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2022年2月13日日曜日

ガラスの靴は残った

誰もがシンデレラ


 

 皆さん、いきなりですが、童話のシンデレラを覚えているでしょうか?
 グリム童話版が好きな方もいらっしゃれば、ディズニー版がお好きな方もいらっしゃるかも知れません。
 あの童話の中で子供の頃から不思議に思っていたことがあります。
 0時になると魔法使いや不思議な動物たちがかけた魔法は解けるはずなのに、なんでガラスの靴だけ魔法が解けなかったのか?
 僕なりの読解を書いておくと、あの魔法の靴は魔法をかけるものではなく直接魔法使いが譲渡したものではないか、と思います。ドレスとかかぼちゃの馬車とは違う特別なものなわけです。
 そして、ガラスの靴には魔法使いの魔法が宿っていて、シンデレラにも潜在的な魔法が宿る。時期が来るとシンデレラは、魔法使いになって次の少女のところに行き、シンデレラのように魔法をかける。
 そう、魔法使いは元シンデレラであるのではという説です。
 ううむ、文献とか先行研究との反証とか口頭試問なしだとこんなにロマンチックだけが先行する感じになりますが、皆さんはどんな理由が思いついたでしょう?

 
 さて、話を戻しましょう。でもですね、お城にガラスの靴が残ったように、アイドルグループにもシンデレラが残していったものが、あるような気がします。

 今回はそのガラスの靴とは何かを考えていきましょう。

 まず、そのヒントになるのが2016年11月30日に行われた竹内彩姫生誕祭での手紙です。

「彩姫へ

 17歳のお誕生日おめでとう。

 まさか生誕祭でお手紙を書ける日がくるなんて、とっても嬉しいです。なんだか恥ずかしいけれど、聞いてください。

 彩姫とは研究生としてずっと一緒でしたね。6期生の中では一番先輩とコミュニケーションをとっていたんじゃないかな?凄いなーって思っていました。

 6期生って綾巴と李苑が最初にピックアップをされて、そこから他のメンバーはなかなかチャンスに恵まれなかったから他の期と比べるととっても大変だったと思います。

 大組閣で昇格できなかった組は研究生公演が終わってしまい、アンダーにも出れず、自分自身と向き合う時間がとても増えました。そこで卒業してしまう子もいて、その時は正直私もつらかったです。

 彩姫からその時期に悩みのLINEが来たことを今でも覚えています。

 でも、結果としてアップカミング公演という新しい公演をやらせてもらえて彩姫はセンターを経験したり、とっても成長できた時間だったと思います。
 

 そして、その頃からアンダーにたくさん出て、連続公演などをして、知らないうちに自分の体に無理をして、腰を痛めてしまいました。

 『大好きな劇場公演は絶対に休みたくないんです』って注射を打ちながら一生懸命治療をして、公演に出ている彩姫を見ていて、本当に公演が好きなんだなと改めて感じました。

 もし私が腰を痛めていたら注射も打つし、これから先の人生を考えて普通に休演します。

 だから、本当に彩姫は公演に対しての気持ちが凄く強いなと思いました。

 そして、コツコツ今まで頑張って来た結果、今年の総選挙では速報9位、最終的には31位で初ランクイン。現地で見ていて本当に嬉しかったです。

 それからSKEの選抜メンバー入り。『キスだって左利き』の自分の時のように感じました。

 私の場合は総選挙のランクインやSKEの選抜入りで満足してしまうファンの人が多くて離れてしまいました。

 私の魅力が足りなかったからだと今でも後悔をしています。そこに関しては彩姫は大丈夫かな?離れてないですよね?

 総選挙後は自分の力で勝ち上がったじゃんけん大会に勝ったり、去年とは比べものにならないとっても濃い1年だったと思います。

 おそらく次のシングルはまだ出ないので、『金の愛、銀の愛』のリリース期間がとーっても長く選抜メンバーとしての色んな経験もできたと思います。

 前にも言ったと思うけど、この期間をどう過ごすかでこれからのSKEでの立ち位置が変ってくると思います。しばらくは新しいシングルもないと思うし。

 選抜メンバーとしての期間を本当に大切に過ごしてください。

 そして来年の総選挙、もし立候補して出馬するのなら順位が下がらないように彩姫のファンの皆さん、しっかりと支えてあげてください。

 最後に。彩姫はもちろん、大好きな6期生が中心となる新しいSKEを私がいる間にみせてください。期待しています。

 松村香織より」

 この年の生誕祭のスピーチでさきぽんは、青いドレスを着たシンデレラに自分を喩えました。きっとシンデレラは幸せな人生を送っているはずだ、とシンデレラ2年目のことを語ります。
 この日のアメブロも読んでおきましょう。

(´-`).oO(竹内彩姫♡希望の光) | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ここでもシンデレラという単語と「物語」というアイドル人生をこれからファンの方々とシンデレラ2年目を描いていくことを連想させる言葉が出てきますね。
 さきぽんがシンデレラだとしたら、かおたんは魔法使いかも知れません。しかし、彼女自身もシンデレラになるまでの時代があり、2012年には総選挙という魔法でお城へ爆走していきました。
※イメージ映像(影の軍団Ⅳ 幕末編)


 

 そんなかおたんが、自分の数年後にシンデレラとなったさきぽんに対するメッセージは、とても優しい視点で書かれています。その2年後の2018年12月5日の彼女の生誕祭の手紙も読んでみましょう。

「彩姫へ

 お誕生日おめでとう。

 去年これがほんとに最後の生誕祭だと思って参加したのに、今年もなぜか参加をして、こうしてお手紙を読んでいます。でも本当に今年が最後。悔いのないように書きたいと思います。

 ちょうど2年前の彩姫の生誕祭でお手紙を書いた時を思い出します。その頃、初めて『金の愛、銀の愛』の選抜に選べれたばかりの頃でしたね。

 そしてこの時期をどう過ごすかでこれからのSKEでの立ち位置が変ってくると思いますと私はお手紙に書きました。

 2年経った今もこうやって彩姫は実際に選抜に入り続けています。

 これは彩姫が頑張った結果であり、ファンの皆さんが離れずに支えてくれていたからだと思います。

 私から見ると彩姫はもう選抜安定なイメージだし、ファンの方も昔ほどそこまで危機感があるわけではないと思います。

 でも、こう安定になってしまうと彩姫自身もファンの方もなかなかモチベーションも上がりづらくなりますし、ファンの方に対しても色々と煽りづらくならないかなと思っています。私はたぶん煽りづらいなと個人的には思ったりもします。

 そしてですね、ここ最近の彩姫を見ていると、彩姫にとって色々と難しかったり悩む時期にきているのかなーと思います。

 ちょうどこの間ゆっくり二人で話す機会があって、彩姫の今の考えとかを聞く時間がありました。

 自分が本当に思っていること、悩んだりしていることも隠さずに伝えたりしてもいいんじゃないかなって思います。

 握手会にも彩姫のファンの方がたくさん私の所に来てくれるから思いますが、どんな竹内彩姫でも愛してくれるし、ついてきてくれる素敵な人たちです。もっと甘えてもっとワガママになっていいと思います。

 あと、自覚もあると思うけど、他の6期生が『私たちがこれから引っ張っていきます』っていう意思表示をしている中で、一歩下がった位置に自ら行っているなって感じます。

 みんながみんなグイグイしている必要はないと思うし、意見を言う必要はないと思うけど、ここぞっていう時にはいいづらいかもしれないけど自分の見え方とかを気にせずにちゃんと言えるようになってほしいです。

 先輩にも後輩にも挟まれていて、両方の意見や考えを聞いて大変だったりもすると思います。

 いい意味で先輩と後輩を繋ぐ役割を彩姫にはきちんとしてほしいと思います。

 そして、そのうち入ってくる9期生のこともしっかりと、古参じゃなくて、6期生たち、新しい子が見てあげてほしいなと思っています。

 今までのアプローチの仕方プラスアルファで安定の立ち位置からもう1つ上のステージへチャレンジして、今日いるファンの方たちと共にまだまだ上にを目指してほしいと思います。

 彩姫のやりたいことができる1年、そしてこれから先に繋がる、そんなような素敵な年にどうかしてください。

 松村香織より」


 「いい意味で先輩と後輩を繋ぐ役割」、「そのうち入って来る9期生のこと」、この二つのキーワードは彼女がアイドルというシンデレラを終えてからも続きます。
 その前にこの生誕祭についてのアメブロも読んでおきましょう。

(´-`).oO(竹内彩姫♡19の私) | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 さきぽんの理想のアイドル像について少し触れられていますが、本当にしんどい時以外はなるべく笑顔でファンの方を元気にしていく、だからこそ気づいてくれる先輩や同期の存在の大きさを感じます。

 そして、竹内彩姫は、2021年5月31日にSKE48を旅立っていきます。
 この日読まれた手紙で、かおたんが残した言葉をきちんと彩姫ぽんが実践していたのが分かります。
 ちょっとるーちゃんのアメブロを読んでみましょう。

❤︎井上瑠夏 ・×・彩姫さんへ❤︎ | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 ううむ、るーちゃんってふわふわした明るい感じなので気付きにくいんですが、人間なので当然ネガティブなところだってあるわけで、それに気づいてちゃんとケアしてあげられる優しさが本当に素晴らしくてですね。
 この時の優しさは、きっとるーちゃんがこれから後輩と接する時の良いロールモデルになるのではと思います。
 

 さて、一気に時計の針を2022年の2月9日に進めましょう。
 この時、さきぽんは既にSKE48を卒業して、SKE48を運営するゼストに入社しています。
 この日、チームSで行われた赤堀君江生誕祭での手紙を読んでみましょう。


「君江へ

 少し遅くなっちゃったけど、20歳のお誕生日おめでとう。

 君江のことを知ったのは9期生が加入してすぐ、私のことを好きだと言ってくれている子がいると私の耳に入ってきた時です。

 どんな子なんだろうってお顔を見た瞬間、可愛すぎて一瞬で君江の虜になったのを覚えています。

 9期生の子達が皆で練習している時の休憩中、握手会の合間、コンサートのリハーサル中などたくさんお話して、すぐに仲良くなって、気づけば私は『君江ちゃん』から『君江』って呼び捨てで呼ぶようになりました。

 それからさらに距離が縮まったのは私が所属していたチームK2の公演に研究生として出演してくれた時かな?

