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2019年1月11日金曜日

2588日①

儚くたって思い出せる



 はあ、玲奈ひょんがいなくなってもう何年の時が経つんでしょう。
 テレビで活躍しているところを観ると、嬉しいんですけどね。時々、ほんと時々なんですけど、またSKE48で踊ってくれないかなあ、と思う時があるんです。
 そんなこと言ったら映画「ロッキー」シリーズのポーリーに過去に生きるな!と怒られるんでしょうけどね。
 ただ、このブログの為に「制服の芽」や「僕の太陽」、「手をつなぎながら」の公演映像を観てると、時々、ふとそこにいるかのように感じることがあるんですよね。
 それぐらい存在感のある人でした。
 

 今回紹介する「2588日」は彼女がSKE48に居た日数をタイトルにした曲なんですね。まずは、ちょっと曲を聴いてみましょう。
https://youtu.be/_zIiyK_XXcQ

 うーん、いい曲。
 公式のMVは歌詞も入れて欲しいなあ、と思う今日この頃ですよ。
 
 さて、まずは歌詞の世界を見ていきましょう。
花がひっそり枯れるのは 悲しいことじゃないんだよ 一生懸命 咲き続け その役割を今 終えたんだ
 花が枯れるのは役割が終わったからで悲しいことではない。
 「枯れる」というと「終わり」、つまり、「卒業」を連想しがちですが、悲しいというのは違うよと。

次の季節は(代わりに) どこかで咲くよ(誰かが) 永遠よりも美しいもの 生まれ変わる勇気
 この「誰か」と「代わりに」の二つから自分の居た場所に代わりの人が咲く、と読み解けます。しかも、このかっこを取り除くと、これから枯れる自分自身のことを歌っているようにも取れます。そして、「生まれ変わる勇気」こそが美しいと。

いつだってここにいる もし寂しくなったら 何もない大地に話しかけて
 「ここ」というのは「何もない大地」ですね。しかし、「SKE48」や「劇場」とも読み解けます。

土の中 僕はいる 青空と君のこと 思いながら新しい夢の 準備をしてる
 「土の中」つまり、先ほどの「何もない」と同じように目には見えないところに「僕はいる」。「青空」というこれから目指す未来と、これまで出会った「君のこと」を考えながら「新しい夢の準備をしてる」わけです。
 うん。歌詞が良すぎて引用ばっかですが、1番の歌詞から花が枯れて、土の中にいることを、「新しい夢の準備」というセンスが良くてね。
 

種の頃から思ってた 枯れるその日を恐れない
 種の頃、ということは土の中に前も居たんでしょうね。土の外である世に出るまでに色んなことを考えていたんでしょう。「枯れるその日」というのは、卒業を連想させられますが、それを恐れないということですね。

儚くたって 思い出せる この青春に胸を張ろう
 ここが切なくてね。
 アイドルというのは、儚いもの。
 でも、思い出せる。
 だって、紅條は未だに玲奈ひょんや推しだった中西優香のことを覚えてますからね。
 だから、今、全世界でアイドルしている皆さんは「この青春に胸を張」って欲しいです。誰かのかけがえのないものになっています。また、これからアイドルになろうと思う方も必ず誰かの大切な思い出になるので、是非がんばって欲しいです(長老のような目線)。

時は流れて(静かに) 夕日は沈む(この胸) 星が消えたら 陽はまた昇る すべては変わる景色

 時間の経過とともに夜が来ます。しかし、また朝が来る。
 静かに変化は続いていくので、同じ景色はない。ゆっくりと変わっていく。

いつだってここにいる 不安なんてないんだ 運命の続きを楽しもう

 ここカッコよすぎでしょ。
 昨年、会社を退職した紅條ですが、辞める時は不安だらけですし、運命というよりは、迷いの船出と思ってたわけですよ。やはりモノが違う。MVの最初の方でひょんさんも言っていますが、自分が見たことのない世界にいけるというワクワク感もあるんですかね。

この場所を忘れない 輝いた太陽を… いつの日にか また逢えるように 準備をしてる
 「この場所」というのは自分の育った場所。
 「SKE48」を連想させられますね。
 「太陽」に関しては、色々なものを連想させられます。
 まずは、卒業コンサートのMCでも出ました月と太陽で例えられる珠理奈のこと。
 そして、太陽はオレンジ色。輝いたオレンジ色。名古屋ドーム。
 もしくは別のものか。
 誰かしっくりくるのを教えて!

