変わり続けていくもの
「ラブ・クレッシェンド」が発表されたのは、2015年の10月5日のことでした。SKE48の選抜7人組ユニットでしてね、チームSから松井珠理奈と北川綾巴、チームK2から江籠裕奈と小畑優奈、チームEから熊崎晴香と後藤楽々と菅原茉耶の計7人が選出されましてね。SKE48名義ではなく、ラブ・クレッシェンド名義で「コップの中の木漏れ日」というシングルを出したんですね。凄い良い曲なんで、これもいつか記事を書く予定です。
このラブ・クレッシェンド、言葉を選らばず言うと、期待の若手に珠理奈をどーんという選抜だったんですね。で、次のシングルのカップリングでもラブクレだけ曲をもらってたわけですよ。まあ、運営が推してんだろうな、とそこまで気にしてなかったんですね。
ところが、2017年11月29日に追加メンバーの発表がありまして。
チームSから一色嶺奈、井上瑠夏、野村美代、松本慈子の4名が追加されたわけです。まあ、これが萎えましてね。なんでこんなにチームSばっか優遇すんのよ、と思ってしまったわけです。いくらチームSメンに若手が多いと言ってもね。特に松本慈子に関しては、当時チームSの副キャプテンにもなっていて、もう運営がゴリゴリに推したいというのが伝わってくるわけですよ。ただ、ちょっと早くない?しかも、慈子はネクストポジションじゃない?とか色々と思うところがあったわけですね。元推しの中西がドラフトで獲得したメンバーだっただけに余計にね。そんな厳しい目で観ていたところに「無意識の色」のカップリングとして、「反射的スルー」が発表されます。
ちょっと聴いてみましょう。
https://youtu.be/wPSL-YV3Na8
色彩的に美しいMVですね。
女性と植物とのバランスが本当に美しくて。色は抑えているんですが、色彩が実は豊かなMVです。
ちょっといつもとは逆ですが、映像から観ていきましょう。
最初はゆななのアップから始まるんですが、ゆななや珠理奈が追加メンバーを起こしていくんですね。だから、映像が少し揺れてぼんやりしてるんですね。
で、どうやらこの人達、植物と関係が深いらしくて、りょうはとくまちゃんが研究してますよ。
どうやらこの人たち、植物を食べてるんですね。
なんで、食べるかって?
美しい者は美しい物を食べて美しくなるんじゃよ(根拠なし)。
雑にあらすじを書いて行くと、ゆななと珠理奈が何かを見つけるんですね。
そこには、眠っている新メンバーが!
珠理奈とゆななが花びらを当てて、目覚めさせていきますよ。
新メンバーの加入を目覚めという形で、表現しているわけですね。
で、めでたくお屋敷で楽しい食事会となるわけです。
このMV、衣装も良くてですね、紅條は一番ゆななの花柄ワンピースが好きですよ。
歌詞の世界を見ていくと、歌の主人公は「春に着替えたショッピングモール」の「満車だった駐車場で待って」る状態で始まります。まさか、「コマンドー」のあのショッピングモール?警備員が来るぞ。
皆さん、元恋人にあった時はどうしてますか。
どうやら「君」は変わってしまっていたわけです。
ええ、こんな感じで変わってたらショックですが。
「あれから話してなかったね かなり大胆なショートカットに意味はあるのか?」
髪型も自分が付き合ってた時と変わったちゃったわけですね。
まあ、こんだけ変わってたら、ただじゃすみませんが。
ここからサビです。
「愛しさをスルーして 見送るだけさ 声をかけても今さら始まらない」
もうね、ここが凄くよくてですね。僕もかつて、別れた彼女と電車の中でばったり会ってしまったことがありましてね。僕もまだ若かったんで、何も考えずに声をかけたら、反射的スルーされましたよ。かと言ってこんな風に積極的に言うわけにもいきませんしね。
「もしここで サヨナラを償えたとしたら もっと深く傷つけてしまう そんな気がするんだ」
もう一回やり直した恋愛をしたことがある方ならお判りでしょうが、スタート時はかなり贖罪の念があるんですが、じょじょに前より悪くなるってことはないでしょうか?
元コマンドーならなんとかなるかもしれませんが、中々難しいんですよ(経験者は語る)。
2番では去年の夏のことを思い出して、もう海にはいかなくなったし、二人は変わってしまったと、「長い黒髪が好きだった」と気づくわけです。
「悲しみをスルーして ありふれた日々よ ふいに切なく心がざわついてる」
もうね、これは個人差あると思いますが、過去の恋を引きずつタイプの人間には、超共感できる歌詞ですよ。
「傷口の絆創膏 少しずつ剥がして やっと痛み 忘れられたのに… 何を思い出した?」
これは2番で思い出した「去年の夏」や「恋の甘さ」ですね。
「ルームミラーに映ってる懐かしい時間」
ここ!
もう、秋元先生、「ぐーぐーお腹」とか「お兄ちゃんコレクション」を書いてる人とは思えないぐらい素晴らしい歌詞。
「もう二度とは追いかけられない 遠い場所へ 君はいなくなる」
ああ、行ってしまう。
そして、大サビへ。
大サビは1番のサビと同じなんですが、2番と大サビ前の心情説明を聴いてから、この大サビを聴くと、より心にしみますよ。
たぶん、彼女はいなくなっているんでしょうね。
元恋人との再会って、本当に不意に来ますよね。
しかも、自分の思い出の恋人と変わっていようものなら、衝撃も大きいですよね。
ただ、花が枯れてまた咲くように変化を常に続けているんでしょうね。
それを感じたのが、「SKE48 春コン」のDVDなんですが、MVと4月のガイシホールを見比べると、明らかに変化しているメンバーがいるんですね。それは、松本慈子です。ぜひ、ガイシの方の慈子の歌っている時の表情に注目してください。より曲の世界観にあった表情が出来ていると思います。ああ、だからラブクレにいるのかと。知らないうちに彼女も変化していっているんだな、と感じました。慈子は、来年、運営のプッシュとヲタの頑張りが重なりそうな年なので、ぜひ、頑張ってほしいなあと思っています。
この記事を書いているところ、一色嶺奈さんの卒業のニュースが入ってきました。
本当に辛い。
今年の総選挙名古屋ドーム。
僕は推しの応援席が当たらず、だーすー応援席から観ていましたが、れなひゅーがランクインした時のれなひゅー応援席の紫色のサイリウムの波は、今、思い出しても涙が出ます。美人で漫画の話を楽しそうにするのが、印象に残っています。彼女とファンの皆さんの物語の続きが、まだ観たかった気持ちがありますが、どうかこれからの彼女の毎日が幸せでありますように。