 あの頃、私たちだけじゃなくてチームK2の皆、君江のパフォーマンスやMCにとても信頼してたし、同じチームK2の一員として君江を見ていたと思います。

 その後にあった静岡エコパアリーナでの昇格発表で君江がチームSと発表された時、『そんなことってある?同じチームで活動したかったのに』って、卒業を考え始めた時だったので凄く寂しかったことを覚えています。

 舞台上で目が合った瞬間、二人で涙目になって、コンサートの終了後は抱き合って寂しさを共有したね。

 あの時、昇格して喜んでいるメンバーを映そうとして裏で走り回っていたカメラマンさんが何人かいたけど、『こんな状態じゃ無理だよ』って逃げ回って、女子トイレでこもって立てこもり、立てこもり事件を起こしながら泣いたこともあったし、ホテルに戻ってからは二人でちゅりさんの部屋に行って、これからどうするか作戦会議をしたことは今でも懐かしい、良い思い出です。

 あの時は複雑で、笑顔で言えなかったけど、改めて昇格おめでとう。

 今ではチームSで楽しそうに活動する姿が見れて私も嬉しいです。

 意外って言うと失礼だけど、しっかり者で、真面目で、優しい君江だから、一人で抱えることも多いリーダー慈子の支えになって、一緒にチームSを盛り上げてね。

 私が卒業してからはカミフレの君江の時に会うことが多いね。

 楽屋から楽しそうな声が聞こえてきて微笑ましくなったり、リハーサルでは皆本気で歌とダンスに向き合う姿のギャップにとても惹かれました。

 SKE48とカミングフレーバーの両立はスケジュールを見るだけで驚くほど大変そうで、体も心も頑張りすぎちゃって、苦しい時にその苦しさを誰にも言えずに長い間悩んでる時にそばで話を聞いてあげられなくてごめんね。

 『これだけ忙しくSKE48とカミングフレーバーのために頑張ってます』ってファンの方にいちいち言うことじゃないかもしれないし、君江は人に弱い姿を見せない頑張り屋さんだけど、つらかったり疲れた時は私に頼って欲しいなって思うし、ファンの方にもそういう一面を少しは見せて甘えてもいいのかなって私は思います。

 ほんとは悔しいと思ってる時、無理に笑わなくていいんだよ。悔しい時は『悔しい』って言ってもいいし、泣いてもいい。

 本気で頑張っている人を誰も笑わないから、君江は君江らしくアイドルを楽しんでね。

 君江の笑顔が大好きで、もっとアイドルきみちゃんを見たいと思ってるファンの皆さんはいーっぱいいるからね。

 私はもっと前で自信を持って輝く君江が見たいです。

 顔面国宝の可愛いお顔もたくさんの方に知って欲しいです。

 社員・竹内さんとしても君江の夢が叶うように、動いていけるように頑張ります。

 前に出かけた時に話したけど、これからは『彩姫さん』ではなく『彩姫ちゃん』として、一人の友達としても仲良くしてね。

 改めてお誕生日おめでとう。

 私はお酒が弱いけど、一緒に乾杯できるの楽しみにしてるね。

 君江のことも、お手紙の依頼をしてくださった君江のファンの皆様も大好きなゼスト社員、彩姫ちゃんより」

 

 ううむ、さきぽんと赤堀さんとそんな関係があったとは。
 そういえば、6期生の単独でも後輩メンバーとして出ていましたね。

【赤堀君江】 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 赤堀君江という新しいシンデレラは、いったいチームSでどんな物語を描いていくのか。
 たまに「きまえ」にもなりますが、小さい体でも魅せるパフォーマンスと目力の強さは、さきぽんに通じるものがあると思います。

【赤堀君江】 | SKE48オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

 生誕祭のスピーチでこの2年間について「ほんとに何をしたらいいかわからないことが凄い多かった2年」とし、「何をしてこのグループに貢献すればいいのかっていうのを凄く考える2年」とも語っています。
 2018年のかおたんの手紙に書かれたさきぽんを思い出しますね。選抜とカミフレという違いこそありますが、やはり最前線で頑張っているシンデレラだと思います。
 更にファンの皆さんに恩返しがしたいし、ターニングポイントになる1年にしたいと語っています。
 総選挙という魔法は使えなくなりましたが、きっと別の魔法がまだ残っているのでは、と赤堀さんの2022年のスピーチでは考えさせられました( たとえば、それは各種雑誌系のイベントかも知れません )。

 
 これから入ってくる11期生たちを赤堀さんが支える時が、近い将来やってくるのではと思います。その時にメンバーだからできる「仲間への優しさ」というガラスの靴は受け継がれていくのではないかと思います。

 今、彼女が持っているガラスの靴も、赤堀さんが大事に履いて、きっと次のシンデレラに受け継がれると信じています。

※なんとなくイメージした曲を貼ってお別れです。珍しくアニソン!カラオケで友人にコールしてもらいながら歌うとめちゃくちゃ気持ちいいです。早く、コールしてもいいライブが戻ってこないですかねえ。

2021年3月11日木曜日

AKB48グループ「東日本大震災復興支援配信〜誰かのためにプロジェクト2021〜」配信の感想

 忘れないことずっと仲間なこと


 本日で、東北で震災があってから10年になります。
 AKB48グループは、震災があった東北地方への訪問を続けています。
 これまでの歩みがまとまった映像が本日、生配信で公開されました。
 ちょっと観てみましょう。

 


 ううむ、こうして年代順にみて行くと、最初は不安の中、表敬訪問をしていった彼女たちが徐々に元気を与えられる存在になっていき、その関係が形になって残り始めているフェーズになったのかな、と思います。
 ある人は48グループから生きる希望をもらい、ある人は48グループから未来へのヒントをもらう。


 印象に残った点をいくつか挙げて行くと、まずは10年前の東北のリアル。
 特に2011年から14年ぐらいまでの町の光景は、観ながら絶望感を感じるぐらいの瓦礫の山がそこにはありました。怪獣映画が好きな僕が見ても、こんな絶望感がフィクションではなく、リアルの中にある恐ろしさを感じました。自分の故郷がこうなったら、と仮定した時に凄まじい喪失感を抱きます。
 
 次に家や家族を失った子供たちが、はしゃいで踊っている様子を見て、ある小学校の教頭先生が「子供たちのありえない姿、見させていただきました。肩組んで、ジャンプして、手を振って。あり得ないんですよ。あの子供たちのかなり多くの子がおうち流されました。親戚、家族、亡くした子もいます。思い出の品も大事なものも、全部流れて無くなって、今、住まいも仮設住宅にいる子もいっぱいいるんですけど、あんな姿はじめて見ました。皆さんの力ですね。すごいです。ぜひ続けてください」という場面がありました。
 ここでアイドルというものが、決して不要不急ではなく、誰かに力を与えるものなんだと感じました。それが、子供たちという忖度を知らないものたちだからこそ、余計に。
 この教頭先生の話を聞いている、珠理奈が思わず泣きそうになっているところも印象的で、他者の痛みを想像できる優しい人だと思いました。

 優しさで言うと、かおたんの寄り添い方も素敵でしてね。
 山田町との付き合いはSKE48ファンの皆さんの中では有名だと思いますが、現地のお子さんからの手紙を聞いていると、東北への訪問を点で終わらせずに線にしていく感じがしましてね。しかも、その点と点とつなぐ線は運営が用意したペンだけではなくて、自分がプライベートで行って、より太い線にしていくところが流石だと思いました。
 2013年から2019年にかけてどんどん成り上がって行ったかおたんですが、どんなに立場が変わっても、東北の人たちとの関係が変わらないのが彼女の良いところだと思います。特に、お手紙を聞いている時の眼差しと表情の豊かさを観ていると、本当に良いアイドルがSKE48には居てくれたな、と嬉しくなります。
 
 それから、東北の映像を観て、必ず思いだすメンバーがいます。
 それがみなるんこと大場美奈です。 
 今日の配信でもコメントを求められて、凄く良い言葉を残しています。
 「沢山の言葉を現地の方からかけていただくんですけど、その中でもやっぱり『忘れないでいてくれてありがとう』って言われたことを凄く印象に残ってて。私達としては、絶対忘れることは無いのに、被災された方々はそういう言葉をかけてくれているっていうことは、そういうことに不安だったり、何か思っていることがあるんだって感じた時に、これから自分がいくつになった時も絶対に忘れないでいようと思ったし、これから私たちが出来ることは少ないかもしれないけど、全力でやっていけたらいいなって、凄く強く思いました」
 丁度、彼女が被災地へ行き始めた時、彼女はスキャンダルで様々なものを失っていました。
 もう一度、大場美奈を再興させ始めていた時でもあったのでは、と僕は思っています。
 ドキュメンタリー映画の2012年のエンディング付近で、100年松を見上げるみなるんの表情が未だに忘れられません。あの時、彼女はどんなことをイメージしていたのか。
 10年近く経った彼女の顔は穏やかでした。

 震災から10年。
 東北出身の48メンバーも増え、気づけば新潟にNGT48も出来ました。 
 総選挙の会場にもなりました。
 未だに、「掌が語ること」も歌い継がれています(本気を出した時の秋元康って本当に良い歌詞かきますよね。最後の「ラララ」のとこで毎回号泣してしまいます)。

 
 そして、ヒット曲があるって大きいことだな、とも思いましてね。
 大人から子供までみんな知っている曲がある。
 一緒に歌ったり、踊るだけで少しだけ気分が明るくなる。
 いや、口ずさんだり、メロディーにゆられるだけでも良い。
 大変な「日常」を乗り越える力をもらえる。
 それは、問題の規模こそ違えど、僕らも同じかも知れません。

 次の10年で、東北がどんな風になっているのか。
 ずっと、48グループとの線がつながり続けて欲しいなと今日の配信を観て思いました。

2021年2月14日日曜日

セットリストと曲の重力

新しい組み合わせを求めて


 日本語ヒップホップのパイオニアの一組であるRHYMESTERが初のオフィシャルブック「KING OF STAGE」を発売しました。



 これが物凄く面白くてですね。2019年の全国47都道府県ツアーの名物写真と共に、3人のライブに関するトークが48回分収められています。更に、ゴスペラーズの村上さんやクリーピーナッツのDJ松永も参加している座談会も、新しい発見があって非常に面白かったです。
 日本語ラップを普段聴かない方にも、ライブの見方が増える良書だと思うので、おすすめしたい1冊です。
 さて、その中で、気になる章がありました。
 それは47箇所もライブハウスやホールを回るので、セットリストを彼らが変化させている点です。
 まず、大きく2つにタイプが分けられます。
 一番古いアルバムの曲から最新の曲まで進んでいく「順行」と、一番新しい曲から始まって古い曲で終わる「順行」のセットリストの2タイプです。
 さらに、リピーターの為に、要所要所で曲の置き所をかえたり、重要な曲の前にどの曲を持ってくるかを考えたりしているそうです。
 ちなみに、古くRHYMESTERを応援しているファンの方からは、「逆行」のセットリストが評判が良いそうで、後ろに行けば行くほど、曲の持つ「重力」、つまり持つ意味が深くなっていくそうで、セットリストを考える時に非常に重要だそうです。
 同じことはスガシカオさんが、月刊カドカワのインタビューの中で、物凄く陽気な曲でもセットリスト次第ではお客さんを泣かすことが出来ると語っていましたが、それに近いことかなと考えています。

