演者側からは見えにくいもの
なんでもそうですが、専門家の方と話すと、様々な発見がありますよね。
自分が捉えていることが違った角度から見つめなおせる機会が多いです。
今回のゲストは「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳さん!
「馬鹿よあなたは」は、ファラオさんの方がインパクトありますが、ネタは新道さんが作ってるんですよね。
早速「#3-1」を観てましょう。
うーむ、早い段階からどんちゃんのことに注目してくれていたんですね。
そして、評価もしてくれていた。
ブログや動画でも細かく語ってくれていましたね。
どんちゃんも相談しようかと思っていたそうで。
どんちゃんの芸で泣きそうになってくれているなんて、素敵すぎる。
そして、とちこのパフォーマンスで劇場を揺らしたどんちゃん、凄すぎるぜ!
番組後半では、新道さんからいよいよ核心にせまるアドバイスが。
「栃木っていうのをネタのベースでやってて、そのパッケージに何をはめ込んでやっていくかっていうスタイル。これは物凄い良いやり方で中のボケは入れ替えたり、また再利用ができる。完全なコントスタイルじゃなくて、漫談スタイルのフォーマットをコントで魅せるわけなんですよね。だから、受けてるだけ残していけるから、時間が経つたびにどんどん面白くなるから、今年より来年、来年より再来年の方が面白くなる構図になってるのが、僕凄いな、と思うんですよ(略)賞レースでちゃんと勝ち抜く為の形をしてる」
凄い。
めちゃめちゃ分析してくださってる。
僕はてっきり目覚まし人間そう君を連れてるヤバイ人だと思ってましたよ。
いや、そう君が怖いのか。
話を戻すと、あのやり方はどんちゃん曰く「ネタの数を持っていないので、今年はとりあえず1本で行くしかないってなって。その面白かった部分を抜粋して出来るようなやつがいいよねとは言ってたんですね。(略)ただ、なるべく、初心者がお笑いをする上で楽な方法で行こうっていう」ということだったんですね。そのやり方は、正しいと新道さんも褒めてらっしゃいます。
ここからは、新道さんが指摘するネタの改良点がいよいよ具体的な話に。
まず、「ボケの数が少ない」こと。
2分間でボケが3つしかない。
うーむ、これはお笑いの人ならではの分析ですね。
自分の好きな芸人のボケの数を数えてみると面白いかも。
次に「軸(本題)と関係ない時間が長い」こと。
栃木のボケをするところが少なくなってしまっていたんですね。
めちゃめちゃ為になる。
どんちゃんが6回に対して、ナイツは30取ってるという具体的な比較も分かりやすい。うーむ、春日さんが漫才の始めにたまに言う「後半、たたみかけますよ」とかは合ってるんですね。
そして、「軸」にそったボケを増やしていくのも大切であることも。
ただ、ボケればいいわけじゃないんですね。
こういう審査員目線のことを知れたのは、これからのネタ作りには役立っていくんじゃないでしょうか。
4分半のネタの場合は、最低ボケが10~15欲しいとのこと。
改善案としては、とち子の悪魔キャラを元に戻さずにどんどんボケていくというのを挙げられてました。後半はフリを削って畳かける。そうか、それならブリッジがいらないのか。ただ、「フリを重点的においてるのはセンスある」とのお褒めの言葉も。
ここで「#3-1」は終了。
続いて「#3-2」を観ていきましょう。
前回に引き続き、改善点について。
まずは、ネタのブラッシュアップについて。
僕がよく聴いてる「オードリーのオールナイトニッポン」でも若林さんが、どっか小屋で新ネタのネタおろしやりたいわあ、と言う時がありますが、やはり、大きい場で披露する前に、どこかで反応を観て修正しておきたいというのがあるんでしょうね。その為に春日が小屋作ればいいという考えも面白いですが。
そうか、確かにどんちゃんも賞レースの前に漫才のライブでネタ見せしておくのも手かもしれませんね。
次に「THE W」が終わった後に、審査員の人に言われた一言について。
「もう一つ、個性が欲しかった」この一言で、どんちゃんは、混乱することになります。ただ、新道さんからすれば、「個性は十分にある。問題は整理だった」ということになります。
それでは、小気味いいボケをしていくためにはどうすれば良いか。
「栃木のボケを500個作る」という特訓的アドバイスが!
