遠くまで響かせる言葉
皆さん、カバー曲って好きですかね。
48グループの場合、どうしても初期の公演曲とかはオリジナルメンバーの卒業があって、どうしてもカバーにならざるを得ないということが多いと思います。
中には「本家を超えた!」という声のものもあるかもしれません。
で、僕が考えたいのはそういうところではないんですね。
本家には本家の良さがあるし、カバーにはカバーの良さがあるので、どっちが上とかはないと思ってます(映画は別だけどな、犬神家とか)。
少しだけ余談を挟みますが、皆さんスコットランド民謡の「故郷の空」という曲をご存知でしょうか。
まずは、原曲を聴いてみましょう。
https://youtu.be/CHC3bkj7BWs
うーん荘厳。みなさん、メロディはばっちり耳に残りましたかね。
どっかで聞いたことありません?
これを日本語でカバーして歌詞をつけたのが、ドリフターズの「誰かさんと誰かさん」にしたんですね。ちょいと聴いてみましょう。
https://youtu.be/PN23SDeH-0E
加藤茶さんの少しとぼけた歌い方と歌詞が良いですね。
あと、歌詞が日本語なので、一つずつの意味が意識されてストーリーが思い浮かびますね。
次に90年代ぐらいにかかってたサントリーの「烏龍茶」のCM曲で使われていた曲を聴いてみましょう。
https://youtu.be/j7_g1K3bgxM?list=PLJu6vGpdujRmONqw8JJrOLBD4g5yAM3w2
凄い懐かしい。
バックでかかってる音楽がピアノのみということもあって、唄っている方の素朴さが出てますね。第2言語はドイツ語を専攻していたので、中国語はさっぱり分かりませんが、メロディの素敵さが浮き上がってきますね(音楽知識0のコメント)。
さて、なんとなく今回の僕の狙いが見えてきましたでしょうか。
SKE48の曲は海を越えて、他のグループにも歌われているわけです。
そう、名曲「ごめんねSUMMER」ですね。
まずは、原曲を聴いてみましょう。
https://youtu.be/50tdxFws5x4
すごい清涼感。
これも自分の中で考えが固まったら、曲単体でじっくりと考えていきたい曲なんですがね。まだ、難しいです。
では、次にJKT48の「ごめんねSUMMER」を聴いてみましょう。
曲が始まるまで1分ぐらいあるんですが、バックステージ裏でする太鼓の音とか、外国感がして、良いですよ。
https://youtu.be/IrDhxOgNpms
インドネシアのヲタの声の方がメンバーのマイク音よりでけえ…。
てか、うりゃおい、もオーイングもしないんですけど…。
カメラがブレブレじゃねえか…。
中盤の振りがそろってねえ…。
とか、そんなマイナス的なことはね、誰でも言えるんですよ。JKT48の味として、楽しむ余裕を持ちましょう。
僕がまず凄いと思ったのは、うまくメロディーを崩さずにインドネシア語に変換していることなんですね。恐らく日本語と比べて1音か2音多くなっていると思うんですが、よくぞここまで原曲のメロディーを崩さずにJKT48のものにしたと思います。あと、メンバーの無邪気な笑顔とそれを温かい目で見る海外のファンの皆さん。遠い空でもこんな開放的なステージで「ごめんねSUMMER」が歌われて、ファンがミックスを打ってるんだなあ。なんか、それも嬉しくてですね。AKBのドキュメンタリー映画5作目の「存在する理由」ではテロと隣り合わせの日常の中で、公演しているということが描かれていましたが、歌の力って凄いなあ、と思いましたよ。
話が膨らみましたが、僕が「ごめんねSUMMER」からJKT48を検索して、「おおっ、JKT48版UZA面白いな」と別の曲も聴いていったように、SKE48の曲を海外の人が聴いていくきっかけになる曲かもしれません(『強き者よ』もJKT48版ありましたよ。あと、BNK48版『君はメロディ』も可愛かったですよ)。
よく外からファンを獲得するという話が出ますが、別にそれは、国内だけではないと思います。国外からもどんどんファンを獲得する手もあると思います。すっかり握手会に行っていない紅條の感覚になってしまいますが、珠理奈レーンは海外の方もよく来られています。
じゃあ、今、そんな海外に発信できるメンバーがいるのか?
いるじゃないですが、後藤楽々が。
2016年に行われたソロコンで、「世界には愛しかない」、「虫のバラード」、「Gonna jump」を全部、英語で唄ったんですね。いやあ、これは全部英訳していくの大変だったろうなあ、と思ったんですね。メロディーを損なわずに言葉を乗せて行く作業は凄い苦労だと思います。で、聴きながら思ったのは、やはり日本語の方が相性良いなという曲と英語でも行けるな、という曲があることです。
僕は「Gonna jamp」は英語版の方も良いんじゃないか、と思いましたよ。疾走感を損なわずに進んでいく感じがとても良くてね。
現在、NMB48は海外でもコンサートをしてますが、SKE48も国内だけでなく、国外でもコンサートが出来るように、語学ができるメンバーは海外に向けてSNSなどでアピールしていくのも良いかもしれませんね。同じような意味で韓国に修行に行っていた、ゆうかたんこと浅井裕華さんのこれからも気になりますね。
言葉は変わってもメロディの素晴らしさは損なわれない。
別の顔も出てくる。言葉って面白いですね。
これからもSKE48の曲が色んなグループで唄われたらいいな、と思っています。
最後に余談。JKT48の公式サイトは国旗で言語が選択できるので、非常に言語変換がしやすかったです。SKE48の公式サイトは日本語で言語選択することになるので、少し選びにくいかもですね。運営さん、どうでしょう?国旗にしません?