待つのではなく、送り出すこと
※これは、SKE48ファンが書いたSTU48の記事になります。勉強不足の点もございますが、ご容赦ください。
今年の春に実家の愛媛県宇和島市に帰った時に、同郷のSTU48の兵頭葵さんのことを知りましてね。そこから、セカンドシングルの「風を待つ」が名曲でして、そこからSTU48も少しだけチェックするようになりました。
僕が考えるSTU48の魅力としては、ここまで「場所」を意識させられるアイドルと曲を継続して発表する48グループが居ただろうか、ということです。海であったり、故郷であったり、都会であったり、と場所や距離を意識させられる曲がとても良くて、ブログでもいくつか取り上げさせていただきました。
そして、2019年7月31日、サードシングル大好きな人が発売されました。
それがこちら「大好きな人」。
まずは、聴いてみましょう。
初めて聴いた時は、「なんだか短い曲だし、『風を待つ』よりはさっぱりした感じの曲になったなぁ」という感じだったんですね。
ところが、CDを購入して歌詞カードとMVを一緒に観ていくと、かなり印象が変わりましてね。今では、STU48曲の中でも5本の指入るぐらいのお気に入りになってますよ。
それでは、まず歌詞の世界を見ていきましょう。
まず主人公が「愛」について少し分かって、「我慢」することを決意します。
そして、「君」に対して「サヨナラ」を告げることを決めます。
ここまでだったら、よくあるパターンだと思うんですが、サビで「海」が出てきます。
主人公が自分の気持ちを叫ぶ場として「海」が出てくるわけです。「暗闇」や「風を待つ」でも感じましたが(『暗闇』では「水平線」という表現でも)、やはりSTU48の歌の主人公にとって、「海」という場は特別な場所なんだな、と感じます。
そして、2番からは、海のある「街」を出て「夢」のつづきを追いかけるために「君」と別れるのだということが明らかになっていきます。本当に好きだからこそ、好きな人に「夢」を追いかけて欲しい、そんな主人公の思いがはっきりとしてきます。この辺りは、古畑奈和ちゃんのソロ曲「観覧車」を僕は連想しました。
それでですね、大サビでは別れの場面がより具体的に描かれていくわけですよ。
別れることを決めて、より自分が好きだったということを認識する。だけど、彼女が夢を追いかけられるように、好きだけど無理に笑って別れるという切ない終わり方。
だから、大サビでの「大好きな人 しあわせになれ」の意味がグッと伝わってくるわけですよ。多分、これは一人で叫んでるんだろうなあ、MVの夕日の海みたいに、と想像すると余計に切なくなります。
MVは、STU48号を中心にパフォーマンスする様子が描かれています。
サビの祈るようなふりもいいんですよね。
個人的には、最後の夕日を浴びながら出航する船とメンバー達が好きです。
前作の「風を待つ」は、「海」で「君」を待ちながら、「恋」が始まる歌だとすれば、今作「大好きな人」では、「海」で「君」への気持ちを叫び、「恋」が終わる歌だと感じました。
「海」という特別な場所があるSTU48のシングルの世界。
毎回、短編小説を読むみたいに楽しませてもらっています。
それにしても、甲斐心愛ちゃんって、可愛いよね。
前作よりもMVに沢山映ってるし、くふふ。
いや待て待て、冷静になれ。
落ち着け!
「愛しのアイリーン」を思い出せ!
ふう、危なかったぜ。
今、SKE48に推しがいないからな…。
とにかく、これからもSKE48を応援しつつ、STU48と兵頭葵さんの活躍もちょいちょい見ていきたいと思っている次第ですよ。はい。
カップリングのあの曲も近日中に書きたいと思います。
「風を待つ」についての記事はこちら!
https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/02/blog-post_60.html
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