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2021年12月13日月曜日

夢をガラス瓶の中に①

 波が伝えるもの

 本日、2021年12月13日、STU48の派生ユニット「勝手に!四国観光大使」の新曲「夢をガラス瓶の中に」のMVが公開されました。
 まずは観てみましょう。


 ううむ、海を思わせる巨大モニターの映像美とメンバーの躍動感が良い掛け算になってますね。それでは歌詞の世界をじっくりと見て行きましょう。
 
 いきなり主人公の気づきから歌詞は始まります。
 何かが「海流」を通して必ず届くことに。
 曲が始まった時点では、いったい何のことかまだ分かりません。
 
 1番のAメロでは、人間というのは時間の経過と共に情熱やその為に熱く語った日々を忘れて「日常」に埋没してしまうことが語られます。それはとても「大切なこと」なのに。
 次に曲の主人公である「僕」が登場し、自分の無力さに負けて心が折れそうになります。
 情熱的な思いや時間はもう消えてしまうかもしれない状況です。
 
 サビでは、「日常」に埋もれそうな「夢」をガラス瓶に入れて海に流すことで、いつか叶うのではないか、と主人公は考えます。海の流れ、つまり「海流」が少しずつ運んで自分のもとに戻すのではないかと。
 そのリーチは地球一周分にも匹敵するのでは、と考えます。
 色々なところを「夢」が巡った距離が、「願いの強さ」になっていく。
 ガラス瓶の中を流れて行くのは、「純粋な気持ち」。ただし、「遠いあの頃」とあるので、やはり主人公の「僕」は日常の中で「夢」への情熱や「純粋な気持ち」を失いつつあったのかも知れません。
 
 2番のAメロでは、主人公が自分の夢を「海流」に流した様子が描かれます。
 世界の涯はここから見えなくても、「海流」というものはどこかへと必ず流れています。
 そして、「海流」を司る「自然」は人間のように諦めというものを知りません。
 
 主人公の「僕」は自然を尊敬します。人間のように「当たり前の毎日」に対して飽きるということも知りません。
 2番のサビでは、夢が自分のところに帰ってくる前に沈んでしまわないか、と不安な気持ちを抱きつつも、海流は良い方に流れていると信じます。自分が忘れてしまった「楽天的な日々」を思い出そうとするわけです。
 
 大サビ前では、波を数えては絶え間なく続く「永遠」を意識します。
 自分が望むものは簡単に手には入らない、やるだけやったらじたばたせずに待つしかない、と考え始めます。
 そして、今の自分に出来ることを「潮騒」という「波」や「海流」を連想する言葉の中から意識します。「夢」が届くかどうかは、じたばたしてもしょうがない、今は「日常」の中で待つしかない、と。
 そして、大サビなんですが、最後の部分が1番のサビとは違います。
 「遠いあの頃」に抱いていた純粋な気持ちだけではなく、「祈り」も入れています。
 「不安」だけではなく、信じる気持ち、願う気持ちである「祈り」も「ガラス瓶」の中に入るのです。
 つまり、歌詞の中で主人公は瓶から離れた立場に居ながら、瓶の内容物を増やし精神的にも成長しています。それを教えてくれるのは、「波」であり「海流」でした。
 そして、最初の歌詞に戻ってみてください。
 「僕」の夢はどうなるでしょう?

 初めてこの歌詞を読んだ時に、完成度の高さに震えました。
 前々からSTU48の歌詞を書く時に秋元康は何度も海というモチーフを使っていますが、歴代でも最高クラスの使い方ではないでしょうか?
 「川」が超えていくべきものとして「RIVER」で描かれたのに対して、「海」はまるで心情の交差点のように描かれています。
 
 さて、曲に関してなんですが、前向きになれる明るい曲調ですよね。 
 初めて聴いた時は、良い意味で「日向坂に行く予定の曲だったんじゃ?」と疑いたくなるぐらい誰かの背中を押していくような徐々に盛り上がっていく構成になっています。
 これから色々な場面で聴きたくなる素晴らしいメロディだと思います。
 僕は、Aメロのメロディが特に好きです。

 それでは、全体の構成をより掘り下げていきましょう。
 自然の代表格として「海流」を設定し、人間の代表格として「僕」を設定し、対比しています。
 自然の代表格である「海流」はいつまでも絶えることなく流れつづけます、我々人間側には「波」として伝わってきます。その行為は「あきない」、「諦めない」と「永遠」を連想させられます。それに対して人間の「僕」は「忘れる」、「負ける」と「無力」感を連想させられます。だからこそ、自然をリスペクトするのかもしれません。
 自然というものの大きさや時間的なリーチの長さを感じられます。
 永遠に続いていくものの中には「日常」や「当たり前の日々」も含まれていくかもしれません。でも、僕は「ガラス瓶」という人工物の中に「大切なもの」を入れます。自分が忘れてもどこかに残るようにと。
 上記のことを元に、ここから僕は三つの解釈をしてみます。

① 「海流」を人生とみる解釈
 人生というどこまでも続く時間の中で、「僕」は情熱的で楽天的だった若さを連想させられる時代は終わってしまった、あるいは終わろうとしているのかも知れません。でも、「ガラス瓶」という何らかの装置の中に思い出だけは入れて、いつか人生の中でもう一度情熱を取り戻す時間が来ると信じている。

② 「海流」をネットとみる解釈
 よく「ネットの海」という表現があります。また、「ネットサーフィン」という言葉もあります。ネットの海に自分の「夢」を流すというのは、今なら「クラウドファンディング」を連想させられます。特に「願いの強さ」あたりの歌詞は、ぴったりではないかと思っています。
 そして、いつまでもネットの海の中には自分の書いたものや作ったものが残ります。
 情熱的な思いをサイトという「ガラス瓶」に残しておくという解釈も可能かも知れません。

③ 「海流」をアイドル人生とみる解釈
 アイドル人生を続けていると、うまくいかないこともあります。特にコロナ禍以降は、不安に思うことも多いと思います。でも、昔の情熱や楽天的な気持ちを思い出せ、そう簡単にはセンターや選抜にはなれないし、時間もかかるかも知れないが、やることをやっていれば信じられるはずだろう、というメッセージにも感じます。

 さて、色々と書いてきましたが、皆さんはどの解釈がしっくりくるでしょう。
 年の終わりに今年のベスト級の曲が来ましたねえ。
 今日は何度もMVを楽しみたいと思います。
 
【ここからは先は、僕個人の話なのでもう読み飛ばしていただいて、結構ですが、興味がある方はどうぞ!】

 今、わりと僕の解釈でいうと①と②の両方みたいな状態になってましてね。
 今年の春に田舎に帰ってきて、日常」とか「当たり前の日々」にげんなりして、「情熱」を忘れてしまいそう日々を過ごしていました。でも、少しずつやりたいことが見つかってきて、それは来年本格的に動きだすことになるんですが、この曲の世界観で言えば、まさに毎日海流を想像しています。僕が作るものがどれぐらい受け入れてもらえるだろう、どこまで届くだろうと。
 だから、本当に人生の時間の中で、今、出会えて良かったし、来年何度も聞く曲になると思います。
 ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。 
 いつか、あなたにとって出会えて良かった曲も教えてください。

 
 

2021年7月25日日曜日

サングラスデイズ

 視線の行方について

 2021年7月24日。
 STU48の1期生と3期生が歌う「サングラスデイズ」のPVが公開されました。

 
 まずは、歌詞の世界から見て行きましょう。
 1番のAメロでは、クラスメイトと砂浜に来ている暑い夏の場面から始まります。
 大人しいタイプだと思っていた普段の「君」とは違って、少し攻めた水着は制服の印象とは違います。
 1番のサビ前では、「僕」の視線から見た「君」が違うということは、「君」の視線から見た「僕」が違うことに気が付きます。普段と違う姿を知ること、あるいは、気づくことが「恋のはじまり」ではないか、と僕は気づきます。
 サビでは、「サングラスデイズ」というタイトル言葉が出てきますが、夏の日差しを遮る為のサングラスと君の眩しさをちゃんと見られなかったから、という二つの意味が明らかになります。
 「グローイングアップ」には様々な意味がありますが、ここでは「大人になる」という訳が一番ぴったりではないか、と思います。あっという間に大人になっていく青春のひとこまが、ここで描かれていますね。

 2番では、名前を「くん」付けで呼ばれる恋人になる前の二人の関係が、垣間見えます。1番の「攻めた水着」の「君」について、「いやらしい目」で見てないように思われるにはどうしたらいいか、考えます。ここでも視線について考えさせられる歌詞がでますね。
 2番のサビ前では「いつのまにか」という時間の経過を表す言葉が繰り返され、二人が大人になっていったことが表されます。
 2番のサビでは、どうやら「僕」がサングラスをかけていることが描かれます。エイティーンがずっと先と言っていることから、かなり若い「僕」のようにも思えますが、ティーンズの頃の1年って凄く長く感じるので、ひょっとすると、17歳の可能性もありますね。
 個人的には、突然ドンっと変わるんじゃなくて、グラデーションのように些細な変化が起こっているという2番のサビが歌詞が好きです。サングラスもその一つなんでしょうね。
 大サビでは1番のサビが繰り返され、この夏が青春だと感じさせる終わり方をしています。「Lalala」の繰り返しが夏の余韻のようで良いですね。

 さて、次はメロディーについてなんですが、ギターの音が印象的なイントロから、どんどん音が広がっていくんですよね。個人的には「Everydayカチューシャ」を思い出しました。全体的に48の夏曲を思わせる爽やかな感じが良いですね。
 歌詞のように夏のおでかけに聴きたい心地よいメロディですね。
 
 PVについては、初見の際は「予算、あんまりなかったのかな…」とも思ったんですが、そんなことを思った僕に瞬獄殺を丁寧におみまいしたいぐらい、この曲はSTU48号との想い出が映像として残されているんですよね。一人一人のメッセージが出るところで「ラララ」と流れたら泣きそうになりますよ。そして、STU48号で公演をしていた日々も、もう戻らない青春であると意識させられます。
 メンバーそれぞれのサングラスと夏服も素敵です。
 4分20秒頃からの全員が映るところでは、曲の主人公と違った意味で、目のやり場に困ります。メンバーみんなそれぞれの魅力を発揮していて、どこを見れば良いんだ!となります。勿論僕は左下の方を観ていました。ええ、兵頭葵さんのいる左下の方ですね。あと、甲斐心愛ちゃんも偶然、たまたま、奇跡的に左下にいましたね。もう、どっちを観れば良いんだ、となったのは僕だけじゃないはずです!
 PV化することで、曲にSTU48号の思い出が重なって、いつまでも曲の中で思い出が残っていく素敵な計らいだなと思います。
 ううむ、SKE48の夏曲といい、今年の夏は良曲が多いですね。
 STU48の次のシングルがどんなものが来るか、楽しみにしています。
  
 
 

2021年6月5日土曜日

風を待つ②

 2年ぶりの再検証


 皆さん、繰り返し聴く曲ってありますかね?

