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2021年9月25日土曜日

家族と歩むとき

「成功」ではなく「続ける」こと


 

 最近、橋本努さんの「消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義」という本を読みましてね。
 マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を彷彿とさせるタイトルですが、筆者の橋本さんもインスピレーションを受けたそうです。
 いわゆる、「モノを捨てるべし!要らない、持たない、夢も見ない、フリーな状態それも良いけど」的なミニマリストの方々の例から、中野孝次さんの「清貧の思想」のような「いや、我慢するべし、ハードボイルドはやせ我慢」という徒然草の頃から言われるような保守的なミニマリズムまで、様々なタイプを挙げながら、ミニマリズムって精神的には禅と相性が良さそう、とか脱資本主義(ここでの使われ方としては次から次へ消費していくこと)をどうするか、ということが書かれています。
 さて、この本の前半の第2章ぐらいで強迫神経症と強迫的消費依存について語る際に引用される研究が印象に残っていましてね。
 ヴァン・ジョインズとイアン・スチュアートによる人格適応理論です。二人は「親の養育スタイル」については、ある組み合わせになると強迫神経症になると研究結果を出しています。
 ちょっと一例をみてましょう(翻訳なので句読点の多さはご容赦ください)。
① 親が養育に熱心ではなく、あてにならない場合には、子供は空想的になり、感受性が強く、思いやりがあって、風変りだが創造的で、ひきこもりになる。
② 親が子供のニーズを先取りして満たそうとする場合、それがうまくいかなくなると子供は反発し、反社会的になると同時に、魅力的に他者を操作するようになる。
③ 親の養育の仕方が感情に左右される結果として一貫性がないと、子供は疑り深くなり、明晰な思考を持つと同時に一つのことに固執するパラノイア型になる。
④ 親が過剰に子供を管理・コントロールする場合、子供はそれに従いながらも攻撃的になり、ふくれたりふざけたりしながらも、粘り強い反抗者になる。
⑤ 何か目的を達成するとほめてあげるという養育をする場合、子供は完全にその目的を達成することを強迫観念のように思いがちであり、責任感ある仕事中毒者になる。
⑥ 子供に対して親を喜ばせて欲しいと求めるような養育をする場合、子供は演技型になり、「人好き」で、物事に対して熱狂的に過剰反応するようになる。

 ううむ、全部悪く書いてるようにも感じますが、多くの方は⑤のタイプになりやすいそうです。真面目な人がよくなるそうで、「理想の自我」や「成長」を求めるうちに、消費も次から次へとと完璧を追い求めてしまいがちだそうです。
 「自己実現への欲求」は誰しも多かれ少なかれ持っているかもしれませんが、それが「新しい価値創出」や「個人による文化的な創造」ということも出来ますし、「積極的な消費」の方に流れて行くこともあると思います。それが「消費」に偏り過ぎると「強迫的消費」になってしまう。具体的には「自分へのご褒美」が過剰になってしまう。
 こうなると、親の育て方って大事ですよね。
 いや、親と子供の接し方というか向き合い方でしょうか。
 ちなみに僕は、ゴリゴリの③的な育てられ方をしましたよ(両親ともに今日と明日と昨日で意見が変わるAB型。勿論、僕もAB型)。
 ただ、親の育て方はこんな6つのタイプだけとは限らないはず!(ジョインズ、スチュアート、折角研究してくれたのに、すまん)

 そう思わせてくれるのが、深井ねがいちゃんです。
 
 彼女のSHOWROOM配信では、ご両親がよく声の登場をします。
 初めてねがいちゃんのSHOWROOM配信を観た時のことです。
 彼女が楽しく喋っている時に、何気なく「〇〇なんだよね、ママ?」と画面の向こうにいるお母さまに訪ねて、「うん」とお母様が返事をされて、時々トークの軌道修正を入れているのが印象的でしてね。
 僕は「オードリーのオールナイトニッポン」を中心にラジオをよく読むんですが、パーソナリティが一人の時に放送作家の人の何気ない笑いやコメントが聞こえた時と似ていて、なかなか面白い配信だな、と感じました。
 彼女の個性に寄り添いながらも、きちんと配信の方向を逸らさない、これは簡単なようで難しくて、番組名は書きませんがこの放送作家、パーソナリティよりも受けようとしてないか、と邪魔に感じる時もあります。
 それが無いんですよね。
 これは、トークだけではありません。
 深井ねがいちゃんの芸能活動に対するスタンスにも繋がっていると思います。

 2021年3月19日の彼女の配信の中で印象に残っている話があります。

「 私、お父さんとお母さんがね。
 『オッケー』って言わなかったらこっちで活動してないわけですよ。
 で、なんかSKE48を、あの、たとえばね、今とは言わないけど、『卒業した後に今、何したい?』ってお父さんと話し合った時に、私は演技がしたいって言ったんですよ。
 演技がしたいし、あの、『今は演技がしたい』って言ってて。
 普通さあ、あんまりSKE48でさ、正直言うと選抜になってないし、成功してないんだけど。あの、客観的に見たらね。ファンの人は知らんよ、分からん。私のファンの人は『成功してるよ』って言うんだけど、まあ、一般的に見たら成功してないって私言われてるんだけど。
 成功を芸能界で成功してなかったのに、また芸能界の演技の方に『私は辞めたら進みたい』って言ったら、オッケーしてくれる人ってあんま居ないんですよ。だけど、『勉強とかしなくていいから。なんか、夢を追ってくれてるだけでいいし、もし、次のところで、もう無理だっていう限界までやって、無理だったら、パパとママがいるから帰っておいで』って言われたんですよ。『それまで頑張ってくれたらいいし、あの、もうパパとママがいるからさ。帰ってくる場所あるじゃん』って言ってくれたんですよ。
 だから、そんな親って正直言うと、あんまり見ないんですよね。私のまあ、住んでたところだったら、『ちゃんとした大学に行って!』、『ちゃんとした高校の行って!』みたいな。勉強って感じだったんですけど。
 なんか、お父さんは『勉強別にしなくていいよ』っていう人だったんです。『勉強しなくていいよ』みたいな。『俺、勉強できないから、娘に勉強しろとは言えないし』みたいな。うん、なんか『夢追ってくれてるだけでいいし。お前、演技できるじゃん』とか。『お前、なんか芸能人やってる方が幸せそうだよ』って言われたんですよね。
『お前は芸能界で成功するとか成功しないとかさ。まあ、言えばこの人知ってる、たとえば小栗旬さん。出てきたら、みんな小栗旬知ってる!って言うじゃん。ちょっと呼び捨てにしたのね、ダメだけど。まあ言えばね、そんなじゃなくても芸能界って色んな層がいるから。それを成功したとか成功してないとかじゃなくて。そこで続けるかだから』って言われた時に、凄い泣きそうになったんですよ」

 ううむ、なんて素敵なご両親なんでしょう。
 ねがいちゃんが芸能界で夢を追いかける姿、それは「成功」という目標を追う、先ほど挙げた⑤のモデルの育て方ではなく、むしろ逆。続けることの大切さ、貴重さを教える姿勢が素晴らしいですね。
 ご両親の為にお小遣い制のねがいちゃんは少しでも良いものをとプレゼントを贈ります。自分のための消費ではなく家族が喜ぶ顔を見るために。

 SKE48に居る限り選抜というのは重要なことだと思います。
 しかし、選抜が全てではないし、違う夢の叶え方もあるのではと考えさせられました。
 この後、お母さまも病気をされていてしんどかったけれど、ねがいちゃんの卒業式などに来てくれたり、お父さまが二人の傍にいてくれたことも語られます。
 だから、「悪いことで家族を悲しませたくない」ということを語っていました。
 ううむ、言葉じゃなくて行動から学ばせてくれるのが素晴らしいです。
 
 更に、家族といえば、深井ねがいちゃんのファンの皆さんの呼称は「深井家」ですね。
 全員、血のつながりはなくても、ねがいちゃんのご両親のように、ねがいちゃんの幸せを願う気持ちは同じじゃないでしょうか。
 彼女は応援される大切さを知っています。
 同じ日の配信では「私はあの、SKE48に居る限りは絶対に、あのSKE48の看板を一応背負っているので。まあ、選抜でもなければ、あの後ろにいる『その他A』みたいな子なんですけど。自分の立ち位置をしっかりやっているので。自虐ネタというよりは、しっかり背負っているので。それでもSKEの一員だし舞台もあるので」とグレたり悪い事をしたりしないことを語っています。
 何故、深井ねがいちゃんを「深井家」の方々は応援するのか、それは一人一人の中に理由があると思います。
 ただ、ねがいちゃん推しでもない僕が書くのは生意気ですが、あえて書かせていただくと、夢の為に頑張る彼女の姿、ファンの方が喜ぶことは何かを考える姿勢、そういうひたむきな姿勢が魅力ではないかと僕は感じました。
 「深井家」の方からしたら、「その他A」なんかではなくて、大切な娘かもしれませんし、妹かも姉かもしれません。いや、ひょっとしたら、嫁かもしれません。でも、一つだけ言えるのは、家族という大切な共同体の一人なんだと思います。
 
