公演はパフォーマンスだけではない
2018年から2019年にかけてエキサイティングなメンバーがSKE48にいました。
それは、どんちゃんこと、福士奈央。
アイドルでありながら、THE WやRー1に挑戦。
「芸人もういっちょ」というネット番組も持っていましたし、SKE48の公式も彼女の動きを動画で記録していました。
残念ながら、2020年になってからは、お笑い関係の動きはなくなりました。
そもそも、お笑いの賞レース自体が夏を過ぎてから、徐々に動きだした感じですもんね(M-1は2回戦が終わったところ)。
ただ、彼女が「アイドル」と「芸人」という二つのカテゴリーを上手く行き来しながら、新しいアイドル像を作っていけるのではないか、と期待していました。しかも、彼女の場合、賞レースでも少しずつ上へ向かっていただけに、残念でした。
しかし、彼女がネタを作り、板の上に立って、レギュラー番組で様々な芸人さんたちとトークを繰り広げてきた中で感じるものがあります。
MC回し。
久しぶりに平田さんとどんちゃんのトークを見る機会があったんですが、物凄く安定感があるし、トークの縦軸を作っていくのが上手いです。そこには、これまでのレギュラー番組で様々な芸人さんをお迎えして、トークを聴いてエピソードを引き出してきた「受けのトーク」の成長もあります。
メンバーが色々なチームから集まった場合のMCは、誰がしきるかによって、面白さが変わってきます。どんちゃんが参加する「制服の芽」、「僕の太陽」、「RESET」の3公演の中で注目しているのは、「RESET」です。
チームS中心のメンバーの中で彼女がMCでどんなトークをするのか?
そして、9期生たちが混じった「僕の太陽」や、各チームから万遍なくメンバーが入った「制服の芽」。こちらも、もう先輩側であるどんちゃんの手腕が問われます。
果たしてどんな「場」を作るのか。
勿論、パフォーマンスも注目です。久々の「僕の太陽」では、まだ入ったばかりの頃の手探りのあの感覚を思い出すでしょうし、「制服の芽」では彼女が久々に自分がファンだった頃のSKE48の伝説の公演に久々に触れることになるでしょう。そして、「RESET」でどんな爆発を見せるのか?
個人的には、どんちゃんには、アイドルの新しいモデルを作れるあと一歩のところまで行った歴史があるだけに、形ややり方を変えても、これからもアイドルという枠を少しずつ超えて行って欲しいと思っています。彼女ならそれができると僕はこれまでの彼女の実績から考えています。
※あと、この動画、もう90万再生ですね。