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2022年4月10日日曜日

プライマルに戻る

どんな夢も叶えるあなたに会えたよ


 皆さんは、ずっと見ていて良かったなあ、というグループやバンドはあるでしょうか?

 僕はバンドマンだと志摩遼平のファンで毛皮のマリーズ、ドレスコーズと彼の音楽や音楽周りのカルチャーが好きで、今でも聴き続けています。更に、その志摩遼平が影響を受けたザ・イエローモンキーも少しだけ聞きます。
 ザ・イエローモンキーは、一度解散をしています。
 解散前に出された最後のシングルは、「プライマル」という曲で、僕はイエモンの曲の中で一番好きな曲です。

※未聴の方はイエモンの公式チャンネルで。


 

 凄く明るくて解放感があるメロディが大好きで、未だに僕は自分が推しメンの卒業動画を作るとしたら、これを使いたいぐらい好きです。笑いながら次のステージに進む「君」を少し寂しそうに歌詞の世界の「僕」が見つめている世界観が本当に良くてですね。

 本当にどうでも良い話ですが、僕が高校を卒業した日の帰り道にこの曲を聴いていたのも好きな理由の一つです。

 さて、イエモンは解散した数年後、再結成します。
 その復活ライブの1曲目が「プライマル」でした。
 「プライマル」には「最初の」とか「原点」という意味があります。
 バンドの活動の中で曲に物語が生まれていく。
 そんな例がこの「プライマル」だと僕は思っています。

※ちなみに復活後の東京ドーム公演でのアンコールラストも「プライマル」でしたね。 


 

 さて、物語を帯びるのは曲だけではありません。
 場所もそうです。
 SKE48にとっての物語性を持った場所。
 それはナゴヤドーム(今はバンテリンドリーム ナゴヤっていうんですね)ではないか、と僕は思います。
 かつてSKE48のメンバーたちが目指し、2014年に辿り着いた場所。
 そして、2018年に総選挙が終わった場所。
 そこから、静かにナゴヤドームを目指す物語は、浮き上がったり沈んだりを繰り返しました。ただし、その浮き沈みは以前と比べると社会情勢もあって小さいものだったと思います。

 先日、みなるんこと、大場美奈さんが卒業コンサートで「名古屋ドーム」を目指す物語にまた命を吹き込みました。

 SKE48大場美奈「ナゴヤドームをもう1回本気で目指してほしい」と卒業コンサートで後輩たちへの期待を吐露 (msn.com)

 果たして、この物語が進むのか、それとも違う物語を選ぶのか、これからのSKE48を見守っていきたいと思っています。
 さて、ナゴヤドームという場所の物語とつながるメンバーがいます。
 それはナゴヤドームからSKE48が始まったメンバー。
 そう、ドラフト1期生です。
 ドラフト1期生の一人、松本慈子。
 彼女は現在、チームSのリーダーを務めています。
 今年は、チームSに新公演が披露されます。
 これはナゴヤドームへとつながる物語の大事な線の一つだと僕は思っています。
 果たして、チームSは大丈夫なのか?
 松本慈子はチームSを導けるのか?
 まずは彼女のチーム観から見ていきましょう。
 

 チームS*松本慈子 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


 チームSというチームは、SKE48の中でも一番「過去」や「思い出」と闘ってきたグループではないか、と僕は思います。曲によっては過去のメンバーたちと比べられることもあったかも知れません。実際に、中西優香推しだった僕も「仲間の歌」の煽りが大箱コンサートで起こる度に、「思い出」が蘇ってきてしまうことが多かったです。目の前の現実に広がる現役のメンバーたちよりも「思い出」の幻影が勝ってしまう。そんな体験がありました。
 今年の5月に発表される新公演は、誰の手垢もついていない彼女たちの為の曲たちです。
 そこには「思い出」というレイヤーは、観客に重なりません。
 ブログの中にあった純粋であり、どちらでも行くことができる彼女たち。
 彼女たちを先導していくのは、慈子だけではありません。
 ブログにも名前が登場しましたが、上村亜柚香もいます。
 このチームSのリーダー、副リーダーコンビが、新公演に向けてどんなチームを作っていくのか。今回は、この二人の関係性に注目していきたいと思います。

 まずは、加入から約3年が過ぎた頃の2018年1月28日に行われた上村亜柚香生誕祭の手紙を読んでみましょう。

 「亜柚香へ

 亜柚香と初めて出会った時、『なんだこの子供は』とその時、15歳で子供だったちかも思いました。

 先輩にたくさん甘えていて、ちかが先輩といた時、横から『ちかさん、ちかさん』と来て、ちかが話してた先輩はみんな『亜柚香可愛いねー』って言われ、いつも嫉妬していました。

 そんな亜柚香も今はたくさんの後輩がいます。

 でも、最近の亜柚香を見ていると、どこを目指しているのか正直分からないことがあります。

 亜柚香は今、自信を持って、これだけは誰にも負けへんってことがあるかな?もしあったとしてもちかから見て、伝わらないなーって感じる時もあります。あなたはもっと殻を破れます。楽屋のあの亜柚香をステージでもっと出してほしいです。

 他のチームにいるメンバーに『チームSに私がいたらもっと前に立てる』って言われること、めちゃくちゃ悔しくない?

