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2022年2月13日日曜日

ガラスの靴は残った

誰もがシンデレラ


 

 皆さん、いきなりですが、童話のシンデレラを覚えているでしょうか?
 グリム童話版が好きな方もいらっしゃれば、ディズニー版がお好きな方もいらっしゃるかも知れません。
 あの童話の中で子供の頃から不思議に思っていたことがあります。
 0時になると魔法使いや不思議な動物たちがかけた魔法は解けるはずなのに、なんでガラスの靴だけ魔法が解けなかったのか?
 僕なりの読解を書いておくと、あの魔法の靴は魔法をかけるものではなく直接魔法使いが譲渡したものではないか、と思います。ドレスとかかぼちゃの馬車とは違う特別なものなわけです。
 そして、ガラスの靴には魔法使いの魔法が宿っていて、シンデレラにも潜在的な魔法が宿る。時期が来るとシンデレラは、魔法使いになって次の少女のところに行き、シンデレラのように魔法をかける。
 そう、魔法使いは元シンデレラであるのではという説です。
 ううむ、文献とか先行研究との反証とか口頭試問なしだとこんなにロマンチックだけが先行する感じになりますが、皆さんはどんな理由が思いついたでしょう?

 
 さて、話を戻しましょう。でもですね、お城にガラスの靴が残ったように、アイドルグループにもシンデレラが残していったものが、あるような気がします。

 今回はそのガラスの靴とは何かを考えていきましょう。

 まず、そのヒントになるのが2016年11月30日に行われた竹内彩姫生誕祭での手紙です。

「彩姫へ

 17歳のお誕生日おめでとう。

 まさか生誕祭でお手紙を書ける日がくるなんて、とっても嬉しいです。なんだか恥ずかしいけれど、聞いてください。

 彩姫とは研究生としてずっと一緒でしたね。6期生の中では一番先輩とコミュニケーションをとっていたんじゃないかな?凄いなーって思っていました。

 6期生って綾巴と李苑が最初にピックアップをされて、そこから他のメンバーはなかなかチャンスに恵まれなかったから他の期と比べるととっても大変だったと思います。

 大組閣で昇格できなかった組は研究生公演が終わってしまい、アンダーにも出れず、自分自身と向き合う時間がとても増えました。そこで卒業してしまう子もいて、その時は正直私もつらかったです。

 彩姫からその時期に悩みのLINEが来たことを今でも覚えています。

 でも、結果としてアップカミング公演という新しい公演をやらせてもらえて彩姫はセンターを経験したり、とっても成長できた時間だったと思います。
 

 そして、その頃からアンダーにたくさん出て、連続公演などをして、知らないうちに自分の体に無理をして、腰を痛めてしまいました。

 『大好きな劇場公演は絶対に休みたくないんです』って注射を打ちながら一生懸命治療をして、公演に出ている彩姫を見ていて、本当に公演が好きなんだなと改めて感じました。

 もし私が腰を痛めていたら注射も打つし、これから先の人生を考えて普通に休演します。

 だから、本当に彩姫は公演に対しての気持ちが凄く強いなと思いました。

 そして、コツコツ今まで頑張って来た結果、今年の総選挙では速報9位、最終的には31位で初ランクイン。現地で見ていて本当に嬉しかったです。

 それからSKEの選抜メンバー入り。『キスだって左利き』の自分の時のように感じました。

 私の場合は総選挙のランクインやSKEの選抜入りで満足してしまうファンの人が多くて離れてしまいました。

 私の魅力が足りなかったからだと今でも後悔をしています。そこに関しては彩姫は大丈夫かな?離れてないですよね?

 総選挙後は自分の力で勝ち上がったじゃんけん大会に勝ったり、去年とは比べものにならないとっても濃い1年だったと思います。

 おそらく次のシングルはまだ出ないので、『金の愛、銀の愛』のリリース期間がとーっても長く選抜メンバーとしての色んな経験もできたと思います。

 前にも言ったと思うけど、この期間をどう過ごすかでこれからのSKEでの立ち位置が変ってくると思います。しばらくは新しいシングルもないと思うし。

 選抜メンバーとしての期間を本当に大切に過ごしてください。

 そして来年の総選挙、もし立候補して出馬するのなら順位が下がらないように彩姫のファンの皆さん、しっかりと支えてあげてください。

 最後に。彩姫はもちろん、大好きな6期生が中心となる新しいSKEを私がいる間にみせてください。期待しています。

 松村香織より」

 この年の生誕祭のスピーチでさきぽんは、青いドレスを着たシンデレラに自分を喩えました。きっとシンデレラは幸せな人生を送っているはずだ、とシンデレラ2年目のことを語ります。
 この日のアメブロも読んでおきましょう。

(´-`).oO(竹内彩姫♡希望の光) | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ここでもシンデレラという単語と「物語」というアイドル人生をこれからファンの方々とシンデレラ2年目を描いていくことを連想させる言葉が出てきますね。
 さきぽんがシンデレラだとしたら、かおたんは魔法使いかも知れません。しかし、彼女自身もシンデレラになるまでの時代があり、2012年には総選挙という魔法でお城へ爆走していきました。
※イメージ映像(影の軍団Ⅳ 幕末編)


 

 そんなかおたんが、自分の数年後にシンデレラとなったさきぽんに対するメッセージは、とても優しい視点で書かれています。その2年後の2018年12月5日の彼女の生誕祭の手紙も読んでみましょう。

「彩姫へ

 お誕生日おめでとう。

 去年これがほんとに最後の生誕祭だと思って参加したのに、今年もなぜか参加をして、こうしてお手紙を読んでいます。でも本当に今年が最後。悔いのないように書きたいと思います。

 ちょうど2年前の彩姫の生誕祭でお手紙を書いた時を思い出します。その頃、初めて『金の愛、銀の愛』の選抜に選べれたばかりの頃でしたね。

 そしてこの時期をどう過ごすかでこれからのSKEでの立ち位置が変ってくると思いますと私はお手紙に書きました。

 2年経った今もこうやって彩姫は実際に選抜に入り続けています。

 これは彩姫が頑張った結果であり、ファンの皆さんが離れずに支えてくれていたからだと思います。

 私から見ると彩姫はもう選抜安定なイメージだし、ファンの方も昔ほどそこまで危機感があるわけではないと思います。

 でも、こう安定になってしまうと彩姫自身もファンの方もなかなかモチベーションも上がりづらくなりますし、ファンの方に対しても色々と煽りづらくならないかなと思っています。私はたぶん煽りづらいなと個人的には思ったりもします。

