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2021年1月23日土曜日

シン:SKE48は来るのか?

 2次創作の限界と新しい物語の書き手は誰か?


 皆さん、人生の中で「新世紀エヴァンゲリオン」は通ってきましたでしょうか?
 本放送時は愛媛県の田舎に居た僕は観ることができず、当時のアニメージュの表紙になっていた青い髪の少女に、「このアニメはなんじゃい?」と思いながら、文字情報で追っていました。
 とにかく、毎月の特集ページの増加と読者ページの拡大(読者投稿のエヴァ補計画の熱量は凄まじかったです)、何かが起こっていると思い角川から出ていたフィルムブックを買って、文字情報に加えてセル絵情報で更に追うことになりました。特に最終回放送後の号での賛否両論の盛り上がりは、当時、中学生だった僕は、アニメを「消費」するのではなく、「考察」する楽しみ方があるというのを教えてもらった気がします。
 最終回後の盛り上がりを受けて、再放送が始まるんですが、丁度、レンタルビデオのリリースも始まり、配信サービスが無かった頃の田舎のファンはこうして都会の情報をカバーしていました。
 こうして春映画の公開までに、テレビ版を追って作品に臨むことが出来ました。
 そして、やってきた夏映画。
 この頃には、完全に社会現象になっていて、いったいどんな結末が待っているのか、とドキドキしながら観ました。
 ネタバレは避けますが、映画のラストの台詞で呆然となった僕は、翌月発売のアニメージュに載っていた庵野監督のFAXインタビューを読んで、よし、アニメ観るのやめよう、とジャンルから離れました(それから基本的にアニメはよほどお勧めの作品以外は自発的には観なくなりました)。それぐらい、エヴァは自分にとっての重要な作品であり、傷でもありました。

 それから時は流れて、新劇場版が公開されます。
 「序」の初日に、仕事を休んでメチャクチャ上司に怒られつつも、なんとか初日に観ることが出来た僕は、絵が綺麗になったな、ぐらいの感想しかありませんでした。知ってる話でしたしね。
 「破」も初日に観に行きましたが、アクションが気持ちいいな、「今日の日はさようなら」がいいな、と感じました。でも、知っている話でもありました。それでも、ブルーレイを何度も再生しました。
 「Q」も初日に行きましたが、この頃はもうイベントムービー的な消費の仕方で(2020年で言えば、『鬼滅の刃』を観に行く感覚です)、とりあえず、続きも付き合わなきゃね、という感じでした。前半と後半でえらくテンションが違う作品で、震災という社会的な背景も考えられますが、「知らない物語」が始まるワクワク感がありました。カヲル君とのやりとりにあんなに尺いるのかね、という疑念はあるものの、徐々に新しいエヴァを体感していくことが出来ました。しかし、映画が終わった後に、これ、どうやって終わるんだろう、という不安だけが僕の中で渦巻いていました。

 

 昨夜、久しぶりに「破」を観ました。
 10年以上経って、久しぶりに観ると初代ガンダムの語り直しのような2次創作のような感じもしまたし、マリという「あなた達こういうの好きでしょ的なキャラ」に何故、自分がハマらなかったのかがよく分かりました。あと、綾波レイが「ポカポカする」とか食事会の予約をするという違和感もやはり抱きました。
 公開当時、これはループしているんじゃないか、という説も出ましたが、だとしたら、余計にテレビ版のような「この後、どうなるんだ?」というようなヒリヒリとした感覚が無い、安心感がどこかに漂ってしまっていました。

 ここまで読んだ方からしたら、うわあ、アニメを素直に楽しめないやつだ、と思われたかも知れませんが、なかなかアニメと接続しない人間からしたら、非常に貴重な作品でもあるので、やはり、一定以上の期待をしてしまうんです。特に「シン・ゴジラ」で特撮映画を更新してくれた庵野監督なので、次に公開される「シン:エヴァンゲリオン」には期待もしています。



 テレビ版の意図的ではない「事故」のようなライブ感があったからこそ、あのアニメは伝説になったのかも知れません。そういう意味では「まごころを君に」の方が公開後の賛否両論の盛り上がりや、とんでもない事故に巻き込まれた感覚があったかも知れません。
 新劇場版は、安心感がありますし、幅広い年齢層にも親しまれています。それに対して、どう考えるかは、人それぞれですが、エヴァに影響を受けた人間の一人としては、次の「シン:エヴァンゲリオン」で凄まじい終わりを見せて欲しいなと期待しています。

 で、ふとテレビ版の意図的ではない「事故」のようなライブ感で思い出したのが、かつての48グループです。
 2012年から2014年頃ぐらいまでは、僕は毎日、公式サイトやまとめサイトを観る時にドキドキしていました。
 今日はどんなことがあったんだろう、誰かのスキャンダルが出ていたらどうしよう、何かやすすがまた馬鹿なことを始めるんじゃないか、とかね。
 我らがSKE48に目を移すと、この3年間で様々なことが起こり、様々な奇跡が起こりました。総選挙における松村香織の爆上げは運営からしたら想定外の「事故」だったかも知れませんし、リクアワでの「羽豆岬」、ガイシでの「それを青春と呼ぶ日」の白いサイリウムの海、本店ドームツアーでの名古屋ドーム初日での「SKE48」コール。名古屋ドームでの達成感。
 明日は何が起こるんだ、というライド感がありました。
 そして、その物語には「物語に参加する楽しさ」と「誰かを推し上げる楽しさ」、そして、一つ一つの現象を考えられる楽しさもあったかもしれません。
 それから、大組閣が起こり「ペナントレース」という大悪手で、徐々に雲行きが怪しくなりました。
 そして、坂道グループの台頭があり、昔のような大幅な物語の進展はなくなっていきました。
 松井玲奈の卒業、小畑優奈の登場と卒業。総選挙の終わり。
 年に1回のセンター交代。
 少しずつイベントは減っていき、いつの間にかSKE48は、物凄く安心して見られるグループになりました。
 勿論、コロナ禍の影響もありますし、予算の問題もあると思います。
 劇場公演がメインだから、というコンセプトもあります。僕自身が麻痺してしまったのかも知れません。

 それでも、少しずつ「新しい物語」が始まっています。
 「12周年公演フェス」、「恋落ちフラグ」の全員選抜、そして、「ティーンズユニット」、規模こそ内側向けですが、少しずつ「新しい物語」が始まっています。
 ひょっとすると、今は「SKE48 Q」ぐらいまで来ているのかも知れません。
 (これまでの「エヴァ」の世界にいなかったキャラであるマリが来たように、新しい価値観で登場したゆななのセンターが「破」と仮定したらの話ですが)。

 丁度、昨日は吉田朱里さんの著作に関する記事を書くために(かおたんとの比較をしながら)、お隣りNMB48について、少しだけ近頃の流れを追っていったんですが、女性人気をある程度確保した上で、19年頃からグラビアに多くのメンバーを輩出して男性ファンも新たに獲得しようと動いています。また、チームを6つに分けて新しいドラマを作る仕掛けも始めているようです。

 48グループの「握手会」、「総選挙」というフォーマットはここ数年で弱体化していきました。大会場でのライブも難しくなりました。
 今だからこそ、僕らの「知っている物語」の二次創作ではなく、新しい語り口でブレイクスルーするメンバーが出てくるのではないか、と21年は期待しています。
 
※「おすすめの本 アイドルを10年やってわかった"わたしが主人公"として生き抜く方法」の記事はこちら!

2021年1月22日金曜日

「『未来は少女たちの手の中』PRタイム争奪チャレンジ / Team S」編の感想 

 シャッターチャンスの連続


 皆さんは「弱虫ペダル」という漫画をご存じでしょうか?
 昨年、実写映画化もされた自転車のロードレースを描いた漫画です。
 (ちなみに僕は舞台の『弱虫ペダル』も大好きです)
 ロードレースの中で、選手は登り道が得意なクライマー、直線のスパートが得意なスプリンター、そして、バランスのとれたオールラウンダーと選手の得意分野をカテゴライズすることで、この選手はここの道で光るのか、ということを分かりやすくしてくれています。
 今回観ていく動画では、チームSのティーンズユニット候補生たちが登場するんですが、チームSをロードレース目線で見て行くと面白くなるのではないか、と思いましてね。まずは、公式動画を見てみましょう!