 ちかが今一番伝えたいことは、もし組閣があって、した時に、今与えられているポジションには絶対に立てへんし、立つにはめちゃくちゃ時間がかかるし、相当な努力が必要です。だから、今を当たり前と思って欲しくないし、チャンスを無駄にしないでほしいです。

 でも、これは亜柚香だけじゃなくて、チームS一人一人そしてちかこも自覚を持たないとダメです。

 亜柚香は今自分が思っている以上にもっと頑張らないとダメだよ。でもね、焦り過ぎないでほしいです。焦ってしまうと周りが見えなくなっちゃったり、ファンの人も不安になってしまうからです。亜柚香は亜柚香のペースで進めばいいんだよ。

 そして、亜柚香は可愛いんだから、もっとツインテールをしなさい。
 

 ファンの皆さんはツインテールに弱いんだよ。
 

 『年齢が』とかよく言ってるけど、もっと周りを見てみな。亜柚香より年上の人なんて、やってるんだよ。


 誰とは言いません。

 ツインテールに年齢なんて関係ないよ。ちかはもっと可愛い亜柚香が見たいです。

 

 まだまだ大人っぽくなんてならなくていいし、今しか出せない上村亜柚香をこれからも出していってほしいです。困った時はいつでも頼ってね。

 ちかは卒業された『らりるれりーん』の先輩にこの言葉を言われたことがあります。あの時、ちかがたくさん支えてもらったように、今度はちかが亜柚香のことを支えられるように頑張ります。

 もちろん、亜柚香に負けないようにちかももっともっと頑張ります。

 改めて亜柚香、14歳のお誕生日おめでとう。

 亜柚香のことが大好きな松本慈子より」

 この頃は、チームSもまだ試行錯誤の段階だったのかな、と先ほどのブログの内容を踏まえると感じます。そして、厳しい言葉の端々から慈子の亜柚香への期待の大きさを感じます。「私の知っているあなたは、こんなもんじゃないはず」と僕は読み取りました。
 以前、この生誕の手紙を引用した記事と重なるところがあるので省略しますが、一つだけ言えるのは同じ最年少で先輩から期待されてきた境遇にある彼女だからこそ、分かるものがあったのかも知れません。
 
 続いて、2021年11月19日に行われた松本慈子生誕祭で読まれた手紙を見てみましょう。


「ちかさんへ

 22歳のお誕生日おめでとうございます。

 今のタイミングでのお手紙が本当に私でいいのかなと思いましたが、私が14歳の生誕祭の時にちかさんにいただいたお手紙のお返しをいつかしたいなと思っていたので、普段はなかなか言えないことをこの機会にお手紙で伝えたいと思います。

 私から見たちかさんは一言で言うと尊敬する先輩です。

 なかなか直接言ったことはないと思いますが、だいぶ前から尊敬しています。

 これもまた直接ちかさんに言ったことはないと思いますが、私が副リーダーやリーダーになりたいと思うきっかけになったのはちかさんとちかさんの相方でした。

 その時、SKE48でどうなりたいと何がしたいとか明確な夢や目標がなくて、何がしたくてSKEになりたかったのか、どうしてSKEになりたかったのかわからなくなっていた私に夢と目標をくれたのがお二人でした。

 ちかさんはいつも助けてくれて、頼らせてくれて、私にとってとても大事で大きな存在です。本当にいつもありがとうございます。

 チームSメンバー二人の卒業を控えていて、その後の新公演。嬉しい、楽しみの気持ちの反面、不安もたくさんあると思います。

 新公演の初日、劇場公演の幕が開くまできっと色んなことがあると思います。でも絶対に一人で抱え込まないでください。

 私もちかさんを、チームSを支えて皆の力になりたいです。

 ちかさんには私たちチームSがいます。今までよりももっと一丸となって新しいチームSを見てもらえるように皆で一緒に頑張りましょう。

 私にとって今SKEにいたい理由、今SKEが頑張りたい理由の一つがチームSです。そう思わせてくれたのも全てちかさんです。だからこれからも私はちかさんについていきます。チームSの皆は私たちについてきてください。

 これからもビシバシお願いします。

 いつでも駆けつけるので、いつでも呼び出してください。

 ちかさんの近くで色んなことを経験できて、色んなことを学べて凄く幸せですし、SKE人生で今が一番楽しいです。

 本当に『ちかさんのおかげで』なことがたくさんあります。ありがとうございます。大好きです。

 気負わず、ちかさんらしくSKE人生そして22歳を楽しんでください。

 本当にお誕生日おめでとうございます。

 今回お手紙を書く機会をくださった生誕委員の皆様、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。


 上村亜柚香より」

 活動の中で、「夢や目標が分からなくなった」そんな彼女に希望を見せてくれた慈子と「相方」さん。今、副リーダーになった彼女は「夢や目標が分からなくなった」後輩メンバーのロールモデルになっているかも知れません。
 そして、「今SKEにいたい理由の一つ」である松本慈子の存在は、とても大きいと思います。
 慈子はこの日の生誕祭をアメブロで下記のように振り返っています。

22歳の生誕祭*松本慈子 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)


「あゆか丸の存在に沢山すくわれてるねん」。お互いを助け合いながらチームSを作っていることが分かります。また、「歴代のリーダーや、周りのリーダーと比べて」というところなんて、まさに先ほど僕が挙げた「思い出」について、メンバーである彼女も闘ってきたんだな、と感じます。
 この生誕祭のスピーチで慈子は、チームSでは「この子がセンター」ということを決めなくて良いのでは、ということを語りました。
 確かに今のチームSは、センター候補だらけです。 
 おそらく、SKE48のシングルのリリースが年4回ならば、センターになっているのでは、という子もいます。
 でも、慈子にもあゆか丸さんにも後ろに引かずに、まだまだ前に出て欲しいな、と思います。センターも選抜も。
 二人とも入ってきた年齢が若いので、ついつい昔のイメージのまま見ているファンの方もいらっしゃる方もいるかも知れませんが、キャリアだけでいえば、もうベテランの域に入り始めてるんですよね。

※詳しくは6年目の時のアメブロをお読みください。

 上村亜柚香のアメブロ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 そのギャップについて、他のメンバーはどう思っているんでしょう?
 2022年2月21日に行われた上村亜柚香生誕祭で読まれた手紙をみてみましょう。

「亜柚香ちゃんへ

 ヤッホー! 元気にしてる?

