到達点か終着点か、通過点か?
2013年8月16日、僕は名古屋ドームにいました。
AKB48の5大ドームツアーの名古屋ドーム2DAYSの初日。
会場は異常な興奮に包まれていました。
「ウィンブルドンへ連れて行って」での、「まゆゆ」コールを超える「まなつ」コール。
そして、AKB48のコンサートであるにも関わらず、アンコールで「AKB」コールを飲み込まんとする「SKE」コール。僕の2列前に居たおじさんが、物凄く興奮しながら「これが、SKE48の熱さなんですよ!」と隣りの人に熱弁していたのを未だに覚えています。それは僕も同じで、うわあ、何か飛んでもないことが始まったなあ、と思ったもんです。
アンコールでは、かおたんの「マツムラブ!」が初披露され、大島優子がMCで「SKE48だけでのドーム公演も実現するんじゃないですか?」的なこと言っていたのを覚えています。
残念ながら翌日は仕事だった僕は、新幹線に乗って関西に戻りながら、ああ、何か良いライブだったなあ、と今日のライブを思い出していました。当時SNSなど何もしていなかったので、ひたすら自分の頭の中で感想を言語化しようとしていました。
8月17日。
名古屋ドーム二日目で、SKE48の単独ツアー、そして名古屋ドーム開催がアナウンスされます。
こちらですね。
公式動画にまだ残ってるので、チェック!
いやあ、今観ても鳥肌が立ちますね。
この動画を確か、仕事終わりの夜道で観たんですが、思わず「よっしゃあああああ」と柄にもなく大声を出して駆け出したのを覚えています。
そして、始まった「箱で推せ!」ツアー。
残念ながら、神戸は落選してしまったんですが、12月5日の横浜初日は当選。
横浜初日は、当時働いていた会社の名古屋出張の前日だったので、うまいことスケジューリングすればいけるな、と判断して横浜へ行きました。
この日のコンサートでは、「Escape」が初披露。
めちゃくちゃカッコいいメロディと、ダンス。山田みずほの浮遊感。
そして、これまでyoutubeで1番しか聴けなかった「Escape」を全部聴けた喜び。
横浜アリーナの近くにホテルを取っていたんですが、興奮してなかなか部屋に戻れずにうろうろと夜の街を歩いていたのを覚えています。
翌日、12月6日。
横浜アリーナ2日目で、名古屋ドームの追加公演が発表されます。
公式の動画をチェック!
その日、僕は名古屋出張で、名古屋支店の方にお土産として「箱で推せ!」のパンフレットをおしつけて、じゃなかった、プレゼントしましてね。
仕事を終えて関西に帰ってきた京都でこのニュースを知り、「よしよしよし」とつぶやきながら、奈良に帰る近鉄線の電車を、プラス500円の特急にグレードアップしたのを覚えています。
さて、この2日間のコンサートのチケットは、運良く確保することが出来ましたね。普段、公演とかに行かないので、こういう大きなコンサートが当たりやすいのが遠方ヲタの良いところです。
ちなみに、僕個人の話をすると、2014年2月1日から、僕は会社の部署が変わるわ、役職も上がるわ、というわりと大事な日でしたが、僕個人の「小さな物語」の更新よりもSKE48の「大きな物語」を体感したいな、というのが僕の選択でした。
だって、初の名古屋ドームですから。
行かずして何とする。
新幹線に乗って名古屋を目指しました。
ちなみに、前の席の人のタブレットがかすかにみえて、そこではまなつバージョンの「フィンランドミラクル」のMVが流れていました。ああ、今日歌うのかなあ、とか、ワクワクしているうちに名古屋に到着しました。
さて、ひとまず、ホテルに荷物を降ろすと、僕は地下鉄を経由して名古屋ドームを目指しました。確か、この日の服は中西優香生誕Tシャツだったと思います。
名古屋ドームの入り口あたりで、チラシが配られてましてね。
貰ってみると、「SKEとギャラクシーがコラボするぞ!今、契約すると写メ会もついてくるぞ!」という、内容です。