 

 僕は近頃、港のあたりを散歩する時に、STU48の「風を待つ」を聴きながら散歩しております。

   

 丁度良いんですよ、春先の海を観ながら歩くのに。
 ある日。
 ふと、「これは!」と気づいたことがありましてね(僕はこの瞬間が大好きで文学の研究をしていました)。
 まだ、自分の中で気がついていない解釈ではないかと思い、急いで2019年のこの曲の分析を確認しました。

栄、覚えていてくれ SKE48の曲と映像の魅力: 風を待つ① (oboeteitekure.blogspot.com)


 こいつ、2年前から甲斐心愛ちゃんのこと書いてるじゃない…。
 じゃなくてですね。
 今読むと、ブログを始めたばかりで、まだ曲の解釈をする時が探り探りなのが伝わってきますね。

 それじゃあ、僕が気づいたことを元に、新しい解釈を考えていきたいと思います。

 まず、なんで歌のタイトルが「風を待つ」なのか?
 そして、何故、主人公は岬にいるのか?

 ポイントは2番の歌詞にあると思います。
 曲の主人公の「僕」は自分を「帆船」に例えます。
 ただし、今は帆を畳んでいる状態でもあると。

 つまり、今はまだ身動きが取れない、何故なら帆を畳んでいるから、というのもあるんですが、帆船が動くにはある原動力が必要ですよね。そう、風です。風を待つ帆船の状態であるからこそ、主人公は家でもなく町でもなく、岬にいるのではないかと思います。

 次に、この歌の歌詞って凄く気になるものが多くてですね。

 「日差しのようにあの日に戻れればいいのに」

 いやいや、日差しって戻るもの?という疑問が頭をもたげます。
 ただ、この日差し、もう一度歌詞の中に登場します。
 それは「青い海に日差しが跳ねて」の部分ですね。
 これは何を表している情景かというと、「波」ではないかと思うんですね。
 曲中でこの「波」のことを主人公は、切ないものの例として出しています。
 「波」ってすぐに現れて消えてしまいます。
 そう、まるで「さっき見てた夢」のように。

 こうしてみると、この「風を待つ」という曲は切なく消えて行くもののイメージを繰り返しながら、僕の中の消えないものは何かを浮かび上がらせてきます。

 それはやりたいことを見つけて都会に行った「君」への思いです。
 「君」を乗せた船が来るのを待つ為に桟橋で待つ「僕」ですが、「君」こそが自分に変化をもたらす「風」ではないでしょうか。
 勿論、船が作り出す現実の風もあるでしょうが、心の「帆船」を動かす「風」はきっと君の存在だと思います。船が来る前に吹く一陣の風が恋の認識とも読み取れそうですが、皆さんはいかがでしょう?

 この曲の後、この曲の主人公はどうなったんでしょう?
 今度は、風を受けて動きだすことが出来たんでしょうか?
 君への気持ちを告げられたのか?

 シングルだけで見れば、別れの歌である「大好きな人」です。
 でも、このシングルのカップリング曲のタイトルは奇しくも「出航」なんですよね。

栄、覚えていてくれ SKE48の曲と映像の魅力: 出航① (oboeteitekure.blogspot.com)

 久しぶりに自分の好きな曲についての解釈を書いてみましたが、ううむ、まだまだ奥の深い曲が多そうですね。
 また、チャンスがあれば、久しぶりに自分が好きな曲をどんどん掘り下げたいと思います。
 

2020年9月3日木曜日

思い出せる恋をしよう

 想像の時間軸のゆらめき

 昨日、STU48の5枚目のシングル「思い出せる恋をしよう」がリリースされました。今回も瀬戸内の素敵な景色が舞台のMVになっているので、ちょっと観てみましょう。



 ううむ、素敵なMVでしたね。
 特に最後の映像が素敵。
 早速、歌詞の世界から見ていきましょう。
 まずは、イントロ。
 いきなり、時間が経過して「君」と離れている自分を想像するところから、歌詞の世界が始まります。

 1番のAメロでは、臆病な主人公の性格が表されます。
 遠くから眺めているだけでいいというSKE48の「青空片思い」的な視点から、手に入れてしまったら失った時に辛くなるという、わりと未来を怖がりながらみています。
 この1番Aメロで注目したいのは、泣きそうな顔をして前髪をおろしている君です。
 なんで急に「君」の描写が出てきたのか、しかも前髪?
 島崎藤村の「初恋」の冒頭にある詩を僕は連想しました。大人になった女性が前髪を挙げる習慣があったそうです。つまり、まだ、二人とも幼い状態なのかな、とふと考えました。深読みしすぎですかね。

 1番Bメロでは、二人の気持ちが通じ合ったことが示されます。この主人公、現在については大丈夫だけど、未来は不安なんですよね。

 1番サビでは、思い出せるぐらい良い恋をしたいということを書いています。しかも、世界の終わりという終末が来ても後悔しないように。この恋が思い出した時に微笑むことができる素晴らしい恋になるようにと。
 まあ、皆さん、どっちの恋の方が多いですかね。
 

 さて、話を戻して2番のAメロ。
 いきなり「あの日」の思い出になります。
 向日葵の道を手を繋ぎながら、ゆっくりと歩いた思い出。
 幸せな時間が過ぎてしまった経験が一度ある。
 そして、2番Bメロでは、未来への不安を感じています。
 初恋は続かない「らしい」とまだ、はっきりとは知らない状態なんでしょうか。

 2番サビでは、時間軸が「今日」、つまり現在に移ります。
 ただ、「今日」という立ち位置から、「何年か後」の未来に自分を置いた時に、まだ想像できないけれど、隣りに「君」がいなくても後悔しないようにと。
 そして、「今日」という日の素晴らしさを感じています。

 大サビ前では、夢が叶ったはずなのに、もう別れる時の不安を感じている「僕」がいます。そして、大サビでは1番のサビをなぞって、最後に「忘れない」という約束をしたいと願います。

 うーむ、歌詞だけを見ていくと、まだ来ていない未来に対しての不安をひしひしと感じていますね。しかもその未来は別れるというネガティブな未来です。でも、その不安な未来を少しでも明るいものにしたい、だから、「現在」を良いものにしよう。未来に自分を置いた時に、思い出せるぐらい素晴らしい「過去」を作ろうと。

 いやあ、この曲、視点が過去、現在、未来、と飛び交う為に、「思い出せる恋」がしたいんだな、となりがちなんですが、主人公の豊か過ぎる想像力をとらえていくと、「今」を大切にするというものが浮き彫りになっていきます。特に2020年9月現在、まだまだ世界の未来は見えません。不安になることの方が僕は多いです。だからこそ、思い出せる「恋」もそうなんですが、「毎日」を送りたいな、と思います。毎日は無理でも「思い出せる9月」にしたいな、と。

 ちなみに、今日からメンバーカメラバージョンも出てますよ!


 メンバーたちの笑顔が素敵。

 それにしても甲斐心愛ちゃんって可愛いよね。
 もう、今回のMVの私服姿も素敵だし、海辺の風景、学校の教室、色々なところに映えるよね。もう、写真集とか出してほしいよね。

 いや、待て、落ち着け。
 昨日、兵頭葵さん推しって書いたばっかりだろ!
 何、ちゃっかり、甲斐心愛ちゃんが映ってるであろう、通常版のタイプAも買おうとしてるんだ。
 このままいくと、こうなるぞ!!




 はあはあ、危なかったぜ。
 とりあえず、STU48のライブのアーカイブもみよう。
 海という場を離れて、「夢」、「未来」といった時間軸における先に指標を置き始めたSTU48のシングルの世界が、次はどんな世界を描く楽しみです。

2020年7月25日土曜日

SKE48とSTU48における海

発見と満ち引き


 皆さんは「海」という場所にどんなイメージがあるでしょう?

