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2020年5月11日月曜日

大人の世界

それからのみいぽぽ





 皆さんは、SKE48を卒業した後の自分の推しメンの行方って追ってますかね。
 僕は、これまで1期生の中西優香、8期生の岡田美紅を推してきました。
 中西の方は、卒業後は声優事務所に所属、現在は結婚してアイマスのモーションキャプチャーとかのお仕事をしてるようなんですね。
 「ようなんですね」と書くぐらいしか、知らなくてですね。
 ある程度、SKE48での活動をやりきったというのもあって、満足というと変ですが、推して良かったなあ、という感じで、卒業してからはあまり行方を追っていませんでした。
 先日の珠理奈の卒業発表の際に久々に登場して、昔と変わらない感じに少し懐かしくなったもんです。
 
 さて、次に推した岡田美紅は、どうでしょう?
 活動して2年目で総選挙にランクインし、ゴールデンのモノマネ番組にも出演、「SKE48の選抜メンバー」を目指すという目標も出来ていた時に、残念なことに目の病気で卒業ということになりましてね。
 その後は、就職して社会人として元気にやっているらしい、何かお兄様のYoutubeに参加しているらしいというぐらいだったんですね。
 「らしい」と書きましたが、それぐらいの距離感だったわけです。
 
 やがて、時は流れて2020年4月末。
 丁度、48メンバーでの「bis」のレギュラーモデルをかけたSHOWROOMでの戦いが4月27日に終了。
 若手メンバーたちによる熱い戦いを、伊勢の二見浦に出家した佐藤義清改め、西行のような感じで、どこにも味方せず、動乱の行方を見つめていたんですね。「西東北南いくさならぬとこなし」と「山家集」とか書きながら。
 ところが、事態は丁度、その同日から翌日頃に急変します。
 いつも通り、ブログの記事を書き終わった時に、「更新しましたよう。読んでくださいよう」みたいな文章を書こうと思ったら、どなたかがリツイートしたツイートが流れてきていたんですね。
 なんと、みいぽぽこと、岡田美紅さんがSHOWROOMでイベントをしているということ。更にTwitterの新しいアカウントやブログもやっていたということ。
 イ、イベントだって…。
 先日までSHOWROOMイベントが他人事だと思っていた僕からしたら、晴天の霹靂ですよ。その時の僕の表情を貼っておきますね。

※BGM(小林太郎『DIE SET DOWN』)
 
 どうやら、イベント初日は4位か5位ぐらいからのスタート。
 そこから、数日でトップに躍り出たのは、流石は元SKE48であり、高いスペックの持ち主だからこそ。僕のように野に下っていた者たちや根強いファンの方々が結集したからでしょう。
 僕は4月中は割と暇だったので、彼女の配信になるべく参加するようにしましてね。
 つい先日まで遠くの戦だったのが、こんな形で自分も参戦することになるとは。謎の「豆もやし」を無心に集めて投げ続ける毎日が幕を開いたわけです。
 久々のSHOWROOMイベントだったので、どうやって3周するかとかを思い出しながら戦いましたよ。
 でも、彼女の優しい声を久しぶりに聴けたのが嬉しかったですね。
 いよいよ迎えた最終日。
 彼女が得意のギターで弾き語りする1曲目が、「大人の世界」だったんですね。
※聴いたことがない人は公式のページでチェック。


 
 何回観てもMVの宇宙船が「アベンジャーズ/インフィニティウォー」でスパイダーマンが宇宙まで連れてかれた船を思い出します。
 さて、SKE48を卒業して、社会人になり、文字通り「大人」になったみいぽぽ。
 歌詞の意味が、アイドル時代よりもリンクしているように思うんですね。
 SKE48出て一人で生きていく道を選んだ彼女。
 「昔の地図」を捨てて、「足跡のない大地」を進んでいきます。
 あくまで僕の想像の域を出ませんが、時に2番の歌詞のように「歩きにくい」こともあるかもしれません。
 でも、あの2018年の夏に起こした奇跡を覚えている人間からすれば(SKE48で2年目にランクインした人間が何人だったか思い出して欲しい)、きっと、その大地には7色のバラが咲くと信じています。
 彼女の無限の可能性に期待しながら。
 
