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2020年5月31日日曜日

前のめり③

引き算の魅力


 
 推しメンの魅力を考える時に皆さんは、足し算引き算、どちらで考えますかね?
 「こういう技能を持っている」とか「こういう曲の選抜に選ばれた」とか、足し算で考えていくか?
 それとも、「色々な要素をそぎ落として、一つだけ残すとしたらこういうところが凄い」という引き算で考えていくか?

 先日、AKB映像倉庫の「ソーユートコあるよね?」の選抜コンサートで、もの凄く気になるメンバーがいました。古畑奈和の「本性」、松井珠理奈の「Hwo are you?」、だーすーの「わるりん」等、それぞれの魅力が爆発したソロユニットブロックが特に印象に残っていますが、その中で一番印象に残っていたのが、さきぽんこと竹内彩姫が唄った「前のめり」でした。
 彼女は「前のめり」を2番から唄いました。
 僕は「前のめり」がSKE48のシングルの中で一番好きなこともあるんですが、何故彼女は2番から唄ったんだろう、ということが気になりましてね。

 彼女の公式ブログを追っていくと、コンサート当日のもので2番を選んだのは彼女のこだわりであるということ、そして、今の気持ちとリンクしていると語っていました。
 そこから、「今の気持ち」とは何なのか、考えていくことにしました。
 色々と辿っていきましたが、その中で気になったのが、2019年12月4日に行われた生誕祭での言葉です。

 「20歳の1年の目標は私のレギュラー番組をもらうことです。
 アイドルとして一歩先に行きたいと思って。
 私じゃなきゃダメな場所ってそんなにないんじゃないかなって。
 20歳の1年は私が必ず必要となる場所を探して作れたらいいなというのが目標です。
 総選挙や選抜の先にSKE48の竹内彩姫じゃない場所があったらいいなと」

 まず、さきぽんが20歳になっているという時の流れの早さに驚きますが、「SKE48の竹内彩姫じゃない場所」という表現。「SKE48」という大看板なしでどこまで自分一人の力で勝負できるか?
 その一つとして、彼女が挙げたのがレギュラー番組です。
 今、ラジオ番組「岐阜県だって地元です」でサブパーソナリティを務めていますが、それ以外にも何か彼女のレギュラー番組が出来ないかということですね。
 チアドラをしていた経験から、ドラゴンズ関係の仕事が真っ先に思い浮かんだんですが、この仕事はわりと激戦区だと思います。ドラゴンズに詳しいメンバーは他にもいますし、一人で呼ばれるということもこれまでのラジオなどの中継でSKE48のメンバーが二人で呼ばれることが多いので、ソロと言うと難しいかもしれません。
 趣味の読書に関することか? 
 しかし、SKE48の中には読書家のメンバーも多いです。
 ダンスか?
 しかし、ダンスが得意なメンバーも沢山いる。
 グラビアか?
 でも、SKE48にグラビアの仕事が来たのは、最近だといつだ?
 演技の仕事?
 運営がいちいちゲームと連動させる状況で、果たしてそれは「SKE48」から外れたものか?
 今、僕は「SKE48」という大分類で書いていますが、「芸能界」というものに置き換えると、さらに競争率が上がっていくと思います。
 じゃあ、何があるんだ?
 僕は行き止まりに達しました。
 そこから、彼女に関するブログだけでなく、ドキュメンタリーの映像を見返すことにしました。
 そして、一昨日の朝方に気が付きました。
 「何が出来るで考えるんじゃなく、何が残るかだ」と。
 
 様々な要素をそぎ落としていった結果、彼女の魅力として浮き上がってくるものは何かと。
 
 僕考えたのは、誰とも似ていないその美しい声と、フェアな視線でした。

 まず、声に関しては、本当に綺麗で2016年のソロコンサートで行われた朗読劇はとても素晴らしかったです。朗読をしたことがある人なら分かると思うんですが、「読む」と「伝える」では全くスピードが違います。彼女は持ち前の声を活かして「伝える」朗読が出来ていると僕は感じました。
 そして、「フェアな視線」。
 入ってきたドラフト1期生が置かれていた状況でも、きちんとダンスを教えていたこと。大組閣で当時腫物に触るような感じだったみるきーに公演のダンスを教えて、2015年の総選挙のバックヤードでは抱き合っていたこと。
 これは簡単なようでなかなか出来ることではありません。
 「あなたが居てくれたから」の記事で書いた、長い研究生生活や怪我を体験したからこそ、人の気持ちが分かる弱い者の側に立てる、うまく行かない人に寄り添えるのかも知れません。
 
 この二つの要素を合わせて、何かないかなと考えた時に、ドキュメンタリーのナレーションや、彼女自身が自分から遠く離れた場所旅をする番組はどうでしょう?

 起こっている事象を映像を通して伝え、時には自分の意見も語っていく、そんなドキュメンタリーのナレーションはどうでしょう?
 そして、彼女が旅をする番組なんですが、前田敦子が主演の「旅のおわり世界の始まり」という映画を皆さんご覧になったことはありますでしょうか?


 
 僕のイメージはあの感じです(黒澤清監督作品は、いつも考えさせられますね)。
 彼女の眼からみたら、世界はどう映るんだろと考えてしまいます。
 勿論、ちゅりのような朗読の仕事も。

 色々と話が飛躍してきましたが、この数か月間止まっていたSKE48の時間の針が、また再び動きだす時に、彼女は必ず必要になる存在です。後輩たちから見たら頼れる先輩の一人だと思いますし、公演や選抜を引っ張っていける存在です。
 そして、SKE48を飛び出した時の彼女のことを考えると、様々な想像が膨らんでいくんですよね。在籍している間に、「未来の可能性につながる仕事」という視点で沢山チャンスが獲得できないかな、と思っています。
 彼女も自粛期間中に様々なことを考えているのかも知れません。

 強制的に一旦止められてしまった今、再び、走り出す時の彼女は、きっと前のめりに地を蹴って走り出すでしょう。
 
※さきぽんについて書いた「あなたがいてくれたから」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/12/blog-post_8.html

2020年5月29日金曜日

Who are you?②

全部忘れないから


 皆さんは、推しが卒業発表してから卒業するまでの期間を覚えていますかね。
 僕はこの名前の無い期間がとても切なくてですね。
 みるみる綺麗になっていく子もいれば、徐々に卒業に向けて色々な思い出を語っていく子もいます。

 今年の2月7日に卒業発表した松井珠理奈に関しては、新型コロナウイルスの影響もあり、公演やコンサートは中止になるし、卒業コンサート自体も延期になるという、なかなか寂しい状況が続いています。

 実は週末にあるメンバーの記事をアップする為に、2020年1月19日に行われた「ソーユートコあるよね?」の「SKE選抜コンサート」を繰り返し観ているんですが、珠理奈がやっぱり凄いんですよね。

 この「Who are you?」はMVをご覧になった方ならご存じの通り、黒珠理奈と赤珠理奈が向かい合うものになってましてね。


 しかし、今回は赤い衣装の大人珠理奈。
 そういえば、この前にソロライブを配信していましたが、こちらでもソロ曲をじっくりと歌う感じでしたもんね。
 
 かつてアクション俳優の千葉真一さんが、「アクション俳優は、動かない演技をした時にその凄みが出る」と語っていましたが、まさに珠理奈もそうなんです。
 指の動き一つ、片手の動きだけで曲の世界を表現する。
 自分の声の邪魔をしない。
 これは、ソロアルバムやソロライブをしたのも大きいかも知れません。
 今までは身体全体を使って表現していたものを、絞り込むことで別の何かを表出させていく。
 大サビ前で寝そべる演出では、ちょっと体調が悪くなったのかな、と心配だったんですが、無事に歌いきってホッとしましたよ。丁度、2019年9月から10月末まで体調不良で療養していたことを思いだしてしまいましてね。
 なんというか、余裕とスリリングの使いわけが上手いというか、まさに、手のひらの上で踊らされる感じですね。

 卒業が決まった後に観ると、「この時、もう決心していたのかな?」とか、様々なことを考えてしまいます。
 アイドルの珠理奈が観られるのもあと何回なんだろう、と。
 珠理奈の笑い顔も、踊る姿も、時々でる名古屋弁も。
 全部覚えていたいな、と思うと、切なくなってきました。
 彼女が唄い終わった後に顔を横に向けると、「ソーユートコあるよね?」選抜が居て、表題曲を唄い始めるという演出も憎いですね。これからのSKEは任せろ感があります。

 あと何回アイドル松井珠理奈が観られるか分かりませんが、できたら1回でも多く、生で多くの人に見て欲しいなと思っています。ガイシも白紙になってしまったのなら、トヨタスタジアム2デイズはダメかなあ、と僕個人としては思っています。
 勿論、ガイシへの思い入れがあるのも分かるんですけどね。

 卒業発表を聞いた日は、全身から力が抜けていきましたが、未だに珠理奈が卒業するという実感がわきません。出来ることなら、運命のいたずらで伸びてしまった卒業までのこの時間に、48グループの超選抜たちと共に経験したものを後輩たちに伝えていって欲しいなと思います。
 もう、超選抜と一緒に活動できたメンバーなんて、SKEに何人いるでしょう?
 ちゅり、だーすー、奈和ちゃんがギリギリではないでしょうか?
 だから、珠理奈には本当はずっと居て欲しいんですけどね。
 ああ、本店の「バケット」が聴きたくなってきました。
 今は、この名前のない時間を大事にしましょう。

※「バケット」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_41.html

※珠理奈と奈和ちゃんの「二人に惹かれる理由」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/05/blog-post_7.html

2020年5月28日木曜日

本性③

開拓者が解放される時


 演者の演技が凄まじくて、涙が出てきたり鳥肌が立ったり、なんなら尊敬を通り越して恐怖すら感じることは、皆さんありますか?
 凄すぎて頭から離れないことはないですか?

