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2019年5月20日月曜日

平民出馬宣言①



悲しみを繰り返し 僕らはどこへ行くのだろう


 昨年行われた「リクエストアワー2018」ですが、2日間4公演で100曲プラスアンコール曲という大ボリュームということで、ブルーレイで観てて、僕も大満足なんです。しかしね、何か物足りないな、と思いましてね。ええ、オーディオコメンタリーがないという大改悪もあるんですが、デッドストックダイアモンドの「平民出馬宣言」が入ってないじゃん!と思いましてね。

 今回紹介する「平民出馬宣言」なんですが、松村香織、谷真理佳、斉藤真木子、山内鈴蘭の4人で編成されたユニットで、「デッドストックダイアモンド」というユニット名が付けられています。カッコいい。

 「コップの中の木漏れ日」というSKE48から「ラブクレッシェンド」というユニットを作ってシングルデビューする際に、劇場盤の中に「平民出馬宣言」は収録されました。つまり、MVがないんですね。2015年12月27日放送の「らじらーサンデー」では、オリエンタルラジオの中田さんがもしMVを作るなら「滝行みたいなのにする。出馬前みたいな感じで」と言っていましたが、作らなかったのが勿体ない!

 歌詞も総選挙と実際の選挙を連想とさせるものになってましてね。
 1番2番のAメロでは自分たちよりも「偉い人」「頭いい人」たちに期待するだけだったんですが、文句を言うだけではなく自分で未来を変える為に選挙に出よう!となり、サビで投票を呼び掛けていくものになっています。
 ところどころ割とえげつない歌詞になってまして、「名前呼ばれなきゃその他大勢」とか「当選できなきゃただの平民」とかね。あんだけ「夢を諦めるな」的なことを言ってた人間がなんてことを、と思いますが総選挙の残酷な一面を表しています。

 この4人のメンバーと選挙について考える時、やはり中心にかおたんを置くとスッキリしてくるんですね。
 本当にこの人、自分の為だけじゃなく人の為に動く人でしてね。
 特に総選挙の時に、仲間の為に動ける素晴らしい人だと思います。
 まず、かおたんちゃんねるの2016年総選挙のドキュメント映像。
 自腹で高速バスに乗って新潟まで行って、裏で湯浅支配人と芝智也元支配人と一緒に総選挙を観戦、その後はメンバーの姿を撮っているんですが、やっぱりかおたんじゃないと撮れない映像が多くてですね。

 44分55秒からの谷との会話をまず観ていただきたいんですね。
 正直な谷の意見を引き出そうとするかおたん、「まっさーん」という谷の顔。
 スピーチの際にかおたんの顔を思い出したことが語られます。

 そのまま続けて観ていただくと鈴蘭も出ます。
 選挙前にかおたんに相談していたこと、アドバイスとスピーチについても語られています。ちなみに僕は、素の鈴蘭が好きです。

 1時間24分21秒頃からは、ランクインしなかった真木子へのインタビューがあります。ここがね、つらい。「どう姿を現したらいいか分からない」という真木子への優しい接し方も良くてね。
 
 今回の記事とは関係ないですが、ラストの方の珠理奈、ちゅり、だーすー、かおたんのベテラン4人の会話は聴きごたえありますよ。




 瑠華へのコメントや真木子へのインタビューにもありましたが、実は撮っているかおたんも辛いんですよね。この後のshowroomで確か真木子とまた話したんじゃなかったかな、と。

 総選挙という渦の中に立ち向かって行ったデッドストックダイアモンドの面々。
 2017年は更に過酷な運命が待ち受けています。
 40分26秒からの真木子と鈴蘭のインタビューを観ていただきたいんですが、かなり辛い。泣きながら「おめでとう」という真木子と「ごめんなさい」を言うかおたん。「私はまだ平気」と言いながらも目は涙に濡れている鈴蘭。
 来年出なければいけないことをかおたんは力説します。
 自分が一番体感しているからこそ、説得力のある一言ですね。


 
  
 この時のかおたんの「私は映像しか残せないから」という涙ながらの一言が、めちゃくちゃ心に刺さりましてね。いや、何を言ってんだ、かおたん。君のその映像のおかげで2018年、何人のSKEヲタが頑張れたか。

 ちなみに谷は1時間6分38秒から。
 下がってしまったことに対して明るく振る舞う谷に「お前、本当下がったじゃん、どうなってんの?」というかおたんのツッコミ。やっぱり谷は谷で思うところがあったんだと動画を観ていると伝わってきます。

 さらに時計の針を進めて2018年の総選挙。
 谷は89位(17027票)。
 かおたんは17位(38399票)。
 真木子と鈴蘭が圏外という結果に終わります。
 もの凄く残酷な見方をすると、例年の80位までの順位だと谷まで圏外になってしまいます(谷ファンの皆さん、申し訳ありません。とても意地悪な見方をしたらということです)。
 


 この時の舞台裏は、かおたんちゃねるには上がっていませんが、ひょっとしたらどこかのタイミングで出てくるかも知れません。

 なぜ、かおたんが映像に残すのかを考えてみた時に彼女のアイドル人生の中で、総選挙というものは重要な要素で、2012年のランクインでかおたんの人生のスピードが更に加速したような気がします。だからこそ、選挙の重要性、もっというと、その選挙という残酷ショーでの表側からは見えないアイドルの心の動きを、ファンに見せることの大切さを「1コメダ」で知っているんだと思います。

 こんな重要な人が卒業して、これからSKEの内面を誰が見せてくれるんだろうと心配になる、というのが僕の正直な意見です。

 誰か後輩たちでかおたんのやってきたことを引き継いでくれたら、嬉しいなと思います。最初は真似からでもいいから、多分、いかに大変かも見えてくると思います。

 2019年は選抜総選挙はありませんでした。
 AKS運営から「総選挙は役目を終えた」というアナウンスで無くなりました。
 僕の意見としては、いや、全然終わってないよ、という感じです。
 たとえば、鈴蘭陣営は2018年休止して、2019年にかけてたわけですし、2019年は8期生と7D2入らなかった組はチャンスだったと思います(上の期は分からないですけどね)。デッドストックダイアモンドの3人は、この1年でも外仕事で結果を出し続けていました。

 もし、次に選挙があるなら。
 デッドストックダイアモンドたちの逆襲劇が見てみたいなと僕は思っています。
 「ただの平民」に戻った彼女たちが、もう1回「出馬」して、選挙で借りを返す姿を見てみたいんです。その時は、きっとかおたんも見ているはずです(なんか天から見てるみたいな感じになりましたが)!
 次は喜びに満ちた4人の顔が選挙で見たいと思っています。

 かおたんと言えば、もう一人忘れてはならないだーすーと歌った「ここで一発!」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_62.html 

 かおたんとSKEハウスで過ごしたあきすんのデビュー曲「FLASH BACK」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2018/11/flashback.html