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2020年9月2日水曜日

青春各駅停車①

 僕らが乗っているのは?

 昨日は、STU48の5枚目のシングル「思い出せる恋をしよう」のフライングゲット日。
 僕は、1期生で愛媛県宇和島市出身の兵頭葵さんを応援しています。同じところ出身だから。 

 さて、昨日の仕事帰りに彼女が参加しているユニット「青い向日葵」が参加しているタイプAを買いましてね。
 早速聴いてみたんですが、本当に良い曲なんですよ。

 まずは、歌詞の世界を見ていきましょう。
 Aメロでは、主人公が既に夢や憧れに対して、諦めてしまっていたことが提示されていきます。Bメロでは、勝つために狡くなっていく自分への自己嫌悪を書いています。
 そして、サビでは、「各駅停車」という言葉で自分の青春の進め方を表します。それは、「早さ」ではなく「確さ」を追い求めたいという意思のようにも見えます。どうしても、現代社会においては「遅い」ことは良いこととは認められません。人生も回り道は無い方が良いという人も多いでしょう。でも、曲の主人公は、ゆっくりと進むことを選ぶわけです。

 2番のAメロでは主人公の「挫折」という現実が明示されます。だから、1番のAメロで夢を諦めていたのか、と。そして、Bメロでは「時間」や「勝ち負け」とかいう物事の捉え方を捨てることを決めます。こちらも勝ち負けについて書いていた1番のBメロと対応していますね。
 サビでは、途中の順位を気にせずに、わかったようなふりをして「途中下車」してはいけないことが語られます。ここでいう「途中下車」は夢から降りることや、しあわせを諦めることではないか、と僕は思っています。

 大サビ前では「特急列車」という自分とは違う手段で人生を進めていった友人との比較を描きます。果たして、その生き方でしあわせを掴めたのか?勿論、乗っている電車、つまり、人生の進め方が違うので、それははっきりと分かりません。

 そして、大サビを挟んで、「旅にでよう」という一番最初の歌詞と対になる構造なんですが、「各駅停車で」と目的に方法が加わります。

 これは、曲の主人公が自分の生き方を肯定している何かを見つけられたように僕には感じます。

 実際に、こういう「各駅停車」人生を送ったことのある方でしたら、本当に共感できる歌詞ではないか、と思います。


 そして、メロディも素晴らしくて、ちょっとフォークソングっぽいメロディで、青春の旅にぴったりです。個人的には、ラジオのBGMにも合いそうな気がします。
 兵頭葵さんが、毎週金曜日の23時からやっていた「あおぞラジオ」が終わってしまったのが、悔やまれますね。あれ、自分の投稿も読まれたことがあって、リスナーとの距離感も近くて好きだったんですが。

※「君はあおぞラジオを知っているかね?」はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/05/blog-post_9.html

 話を戻すと、青い向日葵で演奏する時、どんな感じになるのかも楽しみです。
 素敵なカップリング曲が入った名盤なので、是非、皆さんも聴いてみてください。
 個別のアーティスト写真も良い感じですね。



 それにしても、甲斐心愛ちゃんって、可愛いよね?

 んっ?
 今回のタイプA初回盤の歌詞カードにはいない?
 えっ、どういうこと?
 どういうことなんだあああああああああああああああ!

 (明日の『思い出せる恋をしよう』に続く)