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2019年3月5日火曜日

「SKEBINGO!  #7」の感想



歌と構成力


 今回はミュージカルの歌の練習!
 初登場メンバーも沢山です。
 鈴蘭とかバラエティ慣れしてるメンバーもいればいずりんのような初バラエティのメンバーもいます。
 果たして48グループ歌唱力ナンバー1の野島樺乃の実力やいかに。
 5位(SKEで2位)の鈴蘭の実力はいかに。

 紅條の注目メンバーとしては、前回の予告の時にチラッと出てたはたごんの謎の歌ですね。


 おしりんの歌が聞こえてこない、というところから始まるんですが、「これは(マイク)切られてますね」という小宮さんのツッコミ。

 指導してくださるのは、高畑充希主演「ピーターパン」の演出をし、文学座に所属している松本祐子先生と、元劇団四季「ライオンキング」オープニングキャストにして、歌唱指導のお仕事もしている鈴木結加里先生。今回も豪華。毎回、その道のプロの方に教わることでメンバーのスキルもアップしていくんじゃないでしょうか。

 松本先生からアイドルの歌と演劇の歌の違いが説明されます。
「演劇の歌は役のキャラクターを持った上で、芝居として歌う。単に歌を歌うというのではなくて、感情をのせて届ける必要がある」と説明されます。

 鈴木先生が挙げる違いとしては、「音域が違う」という点を挙げられまして、「ミュージカルの方が広い音域が必要。劇的なシチュエーションがあって歌になることが多いので音域が広いっていうのが特徴かと」。

 まず、発声練習から。
 SKE48は発生練習をしない、ということが明らかに。
 「どういうグループだよ!」という小宮さんのツッコミも確かに!
 ここで面白かったのが、相田さんが「井上さん発生練習してる?」とるーちゃんに質問するところ。
 「えっ、してると思いますか?」と逆に質問。
 小宮さんの「いまの感じだとしてると思いません」というツッコミ。
 「その通りです!」とるーちゃん。
 このやりとり、今後も続くとパターンになって面白そうです。

 さあ、「ピアノの音に合わせて、『ド』から高い『ミ』までの音域チェック」からです。まずは、カタンこと、浅井裕華たんから、音についていってますが、先生からは「複式呼吸が足りない。もっと楽に出るはず」というアドバイス。
 次はおしりん!
  途中で声が途切れて、また消音扱いされてしまう!
 「音声さん、マイク切りました?今?」という相田さんのツッコミもいい。
 頑張れ、おしりん!

 次は菅原!
 口を横に開く癖があるので、横に開くと良いというアドバイス。

 最後ははたごん!
 最初から、口を縦に開けるために指を口の両端に当ててるんですが、小宮さんの「もっと閉じて!」というアドバイスを聞きすぎてしまい、口を閉じてしまう、という結果に。
 「小宮が誘ったんだろ!」という相田さんのツッコミもナイス。

 ここからは腹式呼吸の練習へ。
 普段意識したことはないですが、お腹から声を出すことで印象が変わってくるんですね。

 そのトレーニング法とは、「指を一本立てて、指が年齢分のロウソクのつもりで消す」というものです。だーすーは、27本ということを突っ込まれてましたね。「消えてないよ」と言われるだーすーが大変そう。ほっぺたを膨らませずに普通に消すのがポイントだそうです。

 今度は「花びらを飛ばすイメージで腹式呼吸」です。
 うーむ、思わずテレビの前で一緒にしたくなる。
 この練習をすることで腹式呼吸の高音の『ミ』の音が出やすくなるそうです。
 
 さて、ここまでをふまえて、先生から気になる子がいると。
 悪い方で。
 それはどんちゃん!
 確かにやってるところが面白い!

 次は「腹式呼吸を使った自己紹介」です。
 まずはくまちゃんから!
「く」が奥に行くので、手を出しながらの方が良いとのアドバイス。
 完全にコーナー名みたいになっているので、「続きまして」も付けて、
「続きまして、熊崎晴香です!」という謎の自己紹介に。

 次はおーちゃん!
 声が引っ込むので、母音法をおすすめされます。
 名前を母音だけで言うことで、口が自然と大きく開き、声が出るようになるんですね。
 たとえば、「末永桜花」なら「うえああ おうあ」になるわけですね。
 いずりんも腹式呼吸を使うことで印象が変わりますよ。

