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2021年6月1日火曜日

はじまりの唄

大事な価値観


 先日行われた、「第3回AKBグループ歌唱力№1決定戦」のファイナリストコンサートで、披露された新曲がありました。それがファイナリスト9人で結成された「Nona Diamonds」の「はじまりの唄」です。

 こちらが昨日、5月31日の20時から公開されました。
 ちょっと聴いてみましょう。



 息を吸い込む音まで響いてくる静寂の中で、一人一人の美しい歌唱が続き、それが重なった時の美しさをこんなに感じさせられますね。
 なんというか、声も一つの楽器だったんだ、と認識させられました。
 
 歌詞の世界を見て行きましょう。
 
 まず、1番のAメロ前に心臓の高鳴り、つまり、緊張は未来に続くことが描かれます。

 そこから1番のAメロが始まります。
 不意に見たテレビ番組のショータイムから、様々なことを思い出して、自分が歌いたかったことを思い出します。それは、一人一人の少女たちが芸能界に入る前の様子にも見えますし、48グループにいる中で感じたことかも知れません。思えば、48グループのバラエティ色が強くなった頃から、歌唱力メンバーは活躍の場が少なくなっていたかも知れません。
 サビでは歌いたくなった初期衝動を持って未来へと進むという、時間軸が綺麗につながる素晴らしい歌詞。
 
 2番Aメロでは、歌うチャンスを得た主人公が、いよいよ未来を掴むために歌います。
 2番のサビ前の「こんな風に笑いたかったんだ」というフレーズが物凄く良くて、主人公が幸せを掴んだ瞬間をイメージさせられます。
 だから、1番のサビと同じフレーズでも、また違った響きを感じます。
 大サビ前では、遠くにある夢を諦められないから、今日も自分の持てる声で叫ぶことが描かれます。
 ここも凄く良くて、歌が未来を引き寄せてくれる感じがするんですよね。
 
 そして、最後はもう「私達だけのストーリー」のはじまりを予感させる内容で終わります。

 本当に素晴らしい歌詞なんですが、特に感動的だったのが、自分の内面と向き合って挑戦する、そして、やっぱりこれが好きだと再認識して、何かが始まるという部分がこれからの9人の物語ともつながりそうなんですよね。

 更に、歌詞の中で、「私」から「私達」に変化していくところも素晴らしくて、これまで総選挙などで個人戦の様相があった48グループが、コロナや運営の変更などでバラバラになっていき、交わることが少なくなった今だからこそ、それぞれのドラマを持った「私」が集まって「私達」で物語を描いて行くのが素晴らしいです。
 
 メロディは、静かに盛り上がっていくんですが、声という楽器と協奏することで、より素晴らしく響くようになっているのでは、と思います。

 さて、歌唱するメンバーなんですが、もう全員表情が素晴らしいんですよね。
 SKE48視点で見て行くと、こんなめちゃくちゃ良い表情の山内鈴蘭を初めて知ったというか、色々なことのパラメーターが高い彼女が、再評価されていくきっかけになるのでは、と思います。
 
 野島さんも、歌う時の表情も良いんですが、声色が本当に素敵で歌詞の世界に寄り添う感じの表現が本当に良いですね。
 サビの「終わらない」の部分が、彼女の歌唱力をフルに感じられて、良いですね。

 そして、古畑奈和ちゃんですが、サビ前の大事な部分を担当しています。
 一回一回の声の強さと表情も素晴らしいんですが、大サビ前の表情と声に注目していただきたいです。
 もうね、「叫ぶんだ」のところを初めて観たときは、感極まって泣いてしまいました。
 
 あとは、STU48の皆さん。
 池田裕楽さんをこのコンテストで初めて知ったんですが、凄い才能がいるとは。
 いやあ、奥が深い。

 2019年に放送されたNHKの「クラシック大好きアイドル集合」の記事でも書きましたが、これからの時代は、競争から共に創っていく時代になってきたのではと思います。
 競争から協奏へ。
 まだまだ48グループの物語は、新しい章を始めることが出来ると信じています。
 

2021年2月11日木曜日

2001年度世代 8人の曲者たち

 刺激的なこれから


 


 今年もAKB48グループの成人式がありましたね。
 年代ごとにくくるというのは古い考え方だとは思うんですが、スポーツなどの世界で「黄金の世代」というのがあります。大豊作の年というかね。それは加入した年もあると思うんですが、生まれた年度でくくってみるのも面白いのではないかと思いましてね。
 少し気が早いですが、来年成人式を向かる年度のメンバーをチェックしてみたんですよ。まずは、この8人の名前を見てください。

 野島樺乃、末永桜花、杉山愛佳、井上瑠夏、坂本真凛、荒野姫楓、赤堀君江、五十嵐早香。

 なんというか、個性の強い8人が揃ってるなあ、と思います。

 ちなみに、卒業生には小畑優奈や町音葉、一色嶺奈という逸材たちもいます。

 ううむ、2001年度世代、おそるべし。

 まずは、7期生の3人なんですが、野島さんはもうソロプレイヤーとして輝き初めてますよね。ソロ曲を手に入れたので、次はソロアルバムですかね。自分の曲を持っているということは、自分の世界観をステージの上で作りやすくなります。今年に入って「制服レジスタンス」や「かのきー」と衣装の着こなしの幅も広がっていますね。これから野島さんが自分のスキルを元に、どんどん外に出て行って知られて欲しいなと思っています。


 次におーちゃんなんですが、彼女は既にソロコンサートを行っていますし、「触らぬロマンス」でセンターも経験しています。更に演技の仕事も始まりましたね。
 ストイックで自分の道を進む彼女。趣味の分野でも大活躍していて、決してにわかではないものだからこそ、次はどんなことを語るのだろう、と連載も決まっていくんでしょうね。大事に伸ばした長い髪を振り乱すパフォーマンスと趣味への愛のギャップが素敵です。


 あいあいに関しては、もう、チームSの愛されキャラですよね。
 一時期はダンス番長で、お米大好きキャラでしたが、ティーンズユニットのPR動画や速報の動画を観ていると、「きれいなお姉さん」へと進化を遂げていますね。特にカメラ目線で喋る時は、「あれ、こんなに静かに喋る時の彼女って美人だったっけ」と発見させられるぐらいの進化でした。彼女がユニット曲なんかの中にいると、目が持っていかれるんですよね。MCだととても愉快なんですが。彼女自身も「杉山愛佳しかできないこと」について少し語っていましたが、親しみやすさもあるのかも知れません。


