足掻く男たちのカッコよさ
みなさん、「BRUTUS」の3月前半号はもう購入されましたでしょうか。
「平成アニメ」特集でしたね。まだ手に入れていないアニメ好きの方にもお勧めできる特集でしたよ。
ただね、一つ気になることがありましてね。
「薄桜鬼」の記事がない!
なんてことだ!
こうなったら、僕がお勧めするしかない!
ただし、アニメは普段あまり観ないので、他の作品との比較は弱いかもしれません。
さて、この薄桜鬼。
幕末の新選組を題材にした乙女ゲームなんですがね。
とにかく、時代考証がしっかりしてましてね。
藤澤経清さんを始めとする制作のスタッフの皆さんは、「子孫の方々もいるから、その人達が見ても恥ずかしいものにしたくない」という思いから、時代考証や場所についてもめちゃめちゃ細かく制作されてます。
文久三年十二月、行方不明の父を探して上洛した雪村千鶴さんは、明らかに人間じゃない感じの新選組隊士に襲われかけます。そこを新選組の土方歳三、沖田総司、斎藤一に助けられるところから、ストーリーは始まります。
副長である土方さんの小姓となった千鶴ちゃんは、新選組の趨勢を観ていくことになります。
この作品のポイントとしては、まず、歴史を題材にしているところから、みんななんとなくオチは見えていると思うんですね。新選組が歴史の中でどうなっていったか。じゃあ、その滅びに向かう中で命を燃やす男たちの生き様をどう描くかが、丁寧に描かれてましてね。
新選組の見せ場といえば、皆さんどの辺りを想像しますかね。
池田屋事件を連想した方も多いんじゃないでしょうか。
しかし、池田屋事件、なんと第3話で終わります。
そこから鳥羽伏見の戦いあたりで1期が終わります。
2期からは洋装になったメンバー達が一人、また一人と離脱していくところが悲しくてね。僕は、流山転陣の回は、涙なしには見られないですよ。最終的に実写映画ではあまり描かれない宮古湾海戦まで描かれてましてね。アニメで観られるとは、と喜びと驚きが入り混じっていたもんです。
次にキャラクターについてなんですが、元々のゲームに準じて、土方歳三、沖田総司、斎藤一、藤堂平助、原田左之助、風間千景がメインキャラクターとして登場します。「風間って誰?」と思ったあなた、彼は新選組に敵対する鬼です。そう、この作品は歴史に加えて、「鬼」とか「吸血鬼」要素が入ってましてね。「変若水」という特殊な水を飲むことで「羅刹」という疑似的な鬼になるんですね。ただ、これになるとガンガン寿命が縮まるわ、人の血を吸わなければいけないわ、のリスクだらけのものなんですね。それを飲まないと切り抜けないような状況に隊士たちは追い込まれていくわけです。
僕はアニメを見ていると土方さんが好きでね。
元々、多摩の豪農の家に生まれて武士ではなかった土方さんは、武士の皆さんから「偽物」呼ばわりされてるんですね。それでも、武士よりも武士らしい心を持って、結果を出していきます。そんな土方さんがブチ切れる1期の最終回とか、本当によくてね。「どっちがまがいものなのか」と考えさせられる限りですよ。
当時サラリーマンで中間管理職だった僕は、ノンキャリア叩き上げ組だったので、土方さんの姿に勝手に自分を重ねてましてね。「俺は……俺に出来ることを、死に物狂いでやっていくしかねえんだ」というゲームの中のセリフは、一時期、僕も真似したもんです。
また、この作品、カズキヨネさんが描くキャラクターたちが本当にカッコ良くてね。
思わず原画集を集めていった覚えがありますよ。
さらに主題歌も素敵でね。
「十六夜涙」、「舞風」、「君の記憶」、「茜空に願ふ」、それぞれ素敵ですが、僕は一番「舞風」が好きですよ。
そして、このアニメ、周辺も面白くてね。
まず、WEBラジオが抜群に面白い。
「薄桜鬼WEBラジオ 新選組通信」は、土方歳三役の三木眞一郎さんをMCに毎回、放送していくんですが、この番組のおかげで、森久保さんと鳥海さんが正月一緒に過ごしたことや、遊佐浩二さんのコーナー名に対する面倒さ(良い意味でね)、よっちんの可愛さ、津田さんが登場する回のはじけっぷり!
