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2020年11月16日月曜日

AKB紅白落選について

RE:BIRTHのチャンス



 今から8年ほど前、僕が初めて就職した会社でのことです。
 職場には「モー娘。」を始めとしたハロプロ大好きな後輩が居ました。
 毎年、年末が近くなると、「今年こそハロプロからどこかのグループが紅白に出るかもしれない!」と興奮気味に僕に語っていました。
 SKE48を好きになり始めていた僕は、「そんなことあるわけないやろ、おもしろいことをいわはる人やわ。くほほ、おもろ」と不自然な京都弁になるぐらい上から目線で話を聞いていました。
 マイフェイバリット大河ドラマ「平清盛」でいえば、僕は完全に平家側だったんですね。後輩が藤原氏とかで。

 本日、2020年の「紅白歌合戦」の出場歌手の発表がありました。
 ここ数年はSKE48での単独出場はなく、「AKB48」として48グループの主力が出場していました。思えば、紅白と48グループの思い出としては、大島優子の卒業宣言の衝撃、テレビ投票でのさや姉1位からの君はメロディなど、様々なことがありました。
 ※ちなみにこの年の衣装、カッコ良くて好きです。


 今回のニュースを受けて、1回リスタートするには丁度良いのかもな、と思います。
 平成時代に確立してきた48グループを取り巻くものが、令和に入って少しずつ離れていき、最終的にコアになる部分だけが残っていくのではないかと思います。そして、そのコアを大事にしながら、新しい方法で拡張していけば、再び道が開けるのでは、と僕は思っています。
 凄く抽象的な話になりましたが、最近書いた「推す」ということとも無関係ではないと思います。

 「所詮、紅白だろ?」という方もいらっしゃると思いますが、メンバーによってはご家族や親せきの方が喜ぶかも知れませんし、本人にとっても貴重な経験になるかと思います。
 また紅白に出られる日が来るといいな、とは個人的に思います。出られないよりは出られる方が「世間」との接点にはなると思うんですよね。昔から観たいアーティストの部分しか観ないという観方を僕はしていますが、演歌歌手とかの後ろで踊っていることなんかもあって油断ができないところもあります。この偶発性なんかも「世間」と繋がる良いチャンスではと思っています。

 ちなみに、紅白に再出場と言われて思い出すのは、SKE48の最新曲「ソーユートコあるよね?」の振り付けをしてくれたメンバーもいるDA PUMPです。
 「USA」が大ヒットしてからの再出場、その後も一部の界隈の方々に「平成」呼ばわりされている「P.A.R.T.Y~ユニバース・フェスティバル」等ヒット曲を連発しています(僕も去年はよく、『平成』をキメていました)。
 

 

 話を戻すと、次の目標の一つとして紅白も入れるのならば、新曲やプロモーション、コンサートが必要になってくるではと思います。
 上記のことでいえば、今年10周年の難波なんかは良曲にも恵まれて、出場しても良かったのでは、と思っていたんですが、非常に残念でした。
 ちなみに、「なんで櫻坂46が出るんだ!」という意見がちらほらありましたが、今年のアイドル界で欅坂46から櫻坂46になるまでのドラマと配信の観客数、ドキュメンタリー映画の衝撃、そして、発表された新曲が5日間で150万再生を超えていること、改名後の各種メディアの出演数から、2020年を代表するアーティストとして、充分出る資格があるのではと思っています(SKE48の『ソーユートコあるよね?』は10か月前にアップされて95万回再生)。
 坂道では日向坂46推しなので、去年の神の采配のカメラアングルが今年も炸裂するのか楽しみです。

 なんとなく、今のSKE48やAKB48の目標とは何かなと考えてしまいました。
 昔はいきあったりばったりで、色々な企画をやって、紅白や東京ドームを目指して頑張っていた彼女たち。今の目標はいったい何なのか?

 数年前のSKE48の15の年越しカウントダウン公演で、須田亜香里が「この公演は最初で最後になればいいなとメンバー一同願っております」と紅白への思いを語っていましたが、今は毎年の開催が当たり前になっているので、どこかで価値観の変化があったのではと考えています。
 ももクロのように、紅白を「卒業」して自分たちで紅白を開く側にするという手もありだと思います。個人的に去年の「ももクロ紅白」はメンバーが非常に豪華で、中でもクリーピーナッツの「あゝオオサカdreamin`night」は痺れましたね。うおおお、作った人が歌ってる!



 珠理奈の将来プロデュサーもしてみたいという発言からこういうやり方を選ぶのならありかなと思っています。

 48グループが紅白から落選ということがニュースになるということが、最後の花火になるのではなくて、もう一度、目指すのか、違う道を選ぶのか。
 かつて、AKBからSKE48に移籍していた宮澤佐江のツイートが、とても印象的でした。


 歴史を知っているからこその説得力。
 時代の変化も勿論、あるでしょう。
 そことどう折り合いをつけながら、もう一度、乗り越えられるように、是非、今いるメンバー特に、坂道全盛の時代にSKE48を選んで入ってくれた期の若いメンバーたちには、報われてほしいなと思っています。

 最初に僕が「くほほ」と笑った会社の後輩は毎年のハロプロの年末カウントダウンコンサートを楽しみ続けていました。「楽しいですよ。紅白だけが全てじゃないですよ」という言葉に「ほほーん、負け惜しみを言うてはるわ」と不自然な京都弁で思っていましたが、数年前から彼の気持ちが分かるようになっていきました。

 「SKE48」が大事にしているコアの部分が、きっと彼女たちをまた大舞台に連れて行ってくれるのでは、と何のファクトもないですし、超楽観的ですが思っています。
 その為に、多くの人が彼女たちのコアになる部分を知ることが出来る機会が欲しいなと思っています。
 だって、SKE48にとって紅白ってそんなに悪い場所じゃなかったでしょ?


※2012年12月31日の紅白の記事はこちら!

https://oboeteitekure.blogspot.com/2019/12/blog-post_12.html