鏡の先にあるもの
さあ、今週からは北海道編。
冬の北海道で「完全に恰好間違えた!」と前田さんが叫ぶぐらいオシャレに重心を置いた二人の衣装。ちなみに前田さんの着てる服がカッコいいです。
まあ、冬の装備を間違えると大変なことになるというのは、映画「八甲田山」でも語られてましたからね。
二人の後ろには石狩川が広がっています。
「映画のシーンみたい」と感想を言う前田さんに「ホッキョクグマとかいそう」と奈和ちゃん。確かに銀世界には似合いますが、北海道にホッキョクグマが居たらパニックかも。
さあ、今週から3週連続で、北海道編が始まりますよ。
「仮面ライダー」の北海道編でもカニバブラーとムササビートルの2週だったのに、3週もやるとは!
さては、かなり取れ高があったんですかね。果たして、何軒はしごすることになるのか、分かりませんが早速みていきましょう。
まずは北海道の石狩市にやってきた二人。
ただ、すごい雪の道です。どこまでも続く雪の道。
なんか映画「ウインド・リバー」みたいですね。
雪にテンションが上がっている奈和ちゃんと前田さん。
福岡はあまり雪が降らずに、たまに「汚い雪が降るぐらい」と語る前田さんに、「やめろやめろ」とツッコむ奈和ちゃん。
やがて、人のお家のような「金大亭」に到着した二人。
なんとこちら、明治13年創業。
なんと140年の歴史があるところなんですって。
確かに情緒あふれるお店。
個人的には、文豪が泊まっていそうな感じですね。
女将さんは「古いだけ」と謙遜されますが、本当に素敵な雰囲気。
周りにお店がないことを前田さんが聞くと、この町自体が「行き止まりの町」と呼ばれているそうで、川と海に挟まれていることから、ここから先へ行くことはほとんど無いそうです。
それにしても「行き止まりの町」って、プロレタリア文学の作家とかが書きそうなタイトルですね。
もともとこの町は、鮭が沢山獲れていたんだそうですが、今は6割方が本州からのお客さんになっているそうです。
このお店に来られた人としては、倉本聰さん。
ええっ!
「北の国から」の!
あと、高倉健さんの名作ドラマ「あにき」ね。
そんな倉本聰さんに名前だけでは、馴染みがない二人。
でも、ドラマの名前で気づいてくれましたよ。
まずは、女将さんおすすめのお酒、「清酒 千歳鶴」です。
どうしておすすめかというと、「甘くておいしい」からだそうです。
「うわっ、しみわたってる臓器に」と綿矢りさの1ページ目みたいな表現で味を表す奈和ちゃん。
今度は冷凍保存した魚の刺身、ルイベです。さらに焼鮭に焼き白子。この辺りはテロップに値段が書かれていませんでしたが、セット価格か何かに入ってるんでしょうか。と思ったらコースだったんですね。「月九点」というコースみたいです。
そして、いよいよ、石狩鍋。
4000円台という値段の安さに衝撃を受ける二人。
前田さんは、コースの値段を「1万円以上は行ってる」と言っていましたが、北海道の産地直送だからでしょうね。
さあ、なかなか「ルイベ」をちゃんと言えない二人がルイベを食べますよ。
冷凍してるから、ちょっと食感が違いそうですね。
「味が濃い」と前田さん。
二人のお酒がどんどん進んでいきます。
白子を食べた奈和ちゃんは、「歯ごたえはわりとあるんだけど、中はふわふわしてて今までの白子と全然違う。別物」。
焼き鮭を食べた前田さんは、「こんなに鮭をしっかり味わうことってないですよね」と満喫。
いよいよ、メインの石狩鍋が出来上がりました。
鍋の汁を飲んだ前田さんは、「すごい、味噌って聞いてたから、どんと来るって思ったら」と味噌なのにまろやかな感じを楽しんでますね。
奈和ちゃんは、「汁だけで呑める!」と絶賛。
このお店が石狩鍋の発祥の地だと知って、声が大きくなる奈和ちゃん。
「都会の満員電車で疲れた心が…初めてご飯食べて生き返ると思いました!」と鍋に癒された前田さんでした。
ここで、奈和ちゃんは2杯目を終了。相変わらず凄いスピードだ。
最後に出てきたのは、どんぶり。
なんと、いくら丼です。
あまりの衝撃に椀を閉じてしまう奈和ちゃん。
1650円という安さに衝撃を受ける二人。
「田舎値段です」という女将さん。
田舎最高(いくら食べられないけど)!