そうか、その中から良いのを絞っていけば、より良いボケが出てきますね。
今度はどんちゃんから、「ネタ数を増やしていくには?」という質問。
今は、「とち子ネタ」と「握手会ネタ」しかないと。
新道さんからのアドバイスとしては、「自分の中にあるものを出す」。
この辺りは第1回と重なる部分がありますね。
「自分のキャラを拡げるもの」という発想はネタを作っている人ならではですよね。
ということは、握手会ネタを作ってるどんちゃんは、自然と出来てるのかな、とも思いましたよ。
「とち子ネタ」は新道さんは残しておくべき、とコメント。まだまだ、伸ばせるわけですね。
賞レースでのネタ選びに関しては、一番面白いのを1本で良いと新道さんからのアドバイス。「1回戦から勝負ネタで行くべき」という考えも賞レースの決勝まで行っている人間だからこそ、それを知らない人は構えずに行けってことですかね。そして、その勝負ネタに「とち子ネタ」がなる可能性もある。
新道さんは「THE MANZAI」決勝まで1本のネタで行ってるんですね。
決勝まで「とち子でいっていい」と新道さん。
ただ、どんちゃんとしては、「栃木をディスり過ぎて栃木仕事がこなくなった」という悩みも。新道さんは、「最後はあの悪魔を倒せた方が良い」とアドバイス。そうか、そしたら、観ている栃木の人もすっきりするし、平和に終わりますね。
まだまだ「とち子ネタ」は伸びしろがあるんですね。
これからネタが見せられる場がもっと増えていけばな、と思います。
次は、「#3-3」を観ていきましょう。
まずは、新道さんのネタ作りで大切にしていることから。
「ネタ作りを楽しもう」というコメント。
ネタ作らなきゃ、と思って作ると広がらないとも。
うーん、確かにこのブログも書かなきゃ、と思って書いてる時は、なかなかまとまらないですね。
「ネタ作りはくじ」という新道さんの発想も良くてですね。
「(くじは)沢山引けば、当たりが出る。沢山書けば、決勝にいけるネタが作れる」
1本に固執せずにどんどん作っていくべきなんですね。いやあ、これは身につまされるなあ。いい言葉。
次は、今注目の女芸人さんの話へ。
名前が出てきたのは、みほとけさん。
「ガッツが凄い」とのこと。
将来のどんちゃんのライバルとなるのか。
まだ開催数が少ない「THE W」は、形が定まっていないだけに「アイドルの決勝はリアルにあると思う」という新道さん。確かにそれは期待したい。
アイドルネタに関しては、「ネタによる。ファンから『あ、アイドルが来たな』となめられる可能性がある」と指摘も。ただ、「振り切ったらいい」とのこと。中途半端は良くないということですね。もっというと、第2回で言ってたその道の専門の人だからこそのネタだったら、受けるというのとも通じるところがありますね。
最後に新道さんが芸人として一番大切にしていること。
「常に評価を丸のみにする」
褒めてくれた言葉を謙遜せずに丸のみにする。
そうすることが「明日への活力になる」。
聞いてて凄くポジティブな発想で素晴らしいですね。
多分、お笑いの世界の方がアイドルの世界よりも、「自称評論家」が多いと思うんですね。その世界の中で生きていく上で、新しい方法なのかなとも思いました。
最後に宣材写真のどんちゃんの表情に対して、「前の日に猫死んだのかな」というコメントはもう、写真大喜利にもっていけるぐらい最高!「お笑いをやってく人の顔」とほめてもらってましてね。
新道さんのコメントによってとち子の伸びしろを知ったどんちゃん。
これから、まだ完成形ではないとち子がどうなっていくのか楽しみです。
ちなみに新道さんのブログも面白いので、おすすめですよ。
https://ameblo.jp/sindo-tatumi/
「もういっちょ#1」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/blog-post_17.html