 そしてですね、ここ最近の彩姫を見ていると、彩姫にとって色々と難しかったり悩む時期にきているのかなーと思います。

 ちょうどこの間ゆっくり二人で話す機会があって、彩姫の今の考えとかを聞く時間がありました。

 自分が本当に思っていること、悩んだりしていることも隠さずに伝えたりしてもいいんじゃないかなって思います。

 握手会にも彩姫のファンの方がたくさん私の所に来てくれるから思いますが、どんな竹内彩姫でも愛してくれるし、ついてきてくれる素敵な人たちです。もっと甘えてもっとワガママになっていいと思います。

 あと、自覚もあると思うけど、他の6期生が『私たちがこれから引っ張っていきます』っていう意思表示をしている中で、一歩下がった位置に自ら行っているなって感じます。

 みんながみんなグイグイしている必要はないと思うし、意見を言う必要はないと思うけど、ここぞっていう時にはいいづらいかもしれないけど自分の見え方とかを気にせずにちゃんと言えるようになってほしいです。

 先輩にも後輩にも挟まれていて、両方の意見や考えを聞いて大変だったりもすると思います。

 いい意味で先輩と後輩を繋ぐ役割を彩姫にはきちんとしてほしいと思います。

 そして、そのうち入ってくる9期生のこともしっかりと、古参じゃなくて、6期生たち、新しい子が見てあげてほしいなと思っています。

 今までのアプローチの仕方プラスアルファで安定の立ち位置からもう1つ上のステージへチャレンジして、今日いるファンの方たちと共にまだまだ上にを目指してほしいと思います。

 彩姫のやりたいことができる1年、そしてこれから先に繋がる、そんなような素敵な年にどうかしてください。

 松村香織より」


 「いい意味で先輩と後輩を繋ぐ役割」、「そのうち入って来る9期生のこと」、この二つのキーワードは彼女がアイドルというシンデレラを終えてからも続きます。
 その前にこの生誕祭についてのアメブロも読んでおきましょう。

(´-`).oO(竹内彩姫♡19の私) | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 さきぽんの理想のアイドル像について少し触れられていますが、本当にしんどい時以外はなるべく笑顔でファンの方を元気にしていく、だからこそ気づいてくれる先輩や同期の存在の大きさを感じます。

 そして、竹内彩姫は、2021年5月31日にSKE48を旅立っていきます。
 この日読まれた手紙で、かおたんが残した言葉をきちんと彩姫ぽんが実践していたのが分かります。
 ちょっとるーちゃんのアメブロを読んでみましょう。

❤︎井上瑠夏 ・×・彩姫さんへ❤︎ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ううむ、るーちゃんってふわふわした明るい感じなので気付きにくいんですが、人間なので当然ネガティブなところだってあるわけで、それに気づいてちゃんとケアしてあげられる優しさが本当に素晴らしくてですね。
 この時の優しさは、きっとるーちゃんがこれから後輩と接する時の良いロールモデルになるのではと思います。
 

 さて、一気に時計の針を2022年の2月9日に進めましょう。
 この時、さきぽんは既にSKE48を卒業して、SKE48を運営するゼストに入社しています。
 この日、チームSで行われた赤堀君江生誕祭での手紙を読んでみましょう。


「君江へ

 少し遅くなっちゃったけど、20歳のお誕生日おめでとう。

 君江のことを知ったのは9期生が加入してすぐ、私のことを好きだと言ってくれている子がいると私の耳に入ってきた時です。

 どんな子なんだろうってお顔を見た瞬間、可愛すぎて一瞬で君江の虜になったのを覚えています。

 9期生の子達が皆で練習している時の休憩中、握手会の合間、コンサートのリハーサル中などたくさんお話して、すぐに仲良くなって、気づけば私は『君江ちゃん』から『君江』って呼び捨てで呼ぶようになりました。

 それからさらに距離が縮まったのは私が所属していたチームK2の公演に研究生として出演してくれた時かな?

 あの頃、私たちだけじゃなくてチームK2の皆、君江のパフォーマンスやMCにとても信頼してたし、同じチームK2の一員として君江を見ていたと思います。

 その後にあった静岡エコパアリーナでの昇格発表で君江がチームSと発表された時、『そんなことってある?同じチームで活動したかったのに』って、卒業を考え始めた時だったので凄く寂しかったことを覚えています。

 舞台上で目が合った瞬間、二人で涙目になって、コンサートの終了後は抱き合って寂しさを共有したね。

 あの時、昇格して喜んでいるメンバーを映そうとして裏で走り回っていたカメラマンさんが何人かいたけど、『こんな状態じゃ無理だよ』って逃げ回って、女子トイレでこもって立てこもり、立てこもり事件を起こしながら泣いたこともあったし、ホテルに戻ってからは二人でちゅりさんの部屋に行って、これからどうするか作戦会議をしたことは今でも懐かしい、良い思い出です。

 あの時は複雑で、笑顔で言えなかったけど、改めて昇格おめでとう。

 今ではチームSで楽しそうに活動する姿が見れて私も嬉しいです。

 意外って言うと失礼だけど、しっかり者で、真面目で、優しい君江だから、一人で抱えることも多いリーダー慈子の支えになって、一緒にチームSを盛り上げてね。

 私が卒業してからはカミフレの君江の時に会うことが多いね。

 楽屋から楽しそうな声が聞こえてきて微笑ましくなったり、リハーサルでは皆本気で歌とダンスに向き合う姿のギャップにとても惹かれました。

 SKE48とカミングフレーバーの両立はスケジュールを見るだけで驚くほど大変そうで、体も心も頑張りすぎちゃって、苦しい時にその苦しさを誰にも言えずに長い間悩んでる時にそばで話を聞いてあげられなくてごめんね。

 『これだけ忙しくSKE48とカミングフレーバーのために頑張ってます』ってファンの方にいちいち言うことじゃないかもしれないし、君江は人に弱い姿を見せない頑張り屋さんだけど、つらかったり疲れた時は私に頼って欲しいなって思うし、ファンの方にもそういう一面を少しは見せて甘えてもいいのかなって私は思います。