あまりのおいしさに「優勝!」と言葉が漏れる奈和ちゃん。
前田さんも至福の時を噛みしめていますが、何を言っているか分からない?
怪訝な顔で聞き返す奈和ちゃん。
「一粒一粒のいくらの味が濃いし、噛んだ時にはじけるとご飯に混ざり合って、めっちゃくっちゃおいしいです。一万円一万円」と思わず東京価格になる奈和ちゃんでした。
二人が注文したメニュー
「北海道/日本酒清酒株式会社 清酒 千歳鶴」(1合 440円)「鮭氷刺身(ルイベ)」
「コース月九点」(4400円)
今度は札幌市中央区北1条に来た二人。
相合傘で前田さんを傘に入れてあげてる奈和ちゃんがイケメン。
車にツララがある光景に衝撃を受ける奈和ちゃん。
僕は、わりと南国育ちなんで、初めてみましたよ。
続いてやってきたのは、「ほっかいどうお万歳処まるひら」さん。
かじか鍋と聞いて、「鹿肉?」と予想する奈和ちゃん。
出てきた魚を見て、「カジキだ!」という前田さん。
いや、カジキはでかいのよぉ。
これはかじかというお魚なんですね。
北海道ではスタンダードなお魚なんですって。
かじか鍋のことを別名「鍋壊し」ともいうそうです。
なに、その新日本プロレスの後藤が使いそうな名前。
ここで、店主から何故「鍋壊し」というのかという問題が。
「鍋を壊すってこと?」、「デカいってこと?」。
二人の予想とは違い、おいしすぎて、かじかの身を探して箸で鍋をつつくから、鍋がこわれてしまうからなんですって。つまり、それぐらいおいしいと。
良かった、水木しげる先生とかが描く妖怪の仲間が鍋を夜な夜な壊しにくる訳じゃないんですね。
ここで店主が自慢の地酒を紹介。
「北海道/碓氷勝三郎商店 北の勝 大海」です。
「米のにおいが、良い匂い」と前田さん。
「飲んだあとがすっきりしてるし、不思議なね」と奈和ちゃん。
さて、鍋の前に北海道で有名な魚料理を堪能することに。
その名も八角。
輪切りにしたら八角形なんですって。
「小樽八角軍艦焼き」として、出てきます。
おいしくて、すかさず日本酒を飲む奈和ちゃん。
前田さんも「優勝!」と絶賛。
次はゴッコというお魚が登場。
丸いフォルムで、目が上の方にありますね。
なんというか、ウルトラマンレオに出てきても違和感が全くない感じですね。
魚なのに、吸盤が付いていて、産卵の時だけはずして泳ぐんだそうです。
そして、その時に捕まるそうです。
か、悲しすぎる。なんという運命。
料理が出来るまで店主自慢のコロッケを食べることに。
これは、メークインを使ってるんですが、「私も料理する時は絶対にメークイン」という前田さんに、「高級な女やな!」と奈和ちゃん。
さらにトイレットペーパーもワンランク上を買う前田さんは、「自分を大切にしよう」というモットーの元に選んでいるそうです。
すかさず「コンビニだわ。ダブルロールだわせめて!」と奈和ちゃん。
熱々で口も目も見開く前田さん。
美味しそうです。
次は先ほどの吸盤生物が汁料理になった「ゴッコ汁」。
これはほぼゼラチン質なので、お肌がぷるぷるになるかもしれない、という奈和ちゃんに「滑って転ぶかもしれない」というご主人のご機嫌なコメント。
味は「塩だけでこんなに味が出るんですか?」と前田さんが驚くぐらい、しっかりしている様子。
ゴッコの卵と生のりが入ってるんですって。
次は「北海道/上川大雪酒造 特別純米 上川大雪」というお酒。