いやあ、ついに携帯電話ともコラボか、と感慨深い気持ちになったもんです。
チケットを確認してもらって、席を目指します。
初日は1階のスタンド席です。
トイレが近い僕は、毎回、通路側になっていてくれ、と願っているんですが、その日は運よく通路側の隅の席で、「これで思う存分トイレに行けるぜ、イモーターン!」とマッドマックス風に喜んでいましたが(当時まだ公開されてないですよ、念のため)、僕の隣りの席の女性二人組の方は何か、不安げな表情をしています。
な、なんだ、未来の視点でたとえを出すことが、そんなにいけないことか、そんなんじゃ、お前らピンチョンとか、20世紀後半のアメリカ文学とか一生読めないぞ、と大人げなく言おうかと思ったんですが、そうではなくてですね。
「大組閣どうなると思う?」
「推しが居なくなったら、SKE行く?」
そう、この頃、2月末に行われるグループ全てを巻き込んだ「大組閣」のアナウンスだけがされていたのです。
こ、こんなところにも不安の影を落としてくるとは、大組閣許すまじ。
そんな、僕の葛藤を無視して会場は「SKE」、「48」コールが響き渡ります。事前にファンの間で、名古屋ドーム参加を祝う意味でSKEコールをしようという運動でした。
やがて、ウグイス嬢による場内アナウンスが流れ、登場したのは板東英二さん。「おおっ、マジカル頭脳パワー」の人だ、という驚きと、何故に板東さん?という謎が、去来しましたが、なんとなくお祭り感を感じました。
やがて、「over ture」が流れます。ああ、ここからが本編なのね、と感じつつ、コールします。
時々思うんですが、コンサートって、1曲目が大切だと思うんですよね。何を1曲目に持ってくるかで、お客さんの気持ちが大いに変わってくる。
「over ture」後に流れてきたのは、美しいヴァイオリンとピアノの音色でした。しかも、どこかで聞き覚えのあるメロディー。やがて、そこにサックスとギターも加わります。
「神々の領域」でした。
まずダブル松井がステージから登場、やがて、残り7人になった1期生たちが順番に登場していきます。
歌いながら、涙をこぼす1期生たちの姿は、今観てももらい泣きしそうになります。
ああ、ついにここまで来たんだ。
気づいたら、僕も隣りの席の人も泣いていました。
ガイシ2013やリクエストアワーでは、「1期生の曲」という他のグループでもある期生ごとの曲だった「神々の領域」が、この名古屋ドーム初日の1曲目で大きな意味を付加された瞬間でした。
2曲目の「賛成カワイイ!」では警備員に扮していた2期生から6期生までが一気に会場内で踊り始めます。
個人的には、サックス衣装で踊る奈和ちゃんとドレスで踊る李苑が印象的でした。
本当に、「賛成カワイイ!」はライブ向きの曲なんだなあ、盛り上がったもんです。
MCを挟んで、シングルメドレーなんですが、1曲目の「強き者よ」に入る演出が、時計の針を戻していく演出で、奇しくも「未来とは?」のMVとの奇妙なシンクロを感じます。
シングル曲の次はカップリングが中心になるんですが、「青春の水しぶき」のかおたんカメラマンの活躍ぶりが素晴らしい。そして、個人的にイントロからAメロが好きな「道は なぜ続くのか?」が大会場で聴けたのも嬉しかったです。
さて、ここからは、更にナゴドらしいお祭り感のある曲に移っていきます。
まずは、ゆりあによる「それでも好きだよ」。このゆりあを観て、アイドルを目指すことになった浅井裕華がいるわけですから、大会場でのコンサートって定期的にしなきゃいけませんね。
さらに個人的に大好きな「心の端のソファー」が来ましてね。Aメロでの珠理奈の歌い方が大好きです。
「Glory days」や「Darkness」のゲスト登場に関しては、賛否両論がありましたが、会場に居た僕の第1印象は、「Giory days」にノイズが混じり始めた瞬間、「うわああ、ここの運営は横アリから、何も学んでないのか、シュミレーションはしたのか!」と「オードリーのオールナイトニッポン」できれる春日さんのようなことを思ったもんです。