 このブログの熱心な読者の方ならなんとなく感じてらっしゃるかも知れませんが、僕は多分、9期とD3が一番知識的に弱いと思うんですね。なので、この機会に新たな魅力を発見しようじゃないか、という意図も実はあります。
 スギちゃんの腕をくんで立つというマスターガンダムみたいな立ち方がカッコいいですね。
 ちなみに、足を上げる高さがメンバーそれぞれに工夫がありました。上村プロは最小限の高さで体重をコントロールしていたところは流石です。
 中坂さんがベストパフォーマンス賞に選ばれましたが、彼女も見事にコントロールしていましたね。
 
 まさかの自分に全部賭け。
 幽遊白書の左京さんの「侵入者が勝つ方に66兆2000億円」を思い出しましたよ。
 結果は上村亜柚香ぴょんの大勝利。
 いきなり、全てを失います。
 しかし、熊崎支配人の温情で、可愛くおねだり台詞を言い復活フェニックス。
 
 ここでは、9期生の荒野姫楓さんが、10回以上飛べるに10枚ベット。
 ううむ、帰りの燃料を積んでない感じの賭け方、いいじゃない。
 結果はというと、見事に10回以上飛ぶ熊崎さん。
 見事に荒野さんの一人勝ち。
 そして、今度はスギちゃんがコインが無くなりゲームオーバーに!
 アイドル歴6年のキャリアを爆発させる燃え台詞を言って、再びゲームに戻ることになります。
 まず、印象的だったのが、けん玉をする荒野さんの立ち姿。
 そして、一発で成功させる中坂さん。
 ちなみに私服だと、まりんちゃんの服がカッコいいですね。
 ですが、その生き様、魅力的過ぎます。
 前半組は、上村さんの大喜利力がこれでもかというぐらい発揮されます。
 後半組は、スギちゃんの勢いがとにかく凄まじかったですね。
 中でも3rdゲームでクイーンが出て、56分の4の確率でしかハイが出ないものの、ギャンブラーの血が騒ぐ荒野さんが魅力的でしたね。こんな見た目でそんな男気あるんかい、と。将来他のメンバーが好きなゲームを聞かれて「どうぶつの森です」とか答えている中「よくロシアンルーレットしてますね」とか答えて欲しい、危険な魅力があります。
 ももたんの「こういう賭ける系のゲーム嫌です」という表情も、負けたけど素敵でした。
 
 SNSの更新も頑張っているんですね。
 ふと、思ったんですが、「恋落ちフラグ」って全員にアメブロが来るんですかね。
 勝因の「計画性」も信用が出来る言葉。
 ううむ、彼女は静かなるスプリンタータイプかも知れません。
 徐々に直線で一人ずつ抜いていく。
 こういう勝ち方も良いじゃないか、と思います。
 

 まずは、登場シーンのフレッシュ感を出す「スギちゃん」こと杉山愛佳さんの「城持ち大名になりたいな」みたいなポーズ(何を言っているか分からない人は『敦盛2011』で動画サイトを探しましょう)が、もう分かってますね。すっかりベテランの風格が出ているものの、まだまだティーンだったんですね。物凄い頼もしさがあります。
 ううむ、チームSは半分が9期生なんですね。

 まずは、目を瞑って片足立ちをするゲームからですね。
 続いては「ありがとう選手権」。
 ここで、平野百菜さんが勝負にでます。
 言った後の照れて後ろにダッシュするところが素敵でしたね。
 次は支配人が何回二重飛びが飛べるかゲームです。
 
 ここで、もうすぐ卒業する珠理奈からのミッションは「ダジャレを言う」。
 ううむ、久しぶりに珠理奈のダジャレを聞いた気がしますね。
 そして、各メンバーのダジャレを発表していくんですが、正直、これ、前も聞いたことあるかも、というものが多かったですね。その中で中坂さんはオリジナリティがありました。

 さあ、ここからがいよいよ跳ねてくるプレッシャーゲーム、けん玉ですよ。
 着ている服のせいもあってか、スタイルが凄く良いですね。
 静かですが、確実に成果を出していきますね。
 そして、再び、コインを失うスギちゃんとももたん。
 もう、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のデカプリオみたいな加速度で、落ちぶれていきます。
 
 さて、次はモノボケ対決ですね。
 個人的には、まりんちゃんのなまはげが好きです。
 
 いよいよ最後は「ハイ&ロー」ゲーム。
 そして、ラストゲームでは中坂さんの逆を選ばないと、他のメンバーには勝ち目がない状況に!ううむ、中坂さん堅実に結果を出してますね。何故か、煽りまくる上村プロ。
 結果はローで、中坂さんの優勝!
 でね、直接ゲームの内容の中では書かなかったんですが、石黒友月さんは司会の熊ちゃんの言葉なんかに後列でも一つ一つリアクションを取っていて、それが毎回、目の中に飛び込んできました。
 
 優勝インタビューでの中坂さんの「やっと若手にチャンスが回ってきた思いました」という言葉には、静かですが力強さがある。なんというか青い炎のようでしたね。
 こちらとしては、後々の資料としてありがたいんですが、メンバーはどう使いわけていくかも注目ですね。
 ちなみに、上村さんなんかは、オールラウンダータイプではないかと動画を観ながら思いました。公演やMCの回しだけでなく、バラエティでも結果を出すところは流石です。
 ううむ、残りのメンバーも当てはめてみたら面白いかも、と思っていたんですが、「この場合のクライマーってなんだ?」という問題にぶち当たりましてね。SKE48における「登り坂」って何?公演のアンコールぐらいから?とかそもそもの定義付けが難しそうなんですが、なんとなく荒野さんは、クライマータイプの気がします。逆境の中になればなるほど、輝くタイプの気がします。
 
 果たして、誰がティーンズユニットに選ばれるのか、個人的には9期生のメンバーの魅力に少しだけ触れられた素敵な動画でした。
 

※ チームE編はこちら!

2021年1月21日木曜日

「『未来は少女たちの手の中』PRタイム争奪チャレンジ / Team E」の感想 

 それぞれの個性が生きるバラエティ


 いやあ、この3日間ぐらいSKE48どころか、この世から少し離れていたんですが、死ななくて良かった!流動食でも食えるのがありがたいぜ!

 なんと、今日からティーンズユニットのPR動画がアップされてるじゃあないですか、お侍さん!
 一通り観たんですが、僕のお勧めはチームE編!
 はっきり言って、「このまま特典映像として使ってもいいんじゃ?」というぐらいの豪華さですが、まずは本編をチェック! 


 まず、司会を6期生のくまっきぃコンビにしたこと。
 メンバーの良さを伸ばそうとするコメントが多かったですし、鎌田さんのパスの出し方やフォローの仕方、熊ちゃんのボケやすい空気の作り方もなかなか良かったですね。

 個人的に日向坂46の「日向坂で会いましょう」が大好きなんですが、アイドルのバラエティ番組としてはどうかしているぐらい面白くて、「BLT」の「ひなまし」特集号が増刷されるぐらいの人気番組でもあります(アイドル雑誌の増刷は非常に稀)。
 その秘密は、該当する特集号やその前後のインタビュー、司会の「オードリーのオールナイトニッポン」を聴いていると、アイドル番組とは思えないぐらいのバラエティスキルが要求されるお題と、テロップにいたるまでメンバーへの愛がこもった制作会社のこだわりがあります。また、オードリーのなるべく話を聞いて広げてみようという姿勢もあります。
 
 今回の動画を観ていると、「おっ、SKE48もお題次第では、全然いけるじゃない!」と思いましたし、「SKE48ってどんなの?」と思っている人にも勧めやすい動画なんじゃないか、と思っています。
 
 まず、目をつぶって片足立ちをするゲームですが、鎌田さんの「罵り合いならいいですよ」というパスに「やってもいいってことですか?」と答えて「武闘派」というテロップが出るのが秀逸ですね。
 あと、倉島杏実先輩の「片足で目をつぶって計るっていう記録を計る場所に居たことがあって」という新しいエピソード。いったい、倉島先輩、何してたんですか?
 昔の映画ならそのうち、「かつて倉島先輩が居た施設の生き残りがSKE48に加入、二人は目を閉じて片足上げ対決で激突!」みたいな展開になりますよ!
 そして、バランスボールの上に乗って「ソーユトコあるよね?」が踊れる深井ねがいちゃん。いや、もう「からくりサーカス」じゃない!
 
