今、SKE48に出来ること
コロナウイルスの影響で、予定されていたSKE48のイベントが延期や中止になっている中、様々なメンバーがこの事態の中で出来ることを試していることは、少し前の記事で書きました。
僕らの「日常」や「当たり前」が少しずつ停滞する感じがします。
全く変わらないという地域の人もいれば、この1週間で数百万クラスの赤字を抱えた中小企業の方もいます。
こんな静かに不安だけが蔓延していく中、アイドルに出来ることは何でしょう?
僕なりの答えは、ダウナーな気分になりつつある今日を変えていくことではないでしょうか?
それは、現実逃避という意味ではなくて、ただでさえ外に出るのもエリアによっては憚られる中で、「今日あった良いこと」を一つ増やしてくれる。些細なことかもしれませんが、何か良い日にしてくれる、そんなことを僕は期待してしまいます。
よこにゃんこと、北川愛乃はそれが凄く上手なメンバーの一人だと思っています。
特にアメブロと公式ブログの使い分けと、ショールーム配信、それぞれで次が楽しみな内容を発信しています。数日前からどう動くのかな、とぼんやり見ていました。
彼女が選択したのは、showroomを利用したカラオケボックスでのソロコンサートでした。
SKE48に限らず、様々なアーティストのファンの間で無観客コンサートはどうか、という意見が出ていますが、スタッフの手配だけでも赤字になってしまう中(youtubeなどのスパチャで回収しようという団体もありましたが、どこまで行けるかはまだ未知数です)、どうするのか、という問題を48グループのshowroom配信のルールの中で見事にやってのけたのは、素晴らしいと思います。
さて、コンサートのセットリストを簡単に書いておきますね。
1、制服の芽
2、RESET
3、重力シンパシー
【自己紹介】
4、チョコの行方
5、あうんのキス
6、スカート、ひらり
7、DIRTY
8、Must be now
9、Stand by you
10、遠くにいても
EN1、僕は知っている
EN2、大好き
凄く良いセットリストだと思いましてね。
今の状況を反映した曲選びだと思うんですが、「制服の芽」の「元気の準備中」とか、まさに今のSKE48やファンの状況をイメージさせられますし、「RESET」からは公演に対する新鮮さを次にする時は感じるんだろうなあ、と思います。
「重力シンパシー」の「愛について思うだろう」という部分も良いですね。
バレンタインを意識した「チョコの行方」や静岡のエコパに行けなかった人のために「あうんのキス」をセトリに入れてくれているのもファン想いで素敵だと思いました。
「スカひら」では、スカートもそうですが、長い髪がひらりとなっているのが印象的でした。
また、「DIRTY」はちょっとした今の世情のようで、エコパ要素だけでないのではないか、というのは深読みですかね。
そして、まさかの「Must by now」ですよ。
自分でミュージックビデオを観ながら練習したそうで、これは凄い。
普段のSKE48のレッスンだけでも大変だろうに、更に他のグループの曲までマスターしていくとは、スゴイぜ、よこにゃん。
「Stand by you」という何気ない日常の中に発見があるこの曲も、公演やコンサートが延期になった今聴くと、大切なものについて気づかされますね。
本編最後は「遠くにいても」。
これも今聴くと、コロナという壁で遮断されているようで、ちゃんと繋がれる手段はまだまだあるんだと考えさせられました。
ここで、よこにゃんのお母さんが号泣しているのも良くて、「私も『手をつなぎながら』公演の中で唄ってたら泣いちゃう」と言っていましたが、曲の力ですね。
アンコールはコンサートの定番である「僕は知っている」や「大好き」を持ってくるのも分かってらっしゃる。
配信の中で「皆さんとお会いできないんですけど、遠くにいても一緒ですよということを伝えられたらと思います」と言っていましたが、見事に成功したのではないかと思います。
汗をかきながら、一生懸命公演をしてきた彼女の姿に元気をもらった人も多かったのではないでしょうか。
これからの一週間、社会が良い方向に進んで行ってほしいですが、僕らの「日常」や「当たり前」とも手を離さずに毎日を頑張っていかねば、と思いました。
SKE48が公演やコンサートをしている当たり前の毎日が、一日も早く戻りますように。