もちろん、メンバーの初名古屋ドームにゲストは要らないという意見もごもっともなんですが、ワールドオーダーなんかは、この日のMCで須藤元気さんが仰っていた「スーツ姿で踊ってほしい」ということが、後の彼らのMVで実現しているので、長い目でみればOKだったのでは、と思っています。
「強がり時計」でのきたりえ登場で盛り上がり、「大声ダイヤモンド」から「鈴懸なんちゃら」の珠理奈センターメドレー。公演曲メドレーを挟んで、再び「美しい稲妻」からのシングル連発で盛り上がっていきます。ちなみにシングル曲の中に「ピノキオ軍」という公演曲も入っているんですが、ライブ終盤にも関わらず、歌詞の中にある「圧倒的」をこれでもか、とぶつけてきます。
本編最後は、「仲間の歌」。
ええ、僕は泣いてましたよ。
特に推しメンである中西が、大サビ前の掛け声を言ってるとことか、「いつもありがとおおお」みたいになってましたよ。
そして、アンコール明けは、「未来とは?」の選抜発表。
この時、「梅ちゃん、選抜おめでとう」のボードを持っていた梅ちゃんファンの方は、SKE48史に残るくらいファインプレイだと思いますし、僕は一生忘れません。
さて、ここから、逆再生でMV撮影をするというかなり実験的な試みが行われました。当日は、なぜの嵐だったんですが、「未来とは?」のMVを観てなるほどね、となりました。
その後は、ドラフト1期生のお披露目。
「チャイムはLOVE SONG」での「1,2,3!」が盛り上がりましたね。
そして、「握手の愛」。この時、珠理奈が泣きながら一人一人ファンと握手しているところが、大ビジョンに映った時、またもや泣いてしまいましてね。「チョコの奴隷」を挟んで、いよいよ最後の1曲。最後の曲の前のMCで喋る江籠ちゃんと後ろでうなずく真那が愉快でしたね。
「手をつなぎながら」で、やっぱSKEっていいなあ、と思いながら初日は幕を閉じました。みんなで、名古屋ドームに来たんだ。
その日のドームからホテルに帰るまでのことは、ほとんど覚えていません。
ただ、「神々の領域」のところが非常に印象に残っていました。
ホテルに着いて、スマホの電源を入れると、会社の方々から昇進祝いのメールが来ていましたが、それどころじゃないんだ、とアイドルなんて興味のない人達に発作的な感想を送っていました。
心地の良い疲れを覚えてその日は眠りました。
翌日ですよ。
2日目もスタンド席でしたが、前日よりも前目の席で、隣りはガチガチの精鋭のようで、ひたすら「SKE本スレ」に何か書き込んでらっしゃいました。
初日よりも沸き起こる「SKE」コール。
あの感動的な初日の「神々の領域」を超える1曲目はなんだ、と「over ture」を聴きながら考えていました。ドームという反響する会場に響き渡る「S・K・E・48!」!コール。
なんと東李苑のドラムと珠理奈のダンスから始まります。なんだこの人は、昨日のピアノといい、どこまで多彩なんだ。今度は石田安奈のドラムと阿弥ちゃんと他のメンバーたちのダンス。
やがて、メロディーとダンスが重なり合いながら、ステージに集っていきます。
そして、「Escape」のイントロが流れた時の会場の盛り上がり!
当時のSKEの一番とがった部分で勝負してきたな、と。
このシーンの為だけに、よくブルーレイを再生したもんです。
途中からのドラムとのシンクロも良くてですね。この頃から「Escape」には様々な可能性があったんですね。
1日目同様、シングル曲が続き、前日と同じカップリング曲を中心に展開していきます。「スルー・ザ・ナイト」が大会場で観られたのも嬉しかったですね。
そして、かおたんの「マツムラブ!」ですよ。
ブルーレイでは、音声が差し替えられていますが、大サビでの泣きながら歌っている声は本当に会場に居た人間としては、かおたんの成り上がりを体感して感動しました。なぜ、差し替えた!