 最近会えなくて寂しいな~。

 時々連絡くれたりして、ありがとうね。

 でも、私がいつもストーリーにメッセージを送ってやり取りするって感じじゃない?」いつもそのだる絡みに『一応先輩だし、対応しとこっか』みたいな感じで返信してくれる。

 でも、昨日は亜柚香ちゃんから『いつ帰ってきますか?』ってメッセージが来て嬉しかったなー。

 あっ、18歳のお誕生日おめでとう。

 ここ1年でまた距離がぎゅっと縮まった気がしてるんだけど、どう? 私だけ?

 現場で亜柚香ちゃんを見つけると元気になるし、仕事が一緒だと『嬉しいな、遊んでくれるかな』ってワクワクするし、どこへ行くにもついてきてくれるし、どこへ行くにもついてきてくれるし、美味しそうにご飯食べてくれるし、私のボケにもつっこんでくえっるし、ガチアレも頑張ってたし、『重ねた足跡』公演教えてくれるし、『SKEフェスティバル』公演助けてくれるし、『会いたかった』公演も助けてくれたし、あなたって本当に良い子よね。

 ただ、いつもどこか周りの同期や同世代のメンバーとは違う落ち着きや冷静さがあって、かと思えば底抜けに明るくて無邪気な一面もあって、『何この子、なかなかつかめないなー』と思ったりもしたんだけど、でもそれは周りを見る力に長けていて、気を使いすぎるゆえの行動だったということ、最近になって気づいたよ。

 違うチームではあるけど加入当初か、いやドラフト合宿の頃から亜柚香ちゃんの今までを見てきて『本当に立派に成長したな』と心から感じています。

 もちろん私の見てきたものが全てではないだろうし、きっと知らない部分で挫折や苦労なんかも少なからずあったかもしれない。

 でも亜柚香ちゃんはそれを一切表に出すことなく、いつも明るく笑顔で、時に冷静沈着に、自分以外の誰かに迷惑をかけないようにって子供なりに沢山考えて我慢して頑張って頑張って過ごしていたんじゃないかなと思います。

 そういう頑張りっていうのは目に見えて感じる部分があって、特に先輩メンバーたちは亜柚香ちゃんのその姿勢に気づいているからこそ、そんな亜柚香ちゃんのその姿勢に気づいているからこそ、そんな亜柚香ちゃんが愛しくて仕方がなくて、皆が赤ちゃんのように亜柚香を可愛がるんだね。

 私の前ではどれだけ甘えてくれていいし、わがままだってたくさん言ってほしい。本音や野望だって聞きたいと思ってる。

 副リーダーとして、7D2として、プリマステラとして大変なこともあるかもしれないけど、きっと亜柚香ちゃんは『全部楽しいです』って嘘偽りなく、あの屈託のない笑顔で言ってくれるんだろうなー。

 でも、亜柚香ちゃんの力になりたいと思っている人が周りにたくさnいることを忘れないでね。

 リーダーは周りを頼れてこそ一人前だし、同期と並んでステージに立っている時間は永遠ではないし、それこそティーンズでいられるのにも限りがある。

 プリマに期限があるってことはないよ。4位、おめでとう。これからも頑張ってね。

 でも、その瞬間瞬間を大事に一生懸命取り組んでる亜柚香ちゃんは偉いし、好きなことに熱中できる人ってとっても輝いてるよ。だからこれからもしっかり自信を持ってね。

 あと、これちょっと恥ずかしいんだけれど、取材で『私みたいになりたい』って言ってくれたの、あれ嘘じゃないよね?

 正直私の活動って、メンバーが憧れるようなものではないだろうなーって思ってたから衝撃だったけど、『ファンの人や大人以外にもちゃんと近くで見てくれて認めてくれる人はいるんだ!』って嬉しかった。

 亜柚香ちゃんはもう既に必要とされている人だし、皆をまとめる力も、引っ張っていく力も持っていると思う。

 私ももう長くやってるけど、未だにうまくいかないなーってことは沢山あるし、いつまでたっても漢字読めないし、大事なところで噛んじゃうし、振り付けもなかなか覚えられないし、ほんとどうしょうもないキャプテンだけど、これからも亜柚香ちゃんの憧れでい続けたいからもっと頑張るね。

 だから、亜柚香ちゃんも『選抜に入るより』なんて考えはやめて、ちゃんと選ばれる人を目指してね。

 いくつになっても上を目指すこと、歩みを止めないこと。私もそう示せるよう、導けるよう頑張るから。

 そして、最後にひとつだけ。無理に大人になる必要はないけれど、かといって子供にももう戻れない。でも、どっちものいいとこ取りをできる最高の時代を生きていると思うから、自分の思うままに素直に生きてこ。自分こそが人生の主役じゃん。