 週末にあるメンバーの記事を書くために2020年1月19日実施の「SKE48選抜メンバー」のコンサートを繰り返し観ているんですが、選抜メンバーがメドレー形式でソロ曲を発揮していくんですが、もう、古畑奈和の「本性」が凄まじいんですよ。

 直前の鎌田菜月さんの「寡黙な月」で本当にほのぼのというか、ハートウォーミングな推しとファンとの良い関係を見たあとに、突然、豪華のバックと共に「オイ!オイ!叫べー」と言いながら和洋折衷衣装の奈和ちゃんが登場します。
 映画の予告編で「しまじろうとそらとぶふね」の予告を観た後に、突然、「マッドマックス 怒りのデスロード」の予告が来たぐらいの衝撃なんですね。しまとら島に突然、ウォーボーイズを引き連れたイモータンや武器将軍が来たぐらいの衝撃(ギターから火が出るあいつも)です。

 この衝撃は2016年のソロコンサートの最後に珠理奈が「赤いピンヒールとプロフェッサー」を披露した時の衝撃に似ていて、「か、格が違う…」と無意識のうちに呟いていました。自分の一番の得意分野で戦うことで、最大限の自分を見せていくスタイル。
 奇しくも奈和ちゃんも珠理奈も、自分のソロ曲ですね。

 まずは、イントロでお客さんを煽って、そこから心情を吐露していくAメロ。まるで、誰かに秘密を打ち明けるように歌います。虚ろな表情で時には目を閉じて。
 ちょっとイヤモニを調整しながら、上空を見上げ、そこからわなわなと震えるようにBメロを歌いあげていきます。声の強弱が同一人物とは思えないぐらい変わっていきます。
 そして、サビ。
 もうね、「ひれ伏して泣け」っていいながら極上のスマイルをするわけですよ。
 このサビあたりの振り付けというか、体の動きも曲の世界観とあってるんですよね。感情の吐露につれて、体も上下左右に揺さぶられていく。
 
 いよいよ大サビ前のAへ。
 ここで、一瞬メロディはゆっくりになって奈和ちゃんは横たわります。
 「どこで間違えたのか?」あたりですね。曲の主人公の悲嘆が身体全体で伝えてきます。このあとの盛り上がりの予感も。
 ちなみに、このコンサートで珠理奈が自分の曲を表現する時に取ったアプローチを思い出してください。このアプローチをしているのは、奈和ちゃんと珠理奈の二人でした。

 さて、普通の曲ならば、ここで大サビなんですが、スリリングな大サビ前Bに行きます。「積み上げたものがすべて」からですね。
 僕はここで、涙が止まらなくなりましてね。
 剥き出しの本性が古畑奈和の本能とリンクして、凄まじいものをコンサートという場に登場させてしまったな、と。
 ちなみに、この時奈和ちゃんのイヤモニは外れた状態で、すぐに直しますが、会場の音を頼りに表現していたのかと思うと、本当にこの人はなんて人だ、と思ってしまいます。

 大サビは、背景の炎のように、感情を叩きつけるように言葉を連ねていきます。
 僕は聴きながら、「ああ、終わっちゃう」と思わず呟いていました。

 このコンサートを生で観られた方は本当に羨ましいです。
 奈和ちゃん推しでもない僕が勝手に言うと、これは古畑奈和のベストパフォーマンスなんじゃないか、と個人的には思っています(2015年の「前のめり」と2018年の「誰かの耳」も捨てがたい)。
 この後、youtubeにアップされた「本性」の方は、周りのバンドの皆さんと一緒に曲の世界を作り上げていっているのに対して、こちらは一人で思う存分暴れまわっている彼女が観られます。
 そう考えると、奈和ちゃんのソロプレイヤーとしての強さを感じます。

 とにかく、このことを書きたくて、ここ数日、奈和ちゃんのブログとかを読んでいただんですが、Twitterでしか触れていなかったので、今回は引用なしですが、何故、彼女が、わざわざSKE48という自分のグループであり、東京で行われるグループコンサート前後のよそのファンも来やすいところで、「本性」を選んだのか?

 自分という人間の魅力をフルパワーを見せられる楽曲を選ぶことで、「SKEの入り口になる」という2015年からの目標を今も変わらず持ち続けているからかも知れません。

 しかし、毎回、奈和ちゃんはもう書くことないな、と思うんですが、更新してしまいますね。「書いている」のか「書かされているのか」、どちらにせよ、次のベストパフォーマンスが今年中にあるんじゃないか、と期待しています。
 あと、ファーストアルバムを流通化と電子化させて、セカンドアルバムを出しましょう。前田さんや古川さんとのデュエット曲とかも聴いてみたいですね。

 youtubeのコメントもチェック!
 

※「本性②」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/04/blog-post_12.html

※「いきなり!古畑奈和総選挙」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/03/blog-post_10.html


2020年5月27日水曜日

2020年も大場美奈が面白いぞ!

何度でも輝く人




 キャリアが長いメンバーになると、「おっ、またこのメンバーが凄くなっている」ということがあります。

 SKE48の場合、そういうメンバーが沢山いるんですが、今年のみなるんこと、大場美奈が凄いことになっていることに気づきましてね。

 きっかけは、週末に更新予定のあるメンバーの記事の為に、「ソーユートコあるよね?」選抜のコンサートを何度も映像倉庫で観ているんですが、その中で選抜メンバーが一人一人ソロ曲を唄うところがあるんですね。
 そこでみなるんが選択した「コップの中の木漏れ日」が凄くてですね。 
 「コップの中の木漏れ日」は、SKE48の次世代ユニットラブクレッシェンドのデビュー曲なんですが、あれ、このみなるん、全然次世代感の爽やかさがあるぞ、と思いましてね。
 よし、今日はこの曲について書こう!と思いきや、既に書いてましてね。

※みなるんが披露した「コップの中の木漏れ日」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_74.html

 いやあ、老いの恐ろしさを感じましたよ。
 今年の1月30日に書いたのを完全に忘れてました。

 さて、話を戻すと、みなるんがアメブロの中で書いている「推しとファンは似る」理論も面白いですね。
 10期生の五十嵐早香推しの僕もどこか似たところがあるんでしょうか。
 
 さて、こちらのアメブロを遡って読んでいたんですが、理想的な空間を彼女は作りつつあるんじゃないでしょうか?

 毎日、ファンの方からの質問を聞いて、それに答えていく。
 それだけだと、いやいや、Twitterとかでよくメンバーがリプライ欄に返事してんじゃん、と思う方もいるかも知れませんが、一味違うんですよ。
 まず、質問の文字数が自由であること。そして、みなるんが選ぶのと他のファンの方が読んでいることもあってか、結構良い質問が多いこと。小説家の高橋源一郎が「答えよりも問いを見つけられる人の方が素晴らしい」という旨で書籍まで出していましがが、僕も読んでいて、ああ、この人の質問面白いな、とか答えが広がりやすいな、と思う質問がいくつかありました。裏話シリーズも良いんですよね。
 僕が印象に残っているのは、本店ドキュメンタリー映画をみなるんはまだ観ていないことですかね。
 あの震災から生き残った一本松を見上げるみなるんを観て、なんて綺麗な横顔なんだろう、そして、この子もアイドル業界で強く生き残ってくれ、と願ってからもうすぐ8年ですね。
 あれから山を越え、谷を超え、忍びの国からニンニンなアイドル人生のみなるん。
 だからこそ、一緒に歩いてきたファンの方々と理想的な空間をアメブロに作ることに成功していると思います。タイムラインに消えずにずっと残ってくれるのも嬉しいですね。
 かなり質が高いコミュニティになりつつあって、素晴らしいです。
 今年のリクアワでの「動機」も凄く気になっているんですが、これも触れる機会があれば是非、さわりたいと思っています。

 個人的には2020年のみなるんに演技の仕事が沢山あるといいなあ、と思っています。「ハケンアニメ」での演技を生で観て、コメディエンヌだけでなく、正統派の女優としても活躍できる人だと期待しています。

 まだまだアップグレードを続けて、進み続ける大場美奈の2020年後半も楽しみです。

※「ハケンアニメ」の感想はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/10/blog-post_13.html

※移籍組について書いた「引っ越しました」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/10/blog-post_8.html

2020年5月26日火曜日

何故、新人に惹かれるのか?

この町で俺以外、君の可愛さを知らない


 皆さんは今の推しに出会った時に、推しは新人でしたか?
 それとも、もうある程度のベテランになっていましたか?

 僕が小学生の頃は、アニメが今よりも少なくて、みんなが観ているアニメというものがありました。
 その中でもガンダム系や角川アニメ系が隆盛を極めている中、オリジナルビデオアニメ略してOVAがそこそこリリースされていました。
 1本1本の値段が高くて近所のレンタルビデオショップに、せいぜい1本あったらいいとこみたいな作品が、昔の「アニメージュ」の真ん中ぐらいのページにありました(母親にお小遣いをもらって毎月買ってもらったものです)。
 その時、僕は生涯の名作OVA「THE八犬伝」に出会うことになります。
 勿論、クラスの中で誰も知りません。
 いや、下手したらこの町で僕以外、このアニメの面白さを知らないんじゃないか、毎回誰も借りないし。スピッツの「大宮サンセット」みたいな気分で謎の優越感と孤独感を同時に感じていました。
 ああ、誰もまだ気づいていないのか、という気持ちと、誰かとこの作品の話がしたい!という二つの気持ち。
 愛媛県宇和島市というド田舎でもがいていたものです。

 さて、なんでこんな話をしたかというと、新人を推そうと決めた時、上記のような気分になることはないでしょうか?
 そして、下手したら、ウィキペディアやまとめサイトよりも自分の方が詳しいという時が結構あるんじゃないでしょうか?
 SKE48で言うと、研究生を推している人はこういう時間が結構あるんじゃないでしょうか(なんか今日、疑問形ばかりですね)。

 推しの良さに気づいた瞬間の嬉しさと、ああ、もっとこの子の良さを知ってもらいたいという二つの気持ち
 勿論、なんとなく推しになっているという時もあるんでしょう。言語化しにくい「しっくりくる」という感覚の時もあります。

 僕の話になって恐縮ですが、最初の推しが中西優香だったんですが、彼女を推そうと決めたのは2012年で、ある程度彼女はキャリアを重ねた状態だったんですね。
 けれど、彼女のことを知って行く時間は「新人」のメンバーの情報を知る時のような楽しみがありました。さらに、握手会などの「自分だけの情報」の更新があった時の嬉しさ。それが他人からしたら、どうでも良いようなことでも。

 話をOVAの話に戻すと、中学・高校と「THE八犬伝」の話をできなかった僕は、大学という全国から様々なタイプの人間が集まる場所で、初めて「THE八犬伝」を知っている人間に出会います。
 その人物は、「アニメージュ」の同じページに載っていた「魔法使いTai!」の方をベストの一つに挙げていました。
 「そっちに行ったか!」という驚きと、「こいつは自分とは違う審美眼を持っている!」という驚きがありました。
 
 これをSKEにあてはめて考えると、自分の推しと同期のメンバーを推している感じでしょうか。同じ時期に同じ人達を見ていて、君のセンサーはそっちに反応したんだな、と。

 僕は中西卒業後、8期生の岡田美紅推しになります。
 でも、2018年の年末ぐらいに同期のよこにゃんの演技力の素晴らしさに気づき、よこにゃん推しの方々のセンサーの鋭さに震えました。
 また、倉島杏実さんという純正のSKE48魂の持ち主にも最近は惹かれています。
 この気づく時差も面白いですね。気づいた時は僕にとっては「新人」と同じ新鮮さがあるんですよね。そこから情報を追っていき、どんどん知っていく面白さがあります。

 スポーツで新人選手を応援する時の成長を見守るという楽しみが「新人」を推すことにはあるのかも知れません。
 たとえば、僕はプロレスラーの中邑真輔のデビュー戦からのファンです。
 彼はこれまでの既成概念を壊していく活躍をプロレス界で見せていきます。
 そう、新人を応援する楽しみの一つにその人の人間としての才能が爆発する瞬間や人生の岐路に立ち会えるというのもあるかも知れません。48だと選挙だったり選抜だったりですかね。 
 現在、推している五十嵐早香さんは、デビューの時期から文章力の凄さに惹かれました。これまでのSKE48のベクトルとは違う、いったいこの子はどう変化していくんだ、という楽しみがあります。珍しくお披露目から見ています。彼女ならSKE48というグループの新しい選択肢になるんじゃないかと期待しています。
 ただ、情報源がモバメ、ショールーム、公式ブログぐらいなんですが、ヒイヒイ言いながらおっかけてます。昔は、もっと情報が絞られてましたね(その代わりに公演がありましたが)。

 最初は、「何故、研究生に惹かれるのか?」というタイトルにしようと思ったんですが、それだと間口が狭い気がして「新人」としました。
 これからも沢山の「新しく出会う人」と巡り合いたいと思います。
 
※なんとなく連想した「オレトク」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/01/blog-post_1.html 

2020年5月25日月曜日

推しを悪意から守るためには?