だって、ナゴドでソロで唄ったのって、珠理奈とゆりあと、玲奈ひょんとかおたんとちゅりだけですからね。凄いメンツですよ。
「クロス」では、きょんちゃんが「超絶イケメン」でした。
あ、中西推しとしては、「向日葵」での姿が最高にカッコ良かったです。
そして、初日にはなかった「フィンランドミラクル」。
地鳴りのような「まなつ」コールを聴くことになります。多分、初日の新幹線の中で僕の前の席に居た人も叫んでいたでしょう。いやあ、ほんと、珠理奈もまなつもゆりあも居た当時のチームSは、豪華でしたねえ(しみじみ)。
やはり2日目のユニット曲で忘れてはいけないのが、「大声ダイヤモンド」のアコースティックバージョンでしょう。
急に珠理奈が思い出を語りだしたときは、「えっ、まさか!」と一斉に周りのお客さんがざわつき始めたのを覚えています。僕も、まさか、ここで卒業発表とかないよな、と心が落ち着きませんでした。
「私にとっても色々な意味で胸がキュンとするこの曲を聴いてください」
ここからの最小限のメロディと珠理奈の声だけで作られた「大声ダイヤモンド」。
青いライトと最小限の動きで唄う姿。
あえて、2番のサビを唄った意味は、当時、様々な考察がファンの間でされましたが、僕は大組閣に対する珠理奈からの先制球だったんじゃないか、と思います。
SKE48を離さないという。
卒業コンサートでもこのバージョンが聴きたい、と思っています。
で、いよいよMCを挟んで、他店曲ラッシュがきます。
ここは賛否両論が分かれるところなんですよね。
僕は会場に居た時は、「ああ、大組閣のシュミレーションかなあ」とか、ぼんやりとしたことを考えていました。
ただ、このコーナーのおかげで僕は乃木坂の「おいでシャンプー」を知ることができましたし、なんか、ひょんさんが踊ってるところは、まさにシュミレーションだったんだな、としみじみ思いました。
「10年桜」で盛り上がることもできたんですよねえ。2024年に名古屋ドームに辿り着いたらドラマチックですしね。「10年桜」でお馴染みの「48!」コールも合ってたんで、結構、本店から流れてきた人も多かったのかな、と会場で思ったもんです。
公演曲を挟んで、「GALAXY of DREAMS」が初披露。とにかく衣装がカッコいいのと今までに無いメロディが新鮮でした。そして、ゲストが続いた後に、シングル曲が続き、いよいよ本編最後の曲。
やっぱり2日目も「仲間の歌」!
僕の予想では。2日目ラストは「仲間の歌」が来ると思っていたので、ちょっと意外でした。ちなみに、ブルーレイをお持ちの方は、この曲での玲奈ひょんに注目していただけると、彼女の感謝の気持ちが凄く伝わってきます(同じく横アリの映像もおすすめ)。
中西からの「これからもSKE48応援してくれますか?」の問いに、もちろんだあああ、と心の中で叫びながら、仲間の歌を合唱して本編は終了しました。
さて、アンコールです。
この日、一切の照明のない暗闇の中で動き続ける数万のオレンジ色の光は、今まで生きた中で観たことのない光景でした。変な言い方ですが、本当にこの世なのか、と錯覚するような異様さでした。色々な人の思いが輝いているようなオレンジでした。
きっと、死ぬ前に思い出す光景の一つだと思います。
運営からのサービスか、2回目の「賛成カワイイ!」が披露された後、再び「未来とは?」の逆再生撮影。
この光景を当時は選抜メンバーしか見られなかったのが残念でしたが、玲奈ひょんが豊田スタジアムでこのモヤモヤを、別の形で解消してくれたんですよね。
また、名古屋ドームでやることがあれば、是非、みんなで観てほしい。
前日と同じく「チャイラ」の後に、「握手の愛」が来るんですが、2日目も珠理奈が泣きながら握手してるところで泣いてました。そして、まなつが旧K2の中で踊っているのも当時グっときました。
前日のラスト曲「手をつなぎながら」も歌い終わり、いったい最後は何が来るんだ、とドキドキしていました。ま、まさか、最後は僕の推し曲「手紙のこと」か、とワクワクしていたんですが、なんと「SKE48」!
