僕らが出来るプレゼント
48グループにおけるメンバーへの評価は複雑で、総選挙の順位、握手の売り上げ、グッズの売り上げ、メディア仕事での跳ね方、色々あると思います。
グループ内でメンバーの扱いを変えたいとの願いを込めて、総選挙に投票する方もいれば、次の選抜に選ばれて欲しいと握手券やグッズを買う方もいらっしゃいます。
メディアに自分の推しが出た時に、応援のメールを送る方も。完全に余談ですが、番組への感想メールや葉書は制作の方々に届いていると、先日あるイベントで伺ったので、今度始まるSKEの新番組への感想メールは、ガンガン送りたいものですね。ああ、高校生の頃の僕がこのことを知っていれば、NHKに「山田風太郎 からくり事件帖」をあと5000年はやってくれ、という葉書を送っていたのに!
さてさて、話を戻すと、上記の他に出来ることがあるとすれば、リクエストアワーで推しが歌っている曲への投票ではないでしょうか(2018年頃の意見です)。
「リクエストアワーは、曲への投票で、メンバーへの投票じゃないでしょう!どうしちまったんすか、琥珀さん!」というハイローのコブラのようなご指摘はごもっともなんですがね。総選挙で1位を目指すよりもお金はかからないと思うんですね。そして、最初から枠数が決まってしまっている握手会の券よりも、投資可能額は多いです。
それでも1位を目指すというのはなかなか、大変なものです。
だって、いくらSKE48の中でとはいえ、2010年、2011年連続1位の松井玲奈が歌う「枯葉のステーション」があります。その後ろを追いかける松井珠理奈の「思い出以上」、高柳明音の「クロス」もあります。そう、上位曲は、やはり人気メンバーが歌っていることが多いんですね。
ということは、やはり上位を目指そうと思うと、圧倒的なヲタの母数と歌唱メンバーの数も重要になってきます(一人で1位取っていくひょんさんとひょんさんヲタの数もすごいですが)。
じゃあ、それをひっくり返せるものは、何か?
ドラマです。
たとえば卒業。
たとえばリベンジ。
色々なドラマがあります。
その中で2013年のリクエストアワーはどうだったか。
1位「あなたとクリスマスイブ」 佐藤実絵子・出口陽
ダイジェストですが、リクエストアワーでの様子をちょっと観てみましょう。
なんと素敵なフィナーレなんでしょう。
めえぴーこと佐藤実絵子と、あきすんこと出口陽は、SKE48の1期生です。
これまで総選挙選抜で入ったこともなければ、シングル選抜も1期生全員の「強き者よ」以外は入ったことがないメンバーでした。ただ、同期や後輩の面倒見の良いみえぴー、あきすん選抜に始まる美人なのになぜかおっさんぽい視点を持っているあきすん。
姉さんが居たから、奈和ちゃんや綾巴が成長していけた部分もあるでしょうし、あきすんが居たから「スルーザナイト」という曲が生まれました(ちなみに最強の『スルーザナイト』選抜は2013年リクアワ組だと思っています)。
めえぴーこと佐藤実絵子と、あきすんこと出口陽は、SKE48の1期生です。
これまで総選挙選抜で入ったこともなければ、シングル選抜も1期生全員の「強き者よ」以外は入ったことがないメンバーでした。ただ、同期や後輩の面倒見の良いみえぴー、あきすん選抜に始まる美人なのになぜかおっさんぽい視点を持っているあきすん。
姉さんが居たから、奈和ちゃんや綾巴が成長していけた部分もあるでしょうし、あきすんが居たから「スルーザナイト」という曲が生まれました(ちなみに最強の『スルーザナイト』選抜は2013年リクアワ組だと思っています)。
話を戻すと、二人は、SKE48にとって大切な存在でした。
いつか、彼女たちの努力が報われる場があれば、とファンの方々は思っていたのではないでしょうか。
この年のリクエストアワーのオーディオコメンタリーを聴いてみると、みえぴーが、「握手会で2番の練習しといて、とファンの人に言われた」と言っています。リクエストアワーは基本的に1ハーフ(1番と大サビのみ)なんですが、1~3位は全部歌えるわけです。恐らく、もうファンの方々は覚悟を決めていたのではないでしょうか。また、「SKE48 裏ヒストリー ファン公式本」によると、あきすんファンの方が卒業を予感して、かなりぶっこんでいたことも書かれていますね。
そして、見事1位になったんですが、映像を観ていくと、最初の静寂が凄く良くてですね。曲の始まりの「どんなプレゼントより」の「ど」の音を二人で探しているこの緊張感。
歌いながら、何度もお互いの顔を見る二人。佐藤実絵子さん曰く、「なるべく陽ちゃんの方を見て、緊張しないようにしていた」そうです。
「粉雪はまだまだ止まずに」の歌詞のように雪が次第に降り注ぎ、二人の「Merry Xmas and I love you」で終わるんですが、終わった後の二人の抱擁が泣けるんですよね。
いつか、彼女たちの努力が報われる場があれば、とファンの方々は思っていたのではないでしょうか。
この年のリクエストアワーのオーディオコメンタリーを聴いてみると、みえぴーが、「握手会で2番の練習しといて、とファンの人に言われた」と言っています。リクエストアワーは基本的に1ハーフ(1番と大サビのみ)なんですが、1~3位は全部歌えるわけです。恐らく、もうファンの方々は覚悟を決めていたのではないでしょうか。また、「SKE48 裏ヒストリー ファン公式本」によると、あきすんファンの方が卒業を予感して、かなりぶっこんでいたことも書かれていますね。
そして、見事1位になったんですが、映像を観ていくと、最初の静寂が凄く良くてですね。曲の始まりの「どんなプレゼントより」の「ど」の音を二人で探しているこの緊張感。
歌いながら、何度もお互いの顔を見る二人。佐藤実絵子さん曰く、「なるべく陽ちゃんの方を見て、緊張しないようにしていた」そうです。
報われた!というね。
トロフィーを授与された後の「何も書いてない」というあきすんの天然発言も素敵なんですがね。
この日の感動を珠理奈はアメブロで次のように書いています。
ううむ、確かにこの年の1位は、まるで別世界でしたね。
今、二人はソロ歌手として、それぞれの場所で自分の作った歌を唄っています(あきすんのは自分の好みの曲で選びました)。
リクエストアワー2013の映像を観る度に、どんなメンバーでも逆転のチャンスはあるし、それを助けるのは我々ファンにも出来るんだなあ、と思います。だからこそ、今の推しには、諦めずにがんばり続けて欲しいとも思うんですがね。
色々な意見があると思いますが、「いつか今日を思い出すわ」そうメンバーに思ってもらえる思い出を作れるリクエストアワーは、やっぱり面白いです。
色々な意見があると思いますが、「いつか今日を思い出すわ」そうメンバーに思ってもらえる思い出を作れるリクエストアワーは、やっぱり面白いです。
2020年12月24日現在、リクエストアワーは2年連続で行われておりません。
今なら、あなたはどの曲に投票するでしょう?