僕に出来ることって何だろう?


 2020年5月23日未明にプロレスラーの木村花さんがこの世を去りました。一プロレスファンでもある僕は、新日本プレロスの前座試合でスターダム提供試合で出たところから、彼女を知りました。その後、スターダムが定期的に行っている配信で試合なども観ていました。最後に彼女の姿を観たのは、これからのスターダムについての会議をする配信だったと思います。彼女が亡くなる4日ほど前だったと思います。
 彼女が亡くなった原因として、SNSによる誹謗中傷が挙げられています。
 こちらに関しては、今、世界でリアルショー番組の出演者の自殺が増えていますが、まさか、日本で初めての該当者が彼女になるとは思いもよりませんでした。3月中旬から彼女への誹謗中傷が増え、最終的に命を絶つということになりました。

 僕は暫く放心状態でしたが、とりあえず、自分の考えを書き、日常に戻りました。
 ただ、自分の好きなSKE48のメンバーも同じように誹謗中傷を受けていることが多いなと感じましてね。
 そして、いつからか、それが日常になってしまっていないか、と。
 友人「SKE48がブスって言われたらムカつかない?」
 僕 「えっ?全然。もう、何も感じない」
 友人「日向坂が言われたら?」
 僕 「すげえ、ムカつく」
 これは、以前、アイマスファンの友人に京セラドームのコンサートに連れて行ってもらった時にした会話なんです。
 いつの頃からか、アンチが色々なところに書き込む罵詈雑言を無視してスルーするスキルがついてしまったのです。ただ、これは全然良いことではなくて、単に「鈍くなっていた」んですね。叩かれ過ぎて慣れてしまったというか。
 もちろん、SHOWROOM配信などで、直接的に悪意を向けられた時は「通報」をするようにしていますし、youtubeであまりにも酷いものは「報告」しています。
 嫌だなあ、と思うのと、行動するのとでは雲泥の差があるな、と思います。

 ただ、何の権限もない僕の力では限界があります。
 やはり、運営がある程度アイドルを守っていて欲しいです。
 
 ここまで書いてふと思い出したことがあります。
 それは2017年6月15日に起こった、だーすーこと須田亜香里をインタネット上で脅迫していた男性の逮捕です。
 犯人は46歳の会社員の男性で、元須田亜香里推し。個人でアメーバブログもやっていて、だーすーのTwitterに直接「死ね」などの文言を残しています。同期は、「好きすぎてその嫉妬心から犯行に及んだ」という歪んだものでした。この動機は欅坂46の平手友梨奈さんが握手会で襲撃された事件の犯人が彼女のファンで自分のイメージから離れることを動機に襲ったことを思い出します。
 話を戻すと、逮捕の報道は2017年の総選挙の前日でした。
 奇しくも僕は、その日のだーすーの最後の投票の配信を観ていましたが、「色々ありましたが、私は元気です」ということを語ってくれて終わりました。
 ファン思いだからこそ、心配をかけまいという言葉だと思うんですが、当時の彼女の心境を考えただけで辛くなります。
 何の罪もない彼女がなんで、こんな思いをしなきゃいけないんだと。
 少し過激な書き方をすると、いい歳こいて何者にもなれてない人間がなんで才能のある人間を潰そうとするんだろうと。
 だーすーの所属事務所のツインプラネットさんが対応してくれたから良かったものの、AKSのままの場合、ひょっとしたら、放置されていたのかも知れないと考えてしまいます。

 何故かと言うと、松井珠理奈が小学生の時から様々な悪意に直接間接を問わず、悪意を向けられてきたことをずっと放置してきた事実があるからです。顔が見えないことをいいことに、彼女をひたすら叩いていた連中がいました。
 また、2018年の総選挙後には、更にその傾向が加速してきました。
 「知らないけれど叩く」という恐ろしい思考を止めてしまったようなコメントも沢山みました。

 SKE48には、松村香織という炎上の女王がいましたが、彼女ほど大人なメンバーはなかなか居ないと思いますし、そんなかおたんでさえ、頭皮に影響が出るほどのストレスを感じていたわけですから。
 直接握手会で悪意をぶつけに来る人もいれば、ネットでねちねち文句を行ってくる人もいるでしょう。そのせいで有望な若手メンバーもいなくなってしまったかも知れません(別のベクトルで繋がり目的の厄介もいると思いますが)。ただ、そういうところもこれまで放置で来てしまったのは問題だと思います。

 以前、「誰かの耳」の記事でも書きましたが、古畑奈和へのデマからの叩きコメントやそのまとめ記事の量たるや。真実が明らかになるまで、24時間以内の出来事でしたが、いやあ、あの記事の時は調べがいがありましたよ。どのサイトが公平に取り上げてて、どのサイトがアクセス数稼ぎのためにモラルとか矜持とかを捨ててるかとかね。
 あの時、信じて待った奈和ちゃんファンの方々は素晴らしいと思いますし、気軽に石を投げていた人々の動物的な反射神経には寂しくなります。インターネットってもっと集合知的なものだと思うんですけどね。
 それだけに限らず、755戦争の時に直接彼女に文句を言ってきた人のコメントもそうですが(その時の彼女の対応コメントが本当に素晴らしかった)、まだ10代のメンバーになんでこんな言葉を言えるのか?それをジョン・ウィックとかにも言えるのか?とつい考えてしまいます。

 こういう時だからこそ、ゼストさんはメンバーをネットの悪意から守るシステム作りをしっかりと作って欲しいですね。何かをする度に叩かれていたら、気づかぬうちに行動にセーブがかかりますし、精神的にも辛いです。メンバーに「仕方ないよ、そういうもんだから、我慢しなよ」じゃなくて。今はそれを変えるチャンスだと思います。
 そして、メンバーへのケアや叩く側にならない工夫が必要になってくると思います。
 たとえば、HKTの選抜に対して失言してしまった都築里佳は、猛バッシングを浴び謝罪することになりました。勿論、失言は問題行動だと思います。ただ、反省した後に道を踏み外したり、自分を傷つけるような選択をしなくて良い道を示して上げられるかが重要だと思います。「自業自得」だと言えばそれまでですが、大切なSKE48のメンバーだと僕は思っています。

 「SKE48」という大きい主語への文句には鈍くなっていても、推しや尊敬するメンバーについての文句言われたらやっぱり嫌ですもん。
 「有名税」だからとか「気にするな」というありきたりな言葉で、理不尽を飲み込まなければいけない時代は終わりを迎えてほしいな、と思います。
 
 少しでもメンバーたちが、好きなことを思いきりできる環境作りを応援できればと思っています。だって、SKE48のおかげで僕のとっくにサビを過ぎた人生は本当に楽しくなりましたから。

 正直に書くと、僕だって「合わないなあ」と思うメンバーもいます。映画「アイドル」なんてブルーレイが届いたその日に本編ディスクを捨てるぐらい自分の価値観とは合いません。でも、竹中プロデューサーがSKE48のために試行錯誤してくれるのは、本当に感謝しています。長いこと付き合うと良さが見えてくるメンバーもいます。「ロッキー」のポーリーみたいに。
 好き嫌いだけではなくて、もう少し重層的に見るようにすると、色々と見え方が変わると大人になってからは思っています。
 
 当たり前のことしか書けなくて恐縮ですが、どうしてもモヤモヤしていたので、書きました。

 このブログに関しては、本当に読者の方のリテラシーが高くて、平和に運営できていることに感謝して終わります。

僕らの春夏秋冬①

失った季節を思う時


 COVID-19の影響で、僕らは「安全」と「自由」を天秤にかけ、「安全」を選びました。
 「自粛」を「要請」という日本語的に違和感を覚える政府の方針で、エンターテイメント業界は、人が集まるイベントを「自粛」することになりました。
 それは48グループも同じです。
 公演を始めとするコンサート、握手会、その他のイベントも中止となりました。
 48グループの時計のスピードが急速に遅くなったのを感じます。
 
 ぽっかりと「春」が失われたような感覚でもうすぐ「梅雨」から「夏」を迎えようとしています。
 そんな時にSTU48の「僕らの春夏秋冬」の動画がアップされましてね。
 ちょっと聴いてみましょう。




 2020年1月29日発売の「無謀な夢は覚めることがない」のタイプBのカップリング曲なので、秋元康が作詞した頃は、まだCOVID-19の感染やこの未来を予想していなかったと思いますが、見事に時代にマッチした曲になりましたね。

 歌詞の世界を見ていくと、まず1番のAメロでは、曲の主人公が好きだった一本道の話から始まります。そこは桜がキレイなんですね。歌詞の中の「君」と往復して色々なことを話した思い出の場所。サビ前に出てくる「満開の夢」を語り合っていたんでしょうね。現実の満開の桜は散っても、夢はずっと散らずに残っている。
 
 そして、サビなんですが、春夏秋冬が過ぎていくことが語られます。そして、「できなかった何かを残して」いることも。僕はこの表現が大好きです。
 それでも「次のチャンス」を待てと。年月が流れていきながら、何度も空を見上げて「今度こそ」と誓います。
 そして、サビの終わりで「君」と離れ離れになっていることが分かります。
 

