裏の顔も見たくて
今回は、「こわい女」ということで、番組の公式Twitterの告知動画でさきぽんが「私、ファンの人が居なくなるかも」と心配していたんで、めちゃくちゃ期待してたんですね。たぶん、ドラマ「盤嶽の一生」の安達祐実みたいな飛んでもない悪女を演じるんじゃないか、とドキドキしながら、huluで配信を観ましたよ。ちなみに紅條が一番好きな怒る演技は、「アシュラ」という韓国バイオレンス映画の切れた主人公がコップを噛んで、ボリボリ食べるところですね。怖すぎる。その100倍、ファン・ジョンミンが怖いですが。
まずは、初登場メンバーの紹介。
ゆづぽやゆうゆ、そして、西くんが三四郎からトークを振られます。うーむ、改めて西くんは背が小さいんだなあ、と思った次第ですよ。
アルパカさんの恒例のゴシップは奈和ちゃんの携帯電話の画面が割れていること。電話するだけで、耳が痛いし、電話を自分で切れないって、早く買い替えて!と思った次第ですよ。
ちなみにメンバーが怖いと思うメンバーとしては、鎌田さんは真木子を挙げてますね。
今回の審査員はふくだももこ監督と西条みつとし先生ですよ。
西条先生は、斎藤工監督の「blank13」の脚本をされた方ですね。
ふくだ監督は今年の秋にも新作が公開予定みたいですね。
ふくだ監督から「普段と違う自分をしないといけないが難しい」というコメント。おっしゃる通り、普段から怒りなれていないと難しいですもんね。
西条さんは、「普段、怒っている気持ちを止めている人は、演技でも止めてしまう。そこが解放できると」とおっしゃっています。
まずは、「アルバイト先の新人が集合時間に遅れてヘラヘラ…」というシチュエーションで、「怒る女」を演じます。怒られ役は珠理奈、真木子、みなるん、という明らかに怒る側が命を削って怒りに行かなければいけないクラスの人々。いや、よくこの人達を選んだな。
まずは、ゆうゆこと、大谷悠紀から。なんというか、元々喋り方が可愛いこなんで、「はあ、あの子たち、いつも遅いなあ、何してんだろう」という怒った喋り方もどこか可愛く見えますね。でも、「てめえら、仕事なんだと思ってんの?なめてんの?」のとこは、可愛さの中にも怖さがありましたよ。落としたペンとかを芝居の後に自分で片づけるところも素敵。「先輩達に怒るのは新鮮な感じがして、ちょっと楽しかったです」というのも、度胸あるぜ!と唸らされましたよ。
ふくだ監督からは「距離が遠かったので、向かっていく気概が欲しかった」との評価。おお、なるほど、距離か。西条さんからは「もっと怒った方がいい、表情でももっと怒ってるっていうのを。台詞でも出せたかな」という評価。怒る演技って単純なようで難しいですね。
さて、次は古畑奈和ちゃん。
もう最初の貧乏ゆすりしながらの「あいつら、遅せえなあ…」から怖い。
まず、机を蹴ってから「座れよ」。いや、もう既に無理よ。小学生だったら、教室シーンとなるぐらいよ。静かなセリフと激しい動作。そして、放送をご覧になった方なら分かると思いますが、次はなんて怒られるんだろう、という嫌な間。そして、最後に激しく「てめえら、仕事なめてんのか!? 仕事なめてんのかっつってんの!」が効きましてね。観てるこっちも「すいません。もう、遅刻しません」とタトゥーを額に入れて、毎朝鏡で見て自分を罰したいぐらいの恐怖でしたよ。
「後輩が引っ付かなくなっちゃう」という奈和ちゃんは、素で良い子なんだろうなあ、と思いましたよ。
西条さんの評価は「怒る演技でありがちな大声ではなく、低い所で感情を抑えた所も良かった」と高評価。
このコーナーは、演技中の緊張と終わった後の緩和で、自然と演技をしていたメンバーに笑みが出ていたのが印象的でしたね。こっちもホッとします。
それから、あとの「楽屋話」第4回の記事でも書きますが、怒られる側めっちゃ大変じゃんと思いましてね。上手く、怒りを引き出す必要がありますからね。この後のコーナーでプロの方がされるのも納得です。「時代劇は切られ役が上手くないと切った側が強く見えない」と、殺陣師の方が言われていましたが、これは怒られる側の芝居も相当だな、と思いますよ。誉めて伸ばされたい紅條としては、怒られるのとか、勘弁してちょうよ、と思います。
次は怒る演技を向上させるために、二人一組になって、相手より怒って「何でだよ」をどれくらい続けられるかのレッスン。
まずは、江籠ちゃん対よこにゃん。毎回、メンバー紹介の時に出てくる謎のイラストも気になりますね。僕としては、ミュージカルで吉永寛子をやって輝いてた江籠ちゃんと、今、僕の中で注目のよこにゃんのマッチアップは、なかなか素敵。
実際に観て行くと、徐々に二人の怒りのボルテージが上がっていきましてね。個人的には、近くから遠くへ伝えるような「なんでだよ!」合戦に感じましたよ。小宮さんの「ここから観た人は『何が起きてる?」ってなる」というのは確かに。相田さんの「お前らがなんでだよ」というツッコミも流石。
西条さんは「大声を出すだけでは単調なので、怒りの感情を自分で作って演じる必要がある」的なアドバイス。「大きい声だけじゃなく、声が小さくても、涙を流して『何でだよ』も相手を越えてるように見える」というアドバイス。
次はプロの役者さん達の演技を見て勉強。由地慶吾さんと東松史子さん。由地さんは、時代劇とか2時間サスペンスによく出られているご様子。東松さんは僕も大好きな橋口監督の映画「ぐるりのこと」に出てました。うーん、流石、プロ。観てるこっちが、ハラハラしちゃう。メンバー達も、なんとも気まずい表情に。特に奈和ちゃんとさきぽんの反応は、うわあ、という戸惑いを感じますね。西条さんから「何でだよに持っていくそもそもの感情で伝わったりとか」というコメント何に怒っているのか、も大事なんですね。よこにゃんは「私もこんな感じの演技をやってみたいな」とコメント。更に進化するよこにゃんに期待ですね。
続いて「裏の顔を持つ女」を演じるコーナー。
うーむ、裏の顔を持つ女って、ネタバレしない程度に言うと、市川崑監督の金田一シリーズってほとんどそうじゃない?
