抜けなくてさん呼びだったんですが、これを機に『まりかちゃん』とか『にーたー』とか「まりか」って、どれかしらで良かったら呼ばせてください。(中略)

 そして、SKEで期ごとに集まる時はドカーンと6期のところに是非来てください。みんなで待ってます。

 これからも自分らしく、自分だけの、谷さんだからこその道を是非開拓していってください。道を作っていくのは本当に大変なことだし、ときどき疲れちゃう時もあるかもしれません。そんな時はまたブラっとご飯でも行きましょうね。いつでもどこでも鎌田はとんできます」

 それまで選抜に入っていた谷が選抜から落ち、選抜への階段を登っていた鎌田さんも手が届かなかった。
 過程こそ違えど、選抜には届かなかった二人。
 そんな二人の知られざる物語があったとは。
 そして、「穴」を消して埋めることは出来なくても、自分たちのやり方で盛り上げていく。
 2021年4月末現在、谷は選抜に戻ることは出来ていません。しかし、事務所所属、ソロDVD発売、知多メディアスや「お宝ちゃん」といったレギュラー番組、FM AICHI「今夜も大騒ぎ!!」もあります。2018年頃から谷のラジオ出演に外れなしみたいな感じですが、それが更にレギュラーに繋がっているのは流石です。
 選抜という目標も大事ですが、この人の場合、独自の道で選抜メンバーを凌駕するような活躍をしていくのでは、と最近思っています。
 鎌田さんの手紙の中では一番好きな手紙がこれです。

 

 ここまでは鎌田さんが仲間たちに宛てた手紙を紹介しましたが、今度は鎌田さん宛ての2019年9月6日の手紙を読んでみましょう。

「なっきぃへ

 今回手紙を任せてもらえるって聞いた時は『ついに来たか!』と喜びました。それぐらいあなたに手紙を書けることが心から嬉しいです。


 なっきぃとは素直に何も考えずに気を使わずに話せて、仕事の合間や休日にわざわざ会って、美味しい物ものを食べたり、そしてまさか温泉に行って裸の付き合いをするような関係になれたことにビックリしています。

 そして、こんなにどうしてこうやって仲良くなったんだろう。最初に出会った時、私がご飯誘っても毎回のごとく断られた思い出が懐かしいです。誰かわかったかな?
 

 なっきぃと一緒にいると楽しくて、顔を見ると安心するし、落ち着きます。いつもありがとう。

 なっきぃはこの1年もの凄く頑張った1年だと思います。

 私から見て、いつもなっきぃは落ち着いているように見えて、実は誰よりも一番熱い。そして知的で真面目でしっかりしてるって思えばドが付くほどの天然です。何もないところで派手にコケて怪我するし、方向音痴だし、おまけに雨女だし、見ててヒヤヒヤします。だけどそこが愛らしいです。きっとファンの皆様も同じ気持ちだと思います。

 ただ、弱音を吐かないのがとても心配になります。特に6期生はSKE48を引っ張立ち位置として毎日特別なプレッシャーを感じてると思います。

 その中でも選抜としてその位置にいること、この位置を守ること、とても大変だと思います。

 何かに選ばれた人は何かを残さなくちゃいけない。なっきぃもよくわかっていることだと思います。

 きっと迷うことも、悩むこともあると思いますが、その中でも選抜としてアイドルとして一人の人間、鎌田菜月として輝いている姿を見れてとても誇らしいし、本当にかっこいいです。

 これからも鎌田が鎌田らしく、ファンの皆さんに笑顔を届けてね。

 一応ほんの少しだけ先輩で、ほぼ同期なそんざいですが、いつでも相談してね。

 改めて23歳のお誕生日おめでとう。

 23歳いっぱい笑いましょうって

 谷真理佳より」

 
 「何かに選ばれた人は何かを残さなくちゃいけない」。

 もう、2年前の言葉ですが、彼女は自分の言葉通りに内外で「何か」を残していきます。

 外仕事では将棋での藤井聡太王位・棋聖との対談や競馬仕事や漫画関係の仕事、普段、SKE48に触れない方々への「入り口」になっています。

 そして、内の仕事では、やっぱりセンターですよね。

(鎌ºωº田)<はじめての〇〇。 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 9年目の公演全体曲センター。
 でも、「出遅れ組」の彼女がセンターに立つというドラマは、今、伸び悩んでいる後輩たちにアドバイスする言葉にも説得力が宿ると思います。