 これはなかなか、面白そうだ、と思いまして、試しにSKE48の「制服の芽」公演を「逆行」で再生して行ったんですね。
 1曲目が「手紙のこと」、ラストが「恋を語る詩人になれなくて」。
 結果としては、好きな公演曲ナンバー1の「手紙のこと」が少し軽くなっちゃう感じがするんですね。「恋を語る詩人になれなくて」で終わると、「俺たちの戦いはこれからだ!」感はあるものの、やはり、違和感があるんですね。最後に置くと「詩人」の疾走感を損なってしまうんじゃないかとね。
 そう考えると、「手をつなぎなら」公演や「ラムネの飲み方」公演なんかも、凄く計算されて作られたものなんだな、と改めて考えさせられました。
 そうそう、「仲間の歌」が公演ではラストに来ないけれど、コンサートだとラストに来るのは何故か、なんかも考えさせられました。おそらくカタルシスとお客さんの出す歓声の量が関係してくるのかと思っています(コロナのせいで、なかなか大声で歌えませんが、いつか、また大声で叫びたいですね)。
 
 「僕は知っている」なんかも、コンサートの最初か最後に来ることが多くなっていますが、全国握手会のミニライブでは、意外な曲で始まったり終わったりするので、様々なセットリストの実験があり、面白かったものです。
 
 じゃあ、この並びが良いなと思うセットリストはどんなものでしょう?
 まず、頭に思い浮かんだのは、2013年のガイシ2日目夜です。
 「強き者よ」から始まり、感動の「眼差しサヨナラ」を始めとした卒業メンバーをセンターにしたユニットブロック、そして、「遠くにいても」からの「それを青春と呼ぶ日」の流れは、今観ても心を揺さぶられます。アンコールでの「仲間の歌」でのカタルシスを含めて、卒業公演ということを差し引いても素晴らしいセットリストだと思います。
 SKE48のコンサートの歴史を見て、ガイシでのコンサートは本当に良いセットリストが多くて、2012年の2日目や2018年の夜のセットリストも好きです。

 次にメンバーが組んだセットリストの中で良いものは何でしょう?
 まず、思い浮かんだのは、松井玲奈の卒業コンサート「2588DAYS」の1日目です。
 シングルのヒット曲から始まり、メンバー強みを生かしたユニットブロックが印象的で、「少女は真夏に何をする」、「花火は終わらない」、「不器用太陽」という夏を連想させる曲たちを上手くメンバーにあてはめていったのは、もう「お見事!」と「スパイの妻」の蒼井優みたいに叫びたくなりました。
 そして、明るい曲を多めに配置した「写真撮影OKブロック」を挟み、再び、メンバーの個性を生かした曲が並んでいくんですが、「奇跡は間に合わない」の宮澤さん、「Glory days」の珠理奈と直球勝負すべきところは、直球勝負する姿勢も良いんですよね。
 そして、再びシングルが続き、「僕は知っている」で本編を終え、「神々の領域」で雨の中アンコールが始まるんですよね。そして、「前のめり」で終えるという素晴らしいセットリストでした。未だに作業のBGMとしてこれを「AKB映像倉庫」で流しながら聴くことが多いです。
 
 もう一つメンバーが作ったセットリストで印象に残っているのが、かおたんこと松村香織の卒業コンサートの昼公演「かおたんのリクエストアワー2019」です。
 一見、かおたんが好きな曲を並べただけに見えるんですが、実は物凄く自由度が高いですし、もの凄く盛り上がるセットリストになっているからです。
 皆さんがコンサートで「キター!」とか「マジかっ!」となる時はどんな時でしょう。
 重大発表とか新曲お披露目もあるかも知れませんが、「この場面でこの曲がまさか来るとは!」とか「この手があったか!」という選曲が来た時ではないでしょうか。自分だけが知っている名曲が出てきた時や、あの名曲がついに来たとかね。あとは、自分の予想を裏切る曲が来た時もそうですね。
 僕の場合、GLAYがコンサートで「ルシアンヒルの上で」をカバーしたり、ピロウズが「巴里の女性マリー」を数十年ぶりに歌い始めり、さだまさしが3000回目のコンサートで「絵はがき坂」から歌い出した時とかがそうです。

 話を「かおたんの「リクエストアワー」に戻しましょう。
 このコンサート、僕行けなかったんですよね。もし、行けた方がいたら、実際に観た時の感想を教えていただければ幸いです。
 まず、バレンタインが近いということで「チョコ」関連の2曲で始まります。
 そして、いよいよ「リクエストアワー」はスタート。
 思えば「リクエストアワー」形式にすることで、いつも以上にセットリストに意識を向けられつつ、「この曲がここに来るか」という通常の楽しみ方と「ああ、こういう曲がかおたんは好みなのね」という要素も加わるわけです。
 普段は光が当たることが少ない総選挙ランクイン曲の「ドレミファ音痴」や「だしない愛し方」が入っているのも曲を大事にしていて良いですし、「片想いFinally」のような正統派の名曲も入っているバランスの良さがあります。
 しかし、「キター!」とテンションが上がったポイントとしては、「不協和音」と「プライオリティ」でしょう。驚きの要素とどうやってこの曲を料理するんだという感じですね。
 「不協和音」はゆななの新しい顔を見せてもらえた気がしますし、難波の超イケメン曲をみこってぃが見事に歌いあげるとはという驚きがありました(みこってぃ女子人気ありましたもんね)。
 僕の趣味で言うと、「猫の尻尾がピンと立ってるように…」が入っていたのが、流石かおたんとなりましてね。BOSEくんのリリックも好きなんですが、フロウも気持ち良くてよく散歩する時に聴いているんですが、なかなかSKE48のコンサートで聴けないのが寂しい名曲だったんですよね。
 ベスト3は納得と驚きが交差した配置になっていて、「47の素敵な街へ」はSKE48が日本中から集まった仲間で構成されていることを意識させられますし、「Vacancy」はこの曲の歌詞の良さを改めて意識させられると思います。
 そして、1位の「ひこうき雲」の解放感。
 もう、お見事としか言いようがありません。
 曲の世界観やアップカミング公演のドラマも含めて、多幸感溢れる1位です。
 締めとアンコールは盛り上がり曲で固めてしっかりと、お客さんの「SKE48のコンサートに行ったらこれ聴きたいな」を実現しているセットリストになっています。
 ううむ、入れたファンの方々が羨ましい。
 ちなみに、このコンサート、メンバー視点から見るとどうだったんでしょう。
 まずは、2019年2月7日のさきぽんのアメブロを読んでみましょう。

 そして、鎌田さんのアメブロ。

 曲という開けたものの中に、メンバーとファンそれぞれの小さな物語が呼び起こされていたんですね。この辺りも素晴らしいセットリストの条件かも知れません。演者、裏方、観客、それぞれの心を動かせるか。

 夜公演は「AKB映像倉庫」にアーカイブされていますが、こちらも良いセットリストなのでおすすめです。

 ここまでは意図的にセットリストを組んで行った例を挙げていきました。
 しかし、偶発的に良いセットリストになることもあります。
 そう、我々ファンが投票する「リクエストアワー」ですね。
 ただ、どうしても年が進むに連れて、「1位に何が来るんだ!と」いうところに意識がいきがちになってしまいますが、2018年のトップ3の並びは、「王者の凱旋」、「遥かな歴史の階段を」、「最初で最後の1位」と素晴らしい並びになっていた思います。また、2013年の2日目のセットリストは今観ても、1位に向けてSKE48という街を旅していく感じが好きです。辿り着いた「羽豆岬」の海の美しさはメンバーたちの涙を含めて忘れられません。

 それじゃあ、ずっとセットリストが変わらない劇場公演はつまらないのか、というとそうではありません。
 最初に試してみたように計算されたセットリスト順であるということもありますが、12年間以上のアドバンテージがあります。先人たちが様々なアプローチをしていた曲を今日もブラッシュアップしていきます。よく考えれば新曲ってレコーディングの時点ではまだ唄いなれてない状態ですよね。そこからライブで繰り返し唄いながら一番良い形を見つけていくのでは、と僕は思います。
 SKE48の場合、「チョコの行方」の「やきもきやきもき」コールや「誰かの耳」での大サビ前のメンバーの叫びなんかは、公演の中で育っていった曲ではと考えています。

 2021年2月14日、現在、SKE48の大箱公演はなかなかありません。
 しかし、松井珠理奈や高柳明音の卒業公演は、おそらく二人の想いが込められたものになるのでは、と今から期待しています。
 ちゅりの卒業コンサートは、「なんボヘ」いれてくれたら嬉しいですし、珠理奈の卒業コンサートはもし、「バケット」を入れてくれたらたまりません。

 たまには、自分でセットリストを組んでみて、曲の新しい魅力を発見してみるのはどうでしょう?
 えっ、僕の場合?
 ちょっとだけ、考える時間をください。

2020年11月30日月曜日

一味違ったかおたん参加曲について考えよう

 まだまだあるぞ、名曲たち

 かおたんこと松村香織の曲としては、彼女のソロ曲「マツムラブ!」が有名で、かおたんと言えば、この曲のイメージが強いですが、今回はあえて「マツムラブ!」以外の魅力的な曲について考えていきたいと思います。

 彼女がのし上がった「ぐぐたすの空」は、コロナ禍の今聴くと少し違った風に聞こえますね。動画配信という現在では当たり前になっていることを48グループで一番早くわくわくするツールにした辺り、流石だと思います。
 実績と発想だけでいえば、センターになってもおかしくないぐらいでしたね。


 ※ぐぐたすの空についてじっくりと書いた記事はこちら!

 さて、かおたんといえば、忘れてはいけないのが総選挙曲。
 選抜入りした「ハロウィンナイト」も良いですが、アンダーガールズ入りした時の曲が彼女の魅力をより引き立てるものになっているんですよね。
 まずは、「だらしない愛し方」。
 2017年の48曲の中で僕のナンバー1です。


 「だらしない愛し方」についてじっくり考えた記事はこちら!

 どうしょうもない人間が悪あがきをする世界観がとても好きで、この曲の主人公もとても愛おしいです。その辺のアイドルの曲のように根拠のない前向きさでもないですし、説教くさくもない。夜に散歩する時によく聴く曲でもあります。

 そして、更にかおたんの可能性を拡張したのが、翌年の「サンダルじゃできない恋」です。総選挙自体は惜しくも選抜入りが出来ませんでしたが、彼女のセンター曲です。
 この曲の青いワンピース姿がかおたんは勿論、ちゅりも素敵なんですよね。


 ※「サンダルじゃできない恋」についてじっくり考えた記事はこちら!

 夏の夕方に聴くにはもう最高の曲ですよね。
 砂浜を夕暮れに歩く時にも合いそうです。
 MVの逆行演出が、「TENET」を先取りしていますね(強引なこじつけ)。
 
 現在、かおたんはSKE48を卒業して、様々なお仕事をしながら一か月に一回ぐらいのペースで動画をアップしています。各メンバーの卒業公演の映像やK2メンバーのインタビュー映像は、未だに資料的な価値が高いです。
 卒業後の動画配信は、どちらかというと、長時間のものが多いんですが、48時代とは違ったゆっくりとした時間が流れています。そして、出来たらリアルタイムで同時にわくわくしながら観る方が面白いと思うので、「チャンネル登録」がおすすめです。

 僕もよく「よーしSPOONのCMみたいに動画聴きながら寝落ちするぞ」とかおたんチャンネルを流しながら寝ると、だいたいどの動画も賑やかで、目がさえてきます。個人的にはK2の公演実況の回が好きです。 
 

 最後に忘れてはならないのが、「ありがとうは言いたくない」。
 良い曲なんですが、披露される機会が少なかったのが勿体ない名曲です。


 ※「ありがとうは言いたくない」についてじっくり考えた記事はこちら!