 
 
 とりあえず、写真集注文しなきゃだな。

※みいぽぽの卒業関連の記事はこちら!
一瞬で終わる卒業した日の記事。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_30.html

さらに一瞬で終わる卒業発表した日。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/blog-post_27.html

そして、みいぽぽと言えば、忘れてはいけないねがいちゃんの記事。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_88.html


 

2019年4月28日日曜日

てもでもの涙①



想いの果ては空の彼方へ


 はあ、みいぽぽこと、岡田美紅さんの卒業までついにあと僅かですね。
 もう劇場公演には出てないんですが、嬉しいことにTwitterで弾き語りをしてくれてるんですね。弾き語りというと、僕はすぐに長渕剛さんとかをイメージするんですが、彼女の場合は、凄く優しくて素敵な歌声でしてね。もちろん、僕が岡田美紅推しという贔屓目もあると思うんですがね。

 2019年4月28日現在の弾き語りの中で一番心が動いたのが、「てもでもの涙」の弾き語りでしてね。
 ちょっと聴いてみましょう。


 2番からなんですね。
 歌詞の素晴らしさは秦佐和子さんも褒めていた「紫陽花も泣いていた」がある1番を持ってこずに、あえて2番の歌詞を何故持ってきたのか考えてみました。
 めちゃくちゃ深読みすると、「アイドル 岡田美紅」の卒業をイメージしてしまいましてね。
  目の病気という卒業理由を考えると、まだまだやりたいことがあっただろうな、これからだったのにな、という思いがファンとしてはありましてね。サビなんか、「女の子」のところを「アイドル」に読みかえると、更にリンクしてくるんじゃないかと深読みしましてね。
 「私の願い」を考えるだけで、続きの歌詞を読むのも辛くなります。
 もちろん、こんな1ファンなんかより、彼女本人の方が悔しかったり悲しかったりだと思うんですがね。ただ、卒業という決断も勇気がいることでして。
 勝手な願望ですが、彼女の声が活かせる仕事や観察力が活かせる仕事と出会えれば、また出会えるんじゃないか、なんて思っています。
 
 どんなに月日がたっても彼女が残してくれた「記憶の足跡」を僕は忘れないでしょう。

 最近は、SKE48曲の他に阿部真央さんや、NMB48のプライオリティも歌ってくれています。もし、可能ならまだまだ聴き続けたいです。



 
 個人的には、彼女が好きな歌手の一人であるmiwaさんの曲とかも聴いてみたいですね。SKE48だと「手紙のこと」が聴けたら嬉しいなあ、と思います。
 僕のmiwaさんの一押し曲を貼っておきますね(本当は彼女の卒業の日に貼ろうかと思ってました)。



 こんな風に明るく卒業を見送れたらな、と思いますよ。



 岡田美紅推しの超主観で書いた「イチリンソウ」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_66.html

 プライオリティの記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_6.html

   

2019年4月25日木曜日

イチリンソウ①



次の春までに


 ※すいません、どちらかというと、前半は曲、後半はSKE48の岡田美紅の内容がメインです。

 NMB48のメンバーの中で一番好きだったのが、山本彩さんでしてね。
 だって、「薄桜鬼」が好きなんですよ。最高じゃないですか。インテックス大阪の握手会で、めちゃくちゃ並んで一君の話をしてきましたよ。ユーモアのセンスもあって、アルバムのイベントで行ったコンサートで、景品があたったヲタがステージ上に上がって景品を受け取ることが出来るんですが、SKE48のTシャツを着て行った方に「君の顔は覚えたぞ」と言っていたのが面白かったです(しみじみ)。
 
 さて、そんな山本彩さんが、卒業後、シングルを出しましてね。
 「イチリンソウ」というタイトルなんですが、良い曲でしてね。
 元々、彼女の作詞する曲って、奥行きがある表現が多くて、色々なことを想像させられる内容になってます。
 まずは、聴いてみましょう。



