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2018年12月26日水曜日

誰のことを一番 愛してる?①



尖りまくった融合


 ※今回の記事はSKEファンから観た坂道AKB曲の感想になっています。坂道ファンの方は不快になる可能性もあるので、気をつけて!

 欅坂46がデビューした時の衝撃は凄くてですね。
 「サイレントマジョリティー」が発売した時には、凄いセンターが出てきたな、と思ったわけです。前田敦子とも大島優子とも松井珠理奈とも山本彩とも違うタイプだと。強いていうなら、一番、松井玲奈が近いのかな、と思っていました。そして、よく48ファンの間で噂になる「坂道が選挙に参戦するかも・・・」という説が実現したら、この子は48とどう融合するんだろうと思っていたんですね。※2018年12月現在、それは実現していませんし、出来れば避けて欲しいところですが。

 まあ、その後もシングルの表題曲はダウンロードして聴くぐらいの距離感でしてね。一番印象に残っているのは、「真っ白いものは汚したくなる」というアルバムの発売日が「意外にマンゴー」と同じで、ついでに購入したところ「キミガイナイ」が名曲だったということでしてね。SKEと比較した時に「自分と世界」をテーマにした曲が多いなあという印象だったんですね。それから、映画「響」を観に行った時に、見事に響を演じきってたなあ、と漫画の方のファンの紅條は思ったわけですよ。

 さてさて、時計の針を1年ほど前に戻しましょう。
 2017年3月15日。
 AKB48の新曲として「シュートサイン」のカップリングとして、坂道AKBとして、この曲がリリースされたんですね。
 ちょっと聴いてみましょう。
誰のことを一番 愛してる?

 いやあ、恐ろしい。
 歌詞の世界を見ていくと、曲の主人公の「私」は「2番目」なんですね。
 なのに、「あなたはわたしのすべて 独り占めするためには」という主語が「あなた」なんですね。えっ、ほんとに「あなた」が望んでる?という怖さがあるんですね。しかもその後、「誰を殺せばいいのだろう」ですからね。「愛が静かに狂わせる」というだけあって、発想が既に危険なんですね。SKEの曲で言えば、紅條も好きな「焦燥がこの僕をダメにする」を女性目線で、一段階進めたような感じなんですね。
 「2番目」だからこそ嫉妬する相手がいて、「想像上のジェラシーの鳥」が羽を広げるんですね。
 そして、「圧倒的な悲しみと孤独抱え込んで 自分だけのその正義に」とあるので、間違っていることは分かっているはずなんですが、「何度も絶望してる この日々は苦痛でしかない」と「自分だけの正義」に「苦痛」を感じているんですが、その解決策がね。
私はあなたのために この命と引き換えに 誰を殺せばいいのだろう」と主語が今度は「私」に代わっているんですが、「あなたのために」本当になっているのか、とまた疑問が生じます。
 「失うものと手にするものは 同じ価値とは限らない」と続きますが、「失うもの」としては真っ先に1番目の人か「わたし」の「命」が思い浮かびますね。「手にするもの」は1番目の地位ですが、果たしてそれが同じなのか、ということです。
 「愛していても愛されていても 満たされない メビウスの輪」という、ほぼ絶望的な状況が書かれます。「メビウスの輪」は永遠に続きますからね。
 最後は「あなたは私のすべて 独り占めするためには」とまた主語が「あなた」に戻ります。「邪魔するものたち消して 私だけの世界がいい 誰を殺せばいいのだろう」あれ、殺す相手が増えてませんか?「邪魔するものたち」が出てきてますけど。そして、「失うもの~」のくだりが来るんですが、今度は「メビウスの輪」が今度は「未来の闇が 深くなるだけ」に変わって曲は終わります。全然、解決してない。でも、この「メビウスの輪」と「未来の闇」がイコールと考えると、MVの解釈がちょっと変わってきます。
 表面上だけ聴くと、狂気の歌のようですが、その根底には、どうしょうもない2番目の絶望感が心に広がる、悲しみの歌でもあるんですね。僕がこの曲に惹かれるのもここで、妄想の中で相手を殺してしまいたい、という気持ちは凄く共感できるんですね。恋愛で2番目どころか、常に時代の最後列を行く僕でもね(散々、怖いとか書いてるくせにね)。

 MVに関しては、平手友梨奈の表情が凄いわけですよ。
 これ、「誰を殺せばいいのだろう」の時の表情なんですよ。
 なんていうんでしょう。
 「誰のことを一番 愛してる?」という種目がスポーツであれば、世界記録保持者が平手さんという感じなんですよ。今年の総選挙名古屋ドームのコンサートで岡田奈々さんがセンターでやってましたが、やはり違和感があったわけですね。
 もし、SKEでセンターを観たいとしたら、同じくセンターの珠理奈かゆななを挙げたいとこですが、古畑奈和ちゃん、菅原とか似合いそうな感じがするんですがね。もしくはりょうはか。逆に「風に吹かれても」を観てると、平手さんの「意外にマンゴー」とか「いきなりパンチライン」も観てみたいですけどね。

 さて、このMV、水晶とメビウスの輪が関係してましてね。

 水晶をメビウスの輪に差し込むと、みんな光の中に消えていくというMVなんですね。
 歌詞を思い出すと、「どれだけ待てば 暗闇の中に光 差すのだろう」とありましたよね。平手が持っている水晶が「未来の闇」である「メビウスの輪」を解消する何かなのかと考えられないでしょうか。

 踊っているメンバーは、「圧倒的な悲しみとか 孤独」だとしたら。この辺りの曲の解釈は、他の方の意見も聞きたいところです。
 そして、この曲、振り付けがカッコいい
 欅坂46の曲振り付けをされてる方が担当しているので、手が目立つ振り付けになってますね。


 紅條は「ジェラシーの鳥」のところが好きですよ。
 
 この曲、我らが珠理奈がメンバーに入ってましてね。確認すると、ハリウッド珠理奈の時だ!振り付けもカッコいい!

 ちなみに、他のメンバーだと48と坂道の当時のエース級の方々が集まってますよ。  
 SKEと欅坂は、お姉さんグループがあり、その後を追って進んでいるという意味では、共通項はあると思っています。いつか坂道SKEとか出来たら、荒れますよねえ。5年に1回ぐらいでもいいので観てみたいけど。欅坂46の「片思いファイナリー」とか。

 こんだけ書いといて、実は坂道シリーズはリトルトゥースの紅條は、オードリーが出ている「ひらがな推し」の影響で、ひらがなけやきのやんちゃるめいちゃんこと、東村芽衣ちゃんが好きだったとさ。
(「誰を一番愛してる?」より引用)