原点の曲で占めるとは。
まだまだ、物語は続いていくんだなあ、と思いながら、コンサートは終わりました。
最後のMCで「SKEが日本一、いや、世界一になれるように頑張ります!」と言った珠理奈の言葉が頭の中にずっと残っていましてね。
いやいや、世界はスケールでかいな、少年ジャンプじゃないんだから、と笑っていた僕は、4年後、この会場で世界一になる珠理奈を目撃することになります。
SKE48の夢が叶ったんだなあ、とよく分からない高揚感に襲われながら、ホテルに戻りました。
さらに翌日の2月3日。
僕はそのまま帰りたくなくて、羽豆岬によって帰りました。
絵馬には、SKE48が再び名古屋ドームに立てることを書いたと思います。
今、SKE48がグループ一丸になって動く目標は何でしょう?
誰がSKE48のストーリーを更新していくんでしょう?
個人戦が続いていたここ数年。
そろそろ、SKE48の「大きな物語」が欲しいな、と名古屋ドームの映像を振り返りながら思い出しました。それを語れるメンバーがひょっとしたら、ストーリーの中心に来るかも知れません。
夢と環境と技術と。
全部そろった時、あの幻のような光景がまた見られるのではないか、と期待しています。
「神々の領域」でした。
まずダブル松井がステージから登場、やがて、残り7人になった1期生たちが順番に登場していきます。
歌いながら、涙をこぼす1期生たちの姿は、今観てももらい泣きしそうになります。
ああ、ついにここまで来たんだ。
気づいたら、僕も隣りの席の人も泣いていました。
ガイシ2013やリクエストアワーでは、「1期生の曲」という他のグループでもある期生ごとの曲だった「神々の領域」が、この名古屋ドーム初日の1曲目で大きな意味を付加された瞬間でした。
2曲目の「賛成カワイイ!」では警備員に扮していた2期生から6期生までが一気に会場内で踊り始めます。
個人的には、サックス衣装で踊る奈和ちゃんとドレスで踊る李苑が印象的でした。
本当に、「賛成カワイイ!」はライブ向きの曲なんだなあ、盛り上がったもんです。
MCを挟んで、シングルメドレーなんですが、1曲目の「強き者よ」に入る演出が、時計の針を戻していく演出で、奇しくも「未来とは?」のMVとの奇妙なシンクロを感じます。
シングル曲の次はカップリングが中心になるんですが、「青春の水しぶき」のかおたんカメラマンの活躍ぶりが素晴らしい。そして、個人的にイントロからAメロが好きな「道は なぜ続くのか?」が大会場で聴けたのも嬉しかったです。
さて、ここからは、更にナゴドらしいお祭り感のある曲に移っていきます。
まずは、ゆりあによる「それでも好きだよ」。このゆりあを観て、アイドルを目指すことになった浅井裕華がいるわけですから、大会場でのコンサートって定期的にしなきゃいけませんね。
さらに個人的に大好きな「心の端のソファー」が来ましてね。Aメロでの珠理奈の歌い方が大好きです。
「Glory days」や「Darkness」のゲスト登場に関しては、賛否両論がありましたが、会場に居た僕の第1印象は、「Giory days」にノイズが混じり始めた瞬間、「うわああ、ここの運営は横アリから、何も学んでないのか、シュミレーションはしたのか!」と「オードリーのオールナイトニッポン」できれる春日さんのようなことを思ったもんです。
もちろん、メンバーの初名古屋ドームにゲストは要らないという意見もごもっともなんですが、ワールドオーダーなんかは、この日のMCで須藤元気さんが仰っていた「スーツ姿で踊ってほしい」ということが、後の彼らのMVで実現しているので、長い目でみればOKだったのでは、と思っています。
「強がり時計」でのきたりえ登場で盛り上がり、「大声ダイヤモンド」から「鈴懸なんちゃら」の珠理奈センターメドレー。公演曲メドレーを挟んで、再び「美しい稲妻」からのシングル連発で盛り上がっていきます。ちなみにシングル曲の中に「ピノキオ軍」という公演曲も入っているんですが、ライブ終盤にも関わらず、歌詞の中にある「圧倒的」をこれでもか、とぶつけてきます。
本編最後は、「仲間の歌」。
ええ、僕は泣いてましたよ。
特に推しメンである中西が、大サビ前の掛け声を言ってるとことか、「いつもありがとおおお」みたいになってましたよ。
そして、アンコール明けは、「未来とは?」の選抜発表。
この時、「梅ちゃん、選抜おめでとう」のボードを持っていた梅ちゃんファンの方は、SKE48史に残るくらいファインプレイだと思いますし、僕は一生忘れません。
さて、ここから、逆再生でMV撮影をするというかなり実験的な試みが行われました。当日は、なぜの嵐だったんですが、「未来とは?」のMVを観てなるほどね、となりました。
その後は、ドラフト1期生のお披露目。
「チャイムはLOVE SONG」での「1,2,3!」が盛り上がりましたね。