 ほんとは悔しいと思ってる時、無理に笑わなくていいんだよ。悔しい時は『悔しい』って言ってもいいし、泣いてもいい。

 本気で頑張っている人を誰も笑わないから、君江は君江らしくアイドルを楽しんでね。

 君江の笑顔が大好きで、もっとアイドルきみちゃんを見たいと思ってるファンの皆さんはいーっぱいいるからね。

 私はもっと前で自信を持って輝く君江が見たいです。

 顔面国宝の可愛いお顔もたくさんの方に知って欲しいです。

 社員・竹内さんとしても君江の夢が叶うように、動いていけるように頑張ります。

 前に出かけた時に話したけど、これからは『彩姫さん』ではなく『彩姫ちゃん』として、一人の友達としても仲良くしてね。

 改めてお誕生日おめでとう。

 私はお酒が弱いけど、一緒に乾杯できるの楽しみにしてるね。

 君江のことも、お手紙の依頼をしてくださった君江のファンの皆様も大好きなゼスト社員、彩姫ちゃんより」

 

 ううむ、さきぽんと赤堀さんとそんな関係があったとは。
 そういえば、6期生の単独でも後輩メンバーとして出ていましたね。

【赤堀君江】 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 赤堀君江という新しいシンデレラは、いったいチームSでどんな物語を描いていくのか。
 たまに「きまえ」にもなりますが、小さい体でも魅せるパフォーマンスと目力の強さは、さきぽんに通じるものがあると思います。

【赤堀君江】 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 生誕祭のスピーチでこの2年間について「ほんとに何をしたらいいかわからないことが凄い多かった2年」とし、「何をしてこのグループに貢献すればいいのかっていうのを凄く考える2年」とも語っています。
 2018年のかおたんの手紙に書かれたさきぽんを思い出しますね。選抜とカミフレという違いこそありますが、やはり最前線で頑張っているシンデレラだと思います。
 更にファンの皆さんに恩返しがしたいし、ターニングポイントになる1年にしたいと語っています。
 総選挙という魔法は使えなくなりましたが、きっと別の魔法がまだ残っているのでは、と赤堀さんの2022年のスピーチでは考えさせられました( たとえば、それは各種雑誌系のイベントかも知れません )。

 
 これから入ってくる11期生たちを赤堀さんが支える時が、近い将来やってくるのではと思います。その時にメンバーだからできる「仲間への優しさ」というガラスの靴は受け継がれていくのではないかと思います。

 今、彼女が持っているガラスの靴も、赤堀さんが大事に履いて、きっと次のシンデレラに受け継がれると信じています。

※なんとなくイメージした曲を貼ってお別れです。珍しくアニソン!カラオケで友人にコールしてもらいながら歌うとめちゃくちゃ気持ちいいです。早く、コールしてもいいライブが戻ってこないですかねえ。

2021年2月26日金曜日

あの日の自分

 彼女にしか言えないこと


 言葉というのは不思議なもので、同じ言葉でも誰がどんな時に言うかで、大きく意味が変わってきます。
 以前、バンプオブチキンのボーカルの藤原基央さんが、ロック雑誌「ロッキンオンJAPAN」のインタビューの中で、「頑張れ」という言葉を例に出して、力になることもあれば「俺がサボってみえたかい」と不愉快になることもあると語っていました。
 皆さんも人生の中でそんな経験はないでしょうか?
 僕はどちらかというと、具体的な問題の解決策とかで上記のことを思うことはないですが、抽象的なこれからの人生とかについてでは、よくあります。
 「ああ、この人の言葉ならスッと入ってくる」というものもあれば、「いや、お前に言われても仕方ないからさ、黙ってくんないかな?」というものもあります。
 先日観に行った、よこにゃんこと北川愛乃が出演していた「BLACK SMITH」でも、フィクションを通してですが、観客達の心を動かす叫びがありました。Twitterでやりとりさせていただいている方が描いた、「声の力、言葉の力を信じている」という言葉を思い出しました。


 昨夜(2021年2月25日)、SKE48の竹内彩姫さんが卒業を発表しました。
 SKE48の6期生として活躍してきた彼女は、青春のほとんどをSKE48に捧げました。
 彼女が見てきたアイドルの世界はどんなものだったでしょう?
 丁度、48グループの全盛期に加入して、6期研究生ということでドラフト制度や大組閣の煽りをモロに受けたり、時には怪我で悩んだりということもありました。
 それでも、公演に出演しながら、SNSの更新も頑張り、握手の対応も良くて、総選挙や各種イベントで結果を出していき、SKE48のシングル選抜にも選ばれました。ファンの皆さんと勝ち取ってきた結果だと思います。

 そんな彼女が選んだ道は、5月に卒業後、ゼストの社員になることでした。
 まだ、どこの部署でどんな仕事をするのかは、分かっていません。
 アイドルのセカンドキャリアとして、これまで佐藤すみれさんがプロデュサーになったり、柴田阿弥さんや後藤楽々さんがニュースキャスターになったりしています。
 このあたりは、大木亜希子さんの「アイドル、やめました。」をじっくり読んでいただければと思います。

※「アイドル、やめました。」の記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_53.html


 アイドルから運営側へというのは、48グループでAKBで既に前例がありますが、SKE48では初めてです。
 よく「メンバーの〇〇が運営側にいたら、もうちょいメンバーの気持ちを考えた采配が出来るのになあ」と思うことがあります。スポーツの監督とは少し違うのかも知れませんが、元プレイヤーだからこそ、見える視点があったり、提案できる方法もあったりすると思うからです。
 果たして、さきぽんがどのような活躍をしていくかはこれからですが、僕は彼女の性格ならば、これから入ってくるアイドルたちに寄り添った仕事が出来るのではないかと思っています。
 大組閣の際、NMB48の渡辺美優紀のアンダーに入り、彼女に振り付けを教えてくれたのは誰だったか。ドラフト1期生にも優しく接してくれたのは、誰だったか?

