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2019年3月31日日曜日

10年桜①



どこから来て、どこに行くのか


 皆さん、SKE48に辿り着く前は、趣味として何をしていましたか?
 僕は、近代文学の研究と民俗学、特撮、プロレス、時代劇ぐらいだったんですね。映画とかは実はオジサンになってから始めました。

 でね、初めて買った48グループのCDが「10年桜」でしてね。
 最近、発売されて10年経って、しかも発売日にあっちゃんこと前田敦子が子供を出産というのがニュースになってましたね。

 久々に聴いてみましょうかね。

 
 みんな若い。
 ベレー帽をかぶっていた珠理奈や、後列にいた玲奈に皆さん気づきましたかね。
 このMVはメイキングで高橋栄樹監督が「正解はない。だから、本人が分からなくていい」と語っているように、想像が色々と広がる余地をわざと残したMVでしてね。都市伝説も確か生まれてたんじゃないでしょうか。この辺はまさに高橋監督の掌の上といった感じですね。

 さて、10年ぶりに聴いた感想としては、色々な思い出が蘇ってくるなあ、と。
 「薬師寺奉納公演2010 『夢の花びらたち』」で唄ってたのがなぜか印象的でしてね。

 

 いやあ、流石に思い出のせいかもしれませんが、この頃の本店はメンツが強すぎる。えれぴょんがラスト旅立っていくかのように走るとこも泣けましたね。

 で、曲自体はどうかというと、やっぱり名曲なんですね。
 「仰げば尊し」をアレンジしたイントロから始まるんですが、もう、ここで合いの手のように入れる「48!」が気持ちいい。
 さらに、サビ前の切ないメロディ、特に「一緒に行けないけどそんなに泣かないで 僕は忘れない」は、最近、推しの卒業をくらった人間にはしみます。
 うわ、今気づいたけど、これ卒業していく推しを見守るファン目線で聴いていくと、めちゃくちゃ心揺さぶられるんじゃないですか。
 2番の歌詞とかもろですね。
 ちょっと感傷的になってしまいましたが、めちゃくちゃ抽象的な表現をすることを許されるなら「キラキラしていた」と感じる曲です。それは時代のせいかも知れませんし、当時の勢いのせいだったのかも知れません。
 恋ではなく愛ならば、思い出になっても、そう、10年後も再会できるのではないか、と考えさせられる曲です。

 SKE48との関連性で言えば、まずCDの特典映像である「楽屋盗撮映像」という真面目にとらえたらコンプライアンス的に大丈夫か、というもの。もちろん仕込みです。個人的には、コアラのマーチで喧嘩するくーみんと、秋元先生を豚扱いする玲奈ひょんが最高でしたよ。

 あとは、名古屋ドームの2日目が印象的ですね。
 あの色んなグループの曲を歌うよコーナー。
 正直、「おいでシャンプー」とか「カモネギックス」を始めた時は、何故だ?と2代目スケバン刑事のエンディングテーマ「なぜの嵐」が頭の中で流れたもんです(曲自体はどちらも好きです)。当時の僕は、これが大組閣の何か予告的なものなのか、と震えていたもんです。
 しかし、「10年桜」のイントロが流れた瞬間に、各所で聞こえた「48!」の声。
 ああ、本店から流れてきた人が結構いるんだなあ、とその時感じました。当時のSKE48に辿り着くコースとしては、結構いたんでしょうね。
 名古屋ドーム自体は、10年後と言わず、もっと早くやってくれよ、というのが僕の願いです。

 この曲を聴く度に、卒業や旅立ち、について考えさえられます。
 そして、果たして10年後の自分はどうしているんだろう、と考えさせられます。はっきり言って、分かりません。暗闇です。ただ、10年後もSKE48のことは好きなことは間違いないと思います。過ぎる春を数えながら。

 名古屋ドームで印象的だった「大声ダイヤモンド」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_47.html