 実はこのブログ、SKE48の曲や人物像だけではなく、STU48の曲も取り扱っていましてね。
 単純にSTU48のシングル曲の世界も凄く好きなんです。
 そして、STU48に登場する「海」という場がなかなか面白い働きをしているところになっていて、これはSKE48の曲で描かれている「海」とは少し違う場だな、と思いました。
 今回は、この2つの「海」を比べてみることで、曲の魅力をもう一度見直してみようじゃあないか、という記事です。

 まず、SKE48から。
 SKE48における「海」はまず大きくわけて3つあります。

 ① 発見型
 SKE48の代表曲である「パレオはエメラルド」、そして、センター世代交代を感じさせた「意外にマンゴー」。この2曲では一緒に来ている相手の魅力を発見する場として、「海」が登場します。いずれも彼女の大人になった一面にハッとするところが語られています。



 


 ② 準備型
 SKEのセカンドアルバムのリード曲「夏よ、急げ!」、ゆななセンターのカップリング曲「キスポジション」。男性目線、女性目線の違いはあるものの、どちらの曲も恋が盛り上がるであろう、夏に向けて、まだ骨組みだけしかない海の家の季節や5月に海に来ています。
 どちらの曲も太陽がどのように昇ったり沈んだりしているのか、ということを考えていることも印象的で、秋元康文学における「太陽」がSKE48の曲の中でどのような使われ方をしているかを考えるのも面白いな、と思いました。
 そして、この準備型の先に恋が成就した「アイシテラブル!」が来るのではと思います。





※「夏よ、急げ!」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_22.html  ③ 内観型
 SKE48の名曲「羽豆岬」。
 こちらは上記の2つとは違い、南知多の夏の風景が描かれています。
 ここで描かれる「海」は、自分の気持ちを整理して元気をもらえる場として描かれています(特に2番)。
 そして、大サビでは羽豆岬に行った時の体験が、思い出として語られます。
 心理学用語の内観が一番近いかな、と思いこちらのタイプ名をつけました。
 ちなみに、この曲に登場する「船」は、2番では港に帰り、大サビでは再び港を出ていきます。曲の主人公を連想させる描き方だと思います。
 ちなみに、「岬」・「船」という要素は、今考えるとSTU48の名曲たちとも繋がる要素だと思います。




※「羽豆岬」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_34.html
 SKE48における「海」が、恋人同士の関係性の変化や期待の場として描かれることが中心になっていましたね。

 それでは、次にSTU48の曲に描かれている「海」を考えてみましょう。
 やはり、瀬戸内を拠点に活動しているグループだけに海に関する曲が多いです。
 その中で2つのタイプに分けました。

 ① 内観型
 先ほどSKE48の「羽豆岬」に少し要素が似ているな、と思うのが「暗闇」です。
 主人公の心のよりどころになるのは、海が見える「水平線」です。
 そして、夜の暗闇の中で自分の心の声に耳を澄まします。
 詳しくは「暗闇」の記事をご確認あれ!

 また、カップリング曲の「海の色を知っているか?」でも、四国の海から主人公は様々なことを学び、成長していきます。何色の絵の具で海を描けばいいのか、というのは、物事の捉え方についてもそうですが、秋元康のSTU48の「海」に対する可能性はまだまだあるようにも、僕には聞こえます。





※「暗闇」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_24.html
※「海の色を知っているか?」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/blog-post_14.html
 ② 満ち引き型
 シングル曲の2枚目「風を待つ」と3枚目「大好きな人」は、非常に対照的な1曲です。
 君を乗せた船と春を岬で待つ「風を待つ」。
 海に向かって大好きな人との別れを叫ぶ「大好きな人」。
 期待と切なさが、まるで、潮の満ち引きのようにSTU48のシングルの中では描かれます。
 個人的には、「風を待つ」と「夏よ、急げ」はどちらも「君」のことを思い浮かべながら、次の季節を待つという共通点はありますが、岬と砂浜の違いや、盛り上がりのスピード感の違いが面白いですね。
 「大好きな人」は、大好きな人を送り出すことで、主人公が一つ成長するという切ない世界観(特に大サビ)が素晴らしいです。
 

 ※「風を待つ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_60.html
 ※「大好きな人」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/blog-post_11.html

③ 立場型
 シングルのカップリング曲に「出航」という曲があります。
 この曲はSTU48号の完成タイミングに出されたものですが、歌詞をすべて読むと、「水夫」である主人公たちが旅に出る「海」はどこかアイドル業界を連想させられるものがあります。
 詳しくは、出港の記事をごらんあれ!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_82.html

 さてさて、STU48の「海」にまつわる曲を観てきましたが、特徴としては、主人公が一人で「海」に来ていることですね。
 そして、そこで自分の心を見つめたり、期待をしたり、悲しみを叫んだり、という自分の心を受け止める場所として描かれています。この辺りは「暗闇」から「大好きな人」まで繋がるものではないか、と思っています。
 「無謀な夢は覚めることはない」から「思い出せる恋をしよう」にかけて新しいフェイズに入ったのかな、と考えていますが、また新しい海曲も聴いてみたいな、と思っています。

 こうして並べてみると、SKE48の「羽豆岬」という特殊な場を除くと、SKE48の「海」は他者との関係性の変化と期待。STU48の「海」が自己の内面の調和と成長を描いた場として描かれることが多いというのが僕の結論です。
 それは、2つのグループのキャリアを考えてみると、更に納得できるかも知れません。
 SKE48で次の海曲がどのように描かれるか、新しいフェイズに入ったSTU48のシングル曲が、再び海曲に戻った時にどのような感じの世界観になっているかも楽しみです。

 最後に「いや、まだこんな海曲あっただろ!映画『透明人間』みたいな圧のかけ方をするぞ!」というあなた。
 気づけなくて申し訳ないです。
 是非、ご自身で確かめてみてください。
 今回は「海」という風景で切り取ってみましたが、他にも色々な風景から見えてくるものがあるかも知れません。

2020年5月9日土曜日

君は「あおぞらじお」を知っているかね?

まだまだ進化していく




 新型コロナウイルスの影響で、まだまだ自粛が続く2020年5月9日現在。
 48グループも各種イベントが中止。
 「おうちで握手会」など、映像による発信がメインになっています。
 そんな中、SHOWROOMで面白いことをしているメンバーが居たので、今日は書きたいと思います。
 それがSTU48の兵頭葵さんです。
 「あおぞらじお」というタイトルで、SHOWROOMを利用したラジオ番組をしていてですね。

 ① Twitter、前日の放送でテーマを募集。
 ② ファンがTwitterで「#あおぞららじお」とつけて、メッセージとテーマの回答、リクエスト曲を書く。
 ③ その日の放送で読んで行く。

 まあ、こんな流れなんですが、SHOWROOMってファンからくるメッセージをすぐに読んで打ち返すイメージがあったんですが、ちょっとだけ時間をおけるというのが良くてですね。
 僕みたいな、コメントを考えているうちに配信の話題が次に移ってしまう人間からしたら、ありがたいルールです。
 もともと、僕と同じ、愛媛県宇和島市出身ということで、STU48の中では応援していたんですが、ますます注目したいメンバーですね。
 
 この試みですが、前からやってたみたいなんですね。
 なんで気づかなかったんだよ、お前だけ別の時間軸で生きてるのか?プリテンダーか?という方もいらっしゃるかも知れませんが、Twitterを開くのが、記事の更新のお知らせをした時か、お昼休みと寝る前ぐらいなので、なかなか気づけなかったんですね。気づくのが遅くなりました。
 
 さて、昨日のお題は「好きな映画」でした。
 僕は自分の故郷を舞台にした「海すずめ」をチョイスしましたよ。
 ここで、熱心な僕のブログの読者なら、「えっ?」と思ったかも知れません。
 お前、2018年のベスト、「愛しのアイリーン」だよね? 
 2019年は「メランコリック」だよね?
 っていうか、3度の飯より「魔界天生」や「悪魔の手毬唄」が好きだよね?
 そういうツッコミがあるかも知れません。
 いや、兵頭さんみたいな素敵な女性に、人の命が鳩の羽みたいに軽く失われていく映画をおすすめできるか!
 「スターウォーズ」も一瞬浮かんだんですが、オリジナル3部作派とプリクエル派と新3部作派の泥沼抗争を招く恐れがあるので、やめておきましたよ。
 全部、良い映画なんですけどね。
 
 放送は23時からで、メッセージを読んだあと、テーマトークへ。
 ラジオ番組と同じようにリクエスト曲を流すんですが、個人的には、STU48の「暗闇」のカラオケバージョンが、BGMとして素敵だという発見がありましたね。
 久々に「僕の投稿読まれるかなあ」というワクワクを感じることが出来て嬉しかったですね。
 また、紹介された映画に関して、兵頭さんだけでなく観に来ている人たちのコメントも一緒に読まれるのも良かったですね。
 映画版の「パトレイバー」が好きな人やキアヌ・リーブスの「イルマーレ」を知っている方も居てちょっと嬉しかったですね。
 何より、配信とコメントまでの時間を置くことで、内容の質が高くなっているんですよね。ラジオという構成があるので、ダラダラもしていない。
 知らないところで、SHOWROOMの使い方をアップグレードできているなんて、凄いメンバーだな、と改めて感じました。
 また、チャンスがあれば参加したいと思います。


 それにしても、甲斐心愛ちゃんって可愛いよね。


 まさか、noteでも読めるなんてね。
https://note.com/stu_second_term/n/n346846c260cf

 くふふ。
 いや、待て、待て待て。
 このまま甲斐心愛ちゃんにうつつを抜かし続けたらどうなる?
 多分、こうなるぞ!
 
 


 ふう、危なかったぜ。
 話を戻すと、「あおぞらじお」は、デジタルとアナログの間というか、ちょうど面白い感じでアプリの様式をハックしているな、と思いました。
 次のお題が「好きな時代劇俳優」とか「好きなネオショッカーの怪人」とか、「好きな韓国バイオレンス映画」とか、「好きな大河ドラマの回」が来たら、また勇んで参加したいと思っています。

 

2020年2月28日金曜日

瀬戸リスト「広島 呉」編の感想

船のある町


 朝日新聞社のチャンネルで連載中の「瀬戸リスト」
 今回は、僕がSTU48で推している兵頭葵さんの番ということで、動画の方を見て観ましたよ。
 まずは、今村美月さんと広島呉市倉橋島を訪れます。
 髪が長いから、去年の収録ですかね。
 ※公式動画はこちら!



