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2019年3月26日火曜日

ひと夏の反抗期①



彼女が報われる瞬間



 2014年6月7日、僕は味の素スタジアムに居ました。
 降りしきる雨の中、チケットを震える手で渡し、仮設テントの中で簡単の持ち物検査をされた後、いよいよスタジアム内へ。広大なスタジアムに色とりどりのカッパを着たファンの皆さんが、開票イベントの始まりを待っていました。
 僕もカッパの上にカッパを羽織り、鞄もビニール袋で防護した上で、当日は会場に行っていまいたが、それでも手や顔は守れないので、どんどん濡れていきます。
 チケットを観て、この辺かな、と席のブロックを目指していると、滝のようなものが見えるんですね。あれ、那智に来たのかな、と一瞬思ったんですが、そうではなくてですね。よくスタジアムの客席の一部を雨から守るための屋根があるじゃないですか、後ろから伸びてる。その屋根の先端部分の真下が僕の席だったんですね。
 で、その日は豪雨だったため、先端から流れ続ける滝の真下に身を投じることになりました。

 凍えた身を暖めるためにスタジアムで買ったケンタッキーフライドチキンは、雨のせいでどんどんシナシナになっていき、手は震え続け、頭の中ではさだまさしの「防人の歌」が流れ続けていました。

 しかもね、まず開票ライブが当初の予定から大いに遅れましてね。
 大雨のせいで観客の入場が遅れたことが原因らしいんですが、僕からしたらスタジアムを利用した新しいタイプの拷問としか思えなくてですね。あとで調べたら、45分遅れだったそうで。ライブの1曲目の「恋するフォーチュンクッキー」で、凄い端っこに去年ランクインした中西優香が踊っていましてね。少しテンションが上がったんですが、もうその後の記憶がほとんどなくてですね。なんか「虹と君と太陽と」を歌ってたなあ、全然虹とか出てないよ、とぼんやりした目で見ていた記憶しかないんですね。

 そして、いよいよ開票イベント。
 その年、僕の推しだった中西優香は出てないので、誰に投票したかというと、木下有希子でした。
 首の付け根に容赦なく落ちてくる滝の流れを感じながら、僕はひたすら、ゆっこのランクインを願っていました。2014年はゆっこが入らずして誰が入るぐらい思ってたんですね。

 SKE48ファンの方でしたら、応援していくうちに思入れがある期が出来ていくということはないでしょうか。例えば、僕の元推しメンは1期生なんですが、何故か、3期や5期が好きなんですね(今の推しは8期生にします)。

 それぞれの期にそれぞれのドラマがありますが、3期は黄金世代と呼ばれてましてね。まあ、才能のある人物が沢山いたもんです。その中でもダンス力が抜群にあった木下有希子(現在、木下ミシェル)は、総選挙での結果がなかなかついてきていませんでした。第2回から第5回までの総選挙は圏外で終わっています。ただし、速報には入ってるんですね。2012年は速報順位57位(750票)、2013年では速報順位43位(3069票)と2年連続速報ランクインという歯がゆい思いをしているわけです。

 チームS時代からダンスでSKE48を牽引し、組閣後は後輩への指導も出来る彼女は、SKE48にとってなくてはならない人でした。当時残っていた同期のだーすー、ゆりあ、みきてぃが選抜入りを経験していただけに、忸怩たる思いが彼女や彼女のファンの方々にもあったんじゃないでしょうか。

 さあ、時計の針を再び、2014年6月7日に戻しましょう。
 本来は20曲以上する予定だった開票コンサートはわずか12曲で終わり、そこからまた休憩時間があり、いよいよ開票イベントがスタートします。
 人間って不思議なもんですね。
 この時の記憶が断片的にしかないんですね。
 隣りの席のオジサンがどんどん衰弱していくこと。
 難波の矢倉楓子さんがランクインした時に凄い前の方にいたヲタの方が、「楓ちゃん、おめでとう!」と叫んだこと。
 圏外からみきてぃが巻き返したこと。
 開票中はトイレがガラガラだったこと。
 ついに奈和ちゃんがランクインしたこと。
 花音のランクダウンに衝撃を受けたこと。
 周りの人が耐え切れなくなって、屋根のあるスタジアムの通路まで登っていき始めたこと。
 かおたんが選抜まであと一歩だったこと。
 だーすーが、「皆さんだけ濡れさせるわけにはいきませーん」と言って走りでたこと。
 2位で指原がスピーチした後、自然発生的に起こったまゆゆコールのこと。
 玲奈ひょんが「全国ツアーをやりたいです」と叫んだこと。
 それから。
 
 ゆっこがランクインしたこと。

 その時、僕がどんな気持ちだったかは、もう覚えていません。
 笑っていたのか、泣いていたのか。
 ただ、彼女が嬉しさのあまり椅子からずっこけてしまった時、笑ったのは覚えています。
 投票したシリアルコードが書かれた投票用紙を皆さんはどうしていますかね。 
 僕はなんだか捨てるのが嫌なんで、選挙があった年は輪ゴムで止めて置いておくんですね。裏面は白紙になっているので、投票したメンバーの名前を忘れないように書いているんですが、2014年の総選挙の投票用紙たちには僕の汚い字で「ゆっこ」と書かれています。