 かおたん関連の曲は、自分がブログを始めたばかりの頃に書いたものばかりです。それは何故かというと、それだけ早く書きたいことが沢山あったんだと思います。どうしても触れることが少ない曲が多いですが、良い曲が多いだけに今の大人メンバーとかでチャレンジできないかな、と思います。

※写真集「無修正」について書いた記事はこちら!

2020年4月29日水曜日

かおたんと「無修正」

物語的思考へ


 何故、人は人を応援するんだろう、と最近になってまた、よく考えています。
 赤の他人に自分のお金や時間を使っていく。
 2020年4月末現在、日本だけでもオンラインサロンやクラウドファウンディングが活発に動いています。
 
 48グループのファンになって思ったのは、こんなに人を応援する人が沢山居て、色々な魅力を持ったメンバーたちがいるんだなあ、ということです。
 
 中でもSKE48に居た松村香織さん、通称「かおたん」については、様々なドラマがあります。
 「研究生」という肩書きで、どんどん彼女がのし上がっていく姿はとてもドラマチックで、彼女が最終的にAKB48の選抜に入っていったのは、48グループの歴史の中で例を見ないものなんじゃないでしょうか?(選抜ランクイン時はチームK2に昇格後)

 なんで、彼女がここまでのし上がったのか。
 彼女を応援したくなる理由は何なのか?
 慮らずに書くと、スタートの時点では、決してスキル的に素晴らしかったわけでもルックス的にずば抜けていたわけではありません(かおたんファンの皆さん、ごめんなさい)。けれど、彼女を応援したいと思う理由は何でしょう?
 それはギリギリの状況で、もがいた彼女の姿だったのだと思います。
 この人は、明日、どうなってるんだろう、というスリル。
 現在、日本で一番オンラインサロンの会員がいる西野亮廣さんのサロンは、彼が美術館を作るために、多額の借金を背負った時に、会員がぐっと増えたそうです。
 この人の物語をもっと読みたい、応援したい、参加したい、と思わせる姿が彼女の躍進の秘密だったのかも知れません。
 
 たとえば、2013年10月20日に名古屋ドームの駐車場で行われた彼女のソロシングル「マツムラブ!」の手売りイベント。
 雨が降りしきる中、1000人以上の人が朝から駐車場に集まって、発売を待つ。
 その中、雨合羽姿のかおたんが設置を手伝っていました。
 僕は直接行っていませんでしたが、現場での写真や彼女の投稿、ファンの方のレポートを読んでいると、何か胸が熱くなったのを覚えています。
 色々なかおたんの写真が、彼女の活動の中で残っていますが、僕は雨の中、CDのケースを合羽姿で持ってくるかおたんの写真が一番好きです。
 また、脱線してしまうので、最小限の内容に留めますが、初めて個別握手会でかおたんの券を取った時、前で握手されていた不知火幻庵みたいなおじいさんに丁寧に感謝の言葉を述べられていたこと、そして、僕みたいな常連でもない初心者にも1枚の券とは思えないぐらい時間を取って、名刺にサインをしてくれたことから、凄くファンを大事にしてくれている人なんだな、と感じました。



 さて、ぐぐたす、「マツムラブ!」ときて、彼女のキャリアの中で忘れてはならないのが、ソロ写真集の「無修正」です。
 2014年11月2日、彼女のソロ写真集の発売が決定されました。
 2015年8月30日、タイトルは「無修正」に決定。翌日に各種サイトで先行カットが解禁になります。
 そして、2015年9月20日には、Amazonタレント写真集ランキング1位を獲得します。

 2015年9月29日、『無修正』発売。
 ちなみにその翌日ぐらいに、Amazonの商品レビュー欄に、全ページのレビューを入れる稗田阿礼クラスのかおたんずの登場に、衝撃を隠せませんでした。
 さて、この後、お渡し会が平和に続いていくんですがね。 

 2015年11月22日。
 三洋堂書店新開橋店の5階特設会場で、メイキング映像上映&スペシャル抽選会が行われました。
 ここでの抽選景品の一つに「フルスイング尻バット」という文字がありました。
 写真集の中にあったバッティングの画像が良かったということから、この特典が出来たらしいですが、さだかではありません(かおたんは、元ソフトボール部)。
 翌日のヤフーニュースでその衝撃的な写真が公開されます。
 僕は価値観の転倒にクラクラしたのを覚えています。
 何故だ、何故、罰ゲームみたいなことが景品の中にあるんだ、と。
 2015年12月25日の東京スポーツの記事を読むと、元中日ドラゴンズの宇野勝さんから、バッティングについて学んだという衝撃的な記事が書かれていました。
 えっ、そっちを更にパワーアップさせるの?という驚き。
 先日観た、映画「工作 黒金星と呼ばれた男」の中で、主人公が「ビジネスには二つの意味があります。一つは事業。もう一つは冒険です。私と冒険しませんか?」と物語のクライマックスで説得に乗り出すシーンがありましたが、冒険しすぎだろ、というこのサービスがこの後、すさまじい現象を生み出すことになります。

 2015年12月27日に白夜書房で行われたイベントでは、色々な抽選景品がありましたが、ケツバットの色はさらに強くなった気がします。
 参加者のみなさんのSNSを参照にするとバッティングするかおたんの姿が残されています。
 ここから、2016年3月6日の25人連続ケツバットや発売1周年イベントなどを挟みながら、2017年3月19日。ラストイベント「さらば、無修正~卒業~」を持って無修正の発売イベントは終了します。
 16000冊刷って、15900部完売。出版史上、類を見ない数字をマークしたことがBUBUKA編集部の並木さんからアナウンスされます。驚異の完売率。かおたんのソロ写真集を最後まで楽しみきったかおたんファンの皆さんのすごさを感じる数字です。
 多分、家に2冊以上の『無修正』がある人もいるかも知れません、でも、このイベントを楽しむためにまた買ってもらえるというのは、何か、評価経済におけるかおたんの信用度を感じさせるエピソードだと思います。

 彼女は卒業後、ソロ活動を開始。
 競馬の予想などを中心に活動を続けています。
 2020年に予定していた生誕祭のバスツアーは、新型コロナウイルスのせいで、残念ながら中止に終わってしまいました。
 来てくれるお客さんのことを考えての価格設定やサプライズを考えていた彼女だけに、今回の中止による痛手は大きかったと思います。
 詳しくは、かおたんの生誕生配信を観て欲しいのですが、こちらを観ていると、彼女のファン思いな部分と、また、ピンチになって応援したくなる彼女の物語が立ち上がっていきます(しかも、意図したものではなく)。
 もし、名古屋にお店を出したり、間借りすることが出来たりしたら、という話をされていましたが、是非、かおたんのお店を出して欲しいなと思いますね。その為にクラウドファウンディングやキャンプファイアーで協力する人の多さは、48OGの中でもかなりの数なのではないか、と僕は思います。
 今、僕が住んでいるのは関西なのですが、もし、関西でイベントをするとしたら、ロフトプラスワンウエストとかで、トークイベントをするのはどうでしょうか?
 あそこかなら、料理やお酒もお店の方が作ってくれるし、きちんとトークや配信・録画もできるので、あそこでやってみるのはどうかな、と思います。
 遠く離れた人達に自分の思いやメンバーの思いを伝えていた「ぐぐたす」。
 更に、自分の歌を手に入れた「マツムラブ!」。
 そして、ある意味握手会を越えたファンへのサービス「ケツバット会」。

 ここから、次はいったいどんなことをかおたんがやっていくのか、凄く楽しみです。
 これまでは、どちらかというと接触が中心でしたが、コロナが終息するまでは、原点に戻って映像の配信を進めて行くのも良いんじゃないか、と僕は思っています。
 個人的には、震災の後の山田町の映像が凄く印象に残っています。今の山田町に関する映像や写真のオーディコメント付きの解説や和光市の映像とかを、多分、それぞれの街のことを、かおたんを知るまでは知ることがなかった僕みたいな人間にも知らせてくれる映像とかも観てみたいですね。
 
 とにかく、チャレンジ精神に満ち溢れた人ですし、業界内外問わず、応援してくれる人が沢山いるので、彼女のSKE48時代や彼女のセカンドキャリアが、10年後、20年後にゼストスクールの後輩たちが読む物語になればいいな、と期待しています。
 その物語を読んだ後輩たちが、「ああ、あの時、私も生まれていればよかった。この物語に参加したかった、体験したかった」と胸が熱くなるような物語を明日もかおたんは作ってくれると信じています。

※ぐぐたすについて中心に書いた「ぐぐたすの空」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_4.html

※松村香織卒業コンサートの感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/09/ske48_16.html
 
  

2020年1月26日日曜日

「かおたんちゃんねる 料理生配信」の感想

生き様アイドル


 前回、メイク動画をアップしたかおたん。
 今回は、生料理配信ということで、どんな感じなのか、観てみましょう。





 知らない人がサムネだけみたら30歳のような17歳の女性が、ただ料理をしている動画に見えるかもしれません。
 しかし、 流石はかおたん。 
 ところどころに、面白い要素がつまっているんですよね。

 まずは生配信なので「チャット」の部分からお金を「サポート」として送ることが出来るんですが、その名称についてのトークが面白かったですね。「お布施」になりつつあるんでかね。
 

 そして、具材を切る時の「ふぉわちゃ!ふぉわちゃ!」とか掛け声が面白いんですよね。SKE48時代に踊っていた「escape」や「最終ベル」が観られたのも良かったですね。
 彼女の良いところとしては、一つ一つのアイテムに関するエピソードがあるところがあるので、ただの紹介で終わらないところが素晴らしいです。
 終盤のPCのバッテリーが減ってきて始まる、謎の危機感せまるラストも面白かったですね。
 

 観ていて感じるのは、コメント欄も含めて「かおたんちゃんねる」だな、と思いましてね。双方向になることで、一つ面白さが乗っかる気がします。
 漫画家のTNB先生のツッコミやボケも面白かったし、センスのあるコメントをされる方も居て、流石は精鋭部隊かおたんず、と思いました。
 あとは、試行錯誤の過程が良くも悪くもストレートに配信されるので、ここは好みが分かれるところかもしれませんが、僕はこの感じがかおたんの醍醐味の一つだと思っています。
 テレビ東京のプロデューサの佐久間さんが、オードリーの若林さんのことを指して、「生き様芸人」と言っていましたが、かおたんこそ、「生き様アイドル」という言葉が似合う人だなあ、と思いました。
 次はどんな配信か、楽しみです。

※前回の動画の感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_55.html
 
TNB先生の本も読みましょう!
 