 もう曲の始まりから主人公が何故、俯いて歩いていたのか考えてしまいます。
 春が来るまで俯いていたなんて。よほど、辛いことがあったんだろうなあ、とかね。ただ、俯いていたからこそ、この花に気づけたのかも知れません。
 あえて、曲中に「イチリンソウ」という言葉を出さなくても、そこにイチリンソウが咲いていることを連想させてくれるんですよね。
 歌詞の一番最後が本当によくてね、僕も次の春までに成長しなきゃなあ、と感じさせられるものになっています。

 この歌詞は受け止め方によってさまざまだと思うんですが、僕は山本彩さんに憧れていたSKE48の岡田美紅のことが思い浮かびました。

 僕は岡田美紅推しでしてね。
 ブログではなるべく推しのことは記事にしないようにと決めて、なるべく書かないようにしてたんですが、もうすぐ卒業ということで書くことにしました。

 丁度、彼女が2019年の初頭に目の病気で活動を休止し、卒業を発表した時には、桜が咲いてましたね。
 2016年のソロコンでのお披露目で彼女は、ステージのすみっこで「賛成カワイイ」を踊ってましたね。「道の脇」に居たわけです。けれど、瞬間を駆け抜けるように彼女は活躍していきました。
 
 山本彩さんと同じようにギターも弾けましたし、観察力を活かしてモノマネもしました。グラビアがブブカに載ることが決まった時の公演のMCは凄くはしゃいでいたのを今でも覚えています。

 全力で取り組む彼女の姿は、僕も心を動かされるものがありましてね。
 モバイルメールで時々書かれていた徹夜していることなんかは、本当に心配でしたが、手をぬかない生真面目な彼女だからこそだと思います。

 じゃんけん大会では、珠理奈にユニット指名されたこともありましたね。
 今、考えると、あのユニットで珠理奈は何をしようとしてたんでしょうか。
 僕の予想では何か楽曲の作成か、演奏だと思っています。 

 総選挙も加入2年目でランクインしたメンバーがSKE48の中に何人いるか、そして、その人達がどんな活躍をしてきたか、全部知っていたので、「よしよし、これは良い流れが来てる」と思いました。総選挙きっかけで、ラジオなどの出演数も増えましたしね。一言一言の説得力も増していきました。

 SSAでの「夢の階段を上れ!」のセンター。
 曲終わりの噛みしめるような笑顔は、現地で観ていても最高でした。

 ゴールデンでのモノマネ番組での活躍も嬉しくてね。
 地元の新聞でも彼女のことを定期的に報道してくれていただけに、全国ツアーで徳島に行けなかったのは残念でした。

 多分、人気が出るにつれて、心無い言葉を言う人も出てきたでしょう。
 それでも、ファンの前では笑顔を絶やさず、パフォーマンスを続けて、SNSで発信も続けていました。

 そして、目の病気の発症、卒業発表。
 発表を聞いた時は、本当に「俯いて歩いていた」状態ですよ。

 もう、この「イチリンソウ」を聴いていると、本当に色々な推しとの思い出が頭を駆け巡りましてね。
 ※共感しにくい人は、自分の推し(特に卒業経験がある方)や昔の恋人を思い浮かべて抽象化してください。

 岡田美紅がこれからどのような活動をしていくかは、分かりませんが、もし、いつか表舞台に出てくることがあれば、その時は「強くなった僕」になっていようと思います。

 どんなに季節が変わっても、彼女を推してた気持ちは変わらないんじゃないかと思ってます。丁度、心の中に「イチリンソウ」が咲いているように。



 


    
 
  

