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2019年11月19日火曜日

金の愛、銀の愛②

「アンタ」との物語


 皆さん、SKE48の2期生、内山命は好きですかね。
 みこってぃを知った時期によって、好きになり方はわりと違ってくると、個人的には思うんですよね。 
 僕がSKE48にハマっていったのが、2012年頃なので、僕の印象は「博多にまで助っ人にいく頼れる公演職人(2013年は本店にも行ってましたね)」と「なんか若いのにオバサンっぽい話し方をするなあ」という感じだったんですね。あんまり、アイドルに対する印象ではないですよね。
 ところが、時が経つにつれて、彼女の印象が変わっていくんですね。
 まず、2013年の「リクエストアワー」のMC。
 梅ちゃんの「羽豆岬」MCの時のふりきった演技。
 今、観てもめちゃくちゃ面白いです。
 そして、「次の足跡」や「僕たちはあの日の夜明けを知っている」の握手会映像を観て、親しみやすそうな子だなあ、という風に変化していきます。特に「0と1の間」の握手会映像は凄く良いので、お勧めですよ。
 そして、迎えた2016年。
 SKE48で、各メンバーのソロコンサートが行われます。
 内山命が選択したのは、まさかの「極道の妻たち」。
 五社英雄ファンとしては、嬉しい限りですが、まさか、これをチョイスするとは。
 和服が凄く似合ってるんですよね。
 (動画は『枯葉のステーション』ですがね)


 この時に、内山命の新しい一面を見た気がするんですね。
 いや、みこってぃ推しの人からしたら、「気付くの遅いわ」って、感じかもしれませんがね。
 演歌風の歌い方と彼女が元々もっている大人っぽさが上手くマッチした気がして、とても印象に残りました。
 ここから、彼女のMCや公演実況に注目するようになりました。
 公演実況でのダンスに関する指摘は、様々な公演に出ているメンバーだからこその言葉だなと思います。また、「しくじり先生」企画では、自身の降格経験を踏まえて、後輩たちにアイドルとしての道を語ってくれました。ここも、普通は触れられたくないことから、目をそらさずに語る姿勢に何か芯の強さを感じました。
 やがて、2017年。
 総選挙でみこってぃは、81位でした。
 このギリギリでランクインできなかった悔しい思い。
 きっと、みこってぃやその推しの方々は、筆舌に尽くしがたいものだったと思います。
 そして、2018年。
 僕は名古屋ドームの選挙会場にいました。
 推しの名前がアップカミングガールズで呼ばれ、「やったぜえええ!」と安心し、あとは何人入るかな、とか、誰が1位になるかな、ということを思い浮かべながら、多くのメンバーに対して、「まだ呼ばれるな、まだ呼ばれるな」と祈っていました。
 「フューチャーガールズ」を過ぎた頃、もう、なっきぃやさきぽんの名前が呼ばれたことに、この選挙の厳しさを感じていました。
 熊ちゃんが呼ばれた。
 おーちゃんが呼ばれた。
 そして、みこってぃが呼ばれた!
 その後のチャープランの衝撃や江籠ちゃんとゆななの連番は、色々と思うところがあるんで、またいつか、チャンスがあったら書きます。
 さて、話を戻すと、この時の「みこと!みこと!」というコールは、2018総選挙のハイライトの一つだったんじゃないでしょうか。
 10年間、挑み続けた人の強さ、ファンの方の意地。色々なものが感じられる結果でした。総選挙の全てを肯定するわけじゃないですが、こういうドラマがあるから、いいんですよね。
 時は流れ、みこってぃはNHKドラマ「トクサツガガガ!」に出演します。
 ここでの演技も新鮮でしてね。
 アイドル内山命とは違う、普通のOLさんがきちんと馴染んでいて良かったです。
 ファンミーティングにも呼ばれましたしね。
 現在は、一般人に戻ったみこってぃですが、彼女がのこした道は、後輩たちが心折れそうになった時の指標になるんじゃないでしょうか。
 彼女の推しの方々が贈った愛は、ずっと形を変えて輝いていますから。あの歌の最後のように。

 なんとなく、彼女のアイドル人生を見ていて、思い浮かんだ曲を貼ってお別れです。


 
 
 
 
 
 
 
 

2019年5月21日火曜日

金の愛、銀の愛①



まだ輝いてる愛


 皆さん、配置換えって経験がありますかね。

 前に働いていた会社で業績が過去最悪の状態の時に、エリアの全支店の管理をする役職が回ってきましてね。当時、プレイヤータイプの職について居た僕は、「プレイヤーとして働きつつもマネージメントもしてね」という会社からの無茶ぶりに、クラクラしながら現場を廻っていきました。
 どうやって業績を回復させたらいいんだろう、とか、ああ、全然現場と意識の共有ができていないな、ともがき苦しんだもんです。上司からは過去の数字を出されて、早くここまで回復させろ、なんても言われましてね。どうしたもんかいのう、とオードリー春日のように唸ったもんです。

 SKE48を見てると応援したくなるメンバーもいれば、自分の人生と重ね合わせて共感してしまうメンバーも居るんですね。

 僕の場合は斉藤真木子です。

 彼女は2016年3月4日にSKE48のリーダーに任命されます。
 2016年はSKE48にとって苦しい年でした。
 2015年から続いた主力メンバーの卒業後のメンバーで戦わなければいけないこと、CDの売り上げの低下などSKE48を取り巻く状況は非常に厳しいものでした。
 
 そんな中、「金の愛、銀の愛」は2016年8月17日に発売され、彼女は「金の愛、銀の愛」選抜に選ばれます。ちょっと聴いてみましょう。
 ちなみにこのPVの見所は珠理奈が特典映像内で語ってくれてますから、是非、メイキングをチェック!
 
