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2019年2月12日火曜日

おすすめの映画と本② 特撮


いつまでも考えていたいこと



 さて、毎週恒例、おすすめの映画と本のコーナーですが、今週は特撮について考えていきたいと思います。


 2019年2月現在、NHKで絶賛放映中の「特撮ガガガ」の主人公のように、大人が特撮を楽しむというのは今でこそ珍しくないと思うんですが、その背景には大人になっても楽しめるコンテンツだということが挙げられます。ちょっと深読みすることで特撮はさらに面白くなる!

 まず、ウルトラ関連で一番新しいものから。
「ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景」


 
 まず、第1章だけでも読んで欲しい。
 ウルトラマンとウルトラセブンの作風の違い。そして、帰ってきたウルトラマンで日本回帰と東京を意識した作風、エースで人間の内面の問題が始まる、そして、タロウは母、レオは父を意識させるという分析は、各ウルトラシリーズのすみ分けを分かりやすく説明しているところから、この人は信用できる、と思いますよ。また第4章の風景と怪獣の関係も面白いのでお勧め。

 次に、平成特撮映画で一番の名作は何かと聞かれたら皆さんは何を挙げますか?
 「シン・ゴジラ」という名作が生まれたので、これを挙げる人も多いかもしれませんが、僕が挙げたいのは「ガメラ3」なんですね。これは終わり方に賛否両論ありますが、とにかく空を舞うイリスが美しいので、是非観て欲しいところです。


 

 さて、上記の「ガメラ3」を含めて平成特撮初期のことを詳しく書いたのが、「特撮黙示録1995-2001」です。「ティガ」から「アギト」まで自身の考察と関係者へのインタビューが充実してましてね。未だに「ガメラ2」と「ガメラ3」を考えて行く上では重要な1冊なのではないかと思ってますよ。


 

 それから、筆者の方の「ゴジラ対ビオランテ」への異常な愛情が詰まった、「平成特撮世代」と怪獣映画メインの「平成特撮の夜明け」がそれぞれ映画秘宝の新書からでてますよ。どちらも読みごたえありますが、前者の方が筆者視点なのに対して、後者は対談形式になっているのお好みに合わせて読んでみてください。



 さあ、次は平成ライダー行きましょう。
 平成ライダーは多岐に渡っているので、これは!という数冊に絞っていくと、まず、内部から特撮のストーリー作りについて井上敏樹をはじめとする特撮に関係した脚本家たちが語る一冊です。特に鎧武好きな方、ファイズ好きな方にお勧めです。



 次は特撮作品について語りたいというファンの方やスタッフ、役者含めて収録されているのが、この「語ろう!クウガ アギト 龍騎」です。私も昔、龍騎をテーマに同人評論を書いたことが10年ほど前にあるんですが、やはりこの3作は平成ライダーの基礎を作った偉大な作品だと思うので、こちらについてじっくり考えたい人には是非!ちなみに「555・ブレイド・響鬼」もありますよ。


 じゃあ、2019年2月現在放送されている「ジオウ」について考えて行くヒントは何かないか?
 僕が読む限り、白倉プロデューサーが語っているのが「仮面ライダー ぴあ」です。
 ディケイドの役割、そして、ジオウの役割について語っているので、これからの展開を予想する上でもおすすめですよ。

 
 あとは、僕が思う平成ライダー映画最高作を3作並べて紹介しますね。
 まず、「仮面ライダーW FOEVER 運命のAtoZ」です。ストーリー、見せ場、結末。全てが揃っている名作です。特に仮面ライダージョーカーは、燃えますよ!



 次に「仮面ライダー THE NEXT」です。公開当時、ここまで痛みが伝わるアクションが出てきたか、と驚きましてね。「古いんだよ、君は」は名言ですね。また、ここで描かれている友情が素晴らしくてね。「無理すんなよ。お前、友達っていったら、俺ぐらいだろ」は、永遠に語り継ぎたい名言です。



 最後は「仮面ライダー龍騎 エピソードFAINAL」です。
 最終回先行映画化という、当時の平成ライダーが攻めまくっていたことを感じさせられる企画で、こんなに公開日が待ち遠しかった平成ライダー映画はなかったです。最初の残りのライダーの数が出て、教会での戦い前からゾルダのファイナルベントまでの流れは最高です。テレビ編でお遊び回が始まったぐらいに観て欲しい作品です。



 最後に僕の原点の本を。
 一匹、一匹の怪獣や宇宙人にスポットをあてて、背景や妄想、あの時のあれが何につながったとか考えることができる書籍。学生の頃の僕が繰り返し読んだこの本は、今のこのブログの原型だったのかもしれません。




 前回のおすすめの映画と本の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_61.html