 そう、竹内彩姫でした。
 

 勿論、彼女の決断に戸惑った方もいると思います。
 SKE48は夢へのステップであり、劇場や外仕事で見つけてもらい自分の夢へと繋がっていくコンセプトだとしたら、「スタッフ」というのは、一見するとキラキラしたものではないかもしれません。
 でも、その場所に居たからこそ、変えたいと思うことや自分が中に入って支えたいと思うこともあったのかも知れません。そして、色々な選択肢を一つ一つ消していきながら選んだのか、真っ先に選んだのかでも違うと思いますしね。


 映画が好きで、映画監督や俳優たちの人生に関する本をここ数年沢山読みましたが、芸能の世界でしか生きられない人もいます。名監督も映画の世界を離れてすぐに孤独死したり、名俳優もドロップアウト後に社会に上手く定着できないこともあります。
 「その世界でしか生きることが出来ない人」というのは居ます。
 特に才能がある人は、人間性と社会性がアンバランスな方もいます。
 その時に遠く離れた業界に行くのではなく隣接する業界に行くことで、バランスを崩すことなく、次の成功をしやすくなります。
 その前例をさきぽんは見事に作ってみせました。
 

 そりゃ、観たいですよ。
 「黒派遣OL 彩姫」もブログのタイトルの顔文字も、特典映像で眼鏡かけて仕方ないなあ、というさきぽんも。
 でも、アイドルとは違うフィールドで、また彼女ならセンターを目指せると思います。


※なんとなく思い出した曲を貼っておきます。「progress」が出来て10周年を記念してスガシカオさんたちが作った曲です。 



 そういえば、彼女の夢は「沢山の笑顔を作れる人になること」でした。
 もう、次の場所での夢の叶え方を彼女は考え始めているかもしれません。
 そして、きっと彼女は沢山の笑顔を作ってくれると思います。
 劇場で、ネットで、スクールで、そして、メンバーたちにも。

 彼女なら、いつかSKE48の12期生の子が怪我をして悩んで泣いている姿をふと、見つけた時や、17期生の子が無力感に苛まれて泣いている時に、きっと寄り添って言葉をかけてくれると思います。そこに居るのはきっと、昔の自分だから。そして、その言葉には、同じ壁を乗り越えてきたものだけが持つ説得力があると思います。
 そして、笑顔を作ってくれると。

 ※最後にさきぽんの決断を聞いて、イメージした曲AKB48「あの日の自分」を貼ってお別れです。

2020年5月31日日曜日

前のめり③

引き算の魅力


 
 推しメンの魅力を考える時に皆さんは、足し算引き算、どちらで考えますかね?
 「こういう技能を持っている」とか「こういう曲の選抜に選ばれた」とか、足し算で考えていくか?
 それとも、「色々な要素をそぎ落として、一つだけ残すとしたらこういうところが凄い」という引き算で考えていくか?

 先日、AKB映像倉庫の「ソーユートコあるよね?」の選抜コンサートで、もの凄く気になるメンバーがいました。古畑奈和の「本性」、松井珠理奈の「Hwo are you?」、だーすーの「わるりん」等、それぞれの魅力が爆発したソロユニットブロックが特に印象に残っていますが、その中で一番印象に残っていたのが、さきぽんこと竹内彩姫が唄った「前のめり」でした。
 彼女は「前のめり」を2番から唄いました。
 僕は「前のめり」がSKE48のシングルの中で一番好きなこともあるんですが、何故彼女は2番から唄ったんだろう、ということが気になりましてね。

 彼女の公式ブログを追っていくと、コンサート当日のもので2番を選んだのは彼女のこだわりであるということ、そして、今の気持ちとリンクしていると語っていました。
 そこから、「今の気持ち」とは何なのか、考えていくことにしました。
 色々と辿っていきましたが、その中で気になったのが、2019年12月4日に行われた生誕祭での言葉です。

 「20歳の1年の目標は私のレギュラー番組をもらうことです。
 アイドルとして一歩先に行きたいと思って。
 私じゃなきゃダメな場所ってそんなにないんじゃないかなって。
 20歳の1年は私が必ず必要となる場所を探して作れたらいいなというのが目標です。
 総選挙や選抜の先にSKE48の竹内彩姫じゃない場所があったらいいなと」

 まず、さきぽんが20歳になっているという時の流れの早さに驚きますが、「SKE48の竹内彩姫じゃない場所」という表現。「SKE48」という大看板なしでどこまで自分一人の力で勝負できるか?
 その一つとして、彼女が挙げたのがレギュラー番組です。
 今、ラジオ番組「岐阜県だって地元です」でサブパーソナリティを務めていますが、それ以外にも何か彼女のレギュラー番組が出来ないかということですね。
 チアドラをしていた経験から、ドラゴンズ関係の仕事が真っ先に思い浮かんだんですが、この仕事はわりと激戦区だと思います。ドラゴンズに詳しいメンバーは他にもいますし、一人で呼ばれるということもこれまでのラジオなどの中継でSKE48のメンバーが二人で呼ばれることが多いので、ソロと言うと難しいかもしれません。
 趣味の読書に関することか? 
 しかし、SKE48の中には読書家のメンバーも多いです。
 ダンスか?
 しかし、ダンスが得意なメンバーも沢山いる。
 グラビアか?
 でも、SKE48にグラビアの仕事が来たのは、最近だといつだ?
 演技の仕事?
 運営がいちいちゲームと連動させる状況で、果たしてそれは「SKE48」から外れたものか?
 今、僕は「SKE48」という大分類で書いていますが、「芸能界」というものに置き換えると、さらに競争率が上がっていくと思います。
 じゃあ、何があるんだ?
 僕は行き止まりに達しました。
 そこから、彼女に関するブログだけでなく、ドキュメンタリーの映像を見返すことにしました。
 そして、一昨日の朝方に気が付きました。
 「何が出来るで考えるんじゃなく、何が残るかだ」と。
 
 様々な要素をそぎ落としていった結果、彼女の魅力として浮き上がってくるものは何かと。
 
 僕考えたのは、誰とも似ていないその美しい声と、フェアな視線でした。

 まず、声に関しては、本当に綺麗で2016年のソロコンサートで行われた朗読劇はとても素晴らしかったです。朗読をしたことがある人なら分かると思うんですが、「読む」と「伝える」では全くスピードが違います。彼女は持ち前の声を活かして「伝える」朗読が出来ていると僕は感じました。
 そして、「フェアな視線」。
 入ってきたドラフト1期生が置かれていた状況でも、きちんとダンスを教えていたこと。大組閣で当時腫物に触るような感じだったみるきーに公演のダンスを教えて、2015年の総選挙のバックヤードでは抱き合っていたこと。
 これは簡単なようでなかなか出来ることではありません。
 「あなたが居てくれたから」の記事で書いた、長い研究生生活や怪我を体験したからこそ、人の気持ちが分かる弱い者の側に立てる、うまく行かない人に寄り添えるのかも知れません。
 
 この二つの要素を合わせて、何かないかなと考えた時に、ドキュメンタリーのナレーションや、彼女自身が自分から遠く離れた場所旅をする番組はどうでしょう?

 起こっている事象を映像を通して伝え、時には自分の意見も語っていく、そんなドキュメンタリーのナレーションはどうでしょう?
 そして、彼女が旅をする番組なんですが、前田敦子が主演の「旅のおわり世界の始まり」という映画を皆さんご覧になったことはありますでしょうか?


