深淵を覗く時
皆さん、ホラーは好きですかね。
ああ、はいはい、黄金騎士が倒すやつね、と思った方は、特撮の観過ぎだ!
さて、僕はホラー映画がめちゃくちゃ苦手で、もう、最後に観たホラー映画が何か分からないぐらい観てないんですね。
文学としてのホラーはまだぎりぎり楽しめて、昨日も三島由紀夫の「切符」や田中貢太郎の「首が落ちた話」を映画と映画の待ち時間に読んだんですがね。映像作品になると、ヴィジュアルと音の恐怖が苦手で全然、観られていません。「犬鳴村」も「ヘレデタリー継承」も「来る。」も怖くて観てないです。でも、民俗学における怪談とかは好きなんですね。地方の民話とか、明治時代や大正時代の文学者たちによる百物語録や創作として怪談は好きです。
さて、SKE48の中には、ホラーが大好きな方々がいます。
まずは、映像としてのホラー好きな人。
谷真理佳、佐藤佳穂の2巨頭ですね。
谷といえば、2016年のソロコンサートで、「軽蔑していた愛情」を美声で歌いつつ、Jホラーっぽい化け物になっていましたね。怪談のフォーマットを使って、面白トークになっていましたね。
うーむ、怖いけど観たいという心理は、形こそ違いますが、ハード目なドキュメンタリーや戦争映画を観たい気持ちに似ていますね。ファンの人とのホラー映画の上映会というのは、面白いですね。
そして、2大巨頭のもう1人、さとかほの信用でき過ぎるリストを読んでみましょう。
観たホラー映画が100作品超えました〜( ᷇࿀ ᷆ )🌼*・
— 佐藤 佳穂 (@BCNOkaho) February 9, 2020
今年は、犬鳴村、クワイエットプレイス2、死霊館3が楽しみです🥺💗
犬鳴村観に行かなきゃ〜😊💜 pic.twitter.com/Sccbri4V2N
皆さんは何作観ていますかね?
ホラーのカテゴリーに入れていいのか分かりませんが「新感染 ファイナルエクスプレス」と「Us」は観ていますよ。
以前、あべのキューズモールで行われたイベントで、さとかほも居たレーンに並んだ時に「新感染」観ましたよ、ということを伝えたら、「アレいいよねー」と笑顔で答えてくれました。ううむ、時間があれば、マ・ソンドクの魅力やあのお遊戯会の歌がフックになっていることとか、ある人物の最期が最高!ということを語りたかったんですがね。
ホラーについて語っているさとかほのブログを読んでみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12495014206.html?frm=theme
ううむ、ながら仕事で吹き替え版のホラーを観るという斬新な映画鑑賞術。
その翌日には、ファンの人からおすすめのホラー映画について書いています。
「哭声 コクソン」は未だに、解釈がはっきりとしませんが、みんな大好きファン・ジョンミンが出ているのでお勧めですよ。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12495247723.html?frm=theme
この後、さとかほは好きが高じて、映画「ハロウィン」の応援コメントのタレントに選ばれます。何気に清水監督とか、声優の花江夏樹さんとかスゴイ人達と並んでいます。
#SKE48 #佐藤佳穂 さんから
— 映画『ハロウィン』 (@HALLOWEEN_MOV) April 3, 2019
\応援コメント📣いただきました/#映画ハロウィン pic.twitter.com/zd8hDKl0cj
これからもどんどんホラー映画の仕事を獲得していって欲しいですね。
ちなみに、「ホラー映画」を観る側じゃなくて、演じる側だと、みなるんの「地獄少女」や菅原の「ホラーちゃんねる」が印象的ですが、古畑奈和ちゃんの「劇場霊からの招待状」や「アドレナリンの夜 第4夜 間違い電話」もありましたね、勿論、怖いから全部観てないですよ。それから、忘れてはならない珠理奈の「死幣」ですね。毎回、オモシロ殺人シーンのオンパレードでしたね。死ぬやつらが悪いやつが多くて、死んでも心が痛まない親切設計になっていましたね。
さて、ここまでは、映像作品としてのホラーを楽しむメンバーを紹介しましたが、実際に怖い現場に行ってみようじゃないか、というメンバーも現れました。
それが、10期生の五十嵐早香。
彼女は「ハイアンドシーカーズ」なる「ハイアンドロー」の琥珀さんもびっくりの心霊スポットや都市伝説を探る、MUGENというよりはMMRっぽい集団を立ち上げたんですよ。
はっきり言って、アイドルの趣味として大丈夫かという心配もありますが、フィールドワークという民俗学には欠かせないことをやっていく辺り、流石は早香先生と注目しています。彼女は配信で定期的にみんな体験談なども募集しているので、そういう体験をしたことがある方は、柳田國男に対する佐々木喜善のように色々と語ってほしいところです。
ホラー苦手な僕としては、これからも避けて生きていくと思いますが、メンバーたちが自分の好きなものに対して、生き生きと語る姿は良いですよね。
共通点と熱量について書いたさとかほのブログを読んでみましょう。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12557113213.html?frm=theme
たとえば、自分の好きなものを語れる仲間がどれぐらい皆さんには、いらっしゃるでしょう?
その中で自分と同じぐらいの知識量、熱量、思考力、表現力がある人はどれぐらいいらっしゃるでしょう。会話などで刺激を受ける人はどれぐらいいらっしゃるでしょう?
ふと、さとかほのこのブログを読んでいて、自分の好きなものと取り巻く状況について考えさせられました。
ホラーから少し話がずれましたが、観る側、演じる側、行く側と様々なアプローチがありますが、アイドルとホラーは昔から相性が良いので、これからも仕事としても趣味としても楽しんでいって欲しいなと思います。
そういや、SKE48でホラー曲ってありましたっけ?
※おすすめのホラー映画 小林正樹監督の「怪談」の予告を貼ろうと思ったけど「切腹」しかなかったので、パス!
小泉八雲の「怪談」が原作ですが、4作の短編が揃ったオムニバス形式です。なかでも「茶碗の中」が、文学作品としても素晴らしい。よく明治期にあの構造が思いついたな、というものを、昭和に映像化しています。ちなみに予算掛け過ぎて、制作会社は潰れますが、カンヌ国際映画祭とイタリア国際映画祭でそれぞれ優れた賞を受賞していますよ。