 その後、卒業した彼女は芸名を改め、モデルとして活躍。
 「1コメダ」を保存されていたファンの方がいらっしゃったので、貼っておきますね。


 結婚して、母になりました。
 最後に僕が一番好きな彼女のツイートを貼って終わります。


 
 


       

2019年1月7日月曜日

Darkness①

精鋭部隊の凄さ


 世の中色んな選抜がありますよね。
 グループ全体で観ると最近だとゲームだったり、SNSだったりからの選抜が多いんですかね。

 2013年1月30日にリリースされた「チョコの奴隷」のカップリング曲「Darkness」は、ダンス選抜で「セブンダンサーズ」というなんともカッコいい名前の選抜で、ダンス巧者を集めた選抜になっています。そういや「鉄血のオルフェンズ」でセブンスターズってあったな(関係ない)。


 メンバーは、松井珠理奈、矢神久美、桑原みずき、木﨑ゆりあ、木下有希子の5名がチームSから、石田安奈がチームKⅡから、竹内舞がチームEから選抜されました。この頃のチームSは強いですね。2013年といえば、「AKB子兎道場」でSKE48は、ダンスアイドル番付にも出てましたね。この2013ガイシで卒業したメンバーが外れて、斉藤真木子と菅なな子が加わって、激闘を繰り広げてましたね。

 全力ダンスのSKE48というのが、当時のイメージだったのかも知れませんね。
 確かにダンスで勝負できるというのが、当時のSKE48の強みの一つだったかと思います。2019年現在、確実にその精神は受け継がれています。

 さてさて、まずは曲を聴いてみましょう。
https://youtu.be/4XhDYF2H994

 うーん、カッコいい。
 今回は、ダンスに注目したので、歌詞についてはざっくりとになりますが、悲しみの闇の中へ沈んでいく男の歌になっていましてね。全ては僕の幻想で、思い出やぬくもりさえも闇に塗りつぶされていくという、エブリシングイズ、イービル!な歌詞になっていますよ。また、これはじっくり触ります。

 さて、MVなんですが、メンバーのスーツ姿がカッコいい。
 紅條の好きな衣装の一つです。


 ちなみにこの高難易度のダンス、桑原ダンス教室で解説してくれているぞ!
(最後は珠理奈も出るよ)
https://youtu.be/Sa5AIpWxqlU
 これで、文化祭のダンスの時間はヒーロー間違いなし。気になるあの子がチンピラに襲われてる時にも役に立つかもしれない(バックトゥー・ザ・フューチャーの観過ぎ)。
 こういうGoogleプラスの動画ももうすぐ見えなくなるかと思うとサービス終了が残念ですね。showroomとかみんな見逃したやつどうしてるんでしょう。
 ちなみにメイキングもあるみたいですよ。
https://youtu.be/E-YFJ8A2byM

 さて、MVを観ていきましょう。
 まずは、メンバーが入場してくるんですが、もうこの精鋭部隊感がカッコいい。この7人で野武士の群れも撃退できる気がして仕方ないです。もう利吉は栄に向かうしかない!


 当時、SKE48ヲタになって半年ほどしか経っていなかった為、恥ずかしながらこの曲でまいまいこと竹内舞のことを知りましてね。「おおっ、あのダンス巧い子ね」とそれから注目するメンバーの一人になりましたよ。なめてたギャルがダンスマシーンでしたみたいなね(意味不明)。

 さてさて、ダンス選抜だけあって、「これ、どうやって合わせるんだよ」という素人から見たらベリーハードな振り付けが連発しましてね。この人形を操るかのような振り付けが凄いカッコいいですね。

 集団ダンスと珠理奈ソロダンスが交互に行われていきましてね。
 このPVのカラーとして、背景の金と紫も大人な感じで良いわけです。

 そして、ここぞという時に、背景が赤くなるので、ダンス同様、メリハリがきちっとしてるわけです。映画「13人の刺客」の松方弘樹の殺陣みたいにね。精鋭部隊だからこそできる上級テクニックという感じで何度みても唸らされます。



 いつかまた、こんなダンスに特化した選抜をSKE48でもやって欲しいですね。
 更に言うと、今回のような少人数に絞るとなお良いのではないかと紅條個人としては思いますよ。握手や選挙の指標だけじゃない、公演などで輝いているダンスメンバーが輝く舞台をまたいつか与えて欲しいなあ、と思います。

 この「Darkness」なんですが、セブンダンサーズのオリジナルメンバーで見せる機会はそんなに多くなかったため、完成したかというと、まだ途中の段階で終わってしまったなと思っていたんですね。ところが、2014年のSSAで、メンバーは変われどある演出でこのセブンダンサーズが更に輝くことになります。

 それはまた、別の機会で。
※今度は歌詞もじっくりやるよ!