 更に、誰もが脇役ではなく物語の主役になりうるのだ、その自覚があるものだけが、自分のいる世界を豊かにできるのだという映画「TENET」の終盤を思い出すようなドラマが素敵です。
 別に鎌田さんだけではありません。
 まーやんも、はたごんも、谷も、それぞれの進む道で主役として活躍しています。4人とも「若手」というよりは「中堅」のポジションです、なんなら「ベテラン」に入れた方が良いメンバーもいるかも知れません。
 でも、今日も物語は続きます。
 シングル選抜について考えることが僕は多いんですが、「チーム」という仲間の大切さを痛いぐらい今回の4通の手紙から感じました。
 嬉しいことだけでなく、辛いことや苦しいことも分け合い進んでいく。生まれた場所も歩んできた道も違うけれど、SKEのチームEで出会った。
 この才能が違う4人が、いつか選抜に集結するドラマも見てみたいですが、「チームE」の組み合わせの奇跡を感じながら、今回は終えたいと思います。

 

2020年1月29日水曜日

コケティッシュ渋滞中①

バッドエンドじゃない、僕たちはまだ途中だ


 なんでも「~はできない」とか「~はだめだ」という人よりは、「~がしたい!」という人の方が好きでしてね。
 もちろん、何の努力や実力もなしに言っても説得力はないと思うんですが、やっぱり言う人が言うと期待してしまいたくなるんですよね。

 SKE48の11周年記念公演の映像をぼんやり観ていると、「コケティッシュ渋滞中」が流れてきましてね。
 メンバーはドラフト2期生の4人。
 上村亜柚香、白井琴望、水野愛理、菅原茉椰の4人が踊ってるんですが、これが凄く良くてですね。
 開幕の上村プロの「ドラフト2期生の可愛さが渋滞中!」と言う台詞、そして、「回遊魚のキャパシティ」の時もカッコいい足上げをしている水野愛理がキックをしたら、飛んで行く靴。ミュージックステーションに出た時の松井玲奈を思い出した人も多いんじゃないでしょうか?(僕の記憶が正しかったら、真那もしてませんでしたっけ?)
 要所要所でぬかれるこっちゃんの笑顔、ライトの当たり方で、さらに美しさが際立つ菅原。
 どのサイトの方が書かれていたか忘れましたが、卒業した一色嶺奈を含めた5人で「恋愛ゲームの主要キャラが全員揃っている」という話がありましてね。
 確かに、それぞれが別の魅力を持っていてそれぞれの華がある(誰を攻略するかとかいう話をしたいけど、それは脱線するので、一旦置いておきましょう)。
 文字通り「く・ぎ・づ・け」だったわけです(バカの文章)。

 でもですね。
 うーむ、と僕は思ったわけです。
 こんなに逸材揃いの期が選抜に入れないほど、今のSKE48の競争は厳しいのかと。
 もちろん、各自の環境や選抜基準の問題もあったかとは思うんですけどね。
 ただ、そこで甘んじずに、生誕祭で選抜入りを誓った菅原はやっぱり素晴らしいと思うんですよね。
 水野愛理が、K2の中心へ再び躍り出ようとしているも良いですしね。
 各チームのアンダーを体験した亜柚香ぴょんの「チームリーダー」になりたいという目標も頼もしいですし、こっちゃんの海外でもどんどんyoutubeなどで配信していきたい、という野望も相変わらずスケールがでかくて最高ですしね。個人的には、最近のこっちゃんの動画もシリアスで好きです(鏡越しに見守るパンダが素敵)。


 

 やっぱり、アイドルはストーリーがあると、強いと僕は思うんですよね。
 ストーリーがファンを動かすとも思います。
 「7D2に曲を」という大きなストーリー、そして、それぞれの個人の目標。
 個人的には、ゆななの居ないKⅡを覚醒した水野愛理が、再びセンターになって引っ張るストーリーなんかも観てみたいと思います。同じく、菅原が楽々のいないEのセンターとして動いていく時もみたいですしね。
 こういう風に色々な想像や期待ができる人ってやっぱり魅力的だと思います。
 
 時が経って、彼女たちが中心となったSKE48は、いったいどんな風景になっているのか、何人が夢を叶えているのか、彼女たちのストーリーをまだまだ見守っていきたいと思います。