 私が18歳の時なんて『うちが世界の中心。アゲ~!』って思ってたから、亜柚香ちゃんもそんな感じで楽しんでこ。

 何かあったらいつでも言って。力になるし、答えが出るまで一緒に悩んであげるよ。任せて。

 じゃあ、もうすぐ名古屋帰るから一緒に遊ぼうね。

 斉藤真木子」


 上村さんの18歳になることに対して、「どっちものいいとこ取りをできる最高の時代」と真木子は言いますが、これはSKE48のキャリアと年齢との関係にもあてはまる気が僕にはします。
 そして、手紙を読みながら気づいたんですが、そうか、ドラフト2期生の時は合宿の様子をメンバーたちが見に行ってましたね。スタートから知っている真木子だからこその言葉だと思います。
 中でも「『選抜に入るより』なんて考えはやめて、ちゃんと選ばれる人を目指してね」という言葉は、まだまだキャプテンも選抜も経験した彼女ならではの言葉だと思います。そして、まだまだ後ろに引くには早いよ、という願いだと思います。
 実際に慈子のアメブロを読むと、自分よりも「みんな」の方を考えてしまって悩んだことが書かれていますね。

ちかリーダー1周年記念バレンタイン配信v(・∀・*)chikako | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 


 物語は曲だけに宿らない、場所にも宿るということを最初に書きました。
 きっと、チームや公演にも宿るのではないか、と僕は思っています。
 チームS新公演。
 松本慈子と上村亜柚香のリーダーコンビに降りてきた新しい物語です。
 きっとこの二人なら、最高のハッピーエンドにしてくれるのではと信じています。
 そして、いつか、単独名古屋ドームで動き出したアイドル松本慈子が、まだ未体験の上村亜柚香という最高のパートナーを連れて、最高の「里帰り」をして欲しいなと思っています。

※最高の仲間に出会えたことを歌うイエモンの歌を貼ってお別れです。


※以前、書いたあゆか丸の記事はこちら!

栄、覚えていてくれ SKE48の曲と映像の魅力: 静かに流れる言葉 (oboeteitekure.blogspot.com)

2021年7月18日日曜日

静かに流れる言葉

 受け継がれていく意志


 

 皆さんは、自分が組織の中で一番最年少だった経験はあるでしょうか?
 その時、先輩からかけてもらった言葉で印象的なものや、自分の指針になったものがあるでしょうか?
 僕は新卒1年目の時に、上司が何故か「潜ってきた修羅場が違う」ということを言っていたせいで、やたらと「修羅場に行ってみたいなあ」とバカ丸出しな影響を受けていました。


 SKE48が生まれて早くも12年の月日が過ぎました。
 その中で何人もの最年少メンバーが加入してお姉さんになり、次の最年少メンバーが入ってきます。センターを長年務めた松井珠理奈もAKB選抜の中で多くのお姉さんたちの中で過ごしながら、沢山のことを学んで行ったのではないか、と思います。


 ドラフト2期生の上村亜柚香も加入した時は、まだ11歳で最年少メンバーでした。
 チームSにはまだ宮澤佐江もいましたし、矢方美紀や竹内舞という公演の空気を作ることが出来るお姉さんたちが沢山いました。
 その中で彼女は、少しずつSKE48に成長していきます。
 加入から約3年が過ぎた頃の2018年1月28日に行われた上村亜柚香生誕祭の手紙を読んでみましょう。

 「亜柚香へ

 亜柚香と初めて出会った時、『なんだこの子供は』とその時、15歳で子供だったちかも思いました。

 先輩にたくさん甘えていて、ちかが先輩といた時、横から『ちかさん、ちかさん』と来て、ちかが話してた先輩はみんな『亜柚香可愛いねー』って言われ、いつも嫉妬していました。

 そんな亜柚香も今はたくさんの後輩がいます。

 でも、最近の亜柚香を見ていると、どこを目指しているのか正直分からないことがあります。

 亜柚香は今、自信を持って、これだけは誰にも負けへんってことがあるかな?もしあったとしてもちかから見て、伝わらないなーって感じる時もあります。あなたはもっと殻を破れます。楽屋のあの亜柚香をステージでもっと出してほしいです。

 他のチームにいるメンバーに『チームSに私がいたらもっと前に立てる』って言われること、めちゃくちゃ悔しくない?

 ちかが今一番伝えたいことは、もし組閣があって、した時に、今与えられているポジションには絶対に立てへんし、立つにはめちゃくちゃ時間がかかるし、相当な努力が必要です。だから、今を当たり前と思って欲しくないし、チャンスを無駄にしないでほしいです。

 でも、これは亜柚香だけじゃなくて、チームS一人一人そしてちかこも自覚を持たないとダメです。

 亜柚香は今自分が思っている以上にもっと頑張らないとダメだよ。でもね、焦り過ぎないでほしいです。焦ってしまうと周りが見えなくなっちゃったり、ファンの人も不安になってしまうからです。亜柚香は亜柚香のペースで進めばいいんだよ。

 そして、亜柚香は可愛いんだから、もっとツインテールをしなさい。
 

 ファンの皆さんはツインテールに弱いんだよ。
 

 『年齢が』とかよく言ってるけど、もっと周りを見てみな。亜柚香より年上の人なんて、やってるんだよ。


 誰とは言いません。

 ツインテールに年齢なんて関係ないよ。ちかはもっと可愛い亜柚香が見たいです。

 

 まだまだ大人っぽくなんてならなくていいし、今しか出せない上村亜柚香をこれからも出していってほしいです。困った時はいつでも頼ってね。

 ちかは卒業された『らりるれりーん』の先輩にこの言葉を言われたことがあります。あの時、ちかがたくさん支えてもらったように、今度はちかが亜柚香のことを支えられるように頑張ります。

