自分のルーツからの旅立ち
いよいよ近づいてきた、チームSの北川綾巴卒業。
ついにこの日が来てしまったかあ、と僕はなりましてね。
20歳という節目の年だったのかも知れませんが、ちょっと勿体ない気もしましてね。5期生の古畑奈和のセンター抜擢、という最近の流れを見ていると、綾巴の単独センターという選択肢もあったかも知れないな、と思いましてね。
思えば、彼女も色々と「試されてきた」メンバーだと思いましてね。
詳しくは、「12月のカンガルー」の記事を読んでいただきたいんですが。
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_9.html
そんな彼女の卒業を彩るのが「あの日のSecret Base」です。
この曲は、自分の青春時代を過ごした場所を離れて、別の場所で(隣りの県?)大人になって働いている主人公が昔を思い出し、故郷に戻るまでを描いた曲なんですが、凄く比喩表現が美しくてですね。
過去の時間で実際に走っていた電車が、「風」になり「青い」ものになる。徐々に抽象的なものになって行くのが良くてね。
鉄橋を渡る車輪の音で、故郷を思い出すという、思い出と空のリンク、思い出と音のリンクが素敵です。
また、自分の大きな夢を語った場所から出て、街に出たものの未だに夢には届いていない、仲間とも気まずい別れ方をした。でも、あいつらと、また会いたくなるという、思いは地方出身者としては、とても共感できる歌詞でしてね。
メロディも良くて、2番の綾巴ソロの部分は、グッときました。
この曲を聴いていると、曲の主人公にとっての「故郷」が、綾巴の「SKE48」だったりするのかな、と思いましてね。
曲の中の送り出した友としては、6期生やチームS、松本慈子のことが頭に浮かびましてね。
この1か月間のメディアでの北川綾巴と松本慈子のコンビを見ていると、なんとも切ない気持ちになってくるんですね。
二人が分かり合うまでの時間、チームSのリーダー・副リーダーとして、チームSを支えた時間、一緒の選抜を目指した時間。一つ一つが曲と重なり合う気がしましてね。綾巴の物語として、憧れの宮澤佐江という理想のリーダーの背中を見つつ、彼女と別れ、自分がリーダーとして進んでいく上で、隣りにいた慈子の存在は大きかったのではないでしょうか。
SKE48では、主要メンバーが卒業し、その想いが残されたメンバーに受け継がれていくことが多々ありますが、きっと綾巴の想いは慈子に受け継がれていくのではないでしょうか。二人が一緒に選抜になれなかった運命のいたずらは、これから慈子の物語の中で語られていくのかも知れません。慈子にとって大事な後輩が出てきた時に、綾巴と築いてきた関係が活かされてくると、僕は信じています。
これからも東京で芸能活動を続ける綾巴、壁にぶつかった時、また「試される」時、この曲のことを思い出すのかも知れません。いつか、また、「SKE48」という「Secret Base」に戻ってきて欲しいなあ、と思います。
※なんとなく、連想した「原点」の記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_23.html