 でね、このブログをよく読む方なら、「こいつ、9期の知識弱いな」と感じられている方も多いんじゃないでしょうか?
 はっきり言うと、弱いです。
 そういう僕みたいな人間も魅力の発見ができるのがこの動画の良さですね。
 「BESTありがとう」対決でのここなさんの大声やその後の釣り台詞の照れるところとか、一気にここなさんの情報が更新されていきましたよ。

 「熊崎支配人が何かい二重飛びできるか対決」は、思ったより静かな感じで終わりましたが、ティーンズメンバーから見た熊ちゃん観が見られて面白かったですね。

 そして、だーすーからの「握手会の釣り台詞」対決。
 ここで、選抜メンバーの握手スキルの高さをガンガンに我々は食らうことになります。
 まず、おーちゃんこと末永桜花さんの「私にだけ、カワイイって言いに来てくれる」の特別感の作り方ですよ。
 そして、浅井ゆうかたんのシンプルな「ありがとう」の素材で勝負感!
 やはり、相手は歴戦の勇士。
 そんな中で、好ポイントを獲得したここなさんも流石です。
 くまっきぃが二人ともニヤニヤしていましたね。
 そして、「握手会」という「大喜利」をちゃんと料理するほのの。
 もう、信頼感があります。
 深井ねがいちゃんの握手対応は、正統派でしたね。
 ここなさんへのフォローのコメントを見ていると、真っすぐな人柄が伝わりますね。
 
 次はプレッシャーゲームということで、けん玉対決なんですが、ここでまたも倉島先輩の特技が分かります。なんとけん玉を「小学生の頃に狂ったようにやっていた」そうなんですね。
 ううむ、多分、あと2時間ぐらいエピソードトークをしていると、「『ベスト・キッド』のミヤギさんに空手を教わっていた」とか「ドラマ『フルハウス』に出ていた」とか色々なエピソードが出てきそうですね。
 ただ、倉島先輩の魅力の一つが、この「狂ったように」にあると僕は思っています。
 もっとそんなエピソードをくれ!と思ってしまいます。けん玉も安定の成功。これは紅白であのけん玉の演歌歌手と共演ですね。

 そして、注目すべきはここなさんが見事にけん玉を成功させるところ。
 ううむ、本番に強いタイプですね。
 そして、おーちゃんの失敗後のこれでもかというほどの、「売り込み芸」はこの後、更に爆発します。

 次は、バラエティーの定番「モノボケ」。
 まずは、おーちゃん、ほのの、ねがいちゃんの第1組。
 おーちゃんのグイグイくる売り込み。そして、尺もガンガン取っていきながら、ちゃんとポイントを取っていきます。
 ねがいちゃんは、少し苦戦していた感じでしょうか。
 ここで、ほののボケ力が爆発します。
 思えば、彼女は自粛期間もTwitterで様々な動画を上げていましたが、アイディアの瞬発力は流石です。まさかの被せをしてくるとは。鎌田さんの「明日刺されない?大丈夫?」というツッコミも良かったですね。

 第2組はゆうかたん、倉島先輩、ここなさん。
 ゆうかたんが安定したボケ力を見せているところが凄かったですね。
 そして、ここなさんの「ほののさん」というボケ。
 まさか、この子、闘いの中で闘いを覚えるタイプか…。
 
 最後は「ハイ&ローゲーム」!
 映画「ハイ&ローシリーズ」は勢いとアクションだけはどうかしているので、おススメですよ。
 話を戻すと、トランプのカードの数字よりも多いか少ないかを選ぶいったてシンプルなゲーム。「オーシャンズ13」のカジノのシーンでやってたアレですかね。

 このゲームでもほののが盛り上げてくれてましたね。
 堅実にベットしていく倉島先輩も素晴らしい。
 最後はゆうかたんの見事な逆転優勝。
 いやあ、ゆうかたん、勝負強い。
 釣り台詞の同点のじゃんけんで勝つところでもそうですが、勝負強さを感じさせてくれますね。
 PRタイムでの「7期生として入ってきて6年」や「殻を破って見せていきたい」というコメントは彼女への期待が持てますね。
 罰ゲームのおーちゃんの車掌さんのモノマネは、さっきまでの明るい照明とは対照的に暗めのライトでシュールでしたが、おーちゃんの電車好きという要素がちゃんとフックとして入っているので、良かったんじゃないか、と僕は思っています。

 ううむ、毎週このレベルとは言わないですが、せっかくなので、ベテランメンバー編とかもやってみて欲しいですし、月1でこういうバラエティ企画をやって欲しいな、と思う次第です。
 えっ?
 他のチームも?
 あの、僕、今日の9時ぐらいまで、仮死状態だったんだよ。
 書くに決まってるじゃない、激熱じゃないですか!
 というのは、嘘で、少しずつ更新していきますね。
 真面目で熱いSKE48も大好きですが、時々、こういうバラエティ企画をやってくれることで、メンバーの新しい一面を知っていけるので、継続希望です!

2021年1月18日月曜日

祝!20歳!!兵頭葵さんとSTU48の記事まとめ

 これまでの兵頭葵さんを振り返る。

 本日1月18日は兵頭葵さんの20回目の誕生日!
 そこで、今回は一番古い兵頭さんに触れた記事から最新の記事までをラインナップしました。

⓪ 2019年2月17日「備忘録」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_17.html

 まだ私的なことをnoteに書いていなかった頃ですね。
 伊達博物館と弟のエピソードトークで兵頭葵さんと中村舞さんが、宇和島市出身なのを知ります。

① 2019年2月20日の「風を待つ」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_60.html

 ううむ、この頃はまだ少しだけ触れる程度でしたね。
 そして、自分でもびっくりするんですが、この頃から、甲斐心愛ちゃんに触れていたんですね。


② 2019年2月22日の「出航」

 https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_82.html

 この辺りも、まだ曲のことが中心ですね。
 もう甲斐心愛ちゃんを最後に持ってくることが定型化し始めていますね。


③ 2019年2月23日「原点」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_23.html

 これはMVのないカップリング曲ですね。
 少しだけ兵頭さんの名前が出る短い記事です。
 

④ 2019年3月4日「ペダルと車輪と来た道と」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/blog-post_4.html

 こちらも、曲とMVが中心の記事です。
 個人的な好きなSTU48の曲の一つです。
 ブログに詳しく書きましたが、サビの疾走感が好きです。

⑤ 2019年3月19日「STU48 愛媛vr」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/stu48-vr.html

 STU48に関する記事で、初めて初日で3桁の閲覧数になった記事ですね。
 21年の現在読むと、宇和島の名産についても触れていて、最近の兵頭さんのshowroom配信とも繋がりますね。
 兵頭さんの笑顔について書いたのもこの記事です。
 甲斐心愛ちゃんネタも久々に復活していますね。

 兵頭葵さん推しとしてではなく、ブログを書く人間として、初めてSTU48関連の記事で手応えを感じた記事です。
⑥ 2019年3月31日「2周年公演の感想」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/03/stu48.html