 8期生はるーちゃんと真凛ちゃんの二人。
 まず、るーちゃんに関しては、松井珠理奈が「AKB48における小嶋陽菜、SKE48における大矢真那」と評していましたが、これは流石は珠理奈というドンずばの評価でした。特にこじはる的な要素は、最近の48グループには薄くかった気がするので、自分だけの色を持っている貴重なメンバーだと思っています。
 個人的には、「わたしたちの公演」動画で自分のことなのに「るーちゃん…」と言っていたのが本当に面白くて、この子は絶対色々なところに連れて行くことで、まだまだ面白くなる!とワクワクさせる存在です。

 そして、真凛ちゃんですね。
 彼女とSKE48の関係を考えた時に、SKE48は夢であり、救いでもあったというドラマがあります。また、公式ブログでの絵日記も本当にほのぼのとするものが多くて、通っていたダンススクールの先生の懐かしい匂いを感じたものです。
 明るい「やったね!」というキャッチフレーズと声も良いんですが、最近はどんどん「お嬢さん」感が増してきましてね。
 ファンからメンバーへというドラマから、今度はメンバーとして夢を叶えて行くというドラマが見られるかと思うとワクワクしますね。個人的には成人式までに沢山笑って欲しいメンバーの一人です。


 9期の二人も面白いですね。
 まず、荒野姫楓さん。
 本当にスタイルが良いんですよね。
 集団の中に居ればいるほど、そのスタイルの良さが生えます。
 服の趣味も良くて、何故、もっと早く気付かなかったんだ、なーやんばかり注目している場合じゃなかった!と後悔しました。モデル仕事が回ってきて欲しいですね。
 ちなみに、彼女、イラストが上手いんですよね。
 そして、Twitterを確認すると、毎日リプ返をしているんですよね。
 平均して50以上のコメントにリプしている様子を辿っていくと、「よせ、死にたいのか!」と思わずタオルを投げたくなりますが、このなりふり構わない泥臭さは、勝利よりも大きなドラマを生み始めている気がしました。自分の日常に推しが直接打ったコメントが入ることの積み重ねって、もの凄く大きいと思っています。
 

 赤堀君江さんに関しては、ワサビだと思っています。
 昔のAKB48にはワサビになるメンバーがいました。
 板野友美や篠田麻里子のような感じです。
 僕が好きな日向坂46だと斎藤京子がそれにあたると思います。
 昔のモー娘。はワサビが効きすぎて、僕は食べたくなかったですし、乃木坂にはワサビが入っていないように僕は感じます。
 だから、赤堀さんを見た時に、久しぶりにスタートから自分の色を持った子が入ってきたなと思いました。
 しかも、公演が大好きというギャップも良くて、ひたむきな姿勢に好感が持てます。
 久しぶりに女性ファンや全く違うジャンルのファンを引っ張ってこれるのが、彼女だと思っています。


 10期生は五十嵐早香ですね。
 彼女に関しては、めちゃくちゃ長くても良かったらこれ読んでおくれやす。
 https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/03/blog-post_21.html

 「そんなの読むかよ、ぺっ!」という方の為に書いておくと、独特のワードセンスですよね。MCの時もブログの時も。そして、後藤楽々とはまた違った海外の学校で育った魅力が彼女にはありそうです。
 再び帰って来た時、どうなっているか分かりませんが、五十嵐早香の物語の続きを僕はみたいなと思っています。

 こうして、8人の魅力を書いていきましたが、それぞれの得意分野がバラバラで、この8人で公演をしても面白そうな気がしました。
 今は、「曲者たち」と書きましたが、3年後には「勝利者たち」とか「トップランナー」とか「ハイパーメディアクリエイター」とか、また違った魅力を見せてくれるに違いないと思っています。

※96年世代の4人について書いた記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2021/02/blog-post_11.html

2020年7月23日木曜日

2020/07/23 ライブライブライブのSKEの感想

願いと自由と新しさ


 テレビ愛知さんが主宰する、アイドルたちが無観客でライブを披露していくイベント「ライブライブライブ」が本日、7月23日に配信されました。
 この日の為に、「LOCIPO」をダウンロードしましてね。
 仕事が終わったのが17時だったので、なんとか野島さんが始まるところには間に合いました。
 今回の野島さんの曲のセットリストは下記の通り!
① 夢の在処へ
② プロローグ(Uru)
③ 水のないプール
 僕はコンサートの一曲目がいつも気になる質でしてね。
 会場がまず盛り上がる瞬間であり、「これが来たか!」という驚きや「今回は名刺代わりのこれできましたか!」とか、様々な思いが交錯するのが一曲目です。
 さて、「夢の在処へ」なんですが、まず彼女の口から発せられた「とても」という言葉。この「とても」が凄く良かったんですよね。僕は、ここで心がまず揺さぶられました。彼女の声が一つの楽器としてみた時も優れた音色を出しているんだなあ、と耳で感じた瞬間でした。
 そして、「伝える」ということを意識させられる歌い方。
 ちょっと、左手が開いた状態で動きすぎかな、と思っていたら、「こんなに熱くなる」というところで、ぎゅっと握りしめるところで、気持ちがこちらに届いて感動しました。
 で、これでお腹いっぱいだよ、となりそうなんですが、2曲目、3曲目もよくてですね。2曲目の「プロローグ」の「行き場もなくて」や「さまよいながら」のところの歌い方も良かったですね。
 3曲目の「水のないプール」では、曲の間に様々な彼女の言葉が加えられていき、これからの毎日に僅かな希望を連想させてくれる終わり方でした。「人は皆不器用で」のところの表情も凄く良かったです。
 本当に一人の歌手として成長してるんだなあ、としみじみ思いました。
 3曲という限られた曲の中で素晴らしいパフォーマンスを行えたのではないかと思います。
 次は、以前のソロコンサートで披露した「雨のピアニスト」のような激しめの感情を爆発させる曲も聴いてみたいな、と感じました。
 このコンサートを観て、野島さん推しになったという他のアイドルグループのファンの方も増えたたのでは、と思うぐらい、素敵なパフォーマンスでした。
 3曲の中だと歌詞と社会とのリンクを感じる「夢の在処へ」がベストでしょうか。
 肉体的にも精神的にも疲れた僕には、本当に力をもらえた1曲でした。

