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2020年9月7日月曜日

12周年公演に向けて⑥「もう一度、PARTY」を始めよう

見上げた夏の夢


 

 SKE48の中には、何期かに1回ムーブメントを作る黄金期があります。
 たとえば、3期生。逸材揃いで選抜へのスピード、メディアへの露出、総選挙での躍進と枚挙に暇がありません。
 その中で、僕がムーブメントを感じたというか、みんなが夢を見られた世代が7期生とドラフト2期生が合わさった「7D2」です。この「7D2」という言葉が自然に生まれたこともそうなんですが、運営やメディア、ファンがそれぞれ期待している感じが物凄く伝わってきた世代だと思います。
 センター、本店若手選抜、総選挙、握手、公演、それぞれが持ち味を出して、SKE48を引っ張っていくんだろうなあ、と2018年の夏ぐらいまでは思っていました。

 しかし、それぞれのメンバーが昇格していき、才能あるメンバーたちが続々と卒業もあり、「7D2」という集合体で見た時には少し弱体化していく感じがしました。人数が減ったというだけではなく、中心的なメンバー未来を託したメンバーの卒業も大きかったと思います。
 この現象は、先日観た「Documentary of KEYAKIZA46 僕たちの嘘と真実」の中でも観られました。
 絶対的センターの平手さんが休演になった時、そして、脱退した時、メンバーたちは途方にくれます。しかし、残されたメンバーたちがそれぞれのやり方で、コンサートやグループを生き残らせようとした現象に凄く似ている現象がここ数年の「7D2」の中では起こっている気がします。
 一人一人が自分の得意分野で成長し、「7D2」だけでなく、グループに貢献していきます。その筆頭が野島樺乃ではないかな、と思います。野島さんが、SKE48の看板を背負ってここ数年、外の場でも勝負してきた姿は、本当に頼もしいものになったと思います。
 また、末永桜花という人の自己プロデュース力の高さは、今までのS田系の方々とは違う自分の好きなものを始点にしつつ、自分の領域に引き込んでいくダイソンの掃除機並みの吸引力があります。しかも、バッテリーが落ちない。
 ドラフト2期生の水野愛理の「7D2」への思いの強さや、ファッションモデルとしての活躍も期待できる菅原のポテンシャル。
 他にもどんどんあげていきたいところですが、今回の趣旨と違うので、一旦置いておいて、いよいよ本題に入ると、10月3日の17時30分からの「PARTYが始まるよ」公演ですよ。

 2015年7月6日から7期生とドラフト2期生をメインに始まったこの公演は始まりました。当時の写真がSKE48の公式モバイルに残っているので、気になった方は是非チェックを。みんなまだ顔が幼い!
 余裕がある人は、松井玲奈卒業コンサートのメイキングなんかも観て欲しいな、と思います。そして、もう卒業してしまった、後藤楽々や小畑優奈たちが活躍した「前のめり」や「意外にマンゴー」も。そこから様々なコンサートの映像を追いかけていくと、次第にメンバーが頼もしくなっていくのが分かります。
 「7D2」という集合体ではなく、メンバー個人で成長を追って行って、面白いと思うのがはたごんですね。
 ポンコツで名高いここ数か月のSNSやブログをチェックしてみてください。
 ギネスに挑んでいるところも良いんですが、8月の思い出を綴ったここ数日間の夏3部作のブログは良いですよ。

リンクはこちら!

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12622077065.html

 書きながらふと思いましたが、7D2には夏の風景が似合いますね。

  あれから5年以上経って7D2たちはどう変わっていったのか。
 個人的には「桜の花びらたち」のところで必ず泣いてしまうと思います。
 

 僕らが夏に見た「7D2」という花火は、打ち上げ花火だったんでしょうか?
 それとも線香花火のようにチリチリ燃えて消えていくものなんでしょうか?

 水野愛理が必死にSNSを使って、7D2を大事にしている様子は、たとえ今は地べたに這いつくばっていても、それでも何かせずにいられないネズミ花火のような輝きがあります。

 「波が伝えるもの」のMVのみんなの願いを短冊にして、ランタン花火に貼り、空に浮かべたように、僕らが彼女たちに託した色々な短冊は、一度空に浮かんで燃えていったのかもしれません。

 だったら、もう一度、作り直す時が来ているのかも知れません。
 あの時と同じ公演で、残った「7D2」ともっと新しい才能たちで。
 新しい「PARTYが始まるよ」という花火が、静かな空にまた打ちあがります。

 あの空暗くなって
 静寂 訪れても

 心に打ちあがった
 君の花火 鳴り響く
 まだ終わらない

(SKE48「花火は終わらない」より引用)