 
 僕のイメージはあの感じです(黒澤清監督作品は、いつも考えさせられますね)。
 彼女の眼からみたら、世界はどう映るんだろと考えてしまいます。
 勿論、ちゅりのような朗読の仕事も。

 色々と話が飛躍してきましたが、この数か月間止まっていたSKE48の時間の針が、また再び動きだす時に、彼女は必ず必要になる存在です。後輩たちから見たら頼れる先輩の一人だと思いますし、公演や選抜を引っ張っていける存在です。
 そして、SKE48を飛び出した時の彼女のことを考えると、様々な想像が膨らんでいくんですよね。在籍している間に、「未来の可能性につながる仕事」という視点で沢山チャンスが獲得できないかな、と思っています。
 彼女も自粛期間中に様々なことを考えているのかも知れません。

 強制的に一旦止められてしまった今、再び、走り出す時の彼女は、きっと前のめりに地を蹴って走り出すでしょう。
 
※さきぽんについて書いた「あなたがいてくれたから」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_8.html

2020年1月25日土曜日

SKE48 次にソロコンが見たいのは誰だ?

4年に1度ぐらいでもいいから


 本日、2020年1月25日は、おーちゃんこと末永桜花さんのソロコンサートがありましたね。
 僕は現場に行けなかったんですが、なかなか良いコンサートだったことがSKE48公式さんの動画から伝わってきました。推しメンのソロコン。セレッソールの皆さんからしたら最高の時間だったと思います。
 で、おーちゃんのソロコンの動画を観ながら考えたわけですよ。
 次にソロコンするなら誰が観たいかな、と。

 そこで、今回は次にソロコンが観たいメンバーを考えてみました。
 ルールとして、今回のおーちゃんのコンサートみたいにゲストもありとします。
 そして、既にソロコンサートをしている、珠理奈、奈和ちゃん、野島樺乃さんは無しにします。まあ、この辺りのメンバーもまた観たいんですけどね。個人的には、奈和ちゃんのソロコンの配信すら見逃したので、是非2回目をやってほしいです。

 さあ、それじゃあ、行ってみましょう!

① 谷真理佳

 
 2016年のソロコンを観た時に、歌の上手さとお笑いのバランスが凄くいいなあ、と思ったんですよね。それに総選挙曲にも恵まれていて、「月の仮面」、「波が伝えるもの」といった名曲が是非聴きたいなあ、と思っています。「大人の世界」というセンター曲もありますしね。
 ゲストは、同じく「波が伝えるもの」のメンバーの水野愛理はどうでしょう?仲が良い、はたごんやぴよすもいいですね。
 彼女が歌う「不器用太陽」も大好きなので、是非実現して欲しいです。

※「月の仮面」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/blog-post_8.html


② 大場美奈


 映画好きの悪い癖なんですが、映画を観ている時にスクリプトのことを凄く気にするんですね。どんな構成で組み立てたんだろうとか。そういう意味では、みなるんの2016ソロコンでのバランスの良さですよ。
 次も是非、野間口さんと一緒にコントしつつ、歌もしつつで、緩急をつけながらお客さんを飽きさせずに「次はどうなる?」というのを楽しめる総合的なものが観てみたいですね。
 個人的には、みなるんが乃木坂46の「きっかけ」「悲しみの忘れ方」を唄ったら、間違いなく泣くと思います。
 アンコール明けは「今、君といられること」とかも出てくるかもですね。
 ゲストとして、山内鈴蘭が来て「黄金センター」「アンチ」を唄ってくれたら、もうね…。

※みなるんの「アンチ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_27.html

③ 竹内彩姫

 
 彼女の朗読がまた聴きたいなあ、と思いましてね。
 朗読って、声だけで表現しなければいけないんで、かなり難易度が高い表現なんですよね。ソロコンの時の彼女の読み方が凄く良かったんですよね。これまでの自分のドラマを語っていく形式なんですよね。あれから4年、彼女にどんなドラマがあったのかを聴いてみたいです。
 ゲストは、同じく本とゆかりの深い鎌田さんとかもどうですかね。
 ビブロフィリア的なアイドルもありだと思っています。

※さきぽんの「あなたがいてくれたから」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_8.html


④ 惣田紗莉渚

 
 独自の世界を持っているんですよね。
 2016年のソロコンを観た時も、宝塚の曲が凄く良かったんですが、出演した「トリッパ-遊園地」の曲も聴いてみたいんですよね(せっかく大阪に来てくれたのに、いけなかったんですよう)。凄い評判がいいのだけ、伝わってくるのが悔しい。
 ゲストは、あえて後輩のふゆっぴはどうでしょう?
 最後は「あの先の未来まで」でまだまだ、旅は続く感じで。

※さりーの「私だけに」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_16.html

⑤ 浅井裕華

 
 選抜コンサートでの「それでも好きだよ」は、ドラマがあって凄い良かったんですよね。
 一人のアイドルとして、どこまで勝負できるかを見せて欲しいな、と思うメンバーです。
 ゲストは、だーすーと見せかけて同じ須田会のレオ様かぴよすはどうでしょう。「狼とプライド」とか観てみたいですね。
 僕としては「制服レジスタンス」を聴いてみたいな、と思いますよ。


⑥ 白井琴望


 やはり、彼女の企画力は目を見張るものがありましてね。
 showroom配信での耐久力を考えると、2時間という時間の中でどこまでアイディアをつめこめるかの戦いになるかも知れません。
 ゲストはやはりゆっちでしょうか。
 「誰にも言わないで」という名曲を眠らせておくのは、勿体ない!

※こっちゃんの「誰にも言わないで」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_9.html


⑦ 佐藤佳穂


 この人は、次はどんな手を打ってくるんだろう、というのがとても興味があります。
 特に予想はできないですが、おーちゃんと「さとながちゃんねる」コンビはどうでしょうか?
 個人的には、「16人姉妹」を完成させてくれてもいいぞ、もっと色々な顔を見せてほしいな、と思っています。

※さとかほの「16人姉妹の歌」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_44.html


 他にも、はたごんの落語の新しいネタやどんちゃんの新ネタも思い浮かんだんですが、2時間のライブという枠だと、ちょっと長いかなと思ったので、省きました。
 あとは、坂本真凛ちゃん、倉島杏実ちゃんと観るSKE48ライブDVD会とかもおもしろそうでしたが、コンサートじゃないじゃん、と思ったので、同じく省きました。
 あとは、現実的にはだーすーのソロコンとかやっても全く違和感がないんですが、彼女がどんな曲をチョイスするのかも見てみたいですね。「快速と動体視力」とか久しぶりにみたいです。
 どうしても、2016年のソロコンの延長線上に考えてしまう形になってしまいましたが、一人一人のメンバーの良さを知るには凄く良いと思うんですよね。
 だから、運営さん、そろそろ全体ソロコンしようぜ!