 もちろん、亜柚香に負けないようにちかももっともっと頑張ります。

 改めて亜柚香、14歳のお誕生日おめでとう。

 亜柚香のことが大好きな松本慈子より」


 思えば、松本慈子がチームSに加入した時には、最年少メンバーでした。
 そして、手紙の中に出て来る「らりるれりーん」の先輩は、2017年にSKE48を卒業した後藤理沙子さんのことだと思います。
 ごりさ自身もSKE48の3期生の最年少メンバーとして入ってきましたし、チームK2時代には沢山のお姉さんたちの仲で活動していました。加藤智子さんや秦佐和子さんといった先輩たちの中で、沢山の言葉をもらって沢山の気づきがあったのではないか、と思います。
 本線から少しそれますが、ごりさが名言をブログのタイトルなどに様々な言葉を書き残していますが、最初は背伸びしたい年頃なのかな、と思っていましたが、加入した頃から学校とは違う社会の中に身を置いて、年上の人達と触れ合ってきたからこそ、見えてきた見識なのかな、と最近は思っています。きっと、彼女もお姉さんたちから、色々な言葉をもらって、それを同じように年少のメンバーとして入ってきた慈子にも伝えておきたいと思ったのではないでしょうか。

 そして、慈子も成長していきながら、後輩が出来、かつての年少組だった自分と上村亜柚香を重ね合わせたのかも知れません。
 彼女が伝えてくれた言葉は、その後の上村亜柚香のイベントや公演での写真を見ていると、きちんと伝わっていたのではないか、と思います。
 やがて、彼女はチームSの副リーダーとなります。
 2020年2月4日に行われた彼女の生誕祭の手紙を読んでみましょう。

「あゆかぴょんへ
 

 16歳のお誕生日おめでとうございます。

 

 手紙を書きながらこの場面であゆかぴょんが驚いていると想像しています。


 あゆかぴょんファンの皆様、私に手紙を任せていただき、ありがとうございます。

 お話をいただいた時はただ不安でいっぱいで、頭の中が真っ白になってしまいました。


 でも、あゆかぴょんのファンの皆様にも、私とあゆかぴょんの仲を認めてもらえたのだから、立派な文章を書かなければいけないけれど、今の私の気持ちを素直に伝えたいと思います。なので、引き受けさせていただくことに決めました。


 最初のあゆかぴょんの印象は、ほとんど話したことがなかったけど、笑い方がやかましいと思ってたし、話しかけづらい感が満載で絶対に仲良くなれないと思っていました。


 私がチームSに昇格させてもらって、同い年ってこともあって、いつの日か二人でお出かけしたりできるくらいに仲良くなれてとても嬉しく思っています。


 お出かけしてもいつも笑っていられて、先輩なのに友達みたいな感覚で、いつもめちゃくちゃ楽しいです。また電車でどっか行きましょうね。


 あゆかぴょんは先輩に自分から積極的に甘えたり話しかけるのが凄く上手で、特に写真を撮る時の距離が凄く近いので絶対私には真似できないから凄く羨ましいです。


 そして、私が一番あゆかぴょんに伝えたい感謝の気持ちは、私が参加したTCG静岡のSHOWROOMイベント最終日のことです。

 あゆかぴょんに『最終日の前日、一緒に出て欲しい』ってLINEしました。そしたら「いいよ」ってすぐに返事をくれて、気を紛らわすためにその前に映画に連れて行ってくれたりして、たくさん笑わせてくれましたね。

 長い配信にも関わらず、ずっとそばにいてくれて、何度も何度も励ましてくれたり、頭を撫でてくれましたね。

 残念な結果でしたが、私はあゆかぴょんからとっても大切なことに気づかせてもらいました。それは人のために何かをすること、人の気持ちを考えること、自分のことよりもファンの皆さんのことを考えることです。本当にありがとうございます。


 この気持ちを大切にして、これからも同じチームの仲間として、同じ歳の仲間としてお互いの良いことも悪いことも言える仲になりたいです。


 こんな私だけど遠慮なくガンガン頼ってください。よろしくお願いします。


 最後にあゆかぴょんにとって素敵な1年になりますように。


 あゆかぴょんのことが大好きなチームSの石黒友月より」

 

 加入した頃は、先輩に可愛がられる側だった彼女が、同い年とはいえ、後輩を支える側に回っていますね。
 先輩たちからもらった優しさや厳しさをきっと、後輩たちにも自分なりの味付けで受け継いでいるのではないか、と思っています。
 彼女の言葉が次は、誰に受け継がれてどんな成長を遂げて行くのか。
 ついつい、センターや選抜メンバーの継承の物語に目が行きがちですが、最年少メンバーたちの価値観やドラマもSKE48という大河の中で静かに流れ続けているのではないかと今回思いました。

2021年1月22日金曜日

「『未来は少女たちの手の中』PRタイム争奪チャレンジ / Team S」編の感想 

 シャッターチャンスの連続


 皆さんは「弱虫ペダル」という漫画をご存じでしょうか?
 昨年、実写映画化もされた自転車のロードレースを描いた漫画です。
 (ちなみに僕は舞台の『弱虫ペダル』も大好きです)
 ロードレースの中で、選手は登り道が得意なクライマー、直線のスパートが得意なスプリンター、そして、バランスのとれたオールラウンダーと選手の得意分野をカテゴライズすることで、この選手はここの道で光るのか、ということを分かりやすくしてくれています。
 今回観ていく動画では、チームSのティーンズユニット候補生たちが登場するんですが、チームSをロードレース目線で見て行くと面白くなるのではないか、と思いましてね。まずは、公式動画を見てみましょう!