我が家に全部あるので、久々に聴いたんですが、三木さんのハイテンションぶりが最高でしたね。これを聴きまくっていたせいで、会社でみんなの前で何かをプレゼンする時に、僕までハイテンションになったのは良い思い出です。特典の「慰められ隊士」は良かったなあ。隊士たちが励ましたり、慰めたりしてくれるというね。「怒られ隊士」は、怖いのであまり聞いていません。怒られたいってどういうことよ。この番組のせいで、僕の中で新八っつぁんが残念な人になっていきましたよ。
この番組の続編として、「新選組集会放送録」も放送されるんですが、この番組では様々な組み合わせが出てくるんですが、前半の手探り感と後半のメンバーの多様さが魅力です。何故か天霧の真似をみんなしていくのも面白い。
ちなみにDVDは副音声として、声優さんたちのオーディオコメンタリーが入っているんですが、どの回も面白いので、是非、全部観たら、今度はオーディオコメンタリーも楽しんで欲しいです。三木さんが作画好きというのもこれで知りました。
そして、アニメは外伝的な雪華録と過去編の黎明録を挟んで、劇場版へ。
この劇場版がただの語り直しじゃなくて、全く新しいものになってましてね。
同じ物語を違う角度から撮った感じでしょうか。
前後半なんですが、特に後半は「おおっ!」というようなアレンジが増えてました。是非、テレビを観たら、映画へ。
さて、この薄桜鬼。
歴史と関連が深いということで、様々なゆかりの地ともコラボしてましてね。
まず、京都にある池田屋さん。
ここは「華の舞」という居酒屋さんになっているんですが、コラボメニューが昔からありましてね。
詳しくはこちらのお店のサイトをご覧あれ。
https://www.chimney.co.jp/event/hakuouki/hakuouki.html
昔は難波とか高槻とかのお店もコラボやってたんですけどね。
今は少なくなって悲しい。
僕はお酒が飲めないので、ノンアルコール中心なんですが、改良型変若水は本当においしいのでお勧めです。おまけも色々あるんですけど、隊士からのメッセージカードは読んでたら、もれなくニヤニヤする内容ですよ。
東京都日野市とのコラボでふるさと納税すると、薄桜鬼グッズがもらえるんですよ。
ちくしょう、今、僕が無職じゃなければ!
確定申告も昨日しちゃったよ。
詳しくはこちらをご覧あれ。
https://www.satofull.jp/products/list.php?s4=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD&s3=%E6%97%A5%E9%87%8E%E5%B8%82
さて、薄桜鬼は、もうゲームから10年経ってるんですが、それでも多くの人に愛されています。去年も「桜の宴」というイベントがありましたし、記念本や観光地本も沢山でています。ミュージカルにもなってます。こっちもカッコ良くてね、僕は「ヤイサヤイサヤイサ」が一番好きです。
この作品は、時代劇の良いところでもあるんですが、今観ても古く感じないという魅力があります。男の生きざまという普遍的な格好良さが描かれているからじゃないかと僕は思います。まだ未見の方は是非!
「薄桜鬼」の記事がない!
なんてことだ!
こうなったら、僕がお勧めするしかない!
ただし、アニメは普段あまり観ないので、他の作品との比較は弱いかもしれません。
さて、この薄桜鬼。
幕末の新選組を題材にした乙女ゲームなんですがね。
とにかく、時代考証がしっかりしてましてね。
藤澤経清さんを始めとする制作のスタッフの皆さんは、「子孫の方々もいるから、その人達が見ても恥ずかしいものにしたくない」という思いから、時代考証や場所についてもめちゃめちゃ細かく制作されてます。
文久三年十二月、行方不明の父を探して上洛した雪村千鶴さんは、明らかに人間じゃない感じの新選組隊士に襲われかけます。そこを新選組の土方歳三、沖田総司、斎藤一に助けられるところから、ストーリーは始まります。
副長である土方さんの小姓となった千鶴ちゃんは、新選組の趨勢を観ていくことになります。
この作品のポイントとしては、まず、歴史を題材にしているところから、みんななんとなくオチは見えていると思うんですね。新選組が歴史の中でどうなっていったか。じゃあ、その滅びに向かう中で命を燃やす男たちの生き様をどう描くかが、丁寧に描かれてましてね。
新選組の見せ場といえば、皆さんどの辺りを想像しますかね。
池田屋事件を連想した方も多いんじゃないでしょうか。
しかし、池田屋事件、なんと第3話で終わります。
そこから鳥羽伏見の戦いあたりで1期が終わります。
2期からは洋装になったメンバー達が一人、また一人と離脱していくところが悲しくてね。僕は、流山転陣の回は、涙なしには見られないですよ。最終的に実写映画ではあまり描かれない宮古湾海戦まで描かれてましてね。アニメで観られるとは、と喜びと驚きが入り混じっていたもんです。