 ドラマ「私立探偵 濱マイク」の最終回のラストシーンで、忘れられない台詞をSIONの「通報されるくらいに」をバックに語ります。

 「かつて俺は、依頼人は家族と思えと教えられた。家族の頼みなら、どんなことも投げうってできるはずだと」

 きっと「深井家」の関係もこの台詞に近いのではないか、と勝手に思っています。
 お互いを大切にしたいし、裏切りたくない。だから、頑張れる。
 今は休養中ですが、再び彼女が帰ってきた時、また全力で頑張る彼女の姿が見られることを楽しみにしています。
 芸能界に居続けてくれることのありがたさを改めてかみしめながら。
 

2021年6月12日土曜日

愛し愛されて生きるのさ

 

ペイフォワード


 

 皆さん、「ペイフォワード 可能の王国」という映画をご存じでしょうか?
 「ペイフォワード」というのは映画の中の言葉を借りると、「次へ回せ」という意味です。

 映画の冒頭で、記者のクリスさんがある事件を追っている途中に、犯人に車を破壊されて途方にくれます。そこに一流弁護士の人が通りかかって、新車のジャガーをいきなりプレゼントします。あまりの展開に驚くクリスに、弁護士の人は「ペイフォワード!」と叫んで去ります。

 この映画は、誰かからもらった善意や優しさを他の誰かに回せと言う「ペイフォワード」という行動が、本当に小さなレベルでですが、身の回りを少しずつ豊かにしてくれる過程を描いている好きな映画の一つです。

 

 SKE48のメンバーで、「ペイフォワード」という言葉で思い出すメンバーがいます。
 それがチームEの深井ねがいちゃんです。

 8期生として加入したばかりの頃の彼女は、全てが順調というわけでは決してありませんでした。
 しかし、彼女が持っている明るさと、ひたむきに努力する姿には、少しずつ人々の心を動かしていきます。中でも、劇場公演の鉄人である市野成美さんへの弟子入り宣言(2017年5月20日)は、当時、岡田美紅推しだったも、「この子、信用できる!」と思ったものです。

 この時のねがいちゃんとなるちゃんとの関係が何か残っていないか、と調べていた時に、生誕祭の手紙が出てきました。
 ちょっと、読んでみましょう。
 2018年1月23日 研究生「青春ガールズ公演」です。

「ねがいちゃんへ

 15歳のお誕生日おめでとう。
 

 私が出会ったばかりの頃のねがいちゃんは不安な顔で踊って、レッスン場の隅で『できないです』と泣いてばかりでした。


 いつからなのかハッキリとは覚えていないけど、ねがいちゃんは私のことが好き、そして私のことを師匠と呼んでくれています。

 そんなねがいちゃんから悩み相談のLINEが来た時、私は話を聞いてあげることしかできなくて、自分はほんとに頼りないなと思いました。

 でも、最初はつらいことばかりかもしれないけど、一生懸命やっていれば誰かは必ず見ていてくれるはずで、私はそう思いながら活動しているし、そしたら私はたくさんの素敵なファンの方に出会えたんだよっていう話をしました。

 LINEがきた時は『ねがいちゃん大丈夫かな?』って思ってたけど、最後には『まだ頑張ってみます』そう言ってくれて私は安心しました。

 たまにねがいちゃんのファンの方が握手会に来てくれる時、とてもいい方たちばかりだなっていつも思っています。

 私が『青春ガールズ』公演に出るようになって、ねがいちゃんと一緒のステージに立っていると、最初の頃のような不安な顔はなく、全力で楽しんで、歌って踊るねがいちゃん。そんな素敵な姿にみんな惹かれているんだなと思います。

 これからどんどん成長するねがいちゃんをファンの方と一緒に見守っていきたいです。

 挨拶すると恥ずかしそうに小声で返してくれるねがいちゃん。話しかけると顔が真っ赤になるねがいちゃん。私が疲れて座っていると凄く心配してくれるねがいちゃん。どんなねがいちゃんも私は全部全部大好きです。


 何か悩み事がある時、私でよければ何でも話してください。いつでも連絡待ってます。


 改めてお誕生日おめでとう。15歳の1年が素敵なものになりますように。


 次はE公演で一緒のステージに立ちたいです。


 市野成美より 」


 何もかもうまく行かなかったり、不安だったりする時に、寄り添い見守ってくれる先人がいるというのは本当に大きいですよね。なるちゃんだけでなく、ファンの方々もそうです。
 みんなの優しさを貰いながら、ねがいちゃんは成長して、ステージ上で楽しみながら踊っていきます。
 手紙の最後の方に書かれている尊敬する人の前になると、少し照れる様子も良いですね。

 
 ちなみに、2018年の初頭には、劇団れなっちの「ロミオ&ジュリエット」のオーディションに合格してジュリエットのお父さん役にもなっていましたね。
 加藤玲奈さんから(48グループ運営から?)のチャンスを見事に活かしてみせました。
 その時に出会った、NGT48の菅原りこさんへの手紙では、深井ねがいさんのりったんへの愛が感じられる素晴らしい内容になっています。

 

2018年11月27日のことです。

「りったん、生誕祭おめでとう。

 そうか、りったん18歳になったんだね。

 初めて会った時は何だろう。不思議な子って印象だったよ。

 まぁ、そういう私もかなり不思議だけど。

 今回りったんの生誕祭でのお手紙のお話をいただいた時は正直ビックリしました。

 最初、マネージャーさんから連絡いただいて、いきなり何事かと。だって、新潟のNGT48に行かれたマネージャーさんからの連絡ですから、また怒られるのかと思いましたよ。何かやらかしたかなって一瞬心配になりました。

 でも、内容が生誕祭のお手紙のことでほっとしました。でも、よく考えたら正直私でいいのかと思ったよ。

 たしかりったんと初めて会ったのは加藤玲奈さんのプロデュースされているれなっち総選挙、2017年劇団れなっちの舞台メンバーに選ばれた時だったよね。

 りったんって私から見てすっごくほんわかしていて、マイペースで、不思議なザ・アイドルっていうイメージでした。あっ、と私とは真逆のタイプの子だと確信しました。

 そんな子がどんな役を務めてるんだろうと思っていたら、なんとりったんはまったくタイプの違う、小難しくて、悪だくみをするマキューシオ役。しかもマキューシオは台詞が多い!

 稽古中、うまく台詞をスラスラ言えず、凄く悔しそうな表情を見て、こんな表情もするんだとビックリしました。


 それからきっかけはわからないけど一緒におしゃべりしたし、お互い台本を読み合ったり、ご飯を食べに行ったり。

 りったんとご飯と言えば、初めてりったんとラーメンを食べに行った時、食べきるのに30分ぐらいかかって麺が伸びてしまったのを覚えています。

 さすがマイペースな子だなと感心してしまいました。


 あっ、そうだ、りったんと知り合ってからりったんのことを調べたりはしなかったけど、昨日初めてエケペディアを覗いてみて笑ってしまったことがあったよ。

 性格、趣味のところで長所が天然、明るいってあって、その通り!って思って。短所は人との距離感がつかめないところと書いてあり、『えっ、私と同じやん』ってなり笑ってしまいました。お互いにそこのところは成長したいね。

 私はつい最近やっとのことで研究生から昇格させてもらいました。りったんはNGTの1期生としてみんなを引っ張る立場だよね。これからも持ち前の明るさとなんとも言えない空気感を活かして頑張ってね。

 私もりったんとお仕事がしたいから実力つけるために頑張るから待っててください。

 この度はりったんの大事な生誕祭のお手紙を書く機会をくださった生誕委員の方々、ファンの方々に感謝しております。本当にありがとうございました。

 りったんにとって18歳の1年が素晴らしい1年になりますように心から願っています。

 最後に。りったんのファンの皆さんへ。皆さんの推しは最高です!