 2番では、桜の咲いてない季節に「僕」が偶然、思い出の場所に辿り着きます。時間は桜の咲いていない季節です。一人で歩くことで、二人で居たことの楽しさを噛みしめます。1番のサビ前では「桜」が「散る」風景でしたが、今度は「雨」が「降る」表現が語られるんですが、2番では「恋しい」という誰かに対する感情が明らかになっていきます。また、悲しみのニュアンスが強まるように「濡れる」という言葉も加わっています。
 そして、「君」のことを思い出す。今は会えない遠い場所にいる二人の関係ですね。
 
 2番のサビが面白くてですね。
 春夏秋冬があることについて疑問を抱くんですね。
 確かに季節と同じように人との出会いと別れがあります。
 そして、「僕」が「君」を愛していたことがここで明らかになります。

 ようやく、この曲の全貌が明らかになってきましたが、風景とその人の記憶が重なりあって「物語」としてずっと残っている。この人の「物語」の場合は「春」の「一本道」なんですよね。
 
 大サビ前では、「君」がどこにいて、どんな「後悔」を胸に秘めているのかと思いを馳せます。ということは、二人とも望んで分かれたわけではないのかも知れませんね。
 そして、大サビ。
 ここまでの歌詞をおさえて聴くと、「できなかった何か」の中に「君」と夢を叶えることもあったんじゃないか、と僕は思っています。
 そして、「次のチャンス」もいつか「君」と再会することなのかも知れません。
 そう考えると、今回は偶然きた「一本道」も春に来たら、また違うかも知れませんね。

 歌詞の世界を恐ろしいほど雑に見ていきましたが、凄く爽やかなメロディなんですよね。特にサビの終わり方が切なくて僕は好きです。

 純粋に作品としても素晴らしいんですが、この2020年5月現在の状況に当てはめて楽しむとまた、違う味わいがありましてね。「君」を推しにして「一本道」を「劇場」でも「握手会」に変えるというミクロレベルの変換でも良いと思いますが、この2020年春に起こった色々なことを当てはめながら考えると、「できなかった何か」の響きがまた変わってきます。

 僕はSKE48のファンなので、SKEのことを書かせてもらうと、高柳明音というグループにとってとても大切な人の卒業コンサートが行われませんでしたし、片岡成美というSKEの劇場を守り続けてくれ、後輩たちのお手本となるようなメンバーの卒業公演が出来ませんでした。

 今はまだ動けませんが、「次のチャンス」がやってくることを信じて、今は日常を過ごしていきたいな、と思います。
 STU48の「大好きな人」と地続きのようで、素敵な曲でした。

 ちなみに、STU48では、同郷の兵頭葵さんを応援しています。
 毎週金曜日にshowroomで配信されている「あおぞらじお」も面白くて、最近は、投稿までしています(結構、読んでくれるのでお勧めですよ!)

 2期生も魅力たっぷりなメンバーが沢山いて、この動画では清水沙良さんが気になりましたね。


 それにしても、甲斐心愛ちゃんって、可愛いよね!


 もうさ、2期生もいいけど、やっぱ甲斐心愛ちゃんだよね。
 こないだのnoteの対談も良かったし。B.L.Tのカレー画像も美味しそうだったしさ。
 もう毎日、カレーでも良いと思うんだよね。
 朝、昼、晩、カレーでさ。
 2013年から2015年ぐらいまでの秋から冬はCoco壱番屋いきまくってたしさ。

 いや、待て待て、落ち着け。
 仮にお前が兵頭さんから甲斐心愛ちゃんに推し変したとしよう。
 すると、どうなる?
 謎の細菌兵器がマンションのエントランスで爆発。
 恐ろしいガスが迫ってきて、つまり、こうなるぞ!
 

 

 ふう、危なかったぜ。
 何回観ても、ボンクラが普段鍛えてきたことを非常時に役立てる映画は最高だぜ。
 

 話を戻すと、過去に作った作品が未来の出来事によって、新しい解釈を可能にしていくのが面白いし、今しかできないことですよ、珍しい作品です。

 個人的にSTUのシングル曲は質の高いものが多いので(その秘密は『土地』や『場所』の設定にあると思っています)、次も期待しています。

 さあ、推しとの「物語」を更新する「次のチャンス」を待ちましょう。

※「無謀な夢は覚めることがない」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_28.html

※「STU48 2周年公演」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/stu48.html


2020年5月24日日曜日

今こそ、松井玲奈総選挙

遥かな歴史の階段を



 松井玲奈がSKE48を卒業したのは、2015年のことなので、2020年5月現在、既に彼女が居なくなって、5年近い時間が経とうとしています。
 それでも、未だに彼女をきっかけにSKE48に入ってきたメンバーは沢山います。また、僕がSKE48ファンというのもあるかも知れませんが、検索エンジンのトップ画面には、彼女のニュースが出てきます。
 そこで、今回は松井玲奈に関することで総選挙をしてみたいと思います。
 ただし、卒業後の彼女の活動をすべて追えているわけではないので、あくまで僕の印象に残っていることになります。
 それでは、行ってみましょう!

 第16位 「松井玲奈のオールナイトニッポン0」

 この日は、「オードリーのオールナイトニッポン」で、若林さんが春日さんの「騒動」で、パチキレた伝説の回でして、その余韻でワクワクしながら聴いたのを覚えています。ちょっとだけそのことを彼女が語ってくれていましたしね。彼女のソロラジオ、また聴きたいなあ、と思います。

 第15位 「gift」

 松井玲奈の初主演作品ですね。
 序盤の廃れた感じが衝撃でしたが、徐々に自分を遠藤憲一さん演じる篠崎に開いていき、最後のシーンで見せる表情が全く違うものになっているのが、印象的な作品です。時々、見返したくなる名作です。

 第14位 「2次元同好会」

 この書籍が大好きでしてね。
 様々なコスプレや作品の魅力について語っているんですが、とにかく作品の愛で方が分かってらっしゃる、というものもあれば、そこに注目してるんですね!というところもあり、自分の知っている作品も知らない作品も、彼女の眼を経由することで新しい発見がある本です。

 第13位 「フィンランドミラクル」

 これはですね。
 リクアワのオーディオコメンタリーを聞いて欲しいんですが、曲の魅力をこれでもかというほど語ってくれるんですよね。凄く嬉しそうに。彼女の「可愛い」を嗅ぎ分けるセンサーを感じることが出来る名解説でもあると思います。

 第12位 「ニーチェ先生」

 ひょんさんの良い意味で「どうかしてる」ところが全開に活かされた役柄でした。もう、一途だけど、そのベクトルがあまりにも凄い方向に向かっているところは、ハマり役だったんじゃないか、と思っています。あのオープニング、印象的でした。

 第11位 「TWO ROSES」

 ダブル松井のユニット曲です。
 この曲を卒業コンサートでしなかったのは、意外でしたが、彼女が居なくなった今、この曲が披露される機会があると、何故か松井玲奈の面影を探してしまいます。珠理奈の卒業コンサートで実現しないかなあ、と思っています。

 第10位 「雨のピアニスト」

 松井玲奈の表現力の片鱗を見せられた1曲です。
 個人的には、卒業コンサートの時の雨の中で1期生3人で唄ったバージョンが大好きす。

 第9位 「キスだって左利き」

 このMVって、ダブル松井の良さが凄い出てて、好きなんですよね。
 二人乗りするところとか、色のなかった玲奈の日常に珠理奈が現れることで色づき始める演出とか、本当に大好きです。
 美しい景色と、涙が印象的な作品です。

 第8位 「片想いFinally」

 かなり刺激的な内容のMVです。
 ここでの松井玲奈は、珠理奈との出会いで変わっていくんですが、「キスだって左利き」とは違い二人の関係はとんでもない方向に変わっていきます。車の衝突シーンも衝撃でしたが、雨の中のビンタが凄く印象に残っています。

 第7位 「世界が泣いてるなら」

 彼女のダークな演技が炸裂する名作です。
 多重人格者を演じる難しさもあると思うんですが、控えめな少女が狂気の独占欲を示し始めるところは、今観てもゾクゾクします。

 第6位 「マジカルラジオシリーズ」

 すいません、マジカルラジオ大好きなんです。
 マジカルラジオ1でのノリツッコミ。
 マジカルラジオ2での一人芝居。
 マジカルラジオ3での厳しい役。
 全部良いんですよね。
 バラエティコーナーで素の表情が観られるのも素敵です。
 いつかまた、マジカルラジオ始まらないかなあ、と日々妄想しています。

 第5位 「マジすか学園シリーズ」

 ゲキカラさんですね。
 初登場時の衝撃。
 マジすか2での頼もしさ。
 舞台版で明かされた過去。
 僕はマジすか2での、溜めて溜めての爆発が大好きなんですが、舞台版も良くてですね。
 本当に一瞬ですが、「強き者よ」が流れるところは感動しました。

 第4位 「枯葉のステーション」

 彼女が居なくなった今でも伝説級に残っている名曲です。
 リクアワを二連覇し、彼女の代名詞になっていました。
 菅原や後藤楽々は歌い終わった後、泣いていましたが、この曲の持つ重みはこれからも大事にしてほしいなと思います。
 松井玲奈の儚さや繊細さを活かした名曲だと思います。

 第3位 「カモフラージュ」

 松井玲奈初の短編集。
 「食」ということをテーマに、価値観やコミュニケーションの変化が描かれていきます。詳しくは感想を書いた記事を読んでいただきたいですが、本当に良い作品が多いんですよ。
 個人的には、この路線は10期生の五十嵐早香さんに受け継がれていくのでは、と考えています。
※「カモフラージュ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_8.html

 第2位 「2588日」

 これまでの彼女の思い出の地を順に進んでいく素晴らしいMV。
 そして、何か大事なものをSKE48に残して行ってくれた、今でもその大事なものは残っていると僕は思っています。時々振り返りたくなる名曲です。

 第1位 「前のめり」

 彼女が単独センターを務めたSKE48のシングルにして、ダブル松井の別れを感じさせる名作です。
 浜辺を走るあの二人の姿。
 以前、TwitterでこのMVの裏話として、二人が走っている砂浜は、貝や石が落ちていて、結構痛いはずだというのを読みましてね。様々な声の中をSKE48の顔として走り続けてきた二人の姿が思い起こされます。
 いつか、また二人が共演する日が来ますように。
※「前のめり」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/blog-post_29.html

 多分、「あのことが入っていない!」という方も多かったと思います。
 皆さんの松井玲奈総選挙はどうでしょう?
 

