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2020年9月25日金曜日

12周年公演に向けての短期集中連載第23弾「13枚目の絵」

君はどんな色?

 本当はですね。


 今日は「16色の夢クレヨン」って素敵だよね、笑顔になるよね、2日目のカレーはおいしいよね、みたいな記事を書く予定だったんですよ。
 「にゃーにゃーにゃにゃにゃにゃにゃー」のとこ、「チームB推し」の「にゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃにゃにゃ」並みに最高だよね。あと、「フライングゲット」の「にゃーにゃ、にゃー!」も最高だよね、とラジオ「ハライチのターン」の最初の方みたいな感じのゆるさで行こうかと思って、呑気に会社帰りの電車に揺られていたわけですよ。
 よし、ここから猫について書こう。
 犬派の僕だけど、おつまこさんの家に居る「うに」ちゃんは、久々にカワイイなと思ったし、犬っぽいメンバー猫っぽいメンバー、鳥っぽいメンバー、カワウソっぽいメンバー、色々と分けてみると面白い、みたいなね。

 そしたら、時田さん(@tokita_kanami)のかなり気合いの入った動画がアップされましてね。

 


 もう、自分にキャップかけをしたくなりましたよ(『オードリーのオールナイトニッポン』で若林さんがペットボトルのキャップに水を入れて、春日さんの頭にかけること)。

 何、ぬるいこと書いてんだ、お前と。
 「16色の夢クレヨン」におけるクレヨンという多彩な選択肢とチームメンバーというリンクから始まり、誰がどの色の衣装でどういう意味があるか、「今すぐ過去のブログと動画を堀り直せ!」と電車の中で叫びたくなるのをぐっと堪えて、時田さんの動画をリピート再生してたんですね。時には再生速度を落として、より文字や画像を観やすくしましてね。「奪還」と構成を比較してみたり。さらに言うと、「ストーリーテリング」という視点から行くと、見事に「価値転倒」を起こしていると感動しましてね。

 この動画の感想だけで10分喋ったり、ブログの記事が出来そうなんですが、もうこんな素晴らしい動画を観て、上記のような夢遊病者の書いた夢みたいなブログを書くわけにはいかない!でも、もう日付が変わりそうだ。

 そこで、短期集中連載の最終日用に温存していたことを書いてみたいと思います。何を生意気に温存してるんだ、と常に毎日、ギリギリで生きろ、というね。さて、最終日にかたりたかったテーマ。
 

 それは、誰が新しい色を獲得するかです。
 えらい抽象的なところから始まったな、と思った方もいるかもしれませんが、そうです。ここから今日の記事は始まります。岡本喜八監督の「日本の一番長い日」が、開始1時間ぐらいで仲代達也のナレーションで、やっと「こうして日本の一番長い日が始まったのです」と言ってテロップがバーンと出るように。

 SKE48のイメージカラーはオレンジですね。
 良かった良かった、解散。

 ではなくてですね。
 SKE48というグループに対する色を塗り替えるチャンスかも知れないということです。たとえば、チーム単位でいうと、チームSは「誰の色」でしょう?
 松井珠理奈でしょうか?桑原みずきでしょうか?
 チームK2は?
 ちゅりでしょうか?古川プロでしょうか?
 チームEは?
 梅本まどかでしょうか?須田亜香里でしょうか?

 じゃあ、「7D2」は?
 「枯葉のステーション」は?
 「虫のバラード」は?

 決まったメンバーの色が頭の中にちらつきませんか?
 すでに色がついたものの上にもう一度色を塗ると、どんな色になるのか?
 ひょっとすると、原色を超える美しさを見せるかも知れません。
 いや、僕はそれが観たい。

 ただ、この問題の厄介なところは、はっきりと色が変わった瞬間が分からないというところです。多分、何事もなく終わる可能性もはらんでいます。下手したら、色を重ねすぎて真っ黒になるかも知れません。
 過去の色の方が濃かったという、こともあるかも知れません。12年で色んな色が真っ白なキャンパスに塗られましたから。ガイシの白、名古屋ドームのオレンジ、トヨタスタジアムの緑、そして、多分、描かれるはずだった夢の色の数々、多分、16色じゃ足りない73色のクレヨンたちの色。いや、これまで卒業してきたメンバーたちのことを考えると、もっとですね。もう塗れない色もあるかも知れません。

 坂道も見ている人間からすると、決して今のSKE48は、順調ではないと思います。ライブ、外仕事、イベント、メディア出演。かつて描いていた夢とは、違う現在地にいます。

 でも、SKE48の物語はいつも僕らを熱くさせてくれます。
 

 まだ、いくつも素晴らしい色のクレヨンがあります。
 見たこともない新しい色も沢山仲間入りしました。

 同じ絵を描くとしても、彩るクレヨンの色が違うだけで全く違うものになります。
 12枚の素敵な絵の先には、新しい13枚目のキャンパスが用意されています。

 さあ、どんな未来を描いてくれるのか、この曲と「16色の夢クレヨン」を聴きながら寝ようと思います。