 SKE48 深井ねがい」

 冒頭のユーモラスな表現も凄く良いんですが、りったんとの共通点や推しの方々への言葉も素敵です。
 貰って来た優しさを少しずつ他の人にも広げていく感じがします。
 いつか、二人が女優として再会するところも見てみたいですね。


 さて、再び、深井ねがいちゃんをめぐる文章に戻りましょう。2019年1月22日に行われた、深井ねがいちゃんの生誕祭の手紙も読んでみましょう。

 「ねがいちゃんへ

 16歳のお誕生日おめでとう。
 

 こんな風に改まってお手紙を書くのは初めてで、恥ずかしいですが、せっかくの機会をいただいたので素直な気持ちを書かせてもらいますね。

 ダンスのレッスンが始まり、撮影というものを経験したり、同期と過ごす時間が増えていった頃、初めてあなたを見た時の印象は「とにかく凄い」でした。

 それは、みんなが右も左もわからず手探り状態なのに、あなたは誰よりも大きな声で、誰よりもグイグイ前に出て、唯一現場のスタッフさんや大人たちとも友達のように話せていたから。そんなこと、みんななかなかできないよ。

 物怖じしないところも、明るくムードメイカーなところも全部あなたの魅力だと私は信じてるから、自信を持っていいんじゃないかなって思うよ。

 だけど、その反面、本当は凄く考え込んだり、泣き虫なところがあることも私は知っています。

 最近はどうかな?私とはチームが違って会える機会も少ないけど、そんなたまに会った時でも悲しそうに下を向く姿をよく見かけるような気がするな。初期のころみたいに無邪気に笑うねがいちゃんっていうよりは頑張って笑ってる、そんな風に見えるかな。

 SKEにいれば、そして上を目指せば目指すほど、つらいことってこの先もたくさん待ってると思う。

 でもね、そのつらい気持ちも悔しい気持ちもきっと本気で戦っている証拠で、ただただここにいられればいい、そんな風に思っていればこんな感情は生まれない。

 だから今この活動を通して感じている気持ちは全部自分を強くしてくれるって信じて頑張ってれば絶対この先で生きるはずだから一緒に乗り越えていこうね。

 私もついているし、何よりあなたはたくさんのファンの方がそばにいてくれるよ。

 そして今日の生誕祭も凄く緊張するって言ってたね。大丈夫だよ。主役なんだから堂々と笑ってればいいの。最後まで楽しんでね。応援しているよ。

 ステージに立つ度胸、MCで培う柔軟性、ここで学ばせてもらえること全てが女優というあなたの夢にいつかリンクするはず。夢はきっと手を伸ばした1ミリ先にある。だからその夢に向かって今日もあなたらしくステージで輝けることを深く願っています。

 あなたはSKEにとっても凄く貴重な存在だと思います。だからこれからもキャッチフレーズにもあるように日本一のアイドルになってください。

 終わりになりましたが、この度は生誕祭という貴重な日にお手紙を書かせていただきありがとうございました。気の利いたことも言えませんでしたが、これからもねがいちゃんの同期として切磋琢磨し、隣で彼女を少しでも支えられたらと思います。

 ファンの皆様、スタッフの皆様、そしてチームEのメンバーの皆さん、これからもねがいちゃんをお願いします。

16歳、素敵な1年になりますように。

チームS 岡田美紅」

 同期として彼女の傍にいてくれた、みいぽぽからの手紙です。
 NMB48の「届かなそうで届くもの」を連想させられるな、と個人的に感じました。
 「最近はどうかな?」とねがいちゃんの笑顔を気遣う表現が凄く好きです。
 そして、ねがいちゃんが持っている明るさと、繊細な両面が見えて来ます。
 涙が出るのは、本気でSKE48という場に向き合っているから。
 真面目に真っすぐにアイドルに向き合うから支えたくなる、SKE48にとって「貴重な存在である」というみいぽぽの表現は、彼女がもう卒業した後の2021年に読むと、また違う響きがします。確かに深井ねがいちゃんの個性は、前にもいないし、これからも出てこないんじゃないか、という魅力があります。
 勿論、真面目さだけではなく、突拍子もない危うさもあります(CDの特典映像にあったドッキリの映像は、かなりスリリングでしたが、この子は何者なんだ、と気になった方も多かったんじゃないでしょうか)。

 彼女にとって、みいぽぽの卒業による別れは、とても大きな意味を持っているのではないか、と思っているんですが、いつか書いてみたいと思います。
 元、みいぽぽ推しとしては、推しの分の夢もねがいちゃんに託している部分があるのかもしれません。
 

 さて、更に1年の月日が経ち、2020年1月25日。
 再び、ねがいちゃんの生誕祭がやってきます。

 その日に読まれた手紙を読んでみましょう。
 

「ねがいちゃんへ

 お誕生日おめでとう。

 16歳の1年はどんな1年でしたか?

 チームEに所属したのは去年のことだったかな?

 去年の生誕祭で『このステージで言えないことがあった』と後にブログに書いていたことを覚えています。

 チームEとして認めてもらうこと、チームEのメンバーともっともっと喋れるようになること、SKEに友達を作りに来たわけじゃない、自分の夢を追いかけに名古屋まで来たんだと言いつつ、先輩や後輩そして同期の仲間への思いが芽生えてきているのが私は嬉しいです。

 ステージの上や舞台上では物怖じすることなくハキハキ喋っていて、大きな声で何でも思い切ってやりのける反面、楽屋では凄く大人しくて冷静だということを知りました。

 きっとそれが本当の姿ではないのかも知れないし、もしかしたらどちらとも本当のねがいちゃんなのかもしれないけど、もししんどいことやつらいことがあるならば、おすまししておとなしぶることなく頼ってくれたら嬉しいです。

 こんな私が後輩にしてあげられることは限られているけど、一人一人の悩みに少しでもっ寄り添ってあげたいと最近強く思います。

 誰しも一人で頑張ろうなんて難しくて、せっかくグループとしてチームとして一緒の時間を過ごしているのだから迷惑の一つや二つぐらかけたって構わないって思います。

 皆で助け合って、支え合って大きくなっていこうね。

 年頃の女の子は日々変化するものとよく言いますが、ねがいちゃんの変貌ぶりには本当に驚かされました。

 以前とは見違えるほど美してたくましく立派な姿に出会うたびに感動している私です。

 

 『髪型変えた?メイク変えた?痩せた?』って会うたび毎日のように言ってるから、そろそろしつこいかな?

 でも『真木子さんから褒められると顔が真っ赤になっちゃう』って言うてたもんね。でも本当に綺麗になりました。

 TGC静岡の出演が終わってもウォーキングに励んだり、ダイエットをして努力し続ける姿はとても素晴らしいと思うし、尊敬しています。

 きっとこれからもまだまだたくさん悩んで迷って吸収して、ねがいちゃんの思う『なりたい自分』になってほしいです。

 自分の夢に向かって胸を張って毎日キラキラ生きて欲しい。その姿を近くで見ていられたら、と思います。

 これからもよろしくね。

 誕生日おめでとう。

 斉藤真木子より」


 ねがいちゃんは、手紙の後のスピーチで16歳の1年を「悩んだ」1年であると語ります。本気で卒業を考えたことや人前や舞台に立つことが怖くなったこともあると。
 また、弱音を吐くことに関してもナイーブになって悩んでいたこともあると語っていました。それでも、「自分を客観的にみれた有意義な1年だった」とも語ります。その中には、TCGしずおかでランウェイを歩くための練習や実際の経験は、観られる自分を意識することになったのかもしれません。勿論、自分という一番厳しい審査員もいます(いつかのなるぴーがスクランブルで出演した時の自分への評価とかもそうですが)。

 TCGしずおかの経験はねがいちゃんにとって、「幸せな1日」だったそうです。
 女優と言う夢が少しだけ見えなくなったとしても、彼女は「ファンの皆さんに恩返しがしたい」ということを語ります。
 夢や仕事に真面目な彼女だからこそ、先輩も力になりたくなります。
 3年の間に不安や悩みと向き合いながら進んでいくねがいちゃん。それは全部消えることはないですが、昔と違って成功体験が彼女にはもうあります。それが迷った時や諦めそうになった時の道しるべになるのではないか、と思っています。
 

 映画「ペイフォワード」の最後は、最初に始まった誰かの「次に回せ」が、きちんと連鎖して他の人の優しさになったことが示されて終わります。
 僕もねがいちゃんからもらった、思いを「次に回す」ためにこの記事を書きました。
 きっとねがいちゃんも、なるちゃんから受け継いだ思い、みいぽぽから受け継いだ思い、今、真木子を始めとするメンバーたちと紡いでいるものがあると思います。ファンの方々からもらったものも。

 「恩返し」として次はどんな「ペイフォワード」を、ねがいちゃんが魅せてくれるのか。
 もう、彼女が元気に帰ってくるだけで、充分「ペイフォワード」なんですけど、真面目な彼女のことだから、きっと明るい笑顔で新しい姿を見せてくれんじゃないか、と期待しています。
 

2021年6月12日、「僕だけのvalue」を聴きながら。

 

 


2021年1月21日木曜日

「『未来は少女たちの手の中』PRタイム争奪チャレンジ / Team E」の感想 

 それぞれの個性が生きるバラエティ


 いやあ、この3日間ぐらいSKE48どころか、この世から少し離れていたんですが、死ななくて良かった!流動食でも食えるのがありがたいぜ!