 うーむ、愛媛県宇和島市出身の僕は、瀬戸大橋を利用した時に広島は通ったことがあるはずなんですが、あまり記憶になくてですね。こんな立派な造船所があったとは。ここで、デス・スターじゃなかった、船が造られていたんですね。
 こちらの動画では、「桂浜ドッグ跡」に来た二人。
 なかなか趣があって素敵な場所ですね。
 江戸時代中期からある石垣の古さと、潮の流れを利用した当時の人の工夫が残っていますね。
 さらに驚愕することに、この倉橋、飛鳥時代から船を作ってたというから衝撃ですよ。
 万葉集に歌が残ってるんですね。
 ちなみに、流石は新聞社の動画、写真が凄く良い。
 倉橋の桂浜を歩く二人の写真が素敵でした。
 次は、長門の造船歴史館に来た二人。
 ここには、遣唐使船を再現したものが展示されています。
 そういえば、奈良の平城京跡にも最近できましたね。
 うーむ、船に神様を祭っていたんですね。
 大河ドラマ「平清盛」が好きで、いつか広島にも行ってみたいと思っていたんですが、この動画を見て、大河ドラマよりも、もっと過去の時代から海や船と呉市が繋がっていたんだなあ、と勉強になりました。

 さらに、もう一つあります。
 今度は、「シーパセオ」編。
 まずは、公式の動画をチェック!


 
 
 なんと、こちらは、新しくできたフェリーなんですね。
 広島、呉、松山間を結んでいる船なんですね。
 兵頭さんの「実は乗ったことあります」といった時の顔が素敵。
 この船、動画を見ていただくと分かる通り、超豪華な船になってましてね。
 少しだけ映った船に置いてある本は、呉に関する本が結構置いてましたね。
 あっ、呉市ですね。孫権がいるところじゃないです。
 この船の2階のデッキや屋上部分は、どこか東京ディズニーシー風で良いですね。
 ほら、なんかストームライダーとかあるゾーンの雰囲気となんか似てません。あのあたりにあるレストランとか。なんともリッチな感じで素敵です。
 潮風のガゼボのところとか、夜空を見ると素敵なんでしょうね。
 さらに、西日本豪雨の傷跡も映ってましたが、道路がふさがった時の海上交通としての役割も果たしていたエピソードがなかなか面白くてですね。
 普段、海や川といった水路って、利用しないですが、江戸時代とかの江戸では水路を舟を使って移動する人も結構いたんですよね(池波正太郎の『剣客商売』を思い出していただきたい)。それを考えると、いざという時に、移動手段の選択肢が別にあるっていいですね。

 呉市という船の文化が遠い昔から現在まで繋がっていることを感じられた二人。
 今、使っているSTU48号もいつか今回の船のようにパワーアップする日が来てほしいと願っています。なんなら、エピソード9のXウィングみたいに、毎回、海から浮かび上がってきてもカッコいいと思いますよ(バカの文章)。あと、今村さんの言葉一つ一つが可愛らしかったんですが、人の話を聞いているときの表情や仕草がちゃんとしてて良かったですね。
  
 はあ、それにしてもさ。

 甲斐心愛ちゃんって。

 といきたいところなんですが。
 
 この瀬戸リスト動画。
 なんと、僕や兵頭葵さんや中村舞さんの生まれ故郷である、愛媛県宇和島市も取り扱ってるじゃないですか!

 
 
 門田さん、愛媛県出身だったのか。
 ちなみに、この真珠会館の横にある宇和島レストラン。
 僕は小さいころから、よく車で連れて行ってもらっていたんですが、生け簀から新鮮な魚を取って料理をする素敵なところですよ。
 うーむ、こういう動画を見ていると、故郷が恋しくなってきますね。
 今日は、「海の色を知っているか?」を聴きながら寝ようかな。
 
 

STU48ぷるぷるで何を思考する?

意味は自分で付け加えるもの


 皆さんは、ゲームが好きだろうか。
 僕は丁度、ファミコン黎明期に物心がついたので、家庭用ゲーム機がどんどん進化していく過程を学生時代は体感していた。また、アーケードゲームも好きでSNKやカプコンのゲームの対戦格闘ゲームから「ぐわんげ」などのシューティングゲームもよくやった。
 ただ、社会人になってからは、仕事に支障が出てはいけない、というのと、読書や映画などに時間を使いたいと思い、ゲームから離れた。
 「SKE48パッション FOR YOU」が出るまでは。
 やがて、スマートフォンに機種変更すると、日常にゲームが入り込む時間は増えた。
 「SKE48の大富豪は終わらない」もプレイしているし、坂道グループの「ユニゾンエア」もリリース時はライブ映像でゲームができるわ、インタビューやドラマが楽しめるわで結構やった。
 ちなみに、多分、今いちばんしているのは「シャドウバース」である。

 さて、そんな中2020年2月13日に「STU48 ぷるぷる!on Stage」がリリースされた。「STU48」と言えば、既に7ならべのゲームがある。
 このぷるぷるは、どんなゲームなんだ?
 よく分からないがスマホゲームはスタートダッシュが大事。
 僕は、すかさずインストールした。

 グーグルプレイストアのレビューが、星一つだらけだったのが気になったが、とにかくプレイを開始した。
 ルールはシンプルだ。
 数字をつないでいき、合計数が指定された数字以上になれば、「LIVE」を1回したことになる。5人のメンバーがランダムに配置されて、5人全員終わればクリアー。
 これだけ。
 シンプル過ぎる。
 最近のゲームでよくあるチュートリアルもなければ、ミッションもない。
 クリアーを重ねるごとに指定される数字が増えていく。
 メンバーごとに50回クリアー、100回クリアーで衣装が変わってくるらしい。
 それだけだ。
 メンバーのボイスもない。
 穏やかな波音みたいな感じのBGMと、カモメの声だけだ。
 クリアーするごとに回すボーナスも、あまり、嬉しさを感じない。
 僕はプレイをしながら思った。
 「なんか、ファミコンやゲームボーイでこういうのあったな」
 僕と同世代の読者の方は、お分かりいただけるかも知れないが、昔のゲームはシステムがそこにあるだけで、目的だったりクリアーだったりは、ある程度、自分で勝手に設定すればよかった。
 このゲームは凄くそれに近い。
 そこで、僕は決めた。
 「よし、兵頭葵さんで100回ライブをするまではやってみよう。あと甲斐心愛ちゃんも…」

 書き忘れていたが、僕はSTU48では、同郷の兵頭葵さんを推している。
 今は、短髪になってボーイッシュな要素も加わった、素敵なメンバーだ。
 ゲームはなんでもやり始めが面白い。
 小説家の森博嗣が「なんでも初心者の時が一番楽しい」とエッセイで書いていたが、僕は新しい趣味を始める度にそう思う。
 映画「ロッキー4」のトレーニングテーマである「ハーツ・オン・ファイアー」にのって、僕はどんどん数字をつなげて、ルーレットを回し、数字をつなげていった。





 やがて、ある現象が起こる。
 メンバーがランダムに出るので、思ったより兵頭葵さんが出現せず、同郷の中村舞さんが、先にライブ50回を突破する。なんなら、甲斐心愛ちゃんなんかは、この時点で60回は行っていた。
 まずいな。
 そう思いながら、ひたすらプレイを続ける。
 指が大きいせいなのか、全然違うところにセンサーが反応する。
 しかたがないので、スマホ用のペンを使って、数字をつなぐ。
 それでも、初手を上手く認識してくれずに、全然違う数字からスタートすることもあった。
 3日ほどたった頃だろうか。
 なんとか兵頭葵さんのライブが100回終了した。
 100回の画像はまさかの制服だった。
 特に称号も祝福画像もない。
 僕が勝手に決めただけだからだ。
 昔、銀杏BOYSでそんな曲あったな、と思いながら、次の可能性を探した。
 もしかしたら、全員100回ライブをしたら、何か演出があるんじゃないか?

 ここから、僕の新しい闘いが始まる。
 「クリード2 炎の宿敵」の特訓BGMがいつも頭に流れていた。
 

 
 ゲームをインストールして、10日ほどたった頃、最後の新谷野々花さんのライブが100回終わった。
 ここまで長かった。
 全員100回以上ライブをしているメンバーが3回連続で来た時は、泣きそうになった。ゲーム性がシンプルなせいか1時間ぐらい連続してやっていることもあった。
 でも、これで終わりだ。やっと終わったんだ。


 
 画面は。
 何も変わらない。 
 次のLIVEが始まった。
 そう、これも僕が勝手に決めただけだ。
 なんとも無情な気持ちになったが、デューイの『民主主義と教育』の中に「思考という要素を何ら含まないでは、意味を持つ経験はありえない」という言葉もある。
 ゲームをしながら、僕が考えた、ああ、僕ならこのゲームをどうアップデートするかなあ、という案を書いておきたいと思う。

 せめて、ランキングを作る。
 メンバーの声を収録する。
 推しメン設定を作る。
 スコアによって、もらえる画像を増やす。
 通信対戦を可能にする。
 BGMをマツムラブ!にする。
 1回クリアーするごとに一番憎い相手の家のネジが一本緩むようにする。
  
 今後、「STU48ぷるぷるをするごとに1億円」と国からのリリースがない限りは、おそらく頻繁にプレイすることはないだろうが、あの気軽に線を引いて楽しめるゲーム性はまだまだ活かせるのではないか、と僕は思っている。
 なんでもそうだ、楽しさや価値は自分から作ろう。


 

2020年2月6日木曜日

緊急提言!STU48プロフィール問題を考える

He...will bring balance.