※谷のソロコンでの「軽蔑していた愛情」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_25.html

※はたごんの「鷺とり」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_44.html
  

2019年8月22日木曜日

「SKE48の大富豪は終わらない!」スタート!



一緒にゲームしませんか?


 ついに8月21日からスマホゲーム「SKE48の大富豪は終わらない!」がリリースされましたね。皆さんは、もうプレイしましたか?
 
 僕は資格試験が来週に控えているにも関わららず、昨日からゲームを始めましてね。
 元々、大富豪はそんなに強くないんですが、色々なローカルルールが乗っかってきて、昨日はそんなに勝てなかったんですが、今日ぐらいからボチボチ勝てるようになりましたよ。
 いやあ、まさか革命で終わってはいけないとか。
 都落ちとかね。
 やっと覚えましたよ。
 
 今日も夕方ぐらいに帰りのバスを待ってる間に、本作を起動していると、なんとメンバー本人様が登場。

 なんとさきぽんこと竹内彩姫さんですよ。
 画面をキャプチャしとけばよかった。
 プレイ開始時に頭を下げるシュタンプを押してくれて、こっちが頭を下げるのを返すと、また返してくれる礼儀正しい子でした。
 ちなみに、大富豪になって去っていきましたよ。
 アニメ「餓狼伝説2」でアンディに吹っ飛ばされたローレンス・ブラッドみたいに「強い!強すぎる!!」というぐらいの強さでした。

 ちなみにこのゲーム。リセットマラソン略してリセマラというのを最初にやるのが、良かったみたいですが、僕は男らしく最初に引いたカードで戦うことにしましたよ。

 ちなみに僕は、現在、SKE48に推しは不在。
 じゃあ、誰にしたのか?

 SKE48の未来。
 倉島杏実ちゃんじゃい!

 いやあ、色々迷ったんですよ。
 ブログ的には、一番取り上げている奈和ちゃん、マジカルラジオ大好き人間としては、ちゅり。プロレス好きとしては珠理奈、演技が良かったよこにゃん。最近期待してる水野愛理、文章が好きなだーすー、じわじわ味わえるみなるん、他にも色々いたんですが、やっぱりね、オジサンは昔のSKE48も好きなんだよ、ソウゴくん(仮面ライダージオウ風)。
 なんかね、倉島さんからは、どこか懐かしい昔のSKE48の匂いがするんですよ。
 これはもう感覚的なものですけどね。
 松井玲奈推しというところも好感度高いですしね。
 というわけで、ゲームでは倉島杏実ちゃん推しです。


 ちなみにこのゲーム。
 相手が出したカードを覚えていくことで、有利になっていく気がするのは、僕だけ?

 ちなみにユーザーIDは「orjB92KDr」なので、フレンドになってやっても良いぞ、という方は是非。


 

2019年2月19日火曜日

「SKE48の楽屋ばなし 第5回」の感想



メンバーしか知らない顔


 今回の「SKE48の楽屋ばなし」は、大谷悠妃ちゃんの題字で始まりますが、「演人全開」と書いて「エンジンぜんかい」と読ませるところがいきなりですが、面白い。頭が実は柔らかいタイプなのか、まだドラフト3期生なので、彼女のこともどんどん知っていきたいと思います。

 今回は、江籠裕奈、鎌田菜月、竹内彩姫、荒井優希、松本慈子の5人。
 まずは、芝居のダンスをした感想。
江籠「新しい感じ、うちらのダンスとは違う。先生の目がめっちゃ怖かった」
竹内「もう1回やりたい。二人目だったから、先生のアドバイスを受けてもう1回やってみたかった。だから、怖めの先生が私は嬉しかった」
 珠理奈も最近厳しい先生がいないから、と喜んでいたみたいですよ。
 江籠ちゃんは未公開の「激流と葉」という演技で苦戦していたと慈子が言ってますね。こういうのって本当に難しそう。
 このメンバーでのダンス評で、みんな感情的ではなく無難に踊ると江籠ちゃんが言ってましたが、実は感情的な江籠ちゃんも観てみたいですよ。

 そして、いよいよ本題。
 「人間観察で芝居力アップ?メンバーのゴシップ発表会」が開催されます。
 まずはさきぽん!
 「慈ちゃんのことなんですけど、前東京にお出かけしに行った時に、もう、(在籍して)6年目で東京にも(握手会などで)来慣れてるはずなのに、渋谷とかに行くと『ここが渋谷か~』と感激する。お目当てのタピオカ屋に行くと『ここがタピオカ屋か~』ともなる。新鮮な反応が田舎者過ぎてカワイイ。だが、一人だけ騒いでいる。田舎者が出すぎている」
 いや、いきなりほっこりするエピソードじゃないですか。
 確かに松本慈子さんは大阪の田舎出身で、ペットは野ウサギのぴょんちゃんですからね。しかもおじいちゃんが拾ってきたという。だが、最近は「都会に染まったね」と言われるそう。さきぽんの「愛知には染まったけど、東京には染まれてない」という冷酷なツッコミ。いつかぴょんちゃんにも都会を。

 次は鎌田さん。
 「江籠さんの朝の支度が早すぎて怖い。私はギリギリで起きるけど、パッと起きたら、暗い部屋で江籠さんが準備済まして、暗い部屋で座っている。まだ集合時間20分、30分前の暗い部屋のベッドに座っている」
 これに対して江籠ちゃんは「逆にみんな遅くない?」と返答。集合時間の1時間前には起きているそうです。
 それに対して、鎌田さんは「限界まで寝るためにパジャマ代わりにリハーサル着を着て寝ていることもある」とか。粗忽すぎる。なっきぃは暗くして寝るため、江籠ちゃんは携帯電話を懐中電灯のようにして準備しているとか。先輩、大事にしよう。
 さきぽんとかからは、「早い時間の集合は遅刻しないから同室で嬉しい」とも。確かにそうですよね。なんでも余裕を持った行動をしないと大変なことになるぞ、なっきぃ(経験者は語る)。
 ここで、さきぽんから新たな江籠さんの一面が語られます。
 それは、「寝ても2時間おきぐらいに起きて、携帯電話をいじってまた寝ること」そして、荒井ちゃんからは「ウチラがどんだけ騒いでも起きないイメージ」と語っています。江籠さんと睡眠の謎は深まるばかり。