ちょっと辛口だそうです。
あっという間に飲み干した二人。
小さい鍋にかじかが入って登場。
二人で顔を近づけて匂う。
「北海道って甘いもの好きですよね」という奈和ちゃんの言葉に、「やっぱり、港町の函館とか小樽とかはお団子屋さんとかお餅屋さんが多いんですよ。それはなぜかというと、港で働く労働者とか漁師がやっぱりおやつに甘い物を身体が欲しがるから。甘い物屋さんが多い」と教えてくれました。
確かにね、甘いものって欲しくなりますよね。
「住もうかな」と奈和ちゃん。
さて、このお鍋。かじかの頭の部分と身の部分が入っているそうです。
おいしさの秘密は「肝をすりつぶして、それを味噌と和えているんです。肝味噌っていうのは濃厚なので」とお店の方。
お酒の方も3杯目に突入。
ここで驚愕の真実。
なんと店主はお酒が飲めないそうで。
お店を始める時に、お客さんに色々と説明するためにお酒のことを色々と勉強したそうです。
ここで、奈和ちゃんがめちゃくちゃ頑張ったことについてのエピソードトークに。
「私、なんか、ダンス最初踊れなかったのよ。全然踊れなくて。
で、居残り組だったし、先生にも『ダンス下手だから、なんか、帰るなんておかしい』みたいな、もう、そんなレベルだったの。
悔しいと思うじゃない。
でも、ダンスはやっぱうまい子が当時、凄い多かったから。
それこそ、ダンススクールから来た子とか多かったから。
いや、ダンスだけじゃ勝てないと思って。
みんなと違うところで頑張った方が目立てるって思って。
そっから、表現を磨くようになって。
だから、なんかさあ車の中とか、メンバー同士で喋ったりするの。隣りに座って。その時間がコミュニケーションに繋がるんだけど。
車で一人席あるじゃない?
そこの一番後ろに座って、窓に向かって音楽聴きながら、表情の練習をしてたりとか。鏡に向かって。
だから、一時期、超ナルシストだった!!
ショッピングモールの鏡とかあるじゃない?
それもずっと首こっちにしながら歩いて。
顔もこうやってやったらお姉さんぽくなるとか。こうやってやると可愛くなるとか、鏡があるととにかく、ほんとナルシストだった」
いやあ、良いエピソード聴けましたね。
研究生時代は、菅なな子が居たし、ぺんぺんとかダンスが得意なメンバーがいましたしね。斉藤真木子もいましたし。
そこから、同じ土俵で戦うんじゃなくて、自分の希少性を出していこうと当時、15、6歳だった奈和ちゃんが、考えたと思うと、やはりこの人はセンターになるだけの人だな、と思いました。
今の表現力は、この頃からの努力で培われてきたんですね。
彼女のことを認識した頃には、スゴイ逸材が現れたと思ったもんですが、その陰には凄い努力があったんですね。そこに天性のものが加わって今の古畑奈和があるんですね。
いやあ、北海道編、1回目から凄く良い感じですね。
次回も期待です!
奈和ちゃんが注文したメニュー
「北海道/二世古酒造 特別純米酒 二世古」(880円)前田さんが注文したメニュー
「北海道/上川大雪酒造 特別純米 上川大雪」(880円)二人が注文したメニュー
「北海道/碓氷勝三郎商店 北の勝 大海」(660円)「小樽八角軍艦焼き」(880円)
「特製コロッケ」(2個 715円)
「ゴッコ汁」(660円)
「北海道/上川大雪酒造 特別純米 上川大雪」(880円)
「かじか鍋」(2人前 3300円)