次にキャラクターについてなんですが、元々のゲームに準じて、土方歳三、沖田総司、斎藤一、藤堂平助、原田左之助、風間千景がメインキャラクターとして登場します。「風間って誰?」と思ったあなた、彼は新選組に敵対する鬼です。そう、この作品は歴史に加えて、「鬼」とか「吸血鬼」要素が入ってましてね。「変若水」という特殊な水を飲むことで「羅刹」という疑似的な鬼になるんですね。ただ、これになるとガンガン寿命が縮まるわ、人の血を吸わなければいけないわ、のリスクだらけのものなんですね。それを飲まないと切り抜けないような状況に隊士たちは追い込まれていくわけです。
僕はアニメを見ていると土方さんが好きでね。
元々、多摩の豪農の家に生まれて武士ではなかった土方さんは、武士の皆さんから「偽物」呼ばわりされてるんですね。それでも、武士よりも武士らしい心を持って、結果を出していきます。そんな土方さんがブチ切れる1期の最終回とか、本当によくてね。「どっちがまがいものなのか」と考えさせられる限りですよ。
当時サラリーマンで中間管理職だった僕は、ノンキャリア叩き上げ組だったので、土方さんの姿に勝手に自分を重ねてましてね。「俺は……俺に出来ることを、死に物狂いでやっていくしかねえんだ」というゲームの中のセリフは、一時期、僕も真似したもんです。
また、この作品、カズキヨネさんが描くキャラクターたちが本当にカッコ良くてね。
思わず原画集を集めていった覚えがありますよ。
さらに主題歌も素敵でね。
「十六夜涙」、「舞風」、「君の記憶」、「茜空に願ふ」、それぞれ素敵ですが、僕は一番「舞風」が好きですよ。
そして、このアニメ、周辺も面白くてね。
まず、WEBラジオが抜群に面白い。
「薄桜鬼WEBラジオ 新選組通信」は、土方歳三役の三木眞一郎さんをMCに毎回、放送していくんですが、この番組のおかげで、森久保さんと鳥海さんが正月一緒に過ごしたことや、遊佐浩二さんのコーナー名に対する面倒さ(良い意味でね)、よっちんの可愛さ、津田さんが登場する回のはじけっぷり!
我が家に全部あるので、久々に聴いたんですが、三木さんのハイテンションぶりが最高でしたね。これを聴きまくっていたせいで、会社でみんなの前で何かをプレゼンする時に、僕までハイテンションになったのは良い思い出です。特典の「慰められ隊士」は良かったなあ。隊士たちが励ましたり、慰めたりしてくれるというね。「怒られ隊士」は、怖いのであまり聞いていません。怒られたいってどういうことよ。この番組のせいで、僕の中で新八っつぁんが残念な人になっていきましたよ。
この番組の続編として、「新選組集会放送録」も放送されるんですが、この番組では様々な組み合わせが出てくるんですが、前半の手探り感と後半のメンバーの多様さが魅力です。何故か天霧の真似をみんなしていくのも面白い。
ちなみにDVDは副音声として、声優さんたちのオーディオコメンタリーが入っているんですが、どの回も面白いので、是非、全部観たら、今度はオーディオコメンタリーも楽しんで欲しいです。三木さんが作画好きというのもこれで知りました。
そして、アニメは外伝的な雪華録と過去編の黎明録を挟んで、劇場版へ。
この劇場版がただの語り直しじゃなくて、全く新しいものになってましてね。
同じ物語を違う角度から撮った感じでしょうか。
前後半なんですが、特に後半は「おおっ!」というようなアレンジが増えてました。是非、テレビを観たら、映画へ。
さて、この薄桜鬼。
歴史と関連が深いということで、様々なゆかりの地ともコラボしてましてね。
まず、京都にある池田屋さん。
ここは「華の舞」という居酒屋さんになっているんですが、コラボメニューが昔からありましてね。
詳しくはこちらのお店のサイトをご覧あれ。
https://www.chimney.co.jp/event/hakuouki/hakuouki.html
昔は難波とか高槻とかのお店もコラボやってたんですけどね。
今は少なくなって悲しい。
僕はお酒が飲めないので、ノンアルコール中心なんですが、改良型変若水は本当においしいのでお勧めです。おまけも色々あるんですけど、隊士からのメッセージカードは読んでたら、もれなくニヤニヤする内容ですよ。
東京都日野市とのコラボでふるさと納税すると、薄桜鬼グッズがもらえるんですよ。
ちくしょう、今、僕が無職じゃなければ!
確定申告も昨日しちゃったよ。
詳しくはこちらをご覧あれ。
https://www.satofull.jp/products/list.php?s4=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD&s3=%E6%97%A5%E9%87%8E%E5%B8%82
さて、薄桜鬼は、もうゲームから10年経ってるんですが、それでも多くの人に愛されています。去年も「桜の宴」というイベントがありましたし、記念本や観光地本も沢山でています。ミュージカルにもなってます。こっちもカッコ良くてね、僕は「ヤイサヤイサヤイサ」が一番好きです。
この作品は、時代劇の良いところでもあるんですが、今観ても古く感じないという魅力があります。男の生きざまという普遍的な格好良さが描かれているからじゃないかと僕は思います。まだ未見の方は是非!