 
 このPVを撮った日が斉藤真木子の22歳の誕生日でサプライズでお祝いされてますね。初選抜と誕生日で、珠理奈が「涙サプライズだあ!」と無邪気に喜んでるのが微笑ましかったです。

 キャプテンとして、SKE48を引っ張って行くことになった真木子。
 多分、心無い意見も彼女の耳に入ってきたと思います。
 なんでアイツが選抜に入ってんの的なね。
 あと、絶対に過去のキャプテンたちと比べられたと思いましたしね。
 なんでそんなこと言えるの、というと、キャプテンを務めた中西優香を推していたからです。キャプテンになると周りのファンの方が求めるものがまた変わってくると思うんですね。

 もっと言うと、2012年頃から2014年頃までのイケイケだったSKE48をファンもメンバーも知っているからこそ、それと比べてしまう。
 もの凄く抽象的な表現ですが、1期から5期までのSKEの空気ってあったと思うんですね。言葉に表すのは難しいですが、曲で言うならば「恋を語る詩人になれなくて」とか「片想いファイナリー」のような。しかし、昔から居るメンバーは卒業して、新しいメンバーが入ってくるので、徐々にSKE48が変わっていきます。

 僕はつい先日まで6期に対してあまり良いファンではありませんでした(詳しくは「オキドキ①」の記事を読んでくださいませ)。なかなかしっくり来なかったんですね。その理由はどこかで過去のSKE48を追っていたからなのかも知れません。
 
 斉藤真木子のインタビューの中で一番、印象に残っているのが、2018年8月に出演した「ラジオ惑星開発員会」内での言葉でしてね。6期を始めとする後輩との意識の差についての話になった時のコメントです。

 「過去と比べられて、でも、過去にしがみついて。自分たちの今を作ろう作ろうとしても、過去にとらわれてたし、でも、それが凄いことを実感しているし(中略)あの時に出来たんだから、私たちにも出来るという希望を捨てきれなくて。で、その思いは大事だったし、持つべきものだと思うけど、悪い言い方じゃなくて、それじゃなくても温度差があっても新しいものを作ろうと思う。これからの後輩たちがいるなら観てみたいし、楽しみだなとも思いますね。淋しくもあるけど」と。複雑な心境を語っています(あと、フォローしとくと、でも6期は徐々に動こうとしていることへの期待も語っていました)。

 でもね、彼女の後輩たちのブログやモバイルメールを読んでみて下さい。
 それでも投げ出さずに後輩たちを大事にしているでしょ?
 つい先日卒業した僕の推しなんて全然、チームも違うし、期も後ろの方なのに、斉藤真木子に世話してもらったことをある日のモバメで書いてましたよ。
 多分、憎まれ役も沢山買って出なきゃいけない役割だと思うんですよ。昔のSKEと比べて怖い先輩って減ったと思いますし(もちろん、今の価値観に合わせていくのも必要だとは思うんですけどね)。そんな役をキャプテンとして引き受けられるところは、人として素直に尊敬できます。過去というどんどん美化されていく物と戦っていくところも。

 彼女がSKE48にいる時間は、残り限られていると思います。
 もし、出来るならば、頼りになる後輩にキャプテンの座を任せて、1プレイヤーとして暴れまわる真木子ももっと見たいなと僕個人としては思います。「最強研究生」時代の真木子とか頼りになってダンスもカッコ良かったですし、最近だと「野蛮な求愛」での彩ねえさんと珠理奈と同じ並びで踊りまくるという姿は、「さ、流石キャプテン真木子!」と思いました。
 
 彼女がいる間にSKE48が完全復活するかは分かりません。
 ただ、彼女が引っ張ってきたSKE48は、メンバーこそ違ってもやはり大事なものは受け継がれている、と僕は思っています。
 それを去年の6期生ライブで感じましたし、7D2、8D3からも感じます(9期はまだ勉強不足でごめんなさい。でも、きっとこれから伝わっていくはず!)。きっと先輩メンバー達から大事なものが伝わっている証拠だと思います。

 何度も掴もうとして沈んでいった過去の栄光。
 でも、掌に残っていた僅かな光は、過去を超える輝きを放ち始めていると信じています。その光を大事に育てながら、斉藤真木子個人としての大暴れも見たいな、と僕は思っています。



 僕の6期生への視点が変わった「オキドキ①」についての記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_10.html

 でも、その過去の栄光も目をそらさずに見ておきたい「片想いファイナリー」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/finaliy.html



※おまけ、個人的にお気に入りの真木子ファンの方が作られた動画を貼っておきますね。