 さあて、今日の分のブログの更新も済んで、「記事かきましたよう」というツイートもしたし、ボチボチ寝るか、と思ってたら、僕がフォローさせていただいているSTU48の情報をツイートしてくださる方を中心に、なにやらSTU48関連のツイートが増えているので、ちょっとチェックしてみると、公式ページのプロフィール欄がえらいことになってましてね。
 


 いつもなら、甲斐心愛ちゃんって、ほんと可愛いよね、みたいな呑気なことを書いてるんですが、このプロフィールはどうなってんだ、と思いましてね。
 SKE48のプロフィールと比較するとこんな感じ(タイトルは、毎回メンバーの手書き。今日は倉島杏実ちゃんですね)。




 うーむ。
 なんで、わざわざ選抜を際立たせるような配置にしたのか。
 ちょっと、何故こんなことをしたのかを想像してみたいと思います。
 まず、手っ取り早く思い浮かぶのは、MVやテレビ番組を観て、興味を持った人にメンバーを知って欲しいという意図でしょうか。
 ただね、それだったら「無謀な夢は覚めることがない」の特設ページでやったらいい話じゃないですか、お侍さん。
 なんで、わざわざ選抜と非選抜が際立つようにしたのか?
 少し深読みすると、競争を激しくしたいのかなと思いましたが、運営のページ担当者さんなり、これにゴーサイン出した人は、非選抜のメンバーやファンの人がどう思うか想像しなかったんでしょうか。今すぐ、スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」とか読め!古いけど。

 話を戻すと、これはメンバー間で嫌な思いをする人も出てくるでしょうし、ファンの方も良い思いはしないと思います。

 かく言う僕も、兵頭葵さんが昨日NHKでの歌番組にアンダーとはいえ出演し、葵さんファンの皆さんが、推しの活躍を喜んだり、元気をもらったりしているのを観て、「STU48は、チャンスさえあればスキルのあるメンバーはどんどん活躍していくんだなあ」とほっこりしていたもんですがね。翌日にこういうのを見せられてちょっとなんだかなあ、と思ってしまいました。
 ちゃんと運営さんが考え直してくれたらいいんですがね。

 別に修正しないんだったら、選ばれなかった8人でユニット組んで、選抜メンバーに逆襲していく漫画「AKB49」的な展開も想像しました。
 でも、STU48は仲良くやってるイメージが強いんで、ギスギスせずにやって行って欲しいというのも本音です。

 まあ、アイドル業界は競争社会ですし、素人の意見を聞いてばかりではブランドを構築していく上でのイメージがぶれてしまう、と思うかも知れませんが、非選抜メンバーを大事にして総選挙やゲームのイベントとかで運営を見返してきたSKE48ファンの端くれとして言わせてもらうと、選抜の多くがメディア仕事で居ない間、誰がこれから劇場を守って、後輩を育てていくんだい?
 選抜という価値基準だけを前に出し過ぎると、ファンのメンバーへの観かたにフィルターがかかり始める恐れがあるし、2期生がこれをどんな思いで見てると思う?
 箱推しを減らすようなことしてどうする?
 

 頼むから、人に関わる仕事を、しかも年頃の女の子を預かっているんだから、もう少し想像力を働かせてほしい。たかがプロフィールと思わずに。ちゃんとユニット分けとかのプロフィール欄は便利に分けてくれる運営さんなんだから、ちょっと考えたらわかると信じています。
 
 まあ、超にわか兵頭葵さん推しの僕が書いてもあまり説得力はないです。でも、よそのグループのファンだからこそ、書けることもあるかな、と思ったので書きました。今のSKE48のイズムを作ってきたのは、劇場で3期や5期を育てた非選抜組1期生や2期生の功績が大きいと僕は思っているので。

 僕が書いた内容に不快に思われた方がいらっしゃいましたら、この場を借りて謝罪いたします。

 今、ファンの方やメンバーの中に渦巻いているものを元のバランスに戻せますように。



2020年1月28日火曜日

一瞬のスリル

スリルと狂気と入口


 本日、STU48の新曲、「無謀な夢は覚めることがない」を購入したんですよ。
 ちゃんと僕がSTU48の中で応援している兵頭葵さんの参加しているカップリングが入っているタイプAを選びましてね。
 でもね、買ってから気づきいたんですが、なんと表題曲しかMVが入ってない!
 ええっ!となりましてね。
 気づいた時の僕の絶望感は、色々あって、やっと設計図を手に入れたのに映画のラスト3分でコイツがきたときぐらいの絶望感ですよ。



 今のところ全国握手会に行く予定もないので、これ、ダウンロードした方が安かったんじゃ…と思ったりもしたんですが、2期生の名鑑的なのが入ってるからいいかあと思いましてね(単純)。愛媛出身の子がまた一人増えて嬉しいです。

 早速聴いてみたんですが、なかなかこれが良くてね。
 歌詞の世界を見ていくと、燃え上がるくらいの運命的な出会いに憧れる主人公の曲なんですが、この思考の流れが面白くてですね。

 ① 運命的な出会いがしたい → ②でも、そんなことあるわけない → ③ けれど予想外の展開(本能的な出会い)に期待してしまう。

 皆さんもこういう思考の流れになる時ってないですかね。
 あんまりピンと来ないという方も、これを「恋愛」とか「出会い」とかじゃなくて、「宝くじ」とか「今、授業中に急にテロリストが攻めてきて、自分だけトイレに行っていてダイハード的展開に」とかに変えてみるとどうでしょう。
 僕なんかも本を買う時や映画を観る時、新曲を聴く時は、いつも③を期待しながら買います。
 もっと言うと、Twitterに新しい記事を書きましたと発信する時もそうですね。会ったこともない多くの人が読んでくれて、反響を頂いた時とか嬉しいもんです。
 もちろん、アイドルとの出会いもそうですよね。なんで、推してるんですか、と言われた時に、理屈や言葉で説明できるとも思うんですが、根源的な理由ってもっと本能的なものなのかな、ともこの曲を聴きながら思いました。
 2番のサビに出てくる「狂気」で思考がぐちゃぐちゃになって、大サビ前の「思い出せない入口」と繋がっていてなかなかテクニカルだな、と思いました。

 曲は凄く疾走感があって、「青い向日葵」バージョンで演奏すると、どんな感じになるのか聴いてみたいですね。

 兵頭葵さんは「驚くような奇跡がなくちゃだめね」の部分で声がはっきり聴こえてるんですが、間違えてないですよね?あまり自信がありません。

 すっごい良い曲なんだから、MV作って欲しかったですね。
 あと…。

 甲斐心愛ちゃんって…。

 じゃなかった。

 「勝手に!四国観光大使」は、前のシングル曲で曲終わりなの?というのもありましてね。せっかくだから、また曲が欲しいところです。

 「一瞬のスリル」、名曲なので、是非ライブでも聴きたい1曲です。

※「無謀な夢は覚めることがない」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_28.html
 

無謀な夢は覚めることがない①

必要な夢


 STU48の新曲「無謀な夢は覚めることがない」が発売されましたね。
 今までのシングルとはまた違った感じの曲なんで、ちょっと聴いてみましょう。





 先に詞の世界から見ていくと、まず1番で「夜明け前の海」が登場します。しかも、「銀河」を映したような「無限」の広さである。そして、曲の語り手は、ここを渡りたいと思っていますが、どれぐらいの勇気が必要なのか、と考えてます。48ファン歴が長い方でしたら、本店の「RIVER」を思い浮かべたかも知れません。絶望的に大きなハードルや時代の抵抗であったり、色々と想像が出来ると思います。
 そして、本当に存在するのか分からない「遥かな大地」に思いを馳せます。
 誰かの受け売りの情報ではなく、自分の目で確かめたいという気持ちがサビ前では語られるんですが、インターネットが普及しまくったこの時代にこの想いは、よほど強いものなんでしょうね。もちろん、時代がもっと昔の可能性もありますが、絵か何かで見た「大陸」なのかも知れません。そして、「大陸」は「夢」にもイメージがつながりますね。
 サビでは、「瞼の裏」に「ずっと灼きついている」、「無謀な夢」に向かって、自分の知らない世界を目指せと語ります。
 僕が衝撃を受けたのは「希望」という言葉を「言い訳」としているところなんですね。これまでの秋元康の曲の中で「希望」はかなり大きなものだったと思うんですね。「希望について」や「君の名前は希望」とかね。それが「言い訳」であると。この「希望」のあとに「低い星」という言葉が出るんですが、小さな目標ではなく「無謀な夢」を目指せと言っているのではないかと思いましてね。
 さあ、やるんだという感じのサビですね。

 2番では、未来について絶望したり、自分の残りの時間を考えて諦めたりすることが語られています。人それぞれの「夢」への立ち止まり方が語れます。
 サビでは手軽なもので妥協せずに、遠くに夢を目指したくなる自分の力を試したくなるということが語られていきます。さっきの2番のAメロとは真逆ですね。
 2番のサビでは、「無謀な旅」に出ることを勧めます。
 大変なこともあるだろうけど、その分、「夕陽」である「達成した時」が気持ちが良いと。「手堅い夢」を求めていても、「景色」は変わらないとも言うことで、1番のサビの「低い星」と対応する感じの内容になってますね。

 大サビ前では、お手軽な道を選んではいけない、挫折を時には味わえというような内容が語られます。つまり、「無謀な夢」を追いかけようと思ったら、厳しい現実と向き合って行かなければいけない、ということが語られているわけです。

 最後の大サビでは、「無謀な夢」を後悔してはいけない、旅の途中で誰かと出会ってたくさんの愛を知ったということが語られます。ここまでで、勘の良い方ならおやっと思うかも知れません。ひょっとして、この語りての人、もう旅終わってない?と。
 それを裏付けるかのように、もし、もう一度やり直すとしてもまた、同じ選択をするということが語られます。そして、人間は無謀な夢を見ることで、新しい世界を生きていくことが出来るということで終わります。つまり、経験者の体験談で、これから海の向こうを目指す人たちへのメッセージになっていたんですよね。
 仮面ライダージオウのオーマジオウみたいですね(バカの文章)。