 さらに「急に起きるシリーズ」で、今度はなっきぃの話が。
 荒井ちゃんから「私は夜更かしなんで起きてて、なっきぃさんは疲れて寝ていた。1時間ほどしてから、急に起き上がって正座。そして、枕の方へ再びひっくり返るということがあった」というエピソードが。な、何故正座。まさか、難波のシングルの影響?
https://youtu.be/q4FwKFk658c

 次は慈子。
 さきぽんに関するゴシップ。
 「さきぽんは何でも笑う。極点に言えば、『布団がふっとんだ』でも」
 ここで爆笑するさきぽん。う、嘘だろ?
 「オードリーのオールナイトニッポン」を聴かせたいぜ。
 慈子の面白かった話としてメンバーに言いふらす、だが、結果として慈子の株を下げてるのでは、と笑いながらも心配するさきぽん。実は「布団がふっとんだ」で江籠ちゃんも笑っています。実は江籠ちゃんも…。

 さあ、どんどん行きましょう、江籠ちゃん。
 荒井優希ちゃんに関するゴシップ。
 「優希ちゃんは食に対して、制限を決めてない。夜遅い時間でもコンビニに行く。一緒に行くと私まで食べてしまう」流石は大食いキャラ。同じ食生活をしているおしりんがどんどん太って行くとか。これに対して、アルパカさんの回答は「朝・昼・晩の概念を無くした」というサンドウィッチマンも愕然の説を提唱しましてね。
https://youtu.be/XWo627F7CeU
「朝、朝、晩でも良い。別に3色食べても次の日の朝を持ってくればいいんですよ」という、タランティーノの「俺がパクりたい時に、好きな映画を好きなだけパクる理論」みたいで豪快!

 そんなアルパカさんも最近は胃もたれを経験しているそうで、かおたんが「どうしてもラーメン食べたいぉ」と言った日があったらしく夜11時にラーメンすると、その日から胃もたれでシングルのキャンペーン取材にも影響が出たとか。
 液キャベ飲め!
 かおたんは大丈夫だったんでしょうか。
 その経験があってから、アルパカさんはめちゃめちゃ食べなくなったそうじゃ、めでたしめでたし(ただし、その日、東京から名古屋に帰って鍋パーティをしたという豪傑ぶり)。ちなみにさきぽんは胃もたれの先輩のようですよ。
 そういえば、僕も「シビ辛ラーメン」を2杯連続で食べたら、お腹をシュワルツネッガーに「OK!」と撃ち抜かれたぐらいの痛みが一日続きましたよ。みんな、食べすぎはダメ!

 他にもさきぽんが飛んでもないもんを優希ちゃんの家に置いていったエピソードや江籠ちゃんのぬいぐるみがあるメンバーに恐ろしい目に遭わされるエピソードも語っているので、是非観て下さい。最後に後ろの掛け軸が!

 いやあ、今回の放送でしみじみ、江籠ちゃんの育ちの良さを感じましたよ。
 さすがは昔のSKE48も知ってる世代。
 そして、アルパカちゃんの超理論。
 さらにそのアルパカちゃんを弱らせるラーメンを食べても、恐らく平気であろうかおたんの生命力。世界は広いぜ。

 次回は若手スペシャル。
 いったいどうなる!

江籠さんの魅力について考えた「花の香りのシンフォニー」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post.html

さきぽんとファンの方たちのドラマを綴った「あなたがいてくれたから」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_8.html 
 
 

2018年12月8日土曜日

あなたがいてくれたから①

物語を書いていくのは

 曲の前のMCって、すごく大事だと思うんですね。
 特に大事な曲の前のMCは。
 アーティストのMC一つで、曲が普段以上の意味を持ったり、説得力を持ったりします。

 僕の狭い範囲で、MCの説得力があるなあ、とライブやライブDVDを観て感じたのは、the pillowsなんかがそうなんですね。結成から色んな苦労があって、それでも辞めずに25年以上の歴史があるバンドです。いつか、僕が行ったライブで「Funny Bunny」という代表曲の前のMCが印象的でしてね。「10年前の僕はこんな未来が来ることなんて、予想していなかった。明日のことは誰にも分らないんだ。自分の好きなことを信じて、続けていこう」からの「Funny Bunny」ですよ。もう、説得力が凄い。恥ずかしながら、20代の僕は、涙ボロボロ流しながら聴いていましたよ。

 じゃあ、SKE48のMCでそういうのあったかなあ、と考えた時に、一番僕が曲への説得力があるMCがありました。

 「SKE48 SOLOCON 2016」での竹内彩姫の「あなたがいてくれたから」への朗読でしょう。

 タイトルは「魔法をかけたのは」。
 シンデレラのような青いドレスで登場して、朗読を始めていくわけです。
 あらすじの前半をを雑に説明するとこんな感じです。

 2012年11月17日 SKE48 6期生オーディションに合格
 2013年1月1日 元旦公演 仮お披露目 
 2013年2月28日 正式お披露目 
 初めての舞台「キラキラと輝いていた」
 2013年3月31日 「会いたかった公演」 公演デビュー
 自分のサイリウム・自分へのコール
 「新鮮で、ちょっぴり恥ずかしかった」
 「緊張していた私を一番支えてくれたのは、間違いなくファンの皆様だった」
 大組閣祭りの発表
「2、3人がクラス替えをするみたいなものなのかな?」
→ グループ全体のシャッフル

 同期のメンバーの昇格がどんどん決まる。
「初めの方は、私も嬉しかった。けど、だんだんと不安と焦りが私を襲ってきた。でも、私には、自分に自信があった。研究生公演、アンダーの出演回数、努力した時間。他のメンバーよりも、絶対に絶対に負けてない。だけど、その日、私の名前が呼ばれることはなかった。発表が続く中、私たちを襲う絶望。どのチームのメンバーも舞台上に居る中、ぽつんと取り残されたSKE研究生の数人。逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。しかし、私たちを待っていたのは、更なる絶望だった

 一人の人間の自信がゆっくりと崩れていく様を描いた文章としてもしっかりしてると思うんですが、それをメンバー本人の口からきくとなると、説得力が違います。で、ここでもう、さきぽんの朗読のうまさに舌を巻きましたね。
 私も前職では、文章を読む仕事があったのですが、プロだった者の目から見ても、うまいです。抑揚の付け方、表情。ぜひ、彼女にはいつか、朗読劇をやってもらいたいと思う、今日この頃です。
 では、朗読の中盤をどうぞ。