 全員で言って腹式呼吸の成果を確認。
 でも、全員で言ってるから分からない。
 小宮さんも「あんまり得策じゃなかった」と反省。

 さあ、ここからはいよいよ応用編。
 「自分の人生」をテーマに自作ミュージカルに挑みます。
 まずは、日高優月・高畑結希コンビから。
 ポンコツとドラゴンズというタイトル。
 内容を本当に簡単に説明すると自分の悩みと思ってたことが、実は自分の個性であり武器であるという内容。
 ええ、こちらの予想を遥かに超えてくる内容でね、「やらかしすぎて、キャプテンについに絶交されちゃった」って大丈夫かはたごん。「ぽんこつ、ぽんこつ、ぽんこつ」が丁度良いリズムでおさまってるところも面白かったです。ぽんこつは愛嬌だったんですね。
 本番に強いと言い張るも実は弱い二人でした。

 次は野島樺乃。
 「憧れの場所」をテーマに次なるステージへの夢を歌にしました。
 最初はCDを街角で売るんですが、全く売れません。
 そこになぜか三四郎の相田さんが!
 エイベックスの社員だった相田さんが、スカウト。
 のじのじさんは、ついに夢のドームツアーへ。
 うーん、のじのじさんの歌声は素敵ですね。
「ありがとう」のところは、先生も更に伸びると高評価。
 なぜか相田さんのワンショットも映り込むところも面白かったです。

 最後は高木由麻奈!
 「マイドリーム」というタイトルでアイドル活動の先に夢見るものを歌います。
 作詞作曲も由麻奈が担当。凄いぜ!
 いやあ、これが本当に良くてですね。
 先生も「構成がしっかりしている、演劇的」とおっしゃってましたが、なんとなく「ラ・ラ・ランド」をイメージしましたよ。彼女の才能は、本当にSKE48で眠らせておくには勿体ないと思います。一度、彼女独自のアルバムであったりとか作ったら面白い気もします。もしくは、メンバー作詞、由麻奈作曲とかね。
 急にフラッシュモブみたいに登場するさきぽんとだーすーも面白かったです。
 依頼された時のさきぽんの「この人ヤバイ人だ」は、笑いましたが。
 だーすーの「面白い」と「すごい」が混在というのは、確かに。
 先生の「自分で計算して、ここはこういう風に見せたいという意図が伝わってきた。セルフプロデュース力がすごい」と高評価。

 次回もミュージカル!
 果たして、どんな歌になる?
 個人的にはみなるんと谷と鈴蘭の歌が気になります。
 あと、「重すぎる…」のゆうかたんも。

 ※楽屋ばなしの方は今日中にアップします。

「SKEBINGO!  #6」の感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/skebingo_26.html




 
  
  

2018年12月9日日曜日

ひと夏の出来事①

戻れないあの夏と麦わら帽子


 この記事が公開される頃には、AKB48のリクエストアワー2019の投票が始まる頃ですが、皆さんは何に投票しましたか。こんなブログをやっていることもあって、何に投票するか迷うところです。歌詞だけなら、「石榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?」か「ドガとバレリーナ」が好きなんですね。「石榴」はいつか、記事で書きたいと思います。「僕」と「君」の関係が好きなんですね。毛皮のマリーズの「ダンデライオン」みたいでね。
 曲としては、「無意識の色」か「存在しないもの」に入れたいところで迷ってたんですね。どっちもイントロが好きなので。
 ただ、今年の総選挙選抜シングルに良曲が多かったことと、総選挙曲はメンバーの卒業なので、なかなか披露されることが少ないということで、「波が伝えるもの」と迷ったんですが、「ひと夏の出来事」に投票しました。

 まずは、曲を聴いてみましょう。
 「ひと夏の出来事

 いかがでしたでしょう。
 僕は、初めて聴いた時、良い曲が来たな、と思うと共に「人間の証明?」と思ってしましましたよ。「母さん、僕のあの帽子 どうしたでしょうね」ちなみに紅條は、「野生の証明」の方がラストが壮絶すぎて好きですよ。

 さて、話を戻すと、歌詞の中で主人公の「僕」がある夏の出来事を思い出すんですね。
君のあの麦わら帽子 風に吹かれ飛ばされてった」から始まるんですが、この「麦わら帽子」がメタファーになってきます。

 1番の歌詞では兄妹みたいと言われていた、僕と君は一緒にいるのが普通だと思ってたんですね。しかし、僕は「君の浴衣」をきっかけに、「急に僕は 手を繋ぐのが恥ずかしくなったんだ」と、心境に変化が訪れます。

 サビでは「君のあの麦わら帽子 僕がもっと手を伸ばせてたら 風に飛ばされずに 終点へ 走り続けてた」という後悔が突然出てきます。時間が過去から現在に戻っていることに気づかされます。「大人になるってそういうことか ふと思い出した切なさ」とあるので、やはり僕は時間が経って大人になってしまっていますね。そして、飛んで行った君の麦わら帽子。自分の手ではどうしょうもなく、離れていったもの。でも、手を伸ばしていたら、という後悔が感じられます。

