さよなら僕の僕よりずっと大切な人
※今回は超個人的な記事になっております。「てめえの推し事情なんか知るかよ。いつまでも昔のこと引きずってよ」という方は映画「アジョシ」でも観てスカッとしてください。「あなたとクリスマスイブ」の記事を書き終えて、これで無事クリスマスイブが迎えられるわい、と思っていたんですがね。クリスマスイブ?と思ったんですね。クリスマスイブと言えば。「ダイハード2」?仮面ライダーエグゼイド?いやいや、卒業発表だろ!と思い出してしまったわけですよ。
2014年12月24日のS公演で、中西優香・佐藤実絵子が卒業を発表しましたね。後日、古川愛李もKⅡ公演で卒業を発表。中西優香推しだった紅條は、翌日、逆流性食道炎というダメージを受け、会社を休むことになりました。まだ、推しの卒業を喰らったことのないみんな。サノスとメンバーの卒業は急に来るからな、気をつけろよ!
そして、3月31日にリリースされたSKE48の17枚目のシングル「コケティッシュ渋滞中」のカップリング曲として卒業曲「桜、覚えていてくれ」が収録されます。ちなみにリリース日が会えるラストチャンスだったんですよね。紅條は、年度末で仕事を休めずにリリースイベントに参加できず、もがき苦しんでいたと思います。
まあ、ちょっと辛いけど観てみましょう。
https://youtu.be/ZAeF1VyD3_8
はあ、辛い。
さて、歌詞の世界をみていきましょう。
「初めて出逢った時から ずっと青空だった」から始まるんですね。
「晴れの日ばかりじゃないのに 雨なんて覚えてない」
辛いこともあったけど、良い思い出を覚えてるわけですよ。
「僕たちは一緒に 夢へ続く道を 励まし合いながら歩き続けてきた」
まさにベテランメンバー。
「一人 また一人と 別れもあったけど 笑顔で見送ったんだ 今度は僕の番」
ああ、だめだ、ついに来てしまった。「僕の番」が。多くのメンバーの卒業を見てきたからこそ言える歌詞ですよね。
「桜覚えていてくれ 花が咲くまでの日々を…」
もうね、この時点で散ることを連想させる桜を持ってくるところがずるいですよね。
「どんなつらいことも みんながいたから乗り越えられた」
ドキュメンタリー映画での立ち上げまでの地獄、各公演の練習風景を観ているだけに説得力があります。
「桜覚えていてくれ こんな僕の存在を…」
いや、忘れられないでしょうよ。特に推してた人間には。「こんな」なんて謙遜してるところもまた辛くてね。
「太陽を信じて この木を見上げ 満開の季節にサヨナラ」
「太陽」、つまり「晴れの日」である明るい未来を信じて、「この木」は桜ですよね。「満開の季節」つまり春にサヨナラ。
はあ、1番の歌詞を書いただけで映画「デトロイト」を観た後ぐらいの精神的ダメージを感じているんですが、2番を見ていきますよ。
「明日の天気予報は いつも快晴だった 悲しい夜も心の空には 星がいっぱい出てた」
辛いこともあったけど、心の中は明るかったと1番のAメロをなぞった内容ですね。
「努力の方法や汗をかいた量を 誰もが競い合い 意地を張って来たね 時にはぶつかって 仲間割れしたけど 最後は分かり合えた 目指す場所は同じ」
初期のバチバチした空気を感じさせる歌詞ですが、最後はガイシや名古屋ドームを目指して一緒に走っていったことを連想させられますね。
「桜 やがては散っても 夢に手を伸ばす枝よ」
ああ、もう散ってる! でも、枝になっても夢は諦めてないわけです。SKE48がこれまで、何度逆境から立ち上がってきたことか。
「来年もここにきて 懐かしい友を 思い出すだろう」
「ここ」というのは桜の木でしょう。懐かしい友は同期ですかね。
「桜やがては散っても 春が来れば花が咲く」
そう、また次があるわけです。
「元気にやってるか? 空を見上げて 勇気を貰うんだ サヨナラ」
遠く離れた友を思い出し、勇気を貰う。この「桜の木」はSKE48やその思い出を表している気がしてきましたね。
大サビは最後の1行だけが違っていましてね。
「満開の季節にありがとう」
感謝を告げて、春にお別れです。
はあ、色々と当時のことを思い出して辛くなってきましたよ。普段、スマホにSKE48の曲をダウンロードして入れてるんですが、「桜、覚えていてくれ」と「それを青春と呼ぶ日」だけは飛ばすようにしてるんですね。泣くから。だって、こんなあてがき的な曲は、彼女たちのドラマを知っていれば知っているほど。
さて、こんな素敵な別れの曲なんですがね。MVの破壊力が凄まじくてですね。
メンバーが劇場の壁かけ写真を見るところから始まるんですね。
そして、劇場を挟んで、オーディション時の映像が流れるんですね。
メンバーそれぞれのアイドルとしての始まりを見せるわけです。
駅の待合室から曲が始まります。
みんな旅の準備をしているわけです。
MVの合間合間にメンバーの思い出も出てきますよ。これがまた色々思い出させられて泣ける。
2番は、メンバーが達が駅のホームに来ているじゃないですか!
そして、いよいよ大サビ前、メンバーが電車に乗って、こっちに手を振ります。
本当に気持ち悪い話なんですが、僕は初めてこのMVを観た時、この場面でなぜか「ゴメン、俺、もう、今日から真面目に生きるから」というよくわからないことを言って号泣したのを覚えています。
そして、ドアは閉まり、電車は行ってしまうのです。
つまり、MVを観ている僕らは、メンバーを見送っていたわけですね。
リアルなお見送りを体験することで、別れの悲しみは頂点に達します。
今では、3人とも結婚して幸せな家庭を築いています。
アイドルだった時間をいつかこの曲と一緒に思い出す時が来るかもしれません。
ただ、僕はずっと忘れないでしょう。
※なんとなく、ドレスコーズの「スーパー、スーパー、サッド」を張っておきますね。
https://youtu.be/MMkE0aprGR0
本当になんというか、付き合いの長い人と別れる度にこれを聴いて泣きますよ。大事な人であればあるほど。