蘇る菅原
菅原茉耶のSKE48人生は決して平坦なものではありません。
2016年に「チキンLINE」の選抜入りを果たすものの、2017年は選抜から漏れ、「SKE48の10乗」でも「夏よ急げ!」の選抜落ちを経験した時の辛さを語っています。大々的にPRをしているのに、広告に自分が写っていない辛さ。
そして、迎えた2018年4月28日の日本ガイシホールコンサートの夜の部。
「枯葉のステーション」を唄うことになります。
あまりSKE48に興味のない方でしたら、「いや、別に1曲唄っただけでしょ?」と思われるかも知れませんが、実はこの「枯葉のステーション」、卒業した松井玲奈のソロ曲で、なかなか大箱コンサートで出来るメンバーはいません。大箱に限定すると、珠理奈と高柳明音と秦佐和子と後藤楽々しかやったことがありません(公演・ソロコンは除く)。運営からの「任せたぞ」というメッセージにも感じます。
そして、彼女のサイリウムの色は緑。
現役時代の松井玲奈のサイリウムの色も緑。
ご本人から許可をもらって決めたサイリウムの緑。
緑のサイリウムと「枯葉のステーション」。
きっと当日観ていた人は、一度は松井玲奈の名前が頭をよぎったでしょう。
「SKE48の10乗」の中で「玲奈さんのような存在にはなりたくても玲奈さんになりたいわけではないので比べてほしくないんです」と語っています。
ただ、一つ補足しておくと、「枯葉のステーション」は白いサイリウムで振るのが暗黙の了解なんですね。
でも、この日のサイリウムは、緑だったんです。
どこまで意識しているか分かりませんが、ファンは「菅原の枯葉」として迎えていたんじゃないでしょうか。
このコンサートのメイキングを観ると、歌い終えた菅原は、涙してしまいます。彼女の2年前に「枯葉」を歌った楽々は、「そうなるんだって、歌ったら」と解説しています。やはり、メンバーにとって特別な意味を持つ曲なんでしょうね。
2018年は菅原にとって、飛躍の年となります。
1月に発売された「無意識の色」で選抜復帰。
そして、6月に行われた総選挙。
当日、僕も名古屋ドームにいましたが、33位までのネクストガールズが終わった辺りで、正直、ううん、今年は7D2からもう誰も入らないかなあ、と思ってたんですね。そこからの29位ランクイン。僕は1階スタンドの須田亜香里応援席にいたんですが(岡田美紅応援席は外れたんですよ)、右後ろ辺りの菅原茉耶応援席のどよめきと歓喜が凄くてですね。僕らも大いに盛り上がったもんです。
スピーチも良くてね。
「ファンの皆さんが『自信』という魔法をたくさんかけてくれました」という言葉は、一度落ち込んだ彼女だからこそ、ファンの人との絆を感じさせる言葉だと思います。彼女の飛躍への大いなる一歩となったんじゃないでしょうか。
2018年後半は、ついに本店の選抜にまで選ばれます。
完全に菅原大進撃の年だったわけです。
そして迎えた2019年。
引き続き、本店の選抜に選ばれ続けます。
しかし、2018年末の同期のれなひゅーの卒業。仲の良かったゆななの卒業発表という衝撃的な事件が続きます。
彼女自身も体調を崩してしまうこともありました。
多分、今、彼女は過渡期にあるのかも知れません。
握手も売れてる、外仕事も安定して出られる、選挙も結果を残した。間違いなくトップランナーへの切符を手にいれて新しい壁の前に立っている彼女。
この壁を一つ越えられるかどうか。
2019年は、菅原にとって勝負の年になっていくのではないでしょうか。
個人的には、7D2のお姉さん的存在だったり、先輩たちの妹的存在だったりと、絡むメンバーによって色々な顔を見せるところも好きなんですが、「EMPTY CANVAS」での一人喋りが好きでしてね。みよまるの新番組が始まるかも、と怯えてたとことか、本当に面白かった。それから、毎回グラビアを観る時の表情の面白さも良いですね。
2019年、果たして、菅原はどうなるのか。
彼女の笑顔が2019年も沢山見られるといいな、と思います。
グラビア見てる時の、あのガハハ笑いも。
こちらの頬もゆるんでしまうあの笑顔をまた見せて欲しいと思う次第ですよ。