2020年5月23日土曜日

熊崎晴香 リアルエースへのカウントダウン

偶然の出会いをプレゼントする


 皆さんの推しが、もし卒業を考えた時に、皆さんはどんな言葉をかけるでしょう。
 そして、戻ってくるまでどれぐらい待てるでしょう。

 初めて熊ちゃんこと、熊崎晴香をしっかりと認識したのは、2013年12月5日の全国ツアー「箱で推せ!」横浜アリーナ初日だった。
 「フィンランドミラクル」を松井珠理奈、宮前杏実と一緒に踊っている研究生を観て、なんとも爽やな笑顔のメンバーだな、と感じたのを覚えています。あとで、確認すると、研究生としては、決してめぐまれたポジションでのスタートではなかったんだ、と知ります。
 「箱で推せ!」名古屋ドームで研究生MCの時間に「やっぱ、ダジャレと言えば熊ちゃんやろ!」と後ろの席で仰っている方が居て、ああ、この子はダジャレも得意なのか、珠理奈みたいに頭の回転が早いタイプかな、それにしても、見ていてこっちも笑顔になる明るい笑顔だな、と思ったもんです。

 2014年2月24日にさいたまスーパーアリーナで行われたコンサートで、ステージから彼女は落下。右手首を骨折し、全治3か月の怪我をします。
 この期間についてドキュメンタリー映画「アイドルの涙」4枚組の特典映像の中で、その時の心境が残されています。

「何もかもがダメになっちゃった。
 学校も書けないし、SKEの活動も何もできないし。
 どうしようって悩んで悩んで。
 とにかく誰とも話したくないって時がありました。
 自分の部屋から出なかったこともありました。
 けど、その時期があったからこそ、ファンの方とのきずなができたり、とか自分自身を見つめ合う時間があったし、気持ち的にも強くなれたんじゃないか、と思います」

「出遅れたっていうそこが悔しくて。
 なんですかね。
 その頃は、この活動をまだ続けていけるかなという思いも出てきて、骨折も治らないかもしれないって言われて、もうひっつかないかも知れないって言われて。
 ここで諦めろって言われてるのかな、と思って。
 何度もそういうのも考えましたし、ここが卒業する時期なのかなって、考えたりもしたんですけど。
 けど、ファンの方から凄く会えなかった分、手紙とか、その時丁度ぐぐたすっていうツールも増えていて。
 コメントしてくださる方が沢山いて。
 『(卒業したら)絶対ダメだよ』
 『待ってるから』っていう言葉が、凄い皆さんからいただいて、ここで諦めたらダメだなって元気をもらいましたね」
 

 この言葉を聞くと、相手に応援のメッセージを伝えることの大切さをつくづく感じさせられます。「味方がいるよ」、「待ってるよ」と伝えることの大切さ。そして、会えない時期をどう乗り越えるのか、というのは、新型コロナウイルスの影響で、活動が止まっている今だからこそ、考えさせられるものがあります。
 
 この時期、SKE48モバイルでは、「ハルカミライヘ」というWEB連載がスタートし、彼女の様子をマネージャーの八木さんの筆で語られます。怪我をした彼女をそのままにしない、ちゃんとファンの皆さんと繋げるという凄く良い企画でした。

 骨折したまま出場することになった総選挙では、速報にランクインします。
 活動できていない状態でのランクインは、彼女への大きな後押しになったのではないでしょうか。
 そして、2014年7月10日の公演で「不器用太陽」の選抜としてお披露目に参加します。
 この日のファンの皆さんの「おめでとう!」という言葉と熊ちゃんの涙が本当に良いんですよね。
 
 同年8月18日に公演に復帰。
 元気な姿を見せます。
 この年の終わり、「12月のカンガルー」で、彼女の同期の北川綾巴は宮前杏実とのダブルセンターに選ばれます。選抜に入れたものの、まだセンターとの距離は遠く離れていました。

 2015年には、カップリング曲「制服を着た名探偵」のセンターに選ばれます。
 さらに、年末にはSKE48の次世代ユニット「ラブクレッシェンド」に選ばれ、各種メディア出演を続けていきます。このメンバーの中には、同期の北川綾巴だけでなく、この数年後にセンターになる小畑優奈がいました。年末には、眼鏡のブランド「メガワールド」のCM選抜に抜擢されます。
 実は、彼女の魅力を活かせる分野がこの年から、徐々に見えてきたんじゃないか、と思っています。

 2016年9月21日の熊ちゃんの生誕祭で、彼女は「SKE48の表題曲のセンターに立ちたい!」という目標を語ります(奇しくも手紙は、松井珠理奈から)。
 この日のアメブロを読んでみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12202321564.html

 この時の正直な感想としては、「いや、確かに熊ちゃんはカワイイけど、まだ早いんじゃないか?」というのが僕の正直な感想でした。2016年の総選挙の順位は67位、外仕事もまだソロでガンガン取ってきている、というものでもないですし、握手もグループの中でナンバー1という状態でもありませんでした。
 じゃあ、「12月のカンガルー」はどうなんだよ?と思われると思いますが、あれは運営からの「実績を一旦無視した未来への投資」だったのではないか、と思っています。
 また、この年は、SKE48モバイルで、彼女の特集も組まれました。
 SNS上で「あのポニーテールの可愛い子は誰だ?」となっていたんですね。
 また、MBSラジオの「オレたちゴチャ・まぜっ!集まれヤンヤン」の第8期ヤンヤンガールズとして、極楽とんぼの加藤さんと共演もしています。
 
 2017年から彼女の進撃が始まります。
 総選挙の順位を63位に上げ、「アームズマガジン」の表紙になり、ファンの方々の後押しを得て、「P4U」のイベントで優勝。「漫画アクション」で漫画になります。
 個人的には、自分の物語が漫画になるというのはなかなか凄いことだと思っています。
 そして、忘れてはならないのが、この年の9月から始まった愛知トヨタさんの「ハルCarクラブ」です。
 残念ながら、現在youtubeの公式動画は、非公開になっています。
 ただ、インターネットの海を探せば、この世のどこで光ってるので、どうしても見たい方は「そいつ探しに行こうぜボーイ」。
 地元企業の商品を紹介していく動画の顔になるというのは、彼女の魅力や誠実さがあってこそだと思います。
 ファン、運営、外仕事の企業、みんなから愛されるメンバーになってきたわけです。

 この頃、SKE48は「意外にマンゴー」で徐々に復活の兆しを見せていきます。ゆななもこの「はるCarクラブ」に出ていましたね。
 
 2018年、最後の総選挙で最高位の46位にランクインします。
 この年の選挙期間中は、「#くまチャレ」や願掛け投票などをして、ファンの方との関係をより深めていきます。
 そして、この年、忘れられないのが、「P4U」イベントで獲得した、名古屋駅前のナナちゃんストリートを、推しメンをメインにした広告に変えられるイベントでした。
 このイベントでファンの皆さんの後押しを受けて、彼女は1位になります。
 その時のアメーバブログを確認してみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12419554563.html

 そして、2019年2月27日。
 くまちゃんストリートが名古屋の駅前に現れます。
 この時の彼女の喜びを確認してみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12443136381.html

 このイベントは翌年の2019年の秋にも行われ、見事に2連覇翌年もくまちゃんストリートを翌年の2020年2月に名古屋に出現させることに成功します。
 この時の彼女のアメブロも良いので、ご確認あれ。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12576739399.html

 なんと、今回のラッピングでは、QRコードも入れてもらえたおかげでSNSのフォロワーが増えたというのも良いですね。「このカワイイ子は誰だ」と思ってすぐにチェックできるっていうのは便利です。
 そして、ファンの方々のプレゼントとしては、かなり良いプレゼントだと思いましてね。
 その地方の有名な景色に自分の推しがいる。きっと熊ちゃんだけじゃなく、ご家族、親戚の方なんかも見て喜んでいただける。
 これは、普段、SKE48に興味がない人の目にも止まるのが良いですね。こういう推しの広め方もあるのか、と衝撃でした。

 2019年の生誕祭では、再び彼女は「SKE48のセンターになりたいです!」と宣言します。この時の僕の感想は、「ひょっとしたら、そろそろタイミングかも」と2016年の時とは、彼女を見る目が違っていました。
 総選挙が無くなっていた、というのも勿論あると思います。
 それよりも、彼女がSKE48の広告塔として、色々な人に注目してもらえる要素があるんじゃないかと。
 2020年5月現在も、「パートナーエージェント」の広告のメンバーに選ばれています。きっと、彼女を全然知らない人も広告を見て、「この子は誰だろう?」と気になって、SKE48の入り口に立っている人が全国にいるんじゃないでしょうか。


 2017年5月22日や2019年8月23日のアメブロでは、腰の悪化について語っています。腰に関しては、松井玲奈を始め、多くのメンバーを悩ませてきたことです。現在の自粛期間が、彼女の体調回復に少しでも繋がればな、と思います。

 滑舌というバラエティ的にいじりやすい入り口もあると、思いますが「制服を着た名探偵」で見せた明るい笑顔や、「パートナーエージェント」の広告で見せた静かな美しさを持っていると思います。
 最新シングルの「ソーユートコあるよね?」では、センターの須田亜香里の後ろのポジションまで来ました。
 彼女が、新しいSKE48のセンターになるカウントダウンは、もう始まっているのかも知れません。


2020年5月22日金曜日

推しにカバーしてほしい曲は何?

君の勘違いの海を僕は泳いでいただけ


※週末恒例の肩の力を読んで欲しい記事です。

 放送作家のせきしろさんが出した「たとえる技術」という本があります。
 文字通り、何かを例えることで、そのものを読者によりはっきりと伝える技術が書かれています。
 「違い」を表すたとえとして、「部活のOBが言う『俺らの頃の練習』と『お前らの練習』のように違う」、「3年生が引退した部活のような別世界」など、どこか共感できたり、その表し方があったかと、たとえマニアにはたまらない本です。
 不思議なもので、普段とは違う表現をすることで、そのものが明確化されたり、別の一面が見えてきたりすることがあるものです。

 それはSKE48も同じで、普段と違う曲を通してそのメンバーのいつもと違う一面やより本質が見えてくることも多いです。
 僕の場合は、2016年のソロコンでのだーすーこと、須田亜香里がカバーした森高千里さんの「私がおばさんになっても」のカバー。
 子供の頃に聴いた懐かしさと、ああ、だーすーって、なんて人間としてカワイイ人なんだ、という感じで、彼女の良さが浮き上がってきました。



 須田会のゆうかたんこと、浅井裕華が対照的に中森明菜さんの「少女A」をカバーして、こちらも普段とは違う一面を見せてくれましたし、昔の曲も知ってるんだ、という新鮮な驚きがありました。

 そんなわけで、今回はSKE48のメンバーにカバーしてほしい曲は何かを考えてみたいと思います。

 僕が真っ先に思い浮かんだのは、中島みゆきの「悪女」を谷真理佳に彼女にカバーしてほしいな、と思うんですよね。
 彼女の元々持っている声の良さと、実はすごく空気も読めるし繊細な人だという感じがして、相性が良さそうな気がしています。




 あと、声質的に松本梨香さんの「A live a life」なんかも聴いてみたいですね。
 ちなみに、僕の元推しの岡田美紅は、miwaさんの曲をよくカバーしてましたが、個人的には「サヨナラ」を唄ってるとこを観てみたかったなあ、と思っています。




 
 あとは、古畑奈和ちゃんには、Coccoの「Raining」とか聴いてみたいですね。彼女の歌唱力と演技力が丁度融合する予感がしています。
 「樹海の糸」や「雲路の果て」とかもどんな風になるんだろう、と思います。

 

 ちなみに、僕の推しの五十嵐早香先生にカバーしてほしいのは、中谷美紀の「フロンティア」です。

 

 彼女の内面はいったいどうなっているんだ、でも、知ろうとするときっと形を変える、量子力学的な存在に見えているのかも知れません。
 あと、なーやんこと竹内ななみさんに川本真琴の「微熱」を唄って欲しいですね。

 こうして、カバーしてほしい曲を書いていくと、自分がメンバーのどんな要素に注目しているかや、どんな風に見えているかが浮き彫りになってきますね。

 皆さんは自分の推しに唄って欲しい曲はありますか?