 さあ、次は古畑奈和さんです。
 正直、優しくて未来を感じさせる世界観を見せた野島さんの後で、どう来るんだ、と思ってたんですね。
 僕の事前の予想では、ソロ曲の「観覧車」とかで夏の夕焼けの景色とリンクさせるような世界観で来るかな(個人的に『観覧車』がソロ曲で一番好き)、と思いきや…。
 認識不足でした!
 まず、歌う前に自由に歌うことや、普段16人で歌っている歌を一人で歌うと語りましてね。「んっ?公演曲かな?」と予想していたわけです。
 「一人じゃ華やかさに欠ける」と自虐気味なことを言いつつも、「こういう歌い方もあってこういう聴き方もしてほしいな」と歌の可能性を広げる予感をさせるMCから始まりましてね。
 「新しい音楽にふれられたら」というしめくくりから、迎えた1曲目は「ソーユートコあるよね?」
 もし、古畑奈和がそのままセンターだったら、というIFの歴史を2020年に観ることになるとは!
 「そいつ何者だ?」の声の強さとカッコ良さ。
 「人間関係」のあとをあえて歌わなかったのは、何故なのか気になりますね。
 1曲目から意表をつかれました。
 だーすーの曲だと思っていた「ソーユートコあるよね?」の新しいイメージを1つ、いきなり作ってしまいました。
 
 2曲目は、「Two years later」。
 うーむ、ここで公演曲きましたか、と。
 奈和ちゃんの色気と苦悩が爆発した1曲でした。
 
 そして、今回の「ライブライブライブ」の白眉は「コールガール」です。
 ボーカロイド系の曲は、あまり知らないので、こんな曲があったのか、という衝撃でした。まさに「新しい音楽にふれられたら」!
 作詞作曲された方がセルフカバーしたバージョンを貼っておきますね。
 


  時計をみると、もうすぐ18時30分。
 「18時30分」に「お酒」というと、「乙女酒」や「えにし酒」を思い出しますが、いやあ、日曜日の「お酒」がみんなで呑む楽しいお酒だとしたら(僕はお酒を呑めませんので想像ですが)、木曜日の「18時30分」の「お酒」は酒場で一人で悪酔いしていくお酒のイメージですね。
 この曲をお酒を愛する奈和ちゃんが唄うというベストマッチ!
 奈和ちゃんが唄う曲としては珍しい「俺」という一人称も面白いですが、韻を踏んだ歌詞の気持ち良さや自堕落的な世界観を表現する奈和ちゃんも素晴らしい。
 これ、どっかでまた聴きたいなあ、と思う1曲でした。


 そして、お酒で解放されたのが「本性」!
 奈和ちゃんのソロ曲としての知名度もyoutubeでの曲配信でより高まったところでのこれですよ。
 デカダン的な雰囲気のカバー曲の世界からどう転調させるかと思っていたんですが、これで来たか!という感じです。
 最後の最後に加速した剥き出しの古畑奈和ワールドをぶつけてきた感じですね。
 配信を観ていた他のグループのアイドルファンの方にはどう映ったのか、こちらも興味がありますね。
 手の動きで表情がすっと変わる演出にはクラクラしましたね。
 もう完全に自分のものにしている感じ。

 あっという間に終わってしまいました。

 SKE48には、こんな才能あふれる歌姫が二人もいる。しかも、二人とも輝き方は違うのに同じグループで違うチームにいるという面白さ。
 もし、叶うならば、奈和ちゃん版の「夢の在処」や野島さん版の「本能」とかも聴いてみたいですね。
 なんだか、早くコンサートやライブを生で体感したくなってきました。
 勿論、配信というみんなが平等に楽しめて曲をじっくりと聴ける形式も楽しいですけどね。
 今回で野島さんや奈和ちゃんを知ってくれた人達の為に、是非、配信販売系は強化してほしいなあ、と思います。
 さらに言うならば、野島さんのソロアルバムや奈和ちゃんのソロアルバムも攻めて欲しいところですね。こういう「曲」をじっくりと楽しめるコンサートで輝ける曲がまた増えて欲しいな、と思います。そして、また、多くの人にリーチする機会に恵まれますように。

 で、「コールボーイ」の古畑奈和版はいつ配信販売するんだい?
 

 

2020年6月22日月曜日

夢の在処へ①

夢という山頂へ

※この記事はMAERSIさん(@yoosy160)のツイートからヒントをいただきました。

 皆さんは、昔の自分のことが好きでしょうか?
 今までの人生で何回、変わってきたでしょう。
 そして、推しがどん底の状況にあった時、どうしているでしょう?

 2015年9月4日。
 野島樺乃がSKE48で初めての生誕祭(誕生日を祝う公演。実際は誕生日と少しずれることが多いです)を行います。
 その時にお母様からの手紙で、オーディション合格の通知が来ないか、毎日、何度もポストを見に行ったことが語られます。
 そして、SKE48に入ることを夢見た少女は実際にSKE48になり、お披露目ではセンターを務め、生誕祭のスピーチでは「オーディションの頃からSKE48のエースになりたいと言ってきているので、今年は選抜入りをして、いつかはSKE48を支えられる存在になれたらいいなと思っています」と語ります。

 
 翌年の選挙前の2016年5月23日の公式ブログをチェックしていただくと、握手会でのファンの方からのアドバイスを素直に聞くことも出来なかった時もあったと語っています。そして、選抜に入れないかもしれないという焦りを書いています。この年の選挙のランクインメンバーの中に、残念ながら彼女の名前はありませんでした。そして、SKE48自体のシングル発表はありませんでした。つまり、彼女の目標の選抜入りは、果たせずに次の生誕祭を迎えることになります。
 
 2016年9月17日の生誕祭では、「今年の15歳の豊富なんですけど、今年の誕生日までに選抜に入るって言ったんですけど、自分の努力不足で入れなかったので、だからといって新しい目標に変えることはしたくないので、今年も大きな目標は選抜に入ること。
 そして、握手会の完売を増やすこと。反省点があって、ファンの方は声をかけてくださるのにファンの方と向き合えてなかったり、ファンの方の期待に応えられなかったかなと」この1年間を振り返ります。また、同期が公演センターに立ったことから自分もチームSのセンターを目指すと語ります。