先生デザインのかおたんのTシャツも販売されてた!
 

2020年1月23日木曜日

かおたんちゃんねる「夜のスキンケアについて」の感想

わくわくするこれから


 先日、30歳の誕生日を迎えた、かおたんこと松村香織さん。
 SKE48運営から、youtubeチャンネルの引継ぎも完了して、いよいよ本格始動を始めた彼女の動画第1弾は、スキンケア!
 まずは、観てみましょう!





 いやあ、何がびっくりしたって、動画の概要欄にプレゼントやファンレターの宛先として書いてある住所が、ひょっとしてかおたんの自宅なんじゃないかと心配です。そりゃオードリー春日さんがむつみ荘の住所を言って、ファンが毎日色々なものを置いて行くようになってましたけどね。

 さて、内容に関しては、正直、アラフォーに突入したオジサンには、あまり興味がそそられるものではなかったです(女の人ってめちゃくちゃ肌の管理してるんだなあっていうことは分かりました)。でも、新しい層を獲得しに行くには、良かったんじゃないでしょうか?これがきっかけで、女性層のファンが増える入口になればいいなあ、と思います。
 音楽に関しては、無い方が良いんじゃないかと僕は思います。かおたんの喋りがあるから、十分かと。
 
 

 ここで、かおたんちゃんねるでこれから観たい動画に関して、簡単に書いてみました。


① 埼玉県和光市や岩手県山田町に関する映像


 現在、Twitterで8.7万人のフォロワーがいる彼女が発信することで、それぞれの街の良さを教えてほしいな、と思います。こんな観光地がある、こういう美味しいものがある、というのを尺が短い「動画」というよりは、じっくりと「映像」のアプローチで発信していくのはどうでしょう?
 ぐぐたす時代やshowroom時代にも、ちょいちょい紹介してくれていたものもありますが、改めて良いところを紹介して観光大使としての活躍を果たしていくのはどうでしょう?

② アイドル時代の思い出を語る


 どこまで話せるか分かりませんが、MV撮影の思い出やプロレスをやっていた時の思い出なんかも聞いてみたいなと思います。
 また、ケツバットイベントがこんなに楽しいよ、という映像も良いかも知れません。

③ 卒業したメンバーとのコラボ配信


 元SKE48メンバーとのコラボ配信なんかも観てみたいですね。
 それぞれの現在地を知るのも良いと思います。
 いきなり、ゆななとのコラボとかね。
 喋りだけじゃなく、聞き上手な彼女だからこそね。
 元岡田美紅推しとしては、「おかだけ」ちゃんねるとのコラボも観てみたいですね。

④ 入門動画


 20分ぐらいで、今頑張っている競馬等について、知らない人向けに自分も勉強していきながら解説していく、教育系の動画はどうでしょう?
 その中で今回の美容動画みたいにかおたんの実感ある言葉を入れていくというね。
 また、独自のアイドル講座とかも観てみたいですね。

⑤ 現在報告

 
 かおたんが以前、「ラジオ惑星開発委員会」に出た時に、将来お店を持ちたいと言っていましたが、そのような将来の目標に対してどこまで今、進んでいるかという中間発表的な動画やこれからこうしたい、という動画があると応援したくなるかな、と思いました。

 ざっくりと書きましたが、かおたんのことだから、色々とチャレンジしながら自分の形を作っていくんじゃないかな、と期待しています。

2020年1月17日金曜日

松村香織誕生日カウントダウン生配信の感想

プロローグ


 本日、1月17日は永遠の17歳、松村香織さんの誕生日です。
 なんと、約8か月ぶりに「かおたんちゃんねる」が復活!
 カウントダウンを生配信していたとは!
 僕は知らずに眠っていたので、後追いで配信を観ました。
 ちょっと長いけど、是非是非チェックを。




 前日は、奈和ちゃん、みなるん、谷のメンバーでご飯食べてたんですって。
 前半の誕生日の飾りつけをしながら、電話をしていくくだりは、なんか昔のコメダの手作り感を感じられる雰囲気でしたね。「おたんじょうびおめでとう」の文字を調整しながら貼り付けていったり、自分で数字の風船を膨らませていったりする様子は、映画「アイアンマン」でトニー・スタークが自分のアインマンスーツを作っている場面を思い出しまいたよ。
 
 ちなみに、電話が途中でかかってきたんですが、おそらくSKE48のメンバーですかね。おしゆきるかかな?
 
 かおたんちゃんねるの引継ぎの背景も聞けて良かった。
 そして、誕生日になった瞬間、チャットモードにしている時の「おめでとう」の嵐。
 キルフェボンさんの苺のケーキを食べるかおたん。
 幸せをかみしめるかおたん。 
 田辺先生の120円という微妙な金額のギフトも笑いました。
 何故か、最後の方で落ちる「Happy  Birthday」の文字も面白かった。
 
 これからの動きについても色々と夢が膨らみますね。
 和光市や生誕イベントやしんぺーさんとのヲタトークもそうですが、僕としては、香取慎吾さんといつかコラボがいつか実現してほしいなと思います。
 かおたんグッズはビレッジバンガードの渋谷店でも売ってるらしいんですが、通販できたら嬉しいなと思います。
 
 最後まで観て思ったのが、かおたん、実はオンラインサロンしたら、そこそこ成功するんじゃないのかな?と思っています。
 元々、これだけのファンの人がいますし、支えてくれる大人の人達もいます。
 今、佐藤すみれさんが成功せているみたいに、色々な動きが出来ますし、彼女が考えている事業へ近づけるんじゃないかな?と思います(いつか、宇野さんの番組に出てた時のお店を出すってことかな?)。
 たとえば、さっきの動画を観て、「うわあ、僕も生で観てたらギフト送ってたのに」という人や、「在宅だけどかおたんの応援したい」って人も少なくないと思うんですよね。

「NewsPicks」の「オンラインサロン」についての議論の中で箕輪厚介さんが「その人の生き様が好きみたいなとこがあって、オンラインサロンっていうのは、それを担保にすること」と語っていましたが、「松村香織」というブランドも十分確立していけると思います。また、西野亮廣さんの「サロンで売らなきゃいけないのは物語」というのも、「松村香織」という人の紡ぐ物語ほど、48史の中で1、2を争うほど面白いストーリーもなかったと思いますしね。

 「CAMPFIRE」や「DMM」とかで、みんなでかおたんの世界を広げていくというのはどうでしょうかね?
 オンラインサロンの場合、自分たちも発信や制作に関われることもありますしね。
 かおたんが描く「新しい地図」に期待しています。


 なんとなくこの曲を連想したんで、貼っておきます。

 
※かおたんといえば、ぐぐたす!「ぐぐたすの空」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_4.html

2019年9月16日月曜日

「SKE48松村香織卒業コンサート~これで終わると思うなよ?~」の感想



SKE48の支えだった


 いやあ、松村香織という人物のことを皆さんはまだ、覚えていらっしゃいますでしょうか。48グループに次々と破壊的イノベーションを起こした彼女。
 時には、動画配信をオリジナルのブランドにまで昇華する先駆者として、時にはメンバーの声、ヲタの声の代弁者として、そして、干されの研究生からAKB選抜総選挙13位へと上り詰めた、稀有な存在である彼女。
 そんなかおたんの卒業コンサートがディスク化されないなんて、どうしちまったんだよ、琥珀さん(ハイローの観過ぎ)!
 映像倉庫に入ったら、観られるんですがね。
 このコンサートは、行きたかったなあ。
 グッズ紹介のかおたんちゃんねるも楽しそう。

荒井優希さんの持ち物とゆななのアクリルキーホルダーを交換しようとするみなるんが面白いですね。なんか、このムード懐かしいなあ。そうかあ、かおたんとゆなな兼推しの人は、同時に推しを失うんですね。
 さあ、ここからは、ライブを観ていきますよ。
 曲ごとに今回は、書いて行きますね。
※ちなみに公式サイトに写真付きのレポが乗ってるので、是非そちらも観ていただきたい!

① overture

お寿司サイリウム率が当然ですが、高いですね。
 会場のキャパ的にもっと大きなところも埋まるような気がしたんですがね。
 さあ、1曲目はなんだ。

② マツムラブ!


 黒澤明の映画みたいな、強めの毛筆で、「松村香織 卒業コンサート開幕!」の文字が!
 かおたんはなぜかスーツですね。かおたんが構えたカメラの向こう側には、どう考えても某クリニックのCMの世界が!
 再現度たけえなあ!
 「かおたん、クリニック!」の声は真木子っぽい気がしましたけどね。
 さあ、ヘリの爆音の中、はしごにつかまったかおたんが登場。
 「ミッション・インポッシブル フォールアウト」のトム・クルーズか!
 1曲目は「マツムラブ!」やっぱこの曲は名曲ですね。
 いきなり、かおたんコール。
 あの白い男性たちはなんだったんでしょう。
 映像倉庫ではブラス隊の音はちょっと小さめですかね。
※「マツムラブ!」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_40.html

③ 回遊魚のキャパシティ


 イントロが流れると、かおたんが笑顔からシリアスな表情に変わるのがいいですね。
 ゆななコールが凄い!
 会場の皆さんの熱気も凄い!
 個人的には、江籠さんの表情が素敵でしたよ。
※「回遊魚のキャパシティ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_80.html

④ チームかおたん推し

絶対、楽しいじゃん、と観ながら呟いてました。
 原曲はチームB推しですが、この曲の発明は偉大ですよ。
 みんなでかおたんの良いところを言っていくんですが、個人的には、だーすーの「干されのカリスマ」がカッコいいです。
 熊ちゃんの「声帯おかしい」とか、楽々の「食べ方汚い」とか笑いましたが、さきぽんの「ママさんバレーの選手みたーい!」は天才かと思いましたよ。
 この曲、要所要所で遊べるんですが、キャリアが長いメンバーほど、そのあたりを分かってましてね。「パフォーマンスが」のところの真木子とか、「なんでもありのSKEでっせ」のところでうなずく奈和ちゃんとかね。「私のことを推してくれたら、嬉しいです」の5期生コンビもね。
 あと、「でっしょ?」の時の珠理奈の表情が凄く、カッコいい。
 終始ノリノリのちゅりも。こりゃ、絶対に楽しいですよ。

⑤ MC

どんちゃんが、最初のVTRに出ていたというのが、衝撃的ですね。
 慌てて、巻き戻しましたよ。
 一番印象に残ったのは、かおたんが7期生を怒ってくれたエピソードが印象的でね(トヨスタ?)
。このご時世、人を怒るのも難しくなってるだけに、怒れるかおたんって素晴らしいなって、しみじみ思いましたよ。
 あと、昼公演もセットでソフト化してほしい。

⑥ オキドキ

9期生とかおたん。
 2画面で客席とステージの9期生が映ってるんですが、2階席を縦横無尽に走るかおたんがうるさい、というね。
 この頃はゆっちとか、青海さんとかしか知らなかったのに、今やなーやんの喋りをもっと聞きたいと思ってますからね。
 時の流れは早いものです。
※「オキドキ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_10.html
 