 この曲のMVが解禁した時に僕は、気になることがいくつかあって繰り返し聴いたんですね。
 何かというと、これまでのSTU48のシングルと毛色がかなり違うんです。
 まず、歌詞の中で「僕」が1回も登場していないこと。
 これまでのシングルの主人公は、「海」の近くの町に住んでいて、迷いを感じたり、好きな人を待ったり、送り出したりしていました。けれど、この曲の中では「海」という単語が一度しか出てこない。
 しかも、「海」というのが、「暗闇」における自分の今いる場所であったり、好きな人を連れてくる場所や好きな人を送り出して自分の涙を引き取ってくれるような場所ではない。非常に困難な場所として描かれます。
 この気になることは、シングルを買って、歌詞をじっくり読みこむことによって、解消されていきました。ただ、この曲は、これからのSTU48にやってくるであろう危機やトラブルを、乗り越えるために重要なものになるんじゃないでしょうか。
 活動を続けていくほど、卒業生は増えていくでしょうし、船という特殊な公演の場所ならではのトラブルもあるかもしれません。しかし、それを乗り越えるための「無謀な夢」が今、必要なのかも知れません。今のSTU48の夢はいったい何なのか、気になってきましたね。SKE48が名古屋ドームを目指すように、NMB48が京セラドームを目指すように、STU48にも「無謀な夢」が必要なのかも知れません。

 それにしても、甲斐心愛ちゃんって可愛いよね。

 
 
 ちなみに、今、STU48では、Twitterトレンド1位を目指しているキャンペーンもやってます。
詳しくはこちら!https://www.stu48.com/feature/4th_single

 
 明日の20時以降に、叶えたい自分の無謀な夢を書いてツイートしましょう。
 「スターウォーズをエピソード8から作り直したーい!」とかも叶えて貰えるか分かりませんが、現実的には、48グループや僕の好きなカルチャーについて、じっくり考える系の本の立ち上げ金を出して欲しい!とか言ったら叶うんでしょうか?(そのうちオンラインサロンかクラウドファウンディングとかで出来ないかと思ってるんですけどね)
 明日の20時、皆さんのどんな夢が並ぶか楽しみです。

※個人的には、シングルで1番好きな曲。「風を待つ」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_60.html

※歌詞が好きな「暗闇」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_24.html

※大サビの盛り上がりが好きな「大好きな人」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/blog-post_11.html

2020年1月12日日曜日

となりのバナナ①

出会ってしまった二人


 現代社会では、膨大な量の情報が溢れていますね。
 その中で有効な情報、有効でない情報を吟味していく必要があります。
 だから、僕は基本的に自分から取りに行く情報以外の、流れてくる情報は意図的にコントロールしています。
 たとえば、このブログ用のSNSも、基本的にはフォローを増やすことはなるべくしないようにしています。何故なら、毎日流れてくる情報量を増やしたくないし、増やすことが、必ずしも有効な情報を増やすとは限らないからです。
 同じく、発信に関しても自分のことはなるべく控えて、ブログの記事に関することにしているのも上記の理由からです。
 
 さて、上記のことをふまえて、本題に入りましょう。
 今日、僕は日曜日の楽しみの一つ、「オードリーのオールナイトニッポン」をタイムフリーで聴き、「仮面ライダー01」の録画を消化してから、Twitterを開いたんですね。
 そしたら、STU48の兵頭葵さんに関してよく発信してくださってる方のお一人が、あるリツイートをされてたんですね。
 こちらとこちらを引用させてください。



 
 「神様!って思わず僕は叫んでいた!」とさだまさし風に思いましてね。
 そういえば、なんかここ数日、STU48が新公演始めるよ的なことを兵頭葵さんがツイートしてたな、と。
 そして、「となりのバナナ」の相手が甲斐心愛だと?
 昨日、そんなこと誰か書いてたか?と思って情報をたどって行ったんですが、特になく。
 どうやら、兵頭さんは今日が初日だったみたいなんですね。
 Twitterの方も「今日、朝刊で読んだんですけど」っていう甲斐心愛ちゃんのセリフで途切れてるし、いったい、何を読んだんだ?
 ケネディ暗殺の真相?
 「パラサイト 半地下の家族」の評判?
 東スポで、また内藤哲也が食い逃げしたこと?
 それが気になって気になって、気になって気になって(さだまさし風)。
 僕の興奮がよく分からんという方の為に分かりやすく例えると、この二人が出逢ったみたいな感じです。

 

 まあ、それはさておき。
 この公演について探して行くと、岡田奈々さんがプロデュースした公演らしくてね。なんで、岡田奈々さんは、僕がSTU48では、同じ愛媛県宇和島市出身の兵頭葵さん推しであり、ひそやかに甲斐心愛のファンであることを知っているんだ、と震えが止まりませんでしたよ。まさか、「トゥルーマン・ショー」?
 まあ、人生に置いて、こういう最高の組み合わせってくるんですよね。
 初回を見逃したのは、もう仕方ないと。
 17時から夜公演が配信されるそうで、急いで予約して観たわけですよ。
※詳しい感想は、こちらの記事を確認してくんなんし。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/stu.html
 
 まあ、良かった。
 二人の背の高さや声質の違いも全部、良い意味でアシンメトリーになっていてね。
 1番での甲斐心愛ちゃんのキュートさと2番の兵頭葵さんの大人っぽさの化学反応がベストマッチでしたね。特に2番の振り付けでの二人が良かったですね。
 これからこの二人のストーリーがどう紡がれていくのかが楽しみですね。

 MCで兵頭葵さんが、「今年は固定概念に縛られずに」と言ってましたが、エピソード5でヨーダも「You must unlearn what you have learned(固定観念を捨てろ)」って言ってましたからね。先入観を捨てることにより、新しいスキルを是非、兵頭葵さんは身に付けて、STU48にスカイウォーカーの夜明けをもたらして欲しいですね(もうめちゃくちゃ)。

 髪を切ったことによって、ボーイッシュな魅力が加わったり、シリアスな表情がより素敵になったりと新鮮な感じでしたね(僕は髪を切った後の方が好きです)。今年、STU48が何枚シングルをリリースするか分かりませんが、兵頭葵さんのチャンスを広げるステップになっていってほしいなあ、と思いますよ。
 まずは、新曲が楽しみですね。



 それにしても、甲斐心愛ちゃんって、可愛いよね。

 もうさ、色々小難しく考えるの疲れてきたしさ、なんかこのブログで散々やった兵頭葵さん推しつつ、こっそり甲斐心愛ちゃんを推すのも今日の「となりのバナナ」で解決した感じだし、今日でもうこのブログ終わりでいいと思うんよね。

 Good-bey,old friend.May the Force be with you!

 いや、待て待て。
 仮にこのブログを止めてクワイ=ガンを裏切って、パルパティーンサイドについたとしよう。
 多分、こうなるぞ。


 

 ふう、危なかったぜ。
 明日からも、このブログをこつこつ書きながら、皆さんとSKEやSTU、日向坂の名曲や番組たちと楽しんでいこうと思います。そして、時々、僕としては最高の情報をネットの海の中を探していきたいと思います。だから、今、皆さんが最高だと思うことやじっくり考えたいことを探して欲しいですし、発信してほしいな、と思う今日この頃でした。


2020年1月12日 STU48 僕たちの恋の予感 夜公演の感想

海の上で磨かれていく物語


 ※今回の記事はSKE48箱推しのやんわり兵頭葵さん推しが書い文章です。勉強不足の点はご容赦ください。

 STU48の新しい公演が始まりましたね。
 ちょっとしたきっかけがありまして、DMM配信を観ることになりましてね。
 なかなか面白い公演でしたので、ざっくりと感想を書いて行きたいと思います。

 影アナから、「窓を閉めてください」とか「救命胴衣」の説明があるという船上公演ならではのアナウンスで、他のグループとの違いがみられて面白いですね。今回の影アナは、薮下楓さん。あのNMB48の薮下柊ちゃんの妹さんなんですね。確か、「風を待つ」で結構映ってましたよね。

 1曲目の「チューしようぜ!」から盛り上がっていいな、と思い、公演の配信をみつつ調べてみると、岡田奈々船長がプロデュースしてるんですね。「唇にちょっとしょっぱい」という歌詞が涙と潮風のリンクを想定させてSTU48と合う良い選曲だな、と思いました。また、衣装も青と白を基調としたデザインで良いですね。

 2曲目の「友達じゃないか?」では、「君が心配だ余計」で指をさしておでこ出してた子が凄く良かったです(名前と顔がちゃんと一致してなくて申し訳ない)。
 2番の「ここに来る前に」でほっぺ指差しまくってた子も凄く良かったです(こんなんばっかで申し訳ない)。

 3曲目は、まさかの「キスだって左利き」!
 SKEファンとしては、どういう風に味付けしてくるんだ、と思ったわけですよ。本店東京ドーム2012の上昇ステージの上で、SKE選抜が見せたどうかしてる高さでジャンプしてくるみたいなアレンジで来るかと思いきや、「激しさ」ではなく「可愛さ」を見せる感じできましたね。柔らかさのある動きで表情が観やすい。ちゃんと間奏のダンスではキレがあってメリハリのある感じでした。でも、ここで楽な方に走らずにちゃんとオリジナルの振り付けでやってくれたことが嬉しいですね。

 4曲目は「手をつなぎながら」!
 もう、このイントロよ!
 実家のような安心感がありますよ。
 そういえば、岡田さんは村山チーム4で「手つな」経験組ですもんね。
 端の方にいた薮下さんの腕の振り方が激しくて、僕としては、チームSで「制服の芽」に出てた頃の須田亜香里を思い出しましたね。
 で、これから進んでいくSTU48ともあってるんですよね。