2020年5月20日水曜日

髙畑結希 「2020 たった一人の闘い」

バラバラなままでつながる


 はたごんこと、髙畑結希の持っている空気が好きです。
 「空気」というと抽象的ですが、公演のMCや各種配信などを観ていると、天性の空気の柔らかさが彼女にはあると思います。親近感という言葉だけでは言い切れない何かがあります。そして、元OLというキャリアもあって、「こちら側からあちら側に行った人」としても応援したくなります。




 
  僕だけでなく、多くの方やメンバーたちからも愛されているんじゃないでしょうか?
 しかも、ただの愛されキャラではなく、最新シングル「ソーユートコあるよね?」では選抜入りを果たしていますし、元々の握手人気もあり、総選挙でも2年連続でランクインもしています。最近だと、結婚相談所の「パートナーエージェント」の広告モデルにも選ばれています。
 つまり、「この子は脅威じゃないから、カワイイね」という愛されではなく、「不器用ながらもきちんとした実力を持っている」という愛され方をされているわけです。
 
 さて、2020年5月現在もCOVID-19の影響で、まだSKE48の活動は以前のように出来ていませんが、各メンバーがそれぞれの「お家時間」での過ごし方を各種SNSで紹介しています。料理を作るメンバーや物作りにいそしむメンバー、新しく趣味を始めたメンバーと様々です。
 そんな中、はたごんは、なんとギネス記録に毎週挑戦していました。
 詳しくは、こちらのアメブロをご確認あれ!
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12596756734.html?frm=theme


 いやあ、よくぞ実行したな、と思いましてね。
 そりゃ、みんなテレビを観てて「楽しそう」とは思いますけど、それにチェレンジしていく精神が凄くてですね。
 ブログ中にもありますが、自分もやってみることで、世界の凄さを実感できるというのがいいですね。
 奇しくも、今年中止になったオリンピックでは、各国の代表たちが選ばれたスポーツの中でしのぎを削っていきますが、全部のスポーツを理解してその凄さを感じるのはなかなか大変です。
 しかし、このはたごんのアプローチなら、自分も気軽に参加できて、世界の凄さを知ることが出来るんですよね。
 
 ちなみに、僕は「30秒片足ホップ」にチャレンジしてみましてね。
 学生時代はバレーボールとラグビーでならした脚力を見せてやるぜ!とチャレンジしたんですがね。
 完全に足を撃たれた人みたいな動きで、85回でフィニッシュでした。
 しかも、50回を超えたぐらいからは、足がつりそうになって、準備運動をせずに挑んだ自分を呪いたくなりましたよ。

 なんと、このはたごんのチャレンジを「ギネス世界記録」公式さんが発見してくださいます。



 翌週のTシャツ10枚チャレンジでにも反応してくださっています。
 ちなみに、世界最速はこの人だ!




 

 このギネスチャレンジに限らず、落語にチャレンジしたり、「プレミアム髙畑デー」というあえて配信日を決めての配信をしたり、自分の生誕グッズと広告CMの表記をからめたトートバックを作ったりと(実は気になっています)、アイディアも豊富な彼女。
 このまま頑張って、ある日、SKE48のメンバーから世界ナンバー1が出てくる日が来たら面白いなあ、と最近は思っています。
 「そんなルートの勝ち方ある?」みたいな、選挙でもセンターでも握手でも外仕事でもない、別の価値機軸。
 影山ヒロノブさんの歌の中で「夢中になれるものが いつか君をスゲエやつにするんだ」とあったと思うんですが(うろ覚えでごめんなさい)、そんな時が来ても面白いなとふと思います。
 世界一は大袈裟かもしれませんが、既にはたごんは、一つ勝ちを掴んでいる気がします。

 それから、SKE48を卒業する時、はたごんは次に何を見ているんだろう、とも思いましてね。
 社会人からアイドルになった人が、再び社会人に戻るのか、それとも別の芸能の仕事につくのか。
 どちらにせよ、彼女が居るところは、柔らかい空気が流れるんだろうな、と羨ましくなります。
 そして、彼女だけが見つけた何かを掴んでいるんだろうな、と思います。

2020年5月18日月曜日

古畑奈和と兼任

兼任が彼女に見せたものは?


 自分が居た場所から離れて、別の場所で過ごすことによって、自分が元々居た場所が鮮明に見えてくることや、新しい発見があることもあります。
 社会人の方なら転職や部署異動、学生の方なら進学やクラス替えなんかはどうでしょう。
 自分って場所を変えるとこんな風に評価されるんだ、とかね。
 それだけに限らず、「複業」をされている方なんかは二つの職場を経験することで、見えてくることがあるかも知れません。

 古畑奈和の場合は、それがAKB48との兼任でした。
 
 2013年4月28日の日本武道館でのグループ合同コンサートで、チームKへの兼任が発表されます。
 当時、握手が「古畑ジャンプ」で話題になっていたこともありますが、歌唱力の高さもあって、本店への兼任は納得でした。
 しかし、まだチームEの新体制が動き始めたばかりだったので、ここに更に覚えることが増えていくのか、という不安はありました。
 チームKへと兼任した彼女は、その表現力を大島優子を始めとするチームKのメンバーたちに認められていきます。
 この辺りのことについては、以前書いた「二人に惹かれる理由」という記事を読んでいただけたら、幸いです。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/05/blog-post_7.html

 このチームKでは、前田亜美、藤田奈那、武藤十夢と「おかぱーず」という公演前におかしを食べる集団を結成、じゃんけん大会にも後年こちらのユニットで出場しています。
 チームK時代は、「ウェイティング公演」や「最終ベルが鳴る」公演に出演。
 SKE48のチームK2で後年再び「最終ベルが鳴る」公演をすることになりますが、チームK時代は「初恋泥棒」を担当しています。
 そして、大組閣を迎え、彼女はチームA所属になります。
 
 このチームAでは、高橋みなみ、小嶋陽菜がいました。
 また、島崎遥香、高橋朱里、岩田華怜、川栄李奈、入山杏奈というAKBの次世代枠の中心に位置するメンバーたちともいよいよ巡り合うことになります。
 この人事を見た時に、僕は「ひょっとしたら、奈和ちゃんを松井玲奈とは違うアプローチで、いつか珠理奈の対面に立たせようとしているのかな」と考えていました。彼女を新しいSKE48の入り口にしたいのかな、と。

 このチームAでの出来事で印象に残っているのは、2014年12月27日のAKB、SKE、HKTに行われた同日ライブです。
 奈和ちゃんは、AKB48のチームAとして宮城県に行っていました。
 僕は、中継でSKE48を観ていたんですが、ああ、奈和ちゃんはそっちで頑張ってるんだなあ、と嬉しい反面、少し寂しい気持ちになっていました。でも、花音もHKTの方で頑張ってましたし、SKE48に興味を持つ人を、きっと彼女なら「SKE48の入り口」になってくれるんじゃないか、と思いもしました。
 2015年1月5日の奈和ちゃんのアメブロでも、「SKE48に興味をもってもらえるようなきっかけをつくれるように…」と書いていましたが、握手会でAKBきっかけのファンが増えることを嬉しいと語っていました。

 2015年1月22日には、合同のリクエストアワー2日目で、「10クローネとパン」の歌唱メンバーとして参加します。
 山本彩という今も歌手として活躍しているメンバーの中に放り込まれますが、この歌詞の世界を忠実に表していきます。
 彼女自身も当時、「大好きな曲」と語っていましたが、僕も本当にこの曲が表している、絶望的な世界に僅かに輝く光の美しさが好きです。これについては、別の記事で書いているので、是非、読んでみてくださいませ。
 
 そうそう、この頃のSKE48はどうかというと、「12月のカンガルー」で、宮前杏実、北川綾巴のダブルセンターで、新機軸を打ち出していた頃です。この時、奈和ちゃんはセンターには選ばれませんでした。
 続く「コケティッシュ渋滞中」では、ダブル松井体制に戻り、彼女にはセンターがまた回ってきませんでした。
 この時の気持ちを2月11日のアメブロの中で「選抜に入れた嬉しさと同時に危機感を持ったのも事実です」と残しています。
 順調に行っているように見えて、実は焦りもあったんですね。

 この頃、彼女の同期がSKE48を去っていきます。
 山田みずほ、岩永亞美。 
 2015年3月6日の山田みずほ卒業時のアメブロを読むと、「ESCAPE」で初めてダブル松井よりも前に出た同期からのバトンを受け取ったように感じます。
 また、2015年3月10日のつうちゃん卒業時のアメブロを読むと、同期ならではの絆を感じます。そういえば、奈和ちゃんは、「ぐみたん」って読んでたのか、という懐かしさもありました。

 
 話を兼任に戻していきましょう。
 彼女が兼任していた2014年から2015年は、AKB48のCDも全タイプ買っていたので、カップリング曲にSKE48のメンバーが居るのは嬉しかったもんです。
 個人的には「君の嘘を知っていた」なんかは、奈和ちゃんの良さが出ていて、今聴いても心が動かされます。ただ、チームAの王道アイドル曲の「君はきまぐれ」なんかも似合っていましたね。
 ただ、本店の表題曲の選抜には選ばれてはいませんでした。
 SKE48からは、珠理奈、玲奈、だーすー、ちゅりぐらいまででした。


 そして、2015年3月25日。
 埼玉スーパーアリーナで行われたAKB48のヤングメンバーコンサートに彼女は出演します。
 岡田奈々との「あなたとクリスマスイブ」を担当し、未来への可能性と兼任している幸せを感じたとこの日のブログでは書いています。
 しかし、翌日。
 2015年3月26日。
 全体コンサートで、彼女の兼任解除が発表されます。
 僕はこのニュースを聞いた時の気持ちをストレートに書くと、「あっ、梯子外して、綾巴にスライドさせる気だな」でした。もう、運営は育てる気があるのか、という感じでした。
 この日、彼女は起死回生の活路をあるイベントに見出します。
 これは是非、原文をお読みください。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12006546780.html?frm=theme