 なんと、今日からティーンズユニットのPR動画がアップされてるじゃあないですか、お侍さん!
 一通り観たんですが、僕のお勧めはチームE編!
 はっきり言って、「このまま特典映像として使ってもいいんじゃ?」というぐらいの豪華さですが、まずは本編をチェック! 


 まず、司会を6期生のくまっきぃコンビにしたこと。
 メンバーの良さを伸ばそうとするコメントが多かったですし、鎌田さんのパスの出し方やフォローの仕方、熊ちゃんのボケやすい空気の作り方もなかなか良かったですね。

 個人的に日向坂46の「日向坂で会いましょう」が大好きなんですが、アイドルのバラエティ番組としてはどうかしているぐらい面白くて、「BLT」の「ひなまし」特集号が増刷されるぐらいの人気番組でもあります(アイドル雑誌の増刷は非常に稀)。
 その秘密は、該当する特集号やその前後のインタビュー、司会の「オードリーのオールナイトニッポン」を聴いていると、アイドル番組とは思えないぐらいのバラエティスキルが要求されるお題と、テロップにいたるまでメンバーへの愛がこもった制作会社のこだわりがあります。また、オードリーのなるべく話を聞いて広げてみようという姿勢もあります。
 
 今回の動画を観ていると、「おっ、SKE48もお題次第では、全然いけるじゃない!」と思いましたし、「SKE48ってどんなの?」と思っている人にも勧めやすい動画なんじゃないか、と思っています。
 
 まず、目をつぶって片足立ちをするゲームですが、鎌田さんの「罵り合いならいいですよ」というパスに「やってもいいってことですか?」と答えて「武闘派」というテロップが出るのが秀逸ですね。
 あと、倉島杏実先輩の「片足で目をつぶって計るっていう記録を計る場所に居たことがあって」という新しいエピソード。いったい、倉島先輩、何してたんですか?
 昔の映画ならそのうち、「かつて倉島先輩が居た施設の生き残りがSKE48に加入、二人は目を閉じて片足上げ対決で激突!」みたいな展開になりますよ!
 そして、バランスボールの上に乗って「ソーユトコあるよね?」が踊れる深井ねがいちゃん。いや、もう「からくりサーカス」じゃない!
 
 でね、このブログをよく読む方なら、「こいつ、9期の知識弱いな」と感じられている方も多いんじゃないでしょうか?
 はっきり言うと、弱いです。
 そういう僕みたいな人間も魅力の発見ができるのがこの動画の良さですね。
 「BESTありがとう」対決でのここなさんの大声やその後の釣り台詞の照れるところとか、一気にここなさんの情報が更新されていきましたよ。

 「熊崎支配人が何かい二重飛びできるか対決」は、思ったより静かな感じで終わりましたが、ティーンズメンバーから見た熊ちゃん観が見られて面白かったですね。

 そして、だーすーからの「握手会の釣り台詞」対決。
 ここで、選抜メンバーの握手スキルの高さをガンガンに我々は食らうことになります。
 まず、おーちゃんこと末永桜花さんの「私にだけ、カワイイって言いに来てくれる」の特別感の作り方ですよ。
 そして、浅井ゆうかたんのシンプルな「ありがとう」の素材で勝負感!
 やはり、相手は歴戦の勇士。
 そんな中で、好ポイントを獲得したここなさんも流石です。
 くまっきぃが二人ともニヤニヤしていましたね。
 そして、「握手会」という「大喜利」をちゃんと料理するほのの。
 もう、信頼感があります。
 深井ねがいちゃんの握手対応は、正統派でしたね。
 ここなさんへのフォローのコメントを見ていると、真っすぐな人柄が伝わりますね。
 
 次はプレッシャーゲームということで、けん玉対決なんですが、ここでまたも倉島先輩の特技が分かります。なんとけん玉を「小学生の頃に狂ったようにやっていた」そうなんですね。
 ううむ、多分、あと2時間ぐらいエピソードトークをしていると、「『ベスト・キッド』のミヤギさんに空手を教わっていた」とか「ドラマ『フルハウス』に出ていた」とか色々なエピソードが出てきそうですね。
 ただ、倉島先輩の魅力の一つが、この「狂ったように」にあると僕は思っています。
 もっとそんなエピソードをくれ!と思ってしまいます。けん玉も安定の成功。これは紅白であのけん玉の演歌歌手と共演ですね。

 そして、注目すべきはここなさんが見事にけん玉を成功させるところ。
 ううむ、本番に強いタイプですね。
 そして、おーちゃんの失敗後のこれでもかというほどの、「売り込み芸」はこの後、更に爆発します。

 次は、バラエティーの定番「モノボケ」。
 まずは、おーちゃん、ほのの、ねがいちゃんの第1組。
 おーちゃんのグイグイくる売り込み。そして、尺もガンガン取っていきながら、ちゃんとポイントを取っていきます。
 ねがいちゃんは、少し苦戦していた感じでしょうか。
 ここで、ほののボケ力が爆発します。
 思えば、彼女は自粛期間もTwitterで様々な動画を上げていましたが、アイディアの瞬発力は流石です。まさかの被せをしてくるとは。鎌田さんの「明日刺されない?大丈夫?」というツッコミも良かったですね。

 第2組はゆうかたん、倉島先輩、ここなさん。
 ゆうかたんが安定したボケ力を見せているところが凄かったですね。
 そして、ここなさんの「ほののさん」というボケ。
 まさか、この子、闘いの中で闘いを覚えるタイプか…。
 
 最後は「ハイ&ローゲーム」!
 映画「ハイ&ローシリーズ」は勢いとアクションだけはどうかしているので、おススメですよ。
 話を戻すと、トランプのカードの数字よりも多いか少ないかを選ぶいったてシンプルなゲーム。「オーシャンズ13」のカジノのシーンでやってたアレですかね。

 このゲームでもほののが盛り上げてくれてましたね。
 堅実にベットしていく倉島先輩も素晴らしい。
 最後はゆうかたんの見事な逆転優勝。
 いやあ、ゆうかたん、勝負強い。
 釣り台詞の同点のじゃんけんで勝つところでもそうですが、勝負強さを感じさせてくれますね。
 PRタイムでの「7期生として入ってきて6年」や「殻を破って見せていきたい」というコメントは彼女への期待が持てますね。
 罰ゲームのおーちゃんの車掌さんのモノマネは、さっきまでの明るい照明とは対照的に暗めのライトでシュールでしたが、おーちゃんの電車好きという要素がちゃんとフックとして入っているので、良かったんじゃないか、と僕は思っています。

 ううむ、毎週このレベルとは言わないですが、せっかくなので、ベテランメンバー編とかもやってみて欲しいですし、月1でこういうバラエティ企画をやって欲しいな、と思う次第です。
 えっ?
 他のチームも?
 あの、僕、今日の9時ぐらいまで、仮死状態だったんだよ。
 書くに決まってるじゃない、激熱じゃないですか!
 というのは、嘘で、少しずつ更新していきますね。
 真面目で熱いSKE48も大好きですが、時々、こういうバラエティ企画をやってくれることで、メンバーの新しい一面を知っていけるので、継続希望です!

2020年8月18日火曜日

誰かの願いが叶うころ

選ばれなかった僕らにも明日は待っている

 

 皆さんは合格発表というものをどれぐらい体験したことがあるでしょうか?