⑦ キスだって左利き

8期+D3
 個人的に好きなキス利き衣装。
 みんな似合ってるんですが、個人的にはみよまると、深井ねがいちゃんが凄く似合っていたと思います。
 あと、大学生メンバーの制服姿も貴重でしたね。
 センターのるーちゃんも良かったですね。

⑧ 意外にマンゴー

7期+D2
 なぜか、ここで僕は泣いてしまったんですよね。
 7D2というキラキラしていた世代が、今となっては主力メンバーが減ってしまっている現状。
 勿論、残ったメンバーも期待しているんですがね。
 かおたんの「次のSKEを作るのはキミたちだから、頑張ってね」という言葉も刺さります。
 SKE48は常に流動性のあるグループ。
 いつが、ベストなんて語るのはナンセンスかもしれませんが、7D2にはやっぱり期待してしまう。可能性がありました。これまで選抜からもれてたり、選抜で後列だったメンバーは、こっからだぞ、と僕は思ってます。
※「意外にマンゴー」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_13.html

⑨ チャイムはLOVESONG

 ドラフト1期生とかおたん。
 いやあ、これは、ナゴヤドームを思い浮かべてしまいますよ。
 なんとういうか、選曲が本当にいい。
 どんちゃんとかおたんのお笑い子弟関係が好きなだけに、この二人の別れが悲しくてですね。
 思えば、かおたんって、色々なメンバーとドラマがあるな、と思いましたよ。
 ご祝儀で5万要求するかおたんが最高です。

⑩ 夕立の前

6期生。
 今更書くまでもないですが、リクアワで1位も取ったかおたんと6期生たちの思い入れのある名曲。思えば、曲をもらった時は、研究生たちが今ではSKE48の主力選手になってるんですよね。
 それにしても、これだけ名曲を続けていると、アンコールはどうなるの?と心配になってきます(セットリストはあえて見てない)。
 

⑪ MC

かおたんと6期生たちとの思い出を、6期生たちが語ります。
 かおたんに怒られつつも、母親的に見守ってくれたかおたんとの関係が凄く良くてですね。個人的には、最初の熊ちゃんとのエピソードが凄くよかったですよ。「見てくれている人はいる」というのは、かおたんイズムを感じます。さきぽんの卒業を止めたことも、本当に良い人なんだな、と感じます。

⑫ おしべとめしべと夜の蝶々

5期生とかおたん。
 もうね、奈和ちゃんはどんなステージでも戦えるのか、と思いましたよ。
 かおたんの「おしめし」という貴重なものも観られました。
 なんというか、かおたんが加わるだけで、一気にアダルト度が上がる感じがしましたね。

⑬ 1,2,3,4,ヨロシク!

4期生とかおたん
 セリフが婚活バージョンになってるのが、凄い。
 いまや、由麻奈も卒業して、ぴよすだけになった4期生ですが、今観ても個性が強いですね。ぴよすには、まだまだ活躍していって欲しいなあ、と思ってますよ。
 彼女のキレキレの「1、2、3、4、ヨロシク!」とか最高ですから。

⑭ Only Today

移籍組とかおたん。
 個人的に盛り上がった曲の一つ。
 昔の本店の全体コンサートだとよく流れてたんですよね、この曲。
 3人とも歌がうまいから。
 大サビ前が凄く良かったです。
 移籍組とかおたんの絆も良いですね。
 特にみなるんと谷は関係が深いだけに(鈴蘭は、デッドストックダイアモンド)。
 なんか、本店9期生がアイドルしてる感じが、何故か懐かしかったですよ。

⑮ ここで一発

3期生。
 二人のドレスが新しい!
 やっぱりこの曲は二人のドラマとリンクして、歌詞と同じように瞼の奥が熱くなってきます。
 リクアワの時は、涙なみだの曲でしたが、今回は笑顔でしたね。
 いやあ、これが最後なのか。
 だーすーの卒業コンサートでやってほしい!
※「ここで一発」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_62.html

⑯ ガラスのI LOVE YOU

2期生とかおたん
 もう、名曲じゃないですか。
 ちゅりやまきこがアイドルアイドルしてるのも新鮮です。
 みこってぃだけ、ストロベリーパンチに見えたのは僕だけでしょうか。
 ちょっと、真木子がはにかみながら踊ってるのが、印象的でした。

⑰ Escape

1期生とかおたん。
 かおたん、死ぬ気か! 
 相手は世界1位だぞ!
 ダンレボみたいな画面も面白い。
 伝説のエズケイブも再現してましたね。
 途中からの裸足かおたんも良かったですね。
 ここだけ何回も観たい、ダンスのかおたんが詰まった1曲です。
 そして、松井珠理奈の強さを感じました。
 思えば、この二人は、プロレスという共通点があるんですよね。
 特に愛知県の興行では、メインとセミという重要な場面でちゃんと、試合を作っていた二人でした。


⑱ MC

映像倉庫ではカット!
 笑ってはいけないSKEも観たかった!
 

⑲ 重力シンパシー

 チームE
 はあ、楽々のこの明るい感じが凄く似合う曲ですよね。
 「重力シンパシー」の衣装は大きいコンサートだと、スカートの後ろの部分がふわっとなるのが、いいですよね。
 

⑳ 誰かの耳

チームK2
 僕の2018年のベスト曲。
 多くの人に聴いてほしい名曲です。
 独特の振り付けがカッコいいです。
 そして、センターゆななの曲とのシンクロ感。
 大サビのジャンプが本当にカッコいい!
 色々なメンバーの「誰かの耳」がみたいです。個人的には、珠理奈センターのチームSバージョンとかね。
※「誰かの耳」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post.html

㉑ 放課後レース

チームS
 メンバーが変わっても、この曲の青春感は変わりませんね。
 むしろ、若いメンバーが増えたことで、より曲の世界観に近づいたのかもしれません。
 観ていて思うのは、チームSメンバーそれぞれの表情の豊かさですよね。個人的には、綾巴の笑顔が印象的でしたよ。

㉒ コント

SSAに続いてコントブロックがあるのが嬉しい。
 みこってぃ、まきこ、みなるん、という前回も活躍したメンバーが出ていることから、面白さは既に保証されているんですが、今回も面白かった。
 キャバ嬢役のだーすーの釣り師っぷりは、流石なんですが、はたごんのいじられキャラぶりが面白かったです。そして、水沢かりんこと、かおたん。
 キャバクラに行ったことないんですが、このお水の世界でかおたんは、生き残ってきたんですね。ナンバー3にまで登りつめたんかい!

㉓ おねだりシャンパン

アダルトメンバー。
 SDN48の曲だったんですね。初めて聴きましたが、めちゃくちゃ盛り上がるじゃない! 
 だーすー、さりー、さとかほという現代の3大釣り師に加えて、奈和ちゃんまでいるんだから、凄いメンバーですよ。まさかのドンペリタワーも凄かったです。

㉔ ハピハピモーニング

ヤングメンバー。
 次はかおたんが、メイド喫茶時代の曲。
 足が折れて転職というのも凄いですが、オーディション当時のかおたんの映像が若い。
 マイクの持ち方が面白い。
 まあ、なんといっても、ぴよすのヲタ役が似合い過ぎてね。
 「あ、かわいい、マジかわいい」とかリアル過ぎて最高です。
 ここでも、かおたんは活躍してたんですね。
 たかしさん登場で、盛り上がる会場。
 なんか、おかえりなさいませの後の反応がリアル過ぎ。
 ぴよすとたかしさんのコールがシンクロしているのも良かったですね。
 個人的には、なかなか見られないメンバーたちのメイド姿が新鮮でしたよ。
 あっ、でもわりと最近、生写真でメイドと執事がありましたね。
※メイドの生写真についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_8.html

㉕ ウィンブルドンへ連れてって

かおたん、ゆなな、楽々。
 ちょいちょい入るナレーションが面白すぎですね。
 いやあ、かおたんがピンクという王道のパートに行くとは。
 ゆららと一緒に踊るのも新鮮です。
 そして、この曲といえば、コール合戦。
 名古屋ドームの「まなつ」コールぐらいの「かおたん」コールが熱かったですね。

㉖ 二人はデキてる

たかし、かおたん。
 こじはると北川謙二のデュエット曲ですね。
 もうね、たかしさんのオチのつけ方がちゃんとしてて笑いました。

㉗ MC

はげだるまさんとメンバー。
 わりとぶっつけ本番だったのを聞いて、彼の芸人としてのアドリブ力の高さを感じましたよ。じゃあ、あのコールアドリブだったんかい!このヲタとしても出来る!
 たかしさんのそれぞれのメンバーに関するエピソードも面白かったんですが、個人的には、ちゅりのエピソードが面白かったですね。

㉘ 思い出のほとんど

かおたん、メンバー、出口陽、金子栞。
 いや、ハウスメンの再会とか、泣いちゃうわ!
 あきすんの歌を頷きながら聞く、かおたんが凄く良い。
 金ちゃんの歌、久々に聴きましたよ。
 

㉙ MC

ハウスメンを交えてのMC。
 かおたんの「運営大嫌い」は確かに当時はそうだったかも。
 闇を抱えていた時代を支えてくれた大事な仲間ですもんね。
 「歌、やっぱうまいね」と歌手に向かって言うかおたん。
 卒業公演で歌わせてもらえなかったというエピソードが面白かったです。

㉚ 前のめり

ほぼ全員。
 やはりこの曲では、松井玲奈という常に前を走っている卒業生のことを思い出してしまうわけですよ。
 そして、珠理奈ポジには奈和ちゃんが。
 かおたんと玲奈ひょんと言えば、エビフライデーナイトの最終回を思い浮かべてしまうんですがね。
 かおのめりも凄くよかったです。
※「前のめり」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/blog-post_29.html

㉛ 夏よ、急げ!