そして、「握手の愛」。この時、珠理奈が泣きながら一人一人ファンと握手しているところが、大ビジョンに映った時、またもや泣いてしまいましてね。「チョコの奴隷」を挟んで、いよいよ最後の1曲。最後の曲の前のMCで喋る江籠ちゃんと後ろでうなずく真那が愉快でしたね。
「手をつなぎながら」で、やっぱSKEっていいなあ、と思いながら初日は幕を閉じました。みんなで、名古屋ドームに来たんだ。
その日のドームからホテルに帰るまでのことは、ほとんど覚えていません。
ただ、「神々の領域」のところが非常に印象に残っていました。
ホテルに着いて、スマホの電源を入れると、会社の方々から昇進祝いのメールが来ていましたが、それどころじゃないんだ、とアイドルなんて興味のない人達に発作的な感想を送っていました。
心地の良い疲れを覚えてその日は眠りました。
翌日ですよ。
2日目もスタンド席でしたが、前日よりも前目の席で、隣りはガチガチの精鋭のようで、ひたすら「SKE本スレ」に何か書き込んでらっしゃいました。
初日よりも沸き起こる「SKE」コール。
あの感動的な初日の「神々の領域」を超える1曲目はなんだ、と「over ture」を聴きながら考えていました。ドームという反響する会場に響き渡る「S・K・E・48!」!コール。
なんと東李苑のドラムと珠理奈のダンスから始まります。なんだこの人は、昨日のピアノといい、どこまで多彩なんだ。今度は石田安奈のドラムと阿弥ちゃんと他のメンバーたちのダンス。
やがて、メロディーとダンスが重なり合いながら、ステージに集っていきます。
そして、「Escape」のイントロが流れた時の会場の盛り上がり!
当時のSKEの一番とがった部分で勝負してきたな、と。
このシーンの為だけに、よくブルーレイを再生したもんです。
途中からのドラムとのシンクロも良くてですね。この頃から「Escape」には様々な可能性があったんですね。
1日目同様、シングル曲が続き、前日と同じカップリング曲を中心に展開していきます。「スルー・ザ・ナイト」が大会場で観られたのも嬉しかったですね。
そして、かおたんの「マツムラブ!」ですよ。
ブルーレイでは、音声が差し替えられていますが、大サビでの泣きながら歌っている声は本当に会場に居た人間としては、かおたんの成り上がりを体感して感動しました。なぜ、差し替えた!
だって、ナゴドでソロで唄ったのって、珠理奈とゆりあと、玲奈ひょんとかおたんとちゅりだけですからね。凄いメンツですよ。
「クロス」では、きょんちゃんが「超絶イケメン」でした。
あ、中西推しとしては、「向日葵」での姿が最高にカッコ良かったです。
そして、初日にはなかった「フィンランドミラクル」。
地鳴りのような「まなつ」コールを聴くことになります。多分、初日の新幹線の中で僕の前の席に居た人も叫んでいたでしょう。いやあ、ほんと、珠理奈もまなつもゆりあも居た当時のチームSは、豪華でしたねえ(しみじみ)。
やはり2日目のユニット曲で忘れてはいけないのが、「大声ダイヤモンド」のアコースティックバージョンでしょう。
急に珠理奈が思い出を語りだしたときは、「えっ、まさか!」と一斉に周りのお客さんがざわつき始めたのを覚えています。僕も、まさか、ここで卒業発表とかないよな、と心が落ち着きませんでした。
「私にとっても色々な意味で胸がキュンとするこの曲を聴いてください」
ここからの最小限のメロディと珠理奈の声だけで作られた「大声ダイヤモンド」。
青いライトと最小限の動きで唄う姿。
あえて、2番のサビを唄った意味は、当時、様々な考察がファンの間でされましたが、僕は大組閣に対する珠理奈からの先制球だったんじゃないか、と思います。
SKE48を離さないという。
卒業コンサートでもこのバージョンが聴きたい、と思っています。
で、いよいよMCを挟んで、他店曲ラッシュがきます。
ここは賛否両論が分かれるところなんですよね。
僕は会場に居た時は、「ああ、大組閣のシュミレーションかなあ」とか、ぼんやりとしたことを考えていました。
ただ、このコーナーのおかげで僕は乃木坂の「おいでシャンプー」を知ることができましたし、なんか、ひょんさんが踊ってるところは、まさにシュミレーションだったんだな、としみじみ思いました。
「10年桜」で盛り上がることもできたんですよねえ。2024年に名古屋ドームに辿り着いたらドラマチックですしね。「10年桜」でお馴染みの「48!」コールも合ってたんで、結構、本店から流れてきた人も多かったのかな、と会場で思ったもんです。
公演曲を挟んで、「GALAXY of DREAMS」が初披露。とにかく衣装がカッコいいのと今までに無いメロディが新鮮でした。そして、ゲストが続いた後に、シングル曲が続き、いよいよ本編最後の曲。
やっぱり2日目も「仲間の歌」!