 初めて観たSTU48のライブの感想ですね。
 この頃はまだ1ユニットだった四国観光大使が、この後曲を獲得していくとは。
 兵頭さんと「ひこうき雲」って世界観が合う気がして好きです。

⑦ 2019年4月18日「思い出せてよかった」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/04/blog-post_97.html

 STU48に感じる懐かしさに関する記事ですね。
 個人的には、秋元康が書く地方出身者の曲としてはかなり上位にくるぐらい好きです。
 あと、甲斐心愛ちゃんネタでは、複数の友人から連絡が来たのはこれだけでした。


⑧ 2019年5月7日「クラシック大好きアイドル全員集合!」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/05/blog-post_7.html

 めちゃくちゃ勉強になったラジオ放送です。
 未だに僕のクラシック知識の根本はこの時聴いた情報が多いです。
 兵頭さんだけでなく、瀧野さんも出ていた回ですね。
 こういう一つのテーマで色々なアイドルが集まる放送はこれからもやって欲しいですね。


⑨ 2019年8月11日「大好きな人」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/blog-post_11.html

 「風を待つ」と比較する形で3枚目のシングルについて書いた記事ですね。
 最後の大サビの盛り上がりがとても好きな1曲です。
 夕陽のMVも美しい。


⑩ 2019年8月14日「海の色を知っているか?」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/08/blog-post_14.html

 自己内省的な曲の世界を考えた記事ですね。
 メンバーたちの衣装の色が、美しい海の色を連想させる美しさがあります。
 暗闇との関連性も考えています。


⑪ 2019年9月22日「榊美優生誕祭の感想」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/09/stu.html

 これは、兵頭さんが出ていた公演の感想の記事ですね。
 どちらかというと、MCに関することが中心ですね。
 

⑫ 2019年11月30日「兵頭葵さんがTwitterを始めている!」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/11/stutwitter.html

 再読してみて気づいたんですが、タイトル以上の情報が何も書かれて居ない!
 過去一番閲覧数が少なかったのも覚えています。
 甲斐心愛ちゃんネタだけ、相変わらず出どころの気合いが入ってますね。


⑬ 2020年1月12日「2020年1月12日 僕たちの恋の予感 夜公演の感想」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/stu.html

 どちらかというと、公演の感想をじっくりと書いている感じですね。
 兵頭さんに関しては、この後の記事ですね。


⑭ 2020年1月12日「となりのバナナ」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_2.html

 実は、STU48フォロワーさんが増えた記事がこちらです。
 兵頭葵さんと甲斐心愛ちゃんが、「となりのバナナ」で共演という夢のようなユニットですね。
 兵頭さんのデュエット曲は、他にどんな組み合わせがあるのかも気になりましたね。


⑮ 2020年1月18日「祝!STU48、兵頭葵さん 19歳の誕生日」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/stu_18.html

 ううむ、まだ日本語コロナ禍に包まれる前の記事なので、「握手会とか言ってみたいわん」とか書いてますが、21年現在、また無職に戻って明日にも死にそうな身としては、兵頭さんと比べてこの1年間全く成長していない、という感じですね。


⑯ 2020年1月24日「兵頭葵さんの生誕祭の言葉から考えたこと」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_24.html

 短めの記事ですが、彼女の生誕祭での言葉から、なんとなく彼女の人間性やSTU48での立ち位置について考えた記事です。今年は生誕祭どうするんでしょうね?


⑰ 2020年1月28日「一瞬のスリル」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/01/blog-post_46.html

 「無謀な夢は醒めることがない」のカップリング曲で兵頭葵さんが参加している曲ですね。兵頭さんというよりは、曲の内容についてじっくりと考えた記事です。この曲はメロディが好きなんですよね。


⑱ 2020年2月6日「緊急提言!STU48プロフィール問題について考える」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/02/blog-post_39.html

 なんというか、どこの運営も時々こういうことがあるなあ、という記事です。
 後半は、普段甲斐心愛ちゃんについてデレデレしている人間とは思えないぐらい、真面目に書いてますね。


⑲ 2020年2月28日「STU48ぷるぷるで何を思考する?」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/02/stu48.html

 地獄のスマホゲーム、「STU48ぷるぷる」について書いた記事ですね。
 あの波の音は、もうトラウマですね。確か、徹夜でこのゲームして就職面接に行って落ちたのを覚えています。


⑳ 2020年2月28日「瀬戸リスト 広島 呉編の感想」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/02/blog-post_28.html

 何気に、2020年の前半のSTU48の記事では人気の記事でした。
 地域と根差した関係という、各地方の48グループとして理想的な関係が好きです。
 

㉑ 2020年4月1日「STU48 Waklker」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/04/stu48walker.html

 雑誌とのコラボの感想を書いた記事ですね。
 何気にプロフィールブックとしてもこの本は優秀なんですよね。
 まだ買ってない人は是非、買ってチェックです。


㉒ 2020年5月9日「君はあおぞラジオを知っているかね?」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/05/blog-post_9.html

 コロナ禍におけるアイドルの企画としては、個人的に大ヒットでした。
 本当にまたやって欲しいです。


㉓ 2020年5月25日「僕らの春夏秋冬」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/05/blog-post_25.html

 僕らの当たり前が徐々に変わってきた時に、物凄く心に響いたSTU48の曲です。
 曲の世界に関することが中心です。


㉔ 2020年9月2日「青春各駅停車」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/09/blog-post_90.html

 「青い向日葵」の名曲ですね。
 兵頭さんの世界観とも通じる感じがして、好きな1曲です。


㉕ 2020年9月3日「思い出せる恋をしよう」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/09/blog-post_3.html

 曲の世界観について書いた記事ですね。
 特にこの曲は時間軸に注目しながら聴いていくと、より深く味わるのではというアプローチですね。


㉖ 2020年11月15日「祝ブログ700回記念! 何故推すのか?」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/11/blog-post_15.html

 人を推す理由について書いた記事です。
 その中で兵頭葵さんについても語っています。
 いやあ、まさかこの頃は700も書くとは思っていませんでした。


㉗ 2020年11月16日「緊急提言!いまこそ、STU48兵頭葵さんのスキルを見直すべき!」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/11/blog-post_16.html

 STU48のyoutubeチャンネルが充実してきたので、これは書くしかない、と記事にした時のものですね。演奏力だけでなく、ダンス力もあるのか、と衝撃を受けた回でした。


㉘ 2020年12月19日「隣りの席の中村さんが気になる」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/12/blog-post_19.html

 瀬戸内学園シリーズの第1弾ですね。
 この回の最大の衝撃は、僕の苗字が明らかになるところですね。


㉙ 2020年12月25日「今夜決定!兵頭葵大賞!」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2020/12/blog-post_54.html

 2020年の兵頭葵さんの活動を振り返り、勝手に賞を贈るという迷惑はなはだしい記事ですね。21年も大活躍してほしい!

㉚ 2021年1月9日「後輩上手の兵頭さんが気になる!」

https://oboeteitekure.blogspot.com/2021/01/blog-post_9.html

 普段はしっかりもののイメージがある兵頭さんが、後輩を演じるという年の初めから刺激的な内容でした。まだ、こんな顔もあるのか、と演技の仕事もやってみて欲しいと思わせる回でしたね。


㉛ 2020年12月4日「故郷 宇和島市について」

https://note.com/oboeteitekure913/n/nc87a1f20233c

 私的なことや映画・本の感想を書くためのnoteに兵頭さんと自分の故郷について書いた記事です。普段、アイドルに興味がない人が読むメディアだったので、SNSだけでなく、リアルの友人から褒めてもらえたのが、嬉しかった記事です。


㉜ 2021年1月16日「それでも続けることについて」

https://note.com/oboeteitekure913/n/nd3e1f99ef634

 2021年1月18日現在、最新の記事ですね。
 彼女の誕生日を祝う記事です。
 こちらもnoteに書きました。

㉝ 2021年2月8日「トゥルーカラーズ」

 兵頭さんの髪型についての記事ですね。
 個人的には、黒髪だけでなく少し非日常的な髪色も似合う気が僕はしています。

栄、覚えていてくれ SKE48の曲と映像の魅力: トゥルーカラーズ (oboeteitekure.blogspot.com)


㉞ 3月20日「板の上の魔物」
 STU484周年公演での兵頭さんの活躍について書きました。ライブは生ものだと改めて実感させられた回でした。ここでの兵頭さんの機転が素晴らしい。

 栄、覚えていてくれ SKE48の曲と映像の魅力: 板の上の魔物 (oboeteitekure.blogspot.com)

 いやあ、気づいたら34も記事を書いてたんですね。
 過去の自分の記事を読んでいると、あまりの下手さやタイトル以上のことを言えてないことにクラクラしますが、今年も頑張って応援していきたいと思いますよ。


 

 


2021年1月17日日曜日

SKE48の何が良いのか?

