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2019年2月4日月曜日

ここで一発①


すべてのだーすー&つーまーへ


 皆さんの学校、職場、家庭の立ち位置は、SKE48のメンバーで喩えたら誰でしょう?
 自分の胸に手を当てて考えると、珠理奈ではないなあ、と思うんですね。絶対センターじゃないなあ、と。前働いていた会社はノンキャリアで現場上がりの叩き上げだったんですね。もう高学歴の皆さんに囲まれて肩身が狭かったなあ。クリーピーナッツの「助演男優賞」が似合いそうな感じですよ。BGMにどうぞ。

 この曲の歌詞で「『ダークナイト』で言えばジョーカー、『ブラックレイン』松田優作、ROCK FESでのクリーピーナッツ。時として主役を食っちまう」という言葉が出てくるんですが、とても好きな歌詞でね。いいさ、正統派の皆さんは、笑いたまえ、でもいつかのし上がってやるぜ、という感じで会社でも働いてましたよ。そんな僕から観たら、凄く力をもらったのが、須田亜香里と松村香織が歌う「ここで一発」なんですね。

 まあ、まずはこの3期生二人が入った頃、どんな感じで苦労してきたか、「1たす1たす1は3じゃないよ」の公式動画で確認してみましょう。
https://youtu.be/db_9y3SRZbw

 た、大変すぎる。
 てか、研究生の扱いが悪すぎる。
 すぐ正規メンになった4期生と比べても理不尽すぎる。
 
 「ここで1発」を歌う、二人のうち、須田亜香里のことから考えていくと、SKE48に入るまではバレーで日本2位(その年、1位は該当なし)になる程の実力者で、自分に自信もあった子がオーディション明けの招集で「この中で3番目にカワイイ」にまでなり(ゆっこと小木曽に抜かれたと思ったそうです)、ごめんねサマーでは年下のゆりあにも抜かれて悔しかったと「コンプレックス力」の中で書かれています。そして、昇格後も様々な悔しい思いをしながらも、「釣り師」として爆発、何度もテレビなどで試される場面を制し、2015年は総選挙選抜から落ちてアイドル須田亜香里として、一度挫折をすることになります、しかし、そこから復活フェニックス!新書を出すわ、写真集を出すわの大活躍。2018年の総選挙では2位にまでなります。
 
 かおたんこと、松村香織は、もうSKE48に辿り着くまでで映画が1本取れそうな感じなんですが、2期のオーディションで落ち、3期で合格。入ってからも果てしなく長い研究生生活を送りながら、運営からの理不尽な扱いに何度も苦渋を舐めさせられながらも炎上(文法的におかしい)、「今夜も1コメダ」で独自のポジションを獲得。気づけばソロデビューやら写真集もだして、本店の選抜にもランクインし、大いに暴れまわりました。

 
 そんな二人へのあてがき曲がこの「ここで一発」なんですね。
 まずは、ちょっと聴いてみましょう。
https://youtu.be/Fa7XxX8N3Bs

  説得力が半端じゃない!
 「何度あきらめようと思ったか だけど歯を食いしばって乗り越えた」とか「まるで期待されずにやって来た 悔しい思いばかりの茨の道」といったこれまでを連想させる歌詞なんですね。

 「どんな小さなきっかけだって 何かが始まるかもしれない」という、今、苦境に立たされている人々へのエールとも取れる歌詞もありましてね。しかも、それぞれ「きっかけ」を自分の力で作っているところも凄いんですね。例えばかおたんだったら、「1コメダ」。だーすーだったら、軟体とかね。ちゃんと自分で道を切り開いていくわけです。

 きっと二人の人生では「ここで一発 勝負しようか」という瞬間が何度か訪れたんでしょうね。前に出てチャンスを掴んで行く。この二人が歌うからこそ、説得力があるんだったと思います。今は、まだ苦境の中にいる人に力をくれる曲だと思います。かくいう僕もこの記事を書くために何度も聴きましたが、「そうだよなあ、失うものはもうないから、とことんやるしかないよなあ」と思いました。一歩前に出る力をもらえるというかね。

  MVを観ると、だーすー&つーまーの楽しい珍道中でしてね。
 こんなに田舎の農道が似合う二人は居ませんよ。
 途中で二人は喧嘩別れするんですが、やはり、貴女が居ないと!という感じで再会!
 最後は二人でコンサートをして終わります。

 この「ここで一発」は、どちらかと言うと、48グループリクエストアワーで大暴れしている印象が強かったんですね。トップは取れずとも、SKE48からの一発って感じでね。
 ところが、2018年のSKE48のリクエストアワー。なんとこの「ここで一発」が1位にランクインします。ついにトップを二人が取ったわけです。ちょうど前日にかおたんの卒業発表があり、まさに奇跡のようなタイミングだったと思います。まさに「まさか こういう日が来るなんてね」なわけです。紅條は当日、会場に居ましたが、二人の様子を見ているとこちらまで、「瞼の奥 じんじんと熱くなって」きそうでした。

 二人が示した道は、決して王道ではないかもしれません。
 けれど、自分たちで見つけた道で、トップまで昇りつめて行った姿は後輩達だけでなく、今をもがいている人々にも力をくれたのではないでしょうか。だって、みんながみんな珠理奈には成れないわけです。勿論、珠理奈を否定しているわけではありません。あんな道、誰が走り切れるだろか、というぐらい厳しい道ですからね。そこにいきなりポンと置かれる残酷さたるや。このこともいつか考えていきたいと思います。
 ただ、人生において端っこポジションからスタートする人も多いわけです。なんならずっと干されたままの人も多いわけです。人生やるやらないでやる方を選ぶ。簡単なようで難しいこと。二人の姿は、どこか日常の自分を重ねて応援したくなります。だーすーのモバメを取っていますが、彼女は今も「ここで一発」の瞬間を何度も迎えているんだな、と感じさせられる時があります。頑張れ、だーすー。僕も頑張るぞ、と読む度に思います。かおたんは、卒業した後、また新しい戦いが始まるんでしょう。どんな道を歩くのか楽しみです。ただ、彼女のことだから諦めずに食らいついていくんでしょう。

 二人の説得力のあるメッセージが、今日も聞こえます。

「心配するな」
「前に進んでる」
 
 うん、自分にとっての「ここで一発」勝負する瞬間のために、今日も頑張ろう。