 僕は教育業界に10年ほど身を置いていた関係で、もう100回以上、他人の合格発表を体験しています。


 特に小学生たちが挑戦する私立中学受験の合格発表は印象に残っています。
 あれは新入社員だった頃だと思います。
 ある大阪の中学校の合格発表は、学校の玄関前に置かれた掲示板に黒い幕が垂らされ、時間になると、パッとその幕が取られ、白い掲示板に合格者の文字が一斉に公開されます。

 その時の、阿鼻叫喚を初めて観た時、僕はなんて業界に入ったんだ、と後悔したものです。喜んで抱き合う家族。泣き崩れて動けなくなる子供。すぐに塾の先生に駆け寄る親子。無言でその場を去っていく家族。
 時々、僕も自分が教えていた生徒と現場で出くわすことがありました。
 合格していたら、おめでとうございますで良いんですが、落ちていた時にどういう言葉をかければ良いのか分からずに、ただ謝るしかなかったことを覚えています。
 当時20代前半だった僕には、何も言葉が出てきませんでした。

 社会の中でどうしても選抜はあります。
 本人の努力とは関係なく枠が決められていて、その枠に入るための基準が定められる。
 時にはみんなの見ている前で、選ばれた人と選ばれなかった人が分けられる。

 アイドルもそうだな、と僕は思います。
 僕がそれを強く感じるのが昇格発表です。
 昇格して喜びを全面に出すメンバー。
 自分の名前が呼ばれないのを悟り、俯くメンバー。
 そして、それぞれのメンバーに寄り添う周りのメンバーたち。
 皆さんはこういう時、誰に目が行くでしょう。
 僕は何故か、寄り添っているメンバーの方に目が行ってしまうんですね。
 多くの場合、先輩メンバーであることが多いと思うんですが。
 頭の中では、何故か宇多田ヒカルの名曲「誰かの願いが叶うころ」が流れています。


 思えば48グループほど、アイドル業界において「誰かの願い」が集まり、その結果を見せられるところはないんじゃないでしょうか?
 ファンの方々も推しメンへの思いがあるからこそ、なんで自分の応援しているメンバーは昇格できたのか、あるいはできなかったのか、それを考えさせられる瞬間でもあると思います。
 たとえば、和田愛菜という7期生がいます。
 すごく柔らかい性格の子で「和田さま」とファンからは呼ばれていました。
 彼女が何故昇格できなかったのか?
 僕には最後まで分かりませんでした。
 2018年4月28日にガイシホールで行われたコンサートの昇格発表で、彼女の名前はありませんでした。
 研究生期間で言えば、かおたんに迫るんじゃないか、と心配でしたが、この後、彼女は卒業します。
「プロの世界は甘くない」、「じゃあ、握手買えよ」というような意見も分かります。
 でも、何がどう足りないのか、をきちんと彼女に誰か伝えられているのか、その言葉を持っている人はどれぐらいいるんだろう、と思ったものです(これはメンバーというより運営の仕事だと思いますが)。


 以前、同じく7期生のなるぴーこと片岡成美が、2018年4月29日にTwitterでファンから和田さまへ連絡したかという質問に次のように答えています。

 「声をかけてもらって嬉しい時と嫌な時ってあるじゃん?人それぞれだからわからないけど私は何もしないのがいいかなって思ったからしてないよ。
 昇格できなかった時って悔しいってよりどうしたらわからんくなる」 

 自分に足りなかったものは何か、劇場でのパフォーマンスなのか、握手会の売り上げか、かつては、総選挙の順位か?
 以前は、松村香織という偉大なる研究生が居ました。
 もう、研究生でありながら正規メンバーを食う個性を持っていた判明後輩たちのケアも手厚くて、昇格できなかったメンバーへのケアもしっかりしていました。2013年の神戸での5期生山田みずほ昇格時に昇格できなかった後輩へのケアは映像に残っているので、是非、確認してほしいです。
 また、松井珠理奈も、これまでのSKE48の歴史を知っているからこそ、昇格できなかった後輩へのアドバイスをしています。
 声をかけるならば、それなりの責任や経験が必要なんだと思います。

 最近、印象に残っているのは、9期生たちが昇格した時です。
 2020年2月15日の静岡エコパアリーナで行われたコンサートの最後に昇格発表が行われました。
 研究生7名の昇格が発表されました。
 その時に呼ばれたメンバー呼ばれなかったメンバーの悲喜こもごもがありました。
 詳しくは「AKB映像倉庫」の活動記録の映像を観ていただきたいんですが、名前を呼ばれるかどうか、不安な後輩たちに寄り添っているメンバーがいます。
 それが、深井ねがいです。
 8期生の彼女は、同期の中では一番遅いグループで昇格しました。
 2回名前を呼ばれない瞬間を彼女は味わっています。
 だからこそ、呼ばれない側の気持ちやそれでも続けていった先の未来を知っているからこそ、寄り添えたのではないか、と思います。
 思えば、SKE48における努力の人であり、劇場の番人でもあった市野成美に研究生時代に弟子入りし、チームEのアンダーとして一緒に踊るために努力していた彼女。
 市野成美という人のイズムを受け継いだ彼女だからこそ、できる寄り添い方がきっとあるんだと思います。そして、努力した先に、アイドルとしてチームEの正規メンバーとなり、モデルとしてランウェイを歩く未来が待っていた。

 こうしてみると、ファンの方とは違った、メンバーだからこそできる寄り添い方があるのではないか、と僕は思います。
 残酷な現実と(時には理不尽な現実と)向き合わなければいけないイベントの連続である48グループにおいて、傷ついたメンバーに寄り添って進んでいく姿勢。誰かが辛い時は、他の誰かが寄り添う姿勢。
 これは、たとえ何年経っても、ずっとSKE48に残っていくのではないか、と思っています。
 

 次はきっと、ねがいちゃんに抱きしめられていたふゆっぴが、後輩たちを励ませるほどの活躍をし始めるんじゃないか、と実はワクワクしています。
 「その時の運営が分からなくても、ちゃんと僕らファンは君の価値を知ってるぜ」と言いたくイベントが昇格発表だな、とふと思いました。


2020年1月25日土曜日

祝!深井ねがいさん 17歳の生誕祭

立派になられた


 本日、2020年1月25日は、チームEの深井ねがいちゃんの生誕祭の日。
 僕の友人が、深井ねがいちゃん推しで生誕祭に入ってましてね。
 素敵なサイネージの写真と、熱いレポートが送られてきましてね。







 なんか、資生堂とかのポスターに出てきそうな感じですよね。
 花のデザインも美しい。
 それにしても、ねがいちゃん。
 綺麗になりましたね。

 僕のスマホには、ねがいちゃんの画像が沢山あります。
 正確には、ねがいちゃんとのツーショットの写真が沢山あります。
 僕とのツーショットじゃないです。
 岡田美紅とのツーショットです。
 僕は岡田美紅推しでした。

 彼女のモバメを取っていた僕のところには、よくねがいちゃんとのツーショット写真が送られてきました。
 有料コンテンツなので、詳しい内容はかけませんが、丸一日一緒に出掛けたり、プリクラを撮ったり、熱く語りあったりと様々な内容でした。
 写真に写っているねがいちゃんは、今の姿とは想像もつかないくらい幼い顔の時も多くて、写真の後ろの方で、口を開けて笑っていたり、変顔をしたり、と久しぶりに見ているとほんわかしてきます。
 保存していない写真もあったので、どれどれと保存しようとしたら、画像倉庫的なサイトに画像を岡田美紅がアップしていたので、サイトの保管期限切れで保存できなかったのが、ちょっと切なかったですね。まあ、二人が仲良いのは、みんな覚えてますしね。

 やがて、岡田美紅は卒業します。
 そこが起点になったか分かりませんが、徐々にねがいちゃんは良い意味で変わっていきます。若さや未経験からの危うさから、徐々に安定感に代わり、雰囲気も大人びた感じになっていきます(ただ、生誕祭のスピーチを聞くと表面しか分かってないなあと思ったんですがね)。

 僕が一番驚いたのは、「100%SKE48」のインタビューの「聖書を読んでいる」ということでした。新約聖書なのか、旧約聖書なのか気になるところです。ただ、聖書という高度に「小説的な」テキスト(特に『創成紀』とかね)を読めるアイドルっていいな、と僕は思います。彼女についてまた、じっくりとしたインタビューを読みたいな、どこか取材してくれないとも思いますしね(握手会行けばいいのか)。

 ファンの皆さんと一緒に頑張ったTCG静岡イベントでのランウェイを歩くという目標を達成した彼女。生誕性のスピーチでは、「卒業を考えたこと」や「やりたいことをみつけたい」、そして、「選抜を目指したい」ということを語っていましたが、「1番はファンの皆さんに恩返ししたい」ということなんですよね。
 本当に、立派になったなあ、と思いましてね。
 僕もたまにshowroom配信を観るんですが、お父様やお母様のご教育の賜物なんだろうな、と思っています。
 最初に書いたねがいちゃん推しの方から、「握手会の時には、出ていくこちらに必ずお辞儀をする」ということも聞いたことがあります。

 本当に良い子なので、これからのアイドル活動の中で、自分の人生で進んでいく道を発見してくれたらな、と思います。
 僕の推しは夢の途中で、卒業することになりましたが、彼女には夢を見つけて納得いくところで卒業して欲しいな、と思います。
 そして、ねがいちゃん推しの皆さんは、彼女の夢を守ったり、後押しできる人たちであってほしいな、と思います。



 
 17歳の1年間も自分らしく夢を見つけてほしい、と願ってやまない、元岡田美紅推しでした。良い生誕祭とスピーチありがとう!