 このブログの熱心な読者の方ならなんとなく感じてらっしゃるかも知れませんが、僕は多分、9期とD3が一番知識的に弱いと思うんですね。なので、この機会に新たな魅力を発見しようじゃないか、という意図も実はあります。
 スギちゃんの腕をくんで立つというマスターガンダムみたいな立ち方がカッコいいですね。
 ちなみに、足を上げる高さがメンバーそれぞれに工夫がありました。上村プロは最小限の高さで体重をコントロールしていたところは流石です。
 中坂さんがベストパフォーマンス賞に選ばれましたが、彼女も見事にコントロールしていましたね。
 
 まさかの自分に全部賭け。
 幽遊白書の左京さんの「侵入者が勝つ方に66兆2000億円」を思い出しましたよ。
 結果は上村亜柚香ぴょんの大勝利。
 いきなり、全てを失います。
 しかし、熊崎支配人の温情で、可愛くおねだり台詞を言い復活フェニックス。
 
 ここでは、9期生の荒野姫楓さんが、10回以上飛べるに10枚ベット。
 ううむ、帰りの燃料を積んでない感じの賭け方、いいじゃない。
 結果はというと、見事に10回以上飛ぶ熊崎さん。
 見事に荒野さんの一人勝ち。
 そして、今度はスギちゃんがコインが無くなりゲームオーバーに!
 アイドル歴6年のキャリアを爆発させる燃え台詞を言って、再びゲームに戻ることになります。
 まず、印象的だったのが、けん玉をする荒野さんの立ち姿。
 そして、一発で成功させる中坂さん。
 ちなみに私服だと、まりんちゃんの服がカッコいいですね。
 ですが、その生き様、魅力的過ぎます。
 前半組は、上村さんの大喜利力がこれでもかというぐらい発揮されます。
 後半組は、スギちゃんの勢いがとにかく凄まじかったですね。
 中でも3rdゲームでクイーンが出て、56分の4の確率でしかハイが出ないものの、ギャンブラーの血が騒ぐ荒野さんが魅力的でしたね。こんな見た目でそんな男気あるんかい、と。将来他のメンバーが好きなゲームを聞かれて「どうぶつの森です」とか答えている中「よくロシアンルーレットしてますね」とか答えて欲しい、危険な魅力があります。
 ももたんの「こういう賭ける系のゲーム嫌です」という表情も、負けたけど素敵でした。
 
 SNSの更新も頑張っているんですね。
 ふと、思ったんですが、「恋落ちフラグ」って全員にアメブロが来るんですかね。
 勝因の「計画性」も信用が出来る言葉。
 ううむ、彼女は静かなるスプリンタータイプかも知れません。
 徐々に直線で一人ずつ抜いていく。
 こういう勝ち方も良いじゃないか、と思います。
 

 まずは、登場シーンのフレッシュ感を出す「スギちゃん」こと杉山愛佳さんの「城持ち大名になりたいな」みたいなポーズ(何を言っているか分からない人は『敦盛2011』で動画サイトを探しましょう)が、もう分かってますね。すっかりベテランの風格が出ているものの、まだまだティーンだったんですね。物凄い頼もしさがあります。
 ううむ、チームSは半分が9期生なんですね。

 まずは、目を瞑って片足立ちをするゲームからですね。
 続いては「ありがとう選手権」。
 ここで、平野百菜さんが勝負にでます。
 言った後の照れて後ろにダッシュするところが素敵でしたね。
 次は支配人が何回二重飛びが飛べるかゲームです。
 
 ここで、もうすぐ卒業する珠理奈からのミッションは「ダジャレを言う」。
 ううむ、久しぶりに珠理奈のダジャレを聞いた気がしますね。
 そして、各メンバーのダジャレを発表していくんですが、正直、これ、前も聞いたことあるかも、というものが多かったですね。その中で中坂さんはオリジナリティがありました。

 さあ、ここからがいよいよ跳ねてくるプレッシャーゲーム、けん玉ですよ。
 着ている服のせいもあってか、スタイルが凄く良いですね。
 静かですが、確実に成果を出していきますね。
 そして、再び、コインを失うスギちゃんとももたん。
 もう、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のデカプリオみたいな加速度で、落ちぶれていきます。
 
 さて、次はモノボケ対決ですね。
 個人的には、まりんちゃんのなまはげが好きです。
 
 いよいよ最後は「ハイ&ロー」ゲーム。
 そして、ラストゲームでは中坂さんの逆を選ばないと、他のメンバーには勝ち目がない状況に!ううむ、中坂さん堅実に結果を出してますね。何故か、煽りまくる上村プロ。
 結果はローで、中坂さんの優勝!
 でね、直接ゲームの内容の中では書かなかったんですが、石黒友月さんは司会の熊ちゃんの言葉なんかに後列でも一つ一つリアクションを取っていて、それが毎回、目の中に飛び込んできました。
 
 優勝インタビューでの中坂さんの「やっと若手にチャンスが回ってきた思いました」という言葉には、静かですが力強さがある。なんというか青い炎のようでしたね。
 こちらとしては、後々の資料としてありがたいんですが、メンバーはどう使いわけていくかも注目ですね。
 ちなみに、上村さんなんかは、オールラウンダータイプではないかと動画を観ながら思いました。公演やMCの回しだけでなく、バラエティでも結果を出すところは流石です。
 ううむ、残りのメンバーも当てはめてみたら面白いかも、と思っていたんですが、「この場合のクライマーってなんだ?」という問題にぶち当たりましてね。SKE48における「登り坂」って何?公演のアンコールぐらいから?とかそもそもの定義付けが難しそうなんですが、なんとなく荒野さんは、クライマータイプの気がします。逆境の中になればなるほど、輝くタイプの気がします。
 
 果たして、誰がティーンズユニットに選ばれるのか、個人的には9期生のメンバーの魅力に少しだけ触れられた素敵な動画でした。
 

※ チームE編はこちら!