 2017年6月20日。
 忘れられないことが起こります。
 それは、「P4U」という携帯ゲームのイベントで、投票イベントがありました。
 彼女は「私はガチ勢」(もの凄くやりこんでいるという意味です)「充電なくなるぐらいやった」と語るも、実はレベル2だったことが判明し、「今、私は恥をかいている」という名言を残します。
 皆さん、過去に虚栄心のせいで失敗してしまったことはないでしょうか?自分を大きく見せたいというか。僕は過去の自分を思い出して、オモシロ半分、痛さ半分という感じでした。
 ただ、煽っておいて実は嘘をついていたのか、と人間性に問題を感じた人もいました。
 「ペラペラ」キャラという謎のキャラを獲得した彼女は、自分の間違いを認め、レベル上げをしながら(えらい)、イベントを進めて行くのでした。
 最終的に結果は残せませんでしたが、この時の「のじのじ」というニックネームをこの時、僕は認識しましたし、ファンの皆さんにもより彼女を知ってもらえる入り口になったのではと思います。

 2017年9月7日の生誕祭では、この年にあったP4Uにおける事件を引き合いにして、「自分の夢だったり、ファンの皆さんの気持ちとか、目標は一切軽い気持ちで発言したことないし、皆さんからしたら言葉の表現が薄っぺらいって思われることでも私は心の底から言っていることなので、伝わったらいいなと思います」と語ります。16歳の目標としては、チームSを引っ張れる存在となること、そして、SKE48の選抜入りを掲げました。
 ここで忘れてはいけないのが、前日のブログで公演200回を祝ってくれたことのお礼と、「ファンの皆さんに恩返し」したい、という思いを書いてくれています。
 
 そして、2018年になります。
 この年、彼女のアイドル人生は大きく変わり始めます。
 2月23日。
 「歌唱力ゼロポジ」の収録が行われ、歌手の新妻聖子さんや名古屋音楽大学の松下教授、作曲家の井上ヨシマサさんが審査員として参加します。この時の優勝は古畑奈和ちゃんでした。



 5月29日。
 モデルプレス選抜に選ばれます。
 モデルプレス独自の女性目線で選んだメンバーとして、SKE48で選ばれたのは彼女だけでした。この選抜基準が、「モデルプレスで発信したい話題・情報を持っている。ファッションアイコンとしての可能性」など、彼女の目標としているモデルへの道も開けてきた選抜でした。

 2020年6月現在、最後の総選挙が行われました。速報で名前が呼ばれたものの、本番では彼女の名前はありませんでした。

 8月30日に東京・赤坂サカスで行われた「ゼロポジサマーフェスティバル」では、aikoの「カブトムシ」をソロで披露します。少しずつ、外のライブでも彼女の歌唱力が認知されていきます。

 9月6日。彼女の17歳の生誕祭が行われます。
 17歳の目標として、総選挙のランクインと握手会の増部を語ります。
 「ゼロポジ歌唱力対決で、この前の夏サカスで初めてソロでステージで歌うことが出来て嬉しかったです。それは皆さんがいつも隣りにいてくださって、背中を推してくれて、いつも一緒に手をつないでくれたからこんな充実した一年を過ごせたかなって思います」と自身の成長とファンの方との関係を語りました。

 2018年11月9日。
 TBSチャンネル主催の「AKB48グループ歌唱力№1決定戦」が発表されます。
 SKE48からは、杉山愛佳・野島樺乃・山内鈴蘭・白井琴望・高柳明音・浅井裕華・後藤楽々・白雪希明というメンバーでした。
 SKE48歌唱ゼロポジの古畑奈和ちゃん出ないのかい、とか、推しのみいぽぽ出ないのかい、と思うところはありましたが、前回の歌唱ゼロポジから継続してチャンスを掴みにいく野島さんの姿勢は、本当に素晴らしいと思います。
 AKBからは80人、難波は20人、HKTは19人、NGTは16人、STUは17人とかなり他グループは人数が多い中、SKE48はわずかに8人と、かなり厳しい競争率の中での戦いとなりました。
 このイベントの予選が12月1日に行われ、野島樺乃は山口百恵さんの「いい日旅立ち」で挑戦。8位で決勝出場を決めました(鈴蘭・ちゅり・こはくさんも同時に出場)。
 そして、2019年1月11日。
 野島樺乃は、ディズニーの「パート・オブ・ユア・ワールド」を熱唱。
 見事に優勝を勝ち取ります。
 そして、秋元康作詞のソロ曲も優勝賞品として獲得します。
 優勝発表を受けた様子が、少しだけ第2回の告知に残っているんで、ちょっと観てみましょう。

 
 
 この時の「あなたにとって歌とは?」という質問に、「私をさらけだせるもの」と答えます。

 2019年6月27日。
 SKE48のシングル「FRUSTRATION」の選抜が発表されます。
 彼女はここで選抜に選ばれ、15歳の頃から言っていた夢をついに叶えます。
 このシングルのタイプDには、彼女のソロ曲である、「夢の在処へ」が収録されています。
 この曲について、彼女は2019年7月11日のアメブロの中で次のように書いています。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12492922332.html?frm=theme

 実はここまで生誕祭のコメントを並べてきた理由は、ここにありましてね。
 かつて、お披露目センターを務め、自分に自信を持っていた少女が「自分のことが本当に嫌いだった」と思うようになり、それでも、離れなかったファンの皆さんたちに支えられます。以前、書いていた「ファンの方への恩返しがしたい」という願いが一つ叶えられたのではないか、と思います。

 ちなみにこの曲。
 もの凄く歌詞が良くてですね。
 この動画とか、もの凄く良いです。

 
 実は僕もこの歌に励まされていた一人でして、この1か月ぐらいウィズコロナ関係の企画書を作る為に、ひたすらデータとにらめっこしながら、新しい企画を会議で話し、ボツになり、帰りの電車の中でこの曲に力をもらいながら、また明日の仕事へ向かうという毎日です。
 
