躍動感
秋元先生の歌詞を読んでいて思うのは、「この人、なんか縛りがある方が良い歌詞書くこと多いな」ということです。今回、紹介する「恋のお縄」なんですが、元々、パチンコ「銭形平次」の曲をAKB48のチームZが歌っていたものなんですね。
ですので、歌詞の世界が、江戸だったり、銭形平次だったりを連想させるものになっているんですね。
ちょっと聴いてみましょう。
いやあ、VRびっくりしましたね。
この曲、男性に浮気されたらしい女性の複雑な心情が描かれてましてね。
腹は立ってるけど、「お江戸払いできやしない」とそれでも「まだ惚れてる」ことを歌っています。「銭の形は角がない」という落とし方。やりやがったな、と弟子がいい落語をした時の立川談志になりそうなぐらい秋元先生の歌詞が冴えてるわけです。
で、この曲、なんといっても衣装が可愛い。
久しぶりに「SKE48 衣装図鑑 全力制服」の解説を読んでみるとですね。
脱いだら、「未来が目にしみる」になるように作られてるんですね。着物の色使いが好きでしてね。
元祖のチームZや博多が町娘感が強いのに対して、
チームEの五社英雄の映画に出てきそうな傾奇者感が良いですね。
さっきの「全力制服」を読んでみると、メンバー、誰も好きな衣装に上げてない…。嘘だろ…。いやいや、だからこそ、あえてこのブログでは紹介したいんですよ。「波が伝えるもの」の記事でも書いたんですが、メンバーの着物姿が好きというのもあるんですがね。だって、ほら、洋服の衣装は多いけど、和服の衣装は少ないでしょう。
映像で観ていただくと分かる通り、この曲、とても楽しい曲になってまして、公演のアンコール明けの位置に曲が来てまして、これは凄い良い位置に置いたなあ、と思うんですね。しかも「てえへんだ、てえへんだ、アンコール行くぞ!」という煽りまで入るわけですよ。そりゃ盛り上がりますよね。ちなみに、紅條は一時期、どんちゃんとなるちゃんがやっていた「何見てんだよ」シリーズも好きです。
この曲、斉藤真木子さんが輝いてるなあ、と思うんですね。
「神妙にしろい!」の声も好きなんですが、2番の「悪い奴にゃ 銭が飛ぶよ」のふりとその後の低く這うような動きが恰好いいんですね。また、「見たってよ~」が日を追うごとにコミカルになっていくのもいいですね。
真木子に限らず、本当にこの曲はメンバーの面白い一面が見られる曲で、メンバー一人一人の表情に注目すると、より楽しくなりますよ。雰囲気はなんとなく、「チームB推し」とか「16人姉妹」とかに和のお祭り感を入れた稀有な曲だと思います。
で、今回紹介した公式動画のVRで見せるというやり方は、地方民の僕にとっては凄く嬉しくてですね。名古屋までなかなか行けないというのもあるんですが、トイレが近い為、果たして2時間持つかどうかわからないという理由で劇場公演に応募しない僕みたいな奴には、最前気分が味わえるのはありがたいことです。チームEと来たから、次は、「青春ガールズ」公演からも1曲来てほしいですね。
はっきり言って、手詰まりになり始めている48グループの新しい何かをこのVR配信が作っていくかも知れません。これまで48グループはCDを所有するというような、物を得る喜びから、握手会でメンバーと喋ったという出来事、そして、総選挙という自分もメンバーの歴史に関われるという参入感で成長してきました。
このVR配信でどんな変化が生まれるのか、注目です。
新しい何かが生まれるのか、それともより「ナマ」の良さが際立つのか。
ちなみに紅條は、今回のこの記事の為に3000円のVRゴーグルを買ったんですが、十分、元を取れるぐらい「恋のお縄」を観ましたよ。2番の「あの長屋のおかみさんが」のフォーメーション好きになりました。
この記事を書きながら思ったんですが、いつか、SKEメンバーがAKB48の着物衣装の名曲「孤独な星空」を歌っているところも見たいもんです。
今観ると、凄い。光の照り方が紀里谷監督の「GOEMON」ぽいですね。この時、たかみなが着ていた着物は何十万もするそうです。
そうか、また何か時代劇とコラボしたらいいのか。
「恋の八代将軍」とか「恋の中国大返し」とか「恋の必殺必中仕事屋稼業」とか「恋の座頭市血笑旅」とか「恋の子連れ狼 地獄へ行くぞ大五郎」とか、夢は膨らみますね。
和風PVをSKEにも是非!