 2番の歌詞では「僕が好きなアイドルを君は好きじゃなかったね」という歌詞をアイドルに歌わすのが斬新ですね。昔、付き合ってた彼女に「前田敦子なんか、可愛くないじゃん」みたいに言われて、「お前にあっちゃんの何がわかるんだ!」とドキュメンタリー映画を観た僕は反論して、凄く険悪なムードになったことを覚えていますよ。「それが嫉妬のようなものだって ある時 気づいたよ」とね。もっと、素直に言いなよと涙ながらに思いますね。

 時間は「制服を着始めた頃」になります。中学とかですかね。「どうでもいい秘密が増えた」って、出てくるんですが、何ですかね。「正直、生写真を買ったはいいけど、どうすればいいか分からない」とか、「映画のブルーレイを買っても本編観ずに特典映像ばかり観ているとかですかね。
 で。背丈も差が出来て、「言葉遣いもよそよそしくな」るんですね。
 まさに思春期!皆さんは共学ですか?
 僕は工業高校出身で男しかいないので、こんなこともありませんでしたよ。たまに商店街とかで、小学校の頃の同級生女子に会おうものなら、人里に現れた山の怪のように、顔を覆いながら一目散に逃げていったもんですよ
 
 2番サビでは、僕は無口になるんですね。「これが初めての恋と いつの日か誰も知って行く」恋と認識するには遅かったわけです。「線香花火が寂しく消えた」今度は麦わら帽子ではなく「線香花火」に変わりますが、これも自分の手ではどうしょうもなく過ぎてしまいます。「寂しく消えた」とあることと「無口になっていた」ということから、ひょっとしたら、思いを伝えられずに終わった恋かもしれません。

 さて、大サビに向かって曲は転調していきます。
走る列車の窓 開けなければ ずっとあの日のまま
 窓を開けたのは「僕」なのか、「君」なのか、それは分かりませんが、窓を開けたために、「麦わら帽子」は飛んでいきます。「窓を開ける」というのが何の比喩なのかは、はっきり分かりませんが、「僕」か「君」が離れることがあったんでしょうね。



 いよいよ大サビ前。
夢を何度見たことだろう いつも同じ場面ばかりだ なぜに僕は風の中 この手を伸ばさなかったのか?

 ずっと後悔しているわけですね。同じ場面を。もうここに共感しまくりでしてね。
 年をとると、こういう繰り返しの後悔を何度もすることがあるんですね。それは人それぞれです。「なんであの時、ちゃんと説明しなかったんだろう」「あの時、意地を張らなければ」「なんで、スターウォーズ エピソード1にあんなに期待したんだ」「なんで、よりにもよってカウカウファイナンスにいったんだ!とかね。クライマックスジャンプが聴こえてきそうな後悔ばかりですよ。

 で、この後、大サビで1番のサビと同じものがきます。
 色々ないきさつを知った後で、もう一度、1番のサビを聴くと、「麦わら帽子」に手を伸ばしていたら、という後悔。
もう、書くまでもないですが、「麦わら帽子」は「君」ですね。「終点」まで行けたかもしれないという後悔と、キラキラした思い出に戻れない切なさを感じます。

 聴く度に、切ない夏の記憶を感じさせる曲です。
 「波が伝えるもの」が未来を歌っているのに対して、「ひと夏の出来事」は過去を歌っていることから、対にして考えてみると面白いかもしれませんね。作詞の人が同じだからですかね。
「波が伝えるもの」の記事はこちら

 さて、MVを観ていくと、フューチャーガールズの皆さんが、森の中でお食事したり、イルミネーションを作ったりして、楽しく過ごすのを山の怪である我々が覗き見るという作りです(ちょっと嘘)。
 

 
 センターは、AKB48の後藤萌咲さん。ドラフト1期生なんで、うちでいえば、さりーとかどんちゃんとかと同期ですね。

 恥ずかしながら、この曲で初めて知りました。
 大サビ前の「夢を何度見たことだろう」の歌声が素敵でした。
 さてさて、SKE48からは、はたごん。

 優月。
 
みいぽぽとおしりん。

 みんな、夏のお出かけに素敵な白いワンピースですね。
 そして、曲のイメージに合う麦わら帽子をかぶっていますね。
 ダンスパートでも清楚な感じがして素敵です(35歳の文章)。

 食べて、

イルミネーションの点灯式をして、

盛り上がって、わーいな内容なんですがね。

 注目したいのは、最後なんですよ。
 電気が全部消えて、誰もいなくなります。
 夏の終わりの寂しさを感じさせますね。
 ひょっとしたら、この風景さえ、「僕」の思い出かもしれませんね。山の怪の。

 イノセントな時間に戻れない切なさ、「君」と離れてしまった寂しさ。
 また夏になる度に聴きたい名曲です。