2020年1月2日木曜日

2020年SKE48注目のメンバーは誰だ?

動かすのか、動くのか


 お正月は皆さん、いかがお過ごしですかね?
 僕は黒澤明の作品を順番に観てましてね。
 昨日は「生きる」、今日は「椿三十郎」を観ましたよ。
 で、このブログのことをすっかり忘れてたんで、何を書こうかしらと2018年のリクアワを流していたら、占いのコーナーになりましてね。
 2日目の昼公演で、「2019年の運がいい人ランキング」の1位が「古畑奈和」と占い師の先生がおっしゃってるじゃないですか!
 2019年の奈和ちゃんの大活躍ぶりは、皆さんもご存知の通りでしょう。
 「この人、で、できる!」と2020年の僕は思いましたよ。
 
 さて、じゃあ、占いはできないけど、僕も今年活躍するメンバーを勝手に予想してみようと思いましてね。
 それで、珠理奈とかだーすーとか、奈和ちゃんとかみなるんとか、いやもう、普通に来年も活躍してるじゃん、というメンバーは除きます(だーすーとか、年明けからテレビで活躍してましたね)。

 ① 水野愛理・菅原茉椰
 小畑優奈も後藤楽々という2本柱に、総選挙にランクインした一色嶺奈もいなくなった「7D2」。
 2019年は野島樺乃が頭一つ抜けた活躍を見せ、おーちゃんはサガミさんなどの仕事で確実に爪痕を残し、裕華たん、はたごんの選抜入り、と目まぐるしい動きを見せてきた7期。それに対して、ついに選抜0人になったD2。
 2020年はD2の4人、特に「7D2に曲を」運動の言い出しっぺの愛理と、「枯葉のステーション」の後継者である菅原には、活躍を期待していますよ。もちろん、こっちゃんねるで、ダンス動画を最近は挙げているこっちゃんや、大晦日も大活躍だった上村プロもこれからの動きに注目なんですけどね。

 ② 福士奈央
 2019年に配信され続けた「芸人もういっちょ」は、後半の「THE W」編がとても緊張感にあふれてましてね。2019年で出会った様々な芸人さんたちとの関係や、ライブに出た経験や進化したネタ。
 これらが、2020年はどうなるのか。
 点で終わるのか、線になるのか。
 「芸人」というもう1枚の名刺を手放して欲しくないな、と僕は思っています。
 それが彼女の芸能界での「希少性」を高める武器になると思いますから。

 ③ カミングフレーバー
 もう、ここに書くまでもないかもしれませんが、2019年の後半からまくってきたカミフレ。
 外から新しいファンを連れてくる起爆剤になってくれるメンバーがそろっているんじゃないか、と期待しています。
 個人的には、中野愛理さんがグイグイきてます。

 ④ 深井ねがい
 徐々に、活躍する場所を確立させてきた感がある8期生。
 カミフレのセンターとして活躍していくみよまる、セクシーなグラビアとホラー映画の知識豊富なさとかほ、演技仕事で活躍して選抜入りも果たしたよこにゃん。他にも書いていったらきりがないんですがね。
 その中で、TCGしずおか2020の出場権を獲得した深井ねがい。
 握手会での礼儀正しさとかも伝わってきてるんですが、内面もかなり面白いというか、深みがありそうだ、ということに最近、気付きましてね。
 このイベントがきっかけで、更に彼女の飛躍のきっかけになるといいな、と思います。

 ⑤ 竹内ななみ

 去年、刊行された「100% SKE48」の中でBL好きを語っていた彼女なんですが、インタービューを読んでいたら、鎌田さん以来の久々に本物が現れたな、という感じです。
 まだまだ、語ってくれそうな作品が沢山あるので、2次元同好会に入ったことが、プラスに働いて欲しいな、と思っています。7ネットの文庫にBLはないのか?

 ⑥ 熊崎晴香
 
 皆さん、新曲「ソーユートコあるよね?」のフォーメーション観ましたかね。
 
 
 センターにだーすー、2列目に奈和ちゃんと熊ちゃん。
 も、もしや、これは次のシングルのセンターに王手をかけてきたのか?
 かつて、歌番組に出る度に「あのポニーテールの可愛い子だれ?」とSNSを騒がしてきた熊ちゃんがついにセンターまでとどり着くか。そんなサクセスストーリーが2020年に観てみたい自分もいます。

 ⑦ 山内鈴蘭

 ベテラン枠から一人選ぶとしたら、彼女でしょうか。
 本店の9期生の頃から、芯がしっかりしている人だなあ、と思うんですが、アイドルとゴルフの両立を続けているのが、本当に凄いなと思いましてね。
 試しにyoutubeで「山内鈴蘭」で検索してみると、物凄い数のゴルフの動画が出てきた再生回数もSKE48の曲よりもずっと多いものもあるんですね。
 彼女が積み上げてきたものが、今年さらに広がっていくといいな、と思います。
 ミッドナイトもまた今年もみたいですね。
 
 
 ざっくりと書いてきましたが、他にも松本慈子の逆襲とかも元中西ヲタとしては、期待していますよ。センター曲を手に入れた彼女がどうなっていくのか。
 あとは、ちゅりがどんな感じで飛び立っていくのかも、期待してます。きっと彼女らしく明るい音を立てながら羽ばたいていくんですしょうね。

 ではでは、今年も楽しくSKE48を応援していきましょう。

 
 
 
 

2019年11月30日土曜日

チャンスの順番①

次は君の番だ


 いやあ、「SKE48×TGCしずおか2020出演イベント」終わりましたねえ。
 2020年の1月11日にツインメッセ静岡である「TGC」のイベントにSKE48から3名出場できると。そして、それはshowroom配信のポイント数によって決まるという非情にシンプルなルールなわけですよ。
 でもね、侮っていた。
 こんなにリアルタイムでポイント差が分かってしまうという恐ろしさを。
 なんか、こんな気分に前もなったことあるな、と思ってたんですが、古畑奈和ちゃんが闘った「755戦争」がありましたね。
 あれも毎日、夜更かししてる奈和ちゃんが心配でしたね。
 なんとも後味の悪い最後の1時間も。

 さて、話を戻すと、今回のイベントでチャンスがもらえたのは、凄くありがたいと思うんですよね。「TGC静岡」から仕事が来るということがね。もし、運営主導だったら、SKE48にはモデルを目指しているメンバーも多いので、是非ともこれからも仕事を取ってきて欲しいな、と思います。
 そして、今回は若手メンバー中心の戦いになりましてね。 
 これが超選抜メンバーとかが中心になっていたら、なかなか見られない戦いが繰り広げられることになりました。
 感想を率直に言うと、見ててしんどかったです。
 なんで、こんなにしんどかったのか、一つは期が近いメンバーが競り合っているだけに、「相手が悪い」みたいな良い意味での諦めが通用しない、というのがあると思うんですね。
 更に付け加えると、SKE48同士の戦いのしんどさ。結果が自分の目標と直結しているメンバーが多いだけに、みんなに勝ってほしいし、「TCG静岡」に立つことで現状を変えたい、ファンや家族に恩返ししたい、というメンバーも居たでしょう。だからこそ、ランクインする3人以外は涙することになるのか、という未来も毎日チラつくんですね。

 そして、動画をとにかく配信しなければいけない、ということもあって、本来優先すべきものに対して、マイナスの気持ちを抱いてしまう瞬間はなかったかな、と思うんですよね。たとえば、「公演がなかったら、この子もっと配信ができたのになあ」とか「毎日、配信してるけど、もうダラダラ喋ってるだけだしなあ」とかね。色々とゲストを呼んだり、コスプレしたりとか工夫してるメンバーも多かったですけどね。
 ただ、モデルとしてのニーズを試すような要素が一つでもあったら、もう少し面白くなったし、戦争感も薄れたのかな、と思いましたね。当日、お客さんとして来る人達にちゃんと納得してもらえるようなものがね。
 たとえば、思い切って、SKE48ファンじゃない普通の若い女の子たちに「TCG」さん発信で、「TCG」さんのSNSでメンバー一人一人の写真か動画を別々に貼って、一人一人についた「TCG」のフォロワーの女の子たちからの「いいね」の数とかで競って、それもポイントに入れるとかね。