ほぼ全員。
 サビ、大サビ前で弾ける熊ちゃんの笑顔が凄く印象的でした。
 MVだとなかなか観られない横のフォーメーションでしたね。
※「夏よ、急げ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_22.html

㉜ コケティッシュ渋滞中

 ほぼ全員。
 ライブも終盤。
 こんな動きまわるふりを笑顔で踊るSKEメンバーの凄さを感じる1曲でした。
 特にだーすー、ちゅり、みなるんのベテラン3人の安心感たるや。

㉝ MC

ここで、さっきの3曲が、かおたんが選抜曲だと気づきました。
 ここでのだーすーの言葉が良くてね。
 同期だからこそ、見てきた等身大の女の子としてのかおたんが居たんでしょうね。
 自分の思うようにいかないことに対して、期待されてなくても、絶対にあきらめないことの大切さを感じました。
 今いる環境でうまくいかない人達への指針になるような良い言葉でした。
 

㉞ ぐぐたすの空

この曲、かおたんの48人生と重なりそうで、聴いてたら泣けてきました。
 常にかかとを上げながら、進んできたのかな、と。
 大サビは、後輩やこれから来るメンバー達への良いメッセージになったのではないかと思います。
 まさに人生の転機になった1曲ですね。
※「ぐぐたすの空」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_4.html

㉟ これまでの軌跡映像

34位にランクインした「世紀の番狂わせ」で涙が止まりませんでしたよ。
 これこれ、こういうのがあるから、48グループって面白かったんだよな、って。他にも「マツムラブ!」の手売りイベントとかね。
 本当に色々なことをしてきたなあ、と。
 めちゃくちゃオフロード人生だったかおたんの夢が叶った数々の瞬間。
 いやあ、この映像を何故、もっと世の人に広めない、と思いましたよ。

㊱ ありがとうは言いたくない( アンコール1 )

まず、かおたんのドレスが凄く良い。
 会場のファンの皆さんが小粋な計らいでお寿司サイリウム色にしてるのも良かったです。
 なんかね、こんなに別れが惜しくなる曲だったかと。
 特に大サビ前の切ない歌詞。
 ここで、カメラが手前にだーすー、奥にかおたんを映しているのが本当に良くてね。今回のコンサートのベストカットだと思ってます。
 最後の「忘れないでほしい」を言うまでの間も、別れを惜しむようで感動的でした。
※「ありがとうは言いたくない」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_13.html

㊲ 支え( アンコール2 )

多くのメンバーにとってかおたんって、「支え」だったんですね。っていうか、まじでこの頃の本店の曲って最高ですね。
 途中のみなるんから、かおたんへの泣きながらのメッセージも凄くよくてね。
 かおたんが一人一人にかける言葉もちょいちょい漏れてくるんですが、関係が濃い薄いに関係なく、一人一人にあった言葉を選んでいるのが、印象的でした。
「選抜入んだよ!」とか「選抜頑張ってね!」とか、「選抜戻って!」とかね。
 やっぱりこの人は、SKE48のことを愛して見てくれてたんだなあ、と思いました。

㊳ MC

 最終活動日のぼんやりさは、僕も笑いました。
 最後の曲へつなぎます。

㊴ アリガトウ

 ファンの皆さんの小粋な計らいで、客席はオレンジ色に。
 なんか、かおたんとかおたんずの間であった、様々なドラマを連想させられて。
 アイドルを推して行くということの良い形でのエンディングを観られたな、と感じましたよ。
 最後の落とし穴。
 衝撃的でした。
 自分で顔に粉をつけるプロ意識。
 コンサートタイトルは、実はスタッフさんからのメッセージだったという、オチも最高でした。
 

㊵ アイシテラブル!

やっぱり、最後は盛り上がらないと!
 みんなが笑顔になる素敵なラスト。
 「粉かけババア」状態のかおたんが「ネットニュースにしてくださーい!」と言ってるとこは、かおたんらしくて最高です。

 なんというか、また一つの時代が終わったなあ、と感じます。
 時代と環境、そのどちらも味方につけて見せた、稀有なメンバーがかおたんだったな、と今回のコンサートを見て感じました。
 こんな良いコンサートをソフト化しなくてどうする!
 昼公演とメイキングと、卒業公演入れたら、みんな買うと思うんですがね。
 
 観終わった後、また、かおたんに会いたくなる、そんなコンサートでした。
 
 

2019年6月8日土曜日

「HANGOUT PLUS 松村香織編」の感想



これから行くものへ 成功の前例を


 遅ればせながら6月5日に配信された「HANGOUT PLUS」最新回を観ましたよ。
 今回のゲストは元SKE48の松村香織さん。
 有料コンテンツなので、気になったところをいくつかだけ書きます。

※無料部分だけ貼っておきますね。有料登録はこちらのチャンネルの詳細欄をごらんあれ。今回も面白かったですよ。
 
 まず、アイドルを応援することについて、もう一度考えさせられた方法でした。
 握手、選挙、ゲーム、外仕事、様々な形態があるなかで、なんで自分は赤の他人に投資するのか、ということを考えさせられました。
 僕の出した答えとしては、「その人の生き方、毎日が面白いから、そして、自分の毎日も面白くなるから。時には忘れられないぐらい興奮を感じられるから」でした。特に今回のゲストとして登場したかおたんは、その最もたるメンバーの一人だったんじゃないでしょうか。

 SKE48を卒業したかおたんの生き方、というのが「アイドル界の試金石になる」という宇野さんの言葉も印象的でしてね。
 彼女に今来ている仕事、これからやっていこうと思っている仕事、どちらも楽しみです。彼女がフリーでやりながら、2年後、3年後、どうなっているのか、特に山田町みたいな仕事はかおたん独自の色が出さていいんじゃないかな、と思います。

 あと、宇野さんが総選挙開票当日朝の思い出として、「あと、24時間たったら世界はどう変化してるんだろう」と思っていたというコメントは、2012年から2013年頃、僕もすごく思ってました。
 今思うと、あの頃はまだ総選挙にブランド力があって、じゃんけんがあって、と握手意外にも様々な方法でメンバーがのし上がっていく方法があったんですけどね。これからのアイドル業界で、どのような方法が取れるのか、番組の中でも出てましたが、奈和ちゃんが「オルフェス」を出した時のような方法もあるとは思うんですがね。クラウドファウンディング的なやり方で、コンサートやグッズを販売してくれたらなあ、と思う次第ですよ。

 これからSKE48が、新しい楽しみ方、バランスの取れた楽しみ方を提示できるか勝負だと思います。

 そして、かおたんとファンの方々がこれからどんな道を作っていくのかも楽しみです。
 番組の中でも語られていましたが、聞き上手ですよね。これはやっぱり「ぐぐたすの輪」でコツコツ色々なメンバーにインタビューしてきていたのが、今、活きてるんだなあ、としみじみ思いましたよ。せっかくなんで、SKEメンバーにインタビューして欲しんですが、ギャラの問題は、かおたんファンの方とそれぞれのメンバーのファンの方でクラウドファウンディングクラウドファウンディングとかで、資金繰り出来ないものか(僕も給料が安定してきたら、投資したい)。

 かおたんがアイドルからフリーのタレントになったことが、SKEに、アイドル界に、そして、世の中にどのような影響を与えていくのか。
 僕としては、インタビュー本かインタビュー動画が欲しい!
 特に関わりが深かったSKEの卒業生たちに話を聞いていくのとか、どうでしょう?当ブログとしては、MVとか公演の裏話とか、聴いて欲しいなあ。

 ここまで書いていて思ったのは、「SKE」という肩書きが外れても期待ができる松村香織という人は、やっぱり凄いなあ、と感じました

 ※他にもいろいろと興味深い話があったので、有料版をチェック!
  僕は、宇野さんが編集者として、何故この人の本を出すのか、という理由とかは、興味深かったですよ。

かおたんと言えば、動画も!
「平民出馬宣言」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_59.html

 

 


    

2019年5月20日月曜日

平民出馬宣言①



悲しみを繰り返し 僕らはどこへ行くのだろう


 昨年行われた「リクエストアワー2018」ですが、2日間4公演で100曲プラスアンコール曲という大ボリュームということで、ブルーレイで観てて、僕も大満足なんです。しかしね、何か物足りないな、と思いましてね。ええ、オーディオコメンタリーがないという大改悪もあるんですが、デッドストックダイアモンドの「平民出馬宣言」が入ってないじゃん!と思いましてね。

 今回紹介する「平民出馬宣言」なんですが、松村香織、谷真理佳、斉藤真木子、山内鈴蘭の4人で編成されたユニットで、「デッドストックダイアモンド」というユニット名が付けられています。カッコいい。

 「コップの中の木漏れ日」というSKE48から「ラブクレッシェンド」というユニットを作ってシングルデビューする際に、劇場盤の中に「平民出馬宣言」は収録されました。つまり、MVがないんですね。2015年12月27日放送の「らじらーサンデー」では、オリエンタルラジオの中田さんがもしMVを作るなら「滝行みたいなのにする。出馬前みたいな感じで」と言っていましたが、作らなかったのが勿体ない!

 歌詞も総選挙と実際の選挙を連想とさせるものになってましてね。
 1番2番のAメロでは自分たちよりも「偉い人」「頭いい人」たちに期待するだけだったんですが、文句を言うだけではなく自分で未来を変える為に選挙に出よう!となり、サビで投票を呼び掛けていくものになっています。
 ところどころ割とえげつない歌詞になってまして、「名前呼ばれなきゃその他大勢」とか「当選できなきゃただの平民」とかね。あんだけ「夢を諦めるな」的なことを言ってた人間がなんてことを、と思いますが総選挙の残酷な一面を表しています。

 この4人のメンバーと選挙について考える時、やはり中心にかおたんを置くとスッキリしてくるんですね。
 本当にこの人、自分の為だけじゃなく人の為に動く人でしてね。
 特に総選挙の時に、仲間の為に動ける素晴らしい人だと思います。
 まず、かおたんちゃんねるの2016年総選挙のドキュメント映像。
 自腹で高速バスに乗って新潟まで行って、裏で湯浅支配人と芝智也元支配人と一緒に総選挙を観戦、その後はメンバーの姿を撮っているんですが、やっぱりかおたんじゃないと撮れない映像が多くてですね。

 44分55秒からの谷との会話をまず観ていただきたいんですね。
 正直な谷の意見を引き出そうとするかおたん、「まっさーん」という谷の顔。
 スピーチの際にかおたんの顔を思い出したことが語られます。

 そのまま続けて観ていただくと鈴蘭も出ます。
 選挙前にかおたんに相談していたこと、アドバイスとスピーチについても語られています。ちなみに僕は、素の鈴蘭が好きです。

 1時間24分21秒頃からは、ランクインしなかった真木子へのインタビューがあります。ここがね、つらい。「どう姿を現したらいいか分からない」という真木子への優しい接し方も良くてね。
 
 今回の記事とは関係ないですが、ラストの方の珠理奈、ちゅり、だーすー、かおたんのベテラン4人の会話は聴きごたえありますよ。




 瑠華へのコメントや真木子へのインタビューにもありましたが、実は撮っているかおたんも辛いんですよね。この後のshowroomで確か真木子とまた話したんじゃなかったかな、と。

 総選挙という渦の中に立ち向かって行ったデッドストックダイアモンドの面々。
 2017年は更に過酷な運命が待ち受けています。
 40分26秒からの真木子と鈴蘭のインタビューを観ていただきたいんですが、かなり辛い。泣きながら「おめでとう」という真木子と「ごめんなさい」を言うかおたん。「私はまだ平気」と言いながらも目は涙に濡れている鈴蘭。
 来年出なければいけないことをかおたんは力説します。
 自分が一番体感しているからこそ、説得力のある一言ですね。


 
  
 この時のかおたんの「私は映像しか残せないから」という涙ながらの一言が、めちゃくちゃ心に刺さりましてね。いや、何を言ってんだ、かおたん。君のその映像のおかげで2018年、何人のSKEヲタが頑張れたか。

 ちなみに谷は1時間6分38秒から。
 下がってしまったことに対して明るく振る舞う谷に「お前、本当下がったじゃん、どうなってんの?」というかおたんのツッコミ。やっぱり谷は谷で思うところがあったんだと動画を観ていると伝わってきます。