さて、まずは「親友の彼氏を奪った女」という設定。ミスターチルドレンの歌を思い出しますね。演じるのは「腹黒い女ランキング1位」というDHCが絶対にノミネートに入れないであろうランキング1位のさきぽんこと竹内彩姫。親友に「なんで私の彼氏取ったのよ」と聞かれて怖いセリフを一言。もう、この演技が恐ろしくてですね。親友に指摘されてからにっこり笑うとことか。「うーん、でもぉ、アンタの彼氏の好きな人が私なんだから、しょうがなくない?」からのポーズ。お、恐ろしい。古代中国とかに生まれてたら王朝は大変なことになっていたぞ。
ふくだ監督は「一瞬、笑ったところが怖くて良かった」と高評価。西条さんは「怖くはあったんですけど、2面性という意味では、最初親友の自分を見せて、『次にアンタでしょ?』って言われてからのバレてたんだっていう豹変ぶりを見せられると、2面性感がもっと見れたのかな」とアドバイスしています。なる程、変身前も大事なんですね。
この演技に松本慈子は「よく、一緒にいるんですけど。怖くていられないです」とコメント。「友達を失いました」とショックのさきぽん。ネタとは言え、恐るべし。
次はゆななこと小畑優奈が挑戦。親友の相談に「なんで?どうして?話聞くよ?」と親身になっていますね。ここから親友に指摘されると、無表情で黙ってましてね。これが超怖い。虚空感というかね。「うるっさいなあ。そんなに取られたくないなら、もっと努力してから言ってみろよ!」と恐ろしいお言葉(なぜか敬語)。いつも笑顔が素敵なゆななだけに恐怖を感じつつも「不協和音」でセンターを任されるだけに、陽だけじゃなく陰の面でも凄いんだな、としみじみ感じましたよ。彼女にはいつかサイコパスな悪女の役もやってもらいたい。
ふくだ監督も「顔がいい意味で怖い。無表情がホントこの人が何を考えているか分からない」と高評価。「うるさいなあってなるところとかは、出しやがったなと。そこはすごい良かったなと。シンプルにもったいなかったのが、叩くときの音がテロンとなったのが残念。叩く時の音とかも意識を」とアドバイス。うーむ、こういう話を聞いていると役者さんって一つの芝居で様々なことを意識してやってるんですね。
最後の設定は「夜の世界を生き抜く女」です。
「お店で客を見送った後に怖い一言&表情をアドリブ芝居」します。
まずは、だーそーこと、惣田紗莉渚。
もうね、握手会の光景にしか見えないのは僕だけでしょうか。
「まっ、私には金にしか見えてないんだけどね」とか怖すぎる。戻って来る由地さんの姿がなんとも切ない。ふくだ監督は「おじさんとの距離感がもうちょっと親しい感じだったら、ギャップだったかもしれない」とアドバイス。西条さんは「お店の人を通り越して、本当に私好きですという感じが溢れていると、そこからの豹変ぶりがもっと分かりやすかったかなと」アドバイス。うーむ、色々な局面で接する女性たちの態度が演技なのではないか、と心配になってきましたよ。
続いては、高木由麻奈がチャレンジ。
つい最近、銀座のホステスにスカウトされたというエピソードが。凄すぎる。
「今度、熱海に行こうよ」という由地さんのお誘いに。「名古屋から出たことないの~」といいつつも、別れた後に「海外連れてけやぁ」の表情が最高。いや、これ、完全にオモシロじゃねえか。スタンディングオベイションが起こってましたよ。ふくだ監督からも「おもしろかったです」と高評価。
後日公開の西くんの怒り演技練習が超面白そうですね。
楽屋話では、だーそーの「小宮めっちゃ好き」エピソードが(なぜか楽屋では『小宮さん』)。
今回は、普段はあんまり見られないメンバーの怒りの感情が見られたのがとても新鮮でした。個人的には、ゆななの無表情が完全に共感をシャットアウトした感じで好きでしたよ。あとは、奈和ちゃんのあの怖い間も。
来週は芝居のダンス!
「ラ・ラ・ランド」的な?
「虎の尾を踏む男たち」的な?
今回は、凄まじい個性を持ったKⅡメンバーが大活躍の回でしたね。
今回は、凄まじい個性を持ったKⅡメンバーが大活躍の回でしたね。
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