 結果を見ると、1位が野村美代。2位が中野愛理。3位が深井ねがい。4位が石黒友月という並びになりました。
 僕は今、推しがいないので、ゆるーく、観ていくつもりだったんですが、最終日直前になって見てられなくなって、深井ねがいちゃんの支援を少しだけしました。元岡田美紅推しとしては、元推しがお世話になった部分を少しでも返しておきたいと思いましてね。
 ねがいちゃんのお父さんが、ファンの皆さんにお礼を言ってくださっている配信が凄く印象的でした。一人一人のアイドルの後ろには当然ですが、家族たちが居て、応援したり心を痛めたりしているんだなあ、としみじみ感じましたよ。2019年に彼女に一つ大きな結果が加わったと思うと、2020年に向けて、良い弾みになったかな、と思いましたね。


 ゆづぽの結果に関しては、またもや悔しい結果になりました。しかし、彼女が「100%SKE」で見せた笑顔が凄く陽のオーラ全開で、周りの景色が明るくなるんですよね。
 色々な雑誌で様々な服を着た彼女の笑顔が見たいと思いましたし、「ファーストラビット」の時の彼女の表情は今でも見返します。モデルという仕事って、憧れは勿論ですが、この人の着ている服を自分も着たい、何か凄く楽しそうだ、毎日が明るくなりそうだ、という要素は非常に重要だと僕は思うんですよね。彼女はチアの経験もあってか、その要素が凄いあるんですよね。
 次に、彼女がチャレンジする時があれば、彼女を支援したいと思いますよ。
 今回の結果をみて、連想した曲を貼っておきますね。

 
 はるきゃん超絶可愛いなあ(遠い目)。
 
 

2019年9月29日日曜日

「おすすめの映画と本 100%SKE vol.6」



時代を変える風になれ!


 凄い挑戦的な一冊が出たなと思いましてね。
 SKE48の7期から9期生だけで一冊作るというチャレンジ。
 しかも、一人一人のメンバーへのインタビューもあり。
 めちゃくちゃ読み応えのある一冊です。



※ ここから先はネタバレありなので、是非、買って読み終わってから読んでください。


 まず、一番印象に残ったの8期生たちの個性を感じたことです。
 よこにゃんのアイドルになるまでに家族に苦労をかけた分、夢を叶えたいという想い。
 倉島杏実ちゃんの名古屋ドームへの想い。
 理想と現実の狭間で苦しみ、涙しながら、どんどん凄くなる深井ねがいちゃんの読書遍歴。
 いやあ、8期生は個性が強い。

 次に9期生の皆さんのインタビューの中では、池田楓さん川嶋美晴さんの対談が凄くよくて、本人たちの学校生活での境遇を聞くと、アイドルになって頑張って欲しい、と心から思いますし、真木子の「推されとか干されとか、考えてるうちは干されなんだよ」という一言がカッコ良かった。
 それから、石川花音さんのインタビューも凄く面白かったですね。なんとなく、宇野常寛さんの番組とかで一度呼んで、じっくり話を聞いてほしいメンバーだな、と思いました。

 そして、一番注目していたのは、水野愛理と菅原茉椰の対談。
 小畑優奈、後藤楽々という7D2を引っ張ると思っていた二人が卒業した今、この二人には期待せずにはいられません。
 愛理の同期愛の強さを感じるインタビューでしたね。
 そして、ゆななを失った大きさも。
 でも、ここからまた誰かが飛び出すしかないと思うんで、7D2にはどんどんアクションを起こしてほしいなと思いましたよ。彼女たちには、その説得力があると思いますしね。
 
 編集後記の映画「アイドル」に対する意見は大賛成。
 10月5日に対する期待が膨らみましたし、ライブの見方が相変わらず面白いな、と思いました。

 今回、インタビューしたメンバーたちの中から、珠理奈やだーすーのようにみんなが知っているSKEメンバーが、将来出てくるんじゃないか、とワクワクさせられる一冊でした。
 
 

2019年9月7日土曜日

「話食推しメン処サガミ 6月」の感想



新ユニットに期待



 いやあ、SKE48って色々な企業とコラボしてますが、そういえば、サガミチェーンさんとコラボしてたな、と思いましてね。全然このブログで触ってなかったんで、触っていこうと思います。
 で、まず観て行ったのは、メンバーが面白い6月回です。
 この回は斉藤真木子、深井ねがい、仲村和泉、北川愛乃という大阪出身メンバーが揃ってますよ。
 ちょっと観てましょう。
 個人的に、メンバーが暖簾をくぐって来るオープニングが好き。「スタバ」もなんか合ってますし。真木子がクルっと回るのがいいですね。



 いやあ、普段から「冷やしたい焼き」を差し入れしてくださるサガミ様ありがたいですね。4人の共通点として、いずりんの「顔がうるさい」という答えが最高です。この4人は大阪と言えば焼き穴子ということで集められたんですね。穴子のでかさにときめくねがいちゃんも良かったですね。おいしさで身もだえる真木子も。穴子の減らなさにより目になるいずりんも面白かったです。よこにゃんの食レポの可愛さも。

 メンバーの内面もちょっと見えたこの回もいいですね。



 深井ねがい「立ち直りが早い」
 北川愛乃「一回会った時にすぐ顔を覚える」
 仲村和泉「ゴーカートとかゲームでの車の運転」
 斉藤真木子「指の関節がずっと鳴る」

 この中では、真木子の特技が、唯一、実演で凄かったですね。ここからねがいちゃんの親指、よこにゃんの小指とつながっていきます。
 それぞれのオリジナルメニューも面白かったですね。
 

 
 個人的には、暴露トークのコーナーが良くてですね。



 関西弁でCMするコーナーでの「真穴子の真は真木子の真!」という「G1のGは後藤のG」以来の名フレーズも面白かったんですが、よこにゃんの標準語っぽい関西弁も地方から関西に出てきた僕としては、好きです。あと、真木子が表では滑るけど、裏では受けてるっていうのも面白いですね。
 
 動画3つ観ても、30分ちょいですので、もっと4人の話を聞きたいなあ、というのが僕の感想です。
 ぜひ、コンサートとかでこの4人のユニットをしてほしいですね。
 MCでも面白そうです。リクエストアワー2015みたいに。
 もっと言うと、SKE48で関西人ユニットとか作るのも面白いかもですね。コンサートのMCとかであったら話上手が多いから面白そうです。

 今後は少しずつサガミさんの動画も触っていきます。
 そして、通勤電車の沿線にサガミさんがあるので、今度行こうかなと思っていますよ。

※真木子について書いた「金の愛 銀の愛」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_21.html

※深いねがいについて書いた「君がおもってるより」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_21.html

※よこにゃんについて書いた「4月5日はよこにゃんの日!」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_63.html

2019年2月21日木曜日

キミが思ってるより①


ぬくもりが悲しみを溶かす


 近頃、めっきり観てないDMMの公演配信が増えましてね。
 今、死ぬほど時間あるだろうが、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、僕は僕で色々と準備していることがあるんですよ。そちらは時間がかかりますが、形にできればと思うのでお楽しみに。

 さてさて、今日は惣田紗莉渚生誕祭と深井ねがい生誕祭を観終わりまして、どっちも良かったんですが、今日は深井ねがいちゃんのことについて考えてみようかな、と思いましてね。まずは、ねがいちゃんの総選挙の自己紹介動画観ていただければと思います。

 ちなみに「ねがい」という名前は、最初の生誕祭のお父様の手紙によると「ねがってねがって生まれてきてくれたから」だそうですよ。

 皆さん、「深井ねがい」というメンバーについて何を連想しますかね。
 最近ぐっと大人びた容貌、独特のしゃべり、着ぐるみパジャマ、なるちゃんの弟子、よこねがぴょん、ジュリエットのお父さん、すーめろファンのお父様の存在。挙げて行ったら、様々な要素がありますね(しみじみ)。

 紅條は岡田美紅推しなので、最初はモバメによく登場してくる子、という印象が強かったんですね。それから、徐々に彼女のことを知っていくことになるんですが、僕の考える彼女の魅力は関西弁の親しみやすい喋りかな、と思っています。関西在住だからですかね。あとは、いつか着てた白い熊の着ぐるみが可愛かった記憶です。そうそう、「いきなりパンチライン」の特典映像での「この子…いったい何をしたっていうんだ」という衝撃も。