※「7D2に曲を」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/10/7d2.html

2020年1月15日水曜日

ストレートな純情②

彼女が戻る場所


 さてさて、まだまだ「ストレートな純情」については、書きたいことがあるので、ちょっと記事を変えて書いて行きますよ。
 それは、このMVを観ていて、思わず「美しい…」と呟いてしまったメンバーがいるんですね。
 それが菅原茉椰のこのショットです。


 監督さんの演出もあると思うんですが、1枚の絵画のような美しさです。
 元々、背が高くてスタイルも良い彼女だけに、こういう少しぼんやりとしたフィルムの世界だと尚更、栄えますね。
 皆さん、菅原のブログってチェックしてますかね?
 たまに更新してくれるんですよ。
※最新のものは、成人式と曲の解釈について。
http://www2.ske48.co.jp/blog_pc/detail/?writer=sugawara_maya

 ただ、2019年の最後についての記事をちょっと読んでほしいんです。
 有料コンテンツなんで、ざっくり書くと、2018年は良いことばかりだったけれど、2019年はよくないことがまとめてやってきた的な内容なんですね。
 確かに2018年は、選抜総選挙でランクイン、SKE48の選抜もキープ、本店シングルにも選抜という乗りにのっている感じだったんですね。

 そこからの2019年からの活動休止と復帰。

 もちろん、後半からの「#7D2に曲を」という運動で、2020年へのフリが一つで来たなとも思ってるんですよね。これまでの実績を考えれば、彼女が重要なピースの一つであることは間違いないですしね。
 ゆななと楽々というマスターピースを二つも失っていながらも、やはり、彼女たちには何か期待してしまいます。
 果たして、彼女が今年どう巻き返していくのか。
 握手至上主義の今の選抜だと大変かも知れませんが、折角、成人になったので、まずは奈和ちゃんの「古畑前田のえにし酒」出演とかどうでしょう?
 個人的には写真集希望です。
 昔の蜷川実花の「蜷川妄想劇場」みたいなコンセプト写真集とかね。 

 久しぶりにMVで活き活きと踊る彼女の姿は、本当に美しくて、大サビ前の前列3人を中心にダンスをするところとかも良かったですね。
 今年は、沢山そんな姿が観られるといいな、と思います。
 くしゃっとした笑い声も、今回のMVのような美しさもどちらも持っている逸材だけに2020年、大活躍してほしいな、と思っています。
 まずは、このMVをじっくり観ながら、彼女の魅力に浸りましょう。

 ※ちなみに、このMVは谷や真凛ちゃんも美しいので、必見です。

※「7D2に曲をについて」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/10/7d2.html

 

2020年1月2日木曜日

2020年SKE48注目のメンバーは誰だ?

動かすのか、動くのか


 お正月は皆さん、いかがお過ごしですかね?
 僕は黒澤明の作品を順番に観てましてね。
 昨日は「生きる」、今日は「椿三十郎」を観ましたよ。
 で、このブログのことをすっかり忘れてたんで、何を書こうかしらと2018年のリクアワを流していたら、占いのコーナーになりましてね。
 2日目の昼公演で、「2019年の運がいい人ランキング」の1位が「古畑奈和」と占い師の先生がおっしゃってるじゃないですか!
 2019年の奈和ちゃんの大活躍ぶりは、皆さんもご存知の通りでしょう。
 「この人、で、できる!」と2020年の僕は思いましたよ。
 
 さて、じゃあ、占いはできないけど、僕も今年活躍するメンバーを勝手に予想してみようと思いましてね。
 それで、珠理奈とかだーすーとか、奈和ちゃんとかみなるんとか、いやもう、普通に来年も活躍してるじゃん、というメンバーは除きます(だーすーとか、年明けからテレビで活躍してましたね)。

 ① 水野愛理・菅原茉椰
 小畑優奈も後藤楽々という2本柱に、総選挙にランクインした一色嶺奈もいなくなった「7D2」。
 2019年は野島樺乃が頭一つ抜けた活躍を見せ、おーちゃんはサガミさんなどの仕事で確実に爪痕を残し、裕華たん、はたごんの選抜入り、と目まぐるしい動きを見せてきた7期。それに対して、ついに選抜0人になったD2。
 2020年はD2の4人、特に「7D2に曲を」運動の言い出しっぺの愛理と、「枯葉のステーション」の後継者である菅原には、活躍を期待していますよ。もちろん、こっちゃんねるで、ダンス動画を最近は挙げているこっちゃんや、大晦日も大活躍だった上村プロもこれからの動きに注目なんですけどね。