 人数が少なくて研究生公演ができない。正規メンバーも16人以上いるから、アンダーにも出演できない。絶望に打ちひしがれる研究生。仕事は握手会のみに。絶望。
 ファンの励まし。一向に始まるない公演。
 中3で進路に悩む時期。
 「辞めようか」「諦めたくない、ここで終わりたくない。ファンの皆様の言葉を信じたい
「その思いが溢れて、『辞める』という言葉を撃ち破った」

 正規メンバーの公演を覚える。
 いつでもアンダーの準備はでていると伝える。急でもなんでもいんです。公演に出演させてください。という悲痛な願い。

 数日後、チャンスが訪れる。
 チームE「手をつなぎながら」公演へのアンダー出演。
「この急なアンダーを経験したことで、私は強くなれた。なんでもかかってこい! そう思えるようになった」


 とある夏の初め 研究生「アップカミング」公演のお知らせ。
 「私達の為に作られたセットリスト、衣装、演出」
 「未来が明るく照らされたように感じた」
 「アップカミング公演は、私に仲間の大切さを教えてくれた」
「何よりも、諦めずに応援してくださったファンの皆さまに観ていただけることが、私はとても嬉しかった

 2014年3月31日 「コケティッシュ渋滞中」リリースイベント
 研究生全員昇格の発表
「皆様からの大きな大きな歓声」「その日は大好きな大好きな先輩の活動最後の日でもあったから卒業される前に、昇格した姿を見せることができたという安心。絶対に、忘れない日になった」

 うう、もうさきぽんのファンは全員免税してやれよ、と言いたいぐらい、ファンの方に恵まれてますね。この何もない空白期間の辛さたるや。しかし、ファンの人との信頼関係が出来ていますね。
 ちなみに紅條は、3月31日はかつての推しの活動最終日でしてね。それなのに、関西で仕事してましたよ。今でも後悔してます。デロリアンが完成したら、まず、ここからやり直したいですね。
 かおたんちゃんねるのインタビューを観ていると、この頃の鉄人ぶりが凄くてですね。腰の怪我もあったんですが、頑張って、色々な公演に出てるわけですよ。
 では、いよいよ後半です。

 チームKⅡメンバーに。初めて正規メンバーとして迎えた、総選挙。
 速報のみのランクイン。
「悔しい思いと、来年こそという思いで会場を後にした」
 そこからの1年は「総選挙ランクイン」を目標にファンと進む。
 「ファンの方との深い絆は、ここで生まれたと思う

 第8回AKB48 45thシングル選抜総選挙
 速報 第9位にランクイン 12935票
 「夢だと思った。でも、夢じゃなかった」
 「去年のトラウマがあるからこそ、速報で第9位をもらっても、不安を拭い去ることはできなかった」「でも、去年よりは確実に、明るい気持ちで席に着く自分が居た」

「私の心の中では、呼ばれろ、まだ呼ばれるな。そんな葛藤が起きていた」
 第31位 28282票でランクイン
「真っ白になった。我に返った時には、頬が濡れていた」
「あんなに泣いた日は、大好きな祖母が、亡くなった日以来だった」
「悲しい涙から嬉し涙に記憶を書き換えることができたのは、総選挙のおかげだ」

 ランクインからSKE48 20thシングル「金の愛 銀の愛」の選抜入り。
「私の大切な曲が増えた瞬間だった」
「私の頭の中は、いつも支えてくださるファンのことでいっぱいになった」
「私は皆さまと選抜という場所をつかみ取ることができたんだ。私とファンの方との絆が奇跡を生んだんだ」

 じゃんけん選抜へ(衣装はシンデレラのような真っ青なドレス。ファンへの感謝の思い)
「皆様へ少しは恩が返せたかなあ」

「ありがとうございます。私を見つけてくれて。ありがとうございます。嬉しい時も苦しい時も、私の傍にいてくれて。ありがとうございます。どんなことがあっても、支え続けてくれて。これから、どんなことがあろうとも、私には、皆さまがいる。これからも、私の物語を一緒に、作り上げてください」


 ここで、本を閉じます。
 もうね、今まで積もり積もってたフラストレーションがここで、最高の形で報われるわけですよ。そして、時々、忘れそうになるんですけど、アイドルの物語に僕らファンも少なからず、関わっているんだなということです。時にそれは苦しめてしまうこともあるかもしれませんが、今回のさきぽんのように希望へ、そして、絆へと変わっていくこともあるんですね。

 で、ここから「あなたがいてくれたから」ですよ。
 ちょっと聴いてみましょう。とリンク探したんですが、公式がないので、皆さん、探して聴きましょう。
 過去を振り返って、「あなた」への感謝を歌う歌なんですが、これが凄くいい。
 「いくつもの涙流して、ようやくここへ帰ってきたよ。ああ、大きな支えはHOME TOWN」で終わるんですが、この「HOME TOWN」はもう書くまでもないですが、「ファンの皆様」ですよね。
 曲を迎え入れるための演出として、朗読を選択したさきぽんは素晴らしいと思います。この記事のために、ここ数日間、ひたすらこの朗読を聞き続けたんですが、本当に良い声で、読み方がうまいです。これは、彼女の武器として、使っていってほしいなあ、と思います。

 当日、僕も現地にいましたが、もうね、隣の席のヲタの方が「あなたがいてくれたから」のイントロが始まった瞬間、嗚咽を漏らしてまして。タオルで口を隠してらして。「うう、うう、おおん」みたいなね。で、タオルを見たら、さきぽんの名前が!
 思わず僕ももらい泣きしそうになりましたよ。
 
 あと、書きながら気づいたんですが、ファンのことを「ファンの皆様」と凄い丁寧な言い方をしているところも素晴らしい。客のことを「ファンの皆様」というのは僕の知る範囲では新日本プロレスの内藤哲也ぐらいですよ。いつか、さきぽんが、軍団を作って制御不能な活躍ぶりをしてほしい、デ・ハ・ポン!!
 
 真面目な話をするとね、これから先、僕たちは推しとどんな物語を描けるのか、そんなことを考えさせられる1曲でした。

 ちなみに、僕はアルバムの特典映像の眼鏡さきぽんが好きですよ。


 
 あと、かおたんちゃんねるのインタビューもすごい良いのでお勧めです。この朗読の頃のことも語ってくれていますよ。ぜひぜひ。