 今はみいぽぽこと岡田美紅とは、チームが離れていますが、変わらず仲良くやってるんだろうなあ、と思う次第ですよ。

 さて、そんなねがいちゃんの生誕祭が行われましてね。
 お手紙を書いたのは、先ほども名前が出た岡田美紅。
彼女の大人たちへ溶け込んでいけるところを挙げつつも「本当にすごく考え込んだり泣き虫なところもあることも知っています。チームが違って会えることは少ないけど、たまに会ったときでも悲しそうに下を向いている姿を見ている気がするな。初期の頃のように無邪気に笑ってるねがいちゃんってよりも頑張って笑ってるねがいちゃんって感じがする」という傍にいる時間が長かったからこその言葉をかけてるんですね。そして、女優への道を応援しています。

 ねがいちゃんはシングル選抜、総選挙のランクインを目標として掲げます。

 去年の生誕祭のスピーチだと、アンダー出演を目標にしてましたが、昇格しましたからね。

 スピーチの中で「そしてあるメンバーから効いたんですけど、私はSKE48に友達を作りに来たわけじゃありません。周りの目なんて気にせず自分の夢に向かって進んで行こうと思います」とスピーチします。これって、確かさりーでしたっけ?あやちゃんも言ってそうだし、なんか昔のだーすーもそんな気もしますが。ストイックな精神は、なんというか、SKE48ぽいな、と思います。
 その後のはたごんの「チームEのメンバーも頼って、メンタル弱いんだから、ガラスのハートなんだから。ファンの方にも頼って」とか、だーすーがアイドルという皮を脱ぐとみんな等身大の自分と戦っているという前置きからの「友達ではないかも知れないけど、けど、本当に夢を叶えるためには必要な仲間たちです」という言葉も良くてね。「自分に必要なものをくれるのも、自信をくれるのも仲間がいるからこそ」という考えは、チームSの個人技から、ちゅり率いるチームKⅡ、通称チームCでチームプレーを経験した彼女だからこそ言える言葉だと思います。
 人見知りで先輩に遠慮しがちなところもあるとメディアで言っていた彼女なので、これからどんどん先輩達ともからんでいく機会が増えていけばいいな、と思いますよ。
 
 2019年2月11日のshowroomでは、パッションフォーユーのCM選抜への思いを涙ながらに語ったところは、他推しながら心を動かされましたした。先日の速報発表にもランクインしてましたね。

 今年は、ねがいちゃんの仲間」が今よりも増えて、ファンの方との信頼関係がより深まっていけばいいな、と思います。

 そう、世界はキミが思ってるより、優しいはずです。



 「夢の階段を上れ!」の記事はこちら!
「今の私じゃダメなんだ」の記事はこちら!


 
 

2019年2月15日金曜日

君の背中①


背中の見せ方


 AKB48からSKE48に移籍してきた佐藤すみれさんには、センター曲があります。
 それは、「君の背中」です。「風は吹いている」のカップリング曲として収録されたこの曲は、遠くで君を見つめてる系の曲なんですが、昔のAKB48っぽい曲調と素敵なダンス衣装が印象的でしてね。
 まずは聴いてみましょうかね。

 このMVは海辺の踏切が舞台になってましてね。
 踏切の前に立っていて最初に目が合った人に告白される、という映画「不能犯」をミルクとハチミツで溶かしたような都市伝説が、田舎街に流れているわけです。
 都会へ旅立つ主人公のすーめろと、地元の友達のらぶたんとの駅での別れからMVはスタート。何か会話がたどたどしい。友達のはずなのに…。「ここに居て、泣いてるとこ、誰にも見られたくないの」と言って別れるすーめろさん。らぶたんが「ごめんね!本当にごめんなさい!」と叫ぶんですが、すーめろさんは振り向かずに改札へと向かいます。一体、二人に何があったんだ!どうしちまったんだよ、琥珀さん!
 これは実は訳ありでしてね。

 すーさんは、野球部の浅野くんに片思い中。
 友達のらぶたんも多分、分かっていますね。
 ところが、らぶたんも段々、浅野くんのことが好きになっていくわけです。
 そして、ある日、都市伝説の踏切の前に立つ二人。
 後ろから来る男の子。
 この時、二人とも振り返ろうとするんですが、らぶたんの方が先に振り返るんですね。
 それを目で追うすーめろ。
 振り返るとそこには、宇相吹正が!
「愚かだねえ、人間は…」

 ではなく、浅野くんがいましてね。まあ、振り返る直前で「浅野」というキーホルダーが出てくるんで分かるんですが。詳しく描かれていませんが、多分、らぶたんと浅野くんが結ばれたんでしょうね。

 そして、時計は進み現在。すーめろとらぶたんは、別れて行くんですが、線路沿いの道で自転車を押して歩くらぶたん。
 すーめろを乗せた電車が通りすぎようとします。
 すーめろは車内から外を見ます。
 らぶたんと目が合った時、手を振るすーめろさん。
 この時の二人の表情が良くてね。完全には回復していないかも知れないけど、良い方向に回復しそうな兆しが見られるところで二人の物語は終わります。
 もう、この演出が素晴らしくてね。
 最近の日本映画の悪いとこなんですが、何でも心情を言葉で説明させるという演出がありましてね。MVというのもあるんですが、二人の距離感の近づきをきちんとこちらに仕草だけで伝えてくれるこの演出が紅條は大好きですよ。

 最後は、噛み合わないコンビのちゅりと鈴蘭が踏切の前で振り返るんですが、二人の表情が対照的でちゅりは嬉しそうなのに、鈴蘭は「はぁ?」って顔をしてます。遊戯王好きの俳優でも居たんですかね。


 選抜メンバーの中にはちゅり、鈴蘭以外にも、花音の姿もありますね。
 髪が長い鈴蘭も良いなあ、としみじみ思いましたよ。
 こちらのMVのロケ地は鎌倉で、例の踏切は江ノ電らしいですよ。
 撮影日は台風だったんですが、快晴になったとAKBのMV集で語られてましたよ。

 この素敵な曲は、暫く披露されることはありませんでした。
 2017年11月12日。
 「第1回 SKE48ユニット対抗戦」にて、この曲は再び披露されます。
 ATM48という当時自分のことを「ATMお姉さん」と自称していたすーさんの自虐的なユニット名が炸裂。しかし、そんな一見ふざけているようなユニット名なんですが、このユニットに集められたメンバー達のことを思っていましてね。

 SKE48に移籍してきたことを「選抜に入れるかもしれないというだけの夢をくれた組閣は本当に大きかったなと思っています」と語っていたすーめろさん。ドキュメンタリー映画「存在する理由」の中で本当に辛そうだっただけに心配してたんですが、「アイドルの涙」の中では、一度ファンが減ったけれど、新しいファンが増えて行く喜びも語っていてね。特に浅井裕華ちゃん大好きの「ゆうかたんにゃんお姉さん」に変身してからは、もう完全に個性が爆発しましてね。卒業発表を聞いた時に、「いや、まだ居てくれよ!」と思ったもんです。

 卒業前の最後の大箱コンサートのユニットコンで、すーめろさんは、「君の背中」という自分のセンター曲を披露します。メンバーは、すーさんに加えて、末永桜花、坂本真凛、深いねがいの若手メンバーと踊るんですが、前奏中の「私のセンター曲を未来のセンターに託したいと思います」という一言が良くってね。2019年2月現在、おーちゃんはシングル選抜入り、真凛ちゃんはSKE-1優勝、ねがいちゃんはE公演で個性を爆発させ、パッションフォーユーのCM選抜入りを目指しています。いつかこの3人の中から「君の背中」を歌うメンバーが出てきたら嬉しいな、と思う次第ですよ。

 そういや、深井ねがいちゃんのお父さんは、すーめろ推しだったんですね。
 ユニットコンの特典映像を観てると、「君の背中」で鳥さんが踊っているのも嬉しくなります。

 現在、すーめろさんは様々な活動をされているんですが、プロデュースした梅酒もかわいい!
http://6star.jp/shopdetail/000000000190

 アフターヌーンティーとか渋谷パルコのイベントも、一番好きな色が紫の紅條には魅力的です。卒業メンの活躍が在籍メンのロールモデルになると思うので、これからも活躍して「君の背中」を見せていくんだろうな、と思ってます。

 真凛ちゃんのSKEへの思いを語った記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_17.html

 ちょっと怖いチームE曲はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/is-that-your-secret.html