プライオリティー①

酔わせてくれる言葉たち

　２０１９年２月５日に行われた「かおたんのＳＫＥ４８リクエストアワーセットリスト２５」で、第７位にＮＭＢ４８の「プライオリティー」がランクインしました。このニュースを聞いた時に、紅條はこのライブに行けなかったことに歯ぎしりしましたよ。だって、ＮＭＢ４８でＭＶが初披露された時に、あまりの凄さに度肝を抜かれたＭＶでしたから。このＭＶの振るを見たさに「僕以外の誰か」を買いましたし、特典の百合劇場も観ましたよ。まあ、ちょっと聴いてみましょう。

https://youtu.be/o-iEeL987EQ

　こっち系の男装のカッコよさもあるのか、と衝撃を受けましたよ。
　ＮＭＢ４８の木下百花さんが、皇輝音翔(すめらぎきねと)というというホストになり切って歌います。「豆腐プロレス」のイケメン百花よりも先ですね。ちなみにこの曲の後から百花さんは、女性のファンの割合が増えたそうです。確かに男性の僕から見てもイケメン！ちなみにさや姉もやってますね。さや姉の卒業コンサートでは、二人同時に歌ってます。

　歌詞の方は、まず主人公がどしゃぶりの雨に打たれているところを、「派手なメイクしてドレスを着た」「君」が気づくところから始まります。で、ここでカッコいいのが「何しに来たの？　なんて責めるように唇だけ動かした」というフレーズ。言葉にはしないわけです。ちょっと進んで「別れ方に傷ついたなら　好きなだけ殴れよ」こんなセリフ言えます？　相手がワンダーウーマンとかキャプテンマーベルとかだったら、大変なことになりますよ。でも、なんというか、一度は言ってみたいカッコいいフレーズが並んでるわけです。言った自分がカッコいい気分になれるというか。酔わせてくれるというかね。もうね、前の職場でユースケ・サンタマリアに似ていると言われていた僕なんかじゃ、とても言えたようなセリフじゃないですよ。映画「ああ、荒野」のユースケ・サンタマリアはカッコいいですけど。
　さて、歌詞はサビへ。「今になってやっと気づいたんだ　君が一番大事だってこと」そう、「プライオリティー」は「優先順位」や「優先権」を意味しますよね。色んな女がいるけど、君が一番大事なんだ、と。言ってみたい！そして、愛がバラバラになってことと、道に散らばったネックレスを重ねて、「どれから先に拾えばいい？」と迷います。まだ修復できるのかと。

　２番ではちょっとこの主人公の「僕」がダメな奴なんじゃないか、というのが見えてきます。
「お金で解決できるのなら　僕が代わりに働けばいい」とか「悪いのは僕なんだ　自己嫌悪に落ちる」とかね。ヒモなのか？とね。で、２番のサビも髪に落ちる雨を「僕が溜めてたこの胸の言葉」と見立てて、頬に落ちる涙と見比べて、「どれから先に拭えばいい？」と迷います。
　１番と２番のサビを比較していくと精神的なものと物理的なもの、どちらもよく考えると関係していきそうなのに、行動には移せていないわけです。

　そして、大サビ前で「まだまだ間に合うだろ」と確認して「僕が守るよ　だから」とお願いします。そして、最後の大サビ前に「だから」が入って１番のサビに入るんですが、この「だから」が重要で、今までの謝罪からやっぱり「君」が一番大事というわけです。勝手にシチュエーションを作りますが、浮気した相手にこういうこと言われたら、それがイケメンだったら・・・罪作りな歌です。勝手に紅條は浮気がバレて別れた後の設定にしましたが、この歌の場合、他にもいろいろなシチュエーションが想像できそうですよね。他のメンバーに溺れても、やっぱり推しが一番とかね。

　そして、メロディーもカッコ良くてね。紅條は「唇だけ動かした」のとことかサビが特に好きですよ。振り付けは銃を撃つようなポーズもそうなんですが、全体的に手の動きに色気があって良いなあ、と思う次第です。

　さて、この「プライオリティー」をＳＫＥ４８では、みこってぃこと内山命が歌ったそうで。み、観たい。「チョコの奴隷」の特典映像の男装でもいい感じの男装していたし。演技力もあるだろうし。現場に行かれた友人の話を聞くと、はたごんと江籠ちゃんも登場していたそうで、どんな感じなのか早く映像で確認したいです。
　そして、もし次があるとしたら、皆さんは誰のプライオリティーが観たいですか？
　僕は珠理奈かなあ。「奇跡は間に合わない」の爽やかな王子もいいんですが、少しこういう夜な感じもいいかもです。あとは、こはくさんがしたらどうなるかも観たいですね。あと、楽々とか、菅原とか。夢は膨らみますが、この曲を選んでくれたかおたんにありがとうですね。お礼に「好きなだけ殴れよ」。言ってみたけど、よく考えたらクイウチ松村でもあるので、やはりなかったことに。