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2020年11月9日月曜日

快速と動体視力①

推しを見つけられる視力


 皆さんが推しを見つけたきっかけは何だったでしょう?
 何気なく観たMVでしょうか?
 本屋さんでふと視界に入った雑誌の表紙でしょうか?
 それとも、テレビに映った姿でしょうか?
 

 今回紹介する「快速と動体視力」は、見つける力となかなか対象に触れられない距離が歌われています。ちょっと公式のMVを聴いてみましょう。

 


 ううむ、何故、48グループは通学路でカワイイ子を見つける曲が多いんでしょう。
 まずは、歌詞の世界から見ていきましょう。
 曲の主人子は、毎日、快速電車に乗って通学しています。
 快速電車が通りすぎる駅には、気になる女の子の姿が一瞬だけ見えます。
 でも、快速電車は止まらない。

 毎朝、一瞬だけ見える彼女の姿に恋をするというなんとも切ないストーリーなんですね。
 彼女が髪型を変えたことに気づくんですが、もうすぐ、冬がやってくることで、ガラスは自分の息で曇ってみえない。でも、窓から離れすぎると見えない。
 この曲の歌詞で注目したいのが、まだ、二人の目が合っていないことです。
 曲の主人公が同じ電車の中にいる子に恋をする「センチメンタルトレイン」と比較すると、物凄く一方的なんですね。
 でも、本当に一瞬でも止まって見えるという歌詞が、「動体視力」とリンクします。

 この曲のセンターを務めるのが、須田亜香里と加藤玲奈の二人。
 SKE48と関連メンバーでは、ゆりあ、ちゅり、奈和ちゃん、花音、そして、移籍する前のみなるんやすーめろさんも出ています。ちなみに、MVですーめろさんが、奈和ちゃんに「頑張ろうね」というところは、今観ると、えっ、ここから繋がってたっけとふと錯覚しそうになります。
 この曲のMVは、絵画のコンクールが舞台で美大に入るために技術を争うという縦軸とかとれなとだーすーの友情の修復という横軸が交差します。
 印象的なのが、だーすーの抑えた表情です。
 普段は明るい笑顔が印象的な彼女ですが、このMVではじっと抑えた表情の芝居をしています。ずっと「静」が続いているからこそ、「動」のダンスシーンや最後の笑顔がキラキラしている。
 また、非常に構図が美しいシーンが多くてですね。
 窓辺で一人佇むだーすーのシーンや円になってデッサンするシーンが印象的です。
 さらに、美術の先生が「マジカルラジオ2」の御仏さんなんですよね。そして、だーすーとかとれなの中を取り持つ助けをするのがゆりあであるというのも、3期生でありこの後、チーム4に行く彼女の運命を感じさせます。更にいうと、ゆりあとだーすーのカーディガンが似ているのも暗示的ですね。
 
 諦めかけていた自分の夢を手放さず、友情も修復していく過程が本当に素敵なMVです。勿論、競い合う48グループというモチーフとも繋がるものがあります。

 さて、この曲が発表されたのが、2013年10月30日。
 だーすーが総選挙で16位にランクインした年ですね。
 この時の彼女のスピーチで印象的だったのが、「瞳の中のセンター」という言葉です。
 どんなにステージの端っこに居ても、ファンの方は見つけてくれる。
 なんとなく、この曲の歌詞の世界と似ていませんか?
 「瞳」と「動体視力」というリンクを僕は感じます。

 ちなみに、だーすーは、ブログでこの曲についてどんな風に書いているんでしょう?
 ちょっとアメーバブログをチェックしてみましょう(2013年10月13日)。

 この頃のだーすーは、一つ一つの嬉しいことや悔しいことを経験しながら、少しずつセンターへ向かっていたんですね。

 さらに、裏話もありますよ!(2013年12月10日)

 あの美しい涙は本物の涙だったんですね。「ハートエレキ」をお持ちの方は是非ご確認ください。ちなみに、裏話その2は池田鉄洋さんとのエピソードですね。


 曲とMVどちらもだーすーとリンクする素敵な作品になっているので、「ハートエレキ」をお持ちの方は是非是非、久しぶりに楽しんでみてはいかかがでしょう?
 なんとなく、イメージした曲を貼ってお別れです。