2020年9月28日月曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第27弾「上村亜柚香に期待すること」

太陽は何度でも夢を見る



 いよいよ12周年公演まで1週間を切りました。
 SKE公式の「私たちの公演」シリーズも毎日楽しく観ております。
 やっぱり、実際に踊るメンバーたちの思いを聴けるのは良いですね。
 
 さて、公演の中ではある期にテーマ性を持たせたものがいくつかあります。
 たとえば、7D2と「PARTYがはじまるよ!」公演。
 2015年から成長した彼女たちの姿が観られるということで、非常に興味深い公演になっています。
 
 さて、その中で、僕が気になっているメンバーの一人が上村亜柚香です。
 「亜柚香姉さん」としての落ち着きと「あはっは!」という明るい笑いのギャップが素敵な彼女ですが、動画を観ながらしみじみと彼女にも「歴史」が生まれたんだなあ、と思いましてね。
 ちなみに、9月8日に「新上村」になった彼女、12周年公演フェスでは10月3日に「PARTY」、10月4日に「RESET」、10月5日に「ラムネ」に出演と3日間、必ずどれかの公演には出ている状態です。
 9月1日のブログで「PARTY」を「エモい」、「RESET」を「憧れ」、「ラムネ」を「やってみたかった」と評しています。
 「本当は12公演やりたかった」というのも彼女らしいですね。流石はSKE48!と感じます。
 ちなみに、12周年記念のドラフト2期生グッズはこっちゃんの意見も入っているというのが良いですね。

 個人的には上村さんの明るい感じと「RESET」の相性は凄く良さそうなので、いったい、どのポジションでどのユニットをやるか楽しみにしています。
 
 彼女の公式ブログを読んでいると、コロナで離れ離れになったメンバーたちと、レッスン場や事務所で会えた時の喜びがここ数か月は書かれています。仲間が大切だからこその嬉しさなんでしょうね。

 チームSという若いチームの副キャプテンとして活躍する姿がもっとみたいですし、彼女の明るい笑顔は、こういう社会情勢の今だからこそ必要だと僕は思っています。
 実際、ここ数週間、睡眠時間を削りまくりながら書いているこの短期集中連載の影響で、「或る阿呆の一生」の36章以降みたいなテンションだった僕としては、本当に心に爽やかな風を吹かせてくれる素敵な人だと思っています。
 松井珠理奈が持つ陽のオーラとはまた違うタイプの陽のオーラを持つ上村亜柚香が、12周年からのSKE48も輝かせてくれると信じています。

2020年5月13日水曜日

リス物語の新章はすぐそこに

亜柚香が中心に来る時


 
 2018年6月18日。
 僕は幸せな気分で、関西に戻る新幹線に乗っていました。
 推しの岡田美紅がランクインし、SKE48が1,2フィニッシュで総選挙を占めることが出来たからです。
 SKE48の若手メンバーたちも続々とランクイン。
 しかし、そこに上村亜柚香の名前はありませんでした。
 まだ、若いしなあ、と思う反面、キャリアが同じドラフト2期生たちがランクインしているのも事実。いったい彼女はどんな気分だったんだろう、と思って、久しぶりに彼女のブログを読んでみました。
 みんな大好き「リス物語」の251話ですね。
 彼女にとって3回目の出馬だったこと。
 名前は呼ばれなかったこと。
 でも、諦めていないこと。
 何故なら、彼女は小学1年生の時に持ったアイドルになるという夢を持ち、小学2年生の時にSKE48に出会い、SKE48になるという夢を小学5年生まで1度も変えなかったこと。
 だから、悔しかったけど、来年も諦めずにランクインを目指すという目標をかかげます。
 本当にSKE48になった彼女だからこそ、説得力のある内容だと思います。

 翌日の「リス物語」では、笑顔の写メでしたが、いっぱい泣いたことも書かれていました。
 ここを読むと、明るくて考えがしっかりしている彼女でも、等身大の女の子なんだなあ、と感じます。
 そこから、彼女はチームSは勿論、K2、E、研究生公演と出演し、時にはスクランブル出演、一部出演とSKE48の屋台骨である公演を支えていきます。
 目標に向かって真っすぐに、今できることを大好きなSKE48を守る姿勢には、頼もしさを感じました。

 やがて、時は流れ、2019年10月4日、彼女は「リス物語」の中で短いですが、こんなことを書いています。
「嬉しい報告できます!
 思わず家の廊下で立ち止まって声上げたぐらい上村はびっくりしました!」

 なんだなんだ、ついに大河ドラマ「平清盛」が再評価される時が来たのか!と思いきやそうではなくてですね。
 
 その12日後、10月16日。
 彼女は「手をつなぎながら」公演のセンターになります。この時の嬉しそうな笑顔がまた良い。
 さらに10月18日には、「FRUSTRATION」の握手券が完売。
 夢のようだ、と喜び、翌日のTwitterで幸せを感じています。
 
 ちなみに、この少し後に発売された「100%SKE48」の中では、チームリーダーになりたいことや、各チームの違いについて語っているんですが、よくぞ、この年でちゃんと各チームの色の違いを押さえているな、と感心したものです。
 そうそう、この本の中であまり後輩と喋らないという古畑奈和ちゃんが、話すというのも面白い情報ですね。
 何か、2019年は彼女がSKE48を夢中で駆け巡りながら、成長していくための大事な1年だったのかもしれません。