2018年12月9日日曜日

ひと夏の出来事①

戻れないあの夏と麦わら帽子


 この記事が公開される頃には、AKB48のリクエストアワー2019の投票が始まる頃ですが、皆さんは何に投票しましたか。こんなブログをやっていることもあって、何に投票するか迷うところです。歌詞だけなら、「石榴の実は憂鬱が何粒詰まっている?」か「ドガとバレリーナ」が好きなんですね。「石榴」はいつか、記事で書きたいと思います。「僕」と「君」の関係が好きなんですね。毛皮のマリーズの「ダンデライオン」みたいでね。
 曲としては、「無意識の色」か「存在しないもの」に入れたいところで迷ってたんですね。どっちもイントロが好きなので。
 ただ、今年の総選挙選抜シングルに良曲が多かったことと、総選挙曲はメンバーの卒業なので、なかなか披露されることが少ないということで、「波が伝えるもの」と迷ったんですが、「ひと夏の出来事」に投票しました。

 まずは、曲を聴いてみましょう。
 「ひと夏の出来事

 いかがでしたでしょう。
 僕は、初めて聴いた時、良い曲が来たな、と思うと共に「人間の証明?」と思ってしましましたよ。「母さん、僕のあの帽子 どうしたでしょうね」ちなみに紅條は、「野生の証明」の方がラストが壮絶すぎて好きですよ。

 さて、話を戻すと、歌詞の中で主人公の「僕」がある夏の出来事を思い出すんですね。
君のあの麦わら帽子 風に吹かれ飛ばされてった」から始まるんですが、この「麦わら帽子」がメタファーになってきます。

 1番の歌詞では兄妹みたいと言われていた、僕と君は一緒にいるのが普通だと思ってたんですね。しかし、僕は「君の浴衣」をきっかけに、「急に僕は 手を繋ぐのが恥ずかしくなったんだ」と、心境に変化が訪れます。

 サビでは「君のあの麦わら帽子 僕がもっと手を伸ばせてたら 風に飛ばされずに 終点へ 走り続けてた」という後悔が突然出てきます。時間が過去から現在に戻っていることに気づかされます。「大人になるってそういうことか ふと思い出した切なさ」とあるので、やはり僕は時間が経って大人になってしまっていますね。そして、飛んで行った君の麦わら帽子。自分の手ではどうしょうもなく、離れていったもの。でも、手を伸ばしていたら、という後悔が感じられます。

 2番の歌詞では「僕が好きなアイドルを君は好きじゃなかったね」という歌詞をアイドルに歌わすのが斬新ですね。昔、付き合ってた彼女に「前田敦子なんか、可愛くないじゃん」みたいに言われて、「お前にあっちゃんの何がわかるんだ!」とドキュメンタリー映画を観た僕は反論して、凄く険悪なムードになったことを覚えていますよ。「それが嫉妬のようなものだって ある時 気づいたよ」とね。もっと、素直に言いなよと涙ながらに思いますね。

 時間は「制服を着始めた頃」になります。中学とかですかね。「どうでもいい秘密が増えた」って、出てくるんですが、何ですかね。「正直、生写真を買ったはいいけど、どうすればいいか分からない」とか、「映画のブルーレイを買っても本編観ずに特典映像ばかり観ているとかですかね。
 で。背丈も差が出来て、「言葉遣いもよそよそしくな」るんですね。
 まさに思春期!皆さんは共学ですか?
 僕は工業高校出身で男しかいないので、こんなこともありませんでしたよ。たまに商店街とかで、小学校の頃の同級生女子に会おうものなら、人里に現れた山の怪のように、顔を覆いながら一目散に逃げていったもんですよ
 
 2番サビでは、僕は無口になるんですね。「これが初めての恋と いつの日か誰も知って行く」恋と認識するには遅かったわけです。「線香花火が寂しく消えた」今度は麦わら帽子ではなく「線香花火」に変わりますが、これも自分の手ではどうしょうもなく過ぎてしまいます。「寂しく消えた」とあることと「無口になっていた」ということから、ひょっとしたら、思いを伝えられずに終わった恋かもしれません。

 さて、大サビに向かって曲は転調していきます。
走る列車の窓 開けなければ ずっとあの日のまま
 窓を開けたのは「僕」なのか、「君」なのか、それは分かりませんが、窓を開けたために、「麦わら帽子」は飛んでいきます。「窓を開ける」というのが何の比喩なのかは、はっきり分かりませんが、「僕」か「君」が離れることがあったんでしょうね。



 いよいよ大サビ前。
夢を何度見たことだろう いつも同じ場面ばかりだ なぜに僕は風の中 この手を伸ばさなかったのか?

 ずっと後悔しているわけですね。同じ場面を。もうここに共感しまくりでしてね。
 年をとると、こういう繰り返しの後悔を何度もすることがあるんですね。それは人それぞれです。「なんであの時、ちゃんと説明しなかったんだろう」「あの時、意地を張らなければ」「なんで、スターウォーズ エピソード1にあんなに期待したんだ」「なんで、よりにもよってカウカウファイナンスにいったんだ!とかね。クライマックスジャンプが聴こえてきそうな後悔ばかりですよ。

 で、この後、大サビで1番のサビと同じものがきます。
 色々ないきさつを知った後で、もう一度、1番のサビを聴くと、「麦わら帽子」に手を伸ばしていたら、という後悔。
もう、書くまでもないですが、「麦わら帽子」は「君」ですね。「終点」まで行けたかもしれないという後悔と、キラキラした思い出に戻れない切なさを感じます。

 聴く度に、切ない夏の記憶を感じさせる曲です。
 「波が伝えるもの」が未来を歌っているのに対して、「ひと夏の出来事」は過去を歌っていることから、対にして考えてみると面白いかもしれませんね。作詞の人が同じだからですかね。
「波が伝えるもの」の記事はこちら

 さて、MVを観ていくと、フューチャーガールズの皆さんが、森の中でお食事したり、イルミネーションを作ったりして、楽しく過ごすのを山の怪である我々が覗き見るという作りです(ちょっと嘘)。
 

 
 センターは、AKB48の後藤萌咲さん。ドラフト1期生なんで、うちでいえば、さりーとかどんちゃんとかと同期ですね。

 恥ずかしながら、この曲で初めて知りました。
 大サビ前の「夢を何度見たことだろう」の歌声が素敵でした。
 さてさて、SKE48からは、はたごん。

 優月。
 
みいぽぽとおしりん。

 みんな、夏のお出かけに素敵な白いワンピースですね。
 そして、曲のイメージに合う麦わら帽子をかぶっていますね。
 ダンスパートでも清楚な感じがして素敵です(35歳の文章)。

 食べて、

イルミネーションの点灯式をして、

盛り上がって、わーいな内容なんですがね。

 注目したいのは、最後なんですよ。
 電気が全部消えて、誰もいなくなります。
 夏の終わりの寂しさを感じさせますね。
 ひょっとしたら、この風景さえ、「僕」の思い出かもしれませんね。山の怪の。

 イノセントな時間に戻れない切なさ、「君」と離れてしまった寂しさ。
 また夏になる度に聴きたい名曲です。





    

2018年11月28日水曜日

夢の階段を上がれ!①

階段、上らせてもらおうか

 肩書きって、大事ですよね。
 ある街コンで、名刺代わりに自分を表す言葉を3つ書いて、相手が参考にするというシステムがあるらしいんですね。例えば「公務員」「週1でジム」「趣味 スポーツ観戦」と爽やかそうな肩書きの人もいれば、「ウォーボーイズ」「5で時代劇」「趣味 アイドル」というあと一つか二つビンゴの穴が空いたら、大変なことになりそうな僕みたいなのもいるわけです。

 じゃあ、48グループから外に出た時に、何が肩書きになるかというと、総選挙の順位がついて回るわけです。もちろん、選挙にランクインしなくても、各業界で活躍されてるOG達もいます。ただ、このグループにいる限り、どうしても直面するのが、総選挙なわけです。

 やはり、48グループに入ったからには、いつかは自分の名前も呼ばれたい、そんな夢を持つメンバーも多いんじゃないでしょうか。


 今回、紹介する「夢の階段を上れ!」は、21枚目のシングル「意外にマンゴー」のカップリング曲です。歌っているのは当時の研究生たち。

 「夢の階段」という「マジすか学園」から続く、秋元先生大好きな「階段」曲です。研究生たちにとって、総選挙ランクインはまさに夢へと続く階段なんでしょう。
 ちょっと歌詞を見ていきましょう。

 1番は客席から、先輩達が踊っているところを見ているという歌詞なんですね。
 「熱いそのステージ 夢中で見入ってしまった」
 「優しいあのメンバー 怖いあの先輩 みんな 本気を出して 戦っていた」
 ここは、「青春ガールズ」公演が研究生だけのものから、正規メンも混じっていく体制に変わったことを連想してしまうんですが、曲が出たのが先なので、未来を予言したかのような歌詞です。
 
 先輩の姿を見て、主人公のメンバーは自問自答するわけです。
「今日まで何をしたか? 他人(ひと)より努力をしたか?」
「明日はどう生きるか? 未来はどこを目指すか?」
 そして、出した答えは「グループの中で場所を探そう」です。
 もうね、48グループってキャラの宝庫じゃないですか。しかも、もう結構席が埋まってしまっていて。その中で「場所」を見つけるというのは、研究生なら考えることの一つではないでしょうか。

 2番では、いよいよ総選挙についてふれられています。
「去年はあきらめてた 今年はあと一歩だ」
「これから どう頑張る?」
「来年 何位になるか? 」
 そして、「この胸の奥で 目標を決めた」と決意するわけです。

 サビでは「誰も行かぬ道を行け!」とやはりオンリーワンであることを決意します。
 そして、この曲の最後に「来年は この客席から そう ステージに立ちたい」つまり、ランクインしたい、ということになります。

 この曲が発売された頃は、丁度、総選挙が終わった7月なので、まさに歌詞の通りにランクインする先輩達を見ていたメンバーも多いんじゃないでしょうか。

 さてさて、この曲のおすすめ映像として紹介したいのは、「SKE48 単独コンサート ~サカエファン入学式~」です。

 既に歌唱メンバーの何名かは、正規メンバーに昇格しているので、当時の研究生メンバーが踊っています。
 それぞれのメンバーに歌割があり、僕は「明日はどう生きるか」の時の、あみちゃんねがいちゃんコンビが好きです。表情がね、もう凄い

 何より凄いのが最後の岡田美紅の笑顔です。
 この曲でセンターポジションなんですが、これまでセンターポジションでのお披露目がイベントの都合などで出来なったので、悔しい思いをずっとためていたわけです。
 大サビに向けて、メンバーがステージの階段を上がり、上の段で中央に集まり、曲が終わるんですが、この時の表情に注目してほしいんですね。
 一瞬泣きそうになって唇を横に伸ばします。そして、目を瞑って、噛みしめるように笑うんです。最後の顔あげの後の声援を浴びるように目を閉じて笑うところも素敵です。

 なんというか、こういう表情に出会えるから、SKE48って良いんだよな、と思います。個人的な話になりますが、僕も会場の2階にいましてね。モニターにこの表情が映った時に、徹夜で来てよかったと満足したものです。帰りもとても幸せな余韻に包まれて、「サニー千葉の絶対これ死んだだろ、という危険なスタント集」とか「映画『悪女』の冒頭5分シーン」とか観ながら新幹線で帰りました。

 結果として、その3ヶ月後にあった総選挙で岡田美紅は、8期生で唯一、ランクインします。この時の映像を観ると、また未来を予言していたかのような配置でした。


 今では彼女は、得意のモノマネで全国ネットの番組に出てますし、ギターの弾き語りという武器もあります。「場所」や「誰も行かぬ道」を見つけたのかもしれません。たとえ先人と被っていても、負けないぐらいに磨いていけばよい気もしますよ。僕個人としては、彼女の好きなmiwaの「サヨナラ」を歌って欲しいんですがね(どうでもいい願望)。

 ちなみに、毎年総選挙の投票時のめんどくさい作業中に、皆さんは何を聴きながらやってますか?今年の投票時、僕はこれと「心臓を捧げよ」を聴きまくってました。

 来年は何人、階段を上るのか、どうか途中で降りずに上っていくところを見せてほしいです。