 2019年7月25日。
 今度は、「湖山医療福祉グループ」さんのCMソングを彼女が唄うことが決定されます。
 


 うーむ、良い曲。
 そして、この曲についてのアメブロもチェックしておきましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12497822602.html?frm=theme
 なんと、社長が来ていたんですね。
 歌唱力№1は、やはり、野島樺乃史において、重要なイベントでしたね。
 各所の介護施設を回って歌を披露できたらいいなあ、という言葉も素敵ですね。
 歌というものを通して、誰かの心を豊かにでき、自分を表現できるというのは本当に凄いと思います。
 

 2019年9月17日。
 彼女の18歳の生誕祭が行われます。
 ここで歌唱力№1決定戦でチャンピオンになり、「人生が変わった」と語ります。
 18歳の目標として、SKE48の選抜メンバーに入り続けることを語ります。「あがるのは大変だけど、落ちるのは簡単なんですよ」という言葉にはこれまでの様々な経験があったかもしれません。そして、2回目のソロ公演やソロCDの発売を願います。
 この日のことを9月25日のアメブロで書いてるんですが、本当に良い文章なんですよね。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12529392478.html?frm=theme

 もう、「ペラペラ」では全くなくて、実力を持った一人の芸能人として勝負していく考え方の頼もしさが凄く伝わってきます。そして、やはり、自分を見捨てなかったファンの皆さんとの関係も良いですね。
 
 10月29日に新曲「ソーユートコあるよね?」の選抜に彼女は選ばれます。「当たり前じゃない」場所をしっかりと守りきりました。

 12月19日。
 彼女はこの1年を振り返ります。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12540600212.html?frm=theme

 そして、12月20日のアメブロで彼女の振り返りは、さらに過去にまで遡ります。
 https://ameblo.jp/ske48official/entry-12561116661.html?frm=theme
 
 二つの振り返りから見えてくることは挫折を経て、彼女は成長したことが見えてきます。
 
 やがて2020年、3月23日の彼女のブログを読んでみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12584342763.html?frm=theme


 最初の生誕祭の時と同じく、お母さまの言葉がジンとしますね。何かを成し遂げるために、先頭にたつ為に、彼女は努力を続けていきます。
 自分の地図を作りながら。
 何度も諦めようと膝をついた時に、彼女を照らしてきた太陽は、きっと野島樺乃ファンの皆さんだったのではないか、と今週、野島さんのことを調べながら感じました。
 総選挙だけではない、自分のスキルとファンの精神的な支えで、活躍していくというのは、48グループ隆盛前のアイドル像に戻っているのかも知れません。
 しかし、2020年、握手会すら再開できない今、野島樺乃が作ってきた道は、誰もが真似できる道ではないですが、新しいモデルや価値観を作ったのではないか、と感じました。
 彼女のソロアルバム、是非、実現してほしいと思います。そして、歌唱メンだけの公演とかもどうでしょう?一人3曲のフェス形式で。

※いや、ソロコンサートのこと書けや、と思ったアナタの為にソロコンサートの感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_57.html

※いや、ハムレットのこと書けや、と思ったアナタの為にハムレットの記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_40.html

※いや、歌唱力優勝して、焼き肉食べた時のこと書けや、と思ったアナタの為に焼き肉食べにいった時の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_38.html

2019年10月10日木曜日

「#7D2に曲を」について


始めたら始まりさ


 さてさて、11周年公演も終わり、SKE48はまた新しい1年が始まりましてね。
 新しい運営になって、ゼストのスクールの方もだんだんと動きだして、新しい動きが見えてきた反面、ポジティブな刺激が最近ないな、と思いましてね。悲しい刺激はわりと続いたんですけどね。
 しかし、ここに来て、7期生とドラフト2期生が新しい動きを見せ始めましてね。
 まあ、この菅原茉椰のブログを読んでくださいな。SKE48モバイル会員じゃない人は他のメンバーのTwitterの文面から察してください。

 そして、水野愛理のツイート。

  そして、野島樺乃の素晴らしい文章のブログ。


 他の7D2のメンバーもTwitterなどで声明を出しています。
 いやあ、この動きは何か熱いものを感じてしまうんですよね。
 確かに冷めた目でみたら、「今更かよ、ゆななとか楽々やひゅーさんが居た時にしろよ」と思う人も居るかもしれません。でもね。野島さんのブログにあったように、そんなことはないと思うんですよ。ここで動き出すのは決して悪い選択じゃない。
 だって、思い出して欲しい。
 SKE48の歴史の中で、自分の力で曲を手に入れた人たちがいるじゃないですか。
 奇しくも水野愛理と同じKⅡの高柳明音が、総選挙でした直訴。
 自分の力で掴み取った公演。
 素晴らしい前例があるわけですよ。
  
 それにね、確かにゆららが居ない、れなひゅーが居ない、のんたとじゅんなも居ない。でも、まだまだ7D2は戦えますよ。逸材揃いです。
 あと、「いい人いい人詐欺」があるじゃないか、という声もあると思います。確かにあの曲の楽しい雰囲気は大好きなんですが、くじ引きで決まったし、別の期もめちゃくちゃいますしね。
 
 一つの手として、珠理奈みたいに自分で作詞して、48グループに縁のある方に作曲してもらう。例えば、高木由麻奈さんとかね。
 もしくは、奈和ちゃんみたいに縁のある有名人の方に作詞をお願いするという手もあると思います。
 とにかく7D2に新しいストーリーが動きだすことで、他の期にも別のうねりが出来てくるかも知れません。たとえば、D1とか。8期生とかね。
 
 これからどんな動きを7D2のメンバーが見せてくるのかが楽しみです。 

 とりあえず、今の7D2には、この曲を聴いて欲しい。




※「野島樺乃ソロ公演」の感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_57.html

※休養中の菅原について書いた「枯葉のステーション」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_85.html

※「水野愛理に期待する理由」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/09/blog-post_21.html

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2019年7月21日日曜日

2019年7月20日 あべのキューズモール「FRUSTRATION」リリースイベントの感想



夢を語る人こそ


 皆さん、スケジュール管理ってどうしてますかね。
 SKE48のスケジュールをマネージャーのごとく管理されている方もいらっしゃれば、まとめサイトのお世話になっている方もいるかもしれません。
 僕の場合、既にまとめサイトすら見なくなったので、メンバーからのモバメやGoogleの最初に出てくるタブみたいなニュースだけが頼りでしてね。たまたま見た、SKE48のホームぺージの「今日の予定」みたいな欄に「あべのキューズモール」と書いてて、うおおおお、これは行くしかない!と突如決意して天王寺に向かうことにしました。