 ② 福士奈央
 2019年に配信され続けた「芸人もういっちょ」は、後半の「THE W」編がとても緊張感にあふれてましてね。2019年で出会った様々な芸人さんたちとの関係や、ライブに出た経験や進化したネタ。
 これらが、2020年はどうなるのか。
 点で終わるのか、線になるのか。
 「芸人」というもう1枚の名刺を手放して欲しくないな、と僕は思っています。
 それが彼女の芸能界での「希少性」を高める武器になると思いますから。

 ③ カミングフレーバー
 もう、ここに書くまでもないかもしれませんが、2019年の後半からまくってきたカミフレ。
 外から新しいファンを連れてくる起爆剤になってくれるメンバーがそろっているんじゃないか、と期待しています。
 個人的には、中野愛理さんがグイグイきてます。

 ④ 深井ねがい
 徐々に、活躍する場所を確立させてきた感がある8期生。
 カミフレのセンターとして活躍していくみよまる、セクシーなグラビアとホラー映画の知識豊富なさとかほ、演技仕事で活躍して選抜入りも果たしたよこにゃん。他にも書いていったらきりがないんですがね。
 その中で、TCGしずおか2020の出場権を獲得した深井ねがい。
 握手会での礼儀正しさとかも伝わってきてるんですが、内面もかなり面白いというか、深みがありそうだ、ということに最近、気付きましてね。
 このイベントがきっかけで、更に彼女の飛躍のきっかけになるといいな、と思います。

 ⑤ 竹内ななみ

 去年、刊行された「100% SKE48」の中でBL好きを語っていた彼女なんですが、インタービューを読んでいたら、鎌田さん以来の久々に本物が現れたな、という感じです。
 まだまだ、語ってくれそうな作品が沢山あるので、2次元同好会に入ったことが、プラスに働いて欲しいな、と思っています。7ネットの文庫にBLはないのか?

 ⑥ 熊崎晴香
 
 皆さん、新曲「ソーユートコあるよね?」のフォーメーション観ましたかね。
 
 
 センターにだーすー、2列目に奈和ちゃんと熊ちゃん。
 も、もしや、これは次のシングルのセンターに王手をかけてきたのか?
 かつて、歌番組に出る度に「あのポニーテールの可愛い子だれ?」とSNSを騒がしてきた熊ちゃんがついにセンターまでとどり着くか。そんなサクセスストーリーが2020年に観てみたい自分もいます。

 ⑦ 山内鈴蘭

 ベテラン枠から一人選ぶとしたら、彼女でしょうか。
 本店の9期生の頃から、芯がしっかりしている人だなあ、と思うんですが、アイドルとゴルフの両立を続けているのが、本当に凄いなと思いましてね。
 試しにyoutubeで「山内鈴蘭」で検索してみると、物凄い数のゴルフの動画が出てきた再生回数もSKE48の曲よりもずっと多いものもあるんですね。
 彼女が積み上げてきたものが、今年さらに広がっていくといいな、と思います。
 ミッドナイトもまた今年もみたいですね。
 
 
 ざっくりと書いてきましたが、他にも松本慈子の逆襲とかも元中西ヲタとしては、期待していますよ。センター曲を手に入れた彼女がどうなっていくのか。
 あとは、ちゅりがどんな感じで飛び立っていくのかも、期待してます。きっと彼女らしく明るい音を立てながら羽ばたいていくんですしょうね。

 ではでは、今年も楽しくSKE48を応援していきましょう。

 
 
 
 

2019年10月10日木曜日

「#7D2に曲を」について


始めたら始まりさ


 さてさて、11周年公演も終わり、SKE48はまた新しい1年が始まりましてね。
 新しい運営になって、ゼストのスクールの方もだんだんと動きだして、新しい動きが見えてきた反面、ポジティブな刺激が最近ないな、と思いましてね。悲しい刺激はわりと続いたんですけどね。
 しかし、ここに来て、7期生とドラフト2期生が新しい動きを見せ始めましてね。
 まあ、この菅原茉椰のブログを読んでくださいな。SKE48モバイル会員じゃない人は他のメンバーのTwitterの文面から察してください。