 2020年2月8日。 
 上村亜柚香は、「チームSで何かをしたい。です」と「リス物語」の中に書きます。その背景には、松井珠理奈の卒業、チームK2の勢い、様々な要素があったと思います。「チームS問題」についても否定します。当時「チームS問題」の渦中にあった亜柚香が、自らの成長と仲間たちとの成長で、その問題を払拭したと僕は思っています。
 本当に、チームS公演をまた見たいな、とワクワクさせてくれるような発信でした。

 しかし、2020年3月になると徐々に風向きが変わります。
 彼女が大事にしていた公演はコロナウイルスの影響で、残念なことに出来なくなっていきます。
 そんな中、「P4U」のCM選抜イベントが訪れます。
 ここで、彼女は残念ながら本選からは落選。
 ワイルドカードになだれ込みます。
 結果は、残念ながら2位。
 彼女はTwitterで悔しさを書きながらも「この恩は絶対返します!」とお礼を書いています。17歳にしてこの精神。
 3月29日は「アイドルの力」で7D2の一人として参加。
 4月6日彼女は「岐阜だって地元ですっ!」のサブパーソナリティになります。
 さらに、「SKE48ガチであれ!?始めちゃいました~涙の1年間ダンス修行~」のメンバーにも選ばれます。
 
 勝負の後、彼女は波を引き寄せる力があります。
 それは、彼女自身の努力と持って生まれた才能からだと思います。
 僕は、最近、大島優子に似た明るさを彼女から感じる時があります。優子が笑った時にパッと花が開いた時の笑顔に似た陽の感じ。
 運営が、彼女の売り出し時をそろそろと考えていたのかも知れませんが、持って生まれた明るい要素と成長しながら持つであろう大人っぽい要素。これが合わさった時に、いよいよ、上村亜柚香の「リス物語」新章が始動するのかも知れません。
 
 早く公演で彼女の明るい笑顔とダンスが見られますように。
 そして、彼女ならチームSだけでなく、SKE48を引っ張っていける人だと思います。だから、運営さんは大事にしてほしい。公演の時だけじゃなくて、ちゃんと報われる準備をこれからもしてほしいですね。

 リスは冬眠しない動物だそうです。
 SKE48の時計が遅くなった今でもきっと彼女のスピードは止まらずに成長していると信じてます。

2020年1月29日水曜日

コケティッシュ渋滞中①

バッドエンドじゃない、僕たちはまだ途中だ


 なんでも「~はできない」とか「~はだめだ」という人よりは、「~がしたい!」という人の方が好きでしてね。
 もちろん、何の努力や実力もなしに言っても説得力はないと思うんですが、やっぱり言う人が言うと期待してしまいたくなるんですよね。

 SKE48の11周年記念公演の映像をぼんやり観ていると、「コケティッシュ渋滞中」が流れてきましてね。
 メンバーはドラフト2期生の4人。
 上村亜柚香、白井琴望、水野愛理、菅原茉椰の4人が踊ってるんですが、これが凄く良くてですね。
 開幕の上村プロの「ドラフト2期生の可愛さが渋滞中!」と言う台詞、そして、「回遊魚のキャパシティ」の時もカッコいい足上げをしている水野愛理がキックをしたら、飛んで行く靴。ミュージックステーションに出た時の松井玲奈を思い出した人も多いんじゃないでしょうか?(僕の記憶が正しかったら、真那もしてませんでしたっけ?)
 要所要所でぬかれるこっちゃんの笑顔、ライトの当たり方で、さらに美しさが際立つ菅原。
 どのサイトの方が書かれていたか忘れましたが、卒業した一色嶺奈を含めた5人で「恋愛ゲームの主要キャラが全員揃っている」という話がありましてね。
 確かに、それぞれが別の魅力を持っていてそれぞれの華がある(誰を攻略するかとかいう話をしたいけど、それは脱線するので、一旦置いておきましょう)。
 文字通り「く・ぎ・づ・け」だったわけです(バカの文章)。

 でもですね。
 うーむ、と僕は思ったわけです。
 こんなに逸材揃いの期が選抜に入れないほど、今のSKE48の競争は厳しいのかと。
 もちろん、各自の環境や選抜基準の問題もあったかとは思うんですけどね。
 ただ、そこで甘んじずに、生誕祭で選抜入りを誓った菅原はやっぱり素晴らしいと思うんですよね。
 水野愛理が、K2の中心へ再び躍り出ようとしているも良いですしね。
 各チームのアンダーを体験した亜柚香ぴょんの「チームリーダー」になりたいという目標も頼もしいですし、こっちゃんの海外でもどんどんyoutubeなどで配信していきたい、という野望も相変わらずスケールがでかくて最高ですしね。個人的には、最近のこっちゃんの動画もシリアスで好きです(鏡越しに見守るパンダが素敵)。


 

 やっぱり、アイドルはストーリーがあると、強いと僕は思うんですよね。
 ストーリーがファンを動かすとも思います。
 「7D2に曲を」という大きなストーリー、そして、それぞれの個人の目標。
 個人的には、ゆななの居ないKⅡを覚醒した水野愛理が、再びセンターになって引っ張るストーリーなんかも観てみたいと思います。同じく、菅原が楽々のいないEのセンターとして動いていく時もみたいですしね。
 こういう風に色々な想像や期待ができる人ってやっぱり魅力的だと思います。
 
 時が経って、彼女たちが中心となったSKE48は、いったいどんな風景になっているのか、何人が夢を叶えているのか、彼女たちのストーリーをまだまだ見守っていきたいと思います。

※「7D2に曲を」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/10/7d2.html