やがて風は吹いて 僕の花びらは散るよ 宙に舞って ありがとうと そっと手を振る
 花びらが散る様を「ありがとうと そっと手を振る」というのが素晴らしいですね。
 言葉にしなくても別れの挨拶をしているわけです。

 そして、最後に大サビで1番のサビがきて終わります。

 卒業という悲しみが伴う行為を、そうじゃないんだ、新しい夢に向けての準備なんだという希望に溢れる内容になっています。これは、卒業後の松井玲奈の明るい展望を見越してかも知れませんが、これまでの卒業曲と比べて希望を感じる内容になっています。
 紅條も会社を辞める時に、部下に偉そうに「いつだってここにいるからな」みたいなことを言うと、「怨霊?」みたいに思われて、やはり玲奈ひょん、守護神と思わせるところの説得力が違うぜ!と思わされましたよ。

 次にMVを観ていきましょう。
 まずは玲奈ひょんがいた高校の体育館から始まりますよ。
 演劇部だったんですね。


「ステージのスタート地点」と言ってますね。ここから始まったんだなあ。

 「自分のやりたいことに近づけるという可能性があった」とも。
 ステージに立ちながら徐々に夢に近づいていったんですね。
 さあ、MVはいよいよ曲のパートへ電車の中でイヤホンをして歌うひょんさん。紅條も昔、電車の中でノリノリで「Future is born」を「バックトゥ1973年 夏!」とノリノリで聴いていたら、白い目で見られたので、みんなも気をつけよう。

 電車に揺られながら色んな思い出が。




 ひょんさんの目には涙。

電車は名鉄名古屋駅へ。羽豆岬へ行く時に使ったっけ?
駅を歩くひょんさんと思い出が交差していきます。




そうそう、忘れてはいけないのが、劇場で唄っているひょんさんも。

そして、いよいよ新幹線乗り場へ。
 


 最後に思い出すのはあの名古屋ドーム。



 そして、新幹線は走り出すのでした。



 このMVのポイントとしては、松井玲奈が名古屋から旅立っていく様が描かれていますが、劇場で唄っているパートが差し込まれます。これは彼女の身体は離れても、魂の一部は劇場に残っているんじゃないか、「いつだってここにいる」なんじゃないかと思いましてね。この辺は皆さんの意見が聞きたいところです。
 
 彼女が旅立った後のSKE48は、一時期、売り上げが落ち込みました。
 「今年消えるアイドル」なんていう随分低く見られた記事も書かれました。
 しかし、2019年。
 気づいたら2017年11月の決済が売上高21億5500万円、総利益11億1400万円の超優良物件に成長していました。

 離れていったファンも沢山いたでしょう。
 ただ、彼女が卒業したその後も、松井玲奈に惹かれてSKE48に入ってくるメンバーもいました。未だに枯葉のステーションを歌うことは、SKE48の中では特別視されますし、「TWO ROSES」は、選ばれしメンバーしかできません。公演のポジションが端っこからのスタートは出世ポジションというのも彼女からです。幾つもの伝説。それは彼女が努力して切り開いたものがSKE48に残っていったからでしょう。

 誰も彼女の代わりにはなれないけれど、新しい花が今も劇場には沢山咲いています。
 そして、女優松井玲奈も芸能界で大輪の花を咲かせています。
「幕末純情伝」は観に行けませんでしたが、「はらはらなのか」は友人のご厚意で舞台挨拶に行くことができましてね。アイドル時代に失敗をプラスに考えることを学んだというためになる話も聞けましたよ。
 主演映画も色々ありましてね。
 時代劇好きの紅條としては、ゲスト出演したBSドラマ「雲霧仁左衛門」以来の出演である映画「輪違屋糸里」も楽しみですよ。
予告はこちら。
https://youtu.be/mhqaj7Y4zkg

 
 目には見えないけれど、SKE48に確かに残った松井玲奈という存在。
 彼女のストイックで優しい眼差しは、今も劇場で新しいメンバー達を見守っているんでしょう。2588日という限られた時間の中で僕たちに残してくれたもの、儚くても思い出せる、大切な時間でした。


 それにしても、秋元先生卒業曲は外しませんね。

 過去の卒業曲の記事はこんな感じ。
「桜、覚えていてくれ」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_40.html

「ありがとうは言いたくない」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_13.html

「前のめり」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/blog-post_29.html