ホラーが好きなあの人は
皆さん、2014年2月に行われた大組閣。
衝撃の一つとして、移籍メンバーのことがありました。
他のグループのメンバーがSKE48にやってくる。
なんならシングルの選抜にも入ってくる。
正直、最初は受け入れ難い気持ちだったんですね。
当時、「今のSKE48メンバーで満足!」という感じだった僕からしたら、映画「悪魔の手毬唄」に急にCG爆発が入って、ドウェイン・ジョンソンも参戦!ぐらい余計に感じたんですね(わかりにくい喩えなんですがね)。公演も急に変えてくるわ、メンバーも兼任させられまくるわでね。
博多から来た谷は、最初のうちはMCで「指原さん」を言い過ぎて、正直、ちょっとなあ、という感じだったんですね。
ところが、「エビショー」のヒッチハイクの旅ぐらいから、何かこの子は凄い子なんじゃないか、と気づき始めましてね。あのかおたんと一緒に無謀な戦いに挑んでいく姿は毎週、頑張れ!と応援したくなりましてね。「エビカルチョ」でも「懸賞生活」を頑張って、このまま行ったら猿岩石みたいに曲を出すんじゃないか、と思ってたんですがね。
気づいたら、「谷、今日も頑張ってるなあ」とか「谷、歌巧いなあ」と思うようにもなりましてね。
こんなに苗字呼びが似合うのは、映画「帝都物語」の加藤とオードリー春日ぐらいだと思う今日この頃ですよ(どうでもいい雑感)。
そんな、谷が2016年に行われた「ソロコン」では、なんともおどろおどろしいゾンビ(?)になって、「軽蔑していた愛情」を歌ったんですね。この歌自体は、いじめを題材にしたAKB48の名曲でしてね。秋元康さんもご自身の著作の中で、「AKB48にはこういう社会性のある曲もあるんだけどなあ」と書いてたぐらいシリアスな曲なんですね。
谷が歌う「軽蔑していた愛情」は「テレビのニュースが伝える」のリズムの合わせ方が凄い好きで、ここだけ何回も観たものです。
いつも通り、YOUTUBEのリンク張ろうと思ったら、公式になかったので、各自、一瞬で掴み取るのさ、ARE YOU READY?
さて、「軽蔑していた愛情」を歌った後、谷は怪談話風にSKE48のオモシロ裏話を語ってくれるんですね。ちょっとだけ公式にあるので、観てみましょう。
https://youtu.be/ayts47GhTfc?t=85
つくづく思うのは、谷って声が良いですよね。
朗読劇なんかも似合うんじゃないでしょうか。
ライブ当日、紅條は5階の最上階から見守っていたましたが、客席の上から下まで赤いサイリウムが灯ってましてね、まるで百物語の始まりのようでしたよ。
途中から聞こえてくるほののこと相川暖花の声も面白くてね。
「アイドルのソロコンサートなのに、なんでホラー?」というホラー映画が苦手な紅條は、疑問に思ったんですね。2018年の傑作映画「ヘレデタリィ 継承」を未だにビビって観に行ってない紅條としては、「なぜの嵐」だったんです(スケバン刑事の観過ぎ)。
それで、もっと谷のことを知らねばと思い、この記事のために5日程前から、谷のSNSやこれまでの出演番組をチェックしていったんですね。観られる範囲で。いやーTSUTAYAにはHKT関連のDVD多いな、SKE48ももっと置いて欲しいな。
さてさて、谷は「死霊のはらわた」が好きなんですね。
参考の為に、ちょっとGoogle検索してみたんですが、もう、画像だけで怖すぎ。
ちなみに佐藤佳穂さんは、「ラザロ・エフェクト」が好きらしいですよ。
そんな谷は、みんなの前では明るく「ウザ楽しい」キャラなんですが、オフの時は、反省ノートを持っていて、まあ、いっぱい書いてるわけですよ。努力家なわけです。また、お母様の証言では、「辛い時は一人ベランダに出て、暫くしてから明るい顔で帰ってくる」というエピソードも「うおー、谷無理すんな!」と思わず守りたくなる繊細な一面も持ち合わせているわけです。「1たす1は2じゃないよBB」でも後輩メンバーに積極的に絡んでいくとことかも、凄く空気読んでるんだろうな、としみじみ感じましてね。
話を戻すと、ホラー映画を観る人について、色々と調べたんですが「ストレス解消のため」とか「辛い現実から離れたいため」とか様々な意見がでてきましてね。
なんか、どれも当てはまりそうで、当てはまらなくもあるなあ、と途方に暮れてたんですがね。しかたないので、谷を中心に考え直してみようと思いましてね。例えば、谷がソロコンで変身したゾンビですが、見た目は凄いインパクトがあるんですよ。ちょっと谷のTwitterに上がっていた写真を見てみましょう。
うん、怖すぎ。
ただね、ホラー映画をほとんど観ない僕が言うのもなんですが、数少ないホラー映画知識を全開で考えると、幽霊やゾンビにはインパクトのある外見の裏には、ストーリーがありますよね。何か悲劇が原因だったり、その人の人間性が残っていたり。強い外見と弱い内面というかですね(もちろん、全然関係ないゾンビもいると思いますが)。攻撃は強いけど、打たれ弱いとかね(どっちも強いゾンビもいると思いますが)。
どうしても、谷と被るんですよね。
インパクトのあるトークと繊細な内面。
選抜落ちした時のTwitterでの自虐とかね。
あれは、相当自分を客観視できる人間じゃないと出来ない芸当だと思います。俯瞰で見られるというのは、お笑い芸人さんがよく持ち合わせてらっしゃることですが、彼女が一人でお笑いの現場でお仕事ができるのもこういうところからかも知れませんね。
一見、雑なからみでも場の空気を考えている。お馬鹿な風に見せて、クレバー。これはなにか孤独な時間を過ごした経験のある人間じゃないと、なかなか持てないんじゃないでしょうか。
ギャップの魅力なんでしょうね。
そんな谷だからこそ、多くの人を惹きつけるんだと思います。
2019年1月現在では、家に行くこはぴ、ぴよたにごんというチームを跨いだ仲良しメンバーがいますが、博多時代の松井玲奈との出会いも良くてですね。その後、SKE48に来た後に再会することになるわけです。なかでも卒業発表したオールナイトニッポンでの「谷、なんて大嫌いなんだから!」という究極のツンデレエピソードも良くてね。
他にも同級生の中西智代梨さんとのエピソードも良くてねえ。今回の記事をきっかけに「今キミを想う」というHKT48の名曲も知りましたよ。
SKE48では「~期」とか「ドラフト~生」とかで語られることも多いんですが、移籍メンバーという縦軸では語りにくい横軸のメンバー達のドラマももっと観ていきたいなあ、と思う今日この頃でした。
ちなみに僕が一番美しいと思う谷の顔は「月の仮面」の時の谷です。いつか、この曲も考えてみたい!
これからもホラー映画のように、僕らをはらはらさせて、最後に涙させて欲しいです。大組閣の時と違って、今はまだまだ選抜争いから離れるには早い、SKE48にますます必要になる存在だと思っています。何度でもあの綺麗な声を聴かせてほしい。