僕の予想では。2日目ラストは「仲間の歌」が来ると思っていたので、ちょっと意外でした。ちなみに、ブルーレイをお持ちの方は、この曲での玲奈ひょんに注目していただけると、彼女の感謝の気持ちが凄く伝わってきます(同じく横アリの映像もおすすめ)。
中西からの「これからもSKE48応援してくれますか?」の問いに、もちろんだあああ、と心の中で叫びながら、仲間の歌を合唱して本編は終了しました。
さて、アンコールです。
この日、一切の照明のない暗闇の中で動き続ける数万のオレンジ色の光は、今まで生きた中で観たことのない光景でした。変な言い方ですが、本当にこの世なのか、と錯覚するような異様さでした。色々な人の思いが輝いているようなオレンジでした。
きっと、死ぬ前に思い出す光景の一つだと思います。
運営からのサービスか、2回目の「賛成カワイイ!」が披露された後、再び「未来とは?」の逆再生撮影。
この光景を当時は選抜メンバーしか見られなかったのが残念でしたが、玲奈ひょんが豊田スタジアムでこのモヤモヤを、別の形で解消してくれたんですよね。
また、名古屋ドームでやることがあれば、是非、みんなで観てほしい。
前日と同じく「チャイラ」の後に、「握手の愛」が来るんですが、2日目も珠理奈が泣きながら握手してるところで泣いてました。そして、まなつが旧K2の中で踊っているのも当時グっときました。
前日のラスト曲「手をつなぎながら」も歌い終わり、いったい最後は何が来るんだ、とドキドキしていました。ま、まさか、最後は僕の推し曲「手紙のこと」か、とワクワクしていたんですが、なんと「SKE48」!
原点の曲で占めるとは。
まだまだ、物語は続いていくんだなあ、と思いながら、コンサートは終わりました。
最後のMCで「SKEが日本一、いや、世界一になれるように頑張ります!」と言った珠理奈の言葉が頭の中にずっと残っていましてね。
いやいや、世界はスケールでかいな、少年ジャンプじゃないんだから、と笑っていた僕は、4年後、この会場で世界一になる珠理奈を目撃することになります。
SKE48の夢が叶ったんだなあ、とよく分からない高揚感に襲われながら、ホテルに戻りました。
さらに翌日の2月3日。
僕はそのまま帰りたくなくて、羽豆岬によって帰りました。
絵馬には、SKE48が再び名古屋ドームに立てることを書いたと思います。
今、SKE48がグループ一丸になって動く目標は何でしょう?
誰がSKE48のストーリーを更新していくんでしょう?
個人戦が続いていたここ数年。
そろそろ、SKE48の「大きな物語」が欲しいな、と名古屋ドームの映像を振り返りながら思い出しました。それを語れるメンバーがひょっとしたら、ストーリーの中心に来るかも知れません。
夢と環境と技術と。
全部そろった時、あの幻のような光景がまた見られるのではないか、と期待しています。