 「今からバカなこと言いますね」

 この一言の奥ゆかしさ。
 そして、ここで終わりたくない、という思い。
 選抜への憧れ。玲奈の優しさ。「あの子」との約束。
 すべての状況をひっくり返すための選抜入り。
 この日の感情をすべてさらけ出した文章は、今読んでも心を揺さぶられます。
 同じく、5月14日には「悔しい」という気持ちが語られています。
 「総選挙ガイドブック」についてですね。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12026329145.html?frm=theme

 
 5月21日の速報発表。
 奇しくも彼女は、AKBのチームA公演の後、速報発表に立ち会います。
 速報の順位は22位。昨年の速報よりも順位は上がっています。
 この日のアメブロは、彼女とファンの方との関係について書いています。
 奈和ちゃんが手を伸ばしたら、ファンが下から押し上げるのではなく、その手と心を繋いで一緒に壇上を目指すということが書かれていました。また、この年にミュージカル「AKB49」で唄った「僕は頑張る」を引用しています。さらに755戦争もこの年。少し先の話をすると、同年12月の「前のめり」センター、色々なことがこの年の彼女の身には起こっているわけです。

 そして、5月29日に、彼女は最後のチームA公演に出演します。
 この日のアメブロの文章は、兼任についてとても考えさせられる内容になっています。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12033873351.html?frm=theme

 
 「SKE48の1人としてAKB48にいた」

 SKE48での立ち位置と違うAKB48での自分の立ち位置。
 ダンスの違い。
 1回でも多く公演に出たい思い。
 未来に素手で触れた感触。
 何かやっと掴めたというものがすり抜けた悔しさ。
 それでもAKBのヤングコンサートの成功を祈れる優しさ。
 この日のブログを読むと、ひょっとして、奈和ちゃんは48グループのヤングメンバーによるコンサートから様々な可能性を感じていたのかも知れないと感じます。

 
 2015年6月6日の総選挙。
 24位という同期の中でトップの順位でランクインします。
 彼女の涙ながらのスピーチをします。

「はい。SKE48チームK2の古畑奈和です。
 投票してくださった皆さん、ありがとうございました。
 私は、SKE48が、AKB48グループが。
 本当に大好きなんです。
 大好きすぎて…大好きなんです。
 それで、私はそんな大好きなAKB48をSKE48の為だったら、どんなことだってするし、何だって捧げたいと思うし。
 私のアイドルの人生を、全部全部捧げたいんです!
 そのくらい、本当に大好きで。ありがとうございます。
 それで、熱い思いを伝えるのは、本当に怖くって。
 その思いが伝わるのかとか、考えた時、凄く怖くなるけど。
 でも、私が大好きな、好きになったこのグループにだったら、このグループのメンバーにだったらいいかなって、思います。
 だから、まだ、うーん、そんなに胸を張って言える立場じゃないかもしれないけど。
 私もいつかはこのAKB48グループの一員として、もっと使ってもらえるような。もっと役に立てるようなメンバーになっていきたいと思います。
 本当にありがとうございました!」
 (※徳光さんのハンカチのとこは省略しています)

 当日、スピーチを聞いていた時は、「奈和ちゃん、感極まってるんだなあ。頑張ったなあ、うんうん」と気楽なことを思っていたんですが(当日は、だーすーが大変だったんですよ)、ここまでの背景を並べていくと、全く違った響きで胸に届きます。
 兼任することによって、全く違った人達の中に入れられ、違う物差しで測られた自分。
 しかし、場所が変わったことによって、芽生えてきた使命感と目標。
 その真っすぐな思いの発露だったんですね。

 この3年後、彼女はAKB48の選抜になります。
 そして、4年後にSKE48のセンターに。
 更に、同じく2019年にヤングコンサートで出会った岡田奈々たちと博多座で「仁義なき戦い~彼女たちの死闘編~」で再会し、舞台という一つのものを作っていきます。
 
 2020年5月現在、兼任という制度はなくなりました。
 しかし、奈和ちゃんが経験した兼任は、現在の彼女の礎として、大きく影響しているのだと今回改めて感じました。
 今も彼女は、でんぱ組のファンの方や声優ファンの方、BRIDERファンの方、サックスファンの方に対して、「SKE48の入り口」として活躍しています。
 きっとこれからも、SKE48ファン、いや48グループファンを増やしていってくれるんじゃないか、と期待しています。
 だから、古畑奈和に「新しい場」への兼任が必要だと今は思っています。

2020年5月17日日曜日

倉島杏実というダイヤモンド

あの日見てた夢を仮にAとして、この未来をBとする。

AとBをイコールで結べるか?





 5歳の頃の夢を皆さんは覚えているでしょうか?
 「僕の夢は、」と書こうと思って手が止まりました。
 とてもじゃないですが、覚えていないからです。
 「夢」という概念をきちんと認識できたのは、もっと後になってからだと思います。
 それに対して、倉島杏実は違っていました。
 彼女は5歳の時に観た「マジすか学園」の「ゲキカラ」役を演じていた松井玲奈を見て、彼女のファンになります。
 そして、彼女は決めます。
 SKE48になると。
 その約6年後。
 彼女はSKE48のメンバーになっていました。
 11歳でした。
 この間、彼女の夢はぶれなかった。
 むしろ、好きな思いは強くなっていたと思います。
 時には、さいたまスーパーアリーナに48グループの合同コンサートに行き、時には美浜海遊祭に行く。推しの握手会に行って、ダンスが踊れるようになったことを伝える。
 行動だけ見ると、我々SKE48ファンと同じかもしれません。
 でも、その真っすぐな思いは、我々大人よりもっと真っすぐな気がするんですよね。
 なんというか、「好き」に対する純度が高い。
 先日、彼女のTwitterのリプライ祭りの際に、「マジカルラジオが好きです」というようなことを送りました。
 まあ、答えてもらえたらいいかな、と思っていたんです。
 多分、「私も好きです」的な答えが来るだろうと思っていました。答えは全く予想と違っていました。
 

 もう、「好き」のレベルが違う。
 愛で方が違う。
 入る前からSKE48のダンスを覚えていたメンバーも中にはいるでしょう。
 しかし、彼女の場合はレベルが違う。
 何か、新日本プロレスのオカダ・カズチカを説明する外道さんみたいになってきましたが、続けましょう。
 僕が8期生の岡田美紅推しになって、すぐにモバイルメールを登録しました。
 わりと早い段階だったと思います。
 モバイルメールで、同期の杏実ちゃんからダンスを教わったというようなものが何度か来ました。
 当時の僕は困惑しました。
 えっ、この杏実ちゃんって子も8期だよな?
 どういうことだ。
 やがて、僕は彼女のバックボーンを知っていくことになります。
 それが上記の内容でした。

 SKE48の英才教育を自分自身でしていたのか、と驚愕します。
 おそらく、幼かった彼女には難しい表現もあったかも知れません。
 5歳からならば、途中で飽きてしまったり、モチベーションが下がったりする可能性もあったかもしれません。なんなら、家族の理解がなければできないことも多かったはずです。
 しかし、彼女はずっと好きなまま、色々な現場を経験しながら、まるで、スポンジが水を吸収するようにSKE48のことを吸収していきます。
 まだ脳のメモリーに余裕があるからなのかも知れないし、僕らとは違う経路で吸収しているのかも知れません。
 
 彼女はSKE48のチームSからEまでの公演の助っ人をこなしつつ、なんと研究生公演の16ポジションを全部制覇してみせました。
 この芸当ができるメンバーは、48グループ内でも限られているのではないでしょうか?
 SHOWROOM配信の毎日アイドル365日も達成しました。
 僕もタイミングがあえば、朝の配信を見ていましたが、彼女の生活に「SKE48」がくっついてきているんだなあ、と感じます。
 公演のポジションを覚えることも、配信も「好き」だからこそ、続けられるのだと思います。
 さらに、ファン的な「好き」だけでなく、2017年の総選挙本での湯浅支配人が語っていたように、「もともとファンで曲への思いが強い」というところが、彼女をメンバーとして、凄く信用できる要素なんですよね。
 杏実ちゃんが踊っている時に、何故か僕は懐かしさを感じてしまいます。
 それは、彼女が幼い頃から目で追っていた人の姿からかも知れません。

 ファンからメンバーになった先輩としては、どんちゃんがいますが、彼女は一昨年から「お笑い」という新しい武器を手に入れました。SKE48ファンというだけに留まらずに別の要素を手に入れたわけです。
 これに対して、杏実ちゃんは、よりSKE48の要素を深化させていったのではないか、と考えました。公演やSHOWROOMというSKE48に、より関連するところを。
 もちろん、これから増えていくであろう、杏実ちゃんの新しい要素も楽しみですけどね。何か外仕事を担当してもらって、彼女にはどんどん冒険してほしいです。
 2019年の生誕祭では、「名古屋ドームにもう一度立ちたい!」という願いを語ります。
 一度は観客として観たSKE48の名古屋ドーム。
 次はメンバーとして立つという目標。SKE48の黄金期を観ていたからこその目標でもあるのかもしれません。あの頃の輝きを知っているから。
 ただでさえ、SKE48の次の目標がぼんやりとしている今、舵取りが出来る人がいるのは貴重だと思います。
 そして、強制的に止められてしまったSKE48をもう一度走らせる為に、胸を熱くたぎらせる何かが、必要だと思います。

 
 ちなみに、僕は倉島杏実という人を尊敬しています。
 年齢とか関係なく、尊敬しています。
 ちゃんと自分の夢と現在地をイコールで繋げてますから。
 その真っすぐさ。
 好きなものへの純度の高さ。
 多分、もし生まれ変わったとしても、また、SKE48に出会うんじゃないか、とさえ思ってしまいます。

 今、時代の変化の中で、SKE48の活動は変わりつつあります。
 できたら、ずっと杏実ちゃんの好きな「SKE48」であって欲しいなと思います。

 そして、いつか観てみたい曲があります。
 それを書いて今日はお別れです。


 倉島杏実の「枯葉のステーション」。

 

