時計の針を進めて
「サステナブル」のカップリング曲、「モニカ、夜明けだ」はもう聴きましたかね。
「48グループNEXT12」として、SKE48からは末永桜花、佐藤佳穂の二人が入っていますよ。NEXTっていうか、現役バリバリだろ、と思うんですがね。本店選抜までNEXTということですかね。
そして、このMVなんですが、水と花という蜷川実花さんの写真集の森山未來のぺージを思いだす、色気あふれる映像になっていましてね。
いやあ、シンプルだけど印象的なMVになっていますね。
歌詞の世界に出てくる「涙」がこぼれていき、足元の水になっているのを連想させましてね。ここで、メンバー達が躍動する姿が素晴らしい。もっと言えば、水を下に張ることで、静と動を現しやすくなっているのではないだろうか、と思います。髪を振り乱して踊るおーちゃんや、さとかほの動きと水しぶきの美しさが非常に印象的です。
歌詞に関しては、ド直球のメッセージソングにです。
壁にぶつかっている「モニカ」の現状を語りながら、壁に当たって苦しむ葛藤がもうすぐ終わることを暗示する内容になっています。やってもやっても報われない現実を運命のドアが開かないという暗喩で表しているところが、特に気に入ってまして。
「48」グループって、昔は「48」グループって運命のドアがガンガン開いてたと思うんですよ、色々なメンバーのために。ところが、現状はどうかというと、運命のドアを開けるイベントが減ってきたな、と思いましてね。今回のNEXT12が新しい運命のドアになるかどうかが、非常に興味深いです。
メロディとしては、大サビ前のドンとメロディが変わっていくところが好きでしてね。
これこれ、これぇ。という感じです。
さとかほとおーちゃん、どちらも自分なりのやり方でドアを沢山開いて、新しい世界を見てきた二人です。
おーちゃんと言えば、聖地巡礼から始まり、ガンダムといったヲタにはたまらない要素が印象的なんですが、真面目で真摯な態度こそが素晴らしいと思いましてね。色々な対談やメイキング映像から、この人は本当に手をぬかないなあ、と感じています。
また、さとかほは、乃木坂のオーディションもどんどん進みながらも病気のせいで参加できず、SKE48に来たという運命のいたずらを経て、独自の釣りやクロワッサン加工といった男性受けしそうな要素もいいんですが、ホラー映画好きというところとそのリストを見て、こ、こいつ、信用できる、という要素が個人的には大きかったです。
曲の最後に新しい朝が来たことが描かれていますが、今、48グループは長い夜更けに入っていると僕は考えます。地球上にある様々な国のように、朝が来る時間がバラバラになっている気もします。それぞれのグループから集められた12人の精鋭たち。グループごとに夜明けが来るまでの時間は違うと思いますが、彼女たちが夜明けを早めるピースであるのは、間違いないと思います。
これから、チームEから本店のネクスト選抜に選ばれた二人の活躍に期待したいと思います。