 記念写真をMCで撮るんですね。
 これは斬新。
 MCで久しぶりにSTU48の皆さんを観たんですが、スゴイ垢ぬけてる子が増えましたね。兵庫県出身のドラフト3期生の信濃さんとか、すごい美人ですね。あと、のんちゃん?っていう子も可憐な感じでしたね。
 田中さんの髪型のアレンジやシュッとしたスマートな感じや喋り方も良かったですね。
 そして、短髪になった兵頭葵さん、スゴイ美人になりました。
 甲斐心愛ちゃんのテニスの王子様の「天衣無縫」も似合ってましたね。
 前に生誕祭の配信みたくーかさんも元気そうで良かった。
 あと、玉ねぎの子のインパクト強かったですね。SKE48で言うほののみたいな感じなんでしょうか?
 瀧野さんのゆるーい猪木さんモノマネも素敵でしたね。
 石田千穂さんは、ソロコンもあるんですね。どんなコンサートになるんでしょう。
 
 
 MC明けのユニットブロック1曲目は、「禁じられた二人」。
 SKEだとののさんと矢作ちゃんのイメージがありますが、個人的には、NMB48の吉田朱里・山田菜々ペアが好きな曲なんですが、いったいどんな感じになるんだろうと思ってたんですね。
 出てきた時の感想は、「わ、若い!大丈夫か?」という感じだったんですが、表情やオリジナルのセリフが凄く良くてですね。自分たちで世界を作り上げていくというアプローチは、公演という繰り返し行われるものの中で磨いていくには最適の方法だと思います。

 ユニット曲の2曲目は「残念少女」。
 センターの子が、さっきのMCでの笑顔とはまた違った表情が観られて、ギャップが良かったですね。
 あと、単純に3人が画角におさまった時に映えるなと思いました。

 ユニット3曲目は、「涙の表面張力」。
 これがめちゃくちゃカッコ良くてですね。
 「自分を軽蔑しようか」のとこの子の表情とか凄い良かったです。
 衣装、メンバーともに曲と合っているし、もっと観たいと思わされる曲でした。
 確か、本店の「僕たちはあの日の夜明けを知っている」で、岡田さんがやった曲ですよね。この曲を配置する意味も考えてみると楽しそうですね。
 あと、このメンバーのMC面白いですね。

 ユニット4曲目は「となりのバナナ」
 これは、別に記事を今日中に書きます。
 「銀杏、ゴーヤ、なすび」が食べる人は大人じゃないトークからの「逆に」の応酬。
 最後にお昼のお弁当で甲斐心愛ちゃんが茄子を残したことの伏線だったとは。

 ユニット5曲目は「キリギリス人」。
 ノースリ!
 センターポジの子が、すごい似合ってました。
 正調のノースリの衣装をアレンジした感じですね。
 凄い懐かしかったです。
 
 ユニット6曲目は「友達でいられるなら」。
 これはぱるるとゆいはんのやつですよね。
 2番の引っ付いてから離れる二人の表情が良いですね。
 
 ここまで聴いて、それぞれの曲を本店で誰が歌っているのかを考えてしまいましてね。勉強不足でメンバーそれぞれのキャリアやポジションが分からないんで、なんとも言えないんですが、STU48内での現在のポジションとAKB48で誰がやっていたのかを当てはめて考えてみるのも面白いかもしれませんね。

 MCのお正月トークも面白かったですね。
 何歳になってもアイドルは、お年玉もらっていいと思いますよ。
 岡田さんのお年玉も面白ったですね。
 薮下さんを見つめる福田さんの圧も面白かったです。
 そして、「ぴえーん!」と叫ぶ信濃さん、こちらも面白かったですね。仲の良さが分かるというかね。

 MC明け1曲目は「愛しきライバル」ですよ。
 本店チームK曲で、珠理奈とさや姉がいた時の名曲で、もう陽の目を見ることはないかな、と思っていただけにこの曲をするのは嬉しいですね。しかも、MVであった手を差し伸べて、パッと離すというのも再現してくれていて嬉しい。
 大サビで見つめ合う時のセンター二人の表情が凄く良いですね。
 
 MC明け2曲目は「従順なSlave」。
 激しいダンスで、兵頭葵さんの左側の髪で顔が隠れてしまうのが、曲のハードな雰囲気と合っていてカッコ良かったですね。こういう表情も出来るのか、となりました。
 あと、1列目左端の子が凄く良くて、何度も目が行きました。

 MC明け3曲目は、初めて聴く曲で、アンコール中に調べると、イコラブの「手遅れcauion」という曲なんですね。
 照明とダンスのリンクが凄く良いですね。
 めちゃくちゃカッコいいし、この曲のためだけに公演観る価値があるんじゃないか、というぐらい素晴らしいパフォーマンスでした。
 「手探り続けろ」での兵頭葵さんもカッコ良かったです。

 MC明けラストは「この涙を君に捧ぐ」。
 岡田さん、ノナメを持ってくるとは、分かってらっしゃる。
 ヲタ目線からみたアイドルの思いを描いてるんですよね(詳しくは『AKB0048』観てくんなんし)。
 歌っているメンバー一人一人の表情も凄く良いですね。
 大サビで、照明が抑えられていき、客席のサイリウムが浮かび上がっていく演出にも感動しました。
 悔しいですが、こういうのを観たかったんだよ、と思いました。

 アンコール1曲目は、「STUフェスティバル」。
 メンバーはTシャツ姿に変わっていますよ。
 15曲目とは思えない元気いっぱいな姿です。
 
 そして、アンコール2曲目は「水夫は嵐に夢を見る」!
 盛り上がる!
 そして、STU48ともリンクしますね。
 サビを力強く踊る感じがいいですね。

 ラストは公演オリジナル曲「奇跡という名のストーリー」。なんと、秋元先生の書き下ろし!
 書き下ろし!
 うん?
 チームSの新公演は?
 まあ、一瞬、何か思い出しましたが、それは置いといて、これが良い曲なんですよ。誰かが自分のストーリーを見守ってくれるという歌詞も凄く良くてね。
 今度出る新曲の劇場盤に入るそうです。
 新曲のMVも貼っておきますね。

 
 
 うーむ、確認していくと、初日とメンバーが違うみたいなんですね。
 たとえば、同じくやんわり応援している中村舞さんが出てなかったりとかね。
 MCで薮下さんが言っていましたが、まだまだ「磨いていく」という可能性を秘めた公演だと思いましてね。
 たとえば、1年後の今日にこの公演を見た時、どんな感想を抱くのだろうと、ふと思いましたよ。
 そして、岡田船長の選曲眼の素晴らしさとそれに応えるメンバーたち。
 このSTU48という船が新しい公演を引っ提げて次はどんな港に行くのか、楽しみです。

 これまでのSTU48曲の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/stu.html
 

2019年9月22日日曜日

STU48 「2019年5月11日 榊美優生誕祭」の感想



こんな才能が!


 先日、AKB映像倉庫に加入しましてね。
 普段は、SKE48を中心に推しているんですが、出身地が愛媛県宇和島市ということで同郷のSTU48の兵頭葵さんも個人的に応援してましてね。あと、同じく宇和島市出身の中村舞さんも応援してますよ。

 さて、話を戻すとAKB映像倉庫にSTUあるじゃん、と思いましてね。
 普段、船上公演を観ることがないので、ちょっと観てみるか、と思ったわけですよ。
 できたら、兵頭葵さんが出てる回を観ようかな、と思って探してたら、榊美優さんの生誕祭にあたりましてね。観てみたわけですよ。

 感想を一言で言うと、くーかさんスゲエ!となりましてね。
 パフォーマンスも素晴らしいんですが、生誕祭のお手紙で登場した「くーかちゃんねる」という単語が気になって、検索してみると、なかなかどうして、面白い動画が多くてですね。
 動画といえば、いにしえの時代は、我らが松村香織、近年では難波の吉田さんが有名ですが、瀬戸内にもこんな才能の持ち主が、と驚きました。自己紹介編を貼っておきますね。



 個人的には「ぼっちDEダンス」系が好きですよ。
 ああ、この曲はこういう解釈で踊ってるんだ、とか、このフリはこういう風に言語化するんだ、とまた新しい発見が多かったです。
 最近は髪を切って、女優の松岡茉優さんみたいになってますね。

 
 さてさて、公演の感想はというと、なかなか新鮮な公演でした。
 特に「恋するフォーチュンクッキー」が流れる中、自己紹介していくところが面白くてですね。兵頭葵さんが、客席に向けて拍手してる様子とかが、人懐っこい笑顔でいいなあ、と思いましたよ。
 また、MCでの香川の思い出を語る場面でも、兵頭葵さんが「うどんも有名だけど、骨付き鳥も好き」という話で、彼女はヒナ派だという話を聞いた時は、あっ、それ、今週の「古川未鈴と古畑奈和のいにしえ乙女酒」で言ってたやつだ(進研ゼミの漫画風)、ってなりましたよ。
 中村舞さんのくーかさんへの想いを語るところも良くて、ストイックで人に優しいくーかさんへの尊敬の念が伝わる、凄く良いメッセージでした。

 さて、曲についてなんですが、まず、「風を待つ」がシングル曲であるのは、本当に羨ましいな、と思いましてね。個人的に凄くメロディも歌詞も美しい1曲です。それだけに2番の歌詞も聴きたかったなあ、と思いますよ。2番の歌詞好きだったんで。
 「制服の重さ」という曲を始めて聴いたんですが、とても良い曲なんで、これも機会があればじっくりと聞いてみたいな、と思います。
 「ペダルと車輪と来た道と」の疾走感も最高ですしね。
 アンコール明けで優しく響く「暗闇」も本当によくてね。
 この暖かい感じがSTUだなって感じました。最後が僕の好きな曲の一つ、「原点」というのも良くて。船に乗って、海を通って、故郷への旅をしているかのような公演でした。


 STUにはSTUの魅力があって良いですね。
 「涙サプライズ」のメロディが流れる中、ノリノリで踊っている門脇さんも素敵でした。最後は凄く観てて面白かったこの動画!