2020年5月13日水曜日

リス物語の新章はすぐそこに

亜柚香が中心に来る時


 
 2018年6月18日。
 僕は幸せな気分で、関西に戻る新幹線に乗っていました。
 推しの岡田美紅がランクインし、SKE48が1,2フィニッシュで総選挙を占めることが出来たからです。
 SKE48の若手メンバーたちも続々とランクイン。
 しかし、そこに上村亜柚香の名前はありませんでした。
 まだ、若いしなあ、と思う反面、キャリアが同じドラフト2期生たちがランクインしているのも事実。いったい彼女はどんな気分だったんだろう、と思って、久しぶりに彼女のブログを読んでみました。
 みんな大好き「リス物語」の251話ですね。
 彼女にとって3回目の出馬だったこと。
 名前は呼ばれなかったこと。
 でも、諦めていないこと。
 何故なら、彼女は小学1年生の時に持ったアイドルになるという夢を持ち、小学2年生の時にSKE48に出会い、SKE48になるという夢を小学5年生まで1度も変えなかったこと。
 だから、悔しかったけど、来年も諦めずにランクインを目指すという目標をかかげます。
 本当にSKE48になった彼女だからこそ、説得力のある内容だと思います。

 翌日の「リス物語」では、笑顔の写メでしたが、いっぱい泣いたことも書かれていました。
 ここを読むと、明るくて考えがしっかりしている彼女でも、等身大の女の子なんだなあ、と感じます。
 そこから、彼女はチームSは勿論、K2、E、研究生公演と出演し、時にはスクランブル出演、一部出演とSKE48の屋台骨である公演を支えていきます。
 目標に向かって真っすぐに、今できることを大好きなSKE48を守る姿勢には、頼もしさを感じました。

 やがて、時は流れ、2019年10月4日、彼女は「リス物語」の中で短いですが、こんなことを書いています。
「嬉しい報告できます!
 思わず家の廊下で立ち止まって声上げたぐらい上村はびっくりしました!」

 なんだなんだ、ついに大河ドラマ「平清盛」が再評価される時が来たのか!と思いきやそうではなくてですね。
 
 その12日後、10月16日。
 彼女は「手をつなぎながら」公演のセンターになります。この時の嬉しそうな笑顔がまた良い。
 さらに10月18日には、「FRUSTRATION」の握手券が完売。
 夢のようだ、と喜び、翌日のTwitterで幸せを感じています。
 
 ちなみに、この少し後に発売された「100%SKE48」の中では、チームリーダーになりたいことや、各チームの違いについて語っているんですが、よくぞ、この年でちゃんと各チームの色の違いを押さえているな、と感心したものです。
 そうそう、この本の中であまり後輩と喋らないという古畑奈和ちゃんが、話すというのも面白い情報ですね。
 何か、2019年は彼女がSKE48を夢中で駆け巡りながら、成長していくための大事な1年だったのかもしれません。

 2020年2月8日。 
 上村亜柚香は、「チームSで何かをしたい。です」と「リス物語」の中に書きます。その背景には、松井珠理奈の卒業、チームK2の勢い、様々な要素があったと思います。「チームS問題」についても否定します。当時「チームS問題」の渦中にあった亜柚香が、自らの成長と仲間たちとの成長で、その問題を払拭したと僕は思っています。
 本当に、チームS公演をまた見たいな、とワクワクさせてくれるような発信でした。

 しかし、2020年3月になると徐々に風向きが変わります。
 彼女が大事にしていた公演はコロナウイルスの影響で、残念なことに出来なくなっていきます。
 そんな中、「P4U」のCM選抜イベントが訪れます。
 ここで、彼女は残念ながら本選からは落選。
 ワイルドカードになだれ込みます。
 結果は、残念ながら2位。
 彼女はTwitterで悔しさを書きながらも「この恩は絶対返します!」とお礼を書いています。17歳にしてこの精神。
 3月29日は「アイドルの力」で7D2の一人として参加。
 4月6日彼女は「岐阜だって地元ですっ!」のサブパーソナリティになります。
 さらに、「SKE48ガチであれ!?始めちゃいました~涙の1年間ダンス修行~」のメンバーにも選ばれます。
 
 勝負の後、彼女は波を引き寄せる力があります。
 それは、彼女自身の努力と持って生まれた才能からだと思います。
 僕は、最近、大島優子に似た明るさを彼女から感じる時があります。優子が笑った時にパッと花が開いた時の笑顔に似た陽の感じ。
 運営が、彼女の売り出し時をそろそろと考えていたのかも知れませんが、持って生まれた明るい要素と成長しながら持つであろう大人っぽい要素。これが合わさった時に、いよいよ、上村亜柚香の「リス物語」新章が始動するのかも知れません。
 
 早く公演で彼女の明るい笑顔とダンスが見られますように。
 そして、彼女ならチームSだけでなく、SKE48を引っ張っていける人だと思います。だから、運営さんは大事にしてほしい。公演の時だけじゃなくて、ちゃんと報われる準備をこれからもしてほしいですね。

 リスは冬眠しない動物だそうです。
 SKE48の時計が遅くなった今でもきっと彼女のスピードは止まらずに成長していると信じてます。

2020年5月12日火曜日

緊急企画!あなたが好きなSKE48の写真集は?

写真で時間を切り取ること


 
 先日、松井珠理奈と古畑奈和「二人に惹かれる理由」という記事を書いてから、ちょっとした燃え尽き症候群状態になりましてね。
 毎回、このブログの軸がぶれそうになった時に、喝を入れてきたのが、松井珠理奈や古畑奈和だったんですね。「映画秘宝」が、定期的にゾンビ特集やブルースリー特集をして自分たちのルーツを確認するように。
 ブログを更新する度に読んでくださっている方ならば、薄々気づいているかも知れませんが、少し精度が落ちてきている気がしています。
 書きたいことがあるんですが、仕上がりというか、自分の求めているクオリティに達していない。でも、書き続けないと精度はさらに落ちていく。

 そこでだ!

 今日は肩の力を抜いて、久々に緊急提言シリーズをしてみたいと思います!
「あなたが好きなSKE48の写真集は?」をやってみたいと思います。

 写真集に何を求めるかは人それぞれだと思うんですね。
 メンバーのいつもと違う表情がみたいとか、メンバー自身や仲間による撮影じゃなくてプロの方が切り取った推しの姿が見たいという人もいるでしょう。
 ちなみに、僕は、SKE48を知るまでは、写真集というものは松田優作とかキーファー・サザーランドとかのしか持っていなくて、どちらも文字情報がめちゃくちゃ多いんですね。写真だけでなくその人のパーソナルな部分が浮き上がってくるものが好きなんでしょうね。
 あとは、ロケ地ですよね。
 時には一緒に旅をしているような気分にさせてくれたり、同じ部屋にいるような気分にさせてくれたり。1枚の写真から曲が思い浮かぶことがあったり、言葉が思い浮かぶことがあったり、はたまた、思い出が甦ったり。
 こう考えていくと、写真集って色々な楽しみ方がありますね。
 全然関係ないですが、メンバーが載った時に買う「週刊プレイボーイ」とかのあのグラビアの文章は、いったい誰が書いてるんでしょうね?編集者さん?

 さあ、それでは、僕が独断と偏見で選んだ好きな写真集ベスト3、いってみましょう!

第3位 高柳明音写真集「いつか、思い出したいこと」



 最初はちゅりとベトナムってどんな感じだろう、と思ったんですが、夕方の写真や夜の街の写真が凄く良くてですね。旅に出たくなる写真集なんですよね。
 そして、「ちゅりカメラ」のページは、かつて発売された「友撮」を思い出しましてね。メンバーにしか撮れない姿がそこにはありますし、ちゅりから見たSKEの歴史がそこにはあります(しまった。多分、ここから記事一つ書けたぞ)。
 メンバーからのメッセージの水野愛理のメッセージが凄く熱いんですよね。
 こちらもじっくりと読む楽しさがあります。
 
 

第2位 須田亜香里写真集「可愛くなる方法」



 とにかく、景色とだーすーのバランスが良い。 
 キューバの偉大な文化遺産に佇むだーすーの姿。
 詳しくは、こちらの記事を参照していただきたいのですが、彼女と一緒に旅をしているような気分になりますよ。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_21.html


第1位 松井玲奈写真集「ヘメレット」


 松井玲奈という人の内面により深く迫ったという意味では、「きんぎょ」よりもこっちかな、と思いましてね。
 とにかく、彼女の「好き」に関するものがこれでもかという文字量で紹介されていきます。要所要所に彼女の小説「カモフラージュ」につながる要素もあるなあ、と思います。
 そして、古畑奈和ちゃんファンの方なら、年を経るにつれて変わっていく彼女に「~年頃の奈和ちゃんの髪型が好き」というのがあるように、僕はこの時期のひょんさんが好きなんですよね。
 いつかまた、彼女の写真集が発売されないかなあ、と期待しています。 
 
 なんで、「無修正」が入ってないんじゃい!
 みなるんやさりー、くーみん、珠理奈は?
 そうお怒りになる方もいるでしょう。
 まあまあ、お茶でも飲んで落ち着いてください。
 あくまで、僕の主観なので、もし、これが良いぞというのがあったら教えて下さい。

 さてさて、今度はこのメンバーの写真集が欲しいベスト3行ってみましょう!

第3位 末永桜花

 おーちゃんほど、写真集の妄想を色々と広げられる人はいないんじゃないでしょうか?
 電車に関すること、ガンダムに関すること、和食麺処サガミさんに関すること、様々な可能性があると思います。
 鉄道博物館とか、京阪での撮影とかも観てみたいですね。前の仕事で京橋と丹波橋の間を週に1度は移動していた人間としては、あの風景におーちゃんが居るのも見てみたいです。

第2位 山内鈴蘭

 もうね、1回、全部彼女に開放させてあげたらいいと思うんですよ。
 ロケ地、衣装、ページ、全部彼女にプロデュース権を預けて。
 ただ、「アイドルの涙」で語っていた彼女のシリアスな一面や最近の「ソーユートコあるよね?」のお家バージョンでの魅力的なダンス。そういうところも文面で読んでみたいな、と思っています。

第1位 古畑奈和

 最近、奈和ちゃんファンになった方なら、あまりピンとこないかも知れませんが、卒業までに奈和ちゃんには、写真集を出すチャンスが来て欲しいな、と思います。詳しくは、「幻の写真集」という記事を読んでいただいきたいんですがね。

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/04/blog-post_18.html

 「オルフェス」の時みたいに、SHOWROOMから出せないもんでしょうか?
 コロナがあと2年続いて撮影が難しいのであれば、かつてのオフィシャルヒストリーブックみたいに、これまでの写真を集めたもので出せないでしょうか。
 それこそ、「乙女酒」・「えにし酒」から写真集だしても良いと思うんですよね。
 

 惜しくもランクインしませんでしたがが、江籠ちゃんや菅原、平田さんや青海さんの写真集なんかも見てみたいと思っています。
 あとは、今の推しメンである早香先生とかとゆいによる観察日記形式の写真集も見てみたいですね。かとゆいのグラビアに早香先生が文章を書いていくとかね。
 色々な可能性があると思いますが、皆さんはいかがでしょう?