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2019年1月6日日曜日

だらしない愛し方①

満身創痍の人生


 2017年リリース縛りで48グループでのお気に入り曲を上げるとしたら、皆さんは何を上げますか?

 SKE48だと「意外とマンゴー」がリリースされた年ですね。
 僕の2017年のベスト1は、今回紹介する「だらしない愛し方」なんですね。


 まあ、まずは聴いてみましょうか。
https://youtu.be/xmJ87w-45ik

 なんか、ゲスの極み乙女。の「キラーボール」みたいな曲ですね。
https://youtu.be/Wooi39K0pXg

 ピアノが主旋律になっていたり、早口の朗読のようなものが入っているところが、そう思わせるんですかね。

 今回僕がこの曲を選んだ理由は、このメロディの素晴らしさなんですね。
 普段、音楽の知識ゼロの僕のブログなんですが、なんだろうこのスリリングで聴き心地の良いメロディは。何ていうジャンルか、詳しい人、教えてください。最近だと古畑奈和ちゃんの「本性」とかもそうですかね。

 歌詞の世界も凄くてですね。
 「だらしない愛し方」とは、もっというと、だらしない人生とはどういうものかが見えてきますよ。

包帯をしている あたしの手首は 恋した数だけ印がある
 既に手負いのところから始まるんですが、「101回目のプロポーズ」の武田鉄矢とか、どうなってたんでしょうね。いやあ、もういきなり痛々しい歌詞ですよ。

『昨日、言った言葉を、今日、覚えているとは限らない』
 ええ!「私の頭の中の消しゴム」? 「博士の愛した数式」?でも、こういう人いるなあ。

『気の抜けたコーラは、一度別れた男とのキスみたいな味がする』
 コーラを飲む度にこんなことを思い出すとは。「一度別れた男とのキス」って、二度目の別れがあったんですかね。

『ねえ、喧嘩するなら、高架線の下で電車が通った時にしようよ』
 騒音で声が聞こえないからですかね。なんというアイディア。
 この自分の過去を思わせる名言集(?)の後に「なんて サイテー」と自分で自分の考え方に評価を下しています。

ペラペラ喋り過ぎて 自分のことが嫌いになる
こう見えてあの頃はね 無口だったんだよ
 なんか、この2か所だけ切り取ると演歌の歌詞みたいですが、言い訳じみたこの一言がこの女性の過去で唯一、上品だと思っているところなんでしょうね。なんとも言えない愛しさを僕は感じてしまいます。

だらしない愛し方で 自分を傷つけた どうでもいいプライドのせいで…
 自分が傷つくような愛し方、しかもプライドを守るためのもの。

だらしない愛し方で 今でも生きている 後悔なんて無縁でごめん
 だらしないと分かってるんですが、ノー反省!なんですね。

 2番もさらにこの女性のつぶやきが続きます。
『いつか見た夢の続きは、もう打ちきりらしいし…』
 夢が打ち切りになることってことは、年齢的なものなのか、身体的なものなかは分かりません。

『べッドに寝転がった時に見える 天井の模様に何か意味があるのかな』
 ここ、かおたんが喋ってるんですが、社会人時代の僕は、「そんなもん意味ないぞ」と言っていましたが、会社を辞めて、超暇になると同じことを考え始めたんですね。もしや、この女性も普段は超暇なんじゃ…。

『そう 土砂降りの雨にずぶ濡れになる機会を待っているんだ』
 これって、もう傘も持ってないぐらいみじめな状態ですかね。更にいうなら惨めになる機会を待っているとも考えられます。

世の中 面倒だから 他人のことは無視しようか いつだって自分勝手 死んだっていいんだ
 もう完全に人生を投げてる人間の発想ですね。更に言うならば、究極の逃げでもあります。

だらしない別れ方で 誰かがあきれてる 思いつきの感情のせいで…
 1番のサビが愛し方だったのに対して、2番では別れ方になっています。
 愛した理由は「プライド」だったのに対して、2番で別れた理由は「思いつきの感情」なんですね。
 「閃いた!別れよう!」みたいな感じではなくて、どちらかというと、享楽的な発想なのかも知れません。後先を考えてないというかね。

情けない悔やみ方で 生涯 負け犬だ それでも愛に舌打ちしてる
 1番では「後悔なんて無縁」って言ってた人がばっちり悔やんでるわけです。
 名言集でも昨日の言葉を覚えているとは限らないと言ってるような人ですしね。
「生涯 負け犬だ」って、なかなか言えないですよ。
「愛に舌打ち」というのは、人間である限りどこまでも付いてくる「愛」のせいで苦しんでいるからなんでしょうね。

 最後の大サビはラストだけ少し変わります。
だらしない忘れ方で 余計に落ちて行く 満身創痍もあたしの人生
 最後は「忘れ方」なんですね。何を忘れていくのか、自分の愛した男たちかと思ったんですが、彼女の身体に傷として残っていることが一番最初に明かされてますよね。そうなると、自分の失敗なんでしょうか。それとも、そもそも全部虚言なのか。

 どちらにせよ、ボロボロな女性の人生
 すべて「だらしない」ことをしているからなんですが、それをそのまま語ることで、「良いと感じるか悪いと感じるかはあなた次第、私は無視するけどね。だって人生だけは私のものだから」そんな感じがして。だらしない暮らし方で、誰かが呆れてる僕には、何か仲間が居たというか、正さないし罰さない感じが好きですよ。

 さて、MVを観て行くと、なかなか濃いメンバーが揃ってましてね。
 SKE48からは、かおたん、まさな、みなるんが入っていますよ。
 みんなメイクと衣装を合わせてるんですね。

 ロケ地は、「HIGH & LOW2」で雨宮兄弟と源治が闘ってた駐車場ですかね(違う)。

 詳しくは分からないんですが、天から降ってきている人と落ちている人がいましてね。
しかも曲の最後の方で消えてしまうんですよ。遠くから踊ってる体育館みたいなとこを見ているんですね。

 天から降りてきた少女たちは、ひょっとして、もう死んでる?
 そうなると、歌詞も違った意味を持ってくることになりますが、MVとの関連性がはっきりしないので、ここまででとどめておきたいと思います。
 このMVのセンターは、峯岸さんの当たり役の一つではないでしょうか。

 この曲、もうオリメンも卒業生が何名か出ているので、是非、SKE48の大人メンバーでミッドナイト公演とかでやって欲しいんですよね。ミッドナイト公演は、エロチシズムだけではないと思うので。
 ちなみに難波では、まおきゅんこと三田麻央がセンターでやったみたいですね。
 SKE48だとかおたん、みなるん、らんらん、だーそーとかで観たいですね。
 8期の大人メンでも面白いかもしれません。
 良曲なので、また聴きたい1曲です。