 すぐに燃えつきる恋よりずっと愛しい君で居て


 「アイドルが好きなんです」
 「へえ、どこ?」
 「SKE48です」
 「へえ、アイドル詳しくないんだけど、何が良いの?」


 こんな会話を何十回してきたでしょう?
 SKE48の何が良いのかを説明する時、皆さんはどんな言葉で語っているでしょうか?
 何故、SKE48なんでしょうか?

 パフォーマンスなら国内ならハロープロジェクトが凄いですし、KーPOPのアイドル達は育成の過程から完璧なパフォーマンスが出来るまでを我々に見せてくれます。完璧なパフォーマンスにストーリーまで乗ってくるわけです。
 曲の世界観やMVならば、坂道の方が予算をしっかりと組んで有名なクリエイターと共にそれぞれのグループの色を作っています。
 ももいろクローバーのような安定したメディア出演やCM出演もありません。
 全力のダンスと言っても、逆に全力で踊ってないグループの方が今は少ないのではないでしょうか?

 何でSKE48なんでしょうか?
 先日、「#あなたはどこからSKE48」というハッシュタグで自分のSKE48にハマるきっかけを皆さんがツイートしていました。
 最近ハマったというツイートは、僕が探した限りでは見つけられませんでした(もし、ツイートされている方がいらっしゃれば申し訳ないです)。
 何故、ずっとSKE48が好きでいられるんでしょうか?
 

 今、SKE48は何度目かの成熟期を終えて、衰退期に入っていると思います。それはどこの48グループも同じかも知れませんが、坂道グループのメディア露出や認知度と比べるとかなり分が悪いです。
 たとえば、欅坂46の平手友梨奈さんのカリスマ性。
 孤高の天性と危うさは、多くの若者を熱狂させました。
 その極限が「角を曲がる」と「不協和音」ではないかと思います。
 でも、ベクトルが違えど、珠理奈にもカリスマ性を感じることがあったのではないかと僕は思っています。「片想いFinally」の時の彼女は、この後この人はどうなるんだろう、という色気と危うさがありました。丁度、SKE48が成長期から成熟期へ差しかかり始めた頃だと思います。
 乃木坂46のように各女性誌のモデルをしているわけでも、日向坂46のようにレギュラー番組を特集したテレビ雑誌が増刷されるほどの人気があるわけでもありません。
 

 でも、SKE48を見ているのは何故でしょうか?
 何が良いんでしょうか?
 2021年現在、総選挙もありませんし、コロナの影響で大箱コンサートの開催も難しくなってきています。
 新しいシングルはいつの間にか年に1度になってしまいました。
 それでもまだ見続ける理由は何でしょうか?
 

 今年の2月にアイドルマスターの京セラドームコンサートに友人に連れて行ってもらった時の事、初めて行く声優さんたちのコンサートにドキドキしていました。
 コンサート会場に向かいながら「SKE48のメンバーがブスとか言われてムカつかないの?」と聞かれたことがあります。
 「全然、慣れてるから」と僕は答えました。
 「じゃあ、日向坂46は?」
 「超ムカつくね。僕、箱推しだしね。みんな可愛いよ」と答えていました。
 そういえば、日向坂46の魅力をアイドルに詳しくない人に語る時は、ルックスや曲の良さ、バラエティでの適応力とスラスラ出てくるのに、SKE48について語る時は、とても慎重に話しているのを思い出しました。
 なんで慎重になっているんだろう。
 正確に伝えたいという思いもあるんですが、何かが違うなと思いました。
 このモヤモヤはよく分からないまま、頭の中の保留ボックスに収納されました。
 

 それから、今年の9月頃、ある記事を書く為に過去のメンバーのブログを読んで行っている時に、気になるものがありました。特にこの時のブログを使うことはなかったのですが、ずっとメモしていました。
 2019年12月28日の髙畑結希のものです。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12562886462.html?frm=theme


 「誰かの為に何かをする」ということ。
 まず、ここがSKE48の魅力の根幹なのではないかと思いました。
 誰かの本気を笑わずに応援が出きる。
 そして、スポーツ観戦によく行く方ならば、分かりやすいかも知れませんが、全力のプレーにはやはり、心を動かされます。
 そして、応援はプレーしている選手の力や自身にも繋がると思います。
 自分のお金や時間をメンバーに使う。
 時にはメンバーの序列が変わることもある。
 だから、メンバーもファンも全力になる。
 

 次に、同じテーマの須田亜香里のブログを読んでみましょう。
 2019年12月29日のブログです。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12562964334.html?frm=theme

 

 人との出会いですね。
 よく「SKE48ファンは熱い」と言われます。
 総選挙の時の強さは、最後の総選挙のオーバーキルに留まらず、毎年の総選挙用の動画やチラシ、ファンコミュニティ等でも伺えます。
 僕はこのブログを始めるまでは、ほとんど一人でSKE48を楽しんできたので、自分もSKE48ファンなのに、SKE48ヲタって凄いなあ、と見ていました。
 なんというんでしょう。
 「ガチ恋」という言葉がありますが、そんなレベルじゃなくて、もう「愛」と言った方が言いんじゃないかというぐらいなんですね。しかも、特に見返りは求めてないという。それぞれが自分のやり方で自分の推しメンを大事にする。
 ううむ、さっき、僕が慎重に説明しようとしたのも、この辺りにあるのではないか、と勝手に思っています。

 ①「誰かの為に」、②「人との出会い」でも、それだけだと、まだ他の48グループや投票イベントがあるアイドルでも言えますね。
 それでは、更に深く考える為に、同じテーマの鎌田菜月さんのブログを読んでみましょう。

 2019年12月28日のものです。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12562877058.html?frm=theme

 ③「メンバーの多様性」と④「推されが全てではない」。
 いやあ、悔しいぐらい素晴らしい分析力です。
 「メンバーの多様性」は、48グループ随一ではないでしょうか?
 だって、松村香織が居たグループですよ。
 そして、彼女の成り上がりストーリーは、まさに「推されが全てではない」だと思います。
 彼女だけではありません。
 柴田阿弥の2013年の速報は未だに忘れられません。
 この辺りもSKE48ファンの熱さだと思います。
 

 さて、ここまではメンバーの言葉を通して、SKE48の魅力を書いていきました。

 上記のことに僕の考えを加えるならば、⑤「ギリギリまで追い詰められた時の輝き」です。
 それはメンバーに負荷がかかることでもあります。
 「ラムネの飲み方」公演を手に入れるまでのエピソード。
 松井珠理奈がフルで出場できないことを逆手にとったガイシ2012。
 リクアワエストアワーでの数々の物語。
 「マツムラブ!」が発売された雨の朝。
 2017、2018の総選挙での古畑奈和の逆転劇。
 誰も予想していなかった2018年総選挙でのダブルフィニッシュ。
 いきなりパンチラインでの須田亜香里の代打センター。

 いつも、人間の際を越えて、SKE48のメンバーたちは輝きを見せます。
 それを誘発するような大きなイベントが、2021年現在は少なくなっています。
 それでも、まだまだ小さなエピソードが続いていきながら、やがて、「新しい物語」が出来て行くと僕は信じています。
 それは、昔僕らが見ていた「大きな物語」と外見は違うかも知れませんが、根幹に流れるものは一緒だと信じています。「新しい物語」の書き方は、まだ探り探りです。だからこそ、これから始まる「新しい物語」に立ち会える楽しみがあると僕は思っています。静かな日常の中で幸せを見つけて行くのか?
 昨年の12周年公演フェスのような熱いうねりが、今年もどこかで起こるのか?
 メンバーだけが頑張るイベントなのか?
 ファンも共に頑張るのか?
 コロナ禍でコンサートも頻繁には出来なくなりましたが、どうか、恐れずに新しい自分たちの夢をメンバーたちが語れる環境を作ってほしいと思います。
 自分の好きなものや夢を語ると冷笑されることもあると思います。
 顔も名前もあやふやな人に傷つけられることもあるかも知れません。
 現実を見ろよ、と言われるかも知れません。
 それでも、新しい夢を語れるメンバーが出てきて欲しいです。

 2014年1月31日。
 名古屋ドームコンサートの前日にインタビューされた中西優香は、「過去の自分に言っても信じないと思う」と語っていました。
 今の自分には未来は分かりません。だから、自分の嗅覚と仲間やファンを信じて、勇気を出して大きな夢も語り始めて欲しいと思います。

 

 松井珠理奈という絶対的なセンターが卒業します。
 今が第何章か分かりませんが、SKE48の新章がもうすぐ来ようとしています。
 日常の中に「アイドル」という要素を入れることで、嬉しいこともあれば、ストレスを感じることもあると思います。
 でも、少しだけ他人の物語と接続することで、自分自身も少しだけ変わるのではないかと思います。
 僕の話になって恐縮ですが、「ああ、こんなことで泣ける自分もいるのか」という発見や「こんなバカみたいに毎日ブログ書けるんだな」とか、SKE48という鏡に反射することで自分の新しい一面も見られました。

 長編映画のシリーズを最初から観て行くのは、本当に面倒くさいです。
 文学を体系的に読んで行くのも、今からもう1回やれと言われたら、クラクラします。
 でも、こんなに心が揺れるノンフィクションはこれまで観たことがないですし、読んだことがありません。しかも、この物語は公的なものが一つというわけではなく、握手会やトーク会、SNS上などでも小さな章が紡がれています。時にはそれが自分だけの特別な章になることもあると思います。 

 メンバーとファンの双方向で紡いでいくこの大長編。
 これまでの物語も面白かったですが、これからの物語にライドできるチャンスがメンバーたちや新しいファンの方々にも来ていると思います。
 だから、想像する楽しみがあるグループですし、創造していく楽しみがあるグループだと思っています。
 次は誰が突き抜けて、どんな素晴らしい曲が生まれるのでしょう?
 物語の終わりに立ち会えたり、別の物語の始まりに気づけたり。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12068015388.html

 長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
 あなたの好きは笑われても、あなたの愛は笑われないと僕は思っています。

  (2021年1月17日 『10年桜』を聴きながら)

 
 

2021年1月16日土曜日

未来は少女たちの手の中①

物語が終わった世界で

 
 映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」は、もうご覧になったでしょうか?
 ネタバレにならない程度に書くと、開始2分で韓国がゾンビだらけになって、韓国は国として見捨てられます。その4年後、そこから逃げてきた主人公が韓国に残っているらしい2000$を求めて、再び、ゾンビだらけの半島に潜入する話です。
 潜入してみるとビックリ、韓国にはまだ生き残っている人が居た!というところからストーリーがスタートしていきます。
 多くのシーンが夜で、ウイルスに死滅させられた都市は、現代のロックダウンした都市ともリンクする気がします。
 あるシーンで、年老いた登場人物が、幼い少女に対して「こんな世界にしてしまって、すまない」というような言葉を語ります。
 この場面を観ながら、ああ、これから生まれてくる世代はこの老人が味わってきたような幸せをどれぐらい味わえるんだろう、と考えさせられました。
 
 映画館を出て、人の少ない夜の町を歩きながら、ふと思ったことがあります。
 今、SKE48に入ってきたメンバーたちは幸せなんだろうか、ということです。
 勿論、シングルの全員選抜ということで、CDのパッケージになる等、嬉しいことも沢山あるとは思うんですね。でも、全国放送のレギュラー番組や映画の出演はほとんどありません。各アイドル雑誌に毎月のように出ているわけでもありません。
 それでも、ひたむきにSKE48に取り組んでくれているのは、SKE48の楽曲や劇場公演があることが大きいのかな、と考えています。
 総選挙や名古屋ドームといった「大きな物語」が終わった後にやってきた世代は、どんな夢を見られるのか?
 
 今回のティーンズユニットの選抜イベントは、SKE48における小さな総選挙と考える人も多いと思います。しかし、このイベントは一人ではなくて二人を選ぶというところが面白いところだと思います。
 いかに二人目の票を獲得できるのかが、勝負なのではないか、と僕は思っています。自分の推しに一票、そして、推しではないけどこの子に入って欲しいから1票という単推しの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 勿論、1推し、2推し、3推しぐらいが十分、選択肢の二人の中に入っている方もいらっしゃるかも知れませんが、この2票目をDDや箱推しの人から獲得することで、まだファンの数が少ないメンバーにも勝ち目があるかも知れません。

 個人的には、「いや、9期や10期のティーンよりも年の上のメンバーにもチャンスちょうだいよ」と思ったりもするわけですよ。特にアピール動画でのメンバーの語り口が「未来のSKE48をつくる」という場合は、余計にそれを感じてしまいます。
 どうしてもこれは書いておきたかったので、念のため。

 各メンバーの動画のコメント欄にはファンの方々のメッセージがあり、SNS上には推しをアピールする画像がアップされ始めています。きっと僕の知らないところで、様々な物語の「小さな章」が今この瞬間も書かれ続けているのだと思います。
 活動をしながら、苦汁を舐めながらやっとチャンスが来たメンバーも居れば、初のチャンスが巡って来たというメンバーも居ます。
 23分の6に誰が入るのか?
 いつか、彼女たちに大きな舞台でも勝負させてあげたい。
 いや、本当は勝負しなくてもチャンスが巡ってくるといいな、と思います。
 「新感染半島 ファイナル・ステージ」の最後にこんなセリフがあります。
 僕の記憶違いかも知れませんが、こんな内容です。
 「これでこんな地獄のようなところから出られるわね」
 「いえ、私はそうでもありませんでした」
 過酷な場所でも大事な人達との絆や幸せを感じて生活していた人物の台詞です。
 今は厳しい状態かも知れませんが、「大きな物語」が終わったのなら「小さな章」が集合して行って、「新しい物語」になれば良い。その中で希望や絆が感じられるイベントになればと僕は願っています。
 彼女たちの幸せや絆をファンの方々と作って欲しい。
 大人が語る「昔はこうだった」とか無視して、「これからはこうです」と夢を語ってくれるメンバーが出てきて欲しいです。

2021年1月13日水曜日

覚えていてくれシネマズ 7D2配給編

 2021/1/12 17:45~

 先生から手紙が届いたのは、正月のことだった。
 いつも年賀状の代わりに先生からは手紙届くのだが、今回は手紙と一緒に映画の招待券が入っていた。細長い紙の招待券で、期限は2021年1月15日までとある。
 さては先生が、株主優待か何かでため込んで使い損ねた券を、使いきれずに私に送ってきたのではないか、そう苦笑して書斎の机の引き出しの中にしまった。


 門松が取れ、七草粥も食べて、そろそろ寒さが本格的になった。
 私の仕事は土日祝日が休みだが、たまたま1月の3連休の1日に会社の休日出勤が入り、代休を1月12日の火曜日にしていた。
 二度寝をしてから起きた私は、朝昼兼用の食事をして、見逃していた動画をいくつかチェックした後、ふと、引き出しの中にしまったチケットのことを思い出した。

 さて、これといって観たい映画も無いのだが、このまま使わないのも勿体ないし、次に先生とあった時に少し気まずいので、厚着をして出かけることにした。
 曇った空から、雪が静かに降り始めていた。
 古い歌でこんな日に出かける曲があったが、曲名を思い出せない。
 そんな名前を忘れた曲をマスクの中で口ずさみながら、駅の近くにある映画館まで歩いた。
 平日の夕方の映画館は人影はまばらだった。
 映画館に入った時に絨毯の感触がする。これはホテルなどにも言えるが、非日常感を我々が感じるのは、ひょっとすると地面の感触からかも知れない。
 これから公開されるであろう映画の予告がいくつものモニターでバラバラに流れていた。賑やかであるはずなのに物足りなさを感じた。
 物足りなさの正体を探っていると、匂いだと気づいた。
 そういえば、昔は映画館に行くとポップコーンの匂いがしていたな。
 マスクをそっと下すと、確かにポップコーンの匂いがしたが、従業員らしき女性と目があったので、また戻した。


 さて、何の映画を観ようか。
 券売機の上にある電子掲示板のスケジュール表を見ても、判る作品が無い。
 ステイホーム中に配信で、いくつか映画を観る機会があったが、不思議なもので若い頃に観た映画ばかりで新しいものはほとんど観ることがなかった。
 腕を組んで、スケジュール表を睨んでいると声をかけられた。
 「お客様、何かお困りですか?」
 眼鏡の神経質そうな男だった。顔は20代にも見えるし、40代にも見える。
 他の従業員がベストを着ているのに対して、この男だけはスーツで、何かの担当者なのかも知れない。私は、自分の事情を簡単に説明した。
 男は、私の話を何度か頷きながら聞いた。瞬きをするというよりは、目を長い間閉じて聞く。

 「かしこまりました。それでは、チケットカウンタ―までご案内します」
 男は、自動券売機の横にあるバーのカウンターのような場所を示した。
 胸元に付けている小さなマイクのスイッチを男は押して、何かを喋っている。
 私は男に促されるままに、カウンターまで歩いた。
 カウンターには白いシャツにベストを着たショートカットの女性が居た。CAのように首元に鮮やかな柄のスカーフに目が行く。
 男は、その女性に頼んで、B4サイズのファイルとタブレットを取り出した。
 「お客様、それでは当劇場で公開している映画の紹介をさせていただきますので、少しだけお時間を頂戴しますね」


 男が青いファイルをめくると、そこにはアニメのリーフが挟まっていた。
 どこか見覚えのある絵だ。
「まず、紹介させていただきますのが、『樺乃と雪の女王2』ですね。子供向けの映画ではないか、と敬遠される方も多いかも知れませんが、非常に間口が広い作品です。特に歌唱シーンは、年齢関係なく心を打つものがありますね。『夢の在処』へという挿入歌も凄く良いんですよ。映画館の豪華な音響で聴くと更に歌声が更に楽しめると思います」
「そんなに歌が良い映画なんですか?」
「はい、これからより個々人のスキルが求められる時代になると思うので、この映画はロングランが期待できると私は思っております」
「じゃあ、それにします」
「待ってください!」
「えっ?」
「まだ、1作しか説明してないですよ?」
「いや、別にもうこれでいいんですけど」
「あなた、それはサザエさんのオープニングだけ観て、『ああ、サザエさんって、気球でウロウロする人の話でしょ?コロナ禍なのに命知らずな主婦の話ですよね』って言ってるようなもんですよ?」

 全く共感は出来ないが、どうやらこの男は別の映画の紹介をしたいらしい。
 まるで、無人島に次の漂流者が来たような目をしている。

「えっと、それじゃあ、次なんですが、『裕華たん ファー・フロム・ホーム』ですね。こちらは、『SKEアベンジャーズ』という人気シリーズの最新作ですね。浅井裕華たんが尊敬するだーすーの意志を継いで、独り立ちしていくまでのストーリーなんですが、これが泣けるんですよ」
「えっ、シリーズをほとんど観たことないんだけど、大丈夫ですか?」
「安心してください。この裕華たんから入っても十分楽しめますし、過去に遡っていくと更に楽しめるということですね。名監督の木﨑ゆりあとの関係も良いですよ。選抜アベンジャーズ入りして、これからどんな作品が出てくるか楽しみですね。個人的には次はホラーとかも出して欲しいんですけどね。彼女の重いところって、何故か負のイメージが付かない稀有な才能だと思うので」
「ああ、じゃあ、それで」
「ちょっと待ってください!」
「えっ?」
「まだ、当劇場の作品、まだ二つしか紹介してないでしょ。こんな限られた情報で、把握できますか?『キテレツ大百科』のキテレツぐらいですよ。あんな雑な設計書でコロ助を作られたのは」

 なんだか分かったような分からないような喩えだが、私は止む無く次の説明を待った。
 男は、1日1回だけ看守と喋れる囚人のような顔で笑いながら、次のページをめくった。


「『OOちゃん ノー・タイム・トゥ・ダイ』ですね。大人気の『OOちゃんシリーズ』の最新作ですね。毎回、豪華な鉄道が出てくるのが特徴的で、主演の末永桜花さんのコスプレも楽しめるんですよね」
「あれ、これはまだ公開延期前の作品なんじゃ…」
「ぎくっ!」
 私は擬音語を口に出していう人に初めて会った。
「あの、うちの映画館はほら、試写会いっぱい取ってくる映画館なんですよ…。ええ…。それは置いといて、ある程度自分の世界観を末永さんここ数年で作り始めていると思うんですね。2019年の2月に行われたソロ作品映画祭でもそれを感じるんです。ここから少し回り道になるかも知れませんが、自分の世界観をより確立していくことで、今の配給会社を飛び出した時に、独立してやっていけそうな気がするんですよね。柴田阿弥監督みたいに」
「なるほどね。それじゃあ、それで」
「ちょっと待ってください!」
「ひょっとして、このくだりずっとするの?」
「『ドラえもん』でドラえもんが道具ださずに毎回、のび太に『自力で解決しろや』って漫画読んでたら、どう思います?必要なくだりってあるんですよ!」


 男はよくわからない熱意を込めて、次のページをめくった。
 今度はタブレットをいじり、ある動画を私に見せた。
 それはある女性が「あっち向いてほい」をしている動画だった。
 その動画をいくつか見せられた。何度か男からの視線を感じたので、ずっと画面を観ていた。
 信じられないほど、女性は相手の指と同じ方向に首を振っていた。

「こ、これは?」
「ドキュメンタリー映画『放送局員』です。太田彩夏監督の初出演作でもあります。ある地方ラジオ局を舞台に聴取率を上げる為に様々な宣伝をしていくノンフィクションなんです」
「えっ、オモシロ映画じゃなくて?」
「はい、予告だけ観ると、そう感じるんですが、実は映画界におけるバランサー的な監督でもありまして、シリアスな作品、コメディ作品どちらを取らせても良い作品を作ることができる稀有な監督なんです」
「じゃあ、もうそれにしよう!」
「待ってくださいよお!」
「だって、もう4作も聞いたしさ。君も疲れてきてるだろう?」
「こっちは帰りの燃料積まずに生きてるんですよ。気にしないでください。それより、次の作品ですよ」
 

 男のスーサイド気質な人生観は全く共感出来ないが、まだまだ何を観るか絞られずにいるのも事実だ。

「次は『なるぴー 結び』ですね。これだけで元の映画が分かる人が何人いるか分かりませんが、ついに名作シリーズが完結するんですよ!うちの劇場での公開が今月いっぱいなので、是非、今のうちに味わっておいて欲しい作品なんです。劇場に魅せられた少女が徐々に、踊りの楽しみを覚えて行き、数々の試練を乗り越えていく映画なんです。今なら入場者プレゼントの草も貰えますよ!」
「いや、それは要らないでしょう」
「最後まで映画を観ていただくと分かりますよ。手に草握る名作ですしね。彼女は制作現場の空気を明るく変えてくれる監督でもありましてね。9期配給会社の監督たちに劇場公演を楽しいものに、という意識を植え付けてくれた人でしてね。彼女が新人監督時代に5期配給会社で映画を撮っていた市野成美監督が、『みんな怒られて楽しめてないから、今日は気にせず楽しもう!』と語ったところを、ちゃんと受け継いでくれてるんですよね。栄の映画界はこういう形で引き継がれていくのも噛みしめられますよ」

 男は恍惚とした表情で、ページをめくった。
 黙っていれば、謎のたとえを言われないことに気づいた。

「次何ですが、「ワイルドスギーチャン パワーコンボ」ですね。人気の『ワイスギ』シリーズの最新作です。『すぎチル』というファミリーが次々と事件を解決していくんですが、とにかく主演の杉山愛佳さんのスピード感と力強さ、どちらも楽しめる映画なんですよ!毎回、エンドロール後の打ち上げ風景もお楽しみの一つなんですけどね。作品数が多くて、今から遡るのは大変かも知れませんが、ここから入っても十分楽しめますし、過去を知っても楽しいシリーズですね」
「この一緒に映っている女性は?」
「ああ、井上瑠夏さんですね。今回は彼女が敵になるか味方になるかが、一つのポイントになるんですよ。今、フード売り場にはコラボのおにぎりも売っていますし、グッズ売り場には『すぎチル』のTシャツやパーカーも売ってますよ」
「いや、映画を観てから考えるよ」
「そんな軟弱な考えで、映画を観終わった後、『仮面ライダー』の限定パンフを買い損ねた男のことを思い出しましたよ。さあ、次行きましょう!」

 男は、スターを取ったマリオBGMのようにノリノリでページをめくった。

「次は『はたごん 社長と呼ばれた女』ですね。これは、香川でOLをしていた平凡な女性が栄に出てきて、アイドルとして成功するというプロジェクトを歴史的な資料を元にリアルに描いた海外映画なんですが、僕は結構この作品が結構好きなんですよ。映画の冒頭ではどこにでもいるOLの表情だった主演の髙畑さんの表情が徐々に変わっていくところが素晴らしいんですよね。金曜日はプレ三ㇺデーで、監督の上映後のアフタートークもあっていつも人気なんですよ」
「なんか、髙畑商事に関する映画なんだっけ?仕事仲間から聞いたことがあるよ」
「そうなんです。実はクラウドファンディングで制作された映画でして、僕も名古屋ドームでの『はたごん三唱』のシーンにも参加してますよ!」
「いや、君の出演情報は別に…」
「映画観る時の楽しみはいくつあってもいいはずでしょう!」

 私はこういう正論めいた極論を言う人が苦手である。
 少しずつ劇場の客足が増えてきて、私の後ろにも別の客が並ぶのだが、すぐに隣りのカウンターで、先ほどの女性の従業員が対応して、次の客がまた並ぶ。
 なんだか、私が長々と説教をしたり選びあぐねている客のように見えていないか、だんだん不安になってきた。

「7期配給の作品は、次が最後ですね。「ほのの・パラベラム」ですね。みかん大好きほののが、前作の『ほのの・チャプター2』でみかん業界に命を狙われるところで終わって続きが気になっていたんですよ。まさかのラーメン部と合流して最後の戦いを挑む名作です。2020年に多くの映画館が閉館していた時に、彼女はSNSでサイレント作品をどんどん更新して行って我々を楽しませてくれたんですよね。だから、今年はもっと評価されて欲しい監督の一人です」
「その、これも続編なの?」
「安心してください。この監督は、昔から見ているお客様も楽しめるんですが、今から入っても楽しめる監督の一人なんです。今、作風が少しずつ変わり始めているので、これからの2年間は目を離さない方が良いですよ」
「じゃあ、それで」
「D2がまだでしょうが!」
「何?D2って?」
「ドラフト2期配給のことです。7期配給と業務提携したので、セットで紹介されることも多くて、うちの映画館でもよく同時に上映しているんですよ」

 男がファイルをめくると、古ぼけたポスターが出てきた。

「これは?ずいぶん昔の映画のようだけど…」
「いえ、これはわざと古い時代を描いて、リーフもそうしているんです。『ワンス・アポン・ア・タイム・リス物語』ですね。これは上村監督が書いていたリス物語を原本に、幼い頃から現在までSKE48の黄金時代や、暗黒期、そして再浮上まで丁寧に書かれている作品なんです。主人公が最初は少女の目線で観ていた世界が、徐々に副キャプテンの目線に変わっていく過程が凄く良いんですよ」
「結構長編だよね?」
「あっ、大丈夫ですよ。うちの劇場ではリクライニングシートもありますので。大画面で上村さんの陽気な笑い声を楽しんでください!」
「うーん、じゃあ、それにしよう!」
「いや、あと2つあるのよ!」
「2つもあるの?」
「いや、どっちも『リス物語』に負けないぐらいの名作なんですよ」

 男は残りのページ数が少なくなってきたファイルをめくった。
 

「『愛理を止めるな!』ですよ!この映画はですね。今年の黒真珠国際映画祭にも選ばれましてね。鳴り物入りで業界に入ったものの、なかなか評価をされずにCM撮影なんかをしている監督が主人公なんです。NOカットで自分たちの最高の映画を作っていく過程は、物凄い熱量があって、これからへの期待が凄く持てるんですよね」
「確か、口コミで人気が広まっている映画なんだよね?」
「はい、僕は今年のブレイク監督の一人だと思っています。ティーンズユニット映画祭でもグランプリを受賞するんじゃないかと期待してます!」
「よし、じゃあ、その作品で!」
「もう、最後まで聞いてくださいよ!『スラムダンク』の31巻だけ読まない人います?」

 最後に開いたページには美しい横顔の女性がプリントされたいた。

「『マーヤン2 炎の宿敵』です。栄映画界の巨匠松井玲奈監督の映画トーンである『玲奈グリーン』を継承する作風で、栄映画界だけでなく秋葉映画祭にも招待されることもある名匠の作品なんですよ。一時期は映画業界から離れたこともあったんですが、帰ってきてくれたんです。彼女のポテンシャルと今の映画業界の評価は、必ずしも合っているとは、僕は思いませんが、振り子のようなもので、必ず、もう一度彼女のターンが来ると信じてるんです。だから、こういう時こそ、僕は彼女の作品を激推ししますよ!」
「えらい熱だね?」
「こういう時だからこそ、語りたい映画が沢山あるんですよ」
「よし、じゃあ、それで!」

 気づけば時計の針はもうすぐ19時になろうとしていた。
 男にチケットを渡すと、座席を聞かれて真ん中の辺りをお願いした。
 チケットを発券しながら、男は眉間にしわを寄せた。
 暫く黙ったあと、慎重にモニターのボタンを押した。
 「お客様、おめでとうございます」
 「なんですか?」
 「お客様が丁度、100億人目の発券です」
 それは年の初めから幸先が良い。
 「お客様の本日ご覧になる映画は勿論、今から48時間、順番に紹介した映画を無料でご覧になれますよ。やりましたね!」
 「いや、そんなには流石に…」
 「いやー、羨ましいなあ、僕も体験してみたいなあ。おーい、みんなあ、胴上げしながらお客様をシアターまで連れていってくれー」

 男の掛け声と共に、一気に屈強な男たちが20人ほど、私の傍まで走ってきた。
 気づけば、「タイガー、ファイヤー」とかいう聞き覚えの無い祝詞と共に、私の身体は上空を待っていた。
 中空で観た男の名札には、「栄」と書いてあった。
 

※8期配給編はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2021/01/blog-post_11.html