 うーむ、STU48もまだまだ優れた逸材が隠れていますね。
 また、チャンスを見つけてみていきますよ。


 
それにしても甲斐心愛ちゃんって可愛いよね。
 「亜麻色の髪の乙女」でウクレレ弾いてた時も可愛かったし。みんなが出てきて、隠れたかと思ったら、隙間からちょこんと出てくるのもカワイイし。
 「うどんで例えたらかけうどん」って言われてたけど、はっきり言って「アルティメットシャイニングサヴァイブブラスターキングアーマーハイパーライナーエンペラーコンプリートエターナルプトティラコズミックインフィニティ極タイプトロイドロンハイパームテキフルボトルオーマかけうどん」だよね。
 はあ、はあ、はあ。
 思わず冷静さを欠いて、「かけうどん」に歴代の平成ライダーの最強フォームをくっつけるということをしてしまいましたが、僕は滅亡迅雷.netに接続していないので、安心してください。
 それじゃあ、下に過去のSTU関連記事を貼っておくので、是非是非、こっちも覗いて帰ってくださいませ。


※「海の色を知っているか?」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/blog-post_14.html

※「STU48 2周年記念公演の感想」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/stu48.html

※過去のSTU48関連曲の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/stu.html
 

2019年8月14日水曜日

海の色を知っているか?①



海が教えるもの


 皆さん、四国の海ってみたことありますかね?
 僕は愛媛県宇和島市出身なんですが、生活のすぐ側に海がありましてね。
 今回、紹介する「海の色を知っているか?」という曲は、STU48のユニット「勝手に!四国観光大使」が歌ってましてね。皆さん、四国出身のメンバーで構成されていて、この人たちは、きっと四国の海を見て過ごしていたんだろな、と考えられます。
 まあ、まずはMVを観てみましょう。


 すごいうどんが食べたくなった。


 それでは、まず、歌詞の世界を見ていきましょう。
 
 とても印象的な歌い出しで始まります。
 「海の色は青いなんて 誰が勝手に言ったんだろう」
 ターンAガンダムの歌い出しみたいだな、と思った人はガンダムの観過ぎですね。
 海の色=青という固定概念をまずは疑うところから始まります。実は、空だったり、太陽だったり、潮の流れで変わってくると。
 この辺りは、海の近くで育った方なら、分かるかもしれませんが、本当にそうなんですよね。最悪の場合、赤潮なんて時もありますしね。
 実は、同じ青なんて存在しないということ。

 サビで海から大事なことを教わってきたことが見えてきます。
 その大事なこととは、変化する何かと変化しない何かがあること。
 いったい主人公がいる「ここ」がどこなのか、はっきりとは分かりませんが、海の傍なのでしょう。
 そんな海を何色で描けばいいのか、と捉えきれない海についての思いを吐き出します。
 だから、最初の言葉になるのか、というつながりも感じます。
 そして、同じように変わらないものや変わるものである「陽」が登ったり沈んだりすることが語られます。

 2番の歌詞では、心の動きが海に喩えられます。
 いつも穏やかではなく、風が吹くいたり雨が降ったりすることで、波は荒れていきます。
 しかし、雨が降ったあとに太陽が昇るように、陽がさして美しい四国の海が広がります。つまり、辛いことがあっても、穏やかな時間が再び帰ってくるということが描かれます。

 そして、2番のサビ。
 「言葉じゃなくて景色が教えてくれた」
 ここが本当によくてね。
 海という「景色」が教えてくれたというところが素晴らしい。
 「波」と同じように悲しみもいつかは穏やかになっていくということを学んでいたんですね。
 ここからちょっと気になる表現がありましてね。
 「一緒に育った故郷の海」
 誰と「一緒に」なのか、とふと考えたんですが、この場合は、「海」と一緒に育ったんだろうなあ、と感じました。
 ここでまた、気になるワードが出てきます。
 「あの頃の記憶で何を描けばいいのか?」
 「何を」と書かれていることで、じゃあ、1番で描かれた目の前の海を描きたいわけではないのか?
 過去の海が描きたいのか?
 「青じゃない青 今も・・・」
 これは、捉えきれない何かのことを指している気がします。
 先ほどの「海」とリンクするもの。
 人の心なんじゃないかと。
 それを進めて考えると、1番で景色が描かれ、2番ではその景色の奥にある心を描いていく構成になっているのではないかと考えましてね。
 「ちゃんと自分で見てごらん」
 という1番の歌詞も全く違った意味を持ってこないでしょうか。
 今も変わり続けている自分の心を、何色で描けばいいのか、という内省的な曲なのではないかと僕は考えました。また、自分自身とも一緒に育ってますしね。
 
 最後は大サビで1番のサビを持ってきます。
 この終わり方は、考えているうちに時間が過ぎて行ったという風にも捉えれますし、新しい始まりも感じさせられます。僕はなんとなく、「暗闇」と同じような自己内省を感じさせられる曲なのではないかと思います。「海」と「陽」という「水平線」を連想させる歌詞も出てきますしね。


 要は、「自分自身の色を本当に分かっているのか?」という風に読み解くことも出来るのではないかと、考えさせられる曲だと思いました。海というのは、本当は何色なのか?青と決めつけられないという。

 さて、MVはというと、まず目に飛び込んでくるのが、瀬戸内の海のような衣装の色です。これが広がるところが美しい。
 また、メンバーたちが写真を貼り付けながら、「勝手に!四国観光大使」のボードを作っていく過程や四国の名物を楽しむところが、撮られています。

 僕は同郷の兵頭葵さんをSTU48では、ゆるーく応援しているんですが、舞Qこと、中村舞さんのセンターも嬉しくてですね。
 

 せっかくなんで、次のシングルでも「勝手に!四国観光大使」の曲を作ってほしいなあ、と思う次第です。MVは別のユニットの順番があると思うんで難しいかもしれませんが、是非、曲は収録してほしいな、と思います。

 
                     (「海の色を知っているか?」より引用)
 

2019年8月11日日曜日

大好きな人①



待つのではなく、送り出すこと


 ※これは、SKE48ファンが書いたSTU48の記事になります。勉強不足の点もございますが、ご容赦ください。

 今年の春に実家の愛媛県宇和島市に帰った時に、同郷のSTU48の兵頭葵さんのことを知りましてね。そこから、セカンドシングルの「風を待つ」が名曲でして、そこからSTU48も少しだけチェックするようになりました。

 僕が考えるSTU48の魅力としては、ここまで「場所」を意識させられるアイドルと曲を継続して発表する48グループが居ただろうか、ということです。海であったり、故郷であったり、都会であったり、と場所や距離を意識させられる曲がとても良くて、ブログでもいくつか取り上げさせていただきました。

 そして、2019年7月31日、サードシングル大好きな人が発売されました。
 それがこちら「大好きな人」。
 まずは、聴いてみましょう。
  
 初めて聴いた時は、「なんだか短い曲だし、『風を待つ』よりはさっぱりした感じの曲になったなぁ」という感じだったんですね。
 ところが、CDを購入して歌詞カードとMVを一緒に観ていくと、かなり印象が変わりましてね。今では、STU48曲の中でも5本の指入るぐらいのお気に入りになってますよ。

 それでは、まず歌詞の世界を見ていきましょう。
 まず主人公が「愛」について少し分かって、「我慢」することを決意します。
 そして、「君」に対して「サヨナラ」を告げることを決めます。
 ここまでだったら、よくあるパターンだと思うんですが、サビで「海」が出てきます。
 主人公が自分の気持ちを叫ぶ場として「海」が出てくるわけです。「暗闇」や「風を待つ」でも感じましたが(『暗闇』では「水平線」という表現でも)、やはりSTU48の歌の主人公にとって、「海」という場は特別な場所なんだな、と感じます。
 
 そして、2番からは、海のある「街」を出て「夢」のつづきを追いかけるために「君」と別れるのだということが明らかになっていきます。本当に好きだからこそ、好きな人に「夢」を追いかけて欲しい、そんな主人公の思いがはっきりとしてきます。この辺りは、古畑奈和ちゃんのソロ曲「観覧車」を僕は連想しました。

 それでですね、大サビでは別れの場面がより具体的に描かれていくわけですよ。
 別れることを決めて、より自分が好きだったということを認識する。だけど、彼女が夢を追いかけられるように、好きだけど無理に笑って別れるという切ない終わり方。
 だから、大サビでの「大好きな人 しあわせになれ」の意味がグッと伝わってくるわけですよ。多分、これは一人で叫んでるんだろうなあ、MVの夕日の海みたいに、と想像すると余計に切なくなります。

 MVは、STU48号を中心にパフォーマンスする様子が描かれています。
 サビの祈るようなふりもいいんですよね。
 個人的には、最後の夕日を浴びながら出航する船とメンバー達が好きです。



 前作の「風を待つ」は、「海」で「君」を待ちながら、「恋」が始まる歌だとすれば、今作「大好きな人」では、「海」で「君」への気持ちを叫び、「恋」が終わる歌だと感じました。
 「海」という特別な場所があるSTU48のシングルの世界。
 毎回、短編小説を読むみたいに楽しませてもらっています。



 それにしても、甲斐心愛ちゃんって、可愛いよね。

 前作よりもMVに沢山映ってるし、くふふ。


 いや待て待て、冷静になれ。
 落ち着け!
 「愛しのアイリーン」を思い出せ!

 

 ふう、危なかったぜ。
 今、SKE48に推しがいないからな…。
 とにかく、これからもSKE48を応援しつつ、STU48と兵頭葵さんの活躍もちょいちょい見ていきたいと思っている次第ですよ。はい。
 カップリングのあの曲も近日中に書きたいと思います。

 「風を待つ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_60.html

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