 でもね、最前エリアの配布開始が12時から。
 僕が気づいたのが12時という、もはや戦国武将が「捨ておけい!」と言いそうな時間帯だったんですが、いや、きっと僕らは大丈夫だ、ラッドウィンプスの「大丈夫」を唄いながら向かったわけです。

 13時頃に到着しましてね。
 あべのキューズモール3階の野外ステージの入り口にあるCD販売所で新曲の予約をしましてね。握手券を3枚もらいましたよ。
 

 このあべのキューズモールの野外ステージ(スカイコートって言うんだってさ)は、吹き抜け構造になってましてね。上の階からも観ることが出来るんですね。なので、最前は無理でも上の階の前の方から見ようと決意し、時間をつぶしましてね。
 キューズモールにある喫茶店に居たんですが、「今日、SKEが来るんだって。行く?」「ええっ、ミーハーすぎひん?」とかいう会話も聞こえてきて、全然関係ない僕がソワソワしましたよ。

 16時40分ぐらいに、野外ステージのちょっと上の階に来たわけですよ。
 そしたら、もう手すりがついてる前の方は埋まってましてね。
 でも、安心。人と人の隙間からちゃんとステージを観ることができる。
 お客さんの層は、男性多めなんですが、徐々に女性・家族エリアも埋まっていきましたし、上の階の方が女性率は高かったかも。印象に残った方としては、上の階の手すりに「野島」と行書体で書かれた文字と野島さんの写真がプリントされたタオルを手すりにたらしてた人、珠理奈への英語のメッセージボードを掲げてた人が、WWEっぽくて印象的でした。2階の吹き抜けゾーンは、珠理奈ヲタの人が多めでしたが、のじのじヲタ、さとかほヲタの人も近くに何人かいらっしゃいましたよ。


 で、だらだらと本を読みながら時間を潰し、17時25分ぐらいにメンバーが衝立越しにSKE48が入ってきましてね。上の階からだから、頭だけ見えるわけですね。てっきり、ヒューマンガス・トラックに乗って出てくるかと思っていたので、あべのキューズモールだと無理か(どこでも無理)、と思ったんですが、いよいよメンバーが出てくる!というワクワク感もやってきましてね。
 いよいよ流れる「overture」! 
 みんなでコールをしていくんですが、僕は体調が悪いと咳き込みやすくなる癖がありましてね。今日は、声を出さずに楽しもうと思ってたわけですよ。でもね、やっぱり、「overture」はテンションが上がる!結局、コールしましたよ。
 1曲目はいきなり「パレオはエメラルド」
 こりゃ盛り上がるわ。
 そして、2曲目は「ごめんねSUMMER」
 いや、めちゃくちゃ夏感があって好きだわ。
 更に、「オキドキ」と畳みかけてくるわけですよ。
 僕の後ろを歩いてる人達も結構足を止めてみてましたよ。
 特に珠理奈、だーすーの知名度は流石という感じでした。
 
 MCは、僕が覚えてる範囲だとこんな感じ。
 ① 珠理奈が大阪の美味しいサンドイッチをみんなに差し入れしてくれた話。
 ② SKEは大阪出身メンバーも多い。大阪出身の松本慈子の気持ちも背負ってきた。
 ③ 大阪城ホールはプロレスが見やすかった。SKE48のライブもやってみたい。
 ④ 野島さんはMVでロスに行った話。パスポートが無かったら選抜落とされてたかもという冗談も。
 ⑤ だーすーの話によると、海外でのMVは2年に1回ぐらい。
 ⑥ 野島さんは、ハワイでライブでやってみたい。
 ⑦ さとかほは、湯浅さんがジャカルタに行ったということで、ジャカルタでもライブをやってみたい。
 ⑧ さとかほは、珠理奈、だーすー、野島さんのレッスン着がセクシーだった話も。
 ⑨ 新曲の最初の部分のラップを誰も歌えないという話に。いつか、メンバーで覚えたか勝負するか、という話にだーすーが「私覚えるの苦手だから嫌だ~!」的な答えだったはず。

 他にも今回のMVの衣装が、ファッションブランドとコラボした話もありましたよ。

 新曲「FURSTRATION」!
 初めて生で聴いたんですが、そうか、こういう風に楽しむのか、という感じでした。
 これは慣れてきたら、病みつきになるタイプの曲かも。頭の中から最後の畳かけが離れません。

 そして、18時15分からは握手会。
 珠理奈・江籠ちゃんレーンと、さとかほ・のじのじ・だーすーレーンの2つに。
 印象に残った会話は、江籠ちゃんとの会話。
 「ゲームしませんか」のセンターになったので、「『ゲームしませんか』期待してます」と言おうと決めたんですね。

僕「ゲームしようぜ、期待してます。あっ!」
江籠さん「惜しかったですね。お楽しみに」
 緊張して言い間違えた僕に、優しい笑顔でしたよ。
 珠理奈には、「僕、中邑真輔のファンなんです」と話すと「嬉しい!イャァオ!」と言ってくれたのが嬉しかったなあ。僕も「イヤァオ!」で返しましたよ。
 
 さとかほとは、韓国映画の「新感染」の話をしました。
 のじのじには、ソロ曲に期待してることを、だーすーには、今度キューバの話が出来たらいいね、という話でした。

 いやあ、久々の現場でしたが、楽しかったですね。
 今、推しはいないけど、今度握手会いこうかな、と思った僕でした。
 新曲の発売が楽しみです。
 定期的に関西も攻めてきてほしいなあ。
 それこそ、珠理奈が語っていた大阪城ホールもやってほしいなあ。声に出すことで動きだすこともあると思うんで。

 
 
 

 

2019年5月16日木曜日

野島樺乃ソロ公演の感想



彼女の色


 本日、2019年5月16日はSKE48劇場で「野島樺乃ソロ公演」が行われました。
 事前情報がほとんどない為、どのような曲をチョイスするのか、凄く楽しみでした。結果から言うと、めちゃくちゃ良いチョイスでしてね。次は何を歌うんだろう、と思っているうちにラストになっていました。
 
