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2020年6月1日月曜日

趣味人としての渡辺麻友

好きなものを語るあなたが好き


 本日、2020年6月1日、女優渡辺麻友さんが、引退しました。
 皆さんの中の渡辺麻友はどんな姿でしょう?
 女優として連ドラや映画で活躍する姿?
 アイドルとして輝いていた姿?
 それともかつてアイドルサイボーグと言われていた頃の姿?

 僕は、趣味に夢中な姿でした。
 マンガやアニメが大好きだった彼女。
 そんな彼女が大好きなアニメの中の登場人物になった「AKB0048」。
 この作品のメイキングを観ていると、本当に楽しそうにアフレコしてますし、キャストの方や監督との対談を読んでいると、彼女のキャリアの中で本当に大事なものだったんだな、と改めて思います。
 もう、園智恵理としてのシリアスな演技が好きなんですよ。
 「この涙を君に捧ぐ」を大切にしていてくれているのも嬉しい。
 
 
 そして、宝塚が大好きだった麻友選手。
 秦さんと一緒に宝塚を観に行ったりしてましたね。
 個人的には、「EXCITER!!」を唄っている彼女が凄い生き生きしてていいんですよね。
「ミレニアムチャレンジャー」も熱く歌っていましたが、誰か見つけてください。


 

 いつからか、指原莉乃のカウンターとしての役割を彼女に求められるようになったせいで、正統派路線で推されていましたが、僕は変化球としての麻友選手の方が好きでした。
 好きなことを語る時のあの顔が本当に良くて、とここまで書きましたが、「君の名は希望」のまゆゆバージョンも良いんですよね。
 あと、「FIRST LOVE」のまゆゆバージョンは一度見て欲しいですね。えれぴょんを超えられるメンバーは居ないと思ってたんですが、こんなに似合っているとは。

 あとは、「マジすか」のネズミも捨てがたいですね。
 当時のAKBのヒエラルキーを反映されていた作品でしたが、彼女はヤンキーなのに知性派なんですよね。
 個性派ぞろいの1期、2期を虎視眈々と狙う3期生。 
 僕は「マジすか2」のセンネズも好きなんですが、丁度、「1」と「2」の間のような「マジジョテッペンブルース」が大好きでしてね。
 「前田軍団対ラッパっパねえ、狭い階段、ぶつかってもらいましょうか?」
 こんなカッコいい台詞ありますか? 
 ここからの振り返るチョウコク、サビのラッパっパ、燃える展開です。




 ちなみに、ソロだと、「軟体クラゲっ子」や「ラッパ練習中」が大好きでした。
 渡辺麻友という人が10年代のアイドルシーンに残したものは、多分、まゆゆのファンや本店ファンの皆さんが書かれると思うので、僕みたいなSKE48ファンがああだこうだ、いう立場ではないので、控えさせていただきます。
 ただ、一人の趣味人として、本当に彼女が夢中で好きなものを観たり、歌ったり、演じている様子が好きでした。

※「おすすめのアニメ AKB0048」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/02/akb0048.html

2020年4月11日土曜日

so long !

じゃあ、またね!


 今朝(2020年4月11日)起きると、映画監督の大林宣彦さんの訃報を知りました。
 彼の作品は、恥ずかしい話ですがあまりチェックしていなくて、「転校生」や「時をかける少女」を辛うじて知っているぐらいで、名作が多いと言われる新尾道3部作や「野のななか」、「この空の花 長岡花火物語」なんかは観られてないんですね。だから、大林監督について、僕なんかが語るのはおこがましいんですが、AKB48に関わった「so long!」について書きたいと思います。

 
 この「so long !」のMV。
 64分の長編で何の知識もなく観た僕は、衝撃でした。
 きょ、曲が始まらん。
 いったいどんな曲なんだ、ひょっとしてコンサートの時にはこれ、全部やってから唄うのか、とか様々な想像をしていました。いや、大げさだろ、と思われるかもしれませんが、本当に予想外の展開でした。
 また、独特の編集術や合成映像に、もの凄い違和感を覚えました。
 今までの48系列のMVの中でも、これと似たものを出せと言われても、出てこないんじゃないでしょうか。
 だからこそ、強烈に残る作品となりました。
 長岡の一つ一つの風景が美しくかった。
 また、台詞に関しては、最初は説教臭い感じがするかも知れませんが、48グループの音楽に触れる人の年齢層を考えれば、間口の広い言葉になっていると僕は思います。この作品のおかげで、僕は長岡の過去と今を知ることが出来ました。
 この作品の素晴らしさの一つとして、渡辺麻友の声があると思います。
 もともと、綺麗な声だと思っていましたが、この作品との相性は凄く良いなあ、と思います。なんとなく、麻友選手は、NHKの生物ドキュメンタリーのナレーションとかしたら、凄く合うんじゃないか、と僕は思っています。
 そして、ドラマパートを観終わってからの「so long !」はまた別の味わいがあるんですよね。
 「思い出が味方になる」や「辛いこと」、「ぎゅっとハグしたら」、「夕暮れ」、色々なものに別の意味が加わる。そして、2番のサビの解放感。
 大サビ前の「映画だ!」「撮影だ!」は、フィクション内フィクションってこと?と解釈していますが、皆さんはどうでしょう?
 そして、この「so long !」もあくまで作品の挿入歌という感じで、曲の要所要所に台詞が入るんですが、僕はこのアプローチがわりと好きでしてね。珠理奈演じる「未来」が「夢、私、元気よ」とメッセージを送るシーンなんかも曲の邪魔になっていないと思います。
 あと、「結婚式」の麻理子さまと珠理奈のカップルがもう、最高です。
 全然、関係ないですが、このMVの松井玲奈ひょんの衣装が好きなのは僕だけでしょうか。

 さて、話がどんどん俗っぽくなってきましたが、MVの最後に大林監督が語るメッセージを聞いていくと、なぜ、彼女たちが少しイノセントな感じに描かれていて、細かい日付の詳細が出ているのに、どこか浮世離れした感じになるのかが見えてくると思います。
 きっと、今だけではなく、遠い「未来」にいるだれかのための「so long !」、日本語に訳すと「じゃあ、またね!」だったのかも知れません。

 それにしても、この頃の48グループって偉大な映画監督と沢山仕事をしてきてたんですねえ。まゆゆと珠理奈、二人の女優としての大きな経験になったんじゃないでしょうか。
 
 最後に大林宣彦監督の最新作についての情報を少し。
 2019年末、時代劇・映画史研究家の春日太一さんと、映画プロデューサーの奥山和由さんのトークイベントに行きました。
 その中で奥山さんがプロデュースされた大林監督の最新作「海辺の映画館」についての話。クローズドな空間での話なので、詳しくは書けませんが、是非、カットなしの完全版がみたいなあ、と思わせる作品でした。


 

 この大きな悲しみが去ったら、大林監督の作品を観ていきたいと思っています。
 奇しくも監督が撮影した「so long !」と同じく桜が咲く朝に。