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2020年11月3日火曜日

いつか、またあの曲を

 今だけは逃げないで君をみつめていよう

 

 

 2019年5月30日。
 SKE48チームK2の内山命が卒業しました。

 この日、上村亜柚香と倉島杏実がスクランブルで出演し、彼女の門出に花を添えました。
 この日、本来出るはずだったメンバーは、佐藤佳穂でした。

 佐藤佳穂、通称「さとかほ」は内山命が大好きで、彼女の卒業公演に出演するのを楽しみしていたんですが、神の悪戯というのは時として残酷です。

 直前の怪我の為に出演できなくなった彼女は、翌日のブログでこのように書いています。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12465568649.html

 おそらく、みこってぃとの「リターンマッチ」の相手役になる予定だったんですね。嬉しくて仕方なかった大好きな人とのユニット曲。しかし、運命は冷たく彼女を引き離します。

 この後の6月2日のブログでは、少し虚脱感が抜けていきますが、「中京テレビまつり」も出演予定でしたが、みこってぃポジションだったのに出られなかったことが書かれています。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12465833785.html

 ここから、彼女は少しずつ元気を取り戻していきます。
 6月7日のブログで彼女は「ネガティブやめる」というタイトルで心境を綴っています。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12474920614.html

 「あの日に戻れたらなあ」という1文から、彼女の命運を分けた「あの日」がいかに重かったかが伝わってきます。そして、簡単には前を向けないというところも凄く共感できますね。僕も一つの失敗を冷凍保存してずっと持っているタイプなので。
 それでも、歩き出すことを決めた彼女。
 「推しメンが情緒不安定だと困るよね」という言葉は、普段の「アザトカワイイ」さとかほとは、全く違う1面です。この数日の今にも壊れそうな儚い文章に何故か僕は惹かれてしまいます。
※ちなみに、「あざとい」ということについての彼女の見解は書きのブログをご確認あれ。
https://ameblo.jp/ske48official/entry-12497282010.html?frm=theme

 話を戻すと、彼女の中で最初で最後のチャンスだった内山命の卒業公演出演は幻に終わります。それは、年の終わりまで彼女の中に残り続けます。
 SKE48の曲の中で彼女が挙げている曲に注目して、2019年12月24日のブログを読んでみましょう。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12561934188.html?frm=theme

 明るく書いていますが、最後まで読むと切ないブログですね。
 彼女が大好きなあの人ともう一度、SKE48の舞台で出来ることはもうできない。
 なんとか、卒業公演でみこってぃと再会できないか、と読んでいると思っていましますね。

 そして、迎えた20周年公演。
 彼女は「制服の芽」公演で「枯葉のステーション」を担当します。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12630189344.html?frm=theme

 ブログの中で彼女自身も書いていますが、「清楚さとか儚さ」が求められる曲で、「結構程遠いところにいた」とありますが、いや、充分そういうところは、さとかほにもあるとここまで調べてきて思います。
 普段の佐藤佳穂とは一味違う色を見せたこの「枯葉のステーション」。それは、彼女がこれまで体験してきた別れや儚さ、悲しさの引き出しを開けた曲だったのかも知れません。
 そして、翌日の「シアターの女神」では「勇気のハンマー」でみこってぃとの接点を感じます。

https://ameblo.jp/ske48official/entry-12632911019.html

 いつかまた、「マンモス」と「リターンマッチ」をする時、彼女がどんな表情で、誰と踊っているのか、彼女にとっての特別な曲を特別な気持ちで見守りたいと思います。

 佐藤佳穂という人は、一見すると、掴みどころがないように思えます。色々な顔がありすぎて。そして、その底なしの魅力に、一度触れると飲み込まれそうで、敬遠してしまいます。

 でも、一つ一つの要素を丁寧に拾っていくと、彼女の繊細な魅力が見えてくるように思えます。パブリックイメージとはまた違った。いつかまた、13女目や14女目の彼女を見つけられたらな、と思います。

※なんとなく、イメージした曲を貼ってお別れです。きっと幸せは、途切れながらも続いていくと願いながら。