 前半で「愛の色」、「万華鏡」、「今 君といられること」というSKE48の良曲を選んできて、歌詞の世界をきちんと表現できているのが、凄くてですね。今回の公演ではダンスよりも歌を見せるのかな、と思っていたら「君はメロディ」で歌の邪魔をしないダンスもきちんと見せてくるところも良かったです。


 中盤では、SKE48の各チームの代表的なバラード曲にチャレンジしていったのも良くてですね。まるで、SKEの歴史に挑んでいくかのようでした。最初、この記事のサブタイトルは「SKEを越えていけ!」にしようかと思ってましたよ(知らない人はウルトラマンタロウを観てね)。

 そして、最後のピアニストの佐藤雄大さんとピアニストの宮澤由依さんをお迎えして生演奏での歌唱パートだったんですが、ここが1番僕は良くてですね。「雨のピアニスト」という曲が10年目にして新しい解釈が加えられたんじゃないかと感動しました。

 他のアーティストの曲も織り交ぜつつでしたが、個人的には「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌っている様子がとても良くて、「あれ、今SKE48の公演だよね?」と聞きたくなるぐらい別世界観が出ていました。

 最後に「桜の木になろう」を持ってきたのも凄くてですね。
 ソロ公演を観ながら、歌ってくれたら嬉しいなあ、と思いながらも、大サビ前の前田敦子パートは、あの人の独特な声だからこそ、という思いもあったんですね。まあ、聴いてみてくださいよ、大サビ前の歌声を。



 結果としては、きちんと自分の色で、あの大サビ前を表現できていたと感じました。

 感想としては、歴史に残るぐらい良い公演でした。
 全部の曲名の前に「野島樺乃の」とつけたいぐらい自分の色で表現できていたと思います。
 また、彼女の歌を聴きたい、そう思える、野島樺乃の魅力が詰まった公演でした。
 次回があれば、今度はどんな表現をするのか楽しみです。
 
 


      
 
 

2019年5月9日木曜日

2019年5月8日配信 「野島樺乃 超高級焼肉を食す」の感想



カミング・スーン


 ※今回は有料コンテンツなので、気になったところだけをざっくりと。



 2019年1月11日に行われた「AKB48グループ歌唱力№1決定戦」で見事に優勝を収めたチームSの野島樺乃。今回はそのご褒美企画として、湯浅支配人プレゼンツで焼肉を食べに行きますよ。前回の真凛ちゃんの時もなかなか良い話が聞けたんですが、どんな話が聞けるかなと思って観たんですがね。

 かつては、発言のペラペラぶりをネタにされたり、杉ちゃんと泥にまみれて戦ったり、と色々なことがあった、天才ゲーマーNことのじのじ。しかし、彼女はもともと、正統派だったんですよ。詳しくは映画「アイドルの涙」豪華版のディスク2を観ていただきたいんですが、7期のお披露目ライブではセンターだったわけですよ。しかし、選抜に選ばれることはまだ無く、悔しい思いをしてきました。その逸材ぶりを一気に見せてくれたのが、この歌唱力決定戦だったわけです。多分、樺乃ちゃんファンの人、めちゃくちゃ気持ちよかったでしょうね。

 今回も「叙々苑 游玄亭 名古屋」さんで収録です。
 とりあえず、画質が前回よりも良くなってないですか?
 個室で待つ湯浅支配人と色々と話して行ったわけですが、まず、湯浅さんのマイペースぶりに前半は呆れつつも、後半の俺が「みんなから叩かれることで…」という多分、立場的にはそんなに強くないのに、盾になろうという精神は、流石はメンバーから愛される支配人だな、と思いました。あと、体重が92,3キロって新日本プロレスの飯伏幸太と同じ体重じゃん。ゴールドスターじゃん。

 さあ、肝心の樺乃ちゃんの話なんですが、これからへの希望に満ち溢れてましてね。本人も「去年はこんなこと考えられなかった」と言ってましたが、優勝して秋元先生からソロ曲がもらえるという栄誉は、単純に嬉しいことですし、どのCDに収録されるのかが楽しみですよね。SKEのCDに入って欲しい思いもありますが、本店のCDに入ってよそのファンを引っ張ってきて欲しいという思いもあります。


 チームS内では7期生でもベテラン側になっているという話がでます。「踊れない人が踊れる人に怒られて、また同じ間違いをすること」について、湯浅さんは、「そういうのも込みでSKE」と言ってましたが、これって、注意する側にも工夫が必要になってきますよね。それを若い女の子たちが任せられるんだから、中々難しい。舞台監督さんとか、演出さん、ダンスの先生の協力が必要だと思います。これはチーム初代E時代から思いますけど。

 一番気になったのは、これからのSKE48について。
 これから始まる練習所的なアカデミーで技術を磨いていくこと、そして、まだSKEを知らない人達を引き寄せるためにショッピングモールなどでの発売イベントやミニライブ、地元でもっとライブがしたい、という樺乃ちゃん。
 スキルがある人はチャレンジできる環境になっていければと思いますね。
 日々のライブで点としてのレッスンはあっても線としては難しい、という指摘がなぜか湯浅さんからありましたが(あなたが管理するんじゃなくて?)、48グループの姿勢自体が見直される時期に来ているのかも知れませんね。

 最後の方に出た「ある日、突然卒業してしまうこと」についても、なかなか興味深くてね。「年頃の女の子だから、昨日までと考えが急に変わることもある」というのも、SKEを見守ってきたからでしょうね。
 SKE48に居た逸材たちが、急に辞めてしまうことは毎回ショックですが、これは防ぎようもないですしね。早く旅立ちたい本人の思いと最後までファンに誠意をみせてほしいという湯浅さんの思いとのすれ違いも悲しい。ただ、ずっといることで報われることも多いと思うんですけどね。10年目のみこってぃのフィーバーとかね。

 一つの結果を残した野島樺乃。
 次のシングル選抜への「説得力」を充分得たのではないでしょうか。できたら、選抜には握手だけじゃなくて、「外仕事」での評価や「お試し枠」とかも認めて欲しいというのが僕の意見です。

 自分のファンに対して「親身に向き合ってくれる」という信頼関係も良くてね。
 穏やかなようで、目標に向けては野心家の彼女なら、納得いくまでやり切ってくれるのではないか、と思います(30歳まで居るかも、という湯浅さんのボケも良かったですが)。
 今年、横浜スタジアムであったソロステージも良かったですしね(まだ観てない人は、GYAO!をチェック!)。これから48グループを制した歌声がその外にも披露できる機会が増えていけばと思います。ショッピングモールを歩く家族連れやカップルの耳に彼女の歌声が届いて、ふと立ち止まる、そんな光景が目に浮かびます。
 どんなソロ曲が彼女に届けられるのか、今から楽しみです。
 
 ※チームS公演の公演変更、ギターやゴルフについても語っているので、ぜひぜひチェックを!