 そして、水野愛理のツイート。

  そして、野島樺乃の素晴らしい文章のブログ。


 他の7D2のメンバーもTwitterなどで声明を出しています。
 いやあ、この動きは何か熱いものを感じてしまうんですよね。
 確かに冷めた目でみたら、「今更かよ、ゆななとか楽々やひゅーさんが居た時にしろよ」と思う人も居るかもしれません。でもね。野島さんのブログにあったように、そんなことはないと思うんですよ。ここで動き出すのは決して悪い選択じゃない。
 だって、思い出して欲しい。
 SKE48の歴史の中で、自分の力で曲を手に入れた人たちがいるじゃないですか。
 奇しくも水野愛理と同じKⅡの高柳明音が、総選挙でした直訴。
 自分の力で掴み取った公演。
 素晴らしい前例があるわけですよ。
  
 それにね、確かにゆららが居ない、れなひゅーが居ない、のんたとじゅんなも居ない。でも、まだまだ7D2は戦えますよ。逸材揃いです。
 あと、「いい人いい人詐欺」があるじゃないか、という声もあると思います。確かにあの曲の楽しい雰囲気は大好きなんですが、くじ引きで決まったし、別の期もめちゃくちゃいますしね。
 
 一つの手として、珠理奈みたいに自分で作詞して、48グループに縁のある方に作曲してもらう。例えば、高木由麻奈さんとかね。
 もしくは、奈和ちゃんみたいに縁のある有名人の方に作詞をお願いするという手もあると思います。
 とにかく7D2に新しいストーリーが動きだすことで、他の期にも別のうねりが出来てくるかも知れません。たとえば、D1とか。8期生とかね。
 
 これからどんな動きを7D2のメンバーが見せてくるのかが楽しみです。 

 とりあえず、今の7D2には、この曲を聴いて欲しい。




※「野島樺乃ソロ公演」の感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_57.html

※休養中の菅原について書いた「枯葉のステーション」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_85.html

※「水野愛理に期待する理由」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/09/blog-post_21.html

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2019年9月29日日曜日

「おすすめの映画と本 100%SKE vol.6」



時代を変える風になれ!


 凄い挑戦的な一冊が出たなと思いましてね。
 SKE48の7期から9期生だけで一冊作るというチャレンジ。
 しかも、一人一人のメンバーへのインタビューもあり。
 めちゃくちゃ読み応えのある一冊です。



※ ここから先はネタバレありなので、是非、買って読み終わってから読んでください。


 まず、一番印象に残ったの8期生たちの個性を感じたことです。
 よこにゃんのアイドルになるまでに家族に苦労をかけた分、夢を叶えたいという想い。
 倉島杏実ちゃんの名古屋ドームへの想い。
 理想と現実の狭間で苦しみ、涙しながら、どんどん凄くなる深井ねがいちゃんの読書遍歴。
 いやあ、8期生は個性が強い。

 次に9期生の皆さんのインタビューの中では、池田楓さん川嶋美晴さんの対談が凄くよくて、本人たちの学校生活での境遇を聞くと、アイドルになって頑張って欲しい、と心から思いますし、真木子の「推されとか干されとか、考えてるうちは干されなんだよ」という一言がカッコ良かった。
 それから、石川花音さんのインタビューも凄く面白かったですね。なんとなく、宇野常寛さんの番組とかで一度呼んで、じっくり話を聞いてほしいメンバーだな、と思いました。

 そして、一番注目していたのは、水野愛理と菅原茉椰の対談。
 小畑優奈、後藤楽々という7D2を引っ張ると思っていた二人が卒業した今、この二人には期待せずにはいられません。
 愛理の同期愛の強さを感じるインタビューでしたね。
 そして、ゆななを失った大きさも。
 でも、ここからまた誰かが飛び出すしかないと思うんで、7D2にはどんどんアクションを起こしてほしいなと思いましたよ。彼女たちには、その説得力があると思いますしね。
 
 編集後記の映画「アイドル」に対する意見は大賛成。
 10月5日に対する期待が膨らみましたし、ライブの見方が相変わらず面白いな、と思いました。

 今回、インタビューしたメンバーたちの中から、珠理奈やだーすーのようにみんなが知っているSKEメンバーが、将来出てくるんじゃないか、とワクワクさせられる一冊でした。