顔の見えない悪意との向き合い方
SNSの普及により、コミュニケーションや発信の可能性は無限に広がったと思います。
今までは声を上げられなかった人達が声を上げることが出来るようになったり、今までだったら知り合うことのなかった人達に自分を知ってもらうことが出来たりするようになりました。
ただ、その反面、見たくもない人の悪意を見せられたり、運が悪かったらぶつけられたりすることも増えました。
今朝のだーすーこと、須田亜香里のツイートを見て、それをより強固に思ったんですね。
他のグループのファンの方が私を叩いてたり、わざわざリプをくれる人いるけど、自分のファンが人をそんなこと言ってると知ったら推しメン悲しむからマジでやめてあげて。— 須田亜香里(SKE48) (@dasuwaikaa) February 3, 2020
たとえ自分が推してるグループを上げたくて言ってる言葉でももったいない!
本当に素敵なことなんて皆分かってるから安心してね。
ううむ、これは、以前ならもっと地下深くに眠っていた悪意のようなものが、直接可視化されるところまで来てそれが日常化したか、と思うのと同時に、アイドルにこういうことを言わすなよ、と思うんですね。運営とかが言いなはれや、と僕なんかは思ってしまいます。
もう、だーすーが書いてることが全てなんですが、相手を言葉で落としめたところで、自分の推しているグループが上がるわけでもないんですよね。
うーむ、なんならこのツイートをしても、叩いてくる人もいますしね(しかも推しのアカウントや『~推し』という文字つきで)。
こんなサラダ感覚で人を傷つけられるようにしてしまったっていうのも、SNS普及の弊害なのかな、と考えてしまいますね。有名になればなるほど、だーすーのことに触れる人も増えてくるんですが、その分、アンチも生まれてしまうと。
もちろん、みんながみんな一つの物や人を好きになる必要はないと思うんですね。
「意見」や「批判」をするのも良いと思うんですが、それに説得力を持たせようと思ったら根拠なりデータなりが必要になってきます。それがないとただの「罵詈雑言」になってしまいますし、誰も見向きもしません。そんな言葉をわざわざ本人に伝える必要がある内容なのかとね。
有名人に石を投げて、ちょっとスッキリする。なんなら、同じような思考の人から「いいね」がもらえる。確かに気持ち良いかも知れませんが、その「罵詈雑言」を家族や大切な人に見せられるかい?ということです。
これは、Twitterだけではなくて、showroom配信とかでも、メンバーに暴言を浴びせてくる人っていますよね。あれ、なんで通報ボタン押しても、また来るんでしょう。もっと酷いのは握手会で、わざわざ言いに来る人とかね。
この手の議論はだいたい、運営しっかりしろよ、ということで終わってしまいますが、フォローしきれる量を越えているのかも知れません。でも、このままでいいんだろうか、と思います。たとえば、珠理奈。あの子にいつまで我慢させておくんだろう、と僕なんかは思ってしまいますよ。
じゃあ、仕方がない、アンチは根絶じゃあ、ウォオオオ!というわけではなくてですね。その後のだーすーのツイートを確認してみましょう。
須田推しの皆も引き続き穏やかでいてね。悲しいこと言われる気持ちが分かるのは人の強みであり、優しさに繋がるからこれからも人を尊敬できる人でいようね— 須田亜香里(SKE48) (@dasuwaikaa) February 3, 2020
私もSKEが好きだし、応援してくれる皆にたくさん救われてるから、いくら場を盛り上げようとして言う言葉にしても、一層愛ある言動を心がけるね。
ううむ、「ガンダムOO」の刹那なみに悪意の連鎖を断ち切ってるわけですよ。
しかも、この内容って、昔、だーすーが総選挙で徐々に有名になってきた時に、確かモバメか何かで一度ファン向けに書いたことがあったと思うんですよね。その時から彼女の思想はぶれてないんだなあ、と感動しました。
これからも名前や顔を出さないのを良いことに罵詈雑言を書いてくる輩がいるかも知れませんが、僕たちはその100倍の良いところを書いていくしかないですね(ラッドウィンプスの歌みたいになりましたが)。
今回の一見で、もう一つ分かったことはだーすーのマメさ。
もうね、彼女のやってるSNSの量とそれに対するコメント、そして、「#須田亜香里」が付くものや自分の名前がつくツイートをチェックしているというマメさを感じました。正直、有名になったらそういうことしない、という人もいると思うんですね。でも、自分の立ち位置は関係なしに、昔から変わらない視線で自分を見ている人達と向き合ったからこそ、彼女の立ち位置はどんどん上がって行ったんだろうなあ、と思います。
「アイドル」→「人間」→「変人」(意味が分からない人は今月のブブカを読もう)と変身をしていくだーすー、彼女の誠実な姿勢を見て、ひとりずつでも顔の見えないアンチが、顔の見えるファンに変身していくことを願いながら。