 前回の「坂本真凛 高級焼肉を食す」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_17.html


2019年4月21日日曜日

「SKE48版 ハムレット」の感想



人が生きている限りどこにでもある出来事


 日テレで放送されていた「SKEBINGO!」で、お芝居について学んできたメンバー達がいよいよ、シェイクスピアの「ハムレット」にチャレンジしていきます。

 今回はいつもの感想と違って、個別に感想を書いて行きたいと思います。

演出とアレンジ

 シェイクスピアの原作を分かりやすくアレンジしてくれています。
 ありがたいことに、SKE48要素も入れてくれてます。
・デンマーク → サカエ国
・ノルウェイ → 岐阜国

 台詞は必要なセリフに抑えて、心情を表す言葉を足したり、歌を足したりもしてくれています。
 本来なら剣を抜き合うことのないハムレットとクローディアスが、第4幕第3場で刀を打ち合う演出が入っているのも良かったです。
 今回の作品は興味を引く、入口になるようなアレンジだと思います。
 ここから原作に入るとストーリーラインは分かっているので、読みやすくなると思います。

楽曲

 どれも素晴らしいんですよね。
 同じ言葉を別のアレンジで聞かせたり、違う人間の口に歌わせたりすることで、こんなにも違う意味を持つのかと思いました。
 個人的には「恋人はもういない」から始まる曲が好きですよ。
 「愛が消えた日 心の火が消えてしまった」という歌詞がなんとも切なくて。
 「生きるべきか?死ぬべきか?」という名台詞の方も歌にしていて、これがアレンジが変わっていくところが、この後の二人の運命を暗示しているようで、聞いていて不安になりました。

末永桜花&北川愛乃

 緊張感があるストーリーの中で、ほっとするような役割を担った二人。
 リアクションがとても良くって、突然、ヲタになるところも面白かったです。
 よくSNSに上がっている写真が最初のマーセラス・バーナードの写真が多かったので、ローゼンクランツとギルデンスターンの姿がコミカルで、こっちも素敵でした。
 珠理奈の「良心の呵責はない」的な発言に「ええっ!」と登場するのが面白い演出も良かった。
 コミカルでカワイイ役のふたりでした。

高柳明音

 ボローニアスもフォーティンブラスのどちらも説得力が必要な役でしたが、見事に演じきっていました。ボローニアスとしては、元々着る物にこだわる役柄なので、ファッションモンスターの鳥さんにぴったりなんですが、お金に関する教訓を言うところとかも、ビシッと決まっていました。お手紙を読む時に急にカワイイ声になったり、ヲタになった二人が当日券を買おうと退場していくと、「もう満員だったぞ~」と登場するところは笑いましたね。
 また、後半に登場するフォーティンブラスがとても彼女に似合っていて、彼女の眼差しの強さがぴったりでした。

鎌田菜月

 怯える演技が多かったんですが、の動きに注目すると、その時に我慢しているのか、戸惑っているのか、怖いのかが見えてくるんじゃないか、と僕は思いました。最後の演技も悲しくて、毒が身体を蝕む中、息子を見る眼差しは心を動かされました。

佐藤佳穂

 一番ギャップに驚いた人です。
 普段、ニコニコしている彼女から、あんな表情が出てくるなんて。
 劇団しゃちほこの織田さんもびっくりしましたが、レアティーズの激情を表現しているところが本当に良くてですね。
 個人的に「オフィーリア、もう水は沢山だろう。涙は流すまい」というセリフを悲しみを抑えるように言っていたのが、印象的でした。


熊崎晴香

 めちゃくちゃ受けの芝居がよかったです。
 実は登場する場面が多い役柄なんですが、余計な動きをせずにちゃんと相手のセリフを受けてから芝居をしていて、凄いな、と思いました。
 手紙を珠理奈と読むシーンも息があっていて見事。
 最後はホレイショーがこの物語のテーマのようなことを言い、ハムレットの死体に跪いて終わるんですが、その悲しい背中をちゃんと背負っているのも良かったです。


野島樺乃

 はかないオフィーリアを見事に演じてましてね。
 「SKEBINGO!」のオーディション映像で散々観たはずの「これはローズマリー」のところで僕は思わず涙を流してしまいましたよ。悲劇のヒロインをこんなに儚く演じ切るとは。
 オズリックにも見事に変身してましたね。

古畑奈和

 「SKEBINGO!」を観ている限り、多分、一番ハードルを高く設定されていたと僕は思ってるんですが、見事に超えていきましたね。
 邪悪な表情、不安になる表情、全部、良かった。
 さらに、彼女の歌が活かされていたのも。
 「もっと広い世界を知れ!」や「あの世で罪滅ぼしを」というオリジナルのセリフも良かった。
 ちゅりの「ケッタ」の説明で一瞬、奈和ちゃんに戻ってたのも面白かったです。
 

松井珠理奈

 もうね、なんだかんだでうちの大将はやってくれましたよ。
 人間の中にある狂熱を見事に演じてくれました。
 特に赤い衣装を着た背中がカッコよくてね。
 復讐にとらわれて狂ったふりをする演技も良かったんですが、自分と同じように復讐にとらわれたレイアーティーズと対峙した時の表情が更に良かったです。
 一番好きなシーンはオフィーリアの頬に触ろうとした自分の手をもう片方の手で握って去っていくところが、彼の悲しさを物語っていて素敵でした。


全体を通して

 凄く面白い舞台でした。
 これは舞台に携わった先生方やスタッフの方々の力が大きいと思います。
 現在の公演・コンサート・握手に加えて、「SKE名作劇場」として、演劇の仕事を増やして、2か月に1回配信して行ったら女優志望のメンバーも更に活躍できるんじゃないでしょうか?今回参加できなかったメンバー達の演技も観てみたいですしね。
 次はシェイクスピアの「マクベス」とかどうでしょう?