 さらに時計の針を進めて2018年の総選挙。
 谷は89位(17027票)。
 かおたんは17位(38399票)。
 真木子と鈴蘭が圏外という結果に終わります。
 もの凄く残酷な見方をすると、例年の80位までの順位だと谷まで圏外になってしまいます(谷ファンの皆さん、申し訳ありません。とても意地悪な見方をしたらということです)。
 


 この時の舞台裏は、かおたんちゃねるには上がっていませんが、ひょっとしたらどこかのタイミングで出てくるかも知れません。

 なぜ、かおたんが映像に残すのかを考えてみた時に彼女のアイドル人生の中で、総選挙というものは重要な要素で、2012年のランクインでかおたんの人生のスピードが更に加速したような気がします。だからこそ、選挙の重要性、もっというと、その選挙という残酷ショーでの表側からは見えないアイドルの心の動きを、ファンに見せることの大切さを「1コメダ」で知っているんだと思います。

 こんな重要な人が卒業して、これからSKEの内面を誰が見せてくれるんだろうと心配になる、というのが僕の正直な意見です。

 誰か後輩たちでかおたんのやってきたことを引き継いでくれたら、嬉しいなと思います。最初は真似からでもいいから、多分、いかに大変かも見えてくると思います。

 2019年は選抜総選挙はありませんでした。
 AKS運営から「総選挙は役目を終えた」というアナウンスで無くなりました。
 僕の意見としては、いや、全然終わってないよ、という感じです。
 たとえば、鈴蘭陣営は2018年休止して、2019年にかけてたわけですし、2019年は8期生と7D2入らなかった組はチャンスだったと思います(上の期は分からないですけどね)。デッドストックダイアモンドの3人は、この1年でも外仕事で結果を出し続けていました。

 もし、次に選挙があるなら。
 デッドストックダイアモンドたちの逆襲劇が見てみたいなと僕は思っています。
 「ただの平民」に戻った彼女たちが、もう1回「出馬」して、選挙で借りを返す姿を見てみたいんです。その時は、きっとかおたんも見ているはずです(なんか天から見てるみたいな感じになりましたが)!
 次は喜びに満ちた4人の顔が選挙で見たいと思っています。

 かおたんと言えば、もう一人忘れてはならないだーすーと歌った「ここで一発!」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_62.html 

 かおたんとSKEハウスで過ごしたあきすんのデビュー曲「FLASH BACK」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/flashback.html  
 
 


2019年1月17日木曜日

マツムラブ!①

全てを壊し、総てを繋ぐ


 1月17日は阪神淡路大震災の日ですね。
 災害に逢われた方々には、深くお見舞い申し上げます。

 さて、1月17日。
 なんと、かおたんこと松村香織さんの誕生日なんですね。

 かおたんの説明をしてと言われたら皆さんどう説明しますか?
 僕がぱっと思いついたのがタイトルにした言葉なんです。
 なかなか居ませんよ、前職がキャバクラ嬢→メイド喫茶→アイドルという流れの人は。
 なかなか居ませんよ、色々な企業さんや地方自治体から仕事を連れてくる人は。

 散々、ファンにネタにされながらもファンから愛されてるメンバーって珍しいですよ。
 僕が一番凄いなと感じているのは、干されメンからAKB総選挙選抜までのし上がったバイタリティだと思うんですね。「1コメダ」という独自の動画チャンネルを持ったというのは、2019年の今では当たり前かもしれませんが、2010年代が始まった当初では斬新でした。メンバーの裏話やステージの舞台裏が見られるコンテンツというのは、とても目新しくて。
 そして、そんなところを面白がれる余裕がまだみんなにあった頃なんでしょうね。

 2013年4月14日で発表されたかおたんのソロデビュー。
 最近、某バラエティ番組で、実はかおたんにバレバレだったという運営のポンコツっぷりが露呈されていますが、これは本当にまさか、という感じだったんですね。当時、SKE48では、まだ誰もソロデビューしていなかったので。きてもJRのどちらかかな、という感じだったんですね。

  そして、この発売の動画を観た時の衝撃!
https://youtu.be/zEjcZDxBJw4

 いやあ、智也カッコよいですね。
 じゃなくて、手売り?
 名古屋ドームの駐車場?
 かおたん本人が?
 などなど、面白要素満載でしたよ。
 
 まあ、まずは曲を聴いてみましょう。
 公式に上がってなくて困ってたら、「かおたんちゃんねる」にあったんで、こちらをごらんあれ。
https://youtu.be/-NJPidkCbEY

 いやあ、流石かおたん。
 あんなところから落ちてもノーダメージでしたね。
 もう、トム・クルーズかかおたんか、というぐらい危険に飛び込んでいきますね

 この曲、聴いていただいたら分かる通り、王道アイドルソングなんですね。
 作詞は秋元先生ではなく、指原莉乃。
 今はイコラブのプロデュースをしてますね。
 これがなかなか良くてね。

歩いて帰る 学校の帰り道 今日も発見!
 秋元先生ソングだと自転車が多いですが、歩いて帰ってるわけです。

あなたを見ると 胸がときめいてる バスケ部の先輩
 なるほど、バスケ部の先輩に片思い中ですね。

夢見がちな私に どうかチャンスください 先輩のことだけを 研究ね!
 謙虚な主人公。先輩のことを「研究」というのもいいですね。

こっち見てよ どんな時でも 考えちゃうの 誰が好き? 私かな? ずーっと グルグル…
 同じことばっか考えてるわけです。

私の気持ち 嫌じゃないかな? 言葉遣い 気をつけて 話しかけようかな マツムラブ!
 うーん、なんて控えめな女性なんでしょう。「言葉遣い 気をつけて 話しかけようかな」というところもいいですね。普通、「話しかけようかな」なんですが、そこに「言葉遣い 気をつけて」とあるところから、話しかけることに対して真剣なんだな、そして、慎重なんだなと感じさせます。


国語のテスト 科学の実験も 手につかないわ 責任とってよ 私の勢いは もう止まらないかも
 2番では、先輩に対しての気持ちがどんどん高まっていることが分かります。「責任とってよ」のとことかは、もう自分だけではどうしょうもないとこも表現されてていいですね。

茶髪なのは嫌かな… ピアスしてて、いいかな… ささいなことなのに 気にしてる
 アイドルがアイドルヲタから叩かれやすいとこですね。これは、指原さんと思います。「ささいなことなのに 気にしてる」のところも非常に片思いの気持ちを表現できていて良いですね。

信じてるの いつか二人で カフェに行ったり 映画観て ショッピング 期待していい?
 妄想は広がりますね。宝くじ買った時とか、皆さんこうなりません?

今すぐにでも 伝えたいけど 慎重に 行きたいの! この想いはまさに マツムラブ!
 1番の歌詞から「慎重に」、2番の歌詞から「今すぐにでも」が伝わってきて、この辺りは、指原さんうまいな、と感じます。

近づいてる 夢にまで見た あなたの隣
 どうやら、なんらかの理由で「あなたの隣」に位置することができたようですね。

どうすれば いいですか? 触れてみたいの
 妄想じゃなくて実体として相手が隣にいるわけですから、「触れてみた」くなりますよね。ただ、焦り過ぎじゃないか?

私の気持ち 嫌じゃないかな? 言葉遣い 気をつけて 話しかけようかな マツムラブ!
 1番は、先輩から離れているところで思っているのに対して、今度は先輩の隣で同じことを考えている。この距離の違いで同じ言葉の意味が変わってくるというのもうまいですね。

 指原さんのこのアイドルソングの作詞力の高さは、流石は元アイドルヲタだと思います。僕もこの記事の為に、彼女が作詞している「=LOVE」の曲を聴ける範囲で確認しましたが、「この曲」とか「マツムラブ!」のアンサーソングっぽいと感じてます。(ちなみに一番紅條が好きになったのはこれ)

 さて、次はMVの世界を観ていきましょう。
  テレビで再生しながら、読んで行ってくださいね。

 目覚まし時計が鳴ると…。

 かおたん、起床!各自配置につけ!
部屋にはSKE48グッズが。生写真もありますが、誰のかははっきり分からず。みんなみんな教の聖衣を持っているとは、やるな、かおたん。「キスだって左利き」のポスター譲ってくれ、かおたん。

パンが焼けると…。

 「マツムラブ」の文字!
 どんな仕様で売ってるんだこのトースター!

 静かな朝の住宅街を走るかおたん。左手には朝食のパン。

 転校生とぶつかって、怒るかおたん!


 昔の漫画か!
 教室に入ると、智也が同級生にチョップしてます(前の人でも見えにくいですが)。
 彼も色々ムシャクシャしてたんでしょうね


 先生が入って「転校生を紹介します」みたいな展開で入ってきたのは、朝にぶつかったアイツ!

 授業中も気になって見つめちゃうかおたん。
 ただ、顔が怖いよ。
バスケしてる転校生を見てたら、冷やかされるかおたん。「ないない」とか言ってそうですね。

「責任とってよ!」かおたん。
 恋してるじゃねえか!

 本屋に出現したかおたん。競馬の本探してるんですかね。
48関連のタイトルが本棚に並んでますね。
指があったのは…。
 湯浅さんかい!

見つめ合う二人。
 そういえば、昔AKBで感想文やってたなあ、あの本買ったなあ。今、どこに置いてるんだろう。
いちゃいちゃを妄想するかおたん。赤ちゃんのあやし方じゃねえか。

ところが、翌日。
 なんと湯浅さんと指原がいちゃいちゃしているところを見てしまう!
 (左の子かわいいな)


しょんぼりかおたん。
 変身を決意します。


なんか、急に綺麗になっていくかおたん。アイアンマンマーク1がマーク47になるぐらいの速度で

 オーラ出しまくて、残像すら残すかおたん。

 智也も湯浅さんもびっくり!

 最後はウインク! 
 これキャプションを撮るために、コマ送りで観てたんですが、かおたん、両目閉じてない?

 スタッフロールはジャッキーチェンの映画のようにメイキングがあるので、最後まで観ましょう。

 さてさて、このマツムラブなんですが、気付けばかおたんの代名詞的な曲になっていて、KⅡ公演では様々なメンバーが歌って踊ってますが、やはりオリジナルのかおたんが好きですね。

 この曲の衣装も凄くてですね。
 新聞紙で出来た衣装は、予算1万円という制約の中でよくぞ作ったという作品です。

 なんというか、金がなくてもバイタリティで乗り越えていくぜ、というかおたんを表現しているようで、忘れられない衣装の一つです。

 決して彼女の代わりはいないと思います。
 こんなに色んなことのオチに使われる人いないでしょ。
 でも、みんな大好き。
 それがかおたん。
 みんな、マツムラブなんですね(強引なオチ)。
(「マツムラブ!」より引用)

かおたんがこれからのことについて語った「ラジオ惑星開発員会 松村香織編」の記事はこちら
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/blog-post_26.html

かおたん卒業曲「ありがとうはいいたくない」の記事はこちら
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_13.html