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2018年12月20日木曜日

無意識の色①



これまでの10年 これからの10年

 2018年、色々ありましたが、SKE48のベストシングル表題曲を選べと言われれば、僕はこれじゃないでしょうか。
 2018年1月10日に発売されたこの曲、初めて聴いた時の感想は、
おおっ、『レディ・プレイヤー1』の序盤みたいなワクワク曲がきたな!」という感じでした。

 
 まあ、まずは聴いてみましょう。
https://youtu.be/so2ELIW3p48
 
 いかがでしたでしょう?
 良い意味でカタログ的な楽しさがあると思います。
 これ、SKE48運営はカラオケの本人映像に絶対入れるべきだと思うぐらい、良いMVだと思うんですけどね。今年は折角、衣装の本も出したんだから。こんだけ衣装に注目が行くMVもないと思うんですが。

 さてさて、歌詞の世界を見ていくと、「色と思い」がリンクした歌詞になってましてね。歌詞の最初に「どんな物にも色がある」と説明し、色々な「思い」には色があることが示されていくんですね。
希望」→青みを帯びている
不安」→オレンジ
」→同系色
 普通、「希望」と「不安」が逆じゃない、と思うんですが、「壁と天井にぼんやりと浮かぶ不安なオレンジ」というのは、「名古屋ドーム」を連想してしまいますよね。「不安」と「ファン」も。


 じゃあ、なんで「希望」が青色なんだとなるんですが、正直、難しくてですね。「青」だからSKE48が始まった頃の「青空片思い」かな、とか思うんですが、「未来の向こう」というぐらいですから、ずっと先ですよね。「青空」が空を表すのに対して、「青」には「海」を連想させる言葉でもあるわけですね。「意外にマンゴー」かなあ、とも思うんすが、これも「未来の向こう」には近すぎるかなと思いまして。どれにもあてはまらないずっと先なのかなあ、と思ってます。「青」から「オレンジ」ということで、「真っ暗な夜」から夜明けという始まりを意識させるものとも考えられますね。

 
 この曲、「無意識」がタイトルに入っているだけあって、最初は「世界の仕組みは単純で そこに見えるものが全てなんだと 思ってた愚かさよ」だったのが、「僕たちの無意識は何色だ」と無意識について考え始めます。もう少し詳しく言うと、何を「無意識」で意識しているかですよね。

 「ある日(突然)見えて来るんだ 君と(僕の同系色) 意識しなくたって I LOVE YOU」とあるので、「愛」について意識していたことが分かり始めるんですね。

 なんでこれまで「無意識」だったかというと、2番の歌詞で説明されています。
こんなに仲良くしてたのに 友達以上になれないなんて 見過ごしたときめきよ
 友達だと思っていたわけですね。なんか、「Stand by you」を彷彿とさせますね。こっちの方が先ですが。秋元先生大好きな「気づく」系の歌詞ですね。

 そして、2番のサビで愛に気づきます。
二人(ずっと)見えなかったよ そこに(愛が)あったなんて… 叫び続けてた I NEED  YOU
「無意識」で愛の言葉を叫び続けてたわけですね。
 最後の大サビ終わりで「愛の(色は)こんな色か 意識し始めた I LOVE YOU」と「無意識」から「愛」を二人で意識
するところで終わります。

 いろいろな色をなぞりながら、「愛」を「意識」し始めていくという始まりを予感させる歌だったんですね。
 SKEの10年目と新しい始まり、ゆななセンターという新センター2曲目ということもあって、曲とセンターも合っていましたね。

 さて、MVを観ていくとですね。
 動く衣装カタログになってるんですよ。
 内容は、メンバーたちがSKE48の10周年をお祝いしていますよ。



 そして、部屋の中でダンスするんですが、シングル曲の衣装をメンバーが順番に着てくれてるんですね。
 「強き者よ」は1期生の珠理奈。

 
 「前のめり」は、ちゅりと菅原。どっちも玲奈ひょんとの関わりを感じさせます


 サビのダンスはまず、白衣装から。


 で、この白衣装の方は、過去のシングル曲の曲名がワッペンになってましてね。胸元のワッペンがメンバーごとに思い入れのある3曲をつけていと、いつもお世話になっている「SKE48 衣装図鑑 全力制服」にも解説されていましたよ。


 例えば、珠理奈は「強き者よ」、「未来とは?」、「前のめり」。ゆななは「チョコの奴隷」、「未来とは?」、「意外とマンゴー」ですね。
 大サビは赤衣裳。「ウルトラマンタロウ」のZATみたいでカッコいいですね(35歳の文章)


 このMVのコンセプトなんですが、考えてみると、SKE48のこれまでの10年をメンバーたちがまるでラーニングしていくように見えるんですね。


 これまでの10年間を一旦吸収して、新しい10年に進むという。で、このMV、歴代の衣装を迎え撃つ衣装がしょぼかったら、どうしょうもないんですが、歴代の選抜衣装に負けない今回の衣装を作った茅野しのぶさんは素晴らしいですね。
 僕は、白衣装が仮面ライダーディケイドの最強フォームみたいで好きですよ(そういえば、仮面ライダーディケイドも平成ライダー10年の節目を迎える作品でしたね)。色んな仮面ライダーに変身できるディケイドと同じように、メンバー達も色々と受け継いでいくわけですね。紅條の一番お気に入りの組み合わせは、「キスだって左利き」の楽々さんですよ。



 SKE48が20周年を迎えた時に、果たしてこの曲を超えるほどの良曲が生まれるのか、その頃、かおたんはどうなっているのか、僕は畳の上で死ねるのか、など考えたらきりがありませんが、「希望という名の未来の向こう